JPH072494U - ひのき油・ひば油を使用する抗菌性編地又は織地 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 人体に全く害がないひのき油・ひば油を使用
する抗菌性編地又は織地に関するものである。 【構成】 ひのき油・ひば油を使用する抗菌性編地又は
織地は、天然繊維を主体として構成される編地又は織地
に、ひのき油又はひば油、食用澱粉又は食用澱粉分散剤
及び染色とでなる抗菌性処理を施し、天然の抗菌性効果
を備えた編地又は織地を構成することを特徴とする。 【効果】 天然の抗菌性効果を備えた編地又は織地が製
造される。また乳幼児、アレルギー体質の人等弱い人達
でも安心して使用できる。殊に何でも口にする乳幼児に
は、誠に最適な各種衣服、寝具類、エプロン又はシーツ
等となる。長期に亘って、その効果の持続性が保証され
ている。また天然の抗菌剤及び接着剤を使用することか
ら、染料ののりも極めて良く、美麗な色彩が楽しめるこ
とと、その堅牢度の向上も大いに期待できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、人体に全く害がないひのき油・ひば油を使用する抗菌性編地又は織 地に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、抗菌性処理を施した製品又は商品としては、靴下、下着類、タオル等が あり、その他異種物品としては、靴しき、砂場用の砂、各種のプラスチック製品 等が挙げられる。そして、これらに使用される抗菌剤は、主として化学薬品又は 化学薬剤等を採用している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

以上で詳述した在来の抗菌処理を施した靴下、下着類、タオル等では、抗菌防 臭加工が達成されると考えられている。そして、これらの商品説明の中において も、その旨の記載が散見される。

【０００４】 しかしながら、前記の如く、化学薬品を使用する抗菌処理であることから、必 ずしも乳幼児、子供、アレルギー体質の人、等にとっては安全とは云えず問題が ある。殊に何でも口に持ってくる乳幼児では、その安全性の確保が大切な要件と なっているが、前述の如く、十分な対応がとられていないのが現況である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は、天然の抗菌剤と同接着剤を用いて抗菌性処理を施し、人体 、乳幼児、アレルギー体質の人等に優しい天然の抗菌性編地又は織地を提供する ために、下記の構成を採用した。

【０００６】 即ち、本考案のひのき油・ひば油を使用する抗菌性編地又は織地は、 天然繊維を主体として構成される編地又は織地に、ひのき油又はひば油、食用 澱粉又は食用澱粉分散剤及び染色とでなる抗菌性処理を施し、天然の抗菌性効果 を備えた編地又は織地を構成することを特徴とする。

【０００７】

【作用】

以下、本考案の抗菌性処理（作用）を説明すると、天然繊維を主体とした編地 又は織地を、ビニールフィルム又はケーシング等の密封手段で包囲し、かつ当該 天然繊維を主体とした編地又は織地を装置に回転自在に架承した後、当該天然繊 維を主体とした編地又は織地を緩やかに回転させながら、その中芯部より重量比 ０．０２％乃至０．１％のひのき油又はひば油と、０．１８％の食用澱粉又は食 用澱粉分散剤入りの染料（サラシの場合も含む）を数時間に亘って滲浸・含滲さ せ、当該天然繊維を主体とした編地又は織地に抗菌性処理を単時間で、かつ効率 的に行う。これにより、天然の抗菌剤及び接着剤を使用した、人体、乳幼児、ア レルギー体質の人等に優しい天然の抗菌性効果を備えた編地又は織地が生成され る。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて具体的に説明する。 １は天然繊維を主体にして製造された天然繊維を主体にした編地又は織地
で、 この天然繊維を主体とした編地又は織地１に、天然の抗菌剤及び澱粉・澱粉分散 剤と、染料（サラシを含む）でなる抗菌性処理液２を施す。この際、簡易かつ迅 速、効率的な抗菌性処理をなす目的で、前述の如く、ビニールフィルム等の密封 手段３と、当該天然繊維を主体とした編地又は織地１を回転・架承する方法を採 用し、当該天然繊維を主体とした編地又は織地１の中芯部１１１より滲透・含滲 させる処理を施すことがよい。勿論、その他図示しないが浸漬方式、延展、噴射 方式でもよい。

【０００９】 以上で詳述した抗菌性処理を施した後、従来と同様な乾燥、仕上げ等の整理加 工を施すことにより、図３に示す、天然の抗菌性効果を備えた編地又は織地４が 生成される。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は、以上で詳述した如く、天然繊維を主体とした編地又は織地に、天然 の抗菌剤と同接着剤（天然の澱粉・澱粉分散剤）により染着又はサラシ加工し、 天然の抗菌性効果を備えた編地又は織地が製造される効果と、この効果を介して 、乳幼児、アレルギー体質の人等弱い人達でも安心して使用できる卓効がある。 殊に何でも口にする乳幼児には、誠に最適な各種衣服、寝具類、エプロン又はシ ーツ等となる。更に洗濯等を繰り返しても、その抗菌効果が、データ上において も確認されていることと、長期に亘って、その効果の持続性が保証されている。

【００１１】 また天然の抗菌剤及び接着剤を使用することから、染料ののりも極めて良く、 美麗な色彩が楽しめることと、その堅牢度の向上も大いに期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】天然繊維を主体とした編地又は織地を示す斜視
図である。

【図２】抗菌性処理の一例を示す模式図である。

【図３】天然の抗菌性効果を備えた編地又は織地を示す
斜視図である。

【符号の説明】

１ 天然繊維を主体とした編地又は織地 １１１ 中芯部 ２ 抗菌性処理液 ３ ビニールフィルム等の密封手段 ４ 天然の抗菌性効果を備えた編地又は織地

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｄ０６Ｍ 101:02

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 天然繊維を主体として構成される編地又
   は織地に、ひのき油又はひば油、食用澱粉又は食用澱粉
   分散剤及び染色とでなる抗菌性処理を施し、天然の抗菌
   性効果を備えた編地又は織地を構成するひのき油・ひば
   油を使用する抗菌性編地又は織地。
2. 【請求項２】 請求項１の抗菌性処理は、編地及び織地
   に対して重量費０．０２％乃至０．１％のひのき油又は
   ひば油と、０．１８％の食用澱粉又は食用澱粉分散剤を
   使用した構成となっている請求項１のひのき油・ひば油
   を使用する抗菌性編地又は織地。