JPH1014222A - 電源回生対応降圧形dc−dcコンバータ - Google Patents
電源回生対応降圧形dc−dcコンバータInfo
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- JPH1014222A JPH1014222A JP8185334A JP18533496A JPH1014222A JP H1014222 A JPH1014222 A JP H1014222A JP 8185334 A JP8185334 A JP 8185334A JP 18533496 A JP18533496 A JP 18533496A JP H1014222 A JPH1014222 A JP H1014222A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 降圧形DC−DCコンバータにおいて、電圧
の高い1次側にモータ減速時等に発生するエネルギーを
回生することができるようにする。 【解決手段】 スイッチング素子Tr1をオンにしてイ
ンダクタンスLを介してコンデンサC2を充電し、電圧
が規定値になるとスイッチング素子Tr1をオフにし、
ダイオードD2を介して還流電流を流す。2次側の電圧
が所定値以下になると再びスイッチング素子Tr1をオ
ンとし、上記動作を繰り返し、2次側に降圧した電圧を
得る。モータの減速等によって2次側の電圧が所定値以
上に高くなると、スイッチング素子Tr2をオンとして
コンデンサC2を放電しインダクタンスLにエネルギを
蓄積する。次にスイッチング素子Tr2をオフにする
と、ダイオードD1のアノード側の電圧が高くなり該ダ
イオードD1を介して1次側に電流が戻される。
の高い1次側にモータ減速時等に発生するエネルギーを
回生することができるようにする。 【解決手段】 スイッチング素子Tr1をオンにしてイ
ンダクタンスLを介してコンデンサC2を充電し、電圧
が規定値になるとスイッチング素子Tr1をオフにし、
ダイオードD2を介して還流電流を流す。2次側の電圧
が所定値以下になると再びスイッチング素子Tr1をオ
ンとし、上記動作を繰り返し、2次側に降圧した電圧を
得る。モータの減速等によって2次側の電圧が所定値以
上に高くなると、スイッチング素子Tr2をオンとして
コンデンサC2を放電しインダクタンスLにエネルギを
蓄積する。次にスイッチング素子Tr2をオフにする
と、ダイオードD1のアノード側の電圧が高くなり該ダ
イオードD1を介して1次側に電流が戻される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DC−DCコンバ
ータに関し、特に一次側に電力を回生できるDC−DC
コンバータに関する。
ータに関し、特に一次側に電力を回生できるDC−DC
コンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の送り軸モータ等の駆動装置に
おいては、該モータの速度制御を行うためにインバータ
装置を備えている。このインバータ装置は交流の三相商
用電源を直流に変換するコンバータ部と、この直流電圧
を可変電圧、可変周波数の交流に変換するインバータ部
を備えている。
おいては、該モータの速度制御を行うためにインバータ
装置を備えている。このインバータ装置は交流の三相商
用電源を直流に変換するコンバータ部と、この直流電圧
を可変電圧、可変周波数の交流に変換するインバータ部
を備えている。
【0003】インバータ装置には、モータの減速エネル
ギーを消費する方法として、抵抗回生方式と電源回生方
式とがある。
ギーを消費する方法として、抵抗回生方式と電源回生方
式とがある。
【0004】図6は、上記抵抗回生方式のイバータ装置
の一例である。交流の三相商用電源をダイオードブリッ
ジ回路で構成されるコンバータ部1で直流に変換し、変
換された直流電圧をスイッチング素子Tr(図6ではI
GBT:Insulated Gate Bipolar Transistor を使用)
とダイオードDで構成されるインバータ部2で、スイッ
チング素子TrをPWM制御等によって切り替えて、モ
ータMの速度を制御している。又、モータの制動時に
は、モータを発電機として機能させモータをも含めた負
荷の回転エネルギーをインバータ部2の入力側に返還さ
せ、回生放電回路3のスイッチング素子Tr3をオンと
し、回生電流を抵抗Rに流すことによって、制動時の回
転エネルギーを吸収するようにしている。なお、C1は
平滑コンデンサである。
の一例である。交流の三相商用電源をダイオードブリッ
ジ回路で構成されるコンバータ部1で直流に変換し、変
換された直流電圧をスイッチング素子Tr(図6ではI
GBT:Insulated Gate Bipolar Transistor を使用)
とダイオードDで構成されるインバータ部2で、スイッ
チング素子TrをPWM制御等によって切り替えて、モ
ータMの速度を制御している。又、モータの制動時に
は、モータを発電機として機能させモータをも含めた負
荷の回転エネルギーをインバータ部2の入力側に返還さ
せ、回生放電回路3のスイッチング素子Tr3をオンと
し、回生電流を抵抗Rに流すことによって、制動時の回
転エネルギーを吸収するようにしている。なお、C1は
平滑コンデンサである。
【0005】この抵抗回生方式では、減速エネルギーを
抵抗で全て消費するために減速エネルギーが大きいもの
の、減速頻度が高い場合には、容量の大きい抵抗器が必
要となり、コスト及び実装面積が増大するという欠点を
有している。
抵抗で全て消費するために減速エネルギーが大きいもの
の、減速頻度が高い場合には、容量の大きい抵抗器が必
要となり、コスト及び実装面積が増大するという欠点を
有している。
【0006】図7は、電源回生方式のイバータ装置の一
例である。三相の各相毎にスイッチング素子Trとダイ
オードDの並列回路が2組設けられたコンバータ部1´
と図6と同様のインバータ部2(この図7ではインバー
タ部2の詳細は省略している)で構成されている。な
お、C1は平滑コンデンサである。モータの回転方向と
トルク方向が一致する力行時には、コンバータ部1のス
イッチング素子Trは全てオフで、ダイオードDによる
ダイオードブリッジ回路で図6に示すコンバータ部1と
同一の動作を行って三相交流電源を直流に変換し、イン
バータ部2で図6のインバータ部2と同様にこの直流を
交流に変換してモータMを駆動する。又、モータの回転
方向とトルク方向が逆となる回生時には、図6のインバ
ータ装置で説明したように、減速エネルギーがインバー
タ部2の入力側に返還され、平滑コンデンサC1を充電
する。この充電電圧が所定値以上になると、スイッチン
グ素子Trを動作させコンバータ部2の電源側に電流を
戻すようにしている。
例である。三相の各相毎にスイッチング素子Trとダイ
オードDの並列回路が2組設けられたコンバータ部1´
と図6と同様のインバータ部2(この図7ではインバー
タ部2の詳細は省略している)で構成されている。な
お、C1は平滑コンデンサである。モータの回転方向と
トルク方向が一致する力行時には、コンバータ部1のス
イッチング素子Trは全てオフで、ダイオードDによる
ダイオードブリッジ回路で図6に示すコンバータ部1と
同一の動作を行って三相交流電源を直流に変換し、イン
バータ部2で図6のインバータ部2と同様にこの直流を
交流に変換してモータMを駆動する。又、モータの回転
方向とトルク方向が逆となる回生時には、図6のインバ
ータ装置で説明したように、減速エネルギーがインバー
タ部2の入力側に返還され、平滑コンデンサC1を充電
する。この充電電圧が所定値以上になると、スイッチン
グ素子Trを動作させコンバータ部2の電源側に電流を
戻すようにしている。
【0007】この電源回生方式の場合、減速エネルギー
を電源に帰す働きをするため抵抗は不要となり、減速エ
ネルギーの大きいもの、減速頻度が高い場合でも有効に
機能する。
を電源に帰す働きをするため抵抗は不要となり、減速エ
ネルギーの大きいもの、減速頻度が高い場合でも有効に
機能する。
【0008】一方、インバータ部の定格電圧より高い電
圧が発生する電源電圧においてインバータ装置を作動さ
せる場合には、インバータ部の入力側にはインバータ部
の定格電圧以下の電圧を印加しなければならない。例え
ば、定格電圧が200Vのインバータ装置の場合で供給
電源が三相400Vであるような場合、図3に示すよう
に、トランス10によって定格電圧の三相200Vにお
とし、該三相200Vをコンバータ部1(1´)で直流
に変換し、インバータ部2で交流に変換してモータMを
駆動する方法が一般的に採用されている。しかし、この
方法では、トランス10の実装面積が大きくなるという
欠点がある。
圧が発生する電源電圧においてインバータ装置を作動さ
せる場合には、インバータ部の入力側にはインバータ部
の定格電圧以下の電圧を印加しなければならない。例え
ば、定格電圧が200Vのインバータ装置の場合で供給
電源が三相400Vであるような場合、図3に示すよう
に、トランス10によって定格電圧の三相200Vにお
とし、該三相200Vをコンバータ部1(1´)で直流
に変換し、インバータ部2で交流に変換してモータMを
駆動する方法が一般的に採用されている。しかし、この
方法では、トランス10の実装面積が大きくなるという
欠点がある。
【0009】又、別の方法として、図4に示すように、
三相400VをAC−DCコンバータ20によって、ま
ず直流電圧に変換し、この直流電圧をDC−DCコンバ
ータ30によって任意の直流電圧に変換してインバータ
部2に入力する方法がある。この降圧形DC−DCコン
バータ30をモータの駆動装置に用いる場合、入力側が
出力側よりも電圧が高いことから、モータの減速時のエ
ネルギー消費は回生放電回路3による抵抗回生方式をと
ることになる。
三相400VをAC−DCコンバータ20によって、ま
ず直流電圧に変換し、この直流電圧をDC−DCコンバ
ータ30によって任意の直流電圧に変換してインバータ
部2に入力する方法がある。この降圧形DC−DCコン
バータ30をモータの駆動装置に用いる場合、入力側が
出力側よりも電圧が高いことから、モータの減速時のエ
ネルギー消費は回生放電回路3による抵抗回生方式をと
ることになる。
【0010】図2は、上記降圧形DC−DCコンバータ
30として一般的に使用される降圧形チョッパ回路の例
である。高直流電圧(21/2 ×400V)が入力される
一次側の一方の端子にはスイッチング素子Tr1の一方
の端子(IGBTのコレクタ端子)が接続されスイッチ
ング素子Tr1の他方の端子(IGBTのエミッタ端
子)には、インダクタンスL接続され、該インダクタン
スLの他端には平滑コンデンサC2が接続され、該コン
デンサC2の他端は1次側の他方の端子に接続され、上
記平滑コンデンサC2の両端が2次側出力端子となって
いる。又、上記インダクタンスLと平滑コンデンサC2
の直列回路と並列にダイオードD2がスイッチング素子
Tr1がオンしたときには電流のが流れない向き、即ち
インダクタンスL側をカソードにして接続されている。
以上の構成によってDC−DCコンバータ30としての
降圧形チョッパ回路を構成している。
30として一般的に使用される降圧形チョッパ回路の例
である。高直流電圧(21/2 ×400V)が入力される
一次側の一方の端子にはスイッチング素子Tr1の一方
の端子(IGBTのコレクタ端子)が接続されスイッチ
ング素子Tr1の他方の端子(IGBTのエミッタ端
子)には、インダクタンスL接続され、該インダクタン
スLの他端には平滑コンデンサC2が接続され、該コン
デンサC2の他端は1次側の他方の端子に接続され、上
記平滑コンデンサC2の両端が2次側出力端子となって
いる。又、上記インダクタンスLと平滑コンデンサC2
の直列回路と並列にダイオードD2がスイッチング素子
Tr1がオンしたときには電流のが流れない向き、即ち
インダクタンスL側をカソードにして接続されている。
以上の構成によってDC−DCコンバータ30としての
降圧形チョッパ回路を構成している。
【0011】この降圧形チョッパ回路は、スイッチング
素子Tr1をオンとすると、インダクタンスLを通って
コンデンサC2を充電し、2次側の電圧が上昇する。2
次側の電圧が任意の電圧(例えば、21/2 ×200V)
に達すると、スイッチング素子Tr1をオフにし、代わ
ってダイオードD2を介して、インダクタンスLに蓄積
されたエネルギーによる還流電流を流す。2次側の電圧
が低下すると、再度スイッチング素子Tr1をオンとし
上述した方法によって2次側の電圧を上昇させる。この
繰り返しによって、2次側に1次側よりも低圧の直流電
圧を得ることができる。
素子Tr1をオンとすると、インダクタンスLを通って
コンデンサC2を充電し、2次側の電圧が上昇する。2
次側の電圧が任意の電圧(例えば、21/2 ×200V)
に達すると、スイッチング素子Tr1をオフにし、代わ
ってダイオードD2を介して、インダクタンスLに蓄積
されたエネルギーによる還流電流を流す。2次側の電圧
が低下すると、再度スイッチング素子Tr1をオンとし
上述した方法によって2次側の電圧を上昇させる。この
繰り返しによって、2次側に1次側よりも低圧の直流電
圧を得ることができる。
【0012】モータの減速時には、回転エネルギーを電
源に帰す回路がこのDC−DCコンバータ30としての
降圧形チョッパ回路にはないことから、抵抗回生方式が
とられ、図に示すように抵抗Rとスイッチング素子Tr
3の直列回路からなる回生放電回路3が平滑コンデンサ
C2と並列に付加されている。モータの減速時におい
て、2次側の電圧が所定値(例えば、21/2 ×200×
1.2V程度)以上になると、スイッチング素子Tr3
をオンとし、コンデンサC2を放電させ2次側電圧を所
定値まで低下させる。上述したように、抵抗回生方式で
あると、減速時のエネルギーを抵抗Rで全て消費するも
のであることから、減速エネルギーの大きいモータや加
減速頻度が高い使用条件の場合には、容量の大きい抵抗
器が必要となり、コスト及び実装面積が増大するという
欠点が生じる。
源に帰す回路がこのDC−DCコンバータ30としての
降圧形チョッパ回路にはないことから、抵抗回生方式が
とられ、図に示すように抵抗Rとスイッチング素子Tr
3の直列回路からなる回生放電回路3が平滑コンデンサ
C2と並列に付加されている。モータの減速時におい
て、2次側の電圧が所定値(例えば、21/2 ×200×
1.2V程度)以上になると、スイッチング素子Tr3
をオンとし、コンデンサC2を放電させ2次側電圧を所
定値まで低下させる。上述したように、抵抗回生方式で
あると、減速時のエネルギーを抵抗Rで全て消費するも
のであることから、減速エネルギーの大きいモータや加
減速頻度が高い使用条件の場合には、容量の大きい抵抗
器が必要となり、コスト及び実装面積が増大するという
欠点が生じる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、インバータ部の定格電圧より高い電圧が発生する電
源電圧を使用する場合においても、抵抗回生方式を採用
せずに、モータ減速時に発生するエネルギーを電源に回
生することができる電源回生対応降圧形DC−DCコン
バータを提供することにある。
は、インバータ部の定格電圧より高い電圧が発生する電
源電圧を使用する場合においても、抵抗回生方式を採用
せずに、モータ減速時に発生するエネルギーを電源に回
生することができる電源回生対応降圧形DC−DCコン
バータを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、降圧形コンバ
ータ回路内に昇圧形チョッパ回路を設け、降圧形コンバ
ータ回路の1次側に電流を戻すようようにした。降圧形
コンバータ回路内の平滑コンデンサを放電させインダク
タンスにエネルギを蓄積させるためのスイッチング素子
を設け、該インダクタンスに蓄積されたエネルギによっ
て降圧形コンバータ回路の入力1次側よりも高い電圧を
発生させて1次側に電流を戻すようにした。
ータ回路内に昇圧形チョッパ回路を設け、降圧形コンバ
ータ回路の1次側に電流を戻すようようにした。降圧形
コンバータ回路内の平滑コンデンサを放電させインダク
タンスにエネルギを蓄積させるためのスイッチング素子
を設け、該インダクタンスに蓄積されたエネルギによっ
て降圧形コンバータ回路の入力1次側よりも高い電圧を
発生させて1次側に電流を戻すようにした。
【0015】具体的構成として、第1のスイッチング素
子とインダクタンス及び平滑コンデンサの直列回路の両
端を入力1次側とし、上記インダクタンスと平滑コンデ
ンサの直列回路と並列に該インダクタンスと平滑コンデ
ンサとで閉回路をなし還流電流を流す第1のダイオード
を接続し、上記平滑コンデンサの両端を2次側出力端子
として降圧形コンバータ回路を構成する。さらに、上記
第1のダイオードと並列に第2のスイッチング素子を接
続し、かつ上記第1のスイッチング素子と並列に該第1
のスイッチング素子の電流の流れとは逆方向に電流を流
す向きに接続された第2のダイオードを接続して、上記
第2のスイッチング素子と第2のダイオードによって昇
圧形チョッパ回路を構成する。該昇圧形チョッパ回路に
よって1次側より高い電圧を上記第1のダイオードと第
2のスイッチング素子の並列回路の両端に発生させ、1
次側に電流を戻すことができるようにした。
子とインダクタンス及び平滑コンデンサの直列回路の両
端を入力1次側とし、上記インダクタンスと平滑コンデ
ンサの直列回路と並列に該インダクタンスと平滑コンデ
ンサとで閉回路をなし還流電流を流す第1のダイオード
を接続し、上記平滑コンデンサの両端を2次側出力端子
として降圧形コンバータ回路を構成する。さらに、上記
第1のダイオードと並列に第2のスイッチング素子を接
続し、かつ上記第1のスイッチング素子と並列に該第1
のスイッチング素子の電流の流れとは逆方向に電流を流
す向きに接続された第2のダイオードを接続して、上記
第2のスイッチング素子と第2のダイオードによって昇
圧形チョッパ回路を構成する。該昇圧形チョッパ回路に
よって1次側より高い電圧を上記第1のダイオードと第
2のスイッチング素子の並列回路の両端に発生させ、1
次側に電流を戻すことができるようにした。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態の電
源回生対応降圧形DC−DCコンバータの回路図であ
る。図2に示す従来のDC−DCコンバータと比較し、
回生放電回路3の抵抗Rとスイッチング素子Tr3の代
わりに、ダイオードD2と並列に導通時にはダイオード
とは逆方向に電流を流すスイッチング素子(IGBT)
Tr2が接続され、かつスイッチング素子(IGBT)
Tr1と並列に該スイッチング素子Tr1の導通時とは
逆方向に電流を流すダイオードD1が接続され、このス
イッチング素子Tr2とダイオードD1によって構成さ
れる昇圧チョッパ回路を付加した点で相違するものであ
る。
源回生対応降圧形DC−DCコンバータの回路図であ
る。図2に示す従来のDC−DCコンバータと比較し、
回生放電回路3の抵抗Rとスイッチング素子Tr3の代
わりに、ダイオードD2と並列に導通時にはダイオード
とは逆方向に電流を流すスイッチング素子(IGBT)
Tr2が接続され、かつスイッチング素子(IGBT)
Tr1と並列に該スイッチング素子Tr1の導通時とは
逆方向に電流を流すダイオードD1が接続され、このス
イッチング素子Tr2とダイオードD1によって構成さ
れる昇圧チョッパ回路を付加した点で相違するものであ
る。
【0017】一次側に直流電圧(例えば21/2 ×400
V)が入力され、スイッチング素子Tr1をオンとする
と、インダクタンスLを通ってコンデンサC2を充電
し、2次側の電圧が上昇する。2次側の電圧が任意の電
圧(例えば、21/2 ×200V)に達すると、スイッチ
ング素子Tr1をオフにし、代わってダイオードD2を
介して、インダクタンスLに蓄積されたエネルギーによ
る還流電流を流す。2次側の電圧が低下すると、再度ス
イッチング素子Tr1をオンとし上述した方法によって
2次側の電圧を上昇させる。この繰り返しによって、2
次側に1次側よりも低圧の直流電圧を供給する点におい
ては、図2に示す従来のDC−DCコンバータと同一で
ある。
V)が入力され、スイッチング素子Tr1をオンとする
と、インダクタンスLを通ってコンデンサC2を充電
し、2次側の電圧が上昇する。2次側の電圧が任意の電
圧(例えば、21/2 ×200V)に達すると、スイッチ
ング素子Tr1をオフにし、代わってダイオードD2を
介して、インダクタンスLに蓄積されたエネルギーによ
る還流電流を流す。2次側の電圧が低下すると、再度ス
イッチング素子Tr1をオンとし上述した方法によって
2次側の電圧を上昇させる。この繰り返しによって、2
次側に1次側よりも低圧の直流電圧を供給する点におい
ては、図2に示す従来のDC−DCコンバータと同一で
ある。
【0018】一方、2次側の電圧(コンデンサC2の充
電電圧)が回生電流等によって所定値よりも上昇したと
きは、スイッチング素子Tr2をオンにすることによっ
て、コンデンサC2、インダクタンスL、スイッチング
素子Tr2の閉回路を形成し、インダクタンスLに充電
エネルギを蓄積する。そして、スイッチング素子Tr2
をオフにすると、ダイオードD1のアノード側がカソー
ド側よりも電圧が高いのでインダクタンスLに蓄積され
たエネルギーはダイオードD1を介して1次側に流れ返
還される。このように、スイッチング素子Tr2とダイ
オードD1によって昇圧チョッパ回路として機能するも
のである。
電電圧)が回生電流等によって所定値よりも上昇したと
きは、スイッチング素子Tr2をオンにすることによっ
て、コンデンサC2、インダクタンスL、スイッチング
素子Tr2の閉回路を形成し、インダクタンスLに充電
エネルギを蓄積する。そして、スイッチング素子Tr2
をオフにすると、ダイオードD1のアノード側がカソー
ド側よりも電圧が高いのでインダクタンスLに蓄積され
たエネルギーはダイオードD1を介して1次側に流れ返
還される。このように、スイッチング素子Tr2とダイ
オードD1によって昇圧チョッパ回路として機能するも
のである。
【0019】図5は、上述した電源回生対応降圧形DC
−DCコンバータ40をモータ駆動装置のインバータ装
置に適用した時のブロック図である。三相400VをA
C−DCコンバータ20によって、直流電圧(21/2 ×
400V)に変換し、この直流電圧を電源回生対応降圧
形DC−DCコンバータ40によって上述した方法によ
り任意の直流電圧(例えば、21/2 ×200V)に変換
し、この直流電圧をインバータ部2によって交流に変換
してモータMを駆動制御する。モータの制動時には、モ
ータが発電機として機能しモータをも含めた負荷の回転
エネルギーがインバータ部2の入力側に返還される。そ
のため、DC−DCコンバータ40の2次側が所定値よ
りも上昇した際には、上述したようにDC−DCコンバ
ータ40のスイッチング素子Tr2をオンとしてインダ
クタンスLに充電エネルギーを蓄積する。そして、上記
スイッチング素子Tr2をオフとするとダイオードD1
のアノード側の電圧が高くなっているからダイオードD
1を介して、AC−DCコンバータ20内にある平滑コ
ンデンサを充電し、この平滑コンデンサの充電電圧が所
定値以上になると、図7の電源回生方式のイバータ装置
で説明したように、さらに電源側に電流を戻す。
−DCコンバータ40をモータ駆動装置のインバータ装
置に適用した時のブロック図である。三相400VをA
C−DCコンバータ20によって、直流電圧(21/2 ×
400V)に変換し、この直流電圧を電源回生対応降圧
形DC−DCコンバータ40によって上述した方法によ
り任意の直流電圧(例えば、21/2 ×200V)に変換
し、この直流電圧をインバータ部2によって交流に変換
してモータMを駆動制御する。モータの制動時には、モ
ータが発電機として機能しモータをも含めた負荷の回転
エネルギーがインバータ部2の入力側に返還される。そ
のため、DC−DCコンバータ40の2次側が所定値よ
りも上昇した際には、上述したようにDC−DCコンバ
ータ40のスイッチング素子Tr2をオンとしてインダ
クタンスLに充電エネルギーを蓄積する。そして、上記
スイッチング素子Tr2をオフとするとダイオードD1
のアノード側の電圧が高くなっているからダイオードD
1を介して、AC−DCコンバータ20内にある平滑コ
ンデンサを充電し、この平滑コンデンサの充電電圧が所
定値以上になると、図7の電源回生方式のイバータ装置
で説明したように、さらに電源側に電流を戻す。
【0020】
【発明の効果】本発明は、降圧形DC−DCコンバータ
回路において2次側から1次側に電流を戻すことができ
るので、直流電源電圧を降圧してインバータ部に入力し
てモータを駆動する場合に、モータを減速される時に発
生する減速エネルギーを消費させるための回生放電抵抗
を必要とせず、1次側の電源まで戻すことによって減速
エネルギーを吸収するようにしたから、モータの減速条
件も回生放電抵抗の容量等によって制限を受けず、かつ
回生放電抵抗を設ける必要がない分だけコスト及び実装
面積を小さくすることができる。
回路において2次側から1次側に電流を戻すことができ
るので、直流電源電圧を降圧してインバータ部に入力し
てモータを駆動する場合に、モータを減速される時に発
生する減速エネルギーを消費させるための回生放電抵抗
を必要とせず、1次側の電源まで戻すことによって減速
エネルギーを吸収するようにしたから、モータの減速条
件も回生放電抵抗の容量等によって制限を受けず、かつ
回生放電抵抗を設ける必要がない分だけコスト及び実装
面積を小さくすることができる。
【図1】図1は、本発明の一実施形態の回路図である。
【図2】図2は、従来の回生放電抵抗を有する降圧形D
C−DCコンバータの回路図である。
C−DCコンバータの回路図である。
【図3】トランスを用いて高い交流電圧を直流に変換す
ると共に降圧してインバータ部に入力してモータを制御
する従来の方法を説明する説明図である。
ると共に降圧してインバータ部に入力してモータを制御
する従来の方法を説明する説明図である。
【図4】DC−DCコンバータを用いて高い交流電圧を
直流に変換すると共に降圧してインバータ部に入力して
モータを制御する従来の方法を説明する説明図である。
直流に変換すると共に降圧してインバータ部に入力して
モータを制御する従来の方法を説明する説明図である。
【図5】本発明を適用したモータの駆動制御方法の説明
図である。
図である。
【図6】抵抗回生方式のイバータ装置の従来例の一例を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図7】電源回生方式のイバータ装置の従来例の一例を
示す回路図である。
示す回路図である。
1 コンバータ部 2 インバータ部 3 回生放電回路 Tr,Tr1,Tr2,Tr3 スイッチング素子 D,D1,D2 ダイオード L インダクタンス C1,C2 コンデンサ
Claims (2)
- 【請求項1】 降圧形DC−DCコンバータ回路内の平
滑コンデンサを放電させインダクタンスにエネルギを蓄
積させるためのスイッチング素子を設け、該インダクタ
ンスに蓄積されたエネルギによって降圧形コンバータ回
路の入力1次側よりも高い電圧を発生させて1次側に電
流を戻すように構成された電源回生対応降圧形DC−D
Cコンバータ。 - 【請求項2】 第1のスイッチング素子とインダクタン
ス及び平滑コンデンサの直列回路の両端を入力1次側と
し、上記インダクタンスと平滑コンデンサの直列回路と
並列に該インダクタンスと平滑コンデンサとで閉回路を
なし還流電流を流す第1のダイオードを接続し、上記平
滑コンデンサの両端を2次側出力端子として降圧形DC
−DCコンバータ回路を構成し、上記第1のダイオード
と並列に第2のスイッチング素子を接続し、かつ上記第
1のスイッチング素子と並列に該第1のスイッチング素
子の電流の流れとは逆方向に電流を流す向きに接続され
た第2のダイオードを接続して、上記第2のスイッチン
グ素子と第2のダイオードによって昇圧形チョッパ回路
を構成し、該昇圧形チョッパ回路によって1次側より高
い電圧を上記第1のダイオードと第2のスイッチング素
子の並列回路の両端に発生させ、1次側に電流を戻すこ
とができるようにした電源回生対応降圧形DC−DCコ
ンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8185334A JPH1014222A (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 電源回生対応降圧形dc−dcコンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8185334A JPH1014222A (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 電源回生対応降圧形dc−dcコンバータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1014222A true JPH1014222A (ja) | 1998-01-16 |
Family
ID=16168997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8185334A Withdrawn JPH1014222A (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 電源回生対応降圧形dc−dcコンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1014222A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19842444A1 (de) * | 1998-09-16 | 2000-03-30 | Siemens Nixdorf Inf Syst | Überspannungsabschaltung |
JP2001268900A (ja) * | 2000-03-22 | 2001-09-28 | Masayuki Hattori | 双方向型昇降圧チョッパ回路 |
KR101143367B1 (ko) * | 2010-01-06 | 2012-05-18 | 이경산전 주식회사 | Ktx 고속전철 추진제어시스템의 여자초퍼장치 설계방법 |
JP2016226102A (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-28 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | バックアップ電源装置とそれを搭載した自動車 |
CN111418140A (zh) * | 2017-11-28 | 2020-07-14 | 西门子股份公司 | 具有互相特定耦合的中间电路转换器的中间电路转换器的组 |
-
1996
- 1996-06-27 JP JP8185334A patent/JPH1014222A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN111418140B (zh) * | 2017-11-28 | 2023-08-25 | 西门子股份公司 | 具有互相特定耦合的中间电路转换器的中间电路转换器的组 |
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Legal Events
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