JPH0724970B2 - ガンドリル - Google Patents

ガンドリル

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JPH0724970B2
JPH0724970B2 JP61053403A JP5340386A JPH0724970B2 JP H0724970 B2 JPH0724970 B2 JP H0724970B2 JP 61053403 A JP61053403 A JP 61053403A JP 5340386 A JP5340386 A JP 5340386A JP H0724970 B2 JPH0724970 B2 JP H0724970B2
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JP
Japan
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tip
tool
rake
coating layer
cutting edge
Prior art date
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JP61053403A
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秀司 細野
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Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、工具本体の先端部表面に硬質皮膜層を形成
したガンドリルに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種のガンドリルとしては、第4図および第5
図に示すものが知られている。
これらの図に示すガンドリルは、工具本体1の先端部に
すくい面2を形成し、このすくい面2先端部にすくい面
のアペツクスポイント3から内側へ向かう内切刃4と、
外側へ向かう外切刃5とを形成し、かつ、工具本体1先
端部の外表面全域にTiCからなる硬質皮膜層を形成した
ものであつて、摩擦係数の小さい硬質皮膜層によつて、
耐磨耗性を向上させるとともに、すくい面2の外周縁部
に構成刃先が形成されるの防止し、加工面の面粗度を向
上させることができるようになつている。
ところで、上記のようなガンドリルを用いて穴明け加工
を行う場合には、各切刃によつて1本の切屑が生成され
る。ところが、すくい面の全域にわたつて硬質皮膜層が
形成されているため、切屑とすくい面との摩擦抵抗が小
さく、切屑がすくい面に対して滑りやすくなっている。
このため、切屑がすくい面に接触しながら後端側へ延び
たときに、内切刃によつて生成された部分と外切刃によ
つて生成された部分とが互いに強く干渉し合うことがな
い。その結果、切屑が短く分断されることなく長く連続
したものとなり、切屑の排出性が悪いという問題があつ
た。そこで、生成された切屑を短く分断して切屑排出性
を向上させることを目的として、以下のようなガンドリ
ルが提供されている(特開昭60−242907号)。すなわ
ち、すくい面を除くチップの外周面と先端逃げ面にTiC
からなる硬質皮膜層を形成してなるガンドリルであり、
このガンドリルによれば、軟質皮膜層を形成していない
すくい面に、切屑が接触すると、その大きな摩擦抵抗に
より切屑が分断し、切屑の排出性が向上されるものであ
る。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、上記ガンドリルにあっては、上記硬質皮膜層
を形成しない箇所を工具回転方向を向くすくい面全域と
し、該すくい面全域を、チップを構成する材料が露出し
た粗面の状態にしており、すくい面の工具径方向外端部
も粗面とされている。ところが、上記すくい面全域を粗
面の状態にすると、以下のような問題を生じる。すなわ
ち、外切刃のアペックスポイントと反対側の端部(前記
工具径方向外端部)、つまり、切削される加工品の孔の
内周面に接する端部が上記粗面状態であることにより、
その摩擦抵抗によって切屑自体の排出性が阻害され、こ
れによって、切削時に生成される切屑が上記内周面に摺
接して該内周面を傷つけることを助長してしまうのであ
る。したがって、結局のところ、上記ガンドリルでは、
すくい面を粗面とすることによる切屑の排出性向上効果
が減殺され、切屑の良好な排出性という効果を十分には
得られないという問題があった。またさらに、上記ガン
ドリルにおいて、粗面状態である外切刃の上記端部に
は、構成刃先が形成され易く、加工面の面粗度を悪化さ
せてしまうという問題もあった。
〔発明の目的〕
この発明は、上記問題を解決するためになされたもの
で、耐磨耗性や加工面の面粗度を低下させることなく、
生成される切屑を短く分断することができ、したがつて
切屑排出性を向上させることができるガンドリルを提供
することを目的とする。
〔発明の構成〕
この発明は、すくい面の先端部に該すくい面のアペック
スポイントから内側へ向かう内切刃と、外側へ向かう外
切刃とを形成したチップを有するガンドリルにおいて、
上記チップの上記すくい面が形成された工具回転方向を
向く面には、該すくい面の工具径方向外端部に隣接して
工具軸線と平行に延び、該すくい面を基準として工具回
転方向と逆方向に進退する面を有する段部または傾斜部
が形成され、上記チップの少なくとも上記段部または傾
斜部に硬質皮膜層が設けられるとともに、該段部または
傾斜部の工具径方向内側のすくい面が上記チップを構成
する材料が露出する面とされた構成としたものである。
すなわち、上記段部または傾斜部に硬質皮膜層を設けて
いるので、耐摩耗性を向上させるとともに、該段部また
は傾斜部に構成刃先が形成されるのを防止し、加工面の
面粗度を向上させることができる。また、硬質皮膜層が
設けられることにより、上記段部または傾斜部の摩擦係
数が小となるため、切削時に生成される切屑の排出性が
向上し、切屑が加工面に摺接して該加工面が傷つくこと
がない。一方、上記段部または傾斜部の工具径方向内側
のすくい面には、上記硬質皮膜層を設けておらず、上記
チップを構成する材料が露出する面とされているので、
各切刃によって生成される切屑が後端側へ延びたとき
に、すくい面に接触して大きな摩擦抵抗を受ける。その
結果、内切刃と外切刃によってそれぞれ生成された部分
が、互いに干渉し合い、切屑が短く分断される。また、
本発明では、上記チップに、上記すくい面の工具径方向
外端部に隣接する段部または傾斜部が形成されているた
め、該チップの切刃によって生成される切屑自体が該段
部または傾斜部に相当する位置で自ずと分断される。こ
れにより、切屑の排出性が向上される。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例について第1図および第2図
を参照しながら説明する。これらの図に示すガンドリル
は、チップAのすくい面6が形成された工具回転方向を
向く面に、該すくい面6の工具径方向外端部に隣接して
工具軸線と平行に延び、該すくい面6を基準として工具
回転方向と逆方向に後退する面を有する段部7を形成す
るとともに、上記チップAの該段部7の工具径方向内側
のすくい面6を除く全ての外表面に硬質皮膜層8…を設
けた点が前記従来例と異なっている。そこで、以下の説
明においては段部7および硬質皮膜層8…についてのみ
説明し、従来例と同一の構成要素には同符号を付し、そ
の説明を省略する。
第1図において符号6は、すくい面である。すくい面6
のアペツクスポイント3よりも工具径方向外側であっ
て、該すくい面6の外端部に隣接する位置には、すくい
面6よりも一段低められた段部7が形成されている。こ
の段部7とすくい面6との段差Tは、0.005mm程度に設
定されている。また、段部7の幅Wは1〜2mmに設定さ
れている。そして、工具本体1の先端部の前記段部7よ
りも工具径方向内側のすくい面6を除く全ての外表面に
TiCからなる硬質皮膜層8…が形成されている。
ここで、このような硬質皮膜層8…を形成するには、ま
ず、工具本体1の先端部表面の全域にわたつて硬質皮膜
層を形成し、次に、すくい面6を研削加工すれば、すく
い面6の硬質皮膜層を取り除くことができ、上記チップ
Aを構成する材料を露出させることができる。
このような構成のガンドリルにあつては、工具本体1の
先端部の前記段部7の工具径方向内側のすくい面6を除
いた全ての外表面に硬質皮膜層8…を形成しているの
で、耐磨耗性を向上させるとともに、段部7の縁部に構
成刃先が形成されるのを防止することができ、加工面の
面粗度を向上させることができる。また、段部7に硬質
皮膜層8が形成されることにより、該段部7の摩擦係数
が小となるため、切削時に生成される切屑の排出性が向
上し、切屑が加工面に摺接して該加工面が傷つくことが
ないという効果を得ることができる。また、各切刃4,5
によつて生成される切屑は、後端側へ延びる際にすくい
面6に接触して大きな摩擦抵抗を受ける。その結果、内
切刃4と外切刃5とによつてそれぞれ生成された部分
が、互いに強く干渉し合つて短く分断され、切屑の排出
性を向上させることができる。またさらに、上記チップ
Aに、上記すくい面6の工具径方向外端部に隣接する段
部7を形成しているので、該チップAの外切刃5によっ
て生成される切屑自体が該段部7に相当する箇所で自ず
と分断される。これにより、切屑の排出性をさらに向上
させることができる。
また、第3図は本発明のさらに他の実施例を示す図であ
る。この図に示すガンドリルは、すくい面9のアペツク
スポイント3よりも工具径方向外側であって、該すくい
面9の外端部に隣接する位置に、工具径方向外側へ向か
って下り勾配となる傾斜部10を形成し、工具本体1の先
端部の傾斜部10より工具径方向内側のすくい面9を除く
全ての外表面に硬質皮膜層8…を形成したものであつ
て、上記実施例と同様の効果を奏するものである。
なお、上記実施例では、工具本体1の先端部の傾斜部10
より工具径方向内側のすくい面9を除く全ての外表面に
硬質皮膜層を形成しているが、そのような構成に限るも
のではなく、例えば、傾斜面10と先端逃げ面および外周
マージン部に硬質皮膜層を形成してもよく、あるいは、
傾斜部10のみに硬質皮膜層を形成してもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明のガンドリルでは、チッ
プのすくい面が形成された工具回転方向を向く面には、
該すくい面の工具径方向外端部に隣接して工具軸線と平
行に延び、該すくい面を基準として工具回転方向と逆方
向に後退する面を有する段部または傾斜部が形成され、
上記チップの少なくとも上記段部または傾斜部に硬質皮
膜層が設けられるとともに、該段部または傾斜部の工具
径方向内側のすくい面が上記チップを構成する材料が露
出する面とされているため、以下の効果を奏することが
できる。
(イ)上記段部または傾斜部に硬質皮膜層が設けられて
いるため、耐摩耗性が向上するとともに、該段部または
傾斜部に構成刃先が形成されるのが防止され、加工面の
面粗度を向上させることができる。
(ロ)また、硬質皮膜層が設けられることにより、上記
段部または傾斜部の摩擦係数が小となるため、切削時に
生成される切屑の排出性が向上し、これにより、切屑が
加工面に摺接して該加工面が傷つくことがない。
(ハ)一方、上記段部または傾斜部の工具径方向内側の
すくい面には、上記硬質皮膜層が設けられておらず、上
記チップを構成する材料が露出する面とされているの
で、各切刃によって生成される切屑が後端側へ延びたと
きに、上記すくい面に接触して大きな摩擦抵抗を受け、
内切刃と外切刃によってそれぞれ生成された部分が、互
いに干渉し合い、切屑が短く分断され、切屑の排出性が
向上する。
(ニ)また、上記チップに、上記すくい面の工具径方向
外端部に隣接する段部または傾斜部が形成されているた
め、該チップの切刃によって生成される切屑自体が該段
部または傾斜部に相当する位置で自ずと分断され、さら
に、切屑の排出性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の一実施例を示す図であつ
て、第1図はガンドリルを示す側面図、第2図は第1図
のII線矢視図、第3図はその他の実施例を示す図であつ
てガンドリルを示す正面図、第4図および第5図は従来
のガンドリルの一例を示す図であつて、第4図はその側
面図、第5図は第4図のV線矢視図である。 2……すくい面、3……アペツクスポイント、4……内
切刃、5……外切刃、6……すくい面、7……段部、8
……硬質皮膜層、9……すくい面、10……傾斜部、A…
…チップ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】すくい面の先端部に該すくい面のアペック
    スポイントから内側へ向かう内切刃と、 外側へ向かう外切刃とを形成したチップを有するガンド
    リルにおいて、 上記チップの上記すくい面が形成された工具回転方向を
    向く面には、該すくい面の工具径方向外端部に隣接して
    工具軸線と平行に延び、該すくい面を基準として工具回
    転方向と逆方向に進退する面を有する段部または傾斜部
    が形成され、 上記チップの少なくとも上記段部または傾斜部に硬質皮
    膜層が設けられるとともに、 該段部または傾斜部の工具径方向内側のすくい面が上記
    チップを構成する材料が露出する面とされている ことを特徴とするガンドリル。
JP61053403A 1986-03-11 1986-03-11 ガンドリル Expired - Lifetime JPH0724970B2 (ja)

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JPS62208809A JPS62208809A (ja) 1987-09-14
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