JPH0724914A - エンボス版の製造方法 - Google Patents

エンボス版の製造方法

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JPH0724914A
JPH0724914A JP17142593A JP17142593A JPH0724914A JP H0724914 A JPH0724914 A JP H0724914A JP 17142593 A JP17142593 A JP 17142593A JP 17142593 A JP17142593 A JP 17142593A JP H0724914 A JPH0724914 A JP H0724914A
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JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
ionizing radiation
embossing plate
sheet
sleeve
Prior art date
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Pending
Application number
JP17142593A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Fujie
幸男 藤江
Nobunao Yagishita
信尚 柳下
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、安価にエンボス版を製造することが
でき、しかもこのエンボス版に形成する凹凸模様が、従
来の金属製エンボス版に劣らないシャープ性が得られる
エンボス版の製造方法を提供する。 【構成】予め、凹凸模様を形成してなる賦型シートと、
電離放射線透過性材料からなる円筒形シリンダの接する
該賦型シートの凹凸模様面に、電離放射線硬化型樹脂を
注入し、前記円筒形シリンダを回転させながら該シリン
ダの内側から電離放射線を照射して、該電離放射線硬化
型樹脂を硬化させた後、前記賦型シートを剥離して、該
シリンダ外側表面に硬化した凹凸模様層を密着させたエ
ンボス版の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧材シート等の被加
工物表面に凹凸模様を形成するための、エンボス版の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、金属シリンダ等の表面に木目
の導管柄等の凹凸模様を、彫刻、エッチング方法により
形成し、被加工物、例えば木目模様の印刷を施した耐熱
塩化ビニルシートに、透明塩化ビニルシートを加熱しな
がら貼り合わせた(ダブリング加工と呼称する)後に、
上述の凹凸模様を形成したエンボス版を70〜90℃に
加熱し、透明塩化ビニルシート表面に凹凸模様を形成す
る方法は公知である。
【0003】また、ガラス製の円筒形ローラの外側表面
に紫外線遮断性インキで任意の模様を施し、被加工物の
表面には紫外線硬化型樹脂を塗布して、上述のガラス製
円筒形ローラの内側より紫外線を照射すると、この紫外
線硬化型樹脂はその硬化時に収縮する性質があり、従っ
て紫外線遮断性インキの部分においては硬化せず、或い
は硬化が遅れ、その部分が凹部となる模様形成方法が特
開昭53−51253号公報で提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た金属製シリンダによるエンボス版は、耐久性等では優
れているがエンボス版の製造費用が高く、例えば、凹凸
模様入りの化粧シートを大量に製造する場合やリピート
生産が無ければ製造コストが高くなってしまう。また、
被加工物に凹凸模様を形成する場合、前もって140°
から160°程度の加熱を施し、更にエンボス版も70
°から90°に加熱し凹凸模様を形成するため、被加工
物の材質や形状を変化させてしまう恐れがある。また加
工スピードもダブリング加工したシートでは、10m〜
15m/分程度と効率が悪い。更に、特開昭53−51
253号公報にかかわる模様形成方法においては、紫外
線硬化型樹脂の硬化時の収縮と、紫外線遮断性インキ部
分の未硬化或いは硬化の遅れによる凹部形成のため、凹
凸模様のシャープ性(凹部の深さと凸部の差)に問題が
あった。
【0005】そこで本発明は、安価にエンボス版を製造
することができ、しかもこのエンボス版を使用して被加
工物に凹凸模様を形成することを可能にし、更に、形成
する凹凸模様も、従来の金属製エンボス版に劣らないシ
ャープ性を得ることができるエンボス版の製造方法を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、予め、凹凸模様を形成してなる賦型シー
トと、電離放射線透過性材料からなる円筒形シリンダの
接するこの賦型シートの凹凸模様面に、電離放射線硬化
型樹脂を注入して、前記円筒形シリンダを回転させなが
ら該シリンダ内側から電離放射線を照射して、該電離放
射線硬化型樹脂を硬化させた後、前記賦型シートを剥離
して、該シリンダ外側表面に硬化した凹凸模様層を密着
させてエンボス版としたことを特徴とするエンボス版の
製造方法である。
【0007】本発明を説明すると、先ず、金属製のエン
ボス版を用いて、ガラス不織布等の基材にPVC等の樹
脂フィルムを貼り合わせ、この樹脂フィルム面に凹凸模
様を形成した賦型シートを準備する。次に、電離放射線
透過性材料からなる、例えば透明プラスチック、ガラス
製円筒形シリンダにこの賦型シートを巻付け、円筒形シ
リンダと賦型シートの接するこの賦型シートの凹凸模様
面に、電離放射線硬化型樹脂を注入して、この円筒形シ
リンダを回転させながらこのシリンダ内側から電離放射
線を照射して、注入した電離放射線硬化型樹脂を硬化さ
た後に外側の賦型シートを剥離して、この円筒形シリン
ダ外側表面に硬化した凹凸模様を密着させて、この円筒
形シリンダ外側表面に反転した凹凸模様層を転移形成し
たエンボス版が得られる。
【0008】
【作用】本発明は、電離放射線透過性材料からなる円筒
形シリンダ外側表面に、電離放射線硬化型樹脂による凹
凸模様を転移形成したエンボス版であって、予め、準備
した賦型シートと円筒形シリンダの接する該賦型シート
の凹凸模様面に電離放射線硬化型樹脂を注入しながら、
この円筒形シリンダの内側から電離放射線を照射する
と、瞬時に硬化するので、外側の賦型シートを剥離して
このシリンダ外側表面に凹凸模様を密着させることで、
安価で、しかも短時間にシャープな凹凸模様を有するエ
ンボス版を製造することができる。
【0009】
【実施例】図に基づき本発明の実施例を説明する。図1
は、本発明の実施例におけるエンボス版の製版過程を示
す概略断面図である。また図2は、上記のエンボス版に
おける繋ぎ部の形成方法を示す説明図である。
【0010】図1に示すように、符号(10)は電離放射線
透過性材料からなる円筒形シリンダであり、符号(11)は
母型シート、符号(12)は電離放射線硬化型樹脂、符号(1
5)は円筒形シリンダの内側に設けた電離放射線ランプ、
符号(T) は樹脂用タンクである。先ず、エンボス版の製
造は、電離放射線透過性材料からなる、例えば透明プラ
スチック或いはガラス製の円筒形シリンダ(10)の外側表
面に凹凸模様を転移形成して得られるもので、予め、ガ
ラス不織布からなる基材表面に、PVC或いはオレフィ
ン系樹脂フィルムを貼り合わせたシートのフィルム面
に、金属製エンボス版(主に電鋳版)を用いて、熱プレ
スにより凹凸模様を形成した賦型シート(11)を準備す
る。
【0011】次に、円筒形シリンダ(10)に賦型シート(1
1)を巻き付けて、この両者が接する賦型シートの凹凸模
様面に、電離放射線硬化型樹脂を注入する。更に、この
円筒形シリンダ(10)をゆっくりと回転させると同時に、
この円筒形シリンダの内側より電離放射線(15)を照射し
て、賦型シート(11)の凹部及び凸部とシリンダの間に入
った電離放射線硬化型樹脂を硬化させる。この電離放射
線硬化型樹脂は、電離放射線の照射によつて瞬時に硬化
するので凹凸部分の樹脂のダレがなくシャープな凹凸模
様となる。続いて、硬化させた凹凸模様をシリンダの外
側表面に密着させて、賦型シートを剥離すると、円筒形
シリンダ外側表面に凹凸模様を有するエンボス版(E) が
得られる。但しこの円筒形シリンダ(10)の表面の凹凸模
様は、賦型シートの凹凸模様とは逆になった(反転し
た)模様が形成されることになる。
【0012】このエンボス版(E) に使用した電離放射線
硬化型樹脂(12)としては、衝撃性等に優れていることが
必要である。具体例としては、東亜合成化学工業(株)
製、アロニックスM315に、開始剤として、メルク
(株)製、DAROCURE1173を0.1%添加混
合し、電離放射線の照射量は300〜1000mJ/c
2 とした。
【0013】この円筒形シリンダ(10)外側表面に凹凸模
様を形成する際、繋ぎ部は接着強度が弱くなり、しかも
平滑になりにくい。そこで図2に示すように、エンドレ
スの繋ぎ部(H) にするため、円筒形シリンダ(10)と賦型
シート(11)の接するこの賦型シートの凹凸模様面に電離
放射線硬化型樹脂を注入する場合に、注入開始部分の塗
布量を調節する。即ち、注入開始時は量を少なくし、徐
々に多くなるように傾斜を付けて注入(0〜200μm
/10cm)して、シリンダ円周分の注入終了時には再
び調節して注入開始時の樹脂上に重なるように1回転さ
せて塗布量の厚さを他と同じにして繋ぎ部(H) を形成す
る。この際、円形シリンダの回転は1回転に限定するも
のではなく、数回転させて厚みを調節すると共に、硬化
を充分に行うことが必要となる。
【0014】次に、実際の使用例として、上記で得られ
たエンボス版(E) を用いて、被加工物(化粧材用シート
等)に凹凸模様を連続して形成する場合は、図3に示す
ように、先ず、化粧シート加工機にエンボス版を装着し
て、被加工物(K) を巻付けてエンボス版表面と被加工物
の接するこの被加工物の表面に、電離放射線硬化型樹脂
(12)を樹脂タンク(T) 等から連続的に注入し、前記エン
ボス版(10)を回転させると同時に、エンボス版内側から
電離放射線(15)を照射すると、電離放射線はシリンダ及
びシリンダ外側表面の凹凸模様を透過して被加工物面に
注入された電離放射線硬化型樹脂を硬化させて、エンボ
ス版に対して反転した(賦型シートの凹凸模様と同じ)
凹凸模様を被加工物に連続して形成することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明のエンボス版は、電離放射線透過
性材料からなる円筒形シリンダ外側表面に、電離放射線
硬化型樹脂による凹凸模様を形成したもので、従来の電
鋳版によるエンボス版と異なり、軽量で、しかも、短時
間で製造することができるので、エンボス版の製造コス
トを大巾に低減することができる。また、電離放射線硬
化型樹脂は、電離放射線の照射により瞬時に硬化するの
で硬化の過程で、樹脂ダレによる凹凸の形くずれが発生
せずシャープな凹凸模様を形成することができる。更
に、二次的効果として、このエンボス版を使用して被加
工物に凹凸模様を形成する際、従来のように加熱を必要
とせず、電離放射線の照射により凹凸模様を形成するこ
とができるので、被加工物の熱による変質や変形が起こ
らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかわるエンボス版の製造過
程を示す概略断面図である。
【図2】上記のエンボス版における繋ぎ部の形成方法を
示す説明図である。
【図3】本発明のエンボス版を用いて被加工物に凹凸模
様を形成する過程を示す説明図である。
【符号の説明】
10 … 電離放射線透過性材料による円筒形シリンダ 11 … 賦型シート 12 … 電離放射線硬化型樹脂 14 … 被加工物(化粧材用シート) 15 … 電離放射線(ランプ) E … エンボス版 H … 繋ぎ部 T … 樹脂用タンク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め、凹凸模様を形成してなる賦型シート
    と、電離放射線透過性材料からなる円筒形シリンダの接
    する賦型シートの凹凸模様面に、電離放射線硬化型樹脂
    を注入して、前記円筒形シリンダを回転させながら該シ
    リンダ内側から電離放射線を照射して、該電離放射線硬
    化型樹脂を硬化させた後、前記賦型シートを剥離して、
    該シリンダ外側表面に硬化した凹凸模様層を密着させて
    エンボス版としたことを特徴とするエンボス版の製造方
    法。
JP17142593A 1993-07-12 1993-07-12 エンボス版の製造方法 Pending JPH0724914A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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