JP2562233B2 - マイクロカプセル、それを含有する処理液およびそれを付着した繊維構造物 - Google Patents

マイクロカプセル、それを含有する処理液およびそれを付着した繊維構造物

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JP2562233B2
JP2562233B2 JP2510437A JP51043790A JP2562233B2 JP 2562233 B2 JP2562233 B2 JP 2562233B2 JP 2510437 A JP2510437 A JP 2510437A JP 51043790 A JP51043790 A JP 51043790A JP 2562233 B2 JP2562233 B2 JP 2562233B2
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善久 大和
隆 ▲吉▼田
勝 菊地
美穂子 岡本
恭治 三好
茂 福田
敏一 布生
敏夫 山内
康弘 小川
省吾 牟田神
繁雄 塩村
義勝 水上
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、皮膚の生理的状態を改善する作用を有する
物質、例えば、ビタミンC、ビタミンE、海藻エキス、
鎮痒剤、鎮痛剤等または/および芳香剤を内蔵するマイ
クロカプセル、このようなマイクロカプセルを含有する
処理液、およびこの処理液を以て処理した繊維構造物、
特にストッキング、ソックス、肌着類等、直接皮膚に接
触して着用する衣類、寝具或いは医療補助材料に関す
る。
〔技術背景〕
従来から化粧品分野等においては、美白クリーム、美
白パック等のように美白を目的とする商品、すなわち皮
膚の異常色素沈着症に有効なビタミンC(アスコルビン
酸)を配合することにより、しみ、そばかす等から肌を
守り、肌の色艶を美しく保ち得る化粧料が市場に出廻っ
ている。また、保湿クリーム、保湿パック等のように肌
の保湿を目的とする商品、すなわち保湿効果を有し、皮
膚の乾燥防止に有効な成分として海藻抽出物のアルゲコ
ロイドを配合することにより肌にうるおいを与え柔らか
な水々しい肌を実現する化粧料も市販されている。
そして、近時は、手足のスキンケアが顔面に負けず劣
らず重視されてきており、ビタミンCや海藻エスキを配
合した美白ローション等が腕や脚に適用するものとして
世の中に現れてきている。
しかしながら、上述のローションやクリームのように
一旦肌の表面に塗ってそのままというタイプのものは、
入浴後や就寝前等に使用することを目的としたものであ
って、継続的に何らかの作用を肌に与え得るものではな
かった。従って、一般に朝外出してから帰宅するまでの
間のスキンケアということは考えられていないのが実情
であった。
従来から鎮痛、消炎、あるいは鎮痒を目的とする製剤
は、内服剤、注射液剤、軟膏や貼付剤の剤形で様々な開
発がなされ、市場にも多く出廻っている。例えば特開昭
60−188314号公報には、クロタミントンを鎮痒有効成分
として膏体に配合した鎮痒プラスター、または特開昭60
−178837号公報には、経口投与することができる抗SRS
−A剤を充填したゼラチンカプセル剤が記載されてい
る。
しかしながら、これらの投与方法は、痛みや痒みのな
い時に軟膏特有の不快さを感じたり、作用部位の選択性
や痛みや痒みを感じた時の速効性が無かったり、注射特
有の不快さと障害を与えるなど必ずしも有効なものでは
なかった。尚、マイクロカプセルを利用する技術として
は、匂物質を含有するマイクロカプセルとメラミン樹脂
含有糊剤を織物製品に付与する方法(BP.1401143号)、
香料を含むマイクロカプセルとアクリル系樹脂との混合
液を塗布し、香気性タオル織物を得る方法(特開昭58−
4886号)、糊料壁膜で被覆された香料のマイクロカプセ
ルおよび熱可塑性物質と増粘剤とからなる捺染ペースト
を印捺することにより香気を発する捺染物を得る方法
(特開昭53−47440号、特開昭53−49200号)などが提案
されているものの、上述のビタミン類、海藻エキス、鎮
痛、鎮痒剤等、皮膚の生理的状態を改善し得る物質(以
下「皮膚改善剤」と称することがある)を内蔵したマイ
クロカプセルを開示したものは未だない。
また、従来、芳香性を有する枕としては枕カバーに芳
香剤含有樹脂をコーティングしたもの、或いは香り袋や
芳香紙を装着したものがある。
また特開昭61−63716号公報には、芯部に香料が分散
混合されかつ芯部に中空部を有する芳香芯鞘型複合繊維
が提案されているが、香料は高温で揮発や変質を起こし
易く、溶融紡糸に耐えうる香料は限定されるという問題
点があった。或いは、特開昭53−106885号公報に開示さ
れるように、転写捺染法により付着せしめても十分に耐
久性のある芳香を付与することができない。更にバイン
ダーが織編糸の中へ浸透して極めて硬い風合になると
か、或いは転写部分が異質の風合であり洗濯などで剥が
れてしまうという問題点も生じた。すなわち、上記の芳
香性を有する枕は、耐洗濯性に乏しいという重大な欠点
があった。耐洗濯性を強化する為には樹脂コーティング
量を多くする必要があり、その為枕カバーの風合を著し
く損なうものであった。
〔発明の開示〕
本発明の主要な目的は、皮膚の生理的状態を極く自然
且つ継続的に改善するにある。
他の目的は、着用時の人体の運動・動作によって、皮
膚改善剤が徐々に放出され、皮膚に対して美白作用、保
湿作用、鎮痛作用、鎮痒作用等を継続的に与える衣類、
特に皮膚に直接接触するストッキング、肌着等の衣類を
提供するにある。
更に別の目的は、「必要な時は鎮痛または鎮痒効果」
を達成し得る繊維布およびその縫製品や積層シートを提
供するにある。
また、異なる目的は、耐洗濯性に優れた、皮膚改善剤
または芳香剤を内蔵する処理液および更に噴射剤を含有
するスプレー用処理液を提供するにある。
上述の目的は、少なくとも、皮膚の生理的状態を改善
する作用を有する物質を内蔵してなり、粒子径が2〜30
0μmの範囲にありかつその壁膜が合成高分子物質より
なることを特徴とするマイクロカプセルによって達成さ
れる。
前記物質は好ましくはアスコルビン酸類、トコフェロ
ール類、海藻エキス、鎮痒剤および鎮痛剤よりなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の皮膚改善剤である。
前記合成高分子物質は好ましくはホルマリン系樹脂を
主成分とする。
本発明は、皮膚の生理的状態を改善する作用を有する
物質を内蔵してなり、粒子径が2〜300μmの範囲にあ
りかつその壁膜が合成高分子物質よりなるマイクロカプ
セルと、バインダーとを10:1〜1:5の重量比で含有する
ことを特徴とする処理液をも包含する。
かかる処理液は、更に噴射剤を含有するスプレー剤で
あることができる。
本発明処理液に含まれる前記バインダーはシリコーン
系樹脂またはウレタン系樹脂であることが好ましい。
本発明は更に、少なくとも、皮膚の生理的状態を改善
する作用を有する物質を内蔵してなり粒子径が2〜300
μmの範囲にあるかつその壁膜が合成高分子物質よりな
るマイクロカプセルがバインダーによって付着してな
り、該マイクロカプセルと該バインダーとの重量比が1
0:1〜1:5の範囲にあり、かつ両者の付着量が付着部分の
繊維重量の0.3〜15%であることを特徴とする繊維構造
物を含む。
かかる繊維構造物の典型的なものはストッキング類で
ある。
また、下着類も本発明の繊維構造物として重要であ
る。
本発明の別の態様として、マイクロカプセルを付着せ
しめた第1の繊維布と、第2の繊維布またはシートとが
積層されていることを特徴とする繊維シートが挙げられ
る。
本発明の更に別の態様は、少なくとも、芳香剤を内蔵
してなり、粒子径が5〜30μmの範囲にありかつ壁膜が
ホルマリン系樹脂を主成分とすることを特徴とするマイ
クロカプセルである。
かかる芳香剤入りマイクロカプセルは樹脂バインダー
と10:1〜1:5の重量比で混合して芳香加工液とすること
ができる。
この加工液は更に噴射剤を含有してスプレー用として
適用することが好ましい。
本発明に使用するアスコルビン酸類としては、パルミ
チン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、ジパ
ルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸りん酸エステ
ルマグネシウム塩等を成分とする公知のものを挙げるこ
とができるが、特に、皮膚に対して経皮吸収性が良くて
安全性が高く、且つアスコルビン酸源として有効に働
き、アスコルビン酸の生理効果を期待する薬用化粧品の
配合原料として一般に利用されているアスコルビン酸ジ
パルミテートが、美白効果および、マイクロカプセル化
の容易性の点で好適である。
本発明に適用するトコフェロール類としては、α−ト
コフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロー
ルおよびδ−トコフェロールが挙げられ、過酸化脂質に
よる皮膚の老化促進を抑制するとともに皮膚に活性を与
え、また色素の沈着を防止する作用を有する。
本発明に使用する海藻エキスとは、例えば、褐藻類に
属する昆布属(Liminaria)の乾燥末を粧原基精製水に
て抽出した後、粧原基1,3−ブチレングリコールを加え
て得られるもののことを指す。昆布は、カルシウム、リ
ン、ヨード等のミネラルの他、ビタミン、タンパク質、
糖質を多く含み、保湿作用、新陳代謝を高める作用等を
奏することが一般に知られている。
本発明に使用する鎮痒剤としては、硫酸クレミゾー
ル、塩酸イソチペンジル、ジフェンヒドラミンとその誘
導体、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロンとその同族
体、フルオロメトロン、フルオシノロンアセトニド、ホ
ルモコルタール、フルドロキシコルチド、フルオシノニ
ド、ビバル酸フルメタゾン、トリアムシノロン、デキサ
メタゾン、吉草酸ベタメタゾン、プロピオン酸ベクロメ
タゾン、グァィアズレン、クロタミトン、カンフル、亜
鉛華、インドメタシン、フルフェナム酸、イププロフェ
ンなど公知のものを挙げることができ、これらの1種ま
たは2種以上が用いられる。
本発明に使用する鎮痛剤としては、サリチル酸メチル
などのサリチル酸誘導体、酢酸トコフェロール、ジフェ
ニンヒドラミンとその誘導体、酸化亜鉛、l−メントー
ル、カンフルなど公知の筋肉痛、打撲痛、神経痛、こり
に用いられる薬剤を挙げることができ、これら1種また
は2種以上が用いられる。
本発明に使用する芳香剤としてはベンゾイン、シビレ
ス、イラインイラン、ウィキキョウ、ネロリ、カミツ
レ、カルダモン、クラリセージ、ブラックペーパー、シ
ダーウッド、ジャスミン、ジュニパー、シュウノウ、ゼ
ラニウム、オリバナム、バジル、パチュリー、ローズ、
ヒソップ、サンダルウッド、ベニロイヤル、ペパーミン
ト、ベルガモット、マージョラム、メリッサ、ミルラ、
ユーカリ、ラベンダー、ローズマリー等があり、枕用と
してはジャスミン、ローズ、サンダルウッドが好まし
い。
本発明のマイクロカプセルの壁膜は、合成高分子物質
よりなり、主成分がホルマリン系樹脂またはポリエステ
ル樹脂などの熱硬化性樹脂であり(50重量%以上)、好
ましくは尿素−ホルマリン系樹脂、メラミン−ホルマリ
ン系樹脂であるが、その他にアクリル系樹脂(メチレン
ビスアクリルアミドやジビニル化合物などの架橋剤を併
用することもできる)、塩化ビニル系樹脂、セルロース
系樹脂を用いることもでき、耐熱性、耐圧性、耐水性に
優れている。マイクロカプセルの粒径は通常2〜300μ
mの範囲であり、繊維に付着させる場合には単繊維の直
径より小さい4〜40μmの範囲が好ましい。特に芳香剤
を含有する場合やストッキングに付着させる場合には5
〜20μmの範囲が好ましい。またこれらのマイクロカプ
セルは、繊維加工時の圧力や摩擦或いは洗濯に耐え、か
つ製品に付着後、着用時或いは意図的摩擦により徐々に
壊れたり、ヒビが入ったりする程度の強度を有すること
が好ましい。
また壁膜の含有量は、通常マイクロカプセルの重量を
基準として3〜60重量%であり、繊維に付着させる場合
には5〜50重量%の範囲が好ましい。特に、ストッキン
グに付着させる場合には5〜25重量%の範囲が好まし
い。
また、芳香剤の含有率は10〜90重量%、膜厚は0.3〜
4μm好ましくは0.5〜2μmである。
本発明において用いられる皮膚改善剤入りマイクロカ
プセルは、上述の如く適宜の摩擦によって壊れて皮膚改
善剤が露呈するものであればその組成等は特に限定され
ないが、低ホルマリンマイクロカプセルが好ましい。
上記マイクロカプセルは、1N SITE重合法や界面重合
法などの公知の方法によって製造することができる(例
えば工業技術ライブラリー25、マイクロカプセルは、近
藤朝士著、日刊工業新聞社発行、昭和45年、特公昭37−
7724号公報)。ホルマリン系樹脂を壁膜とするものは、
例えば少なくとも皮膚改善剤または芳香剤を配合した芯
成分物質と尿素またはメラミンとを水中に乳化させ(乳
化剤はポリスチレンスルホン酸ソーダ、ポリアクリル酸
ソーダ、アクリル酸共重合物、マレイン酸共重合物、ポ
リビニルアルコール、ポリエチレングリコールなど特に
l−メントールやハッカ油を芯成分物質とする場合に
は、少なくともアクリル酸共重合物やマレイン酸共重合
物を乳化剤に使用することが好ましく、必要によりpH調
整を行なう。また水温は40℃)、次いでホルマリン水溶
液を加えた後撹拌下70℃に昇温して重縮合反応させる。
次いで、生成したマイクロカプセルを濾過・乾燥する
と、本発明の皮膚改善剤または芳香剤入りマイクロカプ
セルが得られる。尚、大きさは主として撹拌の強弱と乳
化剤の濃度により、壁膜の含有量は主として油滴中の尿
素またはメラミンの濃度により、また壁膜の多孔性は主
としてホルマリンの濃度によりコントロールする(緻密
にするためには高濃度のホルマリンを使う)。また、皮
膚改善剤を溶解または希釈するために、例えばデシルア
ルコール、ラウリルアルコール、グリセリンなどのアル
コール類、ステアリン酸ラウリル、パルミチン酸グリセ
ライドなどのエステル類、ハッカ油、つばき油、大豆
油、ゴマ油、なたね油、やし油、チョウジ油、テレピン
油、牛脂、ユーカリ油などの天然油を芯成分物質として
共存させることもできる(この場合、マイクロカプセル
の壁膜と相溶性がないものを選択する)。
本発明でいう繊維構造物とは、糸・わた類や織編物、
不織布それらの二次製品をも含めていい、天然繊維、再
生繊維、合成繊維或いはこれらの混紡、合糸、混繊、交
編織などによる混合のいずれで構成されてもよい。バイ
ンダー付着との関係からは凹凸を有する繊維例えば綿、
マクロボイドを有する多孔質繊維など、或いはバインダ
ーと親和性のある繊維が有利である。繊維布は、織編
物、不織布など公知のものであればよい。またシートと
してはポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム
など公知のフィルムの他、合成紙を含み紙類が使用でき
る。
更に本発明で用いる繊維には、バインダーが織繊糸の
中や布目へ浸透して風合いを固くしないように、予め撥
水処理を施しておくことが好ましく、これによってバイ
ンダーとマイクロカプセルが主として布の表面に付着
し、繊維本来の風合いを損なわない。撥水処理としては
公知の方法を採用できるが、撥水性を必要としない用途
については比較的小量の処理剤を単に含浸後乾燥するだ
けでよい。例えば酢酸アルミニウムとパラフィンに乳化
剤と保護コロイドを加えたエルマジョンを含浸・乾燥す
る方法、メチルハイドロジエンポリシロキサンの乳化液
と金属石けんを加えたエマルジョンを用いた含浸・乾燥
後熱処理する方法などがある。
本発明の皮膚改善剤処理繊維構造物は肌着類、スポー
ツウェア、ストッキング、靴下、バジャマ、ガーゼ、包
帯、サポーター、或いは繊維布、フィルムと積層したシ
ートやテープなどに使用できる。
本発明を適用する典型的な繊維構造物であるストッキ
ングとは、レッグ長が膝上までのオーバーニースストッ
キング、大腿部付根までのフルレングスストッキング、
およびパンティ部とストッキング部とを一体化したパン
ティストッキング等、ストッキング類全てを総称するも
のであって、その素材もナイロン繊維、ポリエステル繊
維等の合成繊維、綿繊維等の天然繊維のいずれを選択し
てもよく、編組織についても特に限定はされない。
またランジェリー、ファウンデーション、レオター
ド、Tシャツなど直接皮膚に接触して着用する衣類や、
布団カバー、シーツ、枕等、肌に触れる寝装品も上記ス
トッキング同様に本発明においては重要である。
かかる繊維構造物の好ましい加工方法としては、予め
撥水処理を施した繊維構造物、例えば布地や衣服に皮膚
改善剤入りマイクロカプセルと樹脂バインダーとを混合
して処理液に浸漬、パッディング、コーティング,スプ
レー或いはプリント法により付与する方法がある。
バインダーは、シリコン系、ウレタン系、酢酸ビニル
系、アクリル系、塩化ビニル系、フェノール系などの樹
脂、加工澱粉などの糊剤など公知のものであれば特に限
定されないが、ゴム状皮膚を形成するシリコン系やウレ
タン系などの樹脂が耐久性および圧力緩衝性の点で好ま
しい。とくにシリコン系樹脂バインダーはコーティング
効果を奏し皮膚改善剤入りマイクロカプセルと編地との
間の接着剤としての役割を果たすものであり、中でも水
への分散性に優れ水で容易に希釈可能なシリコン系水性
エマルジョン型、例えばオルガノポリシロキサンを主成
分として乳化剤で乳化したものが好ましい。これは、水
の除去により硬化し、シリコンゴムの特徴を有するゴム
状皮膚を形成するものであり、耐久性のある接着効果を
奏するものである。これらのうち更に130℃以下で乾燥
および処理できるものが好ましい。また樹脂バインダー
は溶液タイプでもエマルジョンタイプでも良いが、取扱
い易さと価格の点で水性エマルジョンタイプが好まし
い。例えばシリコン系樹脂、ウレタン系樹脂、酢酸ビニ
ルは水の除去により硬化してゴム状皮膜を形成するた
め、耐久性のある接着効果を奏するものであり最も好ま
しい。
バインダーはマイクロカプセルの0.1〜5倍好ましく
は0.2〜2倍(重量比)与えられ、十分な接着効果を発
揮する。0.1倍よりも少なくするとバインダー作用が極
端に劣り、一方これを5倍よりも多く与えてもマイクロ
カプセルの付着率はほとんど変わらず、逆に繊維や布地
の柔軟な風合いにおいて問題が引き起こされ好ましくな
い。また、これら両者の付着量は、通常付着部分の繊維
重量の0.3〜15%、好ましくは0.5〜5.0%を占める。即
ち、マイクロカプセルは、シリコン系樹脂などのバイン
ダーを上記割合で与えられることにより繊維に十分に付
着するものであるから、これら両者の付着量が前記0.3
%よりも少ないものであれば、皮膚改善効果および耐久
性共に不充分であり、一方これが15%よりも多くなる
と、繊維としての風合面にかかわり、また一時に露呈す
る皮膚改善剤の効果が過剰になりすぎるので、いずれも
不適である。つまり、好ましい皮膚改善剤の効果と共に
好適な風合および柔軟性を有し、且つその皮膚改善効果
が適宜の耐久性を有するという全ての要件を満たすもの
は、上記の付着量である。
バインダーの付与は、後工程を行わない衣服やストッ
キング等の最終製品に行なうことが好ましく、シリコン
樹脂などのバインダーからなる処理液をコーティング
し、風合いを損なわない方法で脱水・乾燥すればよい。
本発明のスプレー用処理液に使用される噴射剤として
は、液化プロパンまたはブタンおよびLPガスなどこれら
の混合物が好ましい。噴射剤と上記エマルジョンとの混
合比率は通常3:97〜20:80(重量比)であり、好ましく
は5:95〜40:60である。良好なスプレー状態或いはアイ
ロンがけのために、界面活性剤やアイロン滑剤、グリコ
ールやアルコール類など公知の添加剤を添加することも
できる(尚、アイロンがけや熱風ドライヤーは130℃以
下で行なうことが好ましい)。
本発明に係る寝装品のうち特に重要な枕に使用する詰
め物はプラスチック、繊維、木片、そば穀等特に限定は
されないが、ポリエチレン製の中空パイプタイプが通気
性もあり好ましい。
枕の詰め物に芳香剤入りマイクロカプセルを樹脂バイ
ンダーにて付着させる方法としては、浸漬法やスプレー
法、塗布法等がある。中空パイプを使用する際には、ス
プレー法が好ましい。浸漬法では、パイプの中空部に付
着したマイクロカプセルは破砕されないため芳香剤の発
散に寄与せず、その分歩留りが悪くなる。樹脂バインダ
ーは通常マイクロカプセルの0.2〜5倍好ましくは0.5〜
2倍(重量比)与えられ、充分な接着効果が得られる。
本発明による枕は、頭が動く毎に枕の詰め物相互に摩
擦が生じ、少しずつマイクロカプセルが破砕され、芳香
も発生する。不眠時等頭が動く頻度が多い程、マイクロ
カプセルの破砕量が多くなり、快眠作用が強くなるとい
う特徴がある。一方、保管中はマイクロカプセルが破砕
されることがないため、芳香剤が発散して消失してしま
うことはない。
〔発明を実施するための最良の形態〕
次に、上述の皮膚改善ストッキングの製造方法の一例
が挙げて説明する。
この製造方法において、皮膚改善剤入りマイクロカプ
セルを付着せしめる処理は、ストッキングが染色されて
フィックス処理を施された後の柔軟処理時に行なうと、
効率的に優れた処理効果を奏し好適である。
まず、処理機にマイクロカプセルとバインダーとを1
0:1〜1:5の割合(重量比)で投入し、柔軟剤と同浴の処
理浴とする。この時、各薬品は、水で充分に溶解、希釈
した上で投入するものとする。そして、これらが充分に
均一になった時点で緩衝剤を投入する。この緩衝剤と
は、処理浴の水素イオン濃度を調整し、最適pHに設定維
持するためのものであり、例えば縮合燐酸塩を主成分と
して優れたpH緩衝力を発揮するもの等、様々なものが挙
げられるが、その性質と投入量により処理浴のpHを4〜
6の範囲内に設定維持しうるものであれば、特に限定さ
れるものではない。即ち、処理浴と酸性浴とすることに
より、アルカリに弱いバインダーを用いた処理が安定化
すること、反応が促進されること等から、マイクロカプ
セル/バインダーおよびマイクロカプセル・バインダー
/編地の間の結合力が強化され、吸着性が著しく向上す
ることとなるのである。従って、処理浴のpHは6未満と
するが、一方pHが4未満となり低過ぎると、マイクロカ
プセルとバインダーとが凝集してコンプレックスを形成
し、これが付着斑を引き起こすこととなり不適である。
従って、処理浴のpHは、緩衝剤により4〜6の範囲内に
設定し、特に好適なpH4.5〜5.5を目標値とするものであ
る。
そして、この処理浴中にストッキングを適宜量投入
し、20〜80℃の加熱処理を行なう。この処理温度が20℃
未満では、処理時間を長くしても満足な処理効果は得ら
れず、一方これを80℃より高くしてしまうと、各薬品に
とってもストッキングにとっても好ましくなく、品質面
での問題が生じることとなることから、上記の範囲内と
し、特に通常の柔軟処理温度である40〜60℃とすること
が好適である。尚、この処理の時間については、温度と
の関係もあるが、長くすれば優れた処理効果が得られる
というものでもなく、15〜30分程で充分である。
然して、このようして得られた処理済のストッキング
は、次工程の脱水から乾燥、仕上セット工程へと送られ
て完成品となるのである。
以下、本発明の好適な実施態様を整理して記してお
く。
(イ)アスコルビン酸類が、アスコルビン酸ジパルミテ
ートである請求の範囲第1項記載のマイクロカプセル。
(ロ)海藻エキスが、褐藻類に属する昆布属(Laminari
a)の抽出液に粧原基1,3−ブチレングリコールを加えた
ものである請求の範囲第1項記載のマイクロカプセル。
(ハ)鎮痒剤が硫酸クレミゾール、塩酸イソチペンジ
ル、ジフェンヒドラミンとその誘導体、ヒドロコルチゾ
ン、プレドニゾロンから選ばれる請求の範囲第1項記載
のマイクロカプセル。
(ニ)鎮痛剤がサリチル酸メチルである請求の範囲第1
項記載のマイクロカプセル。
(ホ)ホルマリン系樹脂が尿素−ホルマリン系樹脂また
はメラミン−ホルマリン系樹脂である請求の範囲第4項
記載のマイクロカプセル。
(ヘ)大きさが5〜30μmの範囲にある請求の範囲第1
項記載のマイクロカプセル。
(ト)壁膜がマイクロカプセルの5〜25重量%を占める
請求の範囲第1項記載のマイクロカプセル。
(チ)バインダーがゴム状皮膜を形成している請求の範
囲第8項記載の繊維構造物。
(リ)バインダーがシリコン系樹脂である請求の範囲第
8項記載の繊維構造物。
(ヌ)皮膚の生理的状態を改善する作用を有する物質が
少なくともl−メントールを含むものであって、清涼感
も賦与する請求の範囲第9項記載の繊維構造物。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例中、耐洗濯性の試験は、JIS LO217 103法に準
じて行い、マイクロカプセルが最初の30%以下の付着数
に減少するまでの回数が表した。%および部は特記しな
い限り重量基準による。
実施例1 まず、下記の通りマイクロカプセルを製造した。
アスコルビン酸ジパルミテート3gとトリグリセライド
8g、スクワラン9g、ポリスチレンスルホン酸ソーダ6g、
尿素4gを水300gに加え、pHを4.0に調整し、撹拌下40℃
に昇温して乳化させた。次いで30%ホルマリン水溶液10
gを加え、ラボスターラー500rpmで撹拌をつづけながら
液温を40℃から70℃まで15分間で昇温し、70℃で60分間
維持して重縮合反応せしめた。生成した微粒子をガラス
フィルターにて母液から分離した後水で洗浄し、次いで
風乾した後105℃で1分間熱処理した。
得られたマイクロカプセルは、粒子径が7〜15μm
(平均10μm)であり、壁膜の含有量は18重量%であっ
た。
次に、下記の2種類のストッキングは編立てて染色、
フィックス処理終了後、上記のマイクロカプセルを用い
前述の製造方法で加工処理を行った。
試験品;パンティストッキング レッグ部:15d/3fケンネル糸 パンティー・トウ部:30d/8fウーリー糸 パンティーストッキング(サポートタイプ) レッグ部:(20×13×13DCY)×13d/3f生糸 パンティー部:(20×30POY)×30d/8fウーリー糸 トウ部:13d/3f生糸×30d/8fウーリー糸×70d/18fウーリ
ー糸 バインダー;サンソフナータフA 2%owf 〔三洋化成工業(株)〕 緩衝剤;ウルトラMT 〔御弊島化学工業(株)〕 加工処理後、乾燥し仕上セットを施して製品化した
後、洗濯耐久性と風合との試験を行った。
実施例2 バインダーとして、強制乳化型ポリウレタン水分散体
〔スーパーフレックスE:第一工業制薬(株)〕を用い
た。マイクロカプセル、試験品、および製造方法につい
ては、実施例1と全く同じとした。
これを製品化したものについて実施例1と同様の試験
を行った。
上記2つの実施例による試験結果を第1表に示す。
上表に示されている通り、本発明に係るマイクロカプ
セルを付着せしめたストッキングは、その付着力に充分
な洗濯耐久性を備え、且つ良好な風合を有しているもの
である。
実施例3 まず、下記の製法により海藻エキスを製造し、更にこ
れを内蔵するマイクロカプセルを製造した。
褐藻類に属する混布属(Laminaria)の乾燥末20gに粧
原基精製水120gを加え、70〜80℃にて2時間抽出した
後、ろ別し、ろ液80gを得、このろ液に、粧原基1,3−ブ
チレングリコール20gおよび粧原基パラオキシ安息香酸
メチル0.3gを加え、70〜80℃にて1時間加熱撹拌した
後、濾過し、海藻エキス100gが得られた。
そして、この海藻エキス3gとトリグリセライド8g、ス
クワラン9g、ポリスチレンスルホン酸ソーダ6g、尿素4g
を水300gに加え、pHを4.0に調整し、撹拌下40℃に昇温
して乳化させた。次いで30%ホルマリン水溶液10gを加
え、ラボスターラー500rpmで撹拌をつづけながら液温を
40℃から70℃まで15分間で昇温し、70℃で60分間維持し
て重縮合反応せしめた。生成した微粒子をガラスフィル
ターにて母液から分離した後水で洗浄し、次いで風乾し
た後105℃で1分間熱処理した。
得られたマイクロカプセルは、粒子径が7〜15μm
(平均10μm)であり、壁膜の含有量は18重量%であっ
た。
次に、前記の実施例1と同様の2種類のストッキング
を編立てて染色、フィックス処理終了後、上記のマイク
ロカプセルを用いて前述の製造方法で加工処理を行っ
た。
加工処理後、乾燥し仕上セットを施して製品化した
後、洗濯耐久性と風合との試験を行った。
実施例4 バインダーとして、強制乳化型ポリウレタン水分散体
〔スーパーフレックスE:第一工業製薬(株)〕を用い
た。マイクロカプセル、試験品、および製造方法につい
ては、実施例3と全く同じとした。
これを製品化したものについて実施例3と同様の試験
を行った。
上記実施例3および4による試験効果を第2表に示
す。
上表に示されている通り、本発明に係るマイクロカプ
セルを封着せしめたストッキングは、その付着力に充分
な洗濯耐久性を備え、且つ良好な風合を有しているもの
である。
実施例5,6 水300gに硫酸クレミゾール2gとdl−カンフル1gとステ
アリン酸ラウリル8g、ハッカ油9g、ポリスチレンスルホ
ン酸ソーダ6g、尿素4gを加え、pHを4.0に調整し、撹拌
下40℃に昇温して乳化させた。次いで30%ホルマリン水
溶液10gを加え、ラボスターラー500rpmで撹拌をつづけ
ながら液温を40℃から70℃まで15分間で昇温し、70℃で
60分間維持して重縮合反応せしめた。生成した微粒子を
ガラスフィルターにて母液から分離した後水で洗浄し、
次いで風乾した後105℃で1分間熱処理した。
得られたマイクロカプセルは、粒子径が20〜30μm
(平均24μm)であり、壁膜の含有量は18重量%であっ
た(実施例5)。
硫酸クレミゾール1.5gとジフェンヒドラミン1.5gとを
用いる以外、実施例5と同様にして、鎮痒剤入りマイク
ロカプセルを製造した(実施例6)。
実施例7 実施例5の鎮痒剤入りマイクロカプセル30gをエポキ
シ変性ジメチルポリシロキサン樹脂を主成分とするシリ
コン系水性エマルジョン30g/に混合した。次いでマイ
クロカプセルの付着量が下記4種の織編物或いは付着部
分の衣服地の重量に対し1.5重量%となるように前記エ
マルジョンを織編物等の裏面(靴下はレッグ部のみ)に
パッディングし、乾燥および120〜130℃1分の湿熱処理
をした。このようにし鎮痒剤入りマイクロカプセルが付
着せしめられた織編物は常法に従って乾燥、仕上セット
工程へと送られて鎮痒織編物にした。
綿40番手単糸の平織(ガーゼ) 綿30番手単糸の平織(ゆかた地) 綿40番手双糸のシングルジャージ(シャツ地) 表糸が綿60番手双糸と裏糸がナイロン30デニール双糸
との平編の靴下。
次に上記織編物から包帯、からゆかた、からス
ポーツシャツを仕立てた後、洗濯耐久性と風合を試験し
た。
実施例8 粘着剤を塗布した14cm×18cmのポリエチレンフィルム
(直径0.5mmの通気孔が多数あけてある)に、実施例6
の鎮痒マイクロカプセルを実施例7の鎮痒包帯と同様に
して付着させた14cm×16cmの鎮痒包帯を積層した。次い
で、14cm×18cmの離型紙を貼り合わせて、鎮痒貼付シー
トを作製した。
鎮痒効果をパラメータ10人で実施したところ、軟膏を
塗布した時のような不快感がなく、また痒みを感じた時
摩擦することにより鎮痒効果を発揮することが判った。
実施例9,10 水300gにサリチル酸メチル2gとl−メントール1gとス
テアリン酸ラウリル8g、ハッカ油9g、ポリスチレンスル
ホン酸ソーダ6g、尿素4gを加え、pHを4.0に調整し、撹
拌下40℃に昇温して乳化させた。次いで30%ホルマリン
水溶液10gを加え、ラボスターラー500rpmで撹拌をつづ
けながら液晶を40℃から70まで15分間で昇温し、70℃で
60分間維持して重縮合反応せしめた。生成した微粒子を
ガラスフィルターにて母液から分離した後水で洗浄し、
次いで風乾した後105℃で1分間熱処理した。
得られたマイクロカプセルは、粒子径が20〜30μm
(平均24μm)であり、壁膜の含有量が18重量%であっ
た(実施例9)。
サリチル酸メチル2g、酢酸トコフェロール1g、l−メ
ントール1gとを用いる以外、実施例9と同様にして、鎮
痛剤入りマイクロカプセルを製造した(実施例10)。
実施例11 実施例9の鎮痛剤入りマイクロカプセル30gをエポキ
シ変性ジメチルポリシロキサン樹脂を主成分とするシリ
コン系水性エマルジョン30g/に混合して鎮痛加工液を
調整した。次いでマイクロカプセルの付着量が下記4種
の織編物或いは付着部分の衣服地の重量に対し1.5重量
%となるように前記鎮痛加工液を織編物等の裏面にパッ
ディングし、乾燥および120〜130℃1分の湿熱処理をし
た。このようにして鎮痛剤入りマイクロカプセルが付着
せしめられた織編物は常法に従って乾燥、仕上セット工
程へと送られて鎮痛織編物にした。
綿40番手単糸の平織(ガーゼ) 綿30番手単糸の平織(ゆかた地) 綿40番手双糸のシングルジャージ(シャツ地) 表糸が綿60番手双糸と裏糸がナイロン30デニール双糸
との平編の靴下。
次に上記織編物から包帯、からゆかた、からス
ポーツウェアを仕立てた後、洗濯耐久性と風合を試験し
た。
実施例12 粘着剤を塗布した14cm×18cmのポリエチレンフィルム
(直径0.5mmの通気孔が多数あけてある)に、実施例10
の鎮痒マイクロカプセルを実施例11の鎮痛包帯と同様に
して付着させた14cm×16cmの鎮痛包帯を積層した。次い
で、14cm×18cmの離型紙を貼り合わせて、鎮痛貼付シー
トを作製した。
鎮痛効果をパネラー10人で実施したところ、軟膏を塗
布した時のような不快感がなく、また痛みを感じた時摩
擦することにより鎮痛効果を発揮することが判った。
実施例13 エステル系ポリウレタンのスパンボンド不織布(目付
80g/m2、単繊維の直径20〜30μm)を、実施例10の鎮痛
マイクロカプセル30g/と実施例11のシリコン系水性エ
マルジョン30g/との混合液(鎮痛加工液)に浸漬し
て、それぞれ1.5重量%付着させた。
次いで幅12cm、長さ25cmにカットし、熱ロールで端部
を接合一体化して周長24cmの鎮痛サポーターを作製し
た。
鎮痛効果をテニスをプレーするパネラー10人で実施し
たところ、着用時のフィット性と通気性に優れ、また疲
れや筋肉痛を感じた時摩擦することにより鎮痛効果を発
揮することが判った。
実施例14,15 実施例13のポリウレタン不織布から作製したサポータ
ーに、実施例13の鎮痛加工液をスプレーした後、アイロ
ンがけして付着せしめた、尚、鎮痛マイクロカプセルの
付着量はサポーターの重量に対し約1.0重量%であった
(実施例14)。
実施例13において鎮痛マイクロカプセルを60g/、シ
リコン系樹脂を60g/に変更した鎮痛加工液をエアゾー
ル缶に入れ、液体プロパンガス(20℃における内圧3.1k
g/cm2)を鎮痛加工液/ガス=70/30の重量比率で充填し
た。次いで、実施例14と同様に、ポリウレタン不織布の
サポーターにスプレーした後アイロンがけした(実施例
15)。
鎮痛効果および着用性は、実施例13と同様に、いずれ
も良好であった。また耐洗濯試験の結果、いずれも4〜
6回の洗濯回数まで摩擦により鎮痛効果を発揮すること
が判った。
実施例16 サリチル酸メチル1gとl−メントール2gとを鎮痛剤と
して、またステアリン酸ラウリルをアクリル酸共重合物
に代える以外、実施例9と同様にして鎮痛剤入りマイク
ロカプセルを製造した。
次に、前記の実施例1と同様の2種類のストッキング
を編立てて染色、フィックス処理終了後、上記の鎮痛マ
イクロカプセルを付着せしめる加工処理を実施例1と同
様に行った。
加工処理後、乾燥し仕上げセットを施して製品化した
後、洗濯耐久性と風合との試験を行った。
実施例17 バインダーとして、強制乳化型ポリウレタン水分散体
〔スーパーフレックスE:第一工業製薬(株)〕を用い
た。マイクロカプセル、試験品および製造方法について
は、実施例16と全く同じとした。
これを製品化したものについて実施例16と同様な試験
を行った。
上記実施例16,17による試験結果を第5表に示す。
第5表に示されている通り、本発明に係るマイクロカ
プセルを付着せしめたストッキングは、その付着力に充
分な洗濯耐久性を備え、且つ良好な風合を有しており、
また摩擦により清涼感と鎮痛効果を発揮するものであ
る。
実施例18 メチロールメラミンの縮合によるマイクロカプセルの
中にジャスミン,サンダルウッド,ロース,ユーカリの
香油を各々30%,50%,80%内包するマイクロカプセル
(第1表参照、粒径5〜10μm)の40%水分散液50部
と、酢酸ビニルの50%水エマルジョン50部とを混合して
芳香加工液を得た。該芳香加工液5部を、ポリエチレン
製の肉圧0.3mm,外径5mm,長さ7mmの詰め物用中空パイプ9
5部にスプレーし、パイプを軽く混合した後、60℃の熱
風乾燥機中で4時間乾燥した。途中、乾燥開始2時間後
に軽く混合し、パイプ相互の接着を防止した。
こうして得られた芳香剤入りマイクロカプセルを付着
させた中空パイプを枕カバーのネット内袋に通常中空パ
イプに20%混合して充填し、枕カバーをして芳香枕を製
作した。年令30〜35才の男女12名のパネラーにより、上
記12点に枕を使用し、快眠性をテストした。寝室の温度
は約25℃相対湿度70%の不快な状態とした。
使用した翌朝、アンケートにより下記の結果を得た。
(1) 芳香剤を含有した枕を使用した方が通常の枕よ
り快眠できたと全パネラーが回答した。
(2) 芳香族の種類の順ではサンダルウッド,ジャス
ミン,ローズ,ユーカリの順で好まれた。
(3) 芳香剤の内包量はユーカリの芳香が強過ぎると
いう意見もあり、80%内包より30%内包を好まれた以外
は大概80%内包が好まれた。
洗濯テストは中空パイプを中性洗剤液に2時間漬け洗
いした後10分間、水洗することにより実施したところ、
洗濯後も殆んど芳香の発散効果は変らなかった。更に10
回洗濯を繰り返したが、効果は殆ど変らなかった。
実施例19 尿素系樹脂の香料入りマイクロカプセル40g/(ジャ
スミン香気、平均粒径8μm、膜厚1μm)をエポキシ
変性ジメチルポリシロキサン樹脂を主成分とするシリコ
ン系水性エマルジョン80g/に混合した。この混合エマ
ルジョンをエアゾール缶に入れ、液体プロパンガス(20
℃における内厚3.1kg)を混合エマルジョン/ガス=70/
30の重量比率で充填した。次いで、下記パンティストキ
ングにスプレーした後、アイロンがけして付着せしめた
(芳香マイクロカプセルの付着量は、付着部分の布地の
重量に対し約0.5重量にする)。
JIS LO217 103法に準じた耐洗濯試験の結果、3〜6
回の洗濯回数まで摩擦により芳香を発散するものであっ
た。
パンティストッキング(サポートタイプ) レッグ部:(20d/1fポリウレタン×13d/3f×13d/3fDC
Y)×13d/3f生糸 パンティー部:(20d/1fポリウレタン×30d/8fPOY)×3
0d/8fウーリー糸 トウ部:13d/3f生糸×30d/8fウーリー糸×70d/18fウーリ
ー糸 実施例20 実施例19においてシリコン系水性エマルジョンを40g/
に変更した混合エマルジョンを、ワンピース(ポリエ
ステル/レーヨン=50/50,ジョーゼット)にスプレーし
た後、アイロンがけして付着せしめた。
JIS LO217 401法に準じた耐洗濯試験の結果、4〜7
回まで摩擦により芳香を発散するものであった。
実施例21 実施例19においてシリコン系樹脂をヒドロキシプロピ
ル化澱粉に変更したスプレー用芳香加工剤を、シーツ
(ポリエステル/綿=35/65の45番手、120×76/イン
チ,平織)にスプレーした後、アイロンがけして付着せ
しめた。
実施例22 実施例19においてマイクロカプセルを10g/,ノリコ
ン系水性エマルジョンを20g/と変更した混合エマルジ
ョンにパンティストッキングを浸漬した後、マイロンが
けして付着せしめた。
かくして得られた芳香パンティストッキングは、着用
中或いは意図的な摩擦により少しづつマイクロカプセル
が壊れて適度な香りを発散した。そして、この効果は、
3〜6回の洗濯回数まで有効であった。
〔産業上の利用可能性〕
本発明のストッキング等の着用すると、着用中の摩擦
で少しずつマイクロカプセルが壊れることによって内蔵
されたアスコルビン酸類,トコフエロール類、または海
藻エキスが露呈し、それが自然に脚に接触して脚に美白
効果または、保湿効果を与えて皮膚の潤いをも保つこと
となる。
従って、就寝前等に一般の美白ローションや保湿ロー
ション等を脚に塗る感覚で外出時にはこれらのストッキ
ングを着用することができ、高付加価値商品として消費
者のニーズに応えうるものである。
また、本発明繊維構造物は鎮痒剤或いは鎮痛剤入りの
マイクロカプセルを付着せしめているため、使用中或い
は意図的な摩擦により少しずつカプセルが破れて鎮痒効
果や沈痛効果(清涼感を含む)を発揮する。従って、そ
の効果は一気に発散されて消失してしまうものではな
く、充分な持続性を有するものである。
また、マイクロカプセルに対して適宜のバインダーを
与えることにより、接着力および付着性を著しく向上さ
せて目的とする付着量および鎮痒効果や鎮痛効果の耐久
性を獲得している。
そして、その加工方法は、煩雑な加工工程を必要とせ
ず、マイクロカプセルとバインダーとを適宜の割合で混
合した処理剤を付与し、加熱処理を行うことにより、本
発明に係る繊維や織維構造物を確実に製造しうる方法で
ある。
また、マイクロカプセルに対して適宜の割合でバイン
ダーを与えることにより、接着力および付着性を著しく
向上させて目的とする付着量および効果の洗濯耐久性を
獲得している。
本発明の加工液およびスプレー用処理液は、繊維製品
などにスプレー或いは浸漬した後アイロンがけや熱風ド
ライヤーで乾燥することにより付着するので、家庭でも
使用することができる。
更に詰め物および枕については、芳香剤入りマイクロ
カプセルを使用するため、保管中の芳香の消失や移り香
も少く、効果が持続する、 芳香剤入りマイクロカプセルを枕の詰め物に付着させ
ているため、少ない洗濯回数と甘い洗濯条件を洗濯する
ことができる、 本発明の枕は、頭を動かす度に芳香が発生し、効果的
な使用ができる、 本発明の芳香加工液およびスプレー用芳香加工剤は、
繊維製品などにスプレー或いは浸漬した後アイロンがけ
することにより付着するので、家庭でも使用することが
できる、 等の数々の利点がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平1 −201058 (32)優先日 平1(1989)8月1日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平1 −202098 (32)優先日 平1(1989)8月3日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平1 −259579 (32)優先日 平1(1989)10月3日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平1 −264195 (32)優先日 平1(1989)10月11日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平2 −149666 (32)優先日 平2(1990)6月7日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 福田 茂 山口県防府市鐘紡町4番1号 清明寮 (72)発明者 布生 敏一 滋賀県長浜市鐘紡町1番39号 (72)発明者 山内 敏夫 大阪府大阪市都島区友渕町1丁目6番1 ―103号 (72)発明者 小川 康弘 大阪府吹田市垂水町3丁目7番34号 (72)発明者 牟田神 省吾 山口県防府市鐘紡町4番1号 (72)発明者 塩村 繁雄 山口県防府市桑南2丁目2番35号 (72)発明者 水上 義勝 大阪府大阪市都島区友渕町1丁目6番1 ―408号 (56)参考文献 特開 昭49−19197(JP,A) 特開 昭59−73510(JP,A) 特開 昭61−224962(JP,A) 特開 昭56−100629(JP,A) 特開 昭62−1451(JP,A) 実開 昭64−37402(JP,U) 特公 昭48−17237(JP,B1) 特公 昭49−33267(JP,B1) 特公 昭54−16566(JP,B2) 特公 昭52−44960(JP,B2) 実公 昭48−31968(JP,Y1)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アスコルビン酸類、トコフェロール類、海
    藻エキス、鎮痒剤および鎮痛剤よりなる群から選ばれる
    少なくとも1種の皮膚の生理的状態を改善する作用を有
    する物質を少なくとも内蔵した合成高分子物質の壁膜よ
    りなるマイクロカプセルにおいて、該マイクロカプセル
    の粒子径が2〜40μmの範囲にありかつ上記壁膜が0.3
    〜4μmの膜厚を有すると共に該壁膜の含有量がマイク
    ロカプセルの重量を基準として3〜60重量%であること
    を特徴とする繊維処理剤用マイクロカプセル。
  2. 【請求項2】前記膜厚が0.5〜2μmである請求項1の
    マイクロカプセル。
  3. 【請求項3】前記壁膜の含有量がマイクロカプセルの重
    量を基準として5〜25重量%である請求項1または2の
    マイクロカプセル。
  4. 【請求項4】少なくとも芳香剤を内蔵しており、ホルマ
    リン系樹脂を主成分とする壁膜よりなるマイクロカプセ
    ルにおいて、該マイクロカプセルの粒子径が5〜30μm
    の範囲にありかつ上記壁膜が0.3〜4μmの膜厚を有す
    ると共に該壁膜の含有量がマイクロカプセルの重量を基
    準として3〜60重量%であることを特徴とするマイクロ
    カプセル。
  5. 【請求項5】前記膜厚が0.5〜2μmの膜厚を有すると
    共に、その含有量がマイクロカプセルの重量を基準とし
    て5〜50重量%である請求項4のマイクロカプセル。
  6. 【請求項6】前記壁膜の含有量がマイクロカプセルの重
    量を基準として5〜25重量%である請求項5のマイクロ
    カプセル。
  7. 【請求項7】アスコルビン酸類、トコフェロール類、海
    藻エキス、鎮痒剤および鎮痛剤よりなる群から選ばれる
    少なくとも1種の皮膚の生理的状態を改善する作用を有
    する物質を少なくとも内蔵し、膜厚0.3〜4μmの合成
    高分子物質壁膜よりなる該壁膜の含有量がその形成する
    マイクロカプセルの重量を基準として3〜60重量%であ
    る粒子径2〜40μmの繊維処理用マイクロカプセルと、
    シリコーン系またはウレタン系樹脂バインダーとを10:1
    〜1:5の重量比で含有することを特徴とする繊維処理
    液。
  8. 【請求項8】少なくとも芳香剤を内蔵し、膜厚0.3〜4
    μmのホルマリン系樹脂を主成分とする壁膜よりなり該
    壁膜の含有量がその形成するマイクロカプセルの重量を
    基準として3〜60重量%である粒子径5〜30μmのマイ
    クロカプセルと、シリコーン系またはウレタン系樹脂バ
    インダーとを10:1〜1:5の重量比で含有することを特徴
    とする芳香加工液。
  9. 【請求項9】アスコルビン酸類、トコフェロール類、海
    藻エキス、鎮痒剤および鎮痛剤よりなる群から選ばれる
    少なくとも1種の皮膚の生理的状態を改善する作用を有
    する物質を少なくとも内蔵し、膜厚0.3〜4μmの合成
    高分子物質壁膜よりなり該壁膜の含有量がその形成する
    マイクロカプセルの重量を基準として3〜60重量%であ
    る粒子径2〜40μmの繊維処理用マイクロカプセルが、
    シリコーン系またはウレタン系樹脂バインダーによって
    構成繊維に付着してなり、該マイクロカプセルと該バイ
    ンダーとの重量比が10:1〜1:5の範囲にあり、かつマイ
    クロカプセルとバインダー両者の付着量が付着部分の繊
    維重量の0.3〜15%であることを特徴とする繊維構造
    物。
  10. 【請求項10】ストッキング類である請求項9の繊維構
    造物。
  11. 【請求項11】下着類である請求項9の繊維構造物。
  12. 【請求項12】アスコルビン酸類、トコフェロール類、
    海藻エキス、鎮痒剤および鎮痛剤よりなる群から選ばれ
    る少なくとも1種の皮膚の生理的状態を改善する作用を
    有する物質を少なくとも内蔵し、膜厚0.3〜4μmの合
    成高分子物質壁膜よりなり該壁膜の含有量がその形成す
    るマイクロカプセルの重量を基準として3〜60重量%で
    ある粒子径2〜40μmの繊維処理用マイクロカプセルを
    シリコーン系またはウレタン系樹脂バインダーによって
    付着せしめた第1の繊維布と、第2の繊維布またはシー
    トとが積層されていることを特徴とする繊維シート。
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