JPH0788955A - 凹凸化粧板の製造方法 - Google Patents

凹凸化粧板の製造方法

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JPH0788955A
JPH0788955A JP25892893A JP25892893A JPH0788955A JP H0788955 A JPH0788955 A JP H0788955A JP 25892893 A JP25892893 A JP 25892893A JP 25892893 A JP25892893 A JP 25892893A JP H0788955 A JPH0788955 A JP H0788955A
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JP25892893A
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Yoshiaki Nezu
義昭 根津
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面に絵柄と同調した凹凸模様があるリアル
で高意匠感を表現できる凹凸化粧板の製造方法を提供す
る。 【構成】 次の工程より製造する。木質基材に印刷模様
のある化粧紙をラミネートして化粧素材とする第1の工
程。化粧素材に、電離放射線硬化性樹脂の凹凸模様があ
る賦形フィルムを重ねて熱圧にて、凹凸模様を賦形する
第2の工程。賦形フィルムを剥離する第3の工程。印刷
模様と同一原稿より形成した凹凸模様がある透明な賦形
フィルムを、化粧素材上の化粧紙及び賦形フィルムの見
当マークにて位置合わせして賦形し、絵柄と完全に一致
した凹凸模様を忠実に再現する。また、凹部にワイピン
グ加工処理、表面に透明保護樹脂層を設け、より高意匠
で表面物性に優れた凹凸化粧板を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面に凹凸模様があ
り、特に木目の絵柄に同調した導管の凹凸模様がリアル
に形成された高意匠感に満ちた化粧板の効果的製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木質の意匠感をリアルに表現すべ
く、木の表面の導管等による凹凸感をも再現しようとし
て、各種方法により化粧板が製造されている。例えば、
第1の方法は、天然木を写真撮影して得られた印刷版を
用いて、ポリ塩化ビニルフィルム等の熱可塑性樹脂のフ
ィルムに木目模様を印刷し第1のフィルムとし、この第
1のフィルムと、同じくポリ塩化ビニルフィルム等の熱
可塑性樹脂からなる第2のフィルムとを重ね合わせなが
ら、木目の導管模様に似せた凹凸模様を有する金属製の
エンボスロール版にて熱圧をかけて、第1のフィルムと
第2のフィルムとをラミネートしながら、第2のフィル
ムの表面に木目導管に似せた凹凸模様を賦形する、いわ
ゆるダブリングエンボス手法により、表面に凹凸のある
化粧シートとする。さらに、この表面に凹凸のある化粧
シートの表面凹部に、いわゆるワイピング手法により暗
色系のインキを埋め込み、木目導管の色彩的メリハリも
付いて表面に凹凸のある化粧シートとする。以上のよう
にして得られた化粧シートを合板等の化粧板基材にに貼
着して化粧板とする方法である。
【0003】また、第2の方法は、木目模様を印刷した
薄紙を貼着し、その後導管模様に似せた凹凸模様を有す
る金属製のエンボスロール版を用いて、木目印刷表面に
凹凸を賦形する。さらに表面に賦形された凹凸模様の凹
部にワイピング手法によりインキを埋め込む方法等であ
る。
【0004】あるいは、第3の方法として、特開昭64
−75222号公報では、塩ビタイルのようなもので表
面に木目、石目等の凹凸模様がある化粧板の製造方法を
開示している。すなわち、塩化ビニル樹脂などの素材を
用いてこれより、樹脂シート基材、木目模様等を印刷し
た化粧樹脂シート、多数の微細孔の有る樹脂シート、原
稿表面にシリコーン樹脂を流し込んで型取りした凹凸模
様のあるエンボス版、の順に二枚の金属板の間に重ね
て、金属板に高周波電流を流して、前記各シートを高周
波加熱により融着・積層させて表面にエンボス版の凹凸
模様を転移させて化粧板を製造する。この際、印刷模様
とエンボス版の凹凸模様を、例えば石などの同一の原稿
から、写真撮影して得た印刷模様の印刷版と、原稿の凹
凸表面にシリコーン樹脂を流して得たエンボス版の凹凸
模様とが、相互に関連のある模様として化粧シートの印
刷模様とエンボス版の凹凸模様とを見当マークにて位置
合わせして積層し、印刷模様に同調した表面凹凸模様を
有する化粧板の製造を可能にするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記、表面に凹凸模様
を賦形した従来の化粧板にあっては、凹凸模様により意
匠感は確かに向上するが、さらにより優れた意匠感が望
まれていた。すなわち、第1の方法では、エンボス版は
平版もあるが、通常は生産性の点でロール状の金属製の
エンボス版を用いて賦形するものであり、予め印刷模様
で化粧された熱可塑性樹脂フィルムを加熱されたエンボ
スロールに供給しながらダブリングエンボス加工を行う
が、このような方法では印刷模様と凹凸模様との位置合
わせして、これらが双方に同調した化粧板を製造するこ
とは実用上極めて困難であった。なぜならば、(イ) 化粧
されたフィルムには機械搬送上の張力が加えられている
上に、エンボス可能な様にある程度軟化する状態にまで
加熱されてエンボス版に供給されるために伸び易く、
(ロ) さらに、エンボス版が金属製である為に、見当マー
クを設けて前記化粧されたフィルムの印刷模様と凹凸模
様とを同調させた化粧板を製造することは実用上極めて
困難であった。また、前記第2の方法でも、上記した第
1の方法における(イ) の理由は無いが、金属製のエンボ
ス版を用いる点で(ロ) の理由は解消せず、やはり印刷模
様と凹凸模様とが同調した化粧板を製造することは実用
上極めて困難であった。
【0006】さらに、第3の方法は、上記の方法とは異
なり印刷模様と凹凸模様とが同調した化粧板を製造でき
る方法として提案されているが、やはり実用性という観
点からは好ましい方法ではない。なぜならば、原稿にシ
リコン樹脂を流し込んでその表面の凹凸を型取りしたエ
ンボス版は、凹凸のある化粧板を安価に大量に製造する
には不向きだからである。それはシリコン樹脂で出来て
いるために、凹凸模様が崩れやすく型としての耐久性が
乏しく、一つのエンボス版の連続使用には限度があるか
らである。また、本発明で用いる賦形フィルムの如く一
回の賦形後に使い捨てる方式とすれば、シリコン樹脂の
流し込み・硬化に時間を要し、さらにエンボス版は流し
込みで製造するので厚みが厚く、樹脂のコスト等の点で
も、大量生産には全く不向きの方法である。また、印刷
模様と凹凸模様との同調を夫々にある見当マークにより
行うには、厚みの厚いエンボス版を通して、夫々の見当
マークが重なった事を正確に確認するのは実用上困難で
あり、さらには高周波を製造に用いる点で、通常の装置
を使えず、電波漏れへの注意も必要となり厄介である。
【0007】そこで、本発明は、印刷模様と表面凹凸模
様とが同調した化粧板を、効率的に製造する方法を提供
し、しかも微細な形状まで忠実に再現してリアルな表面
凹凸模様により、より優れた意匠感を有した凹凸化粧板
及びその製造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の化粧板で
は上記課題を解決し目的を達成するために、次の(イ)〜
(ハ) の工程から凹凸化粧板を製造する。 (イ) 紙又は熱可塑性樹脂の原紙に印刷模様を施した化粧
紙を木質基材に接着剤を介して貼着して化粧素材を作る
積層・貼着工程。 (ロ) 化粧素材に対して、電離放射線硬化性樹脂による凹
凸模様が施された賦形フィルムの該凹凸模様を、化粧素
材の印刷模様側面に当接させて、該凹凸模様による化粧
素材の陥没が木質基材に到達するまで加熱加圧し、化粧
素材に凹凸模様と逆形状の凹凸模様を形成する熱プレス
工程。 (ハ) 賦形フィルムを化粧素材から剥離する剥離工程。 また、賦形フィルムの凹凸模様の支持体であるフィルム
基材として透明なポリエチレンテレフタレートフィルム
を用いる製造方法でもある。また、印刷模様が木目模様
の場合には、賦形フィルムの電離放射線硬化性樹脂によ
る凹凸模様が木目の導管に類似した形状の賦形フィルム
を用いた製造方法でもある。また、印刷模様と賦形フィ
ルムの電離放射線硬化性樹脂による凹凸模様とに同一の
原稿から作製されたものを用い、化粧素材に対して前記
賦形フィルムを印刷模様と凹凸模様とを同調させるべく
位置合わせして加熱加圧して、印刷模様と同調した凹凸
模様を形成する製造方法でもある。また、以上の方法で
凹凸化粧板を製造し、さらに、この凹凸化粧板の化粧紙
側の表面凹部に、顔料を含んだ2液硬化型インキを用い
てワイピング加工処理をする製造方法でもある。また、
以上の方法で凹凸化粧板を製造し、さらに、この凹凸化
粧板の化粧紙側の表面に、透明な保護樹脂層を設ける製
造方法でもある。
【0009】以下、図面に従って本発明を詳述する。図
1は本発明に係る製造方法によって得られる凹凸化粧板
11の縦断面図及び、その製造に用いた賦形フィルム5
上の凹凸模様52との関係を示したものである。
【0010】本発明に係る凹凸化粧板の製造方法によれ
ば、先ず中間製品としての化粧素材を製造する工程から
始まる。化粧素材10は、原紙41に印刷模様42が施
された化粧紙4を接着剤3を介して木質基材2に積層・
貼着して得られる。
【0011】木質基材2は、化粧板として必要な厚み及
び強度を与えるためのものである。例えば、合板、パー
ティクルボード等が挙げられるが、後工程で賦形フィル
ム5により木質基材2にまで到達する賦形を熱プレスに
て行い得るように、熱圧でのある程度の変形性を有し、
しかも基材平面内で場所により極度に変形性が異なるこ
となく均一なものがよく、このような点から特に中密度
ファィバーボード(以下、MDFとする)が好ましい。
【0012】化粧紙4は、原紙41にグラビア印刷、オ
フセット印刷、シルクスクリーン印刷等の公知の印刷技
術で印刷模様42を印刷したものである。原紙41とし
ては、薄紙、和紙、チタン紙、上質紙等が使用できる
が、特に凹凸賦形、模様印刷の点から薄紙が好ましい。
木質基材2に化粧紙4を積層・貼着する接着剤3として
は、公知の熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂からなる接着剤
が使用できる。例えば熱硬化性樹脂の場合は、フェノー
ル系樹脂、フラン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹
脂、ポリエステル系樹脂、若しくはこの他の熱硬化性樹
脂に必要に応じて、イソシアネート、アミン等の架橋
剤、メチルエチルケトンパーオキサイド、ハイドロパー
オキサイド、アゾビスイソブチロニトリル等の重合開始
剤、ナフテン酸コバルト、ジメチルアニリン等の重合促
進剤等を添加したものである。また、熱可塑性樹脂の場
合は、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニル・
塩化ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重
合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアル
コール、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸エステ
ル、ポリメタクリル酸エステル、あるいはポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、等のビニル重
合体、ニトロセルロース、アセチルセルロール等のセル
ロース誘導体、ポリアミド、ポリエステル等の重縮合系
樹脂、アイオノマー類、若しくはこの他の熱可塑性樹脂
が使用できる。これらの樹脂の固化方法としては、溶剤
乾燥型、エマルション型、熱溶融固化型、熱硬化型等の
適宜な方式を選定し、また、貼着は従来公知の手段で行
えばよい。
【0013】賦形フィルム5は、透明又は半透明のフィ
ルム基材51上に電離放射線硬化性樹脂による凹凸模様
52を設けたものである。凹凸模様52を設けるには、
特願平3−336271号公報に開示されてるい様な方
法によれば良い。図5にその賦形フィルムの製造装置の
概念図を示す。すなわち、最終的に得ようとする化粧板
に設けたい凹凸模様と凹凸が逆関係の凹凸模様52をフ
ィルム基材51上に設ける必要があるから、化粧板の凹
凸模様とは凹凸が同じ関係の凹凸模様511を表面に形
成したロール凹版510を用意する。次に、ロール凹版
510の表面にノズル塗工装置513から電離放射線硬
化性樹脂512を供給してロール凹版の少なくとも凹部
に充填し、次いで、電離放射線硬化性樹脂が凹部に充填
された部分のロール凹版510にフィルム基材51を接
触させ、フィルム基材51がロール凹版510に接触し
ている間に電離放射線硬化性樹脂に紫外線或いは電子線
などの電離放射線を照射装置514から照射し電離放射
線硬化性樹脂の硬化反応を起こし、フィルム基材51と
電離放射線硬化性樹脂とを密着させる。しかる後、フィ
ルム基材51をロール凹版510から剥離すれば、フィ
ルム基材51の表面に電離放射線硬化性樹脂による凹凸
模様52が形成された賦形フィルム5を得ることが出来
る。
【0014】次に、本発明の特徴の一つでもある凹凸模
様の作成方法についてのべる。本発明に係る凹凸化粧板
の製造方法では、印刷模様と凹凸模様とを同調させるこ
とが可能であり、しかもリアルな凹凸模様を形成できる
事が本発明の特徴の一つである。凹凸模様が印刷模様と
無関係に形成する場合に比べて、凹凸模様が印刷模様と
同調して形成出来る点で、そのリアルさは一段と増す。
しかし、例えば木目模様て同調させる場合においても、
得られた導管の凹凸模様の形状が真の形状により近けれ
ば、さらにリアルさは増して真の天然木との判別が困難
な程度にまで意匠感が高めることが印刷模様の出来次第
では可能である。このため、先ず本発明では例えば木目
の模様の凹凸化粧板の製造においては、木目模様(印刷
模様42)と導管模様(凹凸模様52)とを同一の木の
原稿から写真撮影したものを用いる。具体的には、化粧
紙に印刷する木目模様は従来の通常の写真製版と印刷技
術によれば良く、導管模様の凹凸の形成に賦形フィルム
5を用いる点が本願発明の特徴でもある。しかも、賦形
フィルム5に形成する凹凸模様52の形状を印刷模様4
2と同じ木の原稿から得たものが使用できる点にある。
【0015】木の原稿からその導管模様に応じた凹凸模
様を賦形フィルム5の凹凸模様52とする最も簡便な方
法は、先ずは従来公知の木目印刷技術と同様にして、木
目の導管柄に相当する導管模様の原版フィルムを写真製
版技術で作成する。次いで、この原版フィルムにより、
例えば、少なくとも表面が金属製のロール凹版表面にに
レジストを塗布後、原版フィルムより導管模様を露光現
像し、フォトエッチング法により表面に凹凸模様を形成
すれば良い。ロール凹版の材質としては、表面にクロム
メッキした銅、鉄等の金属、NBR、エポキシ、エボナ
イト等の合成樹脂、ガラス、セラミックス等の無機化合
物でも良い。ロール凹版への凹凸模様の形成は、上述し
たフォトエッチング法に限らず、原稿の凹凸模様情報を
電気信号に変換し、それによるレーザー彫刻等の方法で
も構わない。また、原稿の凹凸模様以外に意匠性を増す
為に、マット地を作る等する為に電子彫刻、サンドブラ
スト等の方法を併用してもよい。以上の方法は、例えば
木目の導管であれば、その平面(原稿又は化粧板の絵柄
平面に対して垂直方向から見た場合の)導管の2次元平
面的形状についての、忠実な形状再現を可能にするもの
である。2次元的平面形状に於いては、ロール凹版の凹
部表面形状は導管の輪郭形状に、またロール凹版の凹部
断面形状は、フォトエッチング条件にもよるが、深部に
なる程形状が小さくなる、すなわち賦形フィルム5での
凹凸模様52では、台形乃至山形の形状となり、実際の
木肌表面に露出する導管形状に類似したものとすること
がてきる。
【0016】あるいは、原稿の表面にシリコーン樹脂を
流し込み表面凹凸を型取りして、これを第1の母型とし
て、この第1の母型を原型としてもう一度第2の母型を
作り(これで、原稿の凹凸と同じ関係の凹凸となる)、
この第2の母型に対して金属メッキを行う電鋳法にて金
属製の賦形型を製作しても良い。この方法の利点は、木
目の導管の様に最終的に凹部となる模様が暗色でない場
合、あるいは凹部が暗色と明色の両方ある場合、例えば
石目の模様の再現等に適している。
【0017】ところで、凹凸模様52の形状、パターン
等は特に限定されないが、公知の各種木目、御影石板、
大理石板等の石目、布目等の天然の凹凸模様を表現した
もに限らず、文字、記号、図形、万線、抽象的な模様、
艶消表面、鏡面光沢表面の模様など、あるいはこれらの
組み合わせで有ってもよい。このような模様でも木目模
様に限らす、印刷模様と凹凸模様とを同調させることに
より、従来では得られない優れた意匠感のある凹凸化粧
板の製造が可能となる。
【0018】以上の様にして、本発明の特徴の一つであ
る原稿の凹凸模様に極めて類似した凹凸模様を形成する
賦形フィルム製造用のロール凹版が作られる。次に、ロ
ール凹版に形成された凹凸模様から得られる賦形フィル
ム5の凹凸模様52について説明する。賦形フィルム5
の凹凸模様52となる、紫外線や電子線等の電離放射線
で硬化する電離放射線硬化性樹脂は従来公知のものが使
えばよい。すなわち、分子中にアクリロイル基、メタク
リロイル基、アリル基、ビニル基等の重合性不飽和基又
はエポキシ基等を有するプレポリマー、オリゴマー、及
び/又はモノマーを適宜混合したものに必要に応じて非
反応性ポリマーや充填剤等の添加剤を加え、また紫外線
硬化の場合は光開始剤等を加え、これらよりなる組成物
に電離放射線を照射して硬化させたものである。特に、
木質基材2に凹凸模様が到達するまで熱圧にて賦形し、
凹凸模様を化粧板に忠実に再現させる目的から、凹凸模
様52は変形や潰れを起きにい硬質の樹脂であることが
好ましい。このような点から、これらの電離放射線硬化
性の組成物の中でも特にエポキシアクリレート、シリコ
ンアクリレート等で高架橋密度の得られる多官能モノマ
ーの単独またはそれら多官能モノマーを主成分とした組
成物が好ましい。また、炭酸カルシウム等の充填剤の添
加は凹凸模様52の硬度向上に効果的である。
【0019】凹凸模様52を形成するフィルム基材51
としては、電離放射線を透過し、また後の工程で木質基
材に貼着した化粧紙の印刷模様に賦形する凹凸模様を同
調させるべく見当合わせを可能とするべく、透明又は半
透明のフィルムを用いる。また透視可能であるならば着
色されたフィルムであってもよい。この様なフィルムと
しては、ポリエチレンテレフタレート、ポリアリレー
ト、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド等のフィ
ルムが前記特性の他、フィルム強度、耐熱性等の点で優
れており、中でもポリエチレンテレフタレートフィルム
は、性能とコストのバランスの点で特に好ましい。
【0020】次に、以上の様にして予め準備した賦形フ
ィルム5と化粧素材10とを用いて熱プレス工程を行
う。熱プレス工程は、賦形フィルム5の凹凸模様52に
て化粧素材10の表面に凹凸を形成する賦形工程であ
る。賦形フィルム5を、その凹凸模様52側が化粧素材
10の化粧紙4の貼着側表面に対面する様に重ねて、熱
圧を加える工程である。賦形が目的であることより、本
熱プレス工程はメラミン化粧板等の熱硬化性樹脂化粧板
の製造の際の熱プレス工程とは異なり、化粧板の構成材
料を硬化反応させる意味での加熱は基本的には不要であ
るが、化粧紙4と木質基材2間に介在させ両者を固着す
る接着剤の乾燥・固化を完結させる目的をも兼用するこ
とも出来る。特に熱硬化性樹脂による接着剤を使用した
場合には、加熱プレスをすることで、化粧紙4に含浸硬
化させることが出来るため、表面強度の優れた化粧板を
得ることができる。また、化粧素材10の表層を成して
いる化粧紙4と、特にその心材を成している木質基材2
までも、賦形フィルム5によって充分に賦形される目的
で加熱することが好ましい。従って、加熱・加圧条件
は、使用する木質基材2の賦形され易さによって適宜設
定すればよいが、MDFを木質基材2に使用する場合に
は、例えば、加熱条件は130℃程度、加圧条件は0.
5〜1.5 MPa程度、加圧時間は15〜120秒程度で
熱プレスを行えば、化粧素材10は、心材である木質基
材2まで賦形が到達するまで充分に行うことが出来る。
プレス圧が1.5 MPaを越えると、木質基材2の変形が
大きくなってソリが発生し、また0.5 MPa未満では、
賦形が十分に行われない。このようにして、化粧紙4の
下層である木質基材2まで賦形を可能とすることで、木
の導管等を実際の深い形状の凹凸模様として再現できる
ので、導管表現等ののリアルさが現実味を帯びてくる。
【0021】本発明では、化粧紙4に施された印刷模様
42と賦形フィルム5に施された凹凸模様52とを同調
させて、化粧素材10に凹凸模様53を形成するもので
あり、この為、本発明に係る製造方法では化粧素材10
と賦形フィルム5との位置合わせが正確且つ容易に行い
得るものである。すなわち、図3に示す如く、化粧紙4
に印刷模様42の印刷と同時に見当マーク91を印刷し
〔図3(a)〕、同様に賦形フィルム5にも凹凸模様5
2の形成と同時に見当マーク92〔図3(b)〕を形成
する。見当マークは図3で例示した形状に限定されるも
のではなく、いわゆる十字トンボの十字形状のものでも
良いが、図3の形状について説明すれば、見当マーク9
1は中空の四角形状であり、一方、見当マーク92は前
記四角形状の中空部と同じ又は若干小さい相似形の四角
形状(こちらは必ずしも中空である必要は無い)であ
る。目視で、化粧素材10に対して賦形フィルム5の位
置合わせを行うには、化粧素材10の上に、見当マーク
91の中空部の中心部に見当マーク92が位置するよう
に賦形フィルム5を重ね合わせた後に、熱圧を加えれば
良い〔図3(c)〕。見当マークの形状は機械的にセン
サーで検知する場合には、十字形状の方が機械的に簡単
に検知し易い。また、賦形フィルム5の見当マーク92
は凹凸模様52と同じ電離放射線硬化性樹脂で形成され
ることになるが、単に賦形のみが目的であれば、係る樹
脂は無色透明で支障は無い。しかし、目視及び機械での
認識は無色透明では容易ではなく、樹脂の硬化に支障を
起こさない程度に、紫外線により発色する着色剤或いは
通常の着色剤等を添加すると良い。
【0022】以上の様にして、図3(a)の印刷模様4
2に対して図3(b)の賦形フィルム5の凹凸模様52
を位置合わせし、図3(c)の如き、印刷模様42と凹
凸模様52とが、完全に同調したリアルで意匠性の高い
化粧素材が得られる。また、図3(c)は、本発明で得
られる凹凸化粧板の木目模様の一例を示すものでもあ
る。
【0023】本発明に係る熱プレス工程で使用する装置
としては、前記した熱プレス条件を実現できるものであ
れば特に限定されるものではなく、公知の熱プレス機を
使用できる。図4は、特に連続生産が可能な熱プレス工
程に使用する装置の一例である。図4では、予め接着剤
3を塗布した木質基材2を搬送コンベア82上に配置す
る。次いで図面で上方より連続帯状の化粧紙4を押圧ロ
ール83により木質基材2に圧接して固着して化粧素材
10を作製する。一方、賦形フィルム5も図面で上方よ
り連続帯状で供給されガイドロール84により、化粧素
材10と近接した状態で熱盤81部分に化粧素材10と
共に搬送されて行く。図4の製造装置例においては、化
粧紙4の印刷模様42と賦形フィルム5の凹凸模様52
とは、夫々見当センサー85により、送り方向及び幅方
向の位置を検知し、夫々の模様が同調する様に搬送機構
が調整される。なお、化粧紙4の印刷模様42と賦形フ
ィルム5の凹凸模様52とは、夫々連続帯状のものを用
いて見当合わせが可能な様に流れ方向に同一の周期で形
成されている。従って、化粧紙4及び賦形フィルム5の
夫々をロール版より作製するには、流れ方向の絵柄周期
の整数倍の関係、例えば同一の円周長のロール版により
作製しておけば、送りに無駄な動きが少ない。熱盤81
で所定の条件で加圧・加熱された後は、図示はしないが
賦形フィルム5を切断して化粧板毎に分離後、あるいは
賦形フィルム5は連続状のままで、化粧板を押圧ロール
で押さえながら賦形フィルムを図で上方に連続的に巻き
取るなどして、賦形フィルムを化粧板から剥離する。
【0024】以上の様にして得られた化粧素材10のみ
では、化粧表面が化粧紙及び印刷模様そのものであるの
で、表面を保護し表面強度を出す為に、無色又は有色で
透明又は半透明の保護樹脂層を塗装等の手段で設けても
よい。
【0025】本発明に係る凹凸化粧板の製造方法に於い
て、印刷模様が特に木目模様の場合には、化粧素材10
に対して化粧素材10の表面凹部、すなわち木目の導管
部にワイピング加工処理を施すことにより、さらに高級
な意匠感のある化粧板が得られる。ワイピング加工処理
は、凹凸表面を有する基材の凹部に着色インキを充填し
て、凹部を着色する塗装法の一種であり、特に木目の導
管部の外観を再現するのに適した処理方法である。加工
処理は従来公知の方法によれば良く、表面凹部53が形
成された化粧素材10の表面全面に着色インキや塗料を
塗工し、次いで化粧素材10の表面をドクターブレー
ド、エアーナイフ或いは、スポンジ、布等を表面材とす
るローラー等で拭き取り、表面凹部53以外のインキ又
は塗料を除去することにより行われる。この結果、表面
凹部53の内部の残留インキ6により、暗色の導管柄の
模様が凹部形状通りに形成できる。この際、塗装木材等
の外観表現の為に、必要に応じて凹部以外のインキ又は
塗料を若干残留させても良い(図2)。ワイピング用の
インキとしては、公知のワイピング用インキが使用で
き、特に表面物性の点からビヒクルの樹脂としてイシシ
アネート、アミン等を硬化剤とする2液硬化型のウレタ
ン系樹脂を用い、顔料には弁柄、黄鉛、墨、シアニンブ
ルー等を用いたインキが好ましい。
【0026】ワイピング加工処理後の凹凸化粧板12に
対して、耐摩性等の表面物性や光沢感等の外観を具備さ
せる為に、さらに表面に樹脂を塗装して、無色あるいは
着色の透明な保護樹脂層7を形成して、凹凸化粧板13
としてもよい(図2)。なお、保護樹脂層7は、木目や
布目以外の模様表現にはワイピング加工処理をせずに印
刷模様と凹凸模様のみで表現する場合ある為に、ワイピ
ング加工処理前の凹凸化粧板11に対して形成してもよ
い。保護樹脂層7を形成する塗料としては、公知のもの
から適宜選択すれば良い。例えば、ビヒクルの樹脂とし
てとして、イソシアネート、アミン等を硬化剤とする2
液硬化型のウレタン樹脂、エステル樹脂、エポキシ樹
脂、メラミン樹脂等、あるいはフッ化ビニリデン樹脂等
のフッ素樹脂、ポリシロキサン等のケイ素樹脂、紫外線
又は電子線等の電離放射線で硬化するウレタンアクリレ
ート、ポリエステルアクリレート等の樹脂を用いること
が出来る。塗装は、グラビアコート、スプレーコート等
公知の手段によれば良い。
【0027】以上のようにして、本発明の製造方法によ
れば、印刷模様と表面に細部まで微細に忠実に再現され
た凹凸模様とが同調して、リアルで意匠感のある化粧板
を効率的に製造する事が出来る。
【0028】
【作用】本発明に係る凹凸化粧板の製造方法では、賦形
フィルムに設けられた凹凸模様を印刷模様が形成済の化
粧素材に熱プレスにより押し当てる事で、化粧素材に前
記凹凸模様と凸凹形状が逆関係の凹凸模様が忠実に形成
される。賦形の為の賦形フィルム上の凹凸模様は、ロー
ル凹版と電離放射線硬化性樹脂とから、凹版の凹凸模様
を微細な形状まで忠実に再現したものとなる。賦形フィ
ルムは透明なフィルム基材からなる為に、賦形の際に化
粧素材表面の印刷模様上に重ねた時、賦形フィルムを通
して印刷模様を確認でき、見当マークにより印刷模様と
凹凸模様との見当合わせが可能となる。印刷模様と同調
させる凹凸模様を同一の原稿から写真撮影等により作製
することで、印刷模様と一致し、且つ原稿の凹凸模様と
も一致した凹凸模様が得られる。化粧素材に形成された
凹凸模様にワイピング加工処理を施せば、凹凸模様と一
致したインキが残留し、立体的な凹凸模様と一致した色
彩模様が形成される。凹凸模様が形成された化粧板に透
明な保護樹脂層を形成することで、表面物性が向上し、
別の意匠感も表現される。また、化粧紙と木質基材との
接着剤に熱硬化性樹脂を使用し、それが化粧紙に含浸し
表面まで達し、且つ熱プレスと同時に硬化させること
で、硬化した接着剤の作用で得られた凹凸化粧板の表面
強度等の表面物性が向上する。
【0029】
【実施例】 《実施例1》化粧紙の準備 用意した木材原稿を写真撮影し、これよりボケ版と骨版
のグラビア版(円周930mm)2版を通常のコンベンシ
ョナルグラビア法により作製した。原紙として薄紙(三
興製紙(株)製 FIX T−30)を、グラビアイン
キとしてニトロセルロース/アルキッド系樹脂インキ
(ザ・インクテック(株)製 MAM)を用いて、2色
のグラビア印刷を行い化粧紙を得た。
【0030】賦形フィルムの準備 前記木材原稿を同じく写真撮影し、いわゆるグラビア印
刷用の導管版用と類似の導管柄の原版フィルムを得、こ
れを用いてダイレクトエッチング法により金属ロール
(円周930mm)をエッチングし、その表面に凹部深さ
が30〜120μmの凹凸模様を形成し、賦形フィルム
製造用のロール凹版とした。フィルム基材として、透明
なポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人(株)製
HP−7、50μm)を、電離放射線硬化性樹脂とし
てウレタンアクリレート系樹脂液(浅井物産(株)製
DA−513)を用い、先のロール凹版を使用して、電
離放射線硬化性樹脂をTダイ型のノズル塗工装置により
ロール凹版の凹部に充填し、フィルム基材を電離放射線
硬化性樹脂が充填されたロール凹版に押し当てた状態
で、高圧水銀灯160W/cm22灯からなる照射装置より
紫外線を照射し、フィルム基材とロール凹版の間に介在
する電離放射線硬化性樹脂を硬化させ、次いでフィルム
基材をロール凹版から剥離させ、フィルム基材の片面に
ロール凹版の凹部に対応した凹凸模様が形成されたフィ
ルム基材を得た。なお、フィルム基材の搬送速度は15
m/minとした。この結果、導管模様が忠実に凸状にフィ
ルム基材上に形成された賦形フィルムが得られた。
【0031】化粧素材の製造 木質基材として、4mm厚のMDFを用い、その表面上に
エチレン・酢酸ビニル系のエマルション型接着剤を50
g/m2(Wet) になるよう塗布し、前記方法にて得た化粧紙
をラミネートした。
【0032】凹凸化粧板の製造 前記化粧素材の印刷模様と同時に印刷した見当マーク
と、賦形フィルムの凹凸模様と同時に形成した見当マー
クとの位置関係が一致するように、化粧素材に賦形フィ
ルムを重ねて置き、さらにその上から金属板を重ねた。
次いで、加熱プレス機にて130℃、0.5 MPaの条件
で1分間プレスした後、賦形フィルムを剥離し、凹凸化
粧板を得た。得られた化粧板は、表面に賦形フィルムの
凸部形状と逆の凹部形状が忠実に再現され、元となった
木材原稿の導管模様と一致し、しかも化粧紙の印刷模様
と同調したものであった。さらに、この凹部に黒色顔料
を含んだ2液硬化型のウレタン系インキで、ワイピング
加工処理を行った。ついで、この上に透明なウレタン系
塗料を塗装して保護樹脂層を設けた。得られた凹凸化粧
板は表面物性は勿論、外観等の意匠感も極めてリアルで
本物と見間違う程の高級感溢れるものであった。
【0033】《実施例2》化粧素材及び凹凸化粧板の製
造を下記の方法にて製造した以外は、実施例1と同様に
して本発明に係る凹凸化粧板を得た。化粧素材の製造 木質基材として、10mm厚のMDFを用い、その表面上
に尿素系樹脂の熱硬化性樹脂を主体とする接着剤を50
g/m2(Wet) になるよう塗布し、実施例1と同じ化粧紙を
ラミネートした。
【0034】凹凸化粧板の製造 加熱プレスを、化粧素材に塗布した接着剤がウェットで
未硬化の状態のままで、135℃、1.5 MPaの条件で
15秒間プレスして接着剤を硬化させた後、賦形フィル
ムを剥離し、凹凸化粧板を得た。得られた凹凸化粧板は
表面強度の高い化粧板で、外観等の意匠感も極めてリア
ルで本物と見間違う程の高級感溢れるものであった。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。化
粧板表面の凹凸模様により、立体的な意匠表現が可能で
ある。しかも、凹凸模様と印刷模様とを完全に同調させ
ることができる。凹凸模様の賦形手段として、電離放射
線硬化性樹脂からなる凹凸模様が施された賦形フィルム
を用い、その凹凸模様を印刷模様と同一の原稿から作製
可能であるので、従来の賦形手段の賦形ロールによる方
法に比較して、微細で山谷が大きい賦形型でも容易に素
早く、安価に大量に製造でき、印刷模様毎の賦形模様も
自由に製作できる。また、賦形フィルムの基材が透明な
フィルム基材を用いる為に、印刷模様と賦形フィルムの
凹凸模様との見当合わせが視覚的にも機械的にも極めて
容易・確実に行える。この結果、微細で忠実な凹凸模様
を化粧板に再現し、しかも、印刷模様と凹凸模様とを完
全に一致させる事が可能となり、表面に凹凸のある木目
や石目、布目などを極めてリアルに表現できる。また、
ワイピング加工処理により凹凸模様に完全に一致した色
彩的模様が得られる。また、化粧紙と木質基材との接着
剤として熱硬化性樹脂を用いることで、あるいは表面に
透明な保護樹脂層を設けることで、表面物性や光沢感等
を備えた凹凸化粧板となる。以上の結果、得られる化粧
板は、極めてリアルで本物と見間違う程の高級感溢れる
凹凸化粧板を連続大量に安価に製造することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の凹凸化粧板の賦形前、賦形後の縦断面
【図2】本発明に係るワイピング加工後、保護樹脂層加
工後の凹凸化粧板の縦断面図
【図3】印刷模様と凹凸模様の見当合わせと、組み合わ
せ後の模様を例示する図
【図4】本発明に係る凹凸化粧板の製造装置の一例を示
す図
【図5】賦形フィルムの製造装置の一例を示す図
【符号の説明】
10 化粧素材 11 凹凸化粧板 12 凹凸化粧板(ワイピング加工品) 13 凹凸化粧板(ワイピング+保護樹脂塗装加工品) 2 木質基材 3 接着剤 4 化粧紙 41 原紙 42 印刷模様 5 賦形フィルム 51 フィルム基材 52 凹凸模様 53 化粧板の表面凹部 6 化粧板の表面凹部に入った残留インキ 7 保護樹脂層 8 熱プレス装置 81 熱盤 82 搬送コンベヤ 83 押圧ロール 84 ガイドロール 85 見当センサー 91、92 見当マーク 510 ロール凹版 511 凹凸模様 512 電離放射線硬化性樹脂 513 ノズル塗工装置 514 照射装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の(イ) 〜(ハ) の工程からなる凹凸化粧
    板の製造方法。 (イ) 紙又は熱可塑性樹脂の原紙に印刷模様を施した化粧
    紙を木質基材に接着剤を介して貼着して化粧素材を作る
    積層・貼着工程。 (ロ) 化粧素材に対して、電離放射線硬化性樹脂による凹
    凸模様が施された賦形フィルムの該凹凸模様を、化粧素
    材の印刷模様側面に当接させて、該凹凸模様による化粧
    素材の陥没が木質基材に到達するまで加熱加圧し、化粧
    素材に凹凸模様と逆形状の凹凸模様を形成する熱プレス
    工程。 (ハ) 賦形フィルムを化粧素材から剥離する剥離工程。
  2. 【請求項2】 賦形フィルムの凹凸模様の支持体である
    フィルム基材として透明なポリエチレンテレフタレート
    フィルムを用いることを特徴とする請求項1記載の凹凸
    化粧板の製造方法。
  3. 【請求項3】 印刷模様が木目模様であり、賦形フィル
    ムの電離放射線硬化性樹脂による凹凸模様が木目の導管
    に類似した形状であることを特徴とする請求項1,2記
    載の凹凸化粧板の製造方法。
  4. 【請求項4】 印刷模様と賦形フィルムの電離放射線硬
    化性樹脂による凹凸模様とに同一の原稿から作製された
    ものを用い、化粧素材に対して前記賦形フィルムを印刷
    模様と凹凸模様とを同調させるべく位置合わせして加熱
    加圧して、印刷模様と同調した凹凸模様を形成する請求
    項1,2又は3記載の凹凸化粧板の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4記載の製造方法
    により凹凸化粧板を製造し、さらに、この凹凸化粧板の
    化粧紙側の表面凹部に、顔料を含んだ2液硬化型インキ
    を用いてワイピング加工処理をする凹凸化粧板の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5記載の製造
    方法により凹凸化粧板を製造し、さらに、この凹凸化粧
    板の化粧紙側の表面に、透明な保護樹脂層を設ける凹凸
    化粧板の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003076282A (ja) * 2001-09-03 2003-03-14 Honda Motor Co Ltd 二輪車用エンブレムの製造方法
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JP2019504943A (ja) * 2016-01-14 2019-02-21 ポリビジョン,ナームローゼ フェンノートシャップ 質感を有するタイル

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