JPH072475B2 - 自動車用ドアのアウタパネルとインナパネルの組付方法 - Google Patents

自動車用ドアのアウタパネルとインナパネルの組付方法

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JPH072475B2
JPH072475B2 JP6468086A JP6468086A JPH072475B2 JP H072475 B2 JPH072475 B2 JP H072475B2 JP 6468086 A JP6468086 A JP 6468086A JP 6468086 A JP6468086 A JP 6468086A JP H072475 B2 JPH072475 B2 JP H072475B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車用ドアのアウタパネルにヘミング加工
に先立つてインナパネルを組付けるための組付方法に関
する。
(従来の技術) 従来、自動車用のドアは、周囲にヘミング加工用の折曲
線を形成したアウタパネルの内面にインナパネルを手作
業で組付け、次いで該折曲線をヘミング加工してインナ
パネルの周縁を挟み、このヘミング部を溶接することに
よつて製造される。
(発明が解決しようとする問題点) 生産性の向上を図るには、インナパネルの組付作業を自
動化することが望まれ、この場合アウタパネルをその内
面を上向きにしてセツト治具にセツトし、組付治具に保
持させたインナパネルをアウタパネルの内面にその上方
から自動的に組付けるようにすることが考えられる。
然し、インナパネルをアウタパネルの直上位置から直真
に下降させたのでは、アウタパネルの上縁と下縁の折曲
縁にインナパネルが干渉してしまい、折曲縁との干渉を
生ずることなく如何にしてインナパネルをアウタパネル
に組付けるかが課題となる。
本発明は、かかる課題を解決してインナパネルの組付作
業を自動的に能率良く行い得られるようにした方法を提
供することをその目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成すべく、周囲にヘミング加工
用の折曲縁を形成した自動車用ドアのアウタパネルをそ
の内面を上向きにしてセツト治具にセツトし、組付治具
に保持させたインナパネルをアウタパネルの内面にその
上方から組付けるようにした方法において、該組付治具
を昇降動、水平動及び傾動自在とし、インナパネルを該
組付治具の傾動によりアウタパネルのセツト姿勢に対応
する所定の組付姿勢に比し下縁側を高くした傾斜姿勢に
傾動させた状態で該組付治具の下降によりインナパネル
の上縁がアウタパネルの内面上縁部と同レベルになる位
置まで下降させ、次いで該組付治具の水平動によりイン
ナパネルの上縁をアウタパネルの内面上縁部に重合さ
せ、その後該組付治具の傾動によりインナパネルを組付
姿勢に傾動させてインナパネルの下縁をアウタパネルの
内面下縁部に重合させるようにしたことを特徴とする。
(作用) インナパネルの上縁を水平方向からアウタパネルの内面
上縁部に重合させるため、該部の上方にオーバハングし
ている折曲縁とインナパネルの上縁との干渉は生じず、
又インナパネルの下降位置の誤差等によりその水平動に
際しインナパネルの上縁がアウタパネルの内面上縁部よ
り下方の部分に当接しても、上縁側は窓枠を構成する枠
状に形成されて弾性変形し易いため、水平動に伴いイン
ナパネルの上縁はアウタパネルの内面上をその上縁部に
向つて無理なく摺動し、アウタパネルの上縁の折曲縁が
ストツパとなつて該上縁部に正確に重合され、組付治具
の高度の位置決め精度を要求されず自動化が容易にな
る。又、この水平動に際し、インナパネルはその下縁側
を高くした傾斜姿勢に保持されるため、インナパネルと
アウタパネルの下縁部間には隙間があつて干渉は生じな
い。
次いで、インナパネルを組付姿勢に傾動すれば、インナ
パネルの上縁が支点となつて下縁はアウタパネルの下縁
の折曲縁を乗り越えて確実にその内面下縁部に重合さ
れ、かくてインナパネルはアウタパネルの内面に正確に
組付けられる。
(実施例) 第1図及び第2図を参照して、(1)は横方向一側のセ
ツトステーシヨンS1に配置したアウタパネルaのセツト
治具、(2)は横方向他側の払出しステーシヨンS2に配
置したインナパネルbの払出し装置を示し、プレス工程
で周囲にヘミング加工用の折曲縁cを形成したアウタパ
ネルaをシーラ、接着剤等の塗布工程を経て該セツトス
テーシヨンS1に搬送して、該セツト治具(1)に該アウ
タパネルaをその内面を上向き且つその上縁と下縁を前
方と後方とに向けてセツト自在とし、又前工程で小物部
品を溶接したインナパネルbを該払出し装置(2)を介
して複数のクランパー(3a)を具備する組付治具(3)
に受渡し、該組付治具(3)により該インナパネルbを
上方から該アウタパネルaの内面に組付けるようにし
た。
該組付治具(3)は、セツトステーシヨンS1の上方位置
と払出しステーシヨンS2の上方位置との間に往復動自在
に設けた台車(4)に昇降動、水平動及び傾動自在に吊
持されるもので、これを更に詳述するに、該両ステーシ
ヨンS1,S2に跨る横方向に長手の上方のガイド枠(4a)
に取付けた上下1対のレール(4b)(4b)に該台車
(4)を上下2組のローラ(4c)(4c)いおいて横方向
に移動自在に支持させると共に、該台車(4)に搭載し
たモータ(4d)の出力軸上のピニオン(4e)を該ガイド
枠(4a)に固定のラツク(4f)に咬合させて、該モータ
(4d)の正逆転により該台車(4)を前記両ステーシヨ
ンS1,S2間に往復動自在とし、該台車(4)に左右1対
の上下方向に長手のガイドバー(5a)(5a)を介して昇
降枠(5)を吊設し、該昇降枠(5)上と該台車(4)
上とに互にピストンロツドを介して連結される1対の第
1第2昇降シリンダ(5b)(5c)を搭載して、該両シリ
ンダ(5b)(5c)の作動により該昇降枠(5)に比較的
大ストロークの昇降動を与えられるようにし、該昇降枠
(5)の下面に組付治具(3)を水平動及び傾動自在に
支持する治具ユニツト(6)を取付けるものとした。
該治具ユニツト(6)は、第3図乃至第5図に明示する
如く、該昇降枠(5)に対する連結ピン(7a)を有する
上側のホルダ枠(7)と、該ホルダ枠(7)に固定の左
右1対のガイドバー(8a)(8a)に沿つてシリンダ(8
b)により前後方向に水平動される中間のスライド枠
(8)と、該スライド枠(8)に固定の左右1対のカム
プレート(9a)(9a)間に介挿されてシリンダ(9b)に
より水平姿勢と後上りの傾斜姿勢とに傾動される下側の
傾動枠(9)とを備え、該傾動枠(9)の下面に前記組
付治具(3)を取付けて構成されるもので、かくて該組
付治具(3)に前記昇降枠(5)の動きによる昇降動
と、前記スライド枠(8)の動きによる水平動即ち前後
動と、該傾動枠(9)の動きによる傾動とを与えられる
ようにした。
前記各カムプレート(9a)は、該傾動枠(9)より前方
のO点を共通の曲率中心とする前後1対の円弧状のカム
溝(9c1)(9c2)を備えるもので、該傾動枠(9)をそ
の側面前端部のローラ(9d1)において前方のカム溝(9
c1)と、側面後端部の上下1対のローラ(9d2)(9d2
において後方のカム溝(9c2)とに各係合させ、該O点
を傾動中心として該傾動枠(9)が傾動されるように
し、該組付治具(3)にインナパネルbをその上縁b1
該O点に合致するように保持させて、該傾動枠(9)を
介して該組付治具(3)の傾動により、インナパネルb
を前記セツト治具(1)へのアウタパネルaのセツト姿
勢に対応する所定の組付姿勢と、これに比し下縁b2側を
高くした傾斜姿勢とに上縁b1を不動にして傾動自在とし
た。
次に、インナパネルbのアウタパネルaへの組付作業工
程を第6図に基いて説明する。
台車(4)の払出しステーシヨンS2からセツトステーシ
ヨンS1への往動後、インナパネルbをアウタパネルaの
直上部に臨む第6図にAで示す投入位置から組付治具
(3)の後退及び傾動により第6図にBで示すように傾
斜姿勢で後方にオフセツトする。
次いで、該組付治具(3)の下動によりインナパネルb
をその上縁b1がアウタパネルaの内面上縁部a1と同レベ
ルになる第6図にCで示す所定の下降位置まで下降させ
た後、これを該組付治具(3)の前進により傾斜姿勢の
まま第6図にDで示すように前進させるもので、これに
よればインナパネルbの上縁b1をアウタパネルaの内面
上縁部a1にその上方にオーバハングしている折曲縁cと
の干渉を生ずることなく重合させることができ、且つイ
ンナパネルbの下縁b2側のアウタパネルaへの干渉も生
じない。この場合、インナパネルbの下降位置の誤差等
によりその上縁b1が前進に際しアウタパネルaの内面の
上縁部a1より下方部分に当接しても、上縁側は窓枠を構
成する枠状に形成されて弾性変形し易いため、引続く前
進により上縁b1はアウタパネルaの内面上をその上縁部
a1に向つて無理なく摺動して、折曲縁cをストツパとし
て該上縁部a1に確実に重合される。
次いで、組付治具(3)の上記とは逆方向への傾動によ
りインナパネルbを傾斜姿勢から第6図にEで示す組付
姿勢に傾動させるもので、これによればインナパネルb
の下縁b2はその上縁b1を支点として円弧を描くように下
降し、アウタパネルaの内面下縁部a2に折曲縁Cを乗越
えて重合される。
次いで、組付治具(3)のクランパー(3a)を解放して
該治具(3)を上昇させた後、台車(4)を払出しステ
ーシヨンS2に復動して、該治具(3)に次のインナパネ
ルbを受渡すと共に、セツト治具(1)上の組付完了済
のアウタパネルaを次工程に搬送して、該セツト治具
(1)に次のアウタパネルaをセツトし、上記と同様の
手順で組付作業を連続的に行う。
尚、上記実施例では、これら両ステーシヨンS1,S2間に
治具交換ステーシヨンS3を1対に配置し、機種に応じて
治具ユニツト(6)を交換し得るようにした。
(発明の効果) 以上の如く本発明によるときは、アウタパネルの内面上
縁部や下縁部に折曲縁がオーバハングしていても、イン
ナパネルを組付治具の昇降動、水平動及び傾動でアウタ
パネルに円滑且つ確実に組付けることができ、而も組付
治具の位置決め精度は比較的ラフで良く、自動化が容易
となり、生産性の大巾な向上を図れる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の実施に用いられる組付装置の正面
図、第2図はその側面図、第3図は治具ユニツトの要部
の拡大側面図、第4図と第5図は夫々第3図の左方と右
方から見た治具ユニツトの正面図と背面図、第6図はイ
ンナパネルの組付作業時の動きを示す線図である。 a……アウタパネル、a1……内面上縁部 a2……内面下縁部、b……インナパネル b1……上縁、b2……下縁、c……折曲縁 (1)……セツト治具、(3)……組付治具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周囲にヘミング加工用の折曲縁を形成した
    自動車用ドアのアウタパネルをその内面を上向きにして
    セツト治具にセツトし、組付治具に保持させたインナパ
    ネルをアウタパネルの内面にその上方から組付けるよう
    にした方法において、該組付治具を昇降動、水平動及び
    傾動自在とし、インナパネルを該組付治具の傾動により
    アウタパネルのセツト姿勢に対応する所定の組付姿勢に
    比し下縁側を高くした傾斜姿勢に傾動させた状態で該組
    付治具の下降によりインナパネルの上縁がアウタパネル
    の内面上縁部と同レベルになる位置まで下降させ、次い
    で該組付治具の水平動によりインナパネルの上縁をアウ
    タパネルの内面上縁部に重合させ、その後該組付治具の
    傾動によりインナパネルを組付姿勢に傾動させてインナ
    パネルの下縁をアウタパネルの内面下縁部に重合させる
    ようにしたことを特徴とする自動車用ドアのアウタパネ
    ルとインナパネルの組付方法。
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KR200451609Y1 (ko) 2008-10-23 2010-12-28 한일이화주식회사 자동차 내장트림 부품조립장치

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自動車工学全書13巻「自動車の車体」(昭55、4、20)株式会社山海堂,P.125〜128、「4、1、1ドアパネル」

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