JP3220696B2 - 抗セリュライトパンティストッキング - Google Patents

抗セリュライトパンティストッキング

Info

Publication number
JP3220696B2
JP3220696B2 JP05828799A JP5828799A JP3220696B2 JP 3220696 B2 JP3220696 B2 JP 3220696B2 JP 05828799 A JP05828799 A JP 05828799A JP 5828799 A JP5828799 A JP 5828799A JP 3220696 B2 JP3220696 B2 JP 3220696B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
active ingredient
garment
molecule
bond
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05828799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000256903A (ja
Inventor
ティー. プグリーズ ピーター
Original Assignee
プライマリー テクノロジーズ インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by プライマリー テクノロジーズ インコーポレーテッド filed Critical プライマリー テクノロジーズ インコーポレーテッド
Priority to JP05828799A priority Critical patent/JP3220696B2/ja
Publication of JP2000256903A publication Critical patent/JP2000256903A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3220696B2 publication Critical patent/JP3220696B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Socks And Pantyhose (AREA)
  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 この発明は、一般に、肌に
きつく身につけられる靴下又は靴下材料製の他の衣服を
使用する肌の治療、および、特に、新しくて有用な製
品、この製品の製造方法及び、最初にイオン結合により
活性成分を靴下材料に化学結合し、次いでpH、水分及
び/又は熱のような肌の状態を使用してイオン結合を破
壊することにより靴下材料が着用されている間に、活性
成分を肌に放出する製品を使用する治療方法に関する。
本発明の好ましい実施態様において、靴下材料はナイロ
ンであり、活性成分はテオフィリンであって治療はセリ
ュライトに対するものである。
【0002】
【従来の技術】セリュライトは、肌の「マットレスボタ
ン」欠点として示される肌の上層の脂肪組織の蓄積であ
る。キサンチンとして知られている一群の生理学的成分
は、局部的に適用されるとき肌の下にある脂肪組織を減
少させる能力があることが知られている。最も普通のキ
サンチンは、カフェイン、テオフィリン及びテオブロミ
ンである。テオフィリンは、セリュライトの治療に使用
される最も普通のキサンチンである。
【0003】Koulbanis等の米国特許第4,2
88,433号明細書は、セリュライトを治療するため
に、テオフィリンがその一つである(カフェインは別で
ある)キサンチン化合物を使用することを教示してい
る。キサンチン化合物は、アルキル、アリル、プロピノ
ール及びシクロヘキシルのような他の化学基又は残基と
結合される。
【0004】セリュライトに影響された面に施用するた
めにαヒドロキシ酸及び/又はフィチン酸と混合された
キサンチン化合物を含有する組成物は、Znaiden
等の米国特許第5,523,090号明細書と同第5,
536,499号明細書の両方の主題である。この化合
物は、使用者の肌に直接施用することが開示されてい
る。
【0005】Kligman等の米国特許第5,05
1,499号明細書は、セリュライトを治療するために
肌に直接施用されるレチノイド化合物を使用する。レチ
ノイド化合物は、好ましくは市販のローション中に混合
されたレチノイン酸である。
【0006】セリュライトの治療に使用するための加熱
マッサージャーがHendersonの米国特許第4,
086,922号明細書に開示されている。
【0007】Roldan等の米国特許第3,962,
243号のような他の特許は、さまざまな医学障害の治
療のためにテオフィリン化合物を使用することを開示し
ており、気管支障害の治療及びヒスタミン中毒の影響を
和らげるためにメピラミン酢酸テオフィリンを使用する
ことを教示している。メピラミンは、7−テオフィリン
酢酸の懸濁液と結合されてRoldanの’243特許
の特許請求の範囲に記載されている化合物を生成する。
【0008】安定な形のテオフィリン化合物が、Hig
uchi等の米国特許第4,085,214号明細書に
開示されている。Higuchiの’214特許は、テ
オフィリンをアルケニル基の炭素数が2〜8のフェニル
アルケニル基と結合させて、喘息の治療に有用なテオフ
ィリン系医薬を提供する。
【0009】Konstandtの米国特許第4,24
1,682号明細書は、水を横切るボートの動きを改善
するためにポリエチレンイミンでボートを塗被すること
を開示している。
【0010】化粧処理性を有する靴下又は衣料製品に関
する特許としては、マイクロカプセルに封入された脱毛
薬で処理されたナイロン靴下に関するMcGallia
rdの米国特許第4,152,784号明細書が挙げら
れる。脱毛薬は、マイクロカプセルがむだ毛との接触に
より破壊されるとき、靴下が着用されている間に着用者
の肌に対して放出される。McGalliardのヨー
ロッパ特許出願発行番号第9,499は、米国特許第
4,152,784号明細書の対応特許である。ミネラ
ル溶液中に浸されたボディラップで人体の影響を受けた
部分を包み、次いでビニル運動着を着用している間運動
することによりセリュライトを治療する方法は、Ste
wartの米国特許第4,829,987号明細書によ
り教示される。Stewartの’987特許のミネラ
ル溶液は温めて治療するとき人体上に残留物を放出しな
ければならない。ミネラル溶液は、その特許中に引用さ
れている書籍中でいっそう十分に議論されている。ミネ
ラル溶液は、本発明のTHA化合物と大変違っているよ
うに思われる。
【0011】なかんずく、フルオロポリマーでコーティ
ング又は含浸することによって着用者の足との摩擦を減
少したソックスは、Fox等の米国特許第5,575,
012号明細書に包含されている。
【0012】Barnesの米国特許第5,051,2
56号明細書は、活性成分としてヨウ素が長時間放出さ
れる抗菌性織物を提供するナイロン−4に結合しうるヨ
ウ素化合物を教示している。
【0013】Leong等の米国特許第5,156,8
43号明細書は、ミクロスフェアに塗被するために使用
される材料の制御された徐放性を提供する塗被ミクロス
フェアで浸漬された織物に関するものである。
【0014】マイクロカプセルに封入されて重合体の皮
膚増強材と結合された活性物質を有する医薬用の経皮性
付与パッチが、D’Angelo等の米国特許第5,6
14,212号明細書に開示されている。皮膚増強材
は、好ましくはポリビニルピロリドン、すなわちPVP
である。
【0015】Yamauchiの英国特許第1,58
1,586号明細書は、結合剤内に分散された金属を有
する非水溶性樹脂結合剤を含む固体衛生組成物を有する
ストッキングやパンティストッキングを開示している。
【0016】Alza社の英国特許第1,361,28
9号明細書と鐘紡のヨーロッパ特許出願発行番号第43
6,729は、両方とも人体の肌に活性成分を付与する
ために包帯やストッキングに最初に結合されたマイクロ
カプセルを使用する処理組成物を開示している。
【0017】Jostのヨーロッパ特許出願発行番号第
174,108は、人に医薬を経皮的に付与するための
多孔性の、2層の重合体の発泡ばんそうこうを開示して
いる。
【0018】Alza社のイタリヤ特許第1,191,
244号明細書は、英国特許第1,361,289号明
細書及び米国特許第4,435,180号明細書の対応
特許である。これらの特許は、人の肌に活性成分を付与
するためにストッキングに最初に結合されたマイクロカ
プセルを使用する治療組成物を開示している。このスト
ッキングは、人肌に対して圧縮力を与えて組成物と肌の
間に良好な接触を作る。
【0019】Eurand SPAのイタリヤ特許第9
51,409号明細書は、下着やリネンのような織物に
マイクロカプセルを適用する方法を開示している。マイ
クロカプセルは芳香を含有する。
【0020】テオフィリンを含有する注射可能な組成物
が、Holzmannの名称でイタリヤ特許第1,09
3,259号明細書に教示されている。
【0021】Malesciのイタリヤ特許第1,19
1,962号明細書、Caropreseの同第1,2
17,516号明細書、Comiの同第1,258,3
43号明細書及び同第1,263,754号明細書は、
各々セリュライトを治療するための組成物を開示してい
る。これらの特許の組成物は、本発明の組成物と相違す
る。
【0022】
【発明の概要】セリュライト減少剤の施用の応諾及び時
間は、治療の有効性に臨界的である。本発明は、ぴった
りと合う衣料の製品、すなわち衣服、特に靴下中に活性
治療成分を混入することにより自動的な方法で治療の応
諾及び長時間化を進める製品、製品の製造方法及び製品
を使用する治療を提供する。
【0023】本発明の好ましい実施態様は、活性成分、
酢酸テオフィリン(THA)に共有結合により永久的に
化学結合された、そして結合エネルギーが小さいイオン
結合されたポリエチレンイミン(PEI)を有するナイ
ロンパンティストッキング又はストッキングからなる。
PEIは、3の係数だけ利用できるイオン結合位置の数
を増加する、ナイロンからTHAへの耐久性化学フック
を提供する。
【0024】この開示の目的に関し、結合エネルギーが
大きい共有結合又は共有結合位置は、肌のpH(約5.
5)、肌の水分は摩擦又は体熱による肌の熱のような肌
の状態により破壊されないものである。共有結合はま
た、通常の洗濯によって破壊されない。
【0025】イオン性すなわち結合エネルギーの小さい
化学結合は、低いpH(pH5以下)を必要とする。T
HAは、人肌を通る化学薬品の通過を向上することが知
られている、シラントリオールのような既知の化合物と
錯体を形成できる。
【0026】イオン結合は、本明細書では、肌のpH
肌の水分及び/又は肌の熱(摩擦又は体熱による)から
選ばれる一つ又はそれ以上の肌の状態により破壊される
結合エネルギーの小さい化学結合と称せられる。しかし
ながら、イオン結合は、通常の方法(すなわち、洗剤、
温水及び攪拌によって)での衣服の洗濯により破壊され
ない。
【0027】パンティストッキングが着用されるとき、
三つの因子:着用者の肌(肌のpHは約5.5である)
との接触により5以上に増加したpH、着用者の肌から
の水分、及び体熱と摩擦熱(集合的に肌の熱)の組合せ
によって、THAはイオン結合及びパンティストッキン
グから着用者の肌に徐々に放出される。時間を通して、
THAはセリュライトを減少させる効果を有する。パン
ティストッキングは、THAの溶液中に浸すことにより
「再付加」できる。
【0028】パンティストッキングは、多段工程で化学
処理されたPEIとTHAをパンティストッキングに結
合する。先ず、パンティストッキングを蒸留水中で2回
洗濯して加湿乾燥した。次いでパンティストッキングを
一定の攪拌をしながら30分間PEIの溶液に浸漬し
た。浸漬に続いて、パンテイストッキングを脱イオン水
中で2回洗濯して加湿乾燥した。PEIはパンティスト
ッキングのナイロンと永久的に結合し、イオン性結合し
たTHAや他の物質に対し化学的フックを作る。その間
に、THA−シラントリオール錯体は、pH5.5でT
HAの溶液にシラントリオールを増進的に添加して調製
される。次いでTHA−シラントリオール錯体のpH
は、次の工程に先立って5以下に低下させられる。
【0029】PEIにTHA−シラントリオール錯体を
イオン結合させるために、PEI化学フックを持つパン
ティストッキングを、一定の攪拌をしながら3時間TH
A−シラントリオール錯体の溶液に浸漬する。次いでパ
ンティストッキングを脱イオン水中で2回洗濯して乾燥
する。
【0030】得られた化学的に処理されたパンティスト
ッキングは、化合物又は化学結合のどれも分解すること
なく無期限に乾燥状態で貯蔵できる。
【0031】従って本発明の目的は、共有結合される多
数の化学化合位置を有する衣料、各共有結合位置に化学
的に結合された、各結合剤分子が肌のpH、肌の熱の少
なくとも一つにより破壊されうる少なくとも一つのイオ
ン結合する化学的結合位置を有する結合剤分子、及び衣
服が着用されないとき活性成分が衣服に化学結合される
ように、そして衣服が着用されてイオン結合された化学
結合位置が肌のpH、肌の水分及び肌の熱の少なくとも
一つにさらされて活性成分分子と結合剤分子の間の結合
を破壊するときに活性成分が肌に対し放出されるように
各イオン結合された化学結合位置に結合されている活性
成分分子を含んでなる、活性成分によって着用者の肌を
治療するための衣服を提供することである。
【0032】本発明の別の目的は、そのような衣服の製
造方法及びそのような衣服で肌を治療する方法を提供す
ることである。
【0033】本発明を特徴づける新規性のさまざまな特
徴は、本開示に付け添えられてその一部を形成する特許
請求の範囲中に特徴を持ってさし示される。本発明をよ
り良く理解するために、その操作の利点及びその使用に
より達成される特定の目的を、添付の図面及び本発明の
好ましい実施態様が説明される記述された内容を参照し
て説明する。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の製品は、着用者の肌に対
してぴったりと身につけられることを意味する型の衣服
材料、特にさまざまな衣服材料製の、靴下、パンティス
トッキング、他の下着又は類似の衣服、なおまた特に、
綿(ある植物から作ったセルロース繊維)、絹(蚕によ
り分泌されたグリシン及びアラニンを含有する、フィブ
ロインの硬タンパク質)、レーヨン(半合成繊維状セル
ロース)、ダクロン(ポリエチレンテレフタレートから
製造したポリエステル繊維に対するデュポン社の商標)
及びナイロン(アミド基−CONHの存在により特徴づ
けられるポリアミド重合体)を含む天然、合成及び半合
成材料のような、肌に対してぴったりと合わせることを
意味する靴下材料製の衣服である。本発明の必要条件
は、選ばれた衣服材料に関係なく、ナイロン鎖に沿う規
則的なアミド基又はダクロン鎖に沿う規則的なエステル
位置のような、結合エネルギーの大きい化学結合位置が
存在しなければならないことである。好ましい結合エネ
ルギーの大きい化学結合は、共有結合である。
【0035】本発明にとって重要なことは、結合剤分子
が共有結合によりこれらの結合エネルギーが大きい化学
結合位置の一つに化学的に結合され、そして結合剤それ
自身が肌のpH、肌の水分、及び/又は体熱及び肌に対
する衣服の摩擦的運動による熱を含む肌の熱のような普
通の肌の状態の存在で破壊できる方式で活性成分分子に
結合するために、イオン結合のような一つ又はそれ以上
の結合エネルギーの小さい化学結合を供給することであ
る。結合剤は、活性成分が一つ又はそれ以上の肌の状態
の存在によるイオン結合の破壊により断ち切ることがで
き、肌に活性成分を放出することができる方法で衣服に
活性成分を結合するフックとして考えることができる。
出願人の知っているところでは、この技術は決して肌に
活性成分を放出することに関しては以前に使用されてい
なかった。
【0036】本発明の衣服を製造する方法は、共有結合
する結合エネルギーの大きい化学結合位置に結合剤分子
を化学的に結合し、次いで肌の状態と相違する状態下
に、結合剤のイオン結合する結合エネルギーの小さい化
学結合位置に活性成分分子を化学的に結合することを含
む。多数のイオン結合及び共有結合する化学結合位置が
提供されるけれども、あらゆる単一の共有結合する化学
結合位置が結合剤分子の位置を受けることも、あらゆる
単一のイオン結合する化学結合位置が活性成分分子を受
けることも本質的に重要な事柄ではない。肌に対する活
性成分分子の放出により、化粧的に又は生理的に肌を治
療するために十分な活性成分分子が存在することで十分
である。従って、多くの共有結合する及びイオン結合す
る化学結合位置が存在しうるが、結合剤が結合され、同
様に、活性成分分子が結合されるものだけが、本開示に
対し考慮されることが理解される。
【0037】用語「活性成分分子」はまた、化粧物質と
生理的物質の両方を含むことを意味する。例えば、皮膚
湿潤剤は、発疹のような肌の状態を和らげることができ
る化学薬品そしてまた本発明の好ましい実施態様に関連
して開示されるもののような抗セリュライト成分と同様
に、活性成分として資格を与えてもよい。
【0038】図3Aによると、本発明の化学体系が開示
されている。化合物〔1〕は、pH10.3でナイロン
鎖に沿う窒素の位置で共有結合のような結合エネルギー
の大きい化学結合によりPEIを結合するためにポリエ
チレンイミン(PEI)で処理されたナイロン鎖であ
る。得られる処理されたナイロンは、図3Bに示すよう
に、活性成分分子〔2〕、酢酸テオフィリン(THA)
と結合されて、pH2.5でTHAがイオン結合で結合
されて、ナイロン鎖に沿うイオン結合を生成する鎖
〔3〕を作る。
【0039】ポリエチレンイミン(PEI)は、全合成
重合体の中で、単位当たり最高のアミノ基濃度を示す弱
多塩基脂肪族アミンである。PEIは、脂肪分解活性を
持つパンティストッキングを調製するためにストッキン
グのナイロン支持体上にコーティングするために使用さ
れる。
【0040】蒸留水に溶解されたPEIはアルカリ性p
H(10.3)を示し、ナイロン構造のカルボニル基と
PEIのアミン基の間の静電結合及び水素結合によって
ナイロンにより強く吸収される。酸性溶液(pH2.
5)中で、PEIはアニオン酢酸テオフィリンとイオン
結合により結合しうる正電荷を有する。
【0041】本発明は、パンティストッキングに作られ
たナイロンに結合化合物(PEI)を経て化学的に結合
されたテオフィリンとシラントリオールの錯体を使用す
る。テオフィリン−シラントリオール錯体は、水とpH
の組合せにより結合、又は結合化合物から解放される。
ナイロンは、望むだけしばしばテオフィリンで再付加さ
れる。
【0042】ナイロンは、6炭素原子ごとに1窒素原子
を含有する線状化合物である。図4はナイロン鎖10を
概略図的に説明する。ポリエチレンイミン(16)とし
て知られている化合物を使用すれば、特定の共有結合の
ような結合エネルギーの大きい化学結合位置(12)で
ナイロンに直接結合することが可能である。PEIのナ
イロンへの結合は、テオフィリンの結合のための三つの
追加の結合位置を提供する。テオフィリンは、簡素なテ
オフィリンとしてでなく、酢酸テオフィリン(THA)
として使用される。酢酸塩分子の存在は、結合14での
1分子のPEI対3分子のTHA18の比のPEIに対
するテオフィリンの結合を可能にする。
【0043】THAとシラントリオールの錯体:シラントリオール は、肌の中へ容易に進まないある特定
の化学化合物の浸透を増加することが知られているシリ
カ系化合物である。シラントリオールは、pH5で酢酸
テオフィリンと錯体を生成することができる。方法とし
ては、酢酸テオフィリンの溶液にシラントリオールを増
進的に添加して、pHを5.5に調整することが挙げら
れる。シラントリオールを添加した後、THA−シラン
トリオールをナイロンに結合させるために、pHを再び
低レベルに調整しなければならない。
【0044】ナイロンへの成分の結合: 工程1 パンティストッキングを蒸留水中で2回洗濯して加湿乾
燥(回転)する。
【0045】工程2 次いで、それらをpH10.3で一定の攪拌をしながら
30分間PEIの溶液中に入れる。それらを取り出し、
脱イオン水中で2回洗濯して加湿乾燥する。
【0046】工程3 次いで、それらを一定の攪拌をしながらpH2.5で3
0分間THA−シラントリオール錯体の溶液中に入れ
る。それらを取り出し、脱イオン水中で2回洗濯して乾
燥する。
【0047】この化合物は、乾燥状態で無期限に安定で
ある。
【0048】ナイロンからのTHA−シラントリオール
錯体の解放 本発明の一部は、肌へ到達するためにパンティストッキ
ングからTHA−シラントリオール錯体を解放する放出
機構に関する。ナイロン結合分子は、パンティストッキ
ングのナイロンに永久に固定される。PEIとTHAの
間の結合は、pHが上昇するにつれて破壊するpH感受
性結合である。肌のpHは、ナイロンにTHAを結合す
るために必要であるpH以上である5.5であり、だか
ら肌の上にTHAはゆっくり放出される。これは制御さ
れた放出であり、本発明の臨界的部分である。ナイロン
は着用者の動きによって伸長するので、一層THA錯体
が放出される。THA錯体の放出に協力する3要素は、
(1)肌のpH、(2)肌の水分、(3)肌の熱(摩擦
及び/又は体熱による)である。
【0049】本発明の有する相違点と利点: 1.永久化学結合を持つ化合物が靴下材料に結合され、
他の活性成分がそれに適用されることを可能にする。
【0050】2.活性成分は、靴下材料、例えばナイロ
ンそれ自体でない、化学フックに結合される。
【0051】3.化学フックは、結合に利用しうる位置
の拡大を可能にする。例えば、1フックは3THA錯体
分子を結合する。
【0052】4.化学フックは、多くの活性成分の結合
を可能にする。
【0053】5.化学フックは、望まれるだけTHA錯
体のような活性材料で負荷である。 6.この活性の放出は、pH、水分及び摩擦誘起熱の組
合せにより制御される。
【0054】
【実施例】本発明者等は、パンティストッキングを使用
した12名について好結果を得た。詳細に記録した1名
の被験者は、写真、超音波及び臨床的評価によって研究
し、30日間で1インチのももの直径の減少を示した。
【0055】テオフィリン錯体の結合と放出評価を広範
囲に行って、放出が制御されることを示した。活性成分
は、持続した放出を続けながら最低3日間パンティスト
ッキング上に残留した。パンティストッキングは、単純
なすすぎ又は洗濯溶液を使用して自宅で解放することが
できた。
【0056】本発明を理解するための手びきナイロンは
化学的に変えられないが、生理学的に活性な化合物が添
加できる拡大化合物を与えられる。
【0057】このシステムは、特定のpH値を使用して
活性の放出を制御可能にする。パンティストッキング
は、意のままに再付加できる。
【0058】これは、機械的噴霧やプレス加工や粒子付
着ではない。
【0059】それは、ナイロンに結合されて、解放機構
に活性結合される制御された解放機構の特定の化学結合
である。
【0060】ナイロン系は標準的な対のパンティストッ
キングに編成されて染色された。次いで、パンティスト
ッキングは、穏やかに攪拌されながら室温の水中で洗濯
され、すすがれて再度洗濯された。回転乾燥後、加湿パ
ンティストッキングは、連続攪拌しながら臨界的である
ことがわかっているpH10.3で30分間、ポリエチ
レンイミン(PEI)の1%水溶液中に入れた。パンテ
イストッキングをPEI溶液から取り出した後、それら
を水中で2回すすいで回転乾燥した。結合剤又はPEI
フックが共有結合により耐久的に結合されている加湿パ
ンティストッキングを、攪拌しながら3時間シラントリ
オールを0.1〜0.5%含有する1,3ジメチルキサ
ンチンの0.2溶液中に入れた。3時間の終りに、パン
ティストッキングを2回すすいで、強制熱風乾燥機中で
乾燥した。テオフィリンは、ナイロンに結合されるPE
Iに、結合エネルギーの小さい化学結合としてイオン結
合により化学的に結合される。
【0061】試験手順 厳しいセリュライトを和らげるについて1人の女性被験
者に、日に8時間抗セリュライト処理したパンティスト
ッキングを着用することを指示した。パンティストッキ
ングは4日目ごとに請求されて新しい1足を供給した。
その結果各1足は全3日間の着用を示した。各夜にパン
ティストッキングを温和な洗剤と水の中で洗濯した。被
験者はももの周りの測定に関して、3枚の写真、すなわ
ち、前方、後方及び横からの展望写真を各週研究所へ報
告した。超音波測定と臨床的評価もまた行った。
【0062】結果 結果は、4週間にわたる右及び左もも両方の周長の1イ
ンチの減少を示した。研究を全部で12週間続けたが、
ももの周長が約0.5インチ更に減少した。図1及び2
は、観察したももの周長のグラフである。
【0063】ももはさらに滑らかに思われ、表面の不規
則さは少なかった。被験者は、以前にきつかったジーン
ズが「だぶだぶでゆるいと感じる」と述べた。
【0064】写真は、尻の直径の減少及び腰の脂肪組織
の少なさを示した。肌はいっそう締まっていっそう滑ら
かな感じがした。
【0065】
【発明の効果】この最初の研究に基づいて次の結論を下
すことができる。
【0066】1.抗セリュライトパンティストッキング
は、4週間で1インチだけももの周長の減少に有効であ
る。
【0067】2.抗セリュライトパンティストッキング
は、尻のまわりの脂肪堆積の減少に有効である。
【0068】3.抗セリュライトパンティストッキング
は、ももの不規則な表面の減少に有効である。
【0069】4.抗セリュライトパンティストッキング
は、滑らかな、締まったももの生成に有効である。
【0070】5.抗セリュライトパンティストッキング
は、ももと尻の外観の作り変えに有効である。
【0071】本発明の特定の実施態様を示し、本発明の
原理の応用を説明するために詳細に説明してきたが、本
発明は、前記の原理から離れることなく別のやり方で具
体化できることを理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】時間に対する被験者の左ももの周長を説明する
グラフである。
【図2】右ももに対する同様の結果を示す図1と類似の
グラフである。
【図3a】本発明の好ましい実施態様に対する化学的図
式である。
【図3b】本発明の好ましい実施態様に対する化学的図
式である。
【図4】本発明に係る製品の化学的構成の略図である。
【符号の説明】
1 ナイロン 2 酢酸テオフィリン(THA)(活性成分分子) 3 THAがイオン結合で結合エネルギーの小さな化学
結合されたナイロン鎖 10 ナイロン鎖 12 共有結合する化学結合位置 14 イオン結合する化学結合位置 16 ポリエチレンイミン(PEI) 18 THA
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 31/00 A61K 31/00 31/52 31/52 45/00 45/00 A61L 15/44 D06M 15/61 D06M 15/61 A61L 15/03 (56)参考文献 特開 平8−245394(JP,A) 特開 昭62−53934(JP,A) 特開 昭63−277636(JP,A) 特公 昭47−27927(JP,B1) 特表 平3−504452(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06M 13/00 - 13/715 A61K 9/00 - 9/72 A61K 47/00 - 47/48 A61K 31/52 A61K 7/00 - 7/50

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肌に対してきつく身につけられるように
    適応させられて共有結合される多数の化学結合位置を有
    する衣服材料と、 共有結合される化学結合位置に化学的に結合された、各
    結合剤分子が肌のpH、肌の水分及び肌の熱の少なくと
    も一つにより破壊されうる少なくとも一つのイオン結合
    された化学結合位置を有する結合剤分子と、及び衣服が
    着用されないとき活性成分が衣服に化学結合されるよう
    に、そして衣服が着用されてイオン結合された化学結合
    位置が肌のpH、肌の水分及び肌の熱の少なくとも一つ
    にさらされて活性成分分子と結合剤分子の間の結合を破
    壊するときに活性成分が肌に対し放出されるように各イ
    オン結合された化学結合位置に結合されている活性成分
    分子とからなることを特徴とする、 活性成分によって着用者の肌を治療するための衣服。
  2. 【請求項2】 各結合剤分子が共有結合されうる化学結
    合位置に共有結合により結合される、請求項1記載の衣
    服。
  3. 【請求項3】 各活性成分分子がイオン結合する化学結
    合位置を生成するイオン結合により結合剤分子に結合さ
    れている、請求項2記載の衣服。
  4. 【請求項4】 衣服材料が靴下材料である、請求項3記
    載の衣服。
  5. 【請求項5】 靴下材料がナイロン、ダクロン、レーヨ
    ン、絹及び綿よりなる群から選ばれる、請求項4記載の
    衣服。
  6. 【請求項6】 結合剤がポリエチレンイミンである、請
    求項5記載の衣服。
  7. 【請求項7】 活性成分がテオフィリンである、請求項
    6記載の衣服。
  8. 【請求項8】 テオフィリンが酢酸テオフィリンであ
    る、請求項7記載の衣服。
  9. 【請求項9】 活性成分分子が酢酸テオフィリンに結合
    されているシラントリオールを含む、請求項8記載の衣
    服。
  10. 【請求項10】 共有結合される多数の化学結合位置を
    有して肌に対して位置するきつく合わせる衣服用である
    衣服材料製の、活性成分によって着用者の肌を治療する
    ための衣服の製造方法であって、 共有結合する化学結合位置に、各結合剤分子が肌の
    、肌の水分及び肌の熱の少なくとも一つからなる肌の
    状態により破壊されうる少なくとも一つのイオン結合す
    る化学結合位置を有する結合剤分子を化学結合し、そし
    て イオン結合する化学結合位置に、衣服が着用されな
    いとき肌の状態と異なる状態のもとに活性成分が衣服に
    化学結合されるように、そして衣服が着用されてイオン
    結合された化学結合位置が肌のpH、肌の水分及び肌の
    熱の少なくとも一つにさらされて活性成分分子結合剤分
    子の間の結合を破壊するとき活性成分が肌に対し放出さ
    れるように活性成分を化学結合することを特徴とする、 衣服の製造方法。
  11. 【請求項11】 耐久性結合位置を生成する共有結合に
    より結合剤分子を衣服材料に結合することを含む、請求
    項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 イオン結合する化学結合位置を生成す
    るイオン結合により活性成分分子を結合剤分子に結合す
    ることを含む、請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 少なくとも5のpHからなるイオン結
    合を破壊するための肌の状態、5以下のpHのもとに活
    性成分分子をイオン結合する化学結合位置に化学結合す
    ることを含む、請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 衣服材料としてナイロン、ダクロン、
    レーヨン、絹又は綿よりなる群から選ばれる靴下材料を
    使用することを含む、請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 靴下材料としてナイロンを使用し、結
    合剤としてポリエチレンイミンを使用しそして活性成分
    としてテオフィリンを使用することを含む、請求項14
    記載の方法。
  16. 【請求項16】 活性成分として酢酸テオフィリンを使
    用することを含む、請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 活性成分としてシラントリオールに結
    合された酢酸テオフィリンを使用することを含む、請求
    項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 約4.2のpHで結合剤分子をイオン
    結合する化学結合位置に化学結合することを含む、請求
    項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 共有結合される多数の化学結合位置を
    有する材料、各共有結合する化学結合位置に化学結合さ
    れ、各結合剤分子が肌のpH、肌の水分及び肌の熱の少
    なくとも一つにより破壊しうる少なくとも一つのイオン
    結合する化学結合位置を有する結合剤分子、及び衣服が
    着用されないとき活性成分が衣服に化学結合するように
    各イオン結合する化学結合位置に結合された活性成分分
    子とで製造された衣服を使用して、活性成分によって肌
    を治療する方法であって、 肌のpH、肌の水分及び肌の熱に衣服をさらすために衣
    服でぴったりと肌を覆うこと、及びイオン結合された化
    学結合位置が肌のpH、肌の水分及び肌の熱の少なくと
    も一つにさらされて活性成分分子と結合剤分子の間の結
    合を破壊し、そして活性成分を肌に放出することによ
    り、活性成分が肌に放出されるように十分な時間肌の覆
    いを保持することを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】 衣服を使用して肌に活性成分を初期放
    出する初期治療の後に、肌のpH、肌の水分及び肌の熱
    の少なくとも一つと異なる状態のもとに更に活性成分分
    子をイオン結合する化学結合位置に化学結合することに
    より活性成分分子を衣服に再付加することを含む、請求
    項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 衣服材料として、ナイロン、レーヨ
    ン、絹及び綿よりなる群から選ばれる靴下材料を使用す
    ることを含む、請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 セリュライトを治療すること、結合剤
    がポリエチレンイミンであり、活性成分がテオフィリン
    であることを含む、請求項21記載の方法。
  23. 【請求項23】 活性成分が酢酸テオフィリンである、
    請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 活性成分が酢酸テオフィリン−シラン
    トリオールである、請求項23記載の方法。
  25. 【請求項25】 少なくともpH5の肌のpHにより半
    耐久性結合位置を破壊することを含む、請求項24記載
    の方法。
  26. 【請求項26】 衣服が靴下からなり、方法が靴下で着
    用者の少なくとも脚を覆うことを含む、請求項25記載
    の方法。
  27. 【請求項27】 衣服がパンティストッキングからな
    る、請求項26記載の方法。
JP05828799A 1999-03-05 1999-03-05 抗セリュライトパンティストッキング Expired - Fee Related JP3220696B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05828799A JP3220696B2 (ja) 1999-03-05 1999-03-05 抗セリュライトパンティストッキング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05828799A JP3220696B2 (ja) 1999-03-05 1999-03-05 抗セリュライトパンティストッキング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000256903A JP2000256903A (ja) 2000-09-19
JP3220696B2 true JP3220696B2 (ja) 2001-10-22

Family

ID=13079997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05828799A Expired - Fee Related JP3220696B2 (ja) 1999-03-05 1999-03-05 抗セリュライトパンティストッキング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3220696B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000256903A (ja) 2000-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6153207A (en) Anti-cellulite pantyhose
WO1991001801A1 (en) Microcapsule, treatment liquid containing microcapsules, and textile structure having microcapsules stuck thereto
JP3022880B1 (ja) 角質層の新陳代謝を促進する被服並びにマイクロカプセルの付着方法
JP2005513284A (ja) 活性物質を含有する下着
JP3220696B2 (ja) 抗セリュライトパンティストッキング
JP3735240B2 (ja) 健康繊維製品
JP2992802B2 (ja) スキンケア繊維製品
JPH05309138A (ja) 保健および治療効果を有する製品およびその製造方法
MXPA99002171A (en) Pantimedia against the celuli
EP1353002B1 (fr) Procédé d'imprégnation de matières textiles
Mathis et al. Textiles with cosmetic effects
JPH04185770A (ja) 繊維品類の処理方法
CN110073052B (zh) 键合生物来源成分的纤维及其制造方法
US7316984B2 (en) Textile product
JPH11107163A (ja) 繊維処理剤、繊維または繊維素材生地、および衛生用品表面材
JP2562233B2 (ja) マイクロカプセル、それを含有する処理液およびそれを付着した繊維構造物
JP2002285471A (ja) やすらぎのある快適繊維製品とその製造方法
JP4548971B2 (ja) スキンケア剤含有繊維
JP4178991B2 (ja) 繊維構造物
JP2006152464A (ja) 繊維構造物
JP3858143B2 (ja) 繊維製品
JP3015526U (ja) 衣類等のコーティング布地
JP2001055667A (ja) マイナスイオン発生素材
PL229203B1 (pl) Odzież działająca jako suplement opatrunku w terapii chorób dermatologicznych
JP2000027075A (ja) 液吸収性肌接触加工物における弱酸性保持方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees