JPH07250632A - 米飯用添加剤及びそれを添加した米 - Google Patents

米飯用添加剤及びそれを添加した米

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JPH07250632A
JPH07250632A JP6041506A JP4150694A JPH07250632A JP H07250632 A JPH07250632 A JP H07250632A JP 6041506 A JP6041506 A JP 6041506A JP 4150694 A JP4150694 A JP 4150694A JP H07250632 A JPH07250632 A JP H07250632A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice
trehalose
additive
boiled
cooked
Prior art date
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Pending
Application number
JP6041506A
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English (en)
Inventor
Mari Sasaki
佐々木真理
Tomihisa Sasaki
佐々木富久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SASAKI KAGAKU KOGYO KK
Original Assignee
SASAKI KAGAKU KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の添加剤と比較してより歯ごたえ、香
り、色、外観(つや)、水分等の多くの点につき保存性
の向上が図れる米又は米飯の味質改良剤を提供する。 【構成】 トレハロース単独又はトレハロースに寒天や
ゼラチンを含有する米飯用添加剤を米に混合し、炊飯す
ることにより味質の良い米飯が得られる。或いはトレハ
ロースの水溶液を炊飯直後の米飯にスプレーする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、米または米飯の味質を
改良する添加剤に関するものである。本発明で述べる味
質の改良とは、歯ごたえ、香り、色、外観(つや)、水
分の保存性の向上をいう。すなわち、米を炊く時におい
て、どのような物質を添加することで、米飯の味質を改
良できるかに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、国産米でも古米については、炊飯
しても臭いが鼻につくとか、粘りがなくパサパサしてい
るという問題があった。特に近年、国産米が凶作によっ
て減産となり、それに代わり、品質的に劣る外国産米が
輸入されている。これらの外国産米についても国産の古
米同様の問題がある。
【0003】これらの問題点の解決方法として、例え
ば、木炭をいれて炊飯し、においを木炭に吸着させる方
法、米飯の水分を保持させつやをだすのに粉末寒天を入
れる方法、ゼラチンを入れてパサパサをなくす方法、酢
を主体とした改良剤を加える方法が試みられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
添加剤を用いた場合においては、歯ごたえ、香り、色、
外観(つや)、水分等の多くの点につき保存性の向上が
図れるものはなかった。
【0005】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものであり、その目的
は、従来の添加剤と比較してより歯ごたえ、香り、色、
外観(つや)、水分等の多くの特性につき向上が図れる
米飯用添加剤及びそれを添加した米を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の米飯用添加剤では、添加剤にトレハロ
ースを含有することとした。
【0007】又、この発明の添加剤では、添加剤にトレ
ハロースを主成分として含有することとした。そして、
この発明の米では、米にトレハロースを含有する米飯用
添加剤又はトレハロースを主成分として含有する添加剤
を配合した。
【0008】さらに、この発明の米では、トレハロース
を含有する米飯用添加剤又はトレハロースを主成分とし
て含有する添加剤を配合した米を炊飯した。これらの発
明についてさらに詳述する。
【0009】本発明で述べるトレハロースとはグルコー
スが2分子結合した2糖類である。古くからミコース、
マッシュルーム糖と言われている天然界に広く存在する
非還元性糖である。
【0010】トレハロースには3種類の異性体(αα、
αβ、ββ)があるが、とくに制限はなくいずれも使用
可能である。しかし、自然界に多く存在するという点か
らαα体がコスト面で優れている。このトレハロース
は、その化学構造に基づいて、米の変性防止、味の保
持、香りの保持などの機能を発揮する。
【0011】トレハロースの米または米飯への添加方法
に関しては、米を水洗後、炊飯に使用する水に直接トレ
ハロース結晶を溶解させても良いし、トレハロースが溶
解した水で洗浄し、本水溶液で炊飯しても良い。あるい
は炊飯後、米飯に直接トレハロースの溶解した水溶液を
スプレーで一定量噴霧する方法でも良い。トレハロース
の溶解した水溶液の濃度は特に制限はなく、トレハロー
ス自体の溶解度以下であれば良い。しかし、濃度が高く
なると水溶液の粘性が上がること及びあまり濃度が低い
と噴霧した水分が多くなり、米飯がべた付くため好まし
くない。以上のことからトレハロース濃度は30から5
0重量%程度が好ましい。
【0012】トレハロースの添加量に関しては、あまり
多く添加するとトレハロース自体の甘さが米飯に残るこ
とから、好ましくは米1合(150g)当り、0.5g
から6g程度、さらに好ましくは1gから2gである。
また、経済性及び保存性の面からも、この範囲が最適で
ある。
【0013】トレハロースを主成分として含有する米飯
添加剤においてトレハロースの含量は高い方が好ましい
が、経済性の面から他の物質と混合することもあるの
で、50重量%以上であれば良い。トレハロースの含量
が少なすぎると添加剤を多量に使用しなければならない
からである。ここで述べる他の物質とは、寒天、他の非
還元糖類、水飴、ソルビトール、ゼラチン等が挙げられ
る。本発明で述べる米または米飯とは国内産の米でも外
国産米でもよい。さらに米飯の最終形態としては、給食
用、弁当用、冷凍食品用、常温のレトルト用、雑炊用あ
るいは冷凍ピラフ、カレー用の原料としてでもよい。
【0014】
【実施例】以下に、この発明を具体化した実施例につい
て、比較例と対比して説明する。 (実施例1、2及び比較例1、2)表1に示した実施例
1、2および表2に示した比較例1、2の添加剤を各々
4g添加して米を4合(600g)炊飯し、それらの米
飯の評価をパネラー5名で実施した。炊飯直後の点数と
2日後の点数とを比較した。5点を満点として各項目を
採点し、その5名の各項目の平均値及び5項目の総合得
点を表1、2に示す。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】表1、2により、何も添加しない場合(比
較例1)、寒天100%の添加剤の場合(比較例2)、
トレハロース50%、寒天25%、ゼラチン25%の混
合添加剤の場合(実施例2)、トレハロース100%含
有添加剤の場合(実施例1)の順に評価が高まり、トレ
ハロース100%含有添加剤が各項目及び総合得点にお
いて最も効果があることが判った。
【0018】(実施例3、4)米を水のみで4合(60
0g)炊飯した後、直ちに表3に示す実施例3及び実施
例4の添加剤(水溶液)を8gスプレーした(40%溶
液の場合、トレハロース3.2g、10%溶液の場合、
トレハロース0.8g)。これらの米飯の評価をパネラ
ー5名で実施した。炊飯直後の点数と2日後の点数とを
比較した。5点を満点として各項目を採点し、その5名
の各項目の平均値及び5項目の総合得点を表3に示す。
【0019】
【表3】
【0020】表3によりトレハロース40%含有添加剤
の方がトレハロース10%含有添加剤より各項目におい
て効果があることが判った。前記請求項に記載された技
術的思想の外に、前記各実施例で把握される技術的思想
をその効果とともに述べれば以下の通りである。
【0021】(イ)トレハロースを水に溶解した水溶液
である請求項1又は請求項2に記載の米飯用添加剤。こ
のように構成した場合は、添加剤を容易に調製できる。
【0022】(ロ)炊飯した後にトレハロース水溶液を
噴霧した米飯。このように構成した場合は、炊飯前に米
に添加剤を混合する必要はなく、炊飯後の米に噴霧すれ
ばよい。
【0023】
【発明の効果】この発明によれば、以上説明したように
従来の添加剤よりも、味質(歯ごたえ、香り、色、外観
(つや)、水分の保存性)が大幅に向上する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレハロースを含有する米飯用添加剤。
  2. 【請求項2】 トレハロースを主成分として含有する米
    飯用添加剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の米飯用添
    加剤を配合してなる米。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の米を炊飯してなる米
    飯。
JP6041506A 1994-03-11 1994-03-11 米飯用添加剤及びそれを添加した米 Pending JPH07250632A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008047846A1 (fr) * 2006-10-17 2008-04-24 San-Ei Gen F.F.I., Inc. Agent améliorant la qualité pour du riz cuit et son application

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008047846A1 (fr) * 2006-10-17 2008-04-24 San-Ei Gen F.F.I., Inc. Agent améliorant la qualité pour du riz cuit et son application
JP5159631B2 (ja) * 2006-10-17 2013-03-06 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 米飯の品質改良剤及びその応用

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