JPH07246770A - 感圧記録シート - Google Patents

感圧記録シート

Info

Publication number
JPH07246770A
JPH07246770A JP6040717A JP4071794A JPH07246770A JP H07246770 A JPH07246770 A JP H07246770A JP 6040717 A JP6040717 A JP 6040717A JP 4071794 A JP4071794 A JP 4071794A JP H07246770 A JPH07246770 A JP H07246770A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
electron
compound
bis
ultraviolet absorber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6040717A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Yanagihara
直人 柳原
Masajiro Sano
正次郎 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP6040717A priority Critical patent/JPH07246770A/ja
Publication of JPH07246770A publication Critical patent/JPH07246770A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マイクロカプセルシートを光に曝しても、O
CR読み取り可能な記録文字を与える感圧記録シートを
提供する。 【構成】 マイクロカプセル中にほぼ無色の電子供与性
染料を含み、この電子供与性無色染料と電子受容性化合
物との反応により発色像を得る感圧記録シートにおい
て、マイクロカプセル中に下記一般式(1)で表わされ
る電子供与性無色染料とベンゾトリアゾール系紫外線吸
収剤を含有することを特徴とする感圧記録シート 一般式(1) 【化1】 式中、R1 〜R4 は水素原子、アルキル基、シクロアル
キル基、アラルキル基及びアリール基を表し、R1 とR
2 及びR3 とR4 は互いに結合して5〜7員環を形成し
てもよい。R5 及びR6 はアルキル基を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感圧記録シートに関し、
特に光学的文字読み取り用に適した感圧記録シートに関
する。
【0002】
【従来の技術】最近、近赤外線を使用した光学文字読み
取り装置(OCR)やバーコード読み取り装置の発達に
伴ない、感圧記録シート等についても光学文字読取りが
適用されるようになった。しかし、従来の感圧記録シー
トの場合、光学文字読取りは上葉紙に書かかれた文字に
ついて行い、マイクロカプセルが破壊されることによっ
て形成された文字については行えなかった。
【0003】ところで近赤外域に吸収を有する色素を形
成し得る発色剤として特公昭58−5940号、特開昭
60−230890号、及び特開昭59−199757
号各公報に各種の染料が提案され、これらを用いれば、
感圧記録シートの全紙(5〜6枚まで)の文字を光学文
字読み取り装置で読み取りが可能であるが、これらの染
料は黄色に着色したり、地肌カブリが生じたり、発色性
が悪い等の問題があり、実用には不適であった。また、
特公昭48−3204号、同48−3205号、49−
18725号には3,3−ビス(4−アミノフェニル)
−4,7−ジアザフタリド誘導体が、カオリン、ベント
ナイト、活性白土等の顕色剤と組み合わせて感圧紙とし
て使用できることが記載されている。しかしながら、こ
の公報には感圧記録した発色像の光学式読み取り装置に
よる読み取り性能に関しては全く記載されておらず、こ
の方法で得られる発色画像は耐光性が良くないという問
題を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、マイ
クロカプセル紙を曝光させても分解することなく、全紙
の文字について近赤外線を用いた光学文字読み取り装置
で読み取り可能な感圧記録シートを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は種々検討の結
果、上記目的は以下にのべる本発明によって達成される
ことを見出した。
【0006】すなわち、本発明はほぼ無色の電子供与性
染料と電子受容性化合物との反応により発色像を得る感
圧記録シートにおいて、マイクロカプセル中に一般式
(1)で表わされる化合物とベンゾトリアゾール系紫外
線吸収剤を含有することを特徴とする感圧記録シートで
ある。一般式(1)
【0007】
【化4】
【0008】式中、R1 〜R4 は水素原子、アルキル
基、シクロアルキル基、アラルキル基及アリール基を表
し、R1 とR2 及びR3 とR4 は互いに結合して5〜7
員環を形成してもよい。R5 及びR6 はアルキル基を表
す。
【0009】一般式(1)に於いて、R1 〜R4 で表さ
れる置換基のうち、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数
5〜7のシクロアルキル基、炭素数7〜15のアラルキ
ル基、炭素数6〜24のアリール基が好ましく、特に、
炭素数1〜4のアルキル基、シクロヘキシル基、炭素数
7〜12のアラルキル基、炭素数6〜18のアリール基
が好ましい。アルキル基は炭素数1〜4のアルコキシ基
で置換されていてもよく、アラルキル基は炭素数1〜4
のアルキル基で置換されていてもよく、アリール基は炭
素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ
基、炭素数1〜12の置換アミノ基で置換されていても
よい。ここで置換アミノ基とはアルキルアミノ基、フエ
ニルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ジフエニルアミノ
基、NーアルキルーNーフエニルアミノ基を表す。
【0010】R1 とR2 及びR3 とR4 が環を形成する
場合5〜6員環が好ましい。また、これらの置換基は更
に置換基を有していてもよい。
【0011】具体的には、R1 〜R4 のうち、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、sec−ブチル基、イソブチル基、2−メトキシ
エチル基、ベンジル基、4−メチルベンジル基、フエニ
ル基、4−メチルフエニル基、4−メトキシフエニル
基、4−ジメチルアミノフエニル基、4−ジエチルアミ
ノフエニル基、4−ジフエニルアミノフエニル基が好ま
しい。
【0012】一般式(1)に於いて、R5 及びR6 で表
される置換基のうち、炭素数1〜12のアルキル基が好
ましく、特には炭素数1〜8のアルキル基が好ましい。
アルキル基は炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されて
いてもよい。具体的にはR5及びR6 のうちメチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、メトキシメチ
ル基が好ましい。
【0013】一般式(1)で表わされる化合物の好まし
い化合物の具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0014】3,3−ビス(4−ジメチルアミノフエニ
ル−2−メチル)−4,7−ジアザフタリド、3,3−
ビス(4−ジエチルアミノフエニル−2−メチル)−
4,7−ジアザフタリド、3,3−ビス(4−ジ−n−
プロピルアミノフエニル−2−メチル)−4,7−ジア
ザフタリド、3,3−ビス(4−ジ−n−ブチルアミノ
フエニル−2−メチル)−4,7−ジアザフタリド、
3,3−ビス(4−ジイソブチルアミノフエニル−2−
メチル)−4,7−ジアザフタリド、3,3−ビス(4
−N−メチル−N−エチルアミノフエニル−2−メチ
ル)−4,7−ジアザフタリド、3,3−ビス〔4−N
−メチル−N−(2−メトキシエチル)アミノフエニル
−2−メチル)−4,7−ジアザフタリド、3,3−ビ
ス(4−N−エチル−N−ベンジルアミノフエニル−2
−メチル)−4,7−ジアザフタリド、3,3−ビス
(4−N−エチル−N−フエニルアミノフエニル−2−
メチル)−4,7−ジアザフタリド、3,3−ビス(4
−N−エチル−N−p−トリルアミノフエニル−2−メ
チル)−4,7−ジアザフタリド、3,3−ビス〔4−
N−エチル−N−(p−メトキシフエニル)アミノフエ
ニル−2−メチル〕−4,7−ジアザフタリド、3,3
−ビス〔4−N−エチル−N−(p−ジフエニルアミノ
フエニル)アミノフエニル−2−メチル〕−4,7−ジ
アザフタリド、3,3−ビス〔4−(1−ピロリジニ
ル)−2−メチル〕−4,7−ジアザフタリド、3,3
−ビス(4−ピペリジノ−2−メチル)−4,7−ジア
ザフタリド、3,3−ビス(4−ジエチルアミノフエニ
ル−2−エチル)−4,7−ジアザフタリド、3,3−
ビス(4−ジエチルアミノフエニル−2−イソプロピ
ル)−4,7−ジアザフタリド、3,3−ビス(4−ジ
エチルアミノフエニル−2−メトキシメチル)−4,7
−ジアザフタリド、3−(4−ジエチルアミノフエニル
−2−メチル)−3−(4−N−エチル−N−フエニル
アミノフエニル−2−メチル)−4,7−ジアザフタリ
ドなどが挙げられる。
【0015】本発明に係る紫外線吸収剤のうち、ベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤が好ましい。ベンゾトリア
ゾール系紫外線吸収剤はベンゾフェノン系紫外線吸収
剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系
紫外線吸収剤、オキザリックアシッドアニリド紫外線吸
収剤などの紫外線吸収剤に比べ、マイクロカプセル紙を
曝光させた時の本発明にかかる電子供与性無色染料の分
解が非常に少なくなる。
【0016】本発明に係るベンゾトリアゾール系紫外線
吸収剤のうち、下記一般式(2)または一般式(3)で
表わされるものが好ましい。一般式(2)
【0017】
【化5】
【0018】式中、R7 は水素原子、アルキル基、シク
ロアルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アリール
基及びハロゲン原子を、R8 は水素原子、アルキル基、
シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基及びハロ
ゲン原子を、R9 は水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、アラルキル基及びハロゲン原子を表す。一般式
(3)
【0019】
【化6】
【0020】式中、R7 およびR9 は前述の同じ意味の
基を、Xはアルキレン基を表す。
【0021】一般式(2)に於いて、R7 で表される置
換基のうち、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、
炭素数5〜7のシクロアルキル基、炭素数7〜9のアラ
ルキル基、炭素数3〜5のアルケニル基、炭素数6〜1
0のアリール基、ハロゲン原子が好ましく、特に、水素
原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数7〜9のアラ
ルキル基、炭素数3〜5のアルケニル基、炭素数6〜1
0のアリール基、ハロゲン原子が好ましい。具体的に
は、水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、
t−ブチル基、t−アミル基、t−ヘキシル基、t−オ
クチル基、sec−ブチル基、sec−アミル基、se
c−ヘキシル基、ベンジル基、α−メチルベンジル基、
α,α−ジメチルベンジル基、アリル基が好ましい。
【0022】一般式(2)に於いて、R8 で表される置
換基のうち、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、
炭素数5〜7のシクロアルキル基、炭素数7〜9のアラ
ルキル基、炭素数6〜10のアリール基、ハロゲン原子
が好ましく、特に、水素原子、炭素数1〜12のアルキ
ル基、炭素数7〜9のアラルキル基、炭素数6〜10の
アリール基、ハロゲン原子が好ましい。アルキル基は炭
素数1から8のアルコキシカルボニル基で置換されてい
てもよい。アルコキシカルボニル基のアルコキシ基は更
にアルコキシ基で置換されていてもよい。R8 として、
具体的には、水素原子、メチル基、エチル基、イソプロ
ピル基、t−ブチル基、t−アミル基、t−ヘキシル
基、t−オクチル基、sec−ブチル基、sec−アミ
ル基、sec−ヘキシル基、ベンジル基、α−メチルベ
ンジル基、α,α−ジメチルベンジル基、2−メトキシ
カルボニルエチル基、2−n−オクチルオキシカルボニ
ルエチル基が好ましい。
【0023】一般式(2)に於いて、R9 で表される置
換基のうち、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭
素数1〜8のアルコキシ基、炭素数7〜9のアラルキル
基、ハロゲン原子が好ましく、特に、水素原子、炭素数
1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基が好
ましい。具体的には、水素原子、塩素原子、メチル基、
エチル基、メトキシ基、エトキシ基が好ましい。
【0024】一般式(3)に於いて、Xで表されるアル
キレン基のうち炭素数1から10のアルキレン基が好ま
しく、酸素原子やフエニレン基を含んでいてもよい。具
体的にはXとして、エチレン基、プロピレン基、ブチレ
ン基、エチレンオキシエチレン基、キシリレン基などが
好ましい。
【0025】一般式(2)で表わされるベンゾトリアゾ
ール系紫外線吸収剤の好ましい具体的化合物例を以下に
示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0026】(1)2−(2−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)ベンゾトリアゾール (2)2−(2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール (3)2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチル
フェニル)ベンゾトリアゾール (4)2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−α−メチル
ベンジルフェニル)ベンゾトリアゾール (5)2−〔2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−
ジメチルベンジル)フェニル〕ベンゾトリアゾール (6)5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3−t−ブ
チル−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール (7)2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−アミル
フェニル)ベンゾトリアゾール (8)5−クロロ−2−〔2−ヒドロキシ−3−t−ブ
チル−5−(2−エチルヘキシルオキシカルボニルエチ
ル)フエニル〕ベンゾトリアゾール (9)5−クロロ−2−〔2−ヒドロキシ−3−t−ブ
チル−5−(オクチルオキシカルボニルエチル)フエニ
ル〕ベンゾトリアゾール (10)5−クロロ−2−〔2−ヒドロキシ−3−t−
ブチル−5−(メトキシカルボニルエチル)フエニル〕
ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
【0027】一般式(3)で表わされる化合物の好まし
い化合物の具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0028】
【化7】
【0029】ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤は単独
で用いても、2種以上混合して用いてもよい。
【0030】ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の好ま
しい使用量は上記一般式(1)化合物に対し5〜200
重量%、更に好ましくは10〜100重量%である。
【0031】本発明においては、ベンゾトリアゾール系
紫外線吸収剤に加え、他の紫外線吸収剤を併用してもよ
い。併用できる紫外線吸収剤として好ましいものは、ベ
ンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収
剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、オキザリック
アシッドアニリド紫外線吸収剤などが挙げられる。これ
らの例は特開昭58−212844号、同59−466
46号、同59−109055号、特公昭36−104
66号、同42−26187号、同48−5496号、
同48−41572号、米国特許第3,754,919
号、同4,220,711号、特公昭48−31255
号、同50−10726号、米国特許第2,719,0
86号、同3,707,375号、特公昭48−304
92号、特開昭47−10537号、同58−1119
42号、同59−19945号、同63−53544号
等に記載されている。
【0032】ベンゾフェノン系紫外線吸収剤の具体例と
しては、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−オクチルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジ
ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノ
ン等が挙げられる。
【0033】サリチル酸系紫外線吸収剤の具体例として
は、フェニルサリシレート、p−t−ブチルフェニルサ
リシレート、p−オクチルフェニルサリシレート等が挙
げられる。
【0034】シアノアクリレート系紫外線吸収剤の具体
例としては、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,
3’−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−
3,3’−ジフェニルアクリレート等が挙げられる。
【0035】本発明においては、感圧記録シートを光学
的文字読み取り装置で読み取ると共に、得られた記録を
目で読みたい場合、可視領域で発色する電子供与性無色
染料を併用することが好ましい。
【0036】本発明に係る可視領域で発色する電子供与
性無色染料のうち黒〜緑色系に発色する電子供与性無色
染料としては2位にアニリノ基、6位に置換アミノ基を
有するフルオラン化合物が好ましい。青色系に発色する
電子供与性無色染料としては3,3−ビス(4−置換ア
ミノフェニル)−6−置換アミノフタリド化合物、フェ
ノチアジン系化合物、トリアゼン系化合物、スピロピラ
ン系化合物、インドリルフタリド系化合物、3位と6位
にジアリールアミノ基を有するフルオラン化合物が好ま
しい。赤色に発色する電子供与性無色染料としてはロー
ダミンラクタム系化合物、3位に置換アミノ基を有する
フルオラン化合物または3,3−ビス(インドール−3
−イル)フタリド化合物が好ましい。黄色に発色する電
子供与性無色染料としては3位と6位にアルコキシ基を
有するフルオラン化合物、ロイコオーラミン系化合物、
または3−(4−置換アミノフェニル)−3−アニリノ
フタリド化合物が好ましい。
【0037】本発明で併用できる可視領域で発色する電
子供与性無色染料のうちフルオラン化合物の具体例は米
国特許3,624,107号、同3,627,787
号、同3,641,011号、同3,462,828
号、同3,681,390号、同3,920,510
号、同3,959,571号、フタリド化合物の具体例
は米国再発行特許23,024号、米国特許3,49
1,111号、同3,491,112号、同3,49
1,116号及び同3,509,174号、スピロジピ
ラン類の具体例は米国特許3,971,808号、ピリ
ジン系及びピラジン系化合物類の具体例は米国特許3,
775,424号、同3,853,869号、同4,2
46,318号等に記載されている。
【0038】本発明において、620nmよりも長波の
領域で発色像を与える電子供与性無色染料を併用しても
よい。このような電子供与性無色染料のうち、2位と3
位が環状構造を有する2,6−ジアミノフルオラン化合
物の具体例は特開平3−14878号、同3−2445
87号、同4−173288号、p−フェニレンジアミ
ン部を置換基に有するフルオラン化合物の具体例は特開
昭61−284485号、特開平3−239587号、
チオフルオラン化合物の具体例は特開昭52−1068
73号、3,3−ビス(4−置換アミノフェニル)アザ
フタリド化合物の具体例は特開平5−139026号、
同5−179151号、ビニル基を有するフタリド化合
物の具体例は特公昭58−5940号、同58−278
25号、フルオレン化合物の具体例は特開昭63−94
878号、特開平3−202386号、ビニル基を有す
るスルホニルメタン化合物の具体例は特開昭60−23
0890号、同60−231766号等に記載されてい
る。
【0039】本発明の記録シートに用いられる電子受容
性化合物のうち芳香族カルボン酸の金属塩が好ましく、
中でもサリチル酸の金属塩が好ましく、一般式(4)で
表されるものが好ましい。一般式(4)
【0040】
【化8】
【0041】式中、Y1 、Y2 、Y3 およびY4 で表さ
れる基は水素原子、アルキル基またはアリール基を表
し、Mはn価の金属原子を表し、nは整数を表す。
【0042】上記一般式(4)において、Y1 、Y2
3 およびY4 で表される基は更に、アルキル基、アル
ケニル基、アリ−ル基、水素原子、アルコキシ基、アリ
−ルオキシ基、アルキルチオ基、ハロゲン原子、ニトロ
基、シアノ基、ヘテロ環等で置換されていてもよい。こ
れらの置換基はさらに置換基を有していてもよい。
1 、Y2 、Y3 およびY4 で表される基としては、水
素原子、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数
7〜20のアラルキル基、炭素原子数6〜20のアリー
ル基、炭素原子数1〜20のアルコキシ基等が好まし
く、特にはY4 が水素原子または低級アルキル基で、Y
1 およびY3 が水素原子、炭素原子数1〜20のアルキ
ル基、炭素原子数7〜20のアラルキル基が好ましい。
上記一般式(4)において、Y1 、Y2 、Y3 およびY
4 で表されるアルキル基のうち、メチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、炭素原子数4〜18の直
鎖アルキル基、炭素原子数4〜12の3級アルキル基、
炭素原子数8〜18のα−オレフィンから誘導される2
級アルキル基を主成分とするアルキル基、炭素原子数9
〜12のプロピレントリマー、プロピレンテトラマー、
1−ブテントリマーから誘導されるアルキル基が好まし
い。
【0043】上記一般式(4)において、Mで表される
金属原子のうち、亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、
およびカルシウムが好ましい。
【0044】上記一般式(4)で表されるサリチル酸誘
導体のうち、3,5−ビスアラルキルサリチル酸誘導
体、3−アルキルサリチル酸、3−アルキル−5−アラ
ルキルサリチル酸、3−アルキル−5−アルキルサリチ
ル酸、3−アルキル−6−アルキルサリチル酸または3
−アラルキル−6−アルキルサリチル酸が好ましく、そ
の総炭素数が17以上であるものが好ましい.
【0045】本発明に係わるサリチル酸誘導体の具体例
を示す本発明はこれらに限定されるものではない。3,
5−ビス(−α−メチルベンジル)サリチル酸、3−α
−ベンジル化フエニルエチルサリチル酸、3−α−メチ
ル−α−エチルペンチル−5−α,α−ジメチルベンジ
ルサリチル酸、3−クミル−5−t−オクチルサリチル
酸、3−クミル−5−t−ブチルサリチル酸、3−t−
ブチル−5−クミルサリチル酸、3,5−ジ−t−ブチ
ルサリチル酸、3,5−ジ−t−オクチルサリチル酸、
3,5−ジ−t−ノニルサリチル酸、3,5−ジ−t−
ドデシルサリチル酸、3,5−ビス(メチルクミル)サ
リチル酸,3−メチル−5−t−ドデシルサリチル酸、
5−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−ビスクミルサ
リチル酸、 3−α−メチルベンジル−6−メチルサリ
チル酸、3−α−ベンジル化フエニルエチル−6−メチ
ルサリチル酸、3−α−メチル−α−エチルペンチル−
6−メチルサリチル酸、3,5−ビス(−α−ベンジル
化フエニルエチル)サリチル酸、3,5−ビス(ベンジ
ル化ベンジル)サリチル酸、3,5−ビス(α−メチル
ベンジル)−6−メチルサリチル酸、3−α−トリルエ
チル−6−メチルサリチル酸、3,5−ビス(α,α−
ジメチルベンジル)−6−メチルサリチル酸、3,5−
ジ−t−オクチル−6−メチルサリチル酸、3−α−ジ
メチルフエニルエチル−6−メチルサリチル酸、3−α
−エチルフエニルエチル−6−メチルサリチル酸、3−
α−イソプロピルフエニルエチル−6−メチルサリチル
酸、3−α−ベンジル化ベンジルフエニルエチル−6−
メチルサリチル酸、3−α−メチル−α−エチルペンチ
ル−6−エチルサリチル酸、3−ノニル−6−メチルサ
リチル酸、3−ドデシル−6−メチルサリチル酸、等が
あげられる。
【0046】また本発明によるサリチル酸誘導体に、既
によく知られている本発明外のサリチル酸誘導体、芳香
族カルボン酸の金属塩、フェノール誘導体、フェノール
樹脂、ノボラック樹脂、金属処理ノボラック樹脂、金属
錯体、酸性白土、ベントナイト等の電子受容性化合物を
併用して用いてもよい。これらの例は特公昭40−93
09号、特公昭45−14039号、特開昭52−14
0483号、特開昭48−51510号、特開昭57−
210886号、特開昭58−87089号、特開昭5
9−11286号、特開昭60−176795号、特開
昭61−95988号等に記載されている。これらの一
部を例示すれば、4−ターシャリーブチルフェノール、
4−フェニルフェノール、2,2’−ジヒドロキシビフ
ェニール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン(ビスフェノールA)、4,4’−sec−ブチ
リデンジフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンジ
フェノール、ビス(3−アリール−4−ヒドロキシフエ
ニル)スルホン、4−ヒドロキシフエニル−3’,4’
ジメチルフエニルスルホン、4−(4−イソプロポキシ
フエニルスルホニル)フエノール、4,4’−ジヒドロ
キシジフェニルサルファイド、1,4−ビス−(4’−
ヒドロキシクミル)ベンゼン、1,3−ビス−(4’−
ヒドロキシクミル)ベンゼン、4,4’−チオビス(6
−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルフォン,4−ヒドロ
キシ安息香酸ベンジルエステル等がある。電子受容性化
合物は、電子供与性無色染料の50〜800重量%使用
することが好ましく、さらに好ましくは100〜500
重量%である。本発明による電子受容性化合物であるサ
リチル酸誘導体に対して、上記の電子受容性化合物は、
10〜100重量%の割合で混合するのが好ましい。ま
た上記の電子受容性化合物を2種以上併用してもよい。
こららの例は特公昭40−9309号、同45−140
39号、特開昭52−140483号、同48−515
10号、同57−210886号、同58−87089
号、同59−11286号、同60−176795号、
同61−95988号等に記載されている。
【0047】本発明の記録シートの態様は米国特許2,
505,470号、同2,505,471号、同2,5
05,489号、同2,548,366号、同2,71
2,507号、同2,730,456号、同2,73
0,457号、同3,103,404号、同3,41
8,250号及び同4,010,038号などの先行特
許に記載されているように種々の形態をとりうる。最も
一般的には電子供与性無色染料および電子受容性化合物
を別々に含有する少なくとも一対のシートから成る。
【0048】マイクロカプセルの製造方法としては米国
特許2,800,457号、同2,800,458号に
記載されたコアセルベーションを利用した方法、英国特
許867,797号、同950,443号、同989,
264号、同1,091,076号などに記載された界
面重合法あるいは米国特許3,103,404号などに
記載された方法等がある。一般には、電子供与性無色染
料を単独または混合して、溶媒(アルキル化ナフタレ
ン、アルキル化ジフエニル、アルキル化ジフエニルメタ
ン、アルキル化ターフエニル、塩素化パラフインなどの
合成油、木綿油、ヒマシ油などの植物油、動物油、鉱物
油またはこれらの混合物など)に溶解し、これをマイク
ロカプセル中に含有させ、紙、上質紙、プラスチックシ
ート、樹脂コートテッド紙などに塗布することにより発
色剤シートを得る。本発明に係わる電子供与性無色染料
は従来より知られている電子供与性無色染料と比べて、
上述したマイクロカプセル化に使用する溶媒に溶解し易
い特徴を有している。このため電子供与性無色染料濃度
を高めることが可能で、発色濃度を向上させることがで
きる。また、電子受容性化合物および必要に応じて添加
剤を単独または混合して、スチレンブタジエンラテック
ス、ポリビニルアルコールの如きバインダー中に分散さ
せ、顔料とともに紙、上質紙、プラスチックシート、樹
脂コートテッド紙などに塗布することにより顕色剤シー
トを得る。
【0049】バインダーとしてはカルボキシ変性スチレ
ンブタジエンラテックスと水溶性高分子を併用すること
が、耐光性、耐水性の点から好ましい。また、顔料とし
ては平均粒径5.0μ以下の炭酸カルシウムを全顔料の
60重量%以上用いるのが顕色能の点から好ましい。
【0050】電子供与性無色染料および電子受容性化合
物の使用量は所望の塗布厚、感圧記録の形態、カプセル
の製法、その他の条件によるものでその条件に応じて適
宜選べばよい。当業者がこの使用量を決定することは容
易である。
【0051】
【実施例】本発明の記録シートは次に示す顕色シートを
用いてその性能を試験した。 (1)顕色シートの調製 水70部に酸化亜鉛2部と炭酸カルシウム18部及び
3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸亜鉛4部を
添加混合し、次にアトライターにより30分分散した液
に、カルボキシ変性SBRラテックスを固形分にて2.
5部と10wt%PVA(ケン化度99%重合度100
0)水溶液12部を添加し、均一に攪拌して塗布液とし
た。この塗布液を50g/m2 の原紙に4g/m2 の固
形分が塗布されるようなエアナイフ塗布機にて塗布乾燥
して顕色剤シートを得た。
【0052】上記顕色シートと発色剤含有マイクロカプ
セルシート(調製法は後述)を組み合わせて感圧記録シ
ートとしての評価テストを行ない、その結果を表1に記
載した。なお評価テストは以下の方法により行なった。
【0053】(2)PCS(Print Contra
st Signal)値の測定 発色剤含有マイクロカプセルシートのマイクロカプセル
層を顕色剤シート上に重ね、300kg/cm2 の荷重
圧をかけて発色させた。これを暗所にて24時間放置し
た後、顕色面の380nm〜1000nmの反射率を分
光光度計(島津製作所 UV−3100)にて測定し
た。PCS値は下記の式で算出される。
【0054】PCS値=(白地の反射率−発色体の反射
率)/(白地の反射率)
【0055】(3)マイクロカプセル層の耐光性試験 発色剤含有マイクロカプセルシートのマイクロカプセル
層を蛍光灯退色試験機(33,000lux)で8時間
照射した後、顕色剤シート上に重ね300kg/cm2
の荷重圧をかけて発色させた。後は(2)と同様にし
て、PCS値を測定した。またマイクロカプセルシート
の着色の程度をデンシトメーター(マクベス社 RD9
18型)にて測定した。
【0056】(4)OCR読み取りテスト 蛍光灯未照射及び蛍光灯照射発色剤含有マイクロカプセ
ルシートのマイクロカプセル層を顕色剤シート上に重
ね、OCR−Bフォントで英字及び数字を印字した。こ
の印字サンプルをOCR読み取り装置(東芝V−301
0,青色蛍光灯使用)で読み取りテストを行なった。
【0057】〔実施例1−1〕pH=4に調整されたポ
リビニルベンゼンスルホン酸の一部ナトリウム塩(平均
分子量500,000)の4.4%水溶液100部(重
量、以下同様)に発色剤として3,3−ビス(4−ジメ
チルアミノフエニル−2−メチル)−4,7−ジアザフ
タリド6部、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチ
ル−N−イソペンチルアミノフルオラン6部、2−ジベ
ンジルアミノ−6−ジエチルアミノフルオラン2部、ベ
ンゾイルロイコメチレンブルー1部、紫外線吸収剤とし
て本発明具体的化合物例(1)の化合物4部をジイソプ
ロピルナフタレン100部に溶解した。発色剤油を乳化
分散して平均粒径4.5μの粒子サイズを持つ乳化液を
得た。別に、メラミン6部、37重量%ホルムアルデヒ
ド水溶液11部、水30部を60℃に加熱攪拌して30
分後に透明なメラミンとホルムアルデヒド及びメラミン
ホルムアルデヒド初期縮合物の混合水溶液を得た。この
混合水溶液のpHは6.0〜8.0であった。以下この
メラミンとホルムアルデヒド及びメラミン−ホルムアル
デヒド初期縮合物の混合水溶液を初期縮合物溶液と称す
る。上記の方法で得た初期縮合物溶液を上記乳化混合物
に添加混合し、攪拌しながら3.6重量%の塩酸溶液に
てpHを6.0に調節し、液量を65℃に上げ6時間攪
拌し続けた。このカプセル液を室温まで冷却し20重量
%の水酸化ナトリウムでpH9.0に調節した。このカ
プセル分散液に対して10重量%ポリビニルアルコール
水溶液100部及びカルボキシ変性SBRラテックスを
固形分で10部およびデンプン50部及び炭酸カルシウ
ム10部を添加し水を加えて固形分濃度20%に調整し
発色剤含有マイクロカプセル塗布液を調製した。
【0058】この塗布液を50g/m2 の原紙に5g/
2 の固形分が塗布されるようにエアーナイフコーター
にて塗布、乾燥し感圧複写用マイクロカプセルシートを
得た。
【0059】〔実施例1−2〕紫外線吸収剤として本発
明具体的化合物例(1)の化合物の代わりに本発明具体
的化合物例(6)の化合物を用いた以外は実施例1−1
と同様にしてマイクロカプセルシートを得た。
【0060】〔実施例1−3〕紫外線吸収剤として本発
明具体的化合物例(1)の化合物の代わりに本発明具体
的化合物例(3)の化合物を用いた以外は実施例1−1
と同様にしてマイクロカプセルシートを得た。
【0061】〔実施例1−4〕紫外線吸収剤として本発
明具体的化合物例(1)の化合物の代わりに本発明具体
的化合物例(12)の化合物を用いた以外は実施例1−
1と同様にしてマイクロカプセルシートを得た。
【0062】〔比較例1−1〕紫外線吸収剤を用いなか
った以外は実施例1−1と同様にしてマイクロカプセル
シートを得た。
【0063】〔比較例1−2〕紫外線吸収剤として本発
明具体的化合物例(1)の化合物の代わりに2,4−ジ
ヒドロキシベンゾフェノンを用いた以外は実施例1−1
と同様にしてマイクロカプセルシートを得た。
【0064】〔比較例1−3〕紫外線吸収剤として本発
明具体的化合物例(1)の化合物の代わりにp−t−ブ
チルフェニルサリシレートを用いた以外は実施例1−1
と同様にしてマイクロカプセルシートを得た。
【0065】〔比較例1−4〕紫外線吸収剤として本発
明具体的化合物例(1)の化合物の代わりに2−エチル
ヘキシル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレ
ートを用いた他は実施例1−1と同様にしてマイクロカ
プセルシートを得た。
【0066】〔比較例1−5〕電子供与性無色染料とし
て本発明にかかる3,3−ビス(4−ジメチルアミノフ
エニル−2−メチル)−4,7−ジアザフタリドの代わ
りに3,3−ビス(4−ジメチルアミノフエニル−2−
クロル)−4,7−ジアザフタリドを用いた他は実施例
1−1と同様にしてマイクロカプセルシートを得た。
【0067】〔比較例1−6〕電子供与性無色染料とし
て本発明にかかる3,3−ビス(4−ジメチルアミノフ
エニル−2−メチル)−4,7−ジアザフタリドの代わ
りに3,3−ビス(4−ジメチルアミノフエニル−2−
メチルチオ)−4,7−ジアザフタリドを用いた他は実
施例1−1と同様にしてマイクロカプセルシートを得
た。
【0068】〔実施例2−1〕発色剤として3,3−ビ
ス(4−ジエチルアミノフエニル−2−メチル)−4,
7−ジアザフタリド6部、2−アニリノ−3−メチル−
6−ジエチルアミノフルオラン5部、及び2−アニリノ
−6−N−エチル−N−ヘキシルアミノフルオラン3部
を用い、紫外線吸収剤として本発明具体的化合物例
(1)の化合物4部と、発色剤及び紫外線吸収剤を溶解
する溶剤として1−フェニル−1−キシリルエタン10
0部を用いた以外は実施例1−1と同様にしてマイクロ
カプセルシートを得た。
【0069】〔実施例2−2〕紫外線吸収剤として本発
明具体的化合物例(1)の化合物の代わりに本発明具体
的化合物例(6)の化合物を用いた以外は実施例2−1
と同様にしてマイクロカプセルシートを得た。
【0070】〔実施例2−3〕紫外線吸収剤として本発
明具体的化合物例(1)の化合物の代わりに本発明具体
的化合物例(12)の化合物を用いた以外は実施例2−
1と同様にしてマイクロカプセルシートを得た。
【0071】〔比較例2〕紫外線吸収剤を用いなかった
以外は実施例2−1と同様にしてマイクロカプセルシー
トを得た。
【0072】〔実施例3〕実施例1−1において3,3
−ビス(4−ジメチルアミノフエニル−2−メチル)−
4,7−ジアザフタリドの代わりに3,3−ビス(4−
ジ−n−ブチルアミノフエニル−2−メチル)−4,7
−ジアザフタリドを用いた他は実施例1−1と同様にし
てマイクロカプセルシートを得た。
【0073】〔比較例3〕紫外線吸収剤を用いなかった
以外は実施例3と同様にしてマイクロカプセルシートを
得た。
【0074】〔実施例4〕実施例1−1において用いた
顕色シートの作成において3,5−ジ−α−メチルベン
ジルサリチル酸亜鉛の代わりに3,5−ジ−t−ブチル
サリチル酸亜鉛を用いた他は実施例1−1と同様にして
マイクロカプセルシートを得た。
【0075】〔比較例4〕紫外線吸収剤を用いなかった
以外は実施例4と同様にしてマイクロカプセルシートを
得た。
【0076】〔実施例5〕実施例1−1において用いた
顕色シートの作成において3,5−ジ−α−メチルベン
ジルサリチル酸亜鉛の代わりに3,5−ビス(α−メチ
ルベンジル)−6−メチルサリチル酸酸亜鉛を用いた他
は実施例1−1と同様にしてマイクロカプセルシートを
得た。
【0077】〔比較例5〕紫外線吸収剤を用いなかった
以外は実施例5と同様にしてマイクロカプセルシートを
得た。
【0078】
【表1】
【0079】表1中で○印はOCR読み取り可、×印は
読み取り不可を表す。
【0080】表1の結果から明かなように、本発明のマ
イクロカプセルシートを用いた場合には比較例にくらべ
て蛍光灯照射後のPCS値が高く、カプセルの着色が少
なく、且つ記録文字のOCR読み取りが可能であった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロカプセル中にほぼ無色の電子供
    与性染料を含み、この電子供与性無色染料と電子受容性
    化合物との反応により発色像を得る感圧記録シートにお
    いて、マイクロカプセル中に下記一般式(1)で表わさ
    れる電子供与性無色染料とベンゾトリアゾール系紫外線
    吸収剤を含有することを特徴とする感圧記録シート 一般式(1) 【化1】 式中、R1 〜R4 は水素原子、アルキル基、シクロアル
    キル基、アラルキル基及びアリール基を表し、R1 とR
    2 及びR3 とR4 は互いに結合して5〜7員環を形成し
    てもよい。R5 及びR6 はアルキル基を表す。
  2. 【請求項2】 紫外線吸収剤が下記一般式(2)または
    一般式(3)で表わされるベンゾトリアゾール系化合物
    であることを特徴とする請求項1に記載の感圧記録シー
    ト 一般式(2) 【化2】 式中、R7 は水素原子、アルキル基、シクロアルキル
    基、アラルキル基、アルケニル基、アリール基及びハロ
    ゲン原子を、R8 は水素原子、アルキル基、シクロアル
    キル基、アラルキル基、アリール基及びハロゲン原子
    を、R9 は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アラ
    ルキル基及びハロゲン原子を表す。 一般式(3) 【化3】 式中、R7 およびR9 は前述の同じ意味の基を、Xはア
    ルキレン基を表す。
JP6040717A 1994-03-11 1994-03-11 感圧記録シート Pending JPH07246770A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6040717A JPH07246770A (ja) 1994-03-11 1994-03-11 感圧記録シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6040717A JPH07246770A (ja) 1994-03-11 1994-03-11 感圧記録シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07246770A true JPH07246770A (ja) 1995-09-26

Family

ID=12588352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6040717A Pending JPH07246770A (ja) 1994-03-11 1994-03-11 感圧記録シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07246770A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2194545A (en) Chromogenic fluorans
JPH07246770A (ja) 感圧記録シート
JPS6054884A (ja) 記録材料
JPS62148287A (ja) 記録体
EP0581589B1 (en) Phthalide compounds, and recording materials using the compounds
JP3329574B2 (ja) 感圧記録シート
JPH0713195B2 (ja) フルオラン化合物およびそれを使用した発色性記録体
US4220356A (en) Recording materials containing chromenoindoles
JP3019642B2 (ja) 感圧記録体
JPH06179286A (ja) 感圧記録シート
JP2931984B2 (ja) 感圧記録材料
JPH06183138A (ja) 感圧記録シート
JPS6189881A (ja) 記録材料
JPH058532A (ja) 感圧記録シート
JPS645838B2 (ja)
JPS63246278A (ja) 記録体
JPH045065B2 (ja)
JPH0368905B2 (ja)
JPS61165380A (ja) フタリド誘導体、その製造方法およびその誘導体を用いた記録体
JPS58147457A (ja) フルオラン誘導体、その製造方法およびその誘導体を用いた記録体
JPH05104849A (ja) ノーカーボン感圧記録シート
JPS62142681A (ja) 発色性記録体
JPS58191753A (ja) フルオラン誘導体、その製造方法およびその誘導体を用いた記録体
JPH0239516B2 (ja)
JPH04369576A (ja) ノーカーボン感圧記録シート