JP3022880B1 - 角質層の新陳代謝を促進する被服並びにマイクロカプセルの付着方法 - Google Patents

角質層の新陳代謝を促進する被服並びにマイクロカプセルの付着方法

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Abstract

【要約】 【課題】 肌のかさつき、肌荒れ、小皺、しみ等を解消
する効果を有する被服、並びにマイクロカプセルの付着
方法を提供する。 【解決手段】 α−ヒドロキシ酸類の中から選ばれる単
一又は複数の混合物を10重量%以上内包したマイクロ
カプセルを、キトサンを架橋剤として繊維に付着させ、
マイクロカプセルとキトサンは重量比4:1〜1:6の
範囲で与えられ、かつ両者の付着量は付着部分の乾燥状
態の繊維重量の0.1〜15%を占めている被服を用い
て、角質層の新陳代謝を促進させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、角質層の新陳代謝
を促進する作用を有する被服並びに好適なマイクロカプ
セルの付着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】表皮を構成する細胞は成熟に伴いケラチ
ンが集合して角化し、皮膚の表面に角質層を形成する。
角質層は、その大半が鱗片化した死んだ細胞であるが、
皮膚の水分を保持し、外界から皮膚を保護する重要な役
割を担っている。
【0003】この角質層は古くなると剥離し、その部分
には新しい角質層が形成される。このように角質層の新
陳代謝が円滑に行われることにより、素肌の状態は良好
に保たれる。しかし、加齢やストレス、栄養の偏り、手
入れ不足等が要因となって角質層の新陳代謝が滞ると、
肌が乾燥してかさついたり、肌荒れ、小皺、しみ等が生
じることになる。
【0004】従って、肌のかさつき、肌荒れ、小皺、し
み等を解消するためには、古い角質層が皮膚に長く留ま
っている角質肥厚の状態を改善し、角質層の新陳代謝を
促進させることが最も効果的である。また、失われた皮
膚の潤いや柔軟性を回復させるためには、角質層の新陳
代謝を促進すると共に皮膚の水分量を良好に保つように
ケアすることが望ましい。
【0005】一方、従来より、例えば乳酸等のα−ヒド
ロキシ酸類には、古くなって密に重なり合った角質層の
結合を緩めて軟化させる作用があることが知られてい
る。例えば5〜20重量%程度の高濃度のα−ヒドロキ
シ酸類は、角質溶解剤としてタコ、イボ、ウオノメ等の
治療に用いられ、また、美容サロンにおいては、皮膚の
ピーリング剤として用いられている。
【0006】また、近年、従来は皮膚外用剤や化粧品と
して利用されていた生理活性物質をマイクロカプセルに
封入し、このマイクロカプセルを被服の繊維に付着させ
る方法が提案されている。このような、生理活性物質を
内包したマイクロカプセルを付着させた被服の意図する
ところは、従来、皮膚外用剤や化粧品においては、主に
入浴前や就寝前に行うことを基本としていたスキンケア
が、被服を着用しながらにして日中の時間帯も継続して
行えるという点にある。
【0007】上記の一例として、例えば特許第2562
233号公報では、アスコルビン酸類、トコフェロール
類、海草エキス、鎮痒剤および鎮痛剤よりなる群から選
ばれる、少なくとも1種の皮膚の生理的状態を改善する
作用を有する物質を内蔵した合成高分子物質の壁膜より
なるマイクロカプセルにおいて、該マイクロカプセルの
粒子径が2〜40μmの範囲にあり、かつ上記壁膜が
0.3〜4μmの膜厚を有すると共に、該壁膜の含有量
がマイクロカプセルの重量を基準として3〜60重量%
であることを特徴とする繊維処理剤用マイクロカプセル
と、このマイクロカプセルをシリコーン系またはウレタ
ン系樹脂バインダーによって構成繊維に付着してなり、
該マイクロカプセルと該バインダーとの重量比が10:
1〜1:5の範囲にあり、かつマイクロカプセルとバイ
ンダー両者の付着量が付着部分の繊維重量の0.3〜1
5%であることを特徴とする繊維構造物が提案されてい
る。
【0008】また、従来、マイクロカプセルを被服の繊
維に付着させる方法に関しても、添加するバインダーの
種類や反応条件等を工夫した種々の方法が提案されてい
る。例えば、香料入りマイクロカプセルの例ではある
が、特公平4−80121号公報では、香料入りマイク
ロカプセルとシリコン系コーティング剤とを重量比1:
1〜1:2の割合で混合した処理浴にストッキングを投
入し、該処理浴の水素イオン濃度を緩衝剤にて4〜6の
範囲に設定維持して、20〜60℃の加熱処理を行うこ
とを特徴とする芳香ストッキングの製造方法が提案され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば上記
した特公平4−80121号公報に記載されたマイクロ
カプセルの付着方法は、付着後の洗濯によるマイクロカ
プセルの脱落を可及的に抑制すべく、マイクロカプセル
とコーティング剤、およびマイクロカプセル・コーティ
ング剤と編地間の結合力が向上する水素イオン濃度や反
応温度の条件を特定しているが、吸着反応の際にマイク
ロカプセルの付着率を高めることは考慮されていない。
【0010】よって、上記した方法によれば、処理浴に
投入するマイクロカプセルの量と繊維に付着するマイク
ロカプセルの量には隔たりがあるが、その付着率は処理
条件により一定せず、ばらつきが生じている。従って、
上記した方法には、パンティストッキングへのマイクロ
カプセルの付着量を一定にすることが難しいという品質
管理上の問題があった。
【0011】なお、例えば上記のような芳香剤を内包し
たマイクロカプセルを付着させた被服については、マイ
クロカプセルの付着量の多少の誤差は通常あまり問題と
ならないが、皮膚に生理的作用を及ぼす物質を内包した
マイクロカプセルを付着させた被服の場合には、より厳
しい品質管理が求められることは言うまでもない。
【0012】特に、α−ヒドロキシ酸類の場合、果実等
に含まれる天然の酸であって安全性は高いものの、使用
濃度については注意が必要である。すなわち、従来、角
質溶解剤やピーリング剤として利用されていたα−ヒド
ロキシ酸類は、5〜20重量%程度の高濃度のものであ
ったが、角質層の新陳代謝を緩やかに促進する目的でα
−ヒドロキシ酸類を直接塗布する場合には、1.5〜
3.0重量%の範囲で使用する必要があり、これより高
い濃度では、α−ヒドロキシ酸類に対して敏感な人の肌
を刺激してしまうおそれがある。
【0013】また、例えば上記した特許第256223
3号公報に記載されたマイクロカプセルは、例えばホル
マリン性樹脂またはポリエステル樹脂等の、熱硬化性樹
脂を主成分とする破壊性のマイクロカプセルであるた
め、繊維加工時の圧力や摩擦によって一部のマイクロカ
プセルが製品出荷前に破壊され、利用者が着用する際に
は、有効なマイクロカプセルの量が減少しているという
品質管理上の問題があった。
【0014】また、上記した破壊性のマイクロカプセル
は、着用時に徐々にマイクロカプセルが壊れるよう、好
適な膜厚の条件を特定したものではあるが、実際には、
圧力や摩擦を受け易い箇所により多くマイクロカプセル
が付着している使用初期の段階の方が、マイクロカプセ
ルが破壊される確率が高いため、使用初期の段階にマイ
クロカプセル内の生理活性物質がより多く放出されると
いう問題があった。
【0015】従って、例えば鎮痒剤のように、比較的即
効性が求められる生理活性物質を内包する場合には破壊
性のマイクロカプセルを用いても問題はないが、α−ヒ
ドロキシ酸類の場合、その角質層の新陳代謝の促進作用
が、肌のかさつき、肌荒れ等が解消される効果として現
れるまでには約1ヶ月程度の時間を要するため、使用初
期の段階の放出量が多い破壊性のマイクロカプセルを用
いた場合には、好適な効果は得られ難い。
【0016】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、角質層の新陳代謝を促進する作用
を有し、かつ上記した品質管理上の問題を解決した好適
な被服、並びに繊維へのマイクロカプセルの付着方法を
提供することを主な目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る角質層の新陳代謝を促進する被服
は、α−ヒドロキシ酸類の中から選ばれる単一又は複数
の混合物を10重量%以上内包したマイクロカプセル
を、キトサンを架橋剤として繊維に付着させた被服であ
って、マイクロカプセルとキトサンは重量比4:1〜
1:6の範囲で与えられ、かつ両者の付着量は付着部分
の乾燥状態の繊維重量の0.1〜15%を占めるよう構
成している。また、マイクロカプセルの壁材は、無機系
多孔質のものを用いることが望ましい。
【0018】また、本発明に係るマイクロカプセルの付
着方法は、生地を充填した処理浴中に、4〜20重量%
のマイクロカプセルと、少なくとも4〜30重量%のキ
トサンを含み、緩衝剤にて初期pHを6.0〜7.0の
範囲に調整した分散液を注入して浸漬した後、40〜5
5℃を上限として分散液を注入した処理浴を昇温し、そ
の上限温度を維持して吸尽処理を行う方法を採用してい
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明者は鋭意研究を重ねた結
果、精練、染色および定着処理を行った生地を充填した
処理浴中に、4〜20重量%のマイクロカプセルと、少
なくとも4〜30重量%のキトサンを含む分散液を注入
して浸漬した後、40〜55℃を上限として分散液を注
入した処理浴を昇温し、その上限温度を維持して吸尽処
理を行うと、マイクロカプセルの繊維への付着率は顕著
に高まり、処理後の分散液にはマイクロカプセルが殆ど
残存しない程度に吸尽されることを見出した。
【0020】なお、このキトサンを架橋剤とした吸尽の
メカニズムは推測の域を出ないが、キトサン/マイクロ
カプセル間の結合にはキトサンが有する凝集能力が関与
し、キトサン・マイクロカプセル/繊維間には、カチオ
ニックなキトサンと、精練、染色、定着の工程を経てア
ニオンに帯電している繊維表面とのイオン的な結合が関
与して、相乗効果になっていると推測される。また、本
発明者は、好適な分散液の初期pHの条件を特定するこ
とで、吸尽が良好に行われることを知見し、以下の本発
明に係るマイクロカプセルの付着方法を完成させた。
【0021】すなわち、本発明に係るマイクロカプセル
の付着方法において、分散液の初期pHは、7.0より
も大きいと、生地を充填した処理浴中に分散液を注入し
て浸漬した瞬間に吸尽が開始されるため、良好な結果を
得ることは出来ない。また、分散液の初期pHが6.0
未満だと、分散液を注入した処理浴を55℃まで昇温し
て、相当時間処理させても吸尽を完了することは出来な
い。そこで、本発明に係るマイクロカプセルの付着方法
では、分散液の初期pHは、6.0〜7.0の範囲とし
ている。
【0022】また、本発明に係る角質層の新陳代謝を促
進する被服では、α−ヒドロキシ酸類の使用量は、角質
層の新陳代謝の促進作用が得られ、かつ副作用のおそれ
がない範囲とする必要がある。そのために、本発明に係
る被服では、マイクロカプセル内のα−ヒドロキシ酸類
の濃度は少なくとも10重量%以上とし、マイクロカプ
セルとキトサンの両者の付着量は、付着部分の乾燥状態
の繊維重量の0.1〜15%の範囲とし、マイクロカプ
セル内におけるα−ヒドロキシ酸類の濃度と、マイクロ
カプセルの繊維への付着量の両方でα−ヒドロキシ酸類
の使用量を調整することとしている。
【0023】なお、ここで、α−ヒドロキシ酸類とは、
1分子中にカルボキシル基−COOHと水酸基−OHの
両方をもつ有機化合物であるヒドロキシ酸類の内、カル
ボキシル基が結合している炭素原子を基準にして、水酸
基がこの炭素原子に結合している化合物の総称をいう。
α−ヒドロキシ酸類の例としては、乳酸、クエン酸、グ
リコール酸、リンゴ酸、酒石酸等が挙げられる。なお、
本発明に係る被服では、これらα−ヒドロキシ酸類の単
一又は複数の混合物を適宜選択して用いれば良い。
【0024】また、本発明に係る被服では、吸着反応時
のマイクロカプセルの吸着率を可及的に向上するため
に、架橋剤としてキトサンを用い、α−ヒドロキシ酸類
を内包したマイクロカプセルとキトサンは、重量比が
4:1〜1:6の範囲となるようにしている。なお、こ
の架橋剤として添加するキトサンには抗菌性があるた
め、本発明に係る被服は抗菌作用も兼ね備えている。
【0025】また、本発明に係る被服では、内包したα
−ヒドロキシ酸類が一定の割合で継続して除放されるよ
うに、使用するマイクロカプセルの壁材は、無機系多孔
質であることが望ましい。この場合、マイクロカプセル
の成分は特に限定されないが、例えば炭酸カルシウム、
炭酸バリウム、炭酸マグネシウム等のアルカリ土類金属
炭酸塩類や珪酸カリウム、珪酸バリウム、珪酸マグネシ
ウム等のアルカリ土類珪酸塩類、シリカ、酸化コバル
ト、酸化ニッケル等の金属酸化物類や炭酸コバルト、炭
酸ニッケル等の金属炭酸塩類等が適している。
【0026】また、多孔性については、マイクロカプセ
ルの比表面積が100〜800m/gの範囲にあり、
粒子表面の細孔径は20〜600Åの範囲にあるものが
適している。
【0027】また、上記した本発明に係る被服におい
て、マイクロカプセルと繊維の結合を向上するために
は、ウレタン系樹脂バインダーを与えることが望まし
く、その際、マイクロカプセルとウレタン系樹脂バイン
ダーの重量比は、4:1〜1:5の範囲となるようにす
れば、着用後の洗濯耐久性を高めることができる。
【0028】また、上記した本発明に係る被服におい
て、角質層の新陳代謝の促進作用とあわせて、失われた
皮膚の潤いや柔軟性を回復させるためには、キュウリエ
キス、スクワラン、グリセリン、ヨモギエキス、トレハ
ロースよりなる群より選ばれる一以上の保湿剤をα−ヒ
ドロキシ酸類と共に内包したマイクロカプセル、あるい
はα−ヒドロキシ酸類とは混合せず前記保湿剤のみを主
成分とするマイクロカプセルの何れか一方又は両方を繊
維に付着させ、皮膚の水分量を良好な状態に保てるよう
構成することが望ましく、その際、α−ヒドロキシ酸類
と保湿剤の配合は、全体として重量比4:1〜1:3の
範囲とすれば、皮膚の水分量を良好な状態に保つことが
できる。
【0029】また、本発明に係る被服は、繊維にマイク
ロカプセルを付着した生地面が、処置を施したい素肌に
直に接するものであればどのようなものでも良いため、
その種類は、例えば靴下類、下着類、シャツ類、寝巻き
類、レオタード、スパッツ、タイツ、スカーフ、手袋、
サポーター等が可能であり、特に限定はされない。
【0030】しかし、素肌との密着性が高いという利点
から見ると、ストッキング類は、本発明を適用するのに
最も適した被服であると言える。なお、ここで、ストッ
キング類とは、レッグ長が膝上までのオーバーニースト
ッキングや大腿部付根までのフルレングスストッキン
グ、パンティ部とストッキング部が一体化したパンティ
ストッキング等を含む総称である。また、ストッキング
類の素材は、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維、あ
るいは綿等の天然繊維の何れを選択しても良く、特に限
定されない。
【0031】
【実施例】以下、本発明に係る角質層の新陳代謝を促進
する被服並びにマイクロカプセルの付着方法を、実施例
に基いて説明する。なお、以下は、パンティストッキン
グにおいて実施した場合の例を開示しているが、本発明
に係る被服並びにマイクロカプセルの付着方法は、これ
に限定するものではない。
【0032】(パンティストッキングの仕様)以下の実
施例1〜3及び比較例1〜2において、パンティストッ
キングは、下記仕様のものを使用した。 パンティー部:30/30フィラメントテキスチャード
ヤーンと50/17ウーリーナイロンとの交編 レッグ部:15/12−7シングルカバードヤーンのゾ
ッキタイプ ナイロン糸:ミラコスモ(商品名:東レ製) ポリウレタン糸:オペロン(商品名:東レ・デュポン
製)
【0033】(マイクロカプセルの仕様)以下の実施例
1〜3及び比較例2において、α−ヒドロキシ酸類及び
保湿剤を内包するマイクロカプセルは、下記仕様のもの
を使用した。 壁材の主成分:アルカリ土類金属炭酸塩類(炭酸カルシ
ウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム) 形状及び形態:球形、多孔質中空 粒子径範囲:0.5〜4.0μm 平均粒子径:2.2μm 比表面積:545m/g 表面細孔範囲:50〜150Å
【0034】また、マイクロカプセルに内包する物質
は、下記の(1)又は(2)の通りである。なお、α−
ヒドロキシ酸類を主成分とする(1)において、溶剤と
して添加されているグリセリンは、保湿剤としての作用
も兼ね備えている。 (1)α−ヒドロキシ酸類を主成分とするマイクロカプ
セル α−ヒドロキシ酸類: 乳酸 23.5重量% クエン酸 5.0重量% グリコール酸 2.5重量% リンゴ酸 2.5重量% 酒石酸 0.1重量% その他の酸: ピロリドンカルボン酸 5.0重量% ピルビン酸 0.2重量% 溶剤: 水 55.2重量% グリセリン 6.0重量% (2)保湿剤を主成分とするマイクロカプセル 保湿剤: キュウリエキス 100.0重量%
【0035】(実施例1)実施例1は、以下の工程1〜
5を行うものである。なお、工程2で分散液に柔軟剤を
添加しているのは、パンティストッキングの風合いを良
くするためであり、また、工程5でスチーム処理及び熱
風乾燥処理を行うのは、パンティストッキングの形を整
えるためである。なお、実施例1により得られるパンテ
ィストッキングは、マイクロカプセルとキトサンが重量
比1:2で与えられ、かつ両者の付着量は、付着部分の
乾燥状態の繊維重量の6%を占めている。 〈工程1〉 図1に示す標準工程に従い、パンティスト
ッキング80kgをオーバーマイヤー染色機で精練、染
色および定着(FIX)処理し、遠心脱水機で脱水後、
ドラム染色機に充填する。 〈工程2〉 分散液を以下の条件に調整する。 α−ヒドロキシ酸類を主成分とするマイクロカプセル 4.0重量% キトサン:K−5(商品名:倉敷紡績製) 8.0重量% 柔軟剤:AQ−66(商品名:七福化学製) 4.0重量% 水 84.0重量% 初期pH:7.0 〈工程3〉 パンティストッキングと分散液の浴比が
1:20となるように、ドラム染色機内に上記分散液を
注入して浸漬する。 〈工程4〉 分散液を注入した処理浴を1℃/分の割合
で40℃まで昇温し、40℃を維持して30分間吸尽処
理させる。 〈工程5〉 パンティストッキングを取り出し脱水後、
1.1Kg/cmの蒸気圧で20秒間スチーム処理
し、さらに110℃で25秒間熱風乾燥する。
【0036】(実施例2)実施例1において、工程2及
び4を以下のように変更したこと以外は実施例1と同様
に処理をして、実施例2に係るパンティストッキングを
得た。なお、実施例2により得られるパンティストッキ
ングは、マイクロカプセルとキトサンが重量比1:3で
与えられ、かつ両者の付着量は、付着部分の乾燥状態の
繊維重量の8%を占めている。 〈工程2〉 分散液を以下の条件に調整する。 α−ヒドロキシ酸類を主成分とするマイクロカプセル 5.0重量% キトサン:K−5(商品名:倉敷紡績製) 10.0重量% キトサン:SOK(商品名:七福化学製) 5.0重量% 柔軟剤:AQ−66(商品名:七福化学製) 4.0重量% 水 76.0重量% 初期pH:6.8 〈工程4〉 分散液を注入した処理浴を1℃/分の割合
で50℃まで昇温し、50℃を維持して30分間吸尽処
理させる。
【0037】(実施例3)実施例1において、工程2及
び4を以下のように変更したこと以外は実施例1と同様
に処理をして、実施例3に係るパンティストッキングを
得た。なお、実施例3において、分散液に添加したバイ
ンダーは、ウレタン骨格とブロックイソシアネート基を
有する熱反応型水溶性ウレタンを主成分とするものであ
る。また、実施例3により得られるパンティストッキン
グは、マイクロカプセルとキトサンが重量比1:3.3
で与えられ、かつ両者の付着量は、付着部分の乾燥状態
の繊維重量の8.6%を占めている。 〈工程2〉 分散液を以下の条件に調整する。 α−ヒドロキシ酸類を主成分とするマイクロカプセル 5.0重量% 保湿剤を主成分とするマイクロカプセル 1.0重量% キトサン:SOK(商品名:七福化学製) 20.0重量% バインダー:NF−168N(商品名:ユニカ技研製) 15.0重量% 柔軟剤:AQ−66(商品名:七福化学製) 3.5重量% 水 55.5重量% 初期pH:6.5 〈工程4〉 分散液を注入した処理浴を1℃/分の割合
で50℃まで昇温し、50℃を維持して30分間吸尽処
理させる。
【0038】(比較例1)比較例1は、実施例1の工程
2において、キトサンと柔軟剤のみを添加した通常のパ
ンティストッキングである。 〈工程2〉 分散液を以下の条件に調整する。 キトサン:K−5(商品名:倉敷紡績製) 8.0重量% 柔軟剤:AQ−66(商品名:七福化学製) 4.0重量% 水 88.0重量% 初期pH:7.0
【0039】(比較例2)比較例2は、実施例3の工程
2において、キトサンを使用しないように変更して得た
パンティストッキングである。 〈工程2〉 分散液を以下の条件に調整する。 α−ヒドロキシ酸類を主成分とするマイクロカプセル 5.0重量% 保湿剤を主成分とするマイクロカプセル 1.0重量% 柔軟剤:AQ−66(商品名:七福化学製) 3.5重量% バインダー:NF−168N(商品名:ユニカ技研製) 15.0重量% 水 75.5重量% 初期pH:6.5
【0040】なお、以下の表1は、実施例1〜3及び比
較例1〜2の実験条件をまとめたものである。
【0041】
【表1】
【0042】以下、実施例1〜3及び比較例1〜2によ
り得られたパンティストッキングを用いて行った評価試
験について説明する。
【0043】(キトサンによる吸尽効果の評価)分散液
中に架橋剤として添加したキトサンが、マイクロカプセ
ルの吸着にどの程度の効果があるかについての評価は、
キトサンの添加の有無の条件のみが異なる実施例3と比
較例2について、吸尽処理後の分散液の色を比較して評
価した。なお、マイクロカプセルが浮遊している状態の
時には、分散液の色は乳白色となる。
【0044】以下、表2に示すように、キトサンを添加
した実施例3では吸尽後の分散液は無色透明となって、
マイクロカプセルはほぼ完全に吸尽されていることが確
認された。これに対して、比較例2では、吸尽後の分散
液は乳白色をしており、バインダーを添加するだけでは
マイクロカプセルが未だ残存していることが確認され
た。なお、実施例1及び2の吸尽処理後の分散液も無色
透明となっている。
【0045】
【表2】
【0046】また、吸尽効果を高めるためには、分散液
の初期pHは6.4〜6.6の範囲とすることが特に望
ましい。初期pHを上記の範囲としておけば、上記実施
例3に示すように、1℃/分の割合で50℃まで昇温し
た場合、46℃前後より分散液の色彩が希薄となり、5
0℃に到達後約30分で最も効率的に吸尽処理を完了す
ることができた。
【0047】なお、図3は、マイクロカプセルのパンテ
ィストッキングへの付着状況を確認するために、実施例
1のパンティストッキングのレッグ部について、電子顕
微鏡(倍率:500倍)による観察を行った結果であ
り、繊維にマイクロカプセルが付着している様子が確認
できる。
【0048】(α−ヒドロキシ酸類による皮膚の状態の
改善効果の評価)次に、α−ヒドロキシ酸類による、肌
のかさつき、肌荒れ、小皺の改善効果については、α−
ヒドロキシ酸類を内包したマイクロカプセルの添加の有
無の条件のみが異なる実施例1と比較例1について、比
較を行い評価した。
【0049】試験方法は、同一被験者において、比較例
1のパンティストッキングを30日間着用した場合と、
実施例1のパンティストッキングを同期間着用した場合
について、ふくらはぎの肌の状態にどのような差異が現
れるかを、顕微鏡(倍率:30倍)により確認して評価
した。
【0050】その結果、図2の顕微鏡写真に示すよう
に、比較例1のパンティストッキングを着用した場合に
は、被験者A及びB共に全く変化は見られなかった。一
方、実施例1のパンティストッキングを用いた場合、被
験者Aについては、かさついていた肌に適度な水分が保
持されるようになり、荒れていた肌のきめが整うことが
確認された。また、被験者Bについても、かさついてい
た肌が若干潤い、肌のきめが整いつつあることが確認さ
れた。
【0051】さらに、実施例3で得られたパンティース
トッキングをモニターに着用して、比較例1のパンティ
ーストッキングを着用した場合と比較した。評価方法
は、皮膚表面形態の鋳型(レプリカ)採取と目視観察、
及びモニターへのアンケートを行った。なお、レプリカ
の採取は、ふくらはぎ、太股及びかかとで行った。
【0052】レプリカにより経時的に観察を行った結
果、比較例1のパンティストッキングを着用した場合に
は、全く変化は見られなかった。これに対して、実施例
3のパンティストッキングを着用した場合には、着用後
30〜35日を経過する頃には皮紋がはっきりとし始
め、皮溝、皮丘が明瞭となり、肌のきめが整ったことが
確認された。なお、図4は、実施例3のパンティストッ
キングを着用したあるモニターのふくらはぎ部分のレプ
リカの拡大写真(倍率:40倍)であり、着用後35日
の時点で、皮紋がはっきりとしていることが確認でき
る。なお、このような改善効果は、試験を行ったモニタ
ーの約9割の人で確認された。
【0053】また、目視観察の結果は、実施例3のパン
ティストッキングを使用した方が、肌はしっとりとし
て、すべすべした良好な状態となることが確認された。
なお、肌の潤いやしっとり感やすべすべ感は、モニター
へのアンケートの結果からも確認された。かかとについ
ては、レプリカによる変化は認められなかったが、しっ
とり感がある、かさつきがなくなり潤い感がある等の効
果が認められた。
【0054】(洗濯耐久性の評価)次に、実施例1〜3
において得られたパンティストッキングを用いて、洗濯
耐久性の試験を行った。試験方法は、以下の通りであ
る。
【0055】洗濯機に30リットルの水と洗剤を10g
入れ15分間の洗濯を行う。次に、脱水2分、注水すす
ぎを5分、脱水を2分、注水すすぎを5分、脱水を3分
の順で行う。乾燥方法は、直接日光の影響を受けない状
態で吊り干し乾燥を行う。洗剤は市販のアタック(商品
名:花王製)を使用した。
【0056】評価は、顕微鏡(倍率:750倍)によ
り、マイクロカプセルの繊維への付着状況を観察し、以
下の5段階の点数を付けて比較した。 5:多量に付着している 4:かなり付着している(評価5の75%以上付着) 3:付着している(評価5の50%以上付着) 2:やや付着している(評価5の35%以上付着) 1:多少付着している(評価5の15%以上付着) −:ほとんど付着していない(評価5の15%未満付
着)
【0057】以下、表3に示すように、洗濯耐久性は、
ウレタン系の樹脂バインダーを添加した実施例3におい
て、最も良好であることが確認された。なお、表3中の
式Wは、n回目の洗濯後の観察結果であることを示し
ている。
【0058】
【表3】
【0059】(抗菌性の評価)次に、実施例1〜3及び
比較例2において得られたパンティストッキングを用い
て、抗菌性の試験を行った。評価は、シェークフラスコ
法により、生菌数と減菌率を求めて行った。
【0060】以下、表4に示すように、架橋剤としてキ
トサンを添加した実施例1は、生菌数及び減菌率共に、
比較例2よりも明らかに良好であることが確認された。
また、キトサンの添加量を増した実施例2及び3におい
ては、生菌数及び減菌率の値は、さらに良好であること
が確認された。
【0061】
【表4】
【0062】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係るマ
イクロカプセルの付着方法によれば、架橋剤としてキト
サンを添加したことにより、吸着反応時のマイクロカプ
セルの吸着率が可及的に向上し、繊維に付着するマイク
ロカプセルの量が一定化され、従来みられた品質管理上
の問題を解消することが可能となった。また、本発明に
係る角質層の新陳代謝を促進する被服によれば、α−ヒ
ドロキシ酸類を内包したマイクロカプセルをキトサンを
架橋剤として付着させることにより、角質層の新陳代謝
の促進して、肌のかさつき、肌荒れ、小皺、しみ等を解
消する効果が得られた。
【0063】また、マイクロカプセルの壁材を無機系多
孔質とした本発明に係る被服では、内包したα−ヒドロ
キシ酸類が一定の割合で除放されるため、α−ヒドロキ
シ酸類の作用をより効果的に継続させることが可能とな
り、また、除放性であってマイクロカプセルの破壊を伴
わないため、製品出荷前にマイクロカプセルが破壊され
て有効なマイクロカプセルの量が減少するという品質管
理上の問題も解消することができた。
【0064】また、マイクロカプセルと繊維の結合を向
上すべく、ウレタン系樹脂バインダーを与えた本発明に
係る被服では、洗濯耐久性を向上することが可能となっ
た。さらに、保湿剤を併用した本発明に係る被服によれ
ば、角質層の新陳代謝の促進作用と併せて、皮膚の水分
量を好適な状態に保つことにより、失われた皮膚の潤い
や柔軟性を回復させる効果もより良好となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】パンティストッキングの標準染色工程を示すプ
ログラム図である。
【図2】実施例1と比較例1について、パンティストッ
キングを着用後の、ふくらはぎ部分の皮膚の状態を比較
した顕微鏡写真(倍率:30倍)である。
【図3】実施例1のパンティストッキングについて、繊
維へのマイクロカプセルの付着状況を確認した電子顕微
鏡写真(倍率:500倍)である。
【図4】実施例3のパンティストッキングを試着する前
と、試着35日後における、ふくらはぎ部分の皮膚の状
態を比較したレプリカの拡大写真(倍率:40倍)であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−200515(JP,A) 特開 平5−163681(JP,A) 特開 平6−264367(JP,A) 特開 平10−259347(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06M 13/00 - 15/715 D06M 23/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角質層の新陳代謝を促進して素肌の状態
    を改善すべく、α−ヒドロキシ酸類の中から選ばれる単
    一又は複数の混合物を10重量%以上内包したマイクロ
    カプセルを、キトサンを架橋剤として繊維に付着させた
    被服であって、マイクロカプセルとキトサンは重量比
    4:1〜1:6の範囲で与えられ、かつ両者の付着量は
    付着部分の乾燥状態の繊維重量の0.1〜15%を占め
    ていることを特徴とする被服。
  2. 【請求項2】 マイクロカプセルの壁材は、無機系多孔
    質であることを特徴とする請求項1記載の被服。
  3. 【請求項3】 マイクロカプセルと繊維の結合を向上す
    べく、ウレタン系樹脂バインダーを与えた請求項1又は
    2記載の被服であって、マイクロカプセルとウレタン系
    樹脂バインダーの重量比は、4:1〜1:5の範囲であ
    ることを特徴とする被服。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の被服にお
    いて、キュウリエキス、スクワラン、グリセリン、ヨモ
    ギエキス、トレハロースよりなる群より選ばれる一以上
    の保湿剤をα−ヒドロキシ酸類と共に内包したマイクロ
    カプセル、あるいはα−ヒドロキシ酸類とは混合せず前
    記保湿剤のみを主成分とするマイクロカプセルの何れか
    一方又は両方を繊維に付着させ、α−ヒドロキシ酸類と
    保湿剤の重量比は、全体として4:1〜1:3の範囲で
    あることを特徴とする被服。
  5. 【請求項5】 ストッキング類である請求項1〜4の何
    れかに記載の被服。
  6. 【請求項6】 マイクロカプセルを繊維に付着させる方
    法において、生地を充填した処理浴中に、4〜20重量
    %のマイクロカプセルと、少なくとも4〜30重量%の
    キトサンを含み、緩衝剤にて初期pHを6.0〜7.0
    の範囲に調整した分散液を注入して浸漬した後、40〜
    55℃を上限として分散液を注入した処理浴を昇温し、
    その上限温度を維持して吸尽処理を行うことを特徴とす
    るマイクロカプセルの付着方法。
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