JPH0725079U - 便器床フランジ用パッキン - Google Patents

便器床フランジ用パッキン

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JPH0725079U
JPH0725079U JP5759393U JP5759393U JPH0725079U JP H0725079 U JPH0725079 U JP H0725079U JP 5759393 U JP5759393 U JP 5759393U JP 5759393 U JP5759393 U JP 5759393U JP H0725079 U JPH0725079 U JP H0725079U
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晴夫 山崎
恭男 前田
正志 石田
享 川上
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 便器(9)の排水口近傍に設けた座枠(1
2)内面と排水管との間に配設する床フランジ(8)用
の弾発性パッキン(1)であって、断面が略S字形(逆
略S字形)を有し、便器の座枠(12)に当接する頂部
(2)内周縁には環状突起(3)が設けられ、また、底
面(4)の外周にも環状突起(5)が設けられる。 【効果】 便器と排水管との接続シール性を大きく向上
させ、排水管からの臭気や便器排水の漏れを効果的に防
止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、便器床フランジ用パッキンに関するものである。さらに詳しくは 、この考案は、便器の排水口近傍に設けた座枠と排水管の床フランジとの間のシ ール性を向上させることのできる改良されたパッキンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、便器の排水口と床面の排水管との間の接続には、便器の排水口近傍 に設けた座枠と、排水管の上端部に設けた床フランジとの間に環状パッキンを介 在させた構造が採用されてきている。 たとえば図4と、そのA−A断面の図5に示したように、従来のパッキン(ア )は、環状の、中間部において屈曲した形状を有し、比較的厚肉の底面部(イ) と薄肉の頂部(ウ)とを備えている。そして、このパッキンの底面部(イ)は床 フランジに当接し、また、薄肉の頂部(ウ)は、便器の排水口近傍に設けた座枠 に当接されている。
【0003】 図6は、従来のパッキン(ア)を床フランジ(エ)に装着した状態を示してお り、パッキン(ア)は、その頂部(ウ)に座枠が当接されることにより、弾発力 を発揮して床フランジ(エ)と座枠との間を密閉シールする役割を果している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のパッキン(ア)の場合には、図7に示したように、便器 排水口近傍に設ける座枠(オ)の内面と接触する頂部(ウ)が薄肉になっている ため、床フランジ(エ)にパッキン(ア)を取り付け、さらに便器と接続させる 時に、便器の座枠(オ)に当接するパッキン(ア)の薄肉頂部(ウ)が部分的に めくれ上がった状態になりやすく、この状態は、たとえばパッキンを透明ガラス 板等で圧縮してみると明瞭に観察することができる。
【0005】 このため、従来のパッキン(ア)を実際の排水接続構造に使用する場合には、 上記の通りのパッキン(ア)の薄肉頂部(ウ)のめくり上がった所から臭気や便 器からの排水が漏れるおそれがあった。 頂部(ウ)の肉厚を厚くすることも考えられるが、単に厚くするだけでは、か えってパッキン(ア)の弾発性が失なわれるという問題がある。
【0006】 しかも、通常の便器の設置においては、たとえば図8の底面図に示したように 、便器側の床フランジ固定用ボルト穴(カ)は施工性を考慮して床フランジ固定 ボルト(キ)の径よりも充分大きくあけていることから、便器と床フランジは前 後左右に相当のガタ(遊び)があり、場合によっては、図9に示したように、ボ ルト穴(カ)の前側にボルト(キ)が入ったりする場合が生じる。このような状 態では、図8の正常時には、図10に示したように、パッキン(ア)の中央に便 器排出口突起(ク)が位置するため問題は生じないが、図9に例示した異常時に は、図11に示したように、便器排水口突起(ク)がパッキン(ア)を踏んでし まうおそれがある。パッキン(ア)が踏み付けられたような状態では、便器とパ ッキン(ア)との間はシールすることができないという不都合が発生することに なる。
【0007】 このような問題を解決するためには、便器側の床フランジ固定ボルト穴(カ) の径を小さくし、便器の取付けガタを小さくすることがまず考えられるが、施工 性を考慮するとボルト穴(カ)径が小さいと床フランジへの便器の取付けがしに くく、施工上好ましくない。また、図12に示したように、便器の取付け時に外 側に広がるような形状のパッキン(ケ)も考えられるが、床フランジ固定用ボル ト(キ)のピッチは規格化されて(JIS)おり、このピッチ以上に広がると実 用性が失なわれるばかりか、パッキン(ケ)は外に広がると床フランジ固定ボル ト(キ)に当たることになり、便器との間のシール性能が損われることになる。
【0008】 また一方、従来の図4および図5に示したパッキン(ア)の場合には、実際の 装着時においては、たとえば図13に示したように排水管内の内圧が高まった場 合、従来のパッキン(ア)は、この内圧(A)によって便器方向(B)に押し上 げられて変形し、床フランジ(エ)とパッキン(ア)の底面部(イ)との間に隙 間が生じ、この隙間から臭気および排水の漏れが生じるというおそれもあった。
【0009】 そこで、この考案は、以上の通りの従来のパッキンによる接続構造の欠点を克 服し、パッキンの頂部のめくり上がりや、便器排水口突起による踏み付け、さら には排水管内圧の上昇にともなう変形と床フランジとの間の隙間の発生というシ ール性能を失わせる不都合はなく、便器排水口近傍と排水管との接続におけるシ ール作用に優れた、改良されたパッキンを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記の通りの課題を解決するものとして、便器の排水口近傍に設 けた座枠内面と排水管との間に配設する床フランジ用の弾発性パッキンであって 、頂部から底面までが断面略S字状を有し、便器の座枠に当接する頂部周縁には 環状突起が設けられていることを特徴とする便器床フランジ用パッキンを提供す る。
【0011】 また、この考案は、便器の排水口近傍に設けた座枠内面と排水管との間に配設 する床フランジ用の弾発性パッキンであって、頂部から底面までが断面略S字状 を有し、床フランジ溝部に当接する底面外周部には環状突起が設けられているこ とを特徴とする便器床フランジ用パッキンをも提供する。
【0012】
【作用】
この考案のパッキンにおいては、上記の通り、便器側排水口近傍に設けた座枠 と排水管との間に配設する床フランジに装着する際に、シール性を高めるために 、パッキンには、その頂部内周縁に環状突起を設けている。この突起の存在によ ってパッキンとしての弾発性を失うことなしに頂部の剛性を増大させシール性を 向上させる。また、パッキンの底面外周部に環状突起を設けることで、排水管内 圧の増大によっても床フランジとパッキンとの間の隙間を生じさせることはない 。
【0013】 そして、この考案では、頂部から底面までのパッキンの形状を断面略S字状と しているため、便器の取付け施工時においても、便器排水口突起が踏み付けても シール漏れのないパッキンとしている。 このため、この考案のパッキンでは、排水管の臭気や便器排水の漏れが生じる おそれはない。
【0014】 以下、実施例を示し、さらに詳しくこの考案について説明する。
【0015】
【実施例】
図1は、この考案の便器床フランジ用パッキンの一例を示したものである。 たとえば、この図1の断面図に例示したように、この考案の弾発力を有するパ ッキン(1)では、便器排水口近傍に設けた座枠と排水管との間に配設する床フ ランジに装着する際に座枠との間のシール性を高めるために、頂部(2)の内周 縁に環状突起(3)を設けている。また、底面(4)の外周には、床フランジと の間のシール性を高めるために、環状突起(5)を設けてもいる。
【0016】 そして、頂部(2)から底面(4)までの形状が略S字形(逆略S字形と同義 )断面を示し、二つの屈曲点(a)(b)を有している。 つまり、この考案のパッキン(1)は、中間部において2重に屈曲した断面略 S字形状を持ち、その頂部(2)の内周縁および底面(4)の外周縁にそれぞれ Oリング状の環状突起(3)(5)を備えていることになる。
【0017】 図2は、このパッキン(1)を実際に装着した例を示した断面図である。この 図2に沿って説明すると、まず、塩化ビニル樹脂製等の排水管(6)には、接着 剤による接着によって、アダプター(7)を介して床フランジ(8)が接続され る。そしてこの床フランジ(8)の溝部には、接着剤を用いることなく、断面略 S字形(逆略S字形と同義)の上記のパッキン(1)を配置する。
【0018】 便器(9)と床フランジ(8)とは、Tボルトセット(10)によって固定さ れ、ナット(11)を締め付けてゆくことによって便器(9)と床フランジ(8 )との間にパッキン(1)が圧縮され、パッキン(1)による弾発力によってシ ールが確実なものとなる。 また、便器(9)の排出口近傍の座枠(12)には、陶器面の凹凸や傷等を吸 収するための発泡パッキン(13)を粘着テープによって便器(9)側に接着し てある。
【0019】 床フランジ(8)に配置したパッキン(1)を上記の通り圧縮してゆくと、ま ずパッキン(1)頂部の前記環状突起(3)が座枠(12)の発泡パッキン(1 3)に接触し、パッキン(1)が図3に示したように変形する。頂部の環状突起 (3)が便器(9)の座枠に当接するため、頂部は従来のパッキンのように曲が ってシール漏れを生じることがなく、発泡パッキン(13)と床フランジ(8) との間は強力にシールされることになる。
【0020】 また、排水管(6)内の内圧が高まった場合には、パッキン(1)はこの内圧 によって変形するが、その底面外周に設けた環状突起(5)が床フランジ(8) のパッキン取付け用溝の内壁(14)に押し付けられ、床フランジ(8)とパッ キン(1)との間は強力にシールされる。 そして、このパッキン(1)においては、断面略S字状としているため、頂部 (2)の環状突起(3)は、従来のたとえば図4および図5に示したパッキン( ア)の場合に比べて全体の径が大きく広がり、便器(9)の床フランジ固定ボル ト穴への床フランジボルトの装着時には便器排水口突起がパッキン(1)を踏み 付けることはなく、施工時に特別の注意を払わなくとも、常に便器(9)とパッ キン(1)との間は確実にシールされる。
【0021】 しかも、パッキン(1)を圧縮していった場合、断面形状が略S字になってい るため、図3のように変形し、床フランジ(8)の固定ボルトに当たることはな い。 もちろん、以上の例では、パッキン(1)は、頂部内周縁の環状突起(3)と ともに底面(4)外周の環状突起(5)とを有しているが、便器や排水管および 床フランジの形状、大きさ等によっては、環状突起(3)(5)のいずれか一方 のみを設ける場合でも、シール性能は大きく向上することになる。
【0022】 また、パッキン(1)については、図1に示した2重の屈曲点(a)(b)の 高さ位置や、全体の高さや幅、パッキン肉厚の分布や、屈曲による勾配、さらに は突起(3)(5)の形状、大きさ等は、パッキン(1)の弾発力と変形性、そ のシール性能等の便器と排水管との接続の状況に応じて全体の大きさとともに適 宜に決めることができる。また、パッキン(1)の素材も、弾発力のあるゴム、 その他樹脂材等の適宜なものであってよい。
【0023】 もちろん、この考案は、以上の例に限定されることはない。パッキンの大きさ 、形状の細部、そしてパッキンの素材等については、さらに様々な態様が可能で あることは多言を要しない。
【0024】
【考案の効果】
以上詳しく説明した通り、この考案によって、便器と排水管に設けた床フラン ジとの間のパッキン接続構造において、従来のようなパッキンのめくれ上がりや 曲がりによるシール漏れはなく、また、便器排水口突起の踏み付けによるシール 漏れ、排水管内圧の上昇によるパッキンの変形と浮き上がりもないため、パッキ ンによるシール性能は大きく向上する。臭気や便器排水の漏れのおそれはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のパッキンの一例を示した部分断面図
と平面図である。
【図2】この考案のパッキンの装着例を示した断面図で
ある。
【図3】装着時のパッキンの状態を例示した部分断面図
である。
【図4】従来のパッキンを示した斜視図である。
【図5】図4に対応する部分断面図である。
【図6】従来のパッキン床フランジへの装着状態を示し
た部分断面図である。
【図7】従来のパッキンの頂部でのめくれ上がり状態を
示した部分断面図である。
【図8】便器の床フランジ固定ボルトへの取付け状態を
示した底面図と部分斜視図である。
【図9】図8の施工における異常な状態を示した底面図
と部分斜視図である。
【図10】便器排水口突起とパッキンとの取付け位置を
示した断面図である。
【図11】図9の取付け時のパッキンの踏み付け状態を
示した断面図である。
【図12】外側に広がるパッキンの例を示した断面図で
ある。
【図13】従来のパッキンの排水管内圧の増大にともな
う変形と浮き上がり状態を示した部分断面図である。
【符号の説明】
1 パッキン 2 頂部 3 環状突起 4 底面 5 環状突起 6 排水管 7 アダプター 8 床フランジ 9 便器 10 Tボルトセット 11 ナット 12 座枠 13 発泡パッキン 14 内壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 川上 享 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器の排水口近傍に設けた座枠内面と排
    水管との間に配設する床フランジ用の弾発性パッキンで
    あって、頂部から底面までが断面略S字状を有し、便器
    の座枠に当接する頂部周縁には環状突起が設けられてい
    ることを特徴とする便器床フランジ用パッキン。
  2. 【請求項2】 便器の排水口近傍に設けた座枠内面と排
    水管との間に配設する床フランジ用の弾発性パッキンで
    あって、頂部から底面までが断面略S字状を有し、床フ
    ランジ溝部に当接する底面外周部には環状突起が設けら
    れていることを特徴とする便器床フランジ用パッキン。
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JPH0248535U (ja) * 1988-09-30 1990-04-04

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