JPH06269858A - ベンディングマシン - Google Patents

ベンディングマシン

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JPH06269858A
JPH06269858A JP5062097A JP6209793A JPH06269858A JP H06269858 A JPH06269858 A JP H06269858A JP 5062097 A JP5062097 A JP 5062097A JP 6209793 A JP6209793 A JP 6209793A JP H06269858 A JPH06269858 A JP H06269858A
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JP
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bending
work
bent
die
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JP5062097A
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Norio Hashimoto
典夫 橋本
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Publication date
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークの撓みによる影響を受けることなく容
易かつ正確にクロージング曲げを行うことのできるベン
ディングマシンを提供する。 【構成】 押さえ金型13と固定金型15との間に挟み
込まれたワークWに回転ローラ18を転圧させてそのワ
ークWを曲げ面13aに沿って折り曲げることにより曲
げ加工を行う。クロージング形状の曲げ加工品を得る際
には、最終辺の曲げ加工時に、既に曲げ加工された上辺
をバキュームパッド27により保持して上方に持ち上
げ、その状態で曲げを行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板材を複数回折り曲げ
て断面が閉じたクロージング形状の曲げ加工品を得るた
めのベンディングマシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】比較的薄肉の鋼板等の板材を複数回折り
曲げて図7に示されているような断面が閉じた多角形の
筒体101を得る曲げ加工は、一般にクロージング曲げ
(もしくは袋曲げ)と呼ばれている。
【0003】従来、このようなクロージング曲げに際し
ては、クロージング断面が比較的小断面(一辺が50〜
100mm程度)の加工品の場合には、プレスやプレス
ブレーキにより特殊形状の金型やカム付き金型を用いて
曲げ加工が行われている。その場合、製品精度を高める
ためにクロージング部分に心金を入れて加工することも
行われている。
【0004】一方、クロージング断面が比較的大断面
(一辺が500〜1000mm程度)の加工品の場合に
は、前述のような小断面の加工品のような方法を用いる
ことが困難であることから、図8に示されているように
断面の一部に切り欠き部102が残るように曲げ加工を
行い、この切り欠き部102にその後別の板材103を
溶接等で取り付ける方法や、図9に示されているような
断面コの状の2つの部材104,104を曲げ加工によ
り形成し、これら各部材104,104の対向する端縁
同士を溶接により接合して所望のクロージング形状を得
る方法が用いられている。なお、前者(図8)の方法は
例えば冷蔵庫や洗濯機などの製品に用いられており、後
者(図9)の方法は例えば燃料タンク等の製品に用いら
れている。
【0005】しかしながら、比較的大断面の加工品にお
いて用いられている前述の方法では、いずれも部品が2
つに分割されていることから溶接部分が必要であり、こ
れら溶接部分から液漏れを起こすことがあったり、また
外観品質も悪く、コストアップも避けられないという問
題点があった。なお、このような加工品においては、図
10に示されているようにプレスブレーキを用いてR曲
げ加工を行うことも可能であるが、そうした場合には曲
げ加工時に図示のようにパンチ105がワーク106と
干渉してしまってオーバーベントを行うことができず、
出来上がった製品が口開き状態となって再加工により形
を整える必要があるため、加工工程が複雑化してしまう
という問題点がある。
【0006】そこで、このような種々の問題点を解消し
て1枚の板材で完全なクロージング形状の製品を得るた
めに、所謂ベンディングマシンを用いたクロージング曲
げ方法が提案されている。このベンディングマシンは、
所定の半径からなる周面を有する押さえ金型と、この押
さえ金型の下方に配置されその押さえ金型との間にワー
クを挟み込んで固定する固定金型と、前記押さえ金型の
周面に沿って円弧状に移動する曲げ金型とを備え、押さ
え金型と固定金型との間にワークを挟み込んで固定した
状態で曲げ金型を押さえ金型の周面に沿って円弧移動さ
せることで、ワークが所要の曲げ半径に折り曲げられる
ようにされている。
【0007】次に、このベンディングマシンを用いるク
ロージング曲げの加工工程を図11によって説明する。
まず、(a)に示されるように曲げ加工すべきワーク1
07の後端縁をNC制御されるストッパ(以下、NCス
トッパという。)108に当接させてそのワーク107
を位置決めした状態でワーク107の前端部を曲げ加工
する。次いで、(b)および(c)に示されるようにN
Cストッパ108を前進位置に制御してワーク107の
前端部を順次曲げ加工する。そして、最後に(d)に示
されるように一旦ワーク107を装置外に取り出して1
80°方向変換し、今度はワーク107の前端縁を手動
ストッパ109に当接させて位置決めした状態で、ワー
ク107の前端部を曲げ加工して最終製品を得る。な
お、図11において二点鎖線で示されているのは実際に
曲げ加工が行われるワーク107の位置であり、実線で
示されているのは曲げ加工後にスプリングバックにより
ワーク107が戻された位置である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
にベンディングマシンを用いてクロージング曲げを行う
際に、図12に示されているようにワーク107の最終
辺107aの曲げ(図11の(d)の工程)時に上辺1
07bと最初に曲げ加工した側辺107cとが二点鎖線
位置から実線位置まで自重で撓むことがあった。このよ
うに上辺107bおよび側辺107cが撓むと、この上
辺107bの端部がδ1 だけ下方に移動しているため、
最終辺107aを曲げる時その最終辺107aの上端部
と側辺107cの下端部とがδ2 だけオーバーラップし
て曲げられなくなり、この曲げを無理に行った場合には
側辺107cも一緒に曲げることとなって正常な曲げ加
工が行えなくなってしまう。
【0009】本発明は、前述のような問題点を解消する
ためになされたもので、ワークの撓みによる影響を受け
ることなく容易かつ正確にクロージング曲げを行うこと
のできるベンディングマシンを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るベンディン
グマシンは、(a)架台上に固定される固定金型、
(b)一側に所定半径の円弧面からなる曲げ面を有する
とともに前記固定金型との間で板状のワークを挟み込む
昇降動可能な押さえ金型、(c)前記曲げ面の曲げ中心
の移動線上の一点を中心として前記架台に対し揺動可能
に支持される曲げビーム、(d)この曲げビームに回転
可能に支持され、その曲げビームの揺動に伴って前記曲
げ中心を中心として移動することにより前記固定金型と
押さえ金型との間に挟み込まれているワークに転圧され
る回転ローラおよび(e)前記ワークを複数回折り曲げ
て断面が閉じたクロージング形状の曲げ加工品を得る際
に、最終の辺の曲げ加工時に既に曲げ加工された辺を保
持・上昇せしめて辺同士の干渉を防ぐワーク保持手段を
備えることを特徴とするものである。
【0011】前記ワークが前記固定金型と押さえ金型と
の間に挟み込まれた後前記曲げビームが揺動動作を開始
するまでの間そのワークを保持してそのワークの位置ず
れを防止する位置ずれ防止手段を設けるのが好ましい。
【0012】また、前記ワークの曲げ加工時にそのワー
クの端縁に当接することによりそのワークの曲げ脚長を
規定する位置決めストッパを設けるのが好ましい。この
位置決めストッパはワークの搬入方向の前後にそれぞれ
設けるのがよい。
【0013】
【作用】ワークが固定金型上の所定位置に載せられる
と、押さえ金型が下降されてこれら固定金型と押さえ金
型との間にワークが挟み込まれて固定される。この状態
で曲げビームが曲げ面の曲げ中心を中心として円弧状に
揺動され、それに伴って回転ローラが曲げ面の曲げ中心
を中心として円弧状に移動される。こうして、ワークは
回転ローラによって押さえ金型の曲げ面に押圧されて所
定の曲げ半径で折り曲げられる。そして、曲げ加工位置
を順次ずらせてワークを複数回折り曲げることによりク
ロージング形状の曲げ加工品が得られる。このクロージ
ング曲げに際して、最終の辺の曲げ加工時には既に曲げ
加工された辺がワーク保持手段により保持・上昇せしめ
られ、この最終の辺とその上方に隣接する辺とのワーク
の撓みによる干渉がそれによって回避され、容易かつ正
確にクロージング曲げが行われる。
【0014】また、位置ずれ防止手段を設けると、固定
金型と押さえ金型との間に挟み込まれたワークが曲げ動
作の開始までこの位置ずれ防止手段により保持されるの
で、ワークの位置ずれが防がれ、より精度の高い曲げ加
工が可能となる。
【0015】また、位置決めストッパを設けると、この
位置決めストッパがワークの端縁に当接することにより
そのワークの曲げ加工位置が容易に設定される。
【0016】
【実施例】次に、本発明によるベンディングマシンの具
体的実施例について、図面を参照しつつ説明する。
【0017】本発明の一実施例に係るベンディングマシ
ンの全体構成が図1に示されており、図2には曲げ機構
部の正面図が示されている。この実施例のベンディング
マシンは、曲げ機構部1と、この曲げ機構部1にワーク
を搬入するホイールコンベヤ2と、このホイールコンベ
ヤ2の下方に設けられ曲げ加工位置にあるワークの後端
縁に当接することによりそのワークの位置決めを行う第
1のワーク位置決めストッパ3と、この第1のワーク位
置決めストッパ3に対し前記曲げ機構部1を挟んで対向
位置に設けられ、曲げ加工位置にあるワークの前端縁に
当接することによりそのワークの位置決めを行う第2の
ワーク位置決めストッパ4とを備えている。
【0018】前記曲げ機構部1においては架台5上に門
型フレーム6が立設されている。この門型フレーム6の
内側面にはリニアガイド6aが設けられ、このリニアガ
イド6aに沿うように板押さえビーム7の基端部が押さ
えシリンダ8の作動によって昇降動せしめられるように
なっている。また、この板押さえビーム7はホイールコ
ンベヤ2を横断する方向に延設され、その先端部にはロ
ーラフォロア9(図3参照)が取り付けられている。こ
のローラフォロア9は、板押さえビーム7の下限位置に
おいて下方に設けられている案内板10のU字溝10a
内に嵌入され、この嵌入状態でクランプシリンダ11の
作動により下面が楔面12aとされた板押さえビームク
ランプ12により下方に押圧されて位置決めされる。
【0019】また、図5に示されているように、前記板
押さえビーム7の下端には、一側に一定の曲げ半径Rの
円弧をなす曲げ面13aを有する押さえ金型13が取り
付けられており、この押さえ金型13の曲げ面13aに
沿ってワークWが押圧されることでそのワークWが前記
曲げ半径Rで曲げ加工されるようになっている。
【0020】一方、前記押さえ金型13の下方には架台
5上にシム14を介して固定金型15が固定されてお
り、この固定金型15はシム14の板厚を変更すること
で押さえ金型13の移動方向に沿って高さを調整できる
ようになっている。
【0021】また、この固定金型15の前方(図5で左
方)には曲げビーム16が配設されている。この曲げビ
ーム16は、両端縁に設けられるビーム縁16a,16
aと、これらビーム縁16a,16a間に介在されるブ
ロック16bとを備え、両ビーム縁16a,16aの上
端部が架台5に取り付けられているブラケット17,1
7(図2参照)に揺動可能に支持され、この曲げビーム
16はそれによって前記押さえ金型13の曲げ面13a
に沿って揺動可能とされている。ここで、曲げビーム1
6の揺動中心は、曲げ面13aの曲げ中心13bの移動
線(鉛直線)上に位置しており、実際の曲げ加工に際し
てはその揺動中心に曲げ中心13bが一致するよう押さ
え金型13の下限位置すなわち固定金型15の高さが調
整される。
【0022】また、前記曲げビーム16の両ビーム縁1
6a,16a間には回転ローラ18が回転可能に支持さ
れている。この回転ローラ18は、図2に示されている
ように各ビーム縁16aに形成されている長孔16cを
介して支持されており、この長孔16c内での回転ロー
ラ18の位置が調整ねじ19により調整されることによ
ってその回転ローラ18と曲げビーム16の揺動中心と
の軸間距離が調整されるようになっている。
【0023】また、曲げビーム16の下端には、架台5
に揺動可能に支持されている曲げシリンダ20のロッド
の先端が枢支されている。この曲げシリンダ20が作動
されると、曲げビーム16は曲げ中心13bを中心とし
て図5で実線位置から二点鎖線位置まで矢印P方向に揺
動され、それに伴って回転ローラ18も同様に曲げ中心
13bを中心として揺動される。
【0024】前記曲げビーム16のブロック16bの前
面にはまた、門型フレーム6寄りの位置に位置ずれ防止
手段としての3個の第1ワーク保持装置21が設けられ
ている。これら第1ワーク保持装置21は、上下動シリ
ンダ22とその上下動シリンダ22のロッドの先端に取
り付けられているバキュームパッド23とを有し、固定
金型15上にワークWが位置決めされたときに作動され
て曲げ動作が開始するまで各バキュームパッド23によ
りワークWを保持し、それによりワークWの位置ずれを
防止する。
【0025】また、門型フレーム6の略中央部であって
板押さえビーム7の上方には、この板押さえビーム7の
延設方向と同方向に支持ビーム24が片持ち支持され
(図2参照)、この支持ビーム24には2個の第2ワー
ク保持装置25が設けられている。これら第2ワーク保
持装置25は、上下動シリンダ26とその上下動シリン
ダ26のロッドの先端に取り付けられているバキューム
パッド27と、これらバキュームパッド27の上下動を
案内する案内バー28とを有し、クロージング曲げ加工
におけるワークWの最終辺の曲げ時に既に曲げられた辺
を保持・上昇せしめる役目をする。なお、図には明示さ
れていないが上下動シリンダ26の可動部材には3個の
リミットスイッチが取り付けられるとともに、案内バー
28(固定部材)には3個のドグが取り付けられてお
り、各リミットスイッチが対応するドグに接触すること
でバキュームパッド27が上限位置,下限位置およびワ
ーク保持位置でそれぞれ停止するように上下動シリンダ
26が制御されるようになっている。
【0026】次に、第1のワーク位置決めストッパ3に
ついて図4によって説明する。この第1のワーク位置決
めストッパ3は、NC制御されるものであって、架台5
上に設けられるガイドレール29に沿ってワークWの搬
入方向に移動可能に支持されるストッパ本体30と、こ
のストッパ本体30の上部に取り付けられる上下動シリ
ンダ31と、この上下動シリンダ31のロッドの先端に
取り付けられるワーク当接体32とを備えている。一
方、架台5には、ガイドレール29と同方向にボールね
じ33が配設されている。このボールねじ33は、両端
部がベアリング34,34によって支持されるととも
に、一端側に設けられるサーボモータ35によってカッ
プリング36を介して回転駆動されるようになってい
る。このボールねじ33には前記ストッパ本体30に固
定されている移動体37が螺合されており、これにより
サーボモータ35が回転駆動されると、ストッパ本体3
0が図4で実線位置と二点鎖線位置との間で移動され、
また所定の停止位置で上下動シリンダ31が作動される
ことでワーク当接体32がホイールコンベヤ2の上方の
突出位置(二点鎖線で示す)へ移動される。
【0027】なお、前記第2のワーク位置決めストッパ
4については前述の第1のワーク位置決めストッパ3と
ほぼ同様の構成を有するものであるため、その詳細な説
明は省略することとする。
【0028】次に、前述のように構成されているベンデ
ィングマシンを用いて行われるワークWの曲げ加工動作
を図5および図6によって説明する。まず、曲げ加工に
先立って加工すべきワークWの板厚と押さえ金型13の
曲げ半径Rとに応じて固定金型15の高さと回転ローラ
18の位置とを調整する。すなわち、押さえ金型13と
固定金型15との間にワークWを挟み込んだ状態におい
て、曲げビーム16の揺動中心が押さえ金型13の曲げ
中心13bに一致するようにシム14を調整して固定金
型15の高さを調整するとともに、調整ねじ19(図2
参照)によって回転ローラ18を移動させることによっ
てその回転ローラ18の回転中心と曲げビーム16の揺
動中心との間の軸間距離を調整し、それによって回転ロ
ーラ18の上端が固定金型15の上面に一致するように
する。
【0029】次いで、押さえシリンダ8を作動させて押
さえ金型13を上方へ退避させた状態で、ホイールコン
ベヤ2によってワークWを曲げ機構部1に搬入する。な
お、このワーク搬入時において第1のワーク位置決めス
トッパ3(図1,図4参照)はホイールコンベヤ2の上
面より下方に退避した状態にある。
【0030】このようにしてワークWが所定の搬入位置
まで搬入されると、第1のワーク位置決めストッパ3の
上下動シリンダ31を作動させてそのワーク当接体32
をホイールコンベヤ2上方の突出位置へ移動させる。次
いで、ワークWの後端縁をワーク当接体32に当接させ
るとともに、このワークWの前端部を固定金型15およ
び回転ローラ18に載せた状態とし、この状態で第1ワ
ーク保持装置21の上下動シリンダ22を作動させると
ともにバキュームパッド23を作動させて、各バキュー
ムパッド23によってワークWの下面を吸着・保持し、
それによってワークWの位置ずれを防ぐ。この状態で押
さえシリンダ8の作動によって押さえ金型13を下降さ
せ、ワークWをこの押さえ金型13と固定金型15との
間に挟み込んで固定する(図5の実線位置)。なお、こ
の押さえ金型13の下限位置においては、図3に示され
ているように板押さえビーム7の先端のローラフォロア
9が案内板10のU字溝10a内に嵌入され、この嵌入
状態でローラフォロア9がクランプシリンダ11の作動
により前進する板押さえビームクランプ12の楔面12
aにより下方に押圧されて位置決めされる。
【0031】こうして、ワークWが所定位置にセットさ
れると、第1ワーク保持装置21によるワークWの保持
を解除した後、曲げシリンダ20を作動させて曲げビー
ム16を曲げ中心13bを中心として上方へ揺動させる
と、回転ローラ18はワークWを転圧しつつやはり曲げ
中心13bを中心として上方へ所定位置(図5の二点鎖
線位置)まで移動し、それによりワークWは押さえ金型
13の曲げ面13aに押圧されて曲げ半径Rで折り曲げ
られる。このときワークWはスプリングバック量を見込
んで曲げ角度より所定角度余分に曲げられる。そして、
所定角度までの折り曲げが完了すると、曲げシリンダ2
0を逆方向に作動させて回転ローラ18を図5の実線位
置まで戻し、1回の曲げ加工が完了する。
【0032】得ようとする曲げ加工品が断面の閉じたク
ロージング形状の場合には、一辺の曲げ加工が終了する
と、一旦ワークWを前方(図5で左方)へ移動させた
後、第1のワーク位置決めストッパ3をサーボモータ3
5の駆動によって所定位置まで前進させ、再度ワークW
をこの第1のワーク位置決めストッパ3のワーク当接体
32に当接させて次の辺の曲げ加工を行う。こうして、
最終辺の1つ前の辺までの曲げ加工を同様の工程により
行うことができる。なお、これら各工程は従来例として
示されている図11(a)〜(c)の工程と同様であ
る。
【0033】以下、最終辺の曲げ加工の手順を図6によ
って説明する。この最終辺の曲げ加工に際しては、ワー
クWを180°方向変換してそのワークWの前端縁を第
2のワーク位置決めストッパ4に当接させて位置決めし
た状態で、前述の各工程と同様に第1ワーク保持装置2
1の各バキュームパッド23によりワークWの下面を吸
着・保持するとともに、ワークWを押さえ金型13と固
定金型15との間に挟み込んで固定する。
【0034】この後、(a)に示されているように第2
ワーク保持装置25を上下動シリンダ26(図2参照)
の作動により下限位置まで下降させ、バキュームパッド
27によって既に曲げ加工され自重により下方にθ1
け撓んだ状態にあるワークWの上辺W1 を吸着保持す
る。次いで、(b)に示されているようにバキュームパ
ッド27を予め設定されているワーク保持位置まで上昇
させる。ここで、このワーク保持位置は、ワークWのコ
ーナBの角度∠Bが90°+θ2 となるとともに、この
ワークWをその弾性限度内で持ち上げるような所定の位
置に設定されている。
【0035】次に、このようにワークWの上辺W1 がバ
キュームパッド27で保持された状態で、(c)に示さ
れているように第1ワーク保持装置21によるワークW
の保持を解除した後、曲げシリンダ20を作動させて前
述の曲げ加工と同様にして最終辺W2 の曲げを行う。こ
のときの曲げ加工についてもワークWはスプリングバッ
ク量を見込んでコーナDの角度∠Dが90°−θ3 とな
るまで曲げられる。この場合、上辺W1 がバキュームパ
ッド27により持ち上げられた状態にあるので、最初に
曲げ加工した側辺W3 の下端と最終辺W2 の上端との間
にはクリアランスmが形成され、これら側辺W3 と最終
辺W2 とが干渉することはない。
【0036】次いで、曲げシリンダ20を元の位置に復
帰させると、(d)に示されているように最終辺W2
∠Dが90°となる位置に戻り、この状態で(e)に示
されているようにバキュームパッド27による上辺W1
の保持を解除することで、側辺W3 と最終辺W2 との突
き合わせ面のクリアランス(口開き量)nはほぼ零とな
って最終曲げ加工品が出来上がる。
【0037】本実施例によれば、多角形閉断面形状(ク
ロージング形状)を有する筒体の曲げ加工を行う際に、
突き合わせ面の口開き量をほぼ零にすることができるの
で、後工程で再成形加工したり、ワークを2分割して後
で溶接するといった手間を省くことができ、また曲げ加
工中に機械内部にオペレータが手を入れてワークを持ち
上げたりすることによる事故の発生を未然に防ぐことが
でき、この曲げ加工を容易かつ正確に行うことができ
る。また、このように突き合わせ面の口開き量をほぼ零
にできるので、この突き合わせ面の自動溶接が可能とな
る。
【0038】また、本実施例のベンディングマシンにお
いては、回転ローラ18をワークWに転圧して曲げ加工
を行っているので、ワークWに擦り傷を付けるようなこ
とがない。
【0039】前記実施例においては、第1ワーク保持装
置21および第2ワーク保持手段25によるワークWの
保持をバキュームパッド23,27をそれぞれ用いたも
のとしたが、これらバキュームパッドに代えて電磁マグ
ネットを用いることもできる。
【0040】また、前記実施例では、第1のワーク位置
決めストッパ3および第2のワーク位置決めストッパ4
をNC制御されるものとして説明したが、これら各ワー
ク位置決めストッパは手動操作されるものとしてもよ
い。また、ワークWの搬入やそのワークWの各ワーク位
置決めストッパへの押し付けについても、自動的に行う
ようにしてもよいし、手動操作により行うようにしても
よい。
【0041】また、本実施例では四角形断面のクロージ
ング曲げについて説明したが、本発明は、その他の多角
形断面のクロージング曲げについても適用できるのは言
うまでもない。さらに、この多角形の辺数を相当量多く
することで、円形断面のクロージング曲げを行うことも
可能である。
【0042】さらに、回転ローラ18を支持する曲げビ
ーム16の駆動方式としては、前記実施例の如く一点を
中心として揺動運動を行わせるようにする代わりに、2
軸制御のNC駆動装置を用いて円弧補間することにより
揺動運動を行わせるようにすることも可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明は、前述のように構成されている
ので、多角形閉断面形状(クロージング形状)を有する
筒体の曲げ加工を行う際に、ワークの撓みによる影響を
受けることなく、またワークに擦り傷を付けることな
く、しかもオペレータに対する危険性も回避して容易か
つ正確にクロージング曲げを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るベンディングマシンの
全体構成を示す側面図
【図2】本発明の一実施例における曲げ機構部の正面図
【図3】本発明の一実施例における板押さえビームクラ
ンプ部の側面図
【図4】本発明の一実施例における第1のワーク位置決
めストッパの側面図
【図5】本発明の一実施例における曲げ機構部の部分拡
大側面図
【図6】本発明の一実施例における最終辺の曲げ工程説
明図
【図7】クロージング形状の曲げ加工品の斜視図
【図8】クロージング形状の曲げ加工品を得るための従
来の加工方法の第1の例を示す図
【図9】クロージング形状の曲げ加工品を得るための従
来の加工方法の第2の例を示す図
【図10】クロージング形状の曲げ加工品を得るための
従来の加工方法の第3の例を示す図
【図11】ベンディングマシンを用いてクロージング形
状の曲げ加工品を得るための加工工程説明図
【図12】従来の曲げ加工において辺同士が干渉する状
態を示す説明図
【符号の説明】
1 曲げ機構部 3 第1のワーク位置決めストッパ 4 第2のワーク位置決めストッパ 5 架台 13 押さえ金型 13a 曲げ面 13b 曲げ中心 15 固定金型 16 曲げビーム 18 回転ローラ 20 曲げシリンダ 21 第1ワーク保持装置 25 第2ワーク保持装置 W ワーク W1 上辺 W2 最終辺 W3 側辺

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)架台上に固定される固定金型、
    (b)一側に所定半径の円弧面からなる曲げ面を有する
    とともに前記固定金型との間で板状のワークを挟み込む
    昇降動可能な押さえ金型、(c)前記曲げ面の曲げ中心
    の移動線上の一点を中心として前記架台に対し揺動可能
    に支持される曲げビーム、(d)この曲げビームに回転
    可能に支持され、その曲げビームの揺動に伴って前記曲
    げ中心を中心として移動することにより前記固定金型と
    押さえ金型との間に挟み込まれているワークに転圧され
    る回転ローラおよび(e)前記ワークを複数回折り曲げ
    て断面が閉じたクロージング形状の曲げ加工品を得る際
    に、最終の辺の曲げ加工時に既に曲げ加工された辺を保
    持・上昇せしめて辺同士の干渉を防ぐワーク保持手段を
    備えることを特徴とするベンディングマシン。
  2. 【請求項2】 前記ワークが前記固定金型と押さえ金型
    との間に挟み込まれた後前記曲げビームが揺動動作を開
    始するまでの間そのワークを保持してそのワークの位置
    ずれを防止する位置ずれ防止手段が設けられる請求項1
    に記載のベンディングマシン。
  3. 【請求項3】 前記ワークの曲げ加工時にそのワークの
    端縁に当接することによりそのワークの曲げ脚長を規定
    する位置決めストッパが設けられる請求項1または2に
    記載のベンディングマシン。
  4. 【請求項4】 前記位置決めストッパがワークの搬入方
    向の前後にそれぞれ設けられる請求項3に記載のベンデ
    ィングマシン。
JP5062097A 1993-03-22 1993-03-22 ベンディングマシン Withdrawn JPH06269858A (ja)

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