JP2002020949A - セルロース系脱臭性繊維を用いたニット構造物 - Google Patents

セルロース系脱臭性繊維を用いたニット構造物

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JP2002020949A
JP2002020949A JP2000204580A JP2000204580A JP2002020949A JP 2002020949 A JP2002020949 A JP 2002020949A JP 2000204580 A JP2000204580 A JP 2000204580A JP 2000204580 A JP2000204580 A JP 2000204580A JP 2002020949 A JP2002020949 A JP 2002020949A
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fiber
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醇 日野原
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HINOHARA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】人体から発生するさまざまな臭いに対応するこ
とが可能である、セルロース系脱臭性繊維を用いたニッ
ト構造物を提供することにある。 【解決手段】セルロース繊維にメタクリル酸をグラフト
共重合反応させたものであって、該セルロース繊維に対
するメタクリル酸のグラフト化率が5〜30重量%であ
る改質セルロース繊維を用い、これを紡績過程で強撚す
ることによって得た紡糸で、繰り返し形成されたループ
構造を有するよう編んだことを特徴とするセルロース系
脱臭性繊維を用いたニット構造物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は人体から発生する
汗臭や体臭のみならず、排せつ物の臭いやノネナール等
をより効果的に脱臭するセルロース系脱臭性繊維を用い
たニット構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の高齢化社会の進展に伴い、介護用
品に関心が高まっているが、その中でも、介護負担の大
きなウエートを占める排せつの世話は、汗や尿から生じ
るアンモニア臭により、介護する側にとっても、また介
護される側にとっても、非常に解決の困難な問題となっ
ている。ちなみに現在、消臭作用を発揮すると称する商
品がいくつか市場に出回っているが、出願人がその効果
をテストしてみると、ほとんどの商品が消臭の面で信頼
性に欠けるものであることが判明した。
【0003】この様な商品は、制汗剤、デオドラント
剤、マスキング剤を配合したスプレ−、ロ−ルオンタイ
プのものであるが持続性はない。一方繊維製品としては
消臭性物質を繊維表面に付着固定させたものや、活性炭
繊維等が知られているが、前者は耐久性や風合いなどに
問題があり、後者は特定の臭気に対しては効果があるも
のの、衣料分野には不向きである。また排せつ物の臭い
やノネナール等の消臭にはほとんど効果がない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、人
体から発生するさまざまな臭いに対応することが可能で
ある、セルロース系脱臭性繊維を用いたニット構造物を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
鋭意検討した結果、この発明の完成に至った。すなわ
ち、この発明は、セルロース繊維にメタクリル酸をグラ
フト共重合反応させたものであって、該セルロース繊維
に対するメタクリル酸のグラフト化率が5〜30重量%
である改質セルロース繊維を用い、これを紡績過程で強
撚することによって得た紡糸で、繰り返し形成されたル
ープ構造を有するよう編んだことを特徴とするものであ
り、好ましい実施態様として、前記ニット構造物が、セ
ルロース系脱臭性繊維とそれ以外の繊維とを編み込んだ
ものであり、前記セルロース系脱臭性繊維以外の繊維
が、除電性繊維であり、またセルロース系脱臭性繊維か
らなるループ構造が、ニット構造物中に市松模様状に配
置されていることにより、一層発明の目的が良好に達成
される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を詳述する。この
発明は先ず、 a)セルロース繊維にメタクリル酸をグラフト共重合反
応させたものであって、該セルロース繊維に対するメタ
クリル酸のグラフト化率が5〜30重量%である改質セ
ルロース繊維を用いること。 b)上記改質セルロース繊維を紡績過程で強撚すること
によって、通常行なわれない程度に強く撚りのかかった
状態で紡糸すること。 c)上記紡糸を用い、繰り返し形成されたループ構造を
有するよう編んだニット構造物であること。を特徴とし
ている。したがって、セルロース系脱臭性繊維のみか、
あるいはそれ以外の繊維成分を加えて、この発明のセル
ロース系脱臭性繊維を用いたニット構造物となるのであ
る。ここでセルロース繊維とは木綿や麻等の各種のセル
ロース含有繊維であることができ、他の繊維が混合され
ていてもよい。
【0007】この発明においては、セルロース繊維にカ
ルボキシル基を導入するために、過酸化水素と、硫酸第
一鉄、塩化第一鉄、硫酸第一鉄アンモニウム、硝酸第一
鉄等からなる二価鉄塩とを含有する水溶液中で、繊維に
対してメタクリル酸をグラフト共重合させる。メタクリ
ル酸の使用割合は、上記セルロース繊維(絶乾重量)1
00重量部に対して、10〜100重量部、好ましくは
10〜60重量部である。メタクリル酸のグラフト化率
(セルロース繊維に対するメタクリル酸の反応重量比)
は、5〜30重量%、好ましくは7〜15重量%であ
る。
【0008】この発明においては、改質セルロース繊維
は紡績過程で強撚することによって、通常行なわれない
程度に強く撚りのかかった状態で紡糸される。このよう
な強い撚りは、それぞれの撚り糸の長さを大きく異なら
せることによって得ることができる。そしてこのような
紡糸状態では、得られたニット用糸が非常にギザギザし
た凹凸を無数に有する、非常にかさ高いものとなる。そ
してこのようなニット用糸を用いることにより、後述の
ループ構造とあいまって、セルロース系脱臭性繊維に、
より一層効果的な臭い分解作用を発揮させることができ
るのである。
【0009】上記セルロース系脱臭性繊維以外の繊維と
しては、通常のセルロース繊維、ウール、その他の天然
繊維が挙げられるが、ナイロン繊維、ポリエステル繊
維、ビニール系繊維等が望ましい。これらの繊維は水分
等の浸透性、吸湿性がなく、汗臭や排せつ物の臭い、ノ
ネナール等を吸着しないことによって、逆にセルロース
系脱臭性繊維の臭い分解作用をより一層効果的に発揮さ
せることができる。また上記以外に、機能性を備えた繊
維を使用することができる。その例としては除電性繊維
が挙げられる。このような除電性繊維としては一価の銅
イオンを導電性の優れた硫化銅の形で繊維中に固着せし
めたもの、例えばアクリロニトリル−硫化銅複合繊維と
称せられる繊維が好適に使用される。このような機能性
繊維としては、上記除電性繊維以外にも、抗菌性繊維や
消臭性繊維、その他の繊維が使用可能である。
【0010】この発明においては、セルロース系脱臭性
繊維が、繰り返し形成されたループ構造を有することを
特徴とするものである。以下このようなループ構造の例
を図面を用いて説明する。図1は鹿の子ゴム編みの例を
示すものである。すなわち、セルロース系脱臭性繊維1
1は太線で示すゴム編みによって構成され、また非吸着
性繊維21は細線で示すゴム編みによって交差するよう
に編み込まれている。この臭いをほとんど吸着しない非
吸着性繊維21としては、ナイロン繊維、ポリエステル
繊維、ビニール系繊維等が挙げられる。そしてこのゴム
編みしたセルロース系脱臭性繊維11および非吸着性繊
維21は、それぞれのループ構造部分12,22が交互
に連結されるよう編み込まれており、鹿の子ゴム編み状
に編み立てられている。用いた繊維糸は、約23/1〜
43/1の番手のものであった。
【0011】上記セルロース系脱臭性繊維11のループ
構造部分12は、ほぼ全周においてセルロース系脱臭性
繊維11による臭い分解作用を発揮させることができ、
しかも得られた繊維構造物の全体にループ構造部分12
が繰り返し形成され、かつゴム編みによって異なるサイ
ズのループ構造を有するよう規則的に配列されているの
で、より効果的な臭い分解作用を発揮させることができ
るのである。
【0012】図2は、ゴム編みの変形例を示すものであ
り、ストレッチくるみと称すべきものである。すなわ
ち、セルロース系脱臭性繊維11は太線で示すゴム編み
によって構成され、またストレッチヤーン(伸縮糸)3
1は細線で示すゴム編みによってセルロース系脱臭性繊
維11に沿って編み込まれている。そしてこのゴム編み
したセルロース系脱臭性繊維11およびストレッチヤー
ン31は、ループ構造部分12内にループ構造部分32
が内在するよう編み込まれており、ストレッチくるみ状
に編み立てられている。
【0013】上記セルロース系脱臭性繊維11のループ
構造部分12は、ほぼ全周においてセルロース系脱臭性
繊維11による臭い分解作用を発揮させることができ、
しかも得られた繊維構造物の全体にループ構造部分12
が繰り返し形成され、かつゴム編みによって異なるサイ
ズのループ構造を有するよう規則的に配列されているの
で、より効果的な臭い分解作用を発揮させることができ
るのである。
【0014】図3は、この発明のセルロース系脱臭性繊
維を用いたニット構造物として天竺タック編みを適用し
た例を示すものである。すなわち、セルロース系脱臭性
繊維11は、太線で示す天竺編みによって編み込まれて
いる。この天竺編みしたセルロース系脱臭性繊維11
は、ループ構造部分12と非ループ構造部分13とが交
互に繰り返して連続するように配列されている。そし
て、除電性繊維41が、天竺編みのループ構造部分42
とタック編みの引き上げループ構造部分43とが交互に
繰り返して連続するように配列され、それぞれ前者のル
ープ構造部分12と後者のループ構造部分42が連結さ
れ、前者の非ループ構造部分13と後者の引き上げルー
プ構造部分43とが連結されている。
【0015】上記セルロース系脱臭性繊維11のループ
構造部分12は、ほぼ全周においてセルロース系脱臭性
繊維11による臭い分解作用を発揮させることができ、
しかも得られた繊維構造物の全体にループ構造部分12
が繰り返し形成され、かつ異なるサイズのループ構造を
有するよう規則的に配列されているので、より効果的な
臭い分解作用を発揮させることができるのである。もち
ろん、この実施例によれば、このようなセルロース系脱
臭性繊維11による臭い分解作用とともに、除電性繊維
41による除電作用をも同時に発揮させることができる
のである。
【0016】上記セルロース系脱臭性繊維11は、上述
のようにほぼ全周においてセルロース系脱臭性繊維11
による臭い分解作用を発揮させることができ、しかも得
られた繊維構造物の全体にループ構造部分12が繰り返
し形成され、かつ図4に示すように規則的に配列されて
いるので、より効果的な臭い分解作用を発揮させること
ができる。図4では、ニット構造物はその表裏にそれぞ
れセルロース系脱臭性繊維11部分が市松模様状に配置
されており、しかも表と裏とで互い違いになるよう配置
されている。そのように配置した場合のデータを図5の
グラフに示す。このような作用効果は、セルロース系脱
臭性繊維11をすべての繊維素材として用いた場合には
当然得られるものであるが、このようにセルロース系脱
臭性繊維11と、非吸着性繊維21およびストレッチヤ
ーン31、除電性繊維41とを編み込んだ、セルロース
系脱臭性繊維11を約10重量%以上含むニット構造物
であれば、同様の作用効果を得ることができるのであ
る。
【0017】なお、セルロース系脱臭性繊維11の使用
量が上記下限に満たない場合には一般の汗臭、体臭のみ
ならず、排せつ物の臭いやノネナール等の消臭能力が小
さく、消臭速度が遅くなる。
【0018】この発明においては、セルロース系脱臭性
繊維11以外に使用される上記非吸着性繊維21および
ストレッチヤーン31、除電性繊維41のみならず、抗
菌性繊維等をも使用することができる。例えば使用され
る抗菌性繊維は、試験株菌として黄色葡萄状球菌を用
い、繊維製品新機能評価協議会の定める統一試験方法に
より、滅菌試料布に試験菌のブイヨン懸濁液を注加し、
密閉容器中で、37℃、18時間培養後の生菌数を計測
し、植菌数Aに対する標準布の菌数Bと試料布の菌数C
の静菌活性値[静菌活性値=(logB−logA)−
(logC−logA)]で求めた値で3.5以上の抗
菌性繊維である。このような抗菌性繊維としては、金属
銀又は銀イオンを0.1〜0.5重量%含有するアクリ
ル繊維、4級アンモニウム塩を0.3〜2.0重量%含
有するアクリル繊維または、キトサンを0.02〜2.
0重量%含有するアクリル繊維が好適である。これらの
抗菌性繊維は例えば特開平7−243169号、特開平
10−140418号、特開平10−168758号の
各公報記載の製造方法等で製造することができる。
【0019】上述のようなセルロース系脱臭性繊維11
以外の素材を併用するのは、この発明のニット構造物の
機能をさらに高めるのに有用である。すなわち、ニット
構造物において併用するその他の繊維としては、公用さ
れている天然繊維、有機繊維、半合成繊維、合成繊維が
用いられ、さらには無機繊維、ガラス繊維等も用途によ
っては採用し得る。また併用し得る素材は繊維に限ら
ず、フィルムとラミネ−トする、あるいはフィルムに埋
設して構造物とするなど、プラスチック、ゴム等の非繊
維状のものも採用し得る。特に好ましい他の繊維を例示
すれば、羊毛、木綿、絹、麻等の天然繊維、ビニロン、
ポリエステル、ポリアミド系繊維等の合成繊維あるいは
ビスコ−ス、アセテ−ト繊維、繊維素繊維等である。
【0020】本願ニット構造物の形態としては、ニット
編物のみならず、ニット編物に外被を設けたものもあ
る。該ニット構造物内における含有形態としては、他素
材との混合により、実質的に均一に分布したもの、複数
の層を有する構造の場合には、いずれかの層(単数でも
複数でも良い)に集中して存在せしめたものや、それぞ
れの層に特定比率で分布せしめるもの等がある。
【0021】この発明のニット構造物を利用した最終製
品は、体臭や排泄物にかかわる様々な分野に好適に利用
される。例えば、下着、肌着、ランジェリ−、パジャ
マ、乳児製品、ガ−ドル、ブラジャ−、靴下、タイツ、
レオタ−ド、トランクス等衣料品全般、セ−タ−、トレ
−ナ−、ス−ツ、スポ−ツウェア、スカ−フ、ハンカ
チ、マフラ−、人工毛皮、乳児製品等の中外衣料用途、
布団地、布団、枕、クッション、ぬいぐるみ等の中綿、
詰め綿、シ−ツ、毛布、汗取りパッド等の寝装寝具、カ
−ペット、マット、ぬいぐるみ、マスク、失禁ショ−
ツ、濡れティッシュ等の衛生材料、車のシ−ト、内装等
の車内用品、トイレカバ−、トイレマット、ペット用ト
イレ等のトイレ用品、ガス処理フィルタ−等、靴の中敷
き、スリッパ、手袋、タオル、雑巾、ゴム手袋の内張
り、長靴の内張り、消臭材、サポ−タ−、汗取りパッ
ト、芯地等が挙げられる。
【0022】この発明に係る構成物が汗臭、体臭のみな
らず、排せつ物の臭いやノネナール等を防止する理由
は、十分には説明するに至っていないが概ね次のように
考える。すなわち、セルロース系脱臭性繊維11のカル
ボキシル基によって、微生物によって分解されて発生す
るアミン、アンモニアの如き窒素含有化合物、酢酸、プ
ロピオン酸、カプロン酸、カプリン酸、イソ吉相酸の如
き低級脂肪酸、アセトアルデヒド等のアルデヒド類等が
分解され、消臭されるものと考えられる。
【0023】メタクリル酸をグラフト共重合させた改質
セルロース繊維を常法にしたがって、それぞれ紡糸、カ
−ド、練条、粗紡、精紡を行い40/1単糸を紡出し
た。その際、強く撚りをかけることによって無数の凹凸
が形成されたニット用糸を得た。次いで編み機を用い、
撚りのかかったセルロース系脱臭性繊維糸と非吸着性繊
維糸とを等量使用して14G×2Pで鹿の子ゴム編み地
を作製し、カチオン染料にて染色後、ニットシャツに縫
製した。染色編地の消臭性は約10分以内はアンモニア
臭を解消させるものであった。なお消臭性は次の方法に
て測定したものである。試料10gをプラスチック容器
に入れてアンモニア液を2〜3滴スポイトで滴下して密
封し、よく振って10分放置後に臭いをかいだ。
【0024】別に作製した老人用おむつを20名のパネ
ラ−に渡し、市販の消臭おむつと対比して、アンケ−ト
方式で使用試験を実施した。着用中のアンモニア臭を5
段階評価したところ、市販の消臭おむつがランク4(ア
ンモニア臭が強い)に対し、本願ニット構造物である老
人用おむつはランク1(アンモニア臭が感知されない)
との回答を得た。なお、撚りのかかっていないニット用
糸を使用した場合には、ランク2であった。このことか
ら本願ニット構造物はアンモニア臭の分解効果の高いこ
とが明らかであり、セルロース系脱臭性繊維糸を全量使
用しなくても、臭い分解作用の面では全量使用した場合
とほとんど遜色なかった。また洗濯を繰り返しても消臭
効果は全く低下しないことが分った。
【0025】
【発明の効果】この発明のニット構造物は、ニット構造
物に汗臭、体臭のみならず、排せつ物の臭いやノネナー
ル等を防止する機能を持たせたことを特徴としており、
老人ホーム等における汗臭、体臭のみならず、排せつ物
の臭いやノネナール等を抑制し、爽快な着用空間の形成
を成し遂げた意義は大きく、この発明の特筆すべき効果
である。この様に優れた利点を有するこの発明のニット
構造物は快適な衣料、寝装、インテリア製品、生活資
材、等の用途分野に広く用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のセルロース系脱臭性繊維を用いたニ
ット構造物として鹿の子ゴム編みを適用した例を示す概
略図である。
【図2】この発明のセルロース系脱臭性繊維を用いたニ
ット構造物としてストレッチくるみ状の編み方を適用し
た例を示す概略図である。
【図3】この発明のセルロース系脱臭性繊維を用いたニ
ット構造物として天竺タック編みを除電性繊維とともに
適用した例を示す概略図である。
【図4】この発明のセルロース系脱臭性繊維を用いたニ
ット構造物において、セルロース系脱臭性繊維を市松模
様状に配置した状態を示す概略図である。
【図5】この発明のニット構造物のデータを示すグラフ
である。
【符号の説明】
11 セルロース系脱臭性繊維 12 ループ構造部分 13 非ループ構造部分 21 非吸着性繊維 22 ループ構造部分 31 ストレッチヤーン 32 ループ構造部分 41 除電性繊維 42 ループ構造部分 43 引き上げループ構造部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セルロース繊維にメタクリル酸をグラフト
    共重合反応させたものであって、該セルロース繊維に対
    するメタクリル酸のグラフト化率が5〜30重量%であ
    る改質セルロース繊維を用い、これを紡績過程で強撚す
    ることによって得た紡糸で、繰り返し形成されたループ
    構造を有するよう編んだことを特徴とするセルロース系
    脱臭性繊維を用いたニット構造物。
  2. 【請求項2】ニット構造物が、セルロース系脱臭性繊維
    とそれ以外の繊維とを編み込んだことを特徴とする請求
    項1記載のセルロース系脱臭性繊維を用いたニット構造
    物。
  3. 【請求項3】セルロース系脱臭性繊維以外の繊維が、除
    電性繊維であることを特徴とする請求項1又は2に記載
    のセルロース系脱臭性繊維を用いたニット構造物。
  4. 【請求項4】セルロース系脱臭性繊維からなるループ構
    造が、ニット構造物中に市松模様状に配置されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のセ
    ルロース系脱臭性繊維を用いたニット構造物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007154392A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Ooyabu:Kk 撚り糸およびその製造方法、織物、編物
JP2008038261A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Lifering:Kk 脱臭性生地
JP2012167388A (ja) * 2011-02-10 2012-09-06 Mitsubishi Rayon Co Ltd 消臭性編地
JP2017020160A (ja) * 2016-10-28 2017-01-26 グンゼ株式会社 股部を有する女性用下着
KR101802329B1 (ko) 2017-09-13 2017-11-28 김상만 기능성 편직물

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