JPH07246351A - 遠心機用モータの制御装置 - Google Patents

遠心機用モータの制御装置

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JPH07246351A
JPH07246351A JP6038474A JP3847494A JPH07246351A JP H07246351 A JPH07246351 A JP H07246351A JP 6038474 A JP6038474 A JP 6038474A JP 3847494 A JP3847494 A JP 3847494A JP H07246351 A JPH07246351 A JP H07246351A
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雅裕 稲庭
Shinji Kido
伸治 城戸
Takahiro Fujimaki
貴弘 藤巻
Shinji Watabe
伸二 渡部
Noriyasu Matsufuji
徳康 松藤
Yoshinori Hida
芳則 飛田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、遠心分離用ロータを駆動するモー
タの制御装置に関するものであり、モータの力行・電源
回生運転に際し、電源から給電或いは戻す電流を高力率
でかつ高調波電流を低減させた電流波形とすることを目
的としている。 【構成】 交流側はリアクトル23を介して交流電源2
1に接続され、直流側は平滑用コンデンサ24に接続さ
れる電源用双方向電力変換器22と、交流側はモータ2
8に接続され直流側は平滑用コンデンサ24に接続され
る双方向電力変換器26とを設け、制御手段100で2
つの電力変換器を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠心分離用ロータを駆
動するモータの制御装置に於て、特に遠心機の急加速・
減速時に電源を通過する電流の高調波成分を抑制し、電
流波形歪み・力率を改善した制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の遠心機用モータの制御装置は、図
17に示すように、交流電源1に力行用サイリスタブリ
ッジ2及び回生用サイリスタブリッジ3の2組のサイリ
スタブリッジをそれぞれ交流側と直流側が逆方向の接続
になるよう組み合わせ、電源用双方向電力変換機能をも
たせ、モータ4駆動のためのインバータ回路5とこれら
の回路の間に電源電流の力率改善用チョークコイル6及
び平滑用コンデンサ7を接続して主回路を構成し、遠心
機制御用CPU8からコントロール信号として夫々力行
用サイリスタブリッジ2、回生用サイリスタブリッジ3
のゲート郡2G,3Gには、ゲートパルス遅延用タイマ
LSI9、10を経てドライバ11、12、パルストラ
ンス回路13、14を介してゲート点孤信号が供給さ
れ、インバータ回路5のトランジスタにはタイマLSI
15の発振出力がトランジスタのオン・オフパターン発
生論理回路(PLD)16に与えられ、この信号の出力
がベースドライバ17で増幅され、トランジスタのベー
ス電流となり供給され、遠心機制御用CPU8には、交
流電源1の電圧を検出するVセンサ18の信号を入力す
る0クロス回路19により基準位相信号として与えられ
ている。遠心機制御用CPU8は、モータ4がロータ2
0を加速・整定する際には、モータ4のV/f制御のた
めに力行用サイリスタブリッジ2を位相制御し、平滑用
コンデンサ7の充電電圧が調節されるPAM制御を行
い、モータ4がロータ20を減速・停止する際には、モ
ータ4で発電された電気エネルギを交流電源1に回生す
るために回生用サイリスタブリッジ3を位相制御し、平
滑用コンデンサ7の充電電荷を交流電源1に放電する回
生制御を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って従来のこの種の
遠心機用モータの制御装置は、慣性モーメントが大きい
ロータを加速する場合、V/f制御のために長時間に渡
たり力行用サイリスタブリッジが位相制御により平滑用
コンデンサの充電電圧を調節するPAM制御を行なうた
め、力率が低くしかも大きな高調波成分を含んだ電源電
流が流れる。この大きな高調波電流によって電源の電圧
波形に歪みが生じるが、遠心機が稼動する環境には周囲
に分析装置等の精密電気機器があり、これらの機器に悪
い影響を及ぼすという恐れがあった。また力率の低い電
源電流は、電源の給電容量に制限がある場合に、例えば
遠心機内の温度制御装置、真空ポンプ、デヒュージョン
ポンプ等の補機の動作をロータの加速中に一時停止させ
るか、補機駆動用電源電力の確保のため、ロータの加速
を緩めるなどの不都合を生み、遠心機本来の性能が十分
に発揮できないという欠点があった。同様にして、ロー
タを減速する際にも、回生用サイリスタブリッジから高
調波電流が電源に戻されるために他の機器へ電気的な悪
影響を与えるという問題があった。
【0004】本発明は、上記した従来技術の欠点を解消
するためになされたものであり、その目的は、慣性モー
メントが大きいロータの加速・減速の際、電源電流を高
力率でかつ高調波成分を大幅に低減させた電流とした遠
心機用モータの制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、交流側はリ
アクトルを介して交流電源に接続され、直流側は平滑用
コンデンサに接続される電源用双方向電力変換回路と、
交流側はロータ駆動用誘導モータに接続され、直流側は
上記平滑用コンデンサに接続されるモータ用双方向電力
変換器と、上記電源用双方向電力変換回路及びモータ用
双方向電力変換器のスイッチング素子を制御する制御装
置を設け、更に上記構成のリアクトルと平滑コンデンサ
の間に交流位相制御素子を設けることにより達成され
る。
【0006】
【作用】上記のように構成された遠心機用モータの制御
装置は、ロータを加速するための誘導モータが力行運転
する場合は、電源用双方向電力変換回路は制御装置の動
作により、交流電源に系統連係し交流電源の電圧波形に
相似な電流が流れるよう昇圧コンバータとして動作し平
滑コンデンサを一定の電圧に充電する順方向運転を行な
い、モータ用双方向電力変換回路はパルス幅制御により
誘導モータに正のすべり周波数を与えると共に回転数に
対応してV/f制御し、一方ロータを減速するため誘導
モータが回生運転する場合は、モータ用双方向電力変換
回路はパルス幅制御により誘導モータに負の滑り周波数
を与えると共に回転数に対応したV/f制御を行ない平
滑コンデンサに回生電力を充電し、この時電源用双方向
電力変換回路は交流電流に系統連係し交流電源の電圧波
形に相似な電流が流れるよう降圧コンバータとして逆方
向運転を行ない、平滑コンデンサの充電電圧の上昇が一
定となるように保持するよう動作する。
【0007】また、誘導モータの力行運転開始にあた
り、ロータを停止状態から滑らかに加速させるため、交
流位相制御素子は平滑コンデンサの充電電圧を調節し、
この時は電源用双方向電力変換回路は順方向運転である
が整流回路として動作し、モータ用双方向電力変換回路
のパルス幅制御に加えてPAM制御を行なう。更に、誘
導モータの減速運転の終了段階に於て、ロータを滑らか
に減速停止させるため、同様にして交流位相制御素子は
平滑コンデンサの充電電圧を調整し、この時は電源用双
方向電力変換回路は順方向運転であるが整流回路として
動作し、モータ用双方向電力変換回路は直流制動のパル
スパターンを誘導モータに印加するように動作する。
【0008】
【実施例】本発明の具体的実施例を以下図面に就き詳細
に説明する。
【0009】本発明の具体的実施例となる図1に示すブ
ロック図に於て、21は交流電源、22は交流側はリア
クトル23を介して交流電源21に接続され、直流側は
平滑用コンデンサ24に接続される還流整流回路に、該
還流整流回路を構成する夫々の整流素子に逆方向並列に
バイポーラトランジスタ、IGBT、FET等のスイッ
チング素子を接続した電源用双方向電力変換器であり、
25はリアクトル23と平滑用コンデンサの間に介して
接続された平滑用コンデンサの充電電圧を位相制御によ
り調節するトライアック、サイリスタ等の交流位相制御
素子となるスイッチング素子であり、26は交流側は誘
導モータ等の遠心分離用ロータ27を駆動するモータ2
8に接続され直流側は平滑用コンデンサ24に接続され
る還流整流回路に、該還流整流回路を構成する夫々の整
流素子に電源用双方向電力変換器22と同様の種類のス
イッチング素子を接続したモータ用双方向電力変換器で
ある。
【0010】モータ用双方向電力変換器26のスイッチ
ング素子のpwMインバータコントロールに於て、29
は上記スイッチング素子のON・OFFのパルスパター
ンを記憶しているROMであり、ROM29にデータ出
力ラインの出力データ「1」,「0」の論理値がパルス
パターンとなっており、これらのデータはこのアドレス
ラインに接続されたカウンタ30の出力により逐次読み
出され、カウンタ30のクロックは、PLLパルスジェ
ネレータ31のクロック出力により印加されるようにな
っており、タイマLSI32によりPLLパルスジェネ
レータ31のクロック出力周波数が制御される。33は
ROM29から読み出されるデータの時間不揃いを防止
し同期をかけるラッチであり、34はラッチ33の出力
論理に対応してフォトカプラ35をドライブするゲート
・ドライバであり、フォトカプラの信号出力によりモー
タ用双方向電力変換器26の6コのスイッチング素子の
オン・オフが制御される。平滑用コンデンサ24の陽極
性のラインを24a、陰極側のラインを24bで示す。
電源用双方向電力変換器22のスイッチング素子のコン
トロールに於て36は力率改善制御用ICであり、この
ICのパルス幅制御出力は、パターン切換器3ケを介し
てゲート・ドライバ38で増幅されフォトカプラ39を
ドライブする。フォトカプラ39の信号出力により、電
源用双方向電力変換器22の4コのスイッチング素子の
オン・オフが制御される。力率改善制御用IC36は、
電源用双方向電力変換器22がリアクトル23と共同し
て交流電源21の電圧波形に相似な高調波電流含有量が
低い電流で、モータ28が力行中に平滑用コンデンサ2
4を一定の電圧に充電する昇圧コンバータとなる順方向
運転及び、モータ28が回生中に平滑用コンデンサ24
を放電し一定の電圧に保つ降圧コンバータとなる逆方向
運転が行なえるよう絶縁トランス等によるVセンサ40
により電源電圧波形を、ホールカレントセンサ等による
Iセンサ41により電源電流波形を、更に、例えばフォ
トカプラ等で絶縁されたV−F、F−Vコンバータの組
合わせによるCVセンサ42により平滑用コンデンサ2
4の充電電圧信号がセンサ入力信号として入力されるよ
うになっている。43はアナログスイッチであり、電源
用双方向電力変換器22の上記の順方向運転、逆方向運
転が力率改善制御用ICの同一の制御作用により行なえ
るよう、Iセンサ41の信号出力は、減衰機44により
信号の大きさの切換選択ができ、CVセンサ42の信号
出力は差動増幅機45により基準電圧源46を基準にし
た引算信号との切換選択が可能となるように設けられて
おり、I/OLSI47の信号出力により、パターン切
換器37と連動して切換が行なわれる。
【0011】48は交流電源21の正・負のサイクル状
態を検出し論理信号をパターン切換器37に出力する電
源の正・負サイクル検出器であり、49はその信号出力
をI/OLSI47に出力する交流位相制御素子25の
位相制御のため、交流電源21の0クロス信号を出力す
る0クロス回路であり、51はその信号出力をタイマL
SI32に出力するPLLパルスジェネレータ31等の
基準クロック源となる発振器である。交流位相制御素子
25は、フォトカプラ50を介してタイマLSI32の
信号出力によって制御される。電源コントロール回路5
2は、ゲート・ドライバ34、38にドライブ電力を供
給する回路であり、双方向電力変換器22、26の過電
流、アーム短絡等の異常発生時、或いは交流電源21の
電源投入後制御装置全体の動作準備が完了するまで、ま
た、その他運転中のコントロール状態の切換時に双方向
電力変換器22、26のスイッチング素子にオン信号が
加えられるのを防止するために設けてある。
【0012】53はロータ27の回転数を検知する回転
センサ、54はロータ27の回転数を計測するためのカ
ウンタ回路であり、55はタイマLSI32、I/OL
SI47、カウンタ回路54を制御する遠心機制御用C
PUである。双方向電力変換器22、26のスイッチン
グ素子のオン・オフ制御を行なう制御手段を100で示
す。
【0013】なお、上述の如くVセンサ40、Iセンサ
41、CVセンサ42、フォトカプラ35、39、50
の絶縁信号伝達手段により、電力回路となる双方向電力
変換器22、26と制御手段100の間には基準電の絶
縁が図られており、交流位相制御素子25或いは双方向
電力変換器22、26内のスイッチング素子の高速スイ
ッチング動作に伴い発生するノイズにより制御手段10
0が誤動作等の影響を受けるのを防止している。更に、
交流電源21に接続される他の機器に悪影響を与えるの
を防止するため、本発明の部分的な他の実施例を示す。
図2に於て、図1と同一の機能の部分には同一の番号が
符してあり、交流電源1にこれらのノイズが伝達される
のを防止するため、リアクトル23を交流電源21の両
ラインに設け、また、コモンモードチョークコイルの低
周波用フィルタ56、同じく高周波用フィルタ57と共
通接続端を接地60に接続されたコモンモードノイズバ
イパス用コンデンサ58a、58bとノルマルモードノ
イズバイパス用コンデンサ59a、59bを用いてもよ
い。87は直列に接続された抵抗器、コンデンサから成
る交流位相制御素子のスナバ回路である。
【0014】続いて本発明の動作について、図3〜図1
5を参照して説明する。なお図3〜図15に於ては、図
1と同一の機能の部分には同一の番号が符してある。
【0015】図5は、本発明になる遠心機用モータの制
御装置に好適なロータ27の回転数、すなわちモータ2
8の回転数の時間経過を表わしたグラフであり、モード
Iは、ロータ27を制止状態からスローアクセルにて徐
々に加速する過程であり、このスローアクセルに対応す
るため、PWM制御のみでは滑らかな起動が行なえない
ため、PAM制御を併用する。すなわち、モータ28
は、交流位相制御素子25により平滑用コンデンサ24
の充電電圧を調節するPAM制御及び双方向電力変換器
26のPWM制御により、遠心機制御用CPU55はモ
ータ28を図5の曲線に沿うよう制御する。PAM制御
は図6に動作状況図を模擬的に示すように遠心機制御用
CPU55が、I/OLSI47を介して0クロス回路
49の0クロス信号を60の立上がり点60aを基準信
号とし、タイマLSI32に時間t1の遅延トリガ動作
を行なわせ、更に必要に応じて時間t1を変化させ所望
の導通角にて交流位相制御素子25にトリガ信号61を
与えその結果、交流電流21の電圧波形62に対して位
相制御された電流63が流れ平滑用コンデンサ24の充
電電圧が調節される。なお、トリガ信号61は、0クロ
ス信号60の立下がり点60bでOFFする。PWM制
御は、図7の三相PWMインバータの波形の例に示すよ
うに、三角搬送波64と正弦波信号波65から6コのス
イッチング素子26u、v、w、x、y、zのON・O
FFパターンをあらかじめ求め、ROM29に記憶して
あり、Eun66、Evn67、Ewn68は夫々スイ
ッチング素子26u、v、wのON信号、逆に上下に対
応するスイッチング素子x、y、zのOFF信号とな
り、eUV69、eVW70、eWU71は夫々モータ
28に接続される線UV、VW、WV相間に出力される
電圧波形を表す。図7では、三角搬送波64と正弦波信
号波65の組み合わせに於て21キャリアデューティー
50%の場合を例示する。図3を用いてPWM制御に関
する制御装置100の動作を説明すると、ROM29に
記憶されているデータは、ラッチ・ゲートドライバ3
3、34となる。例えば、74HC374等のDタイプ
フリップフロップでPLLパルスジェネレータ31の出
力信号の反転信号72でCK端子で同期ラッチされフォ
トカプラ35をドライブし、双方向電力変換器26の各
スイッチング素子u、v、w、x、y、zをON・OF
Fする。ROM29のデータ出力端子O1〜O6が図示
の如くラッチ・ゲートドライバ33、34の1D〜6D
に対応し更に1Q〜6Qに対しそれらはu〜zに対応し
ており、例えばROM29のO1の端子が論理の「0」
レベルになると、ラッチ・ゲートドライバ33、34の
1Q端子も論理「0」になり、抵抗器80を介してLE
D35がONし、スイッチングトランジスタuがONす
る。ラッチ・ゲートドライバ33、34のOC端子は、
その0出力をハイインピーダンスに切り換えるものであ
りI/OLSI47の出力制御線85が「Hi」の場
合、ハイインピーダンスとなり、フォトカプラはすべて
OFFする。一例としてスイッチング素子26uと該ト
ランジスタのフォトカプラ35uの間のドライブ回路は
図8に示すように、スイッチング素子26uのエミッタ
Eを基準電位GNDUとする適当な電源VCCUが設け
られ、フォトカプラ35Uの発光ダイオード35uに電
流が流れると対抗するフォトトランジスタがONし、ノ
ットゲート75は抵抗器74のバイアスが無くなりその
出力が「Hi」レベルになり抵抗器76を介してトラン
ジスタ77にベース電流が流れ、制動抵抗78を介して
スイッチング素子26uのゲートGに電圧バイアスが加
えられ該素子がONし、一方、発光ダイオード35uの
電流が消失すると、同様にしてノットゲート75の出力
は「Lo」レベルに反転しトランジスタ79を介してゲ
ートGの電荷が放電されOFFする。ドライブ回路の部
分を132で示す。ROM29のデータの読み出しは、
例えば74HC193を3コカスケード接続したカウン
タ30がPLLパルスジェネレータ31のパルス出力信
号73の立ち上がりでカウントアップし、Q0〜Q10
のカウント端子の信号出力をROM29のA0〜A10
のアドレスラインに出力することによりなされ、この場
合、図7で360度分のON・OFFパターンを204
8分割し駆動するため11本のアドレスラインを使用し
ており、上記のようにラッチ・ゲートドライバ33、3
4でPLLパルスジェネレータ31のパルス信号73の
立ち下がり信号72でラッチ動作を加えるのは、ROM
29のO1〜O6のPLLパルスジェネレータ31のパ
ルス信号73の立ち上がりで読み出されるデータ読み出
し出力の微妙なタイミングのずれにより、ON・OFF
パターンがくずれ双方向電力変換素子25の同一アーム
のスイッチング素子、例えばuとxが同時にONするよ
うないわゆるアーム短絡現象が起きるのを避けるためで
ある。カウンタ30のCLR端子はROM29のデータ
をアドレス0から読みだすためのカウントクリア端子で
あり、I/OLSI47の制御線86が「Hi」の場合
クリアされる。PLLパルスジェネレータのパルス出力
信号73は、74HC4046等のPLL素子69によ
りVCOOUT端子から出力され、uPD8253等の
タイマLSI32が発振器51の発振出力を分周機能3
2aにより分周し基準信号70としてPLL素子69の
SiN端子に出力し、一方PLLパルスジェネレータ3
1のパルス出力信号73をタイマLSI32が分周機能
32bにより分周し比較信号71としてPLL素子69
のCiN端子に出力し、フェイズコンパレータによりエ
ラーシグナルをPC端子から出力し、抵抗器コンデンサ
の組み合わせから成るローパスフィルタ81を介してV
COiN端子に電圧バイアスが与えられVCO82(ボ
ルテイジコントロールドオシレータ)により発振出力と
して得られるようになっており、基準信号70の周波数
に分周機能32bの分周比の逆数を掛けた周波数の発振
出力となる。VCO82の発振出力は、超遠心機の場合
0〜200Kmin~1の範囲でモータを回転させる必要
があり、望ましくは、10KHZから6.9MHZの広
い範囲をカバーする必要があり、PLL素子69の外付
けコンデンサ容量も数種類切換えて用い、この目的のた
めに例えば74HC4051等のアナログマルチプレク
サ83によりX1〜X5端子に夫々一端を接続されたコ
ンデンサC1、C2、C3、C4、C5のうちの一つを
X端子から選択しPLL素子69に接続する。なお、コ
ンデンサC0は、上記コンデンサの接続切換途上でPL
L素子69の発振出力が大きく変動しないよう常時接続
されるものである。
【0016】モードIの場合には、モータ28の回転数
は低いからパルスジェネレータ31のパルス出力信号の
周波数も低く、I/OLSI47からコンデンサ接続切
換線信号84を介してアナログマルチプレクサ83のC
SEL端子に選択信号が与えられ、最も容量の大きいコ
ンデンサC1が選択される。
【0017】以上の説明のように、モードIに於ては、
交流位相制御素子25によるPAM制御とROM29に
記憶されたパルスパターンによるPWM制御によりモー
タ28への供給電力が調節されると共にPLLパルスジ
ェネレータ31により適切な滑り周波数f1がモータ2
8へ与えられ滑らかにロータ27がスローアクセルにて
徐々に加速される。なお、このモードIでは、位相制御
された電流63が流れるが、電流値が小さいため、高調
波電流の含有量は小さく他の機器への影響は問題無い。
モードIのロータ27の回転数の時間経過にモータ28
の実際の回転数を合わせるには、あらかじめ定められた
回転数の時間経過と現在のモータ28の回転数の差をP
ID演算等で行ない、その結果から上記のタイマLSI
32の時間t1の遅延トリガ動作とPLLパルスジェネ
レータ31による滑り周波数f1を決める周知の方法に
よる。
【0018】次に図5のモードIIは、ロータ27を目標
整定回転数N0まで急速に加速する過程であり、図4に
示す電源用双方向電力変換器22のスイッチング素子
u、v、x、yはモードIに於ては全てOFF状態であ
ったのに対し、交流電源21に系統連係し該電源の電圧
波形に相似な電流が流れるよう昇圧コンバータとして動
作し平滑用コンデンサ24を一定の電圧に充電する順方
向運転を行なうため、以下に説明の如くON・OFF動
作となる。図4を用いて上記の制御に関する制御装置1
00の動作を説明すると、力率改善制御用IC36のO
端子から昇圧コンバータとして動作するためのPWM制
御信号88がパターン切換器37に出力され、該信号8
8と、電源正・負サイクル検出器48の正サイクル時論
理「1」となるP端子と負サイクル時論理「1」となる
N端子の信号出力をアンドゲート89、90、91、9
2で論理積を取った信号が例えば74HC158等のデ
ータセレクタ93に出力されI/OLSI47のセレク
ト信号線94はこの場合「0」レベルに保たれるので入
力端Aの信号が1Y0端子から論理反転して出力され、
ゲートドライバ38はドライブ電流制限用抵抗器95を
介してフォトカプラ39をドライブする。パターン切換
器37から電源用双方向電力変換器22のスイッチング
素子U、V、X、Yに出力されるパルスパターンを図9
に示し、フォトカプラ39と該スイッチング素子のドラ
イブ回路は図8と同様なものとなる。なお、正サイクル
は図1に於て、交流電源のa端が高電位、b端が低電位
となる場合を言う。
【0019】次にPWM制御信号88の生成について説
明すると、力率改善制御用IC36のコントロールIC
96は例えば富士電機製のFA5331等を用いる例を
示すと、図10の機能ブロック図に示すように、同図に
於て同じ機能の部分には同一の番号が符してあり、Vセ
ンサ40の出力を全波整流回路97を通してV端子に基
準となる交流電源21の電圧波形が与えられ、一方Iセ
ンサ41からは全波整流回路98を通し更に抵抗器9
9、101の分圧出力となる分圧器102で分圧された
電流フィードバック信号が例えば74HC4053等の
アナクロスイッチ43のXA端子に入力されX出力端子
から出力され、CVセンサ42から平滑用コンデンサ2
4の充電電圧信号がフィードバック信号としてアナログ
スイッチ43のYA端子に入力されY出力端子から出力
される。CVセンサ42は抵抗器103、123による
平滑用コンデンサ24の分圧出力をV/Fコンバータ1
04により電圧に比例した周波数のパルス出力に変換
し、この信号をホトカプラ105で信号のグランドレベ
ルを絶縁し、V/Fコンバータ105により周波数に比
例した電圧信号に戻し、絶縁を保ちながら平滑用コンデ
ンサ24の電圧をアナログスイッチ43のYA端子に出
力するものである。アナログスイッチ43は上記の如
く、セレクト信号線94の論理レベルが「0」であるた
め信号XA入力がXに信号YA入力がYに伝達される。
平滑用コンデンサ24の充電電圧が抵抗器106、10
7、フィルタコンデンサ108とOPAMP109によ
り基準電圧110と比較増幅され、平滑用コンデンサ2
4の充電電圧が例えば交流電源21の電圧が100Vの
場合170〜180Vに一定に保たれその時の電源電流
は電源電圧に相似になる。すなわち、OPAMP109
による誤差信号出力VFBが電源電圧Vと乗算器MUL
111により掛算され、この掛算出力iiNに電源電流
iが等しくなるよう抵抗器112、113コンデンサ1
14、115とOPAMP116による増幅作用により
その出力iFBが抵抗器117、118から成る発振器
119の鋸歯状波信号とPWM比較器120により比較
されO端子よりPWM制御信号として出力される。従っ
て例えば交流電源21が正サイクルの場合、電源用双方
向電力変換器22のスイッチング素子XがO端子より出
力されるPWM制御信号88に対応してON・OFFす
ることにより、リアクトル23と平滑用コンデンサ24
を含む回路に於て昇圧コンバータが形成され、平滑用コ
ンデンサ24の充電電圧は、電源電圧、モータ26の駆
動力となる負荷の大小にかかわらず一定に保たれ、しか
も電源電流は交流電源21の電源電圧と相似になり、高
調波電流の含有量はほとんど無い。分圧器102により
Iセンサの信号出力を分圧するのは、モータ28の損失
により力行電流よりも回生電流の方が小さいため、特に
回生時にコントロールIC96のi入力を大きく取り微
小な回生電流に対して電源電流波形の歪みを少なくする
ためである。
【0020】なお、121はノットゲートであり、I/
OLSI47の制御信号線122の論理出力が「0」に
よりデータセレクタの出力及びコントロールIC96の
動作がイネーブルとなる。
【0021】この図5のモードIIに於ては、上記の説明
の通り平滑用コンデンサ24の充電電圧は一定に保たれ
るので、モータ28に対するV/f制御は図7の三相P
WMインバータの波形の例に示するように、正弦波信号
波65の振幅すなわちモータに印加される電圧のデュー
ティを段階的に変えROM29にブロックごとに記憶し
てあるパターンの読み出しブロックを変えることにより
V/fのVの制御を行ない、fの制御はタイマLSI3
2の分周機能32bの分周比を逐次増加させると共にP
LL素子69に接続されるコンデンサC1〜C5を選択
切換えモータ28にその回転数に対応した適切なすべり
周波数が与えられ、目標整定回転数NOまで加速する。
【0022】図11は、ROM29に記憶してあるブロ
ックの内容を示したものであり、小ブロックN0PWM
0が最少のデューティとなりN0PWM31最大のデュ
ーティーとなる32段階のVの制御を行なう例であり、
一方中ブロックN0PWMとN1PWMの違いは図7の
三角搬送波64のキャリア数の違いであり、モータ28
の回転数が上昇するに従い双方向電力変換器26のスイ
ッチング素子のスイッチング回数が不適当に大きくなり
過ぎスイッチング損失に伴う素子の温度上昇を適切に管
理する必要があり、モータ28の回転数が上昇するに従
い、三角搬送波64のキャリア数を減少させN0に対し
てN3のキャリア数は小さく設定されている。なお、N
0に対してN3は高速回転域で使用するため、デューテ
ィーPWM0〜PWM31の範囲も高い部分の分割内容
となる。小ブロックの読み出しブロック変更は、図3の
I/OLSI47からROM29のアドレスラインのA
11〜A15ラインVSELに接続されている制御線1
24により選択され、同様にして中ブロックの読み出し
ブロックの変更はアドレスラインのA16〜A18ライ
ンFSELに接続されている制御線125により選択さ
れるようになっている。
【0023】図12は、fの制御に関しPLLパルスジ
ェネレータ31内のPLL素子69に接続される各コン
デンサC1〜C5をパラメータとしてリニアスケールの
電圧バイアスVCOiNに対してVCOOUT73から
出力される周波数を対数スケールで示したものであり、
例えばモータ28の制御回転数がNaとNbの間にあれ
ばコンデンサC2を選択しf制御に必要な周波数を出力
する様子を表したものであり、例えば制御整定回転数が
ちょうどNbの場合には加速整定の際若干の回転数のオ
ーバシュートを伴い目標回転数Nbに落ちつくことを考
慮し、コンデンサC2の実際にカバー可能な回転数範囲
Na’〜Nb’よりもNa〜Nbが内側になるように使
用範囲を限るとともに、選択するコンデンサの接続切換
時安定した周波数の発振出力がすみやかに得られるよう
VCOiNの変化をなるべく抑制するため互いのコンデ
ンサのカバー可能な回転数範囲はオーバラップさせてあ
る。コンデンサの選択は、I/OLSI47のコンデン
サ接続切換信号84により行なうことは前述の通りであ
る。次に図5のモードIIIは、ロータ27を目標整定回
転数N0に一定に維持する過程であり、モードIIIと同
様電源用双方向電力変換器22は交流電源21に系統連
係し該電源の電圧波形に相似な電流が流れるよう昇圧コ
ンバータとして動作し平滑用コンデンサ24を一定の電
圧に充電する順方向運転を行ない、例えばN0が本遠心
機の最高運転回転数であればROM29のブロックは最
少キャリア数最大デューティのN3PWM31が選択さ
れると共に、PLL素子69に接続されるコンデンサは
C5が選択され高周波のfが与えられ、目標整定回転数
N0に一定にモータ28の回転数が保持されるよう目標
回転数N0とモータ28の現在の回転数の差を遠心機制
御用CPU55がPID演算し、その結果からモータ2
8のすべり周波数f1を決定しこれに対応したタイマL
SI32の分周機能32bに分周比を指令して制御す
る。
【0024】次に図5のモードIVは、ロータ27を急速
に回生制動により急速に減速する過程であり、図4に示
す電源用双方向電力変換器22は交流電源21に系統連
係し該電源の電圧波形に相似な電流が電源に戻るよう降
圧コンバータとして動作し、モータ28の発電による平
滑用コンデンサ24の充電電圧の上昇を抑え一定の電圧
に保つ逆方向運転を行なう。図4を用いて上記の制御に
関する制御装置100の動作を説明すると、I/OLS
I47のセレクト信号線94はこの場合「1」レベルに
保たれるので、データセレクタ93の入力端Bの信号が
Y端子から論理反転して出力され、パターン切換器37
から電源用双方向電力変換器22のスイッチング素子
U、V、X,Yに図13に示すパターンの信号が出力さ
れる。
【0025】PWM制御信号88の生成について説明す
ると、アナログスイッチ43のS入力端も「1」レベル
であるからIセンサ41からは全波整流回路98を通っ
て直接XB端子に入力された信号がX出力端子から出力
され、CVセンサ42からは平滑用コンデンサ24の充
電電圧信号を差動増幅器45により基準電圧126から
引算した信号がアナログスイッチ43のYB端子に入力
されY端子から平滑用コンデンサ24の充電電圧のフィ
ードバック信号として力率改善制御用IC36に入力さ
れ、127は差動増幅器45の中のOPAMP、12
8、129、130、131は差動増幅用抵抗器であ
り、平滑用コンデンサ24の充電電圧が上昇すると差動
増幅器45の出力電圧は低下し、図10に於て、CVセ
ンサ42の出力をここでは上記の出力と入れ換えると、
OPAMP109により基準電圧110と比較増幅さ
れ、平滑用コンデンサ24の充電電圧が例えば交流電源
21の電圧が100Vの場合160〜170Vに一定に
保たれその時の電源に戻る電流は前述と同様のコントロ
ールIC96の制御作用によりPWM制御信号88が出
力され、従って例えば交流電源21が正サイクルの場
合、電源用双方向電力変換器22のスイッチング素子Y
がコントロールIC96のO端子から出力されるPWM
制御信号88に対応してON・OFFし、この極性のサ
イクルではスイッチング素子UがON状態を保つから、
リアクトル23Y平滑用コンデンサ24を含む回路に於
て降圧コンバータが形成され、平滑用コンデンサの充電
電圧は電源電圧、モータ26のロータ27を減速するた
めの発電量にかかわらず一定に保たれ、しかも交流電源
21に回生される電流は電源電圧と相似になり、高調波
電流の含有量はほとんど無い。この図5のモードIIIに
於ては上記の説明の通り、平滑用コンデンサ24の充電
電圧まで双方向電力変換器26によりモータ26の発電
電圧を上昇させるためモードIIの場合と同様のv/f制
御であって負のすべり周波数f1を与え減速する。
【0026】次にモードVは、モードIVのロータ27の
急減速過程のあとロータ27を回転状態から静止状態へ
スローデクセルにて徐々に減速する過程であり、モータ
26の回転数が低いため、モータ26に発電制動ではな
く直流制動により減速力を与え滑らかに停止させる制御
を行なう。従って電源用双方向電力変換器22は上述の
如くの昇圧コンバータとして動作し、順方向運転を行な
っても良いし、或いは直流制動に要する電力が小さい場
合にはスイッチング素子U、V、X、Yを全てOFFし
単なる全波整流機として動作させることも可能であり、
更に交流位相制御素子25により平滑用コンデンサ24
の充電電圧を調節し、PWM制御直流制動と組み合わせ
広範囲な制動制御を選択する。直流制動のために双方向
電力変換器26のスイッチング素子に出力されるオンオ
フ・パターンの一例を図14に示す。制動力を調節する
ため三角搬送波145と比較信号146との対応を変え
適切なPWMデューティのものが任意に選択可能になっ
ており、図11に於て、ROM29に記憶されているB
PWM0〜BPWM31の中ブロックが直流制動の部分
に当たり、32段階のデューティが選択できる。図14
では、キャリア数16、デユーティ40%の場合の例を
示す。
【0027】なお、モードVに於ては、遠心分離する試
料の種類、分離条件によっては、図15に示すように自
然減速による減速よりも更に緩和なデクセルパターンA
のような減速曲線により減速する場合があり、この時は
前述のモードIと同様の交流位相制御素子25により平
滑用コンデンサ24の充電電圧を調節し、双方向電力変
換器26によりモータ26を駆動し、滑らかに除々に減
速する運転方法を用いる。
【0028】本発明の実施例の説明では、電源用双方向
電力変換器22は単相の場合を例に取って説明したが、
三相交流の場合も同様の構成によりその機能が実現可能
なことは当業者に於ては容易に理解できよう。また、本
発明の実施例の説明では、交流位相制御素子25の場所
は、図1の132で示す位置にあっても同一の機能が実
現可能であり、また種類もトランジスタ或いはGTO等
の自己消弧能力を有する素子でも使用可能である。一
方、電源用双方向電力変換器22及び双方向電力変換器
26の還流整流回路は既変換器を構成するスイッチング
素子に構造上寄生して、或いは意図的に内蔵して設けら
れているものでも使用可能であるし、上記と同様GTO
等の自己消弧能力を有する素子でも本発明の思想の内で
使用可能であることは明らかである。
【0029】本発明に於て、電源用双方向電力変換器2
2及び双方向電力変換器26の上アームのスイッチング
素子U、V、u、v、wのスイッチング制御のための電
源の供給を、下アームのスイッチング素子X、Y、x、
y、zのスイッチング制御のための電源と基準電位を共
有して用いる実施例を図16に示す。図16は、双方向
電力変換器26の場合について示したものであり、図1
及び図8と同一の機能の部分には同一の番号が符してあ
り、スイッチング素子26uのドライブ回路132を例
に取り説明すると、133は平滑用コンデンサ24の陰
極ライン24bを基準電位とするドライブ回路132及
び134、135、136、137、138の共通電源
であり、逆阻止用ダイオード139及びドライブ回路1
32の駆動電機エネルギを蓄積する例えばアルミ電解の
コンデンサ140が直列に接続され該コンデンサ140
の他端はスイッチング素子26uのエミッタEに接続さ
れており、ドライブ回路132の電源VCCu,GND
Uはコンデンサ140の両端に並列に接続されている。
従って、スイッチング素子26xのONに伴い、共通電
源133からダイオード139、コンデンサ140、ス
イッチング素子26xのルートでコンデンサ140が充
電され、スイッチング素子26xのOFFに従いコンデ
ンサ140の陰極側はフローティング状態となり、スイ
ッチング素子26xとコンプリメンタリペアで動作する
スイッチング素子26uのドライブ回路132の駆動電
気エネルギがコンデンサ140に蓄積される。スイッチ
ング素子26yと25v、26z、26wについても同
様であり、夫々逆阻止ダイオード141、142コンデ
ンサ143、144が図示のように接続され構成されて
いる。なお上記の説明の通り、上アームのドライブ回路
132、134、135は夫々コンデンサ140、14
3、144の充電電荷で駆動されるものであるから、下
アームのスイッチング素子26x、26y、26zが休
止することなく頻繁にスイッチング動作を繰り返す必要
があり、図14に示した直流制動のオンオフ・パターン
は上記の制約条件を満たす工夫が加えられている。電源
用双方向電力変換器22に関しても同様であり、本実施
例によれば、上アームのドライブ回路の電源を互いに独
立させた基準電位とする電源を夫々に設ける必要が無く
なり、制御部を簡素化できるためひいては機器の小形化
に効果がある。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、モータが力行運転する
場合は、電源用双方向電力変換回路は制御装置の動作に
より交流電源に系統連係し交流電源の電圧波形に相似な
電流が流れるよう昇圧コンバータとして動作し順方向運
転を行ない、モータが回生運転する場合には、上記電力
変換回路は同様にして交流電源に系統連係し交流電源の
電圧波形に相似な電流が戻るよう降圧コンバータとして
動作し逆方向運転を行なうようにしたので、高調波電流
を含んだ電源電流は低減され電源の電圧波形に歪みを生
ずることがなく、同一コンセントに接続される他の機器
への悪影響を回避できる効果がある。更に、高い力率の
電源電流が流れるため、電源の給電容量に制限がある場
合でも慣性モーメントの大きいロータの加速中に遠心機
内の補機の動作を一時中断する必要は無く、遠心機の機
能が常に確保できると共に、小さな給電容量の電源に於
ても急速なロータの加速が可能となり、遠心機の基本性
能が向上する効果がある。
【0031】本発明によれば、上記に於て平滑用コンデ
ンサの充電電圧を調節する交流位相制御素子を設けたの
で、ロータのスローアクセル、スローデクセル領域に於
て滑らかな加速・減速特性を付与することができ、遠心
分離する試料の撹乱等を防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の具体的実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】 図1の部分的な他の実施例を示す電気回路図
である。
【図3】 図1の詳細な実施例を示すブロック図であ
る。
【図4】 図1の詳細な実施例を示すブロック図であ
る。
【図5】 モータの回転数の時間経過を示す説明図であ
る。
【図6】 PAM制御の動作状況図を示す説明図であ
る。
【図7】 三相PWMインバータの波形の例を示す説明
図である。
【図8】 スイッチング素子のドライブ回路図である。
【図9】 電源用双方向電力変換器の力行動作時のスイ
ッチング素子のON・OFFパターン説明図である。
【図10】 コントロールICの機能ブロック図であ
る。
【図11】 ROMの記憶内容を示した説明図である。
【図12】 コンデンサの容量をパラメータとしたVC
Oの入力バイアス電圧に対する出力周波数の関係を示し
た説明図である。
【図13】 電源用双方向電力変換器の回生動作時のス
イッチング素子のON・OFFパターンの説明図であ
る。
【図14】 三相PWMインバータの直流制動のON・
OFFパターン説明図である。
【図15】 減速パターンの説明図である。
【図16】 ドライブ回路の電源供給回路図を示す実施
例である。
【図17】 従来の遠心機用モータ制御装置を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
21は交流電源、22は電源用双方向電力変換機、23
はリアクトル、24は平滑用コンデンサ、25は交流位
相制御素子、26は双方向電力変換器、28はモータ、
100は制御手段である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 伸二 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機株式 会社内 (72)発明者 松藤 徳康 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機株式 会社内 (72)発明者 飛田 芳則 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機株式 会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流側はリアクトルを介して交流電源に
    接続され、直流側は平滑用コンデンサに接続される還流
    整流回路に、該還流整流回路を構成する夫々整流素子に
    逆方向並列にスイッチング素子を接続した電源用双方向
    電力変換器と、交流側は誘導モータ等のモータに接続さ
    れ、直流側は前記平滑用コンデンサに接続される還流整
    流回路に、該還流整流回路を構成する夫々整流素子に逆
    方向並列にスイッチング素子を接続したモータ用双方向
    電力変換器を備えたモータの駆動制御装置に於て、前記
    電源用双方向電力変換器は交流電源に系統連係し、前記
    モータ用双方向電力変換器が動作して前記モータが力行
    時は、前記電源用双方向変換器のスイッチング素子がO
    N・OFFし高調波電流含有量が低下するよう昇圧コン
    バータとして動作し順方向運転になり、前記モータ用双
    方向電力変換器が動作して前記モータが回生時は前記電
    源用双方向電力変換器のスイッチング素子がON・OF
    Fし、高調波電流含有量が低下するよう降圧コンバータ
    として動作し逆方向運転になるように前記スイッチング
    素子のオンオフ制御パターンを切換える制御手段を設け
    たことを特徴とする遠心機用モータの制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に於て、前記リアクトルと前記
    平滑用コンデンサの間に交流位相制御素子等のスイッチ
    ング素子を設け、前記制御手段は、前記モータが起動時
    或いは直流制動時に、前記平滑用コンデンサの充電電圧
    を調節することを特徴とする遠心機用モータの制御装
    置。
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