JPH07245168A - 電線連結方法および電線連結装置 - Google Patents

電線連結方法および電線連結装置

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JPH07245168A
JPH07245168A JP3608094A JP3608094A JPH07245168A JP H07245168 A JPH07245168 A JP H07245168A JP 3608094 A JP3608094 A JP 3608094A JP 3608094 A JP3608094 A JP 3608094A JP H07245168 A JPH07245168 A JP H07245168A
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JP
Japan
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solder
electric wire
wires
wire
plates
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Application number
JP3608094A
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English (en)
Inventor
Tomoya Tominaga
智也 冨永
Ryosuke Shioda
良祐 塩田
Takashi Ito
貴司 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 連結されるべき二本の電線Wの端部芯線W1
をそれぞれ露出する。次に、露出された端部芯線W1を
互いに重ね合わせて位置決めする。位置決めされた端部
芯線W1の重複部位に、溶融したはんだを供給してはん
だ付けする。 【効果】 はんだHを均一に薄く浸透させることが容易
になるので、所望の連結性能を簡単に得ることができ
る。従って、歩留りが高くなる。互いに重ね合わせされ
た2本の端部芯線W1をはんだ付けしているので、連結
部分の機械的強度が強くなる。従って、癖取り装置のロ
ーラに連結部分をなじませても連結部分が破断する虞れ
がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電線連結方法および電
線連結装置に関し、特に、多品種の電線を自動生産ライ
ンにて消費する工場に最適な電線連結方法および電線連
結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車や複写機等に組み込まれるワイヤ
ーハーネスは、主として、予め定める長さに切断され、
両端に端子が圧着された多数の電線によって構成されて
いる。かかるワイヤーハーネスの構成要素である上記電
線を製造するために、電線を所定寸法に切断し、切断し
た電線の両端の絶縁被覆を剥ぎ、電線の両端に端子を圧
着する電線調尺切断装置が公知である(特開平4−27
0020号公報参照)。
【0003】他方、上記電線調尺切断装置は、多数のロ
ーラ間に電線を蛇行させ、さらに電線に張力(例えば5
0N)を付与することにより、電線の癖取りを行なう癖
取り装置を有している。そのため初期の電線のセッティ
ングにおいては、比較的長い時間を掛けて、癖取り装置
のローラ間に電線の端部を這わせる必要があった。以上
のような設備を利用して、ワイヤーハーネス等の電線束
組立体を自動的に製造する際において、当該ワイヤーハ
ーネスの製造条件が変わると、電線を交換しなければな
らない。例えば、線種Xの電線を例えばN1 本に切断し
た後、別の種類の電線Yを例えばN2 本に切断し、さら
に、線種Zの電線をN3 本に切断する・・・というよう
に、作成条件毎に定められた線種の電線から、それぞれ
決められた長さの電線を決められた本数製造する。
【0004】このため、一般に、1台の電線調尺切断装
置においては、1日に何回のもの電線交換が頻繁に行な
われる。例えば本件出願人が実施している生産ラインに
おいては、上記電線調尺切断装置に供給されるべき電線
の種類を20回〜100回程度切り換える必要がある。
この電線の切換作業を逐一行なっていたのでは、癖取り
装置を有する電線調尺切断装置への電線のセッティング
に時間が掛かりすぎてしまう。そこで、従来より、種々
の方法を用いて、供給されている電線の終端と、供給さ
れるべき電線の先端とを連結することが行なわれてい
る。
【0005】例えば、現行では、上記電線の終端と先端
とをスプライスするスプライス方式が採用されている。
この方法では、供給されている電線の芯線と、供給され
るべき電線の芯線とを互いに広げて交差させ、一方の芯
線を他方の芯線の周囲に巻き付け、さらに、他方の芯線
を一方の芯線の周囲に巻き付けて両芯線をより継ぐよう
にしている。この方法は、電線のより継ぎが複雑である
ため、手作業で行なわれている。
【0006】或いは、両芯線を圧着する圧着方式が考え
られている。この圧着方式では、互いに露出している芯
線同士を重ね合わせ、重ね合った部分に金属製の被覆部
材をかしめて、上記被覆部材により両芯線をクリンピン
グするようにしている。さらに、別の方法として、芯線
同士を溶着する溶着方式が挙げられる。この方式では、
互いに芯線同士を重ね合わせ、重なっている部分に、ウ
ェルダーで高電圧を印加して球状に溶解させ、その溶解
部分の溶着力によって両芯線を連結するようにしてい
る。
【0007】また、両芯線をはんだで連結するはんだ方
式も考えられる。従来採用されていたはんだ方式では、
互いに芯合わせされた2本の電線にはんだを供給し、供
給されたはんだを溶融することによって両芯線を連結す
るようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したスプライス方
式では、複雑なより継ぎ作業を人手で行なう必要がある
ため、作業者に熟練を要し、量産になじまない。また、
未熟連者が作業を行なった場合、電線の送行中に連結部
分がちぎれてしまうという不具合があった。上述したよ
うに、電線には、相当大きな張力が作用しているからで
ある。特に、電線調尺切断装置に設けられた癖取り装置
のローラ間で、そのような不具合が多く発生することが
考えられる。
【0009】また、圧着方式の場合、上記電線に作用す
る張力に連結部分が耐えきれず、やはり連結部分がちぎ
れてしまうという不具合があった。しかも、連結部分が
癖取り装置のローラ間に達した際に、当該連結部分の被
覆部材が邪魔になり、連結部分がローラ間をうまく通過
できなくなるという不具合があった。さらに、上記溶着
方式の場合、電線の種類(特に外径)毎にウェルダを交
換する必要がある。このため、複数種類のウェルダを用
意しなければならず、設備が大掛かりになるという不具
合があった。加えて、溶着方式で溶着された接続部分
は、引張強度のばらつきが大きく、歩留りが悪いという
不具合もあった。
【0010】他方、従来のはんだ方式の場合、はんだを
均一に薄く浸透させることが極めて困難であり、歩留り
が悪くなるという不具合があった。加えて、互いに芯合
わせされた2本の芯線をはんだ付けしているので、連結
部分の機械的強度が弱く上記癖取り装置のローラ間を通
過しにくいものがあったり、ローラに連結部分がなじん
だ際に、当該連結部分が破断するという不具合もあっ
た。特に、従来のはんだ方式の場合、被覆材の中で撚ら
れている全ての芯線を芯合わせして連結することが困難
であったため、一部の芯線が連結部分から開いて、引っ
掛かりが生じるという不具合もあった。
【0011】本発明は上記不具合を解決することのでき
る電線連結方法および電線連結装置を提供することを目
的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の構成は、連結されるべき二
本の電線の端部芯線をそれぞれ露出し、露出された端部
芯線を互いに重ね合わせ、重ね合った端部芯線を位置決
めし、位置決めされた端部芯線の重複部位に、溶融した
はんだを供給してはんだ付けすることを特徴とする電線
連結方法である。
【0013】また、請求項2記載の構成は、連結される
べき二本の電線の端部芯線を互いに重ね合わせて位置決
めする位置決め手段と、位置決めされた端部芯線の重複
部位に、溶融したはんだを供給するはんだ供給手段とを
備えていることを特徴とする電線連結装置である。
【0014】また、請求項3記載の構成は、請求項2記
載の電線連結装置において、上記はんだ供給手段は、上
記重複部位の下面または上面に臨む加熱部と、加熱部に
はんだを供給するノズルを含んでいるものである。
【0015】
【作用】請求項1または2記載の記載の構成では、連結
されるべき端部芯線は、互いに重ね合わされて位置決め
され、固定される。そして、端部芯線の重複部位に溶融
したはんだが供給されることにより、はんだが毛細管現
象によって端部芯線の間隙に均一に浸透して凝固し、両
端部芯線を連結する。この際、上記溶融したはんだは、
各端部芯線の終端にまで浸透するので、はんだが凝固す
る際には、一方の端部芯線の終端を他方の端部芯線にろ
う付けすることが可能になる。
【0016】また、請求項3記載の構成では、はんだが
加熱部に供給され、端部芯線の下方または上方で溶融す
る。溶融したはんだが端部芯線から毛細管現象により吸
い込まれる。そして、はんだは、各端部芯線の終端に至
るまで薄く均一に浸透し、凝固する。
【0017】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ本発明の好まし
い実施例について詳述する。図1は、本発明の一実施例
における電線連結装置10の概略斜視図であり、図2お
よび図3は、図1の電線連結装置10における要部を示
す概略斜視図である。
【0018】これらの図を参照して、本実施例の電線連
結装置10は、図2に示す固定側ユニットU1と、図3
に示す移動側ユニットU2とを含むものである。図2を
参照して、固定側ユニットU1は、基台11を備えてい
る。基台11は、平面が長方形に形成された板状の部材
であり、その略中央部には、ガイドブロック12が固定
されている。ガイドブロック12は、横断面が上向きに
開くコの字形に形成された金属部材であり、基台11の
長手方向に沿って平行に延びている。ガイドブロック1
2の上端には、一対のガイドプレート12A、12Bが
固定されている。各ガイドプレート12A、12Bは、
互いにガイドブロック12の長手方向に沿って平行に延
びているとともに、ガイドブロック12の幅方向に一定
の間隔を隔てて並列されている。そして、各ガイドプレ
ート12A、12Bの対向側部に後述する移動側ユニッ
トU2のスライダ21を嵌合させ、ガイドブロック12
の長手方向に沿って移動側ユニットU2をスライド可能
に担持できるようにしている。なお、一方のガイドプレ
ート12Aには、突起12Cが植設されている。図1に
示すように、突起12Cには、引張コイルばね12Dの
一端が固定されている。この引張コイルばね12Dの他
端は、移動側ユニットU2の突起25Cと連結されてい
る。従って、移動側ユニットU2は、引張コイルばね1
2Dにより、ガイドブロック12の一端側から他端側へ
付勢されている。
【0019】ガイドブロック12の凹部13には、柱状
体14が嵌入しており、当該凹部13の一端部に固定さ
れている。柱状体14の上端には、4枚の櫛歯プレート
15〜18が固定されている。各櫛歯プレート15〜1
8は、基端部側が柱状体14の上端に固定されている。
各櫛歯プレート15〜18の先端側は、基台11の長手
方向に沿って、上記ガイドブロック12の他端側に水平
に延びている。各櫛歯プレート15〜18の先端部に
は、開放端部側が大きく開く略V字形の切欠部19(櫛
歯プレート15、17のもののみ図示)が形成されてい
る。そして、この切欠部19内に電線Wの端部芯線W1
(図1参照)を導入できるようにしている。幅方向最外
側に位置する櫛歯プレート15、18と、それに隣接す
る櫛歯プレート16、17は、互いに一枚の櫛歯プレー
ト(それぞれ後述する櫛歯プレート22、櫛歯プレート
23)を挿通可能な隙間15B、18Bを隔てて対向し
ており、それぞれ第1の櫛歯対15Aと、第2の櫛歯対
18Aとを構成している。
【0020】櫛歯対15Aと櫛歯対18Aの間には、は
んだ鏝30の鏝部31が導入されており、側面でみて、
上述した各櫛歯プレート15〜18の切欠部19の下方
に入り込んでいる(図4参照)。なおこれとは別に切欠
部19の上方に入りこませてもよい(図8参照)。上記
はんだ鏝30は、取付け部材32を介して基台11の一
端側上面から上方に延びる取付け板33にボルト34で
固定されている。そして、電気コード35に図示しない
電源から電流を供給することにより、はんだを溶融可能
な所定の温度に上記鏝部31を加熱するようにしてい
る。
【0021】基台11の他端部には、支持体40が固定
されており、この支持体40を介してロール状に巻回さ
れたやに入りはんだHが引出し可能に担持されている。
次に、図3を参照して、移動側ユニットU2について説
明する。上述したように、移動側ユニットU2は、ガイ
ドプレート12A、12Bにガイドされるブロック状の
スライダ21を備えている。スライダ21は、各ガイド
プレート12A、12Bを嵌入させるための溝21A、
21Bを側部に備えている。スライダ21の一端側に
は、2枚の櫛歯プレート22、23が固定されている。
各櫛歯プレート22、23は、基端側がスライダ21の
上側側面に固定されており、先端側がガイドブロック1
2の長手方向に沿い、ガイドブロック12の一端側に向
かって、平行に延びている(図1参照)。各櫛歯プレー
ト22、23の先端部には、開放端部側が大きく開く略
V字形の切欠部24が形成されている。これら切欠部2
4は、上述した固定側ユニットU1の櫛歯プレート15
〜18に形成された切欠部19と協働して、連結用の電
線Wを位置決めするためのものである。各櫛歯プレート
22、23は、所定の間隔を隔ててガイドブロック12
の幅方向に対向しており、これによって、固定側ユニッ
トU1の対応する櫛歯対15A、18Aに区画される隙
間15B、18B(図1、図2参照)に導入可能に構成
されている。
【0022】上記スライダ21の側部には、保持アーム
25、26が一体的に固定されている。各保持アーム2
5、26は、スライダ21の側部からガイドブロック1
2の幅方向に突出する突出部25A、26Aと、突出部
25A、26Aの先端からガイドブロック12の一端側
に向かって平行に延びる平行部25B、26Bとを一体
に備えた平面視L字形に形成されている。各平行部25
B、26Bの先端部には、電線クランプ27、28が設
けられている。各電線クランプ27、28は、対応する
平行部25B、26Bの先端から一体的に上方に突出す
る位置決め板27A、28Aと、位置決め板27A、2
8Aの下部に軸支された回動板27B、28Bとを含む
ものである。具体的には図示していないが、各回動板2
7B、28Bは、捩じりばねによって対応する位置決め
板27A、28Aから離れる方向に付勢されている。そ
して、この捩じりばねの付勢力に抗して回動板27B、
28Bを位置決め板27A、28Aの方へ回動させるこ
とにより、両者間に連結されるべき電線Wを挟持し、各
電線Wを仮止めして各櫛歯プレート22、23の切欠部
24に固定するようにしている(図4参照)。
【0023】保持アーム25、26の下方には、載置板
29が配置されており、スライダ21に固定されてい
る。載置板29は、ピストル型のはんだ供給器50を載
置するためのものである。はんだ供給器50は、線状の
はんだHを突出させるためのノズル51(図4参照)
と、ノズル51からはんだHを繰り出すための引金部5
2とを備えた市販品であり、押し付け板291とボルト
292によって、図示の通り横向きに固定されている。
この際、ノズル51は、スライダ21を貫通して、櫛歯
プレート22、23に形成された切欠部24の下方には
んだHを供給可能に構成されている。これにより、ノズ
ル51は、後述する連結工程において、電線Wの端部芯
線W1の下方にて鏝部31にはんだHを供給することに
なる。
【0024】引金部52は、概ねガイドブロック12の
一端側に向かって配置されている。この引金部52を操
作するために、上記載置板29には、引金駆動レバー2
93が設けられている。引金駆動レバー293は、載置
板29に固定されている保持金具293Aを備えてい
る。保持金具293Aは、横断面が矩形の棒部材293
Bをスライド可能に保持している。棒部材293Bの一
端には、押込み部293Cが固定されている。他方、棒
材部293Cの他端には、引金部52に当接する当接板
293Eが一体的に形成されている。そして、押込み部
293Cを押し込むことにより、引金部52を駆動し
て、上述したノズル51からはんだHを繰り出すように
している。
【0025】次に、本実施例による電線Wの連結工程に
ついて説明する。先ず、図1を参照して、連結されるべ
き二本の電線Wは、それぞれ端部に皮剥加工が施され、
端部芯線W1が露出している。そのような皮剥工程は、
周知のペンチや、皮剥装置を用いて容易に行なうことが
できる。皮剥される端部芯線W1の長さは、上述した櫛
歯プレート22、23の対向間隔よりも僅か(例えば1
〜2mm程度)に長く設定される。
【0026】次に、皮剥された電線Wを両手で保持し、
それぞれ電線クランプ27、28によって対応する電線
Wを位置決めし、固定する。これにより、図4に示すよ
うに、電線Wの端部芯線W1は、櫛歯プレート22、2
3間で重なり合った状態で装着され、そのまま仮止めさ
れる。図5を参照して、電線Wの装着を終えた後、移動
側ユニットU2を矢印Aで示す方向、即ち、ガイドブロ
ック12の他端側から一端側に移動させると、固定側ユ
ニットU1の櫛歯対15Aの隙間15Bに櫛歯プレート
22が、櫛歯対18Aの隙間18Bに櫛歯プレート23
がそれぞれ導入され、両電線Wの芯線端部W1は、各櫛
歯プレート15〜18、22、23間で挟持される。こ
れと同時に、はんだ供給器50のノズル51も、はんだ
鏝30の鏝部31に対し、芯線端部W1の下方にて互い
に対向する。その後、引金駆動レバー293を指で操作
し、はんだHをノズル51から繰り出すと、繰り出され
たはんだHは、鏝部31によって溶融され、端部芯線W
1の下方で成長する。これにより、溶融したはんだH
は、毛細管現象によって吸い上げられ、端部芯線W1の
間隙に均一に浸透して凝固し、両端部芯線W1を連結す
る(図6参照)。この際、溶融したはんだHが各端部芯
線W1の終端にまで薄く均一に浸透するので、図7に示
すように、はんだHが凝固すると一方の端部芯線W1の
終端を他方の端部芯線W1にろう付けすることが可能に
なる。
【0027】このように、本実施例の構成では、はんだ
Hを均一に薄く浸透させることが容易になるので、所望
の連結性能を簡単に得ることができる結果、歩留りが高
くなるという利点がある。加えて、互いに重ね合わせさ
れた2本の端部芯線W1をはんだ付けしているので、図
7に示す連結部分Jの機械的強度が強くなる。従って、
電線Wの連結部分Jを癖取り装置のローラ間に通過させ
ても、何ら支障を来すことがないという利点がある。
【0028】特に、本実施例の構成の場合、端部芯線W
1の終端をも確実にはんだ付けすることができる。他
方、はんだHを均一に浸透させることができるので、連
結部分Jが太くなる虞れもなくなり、電線Wを引き出す
際に、引っ掛かりが生じる虞れもなくなるという利点が
ある。また、本実施例の構成では、複雑なより継ぎ作業
を人手で行なう必要がなくなるので、量産が容易になる
という利点がある。しかも、連結部分Jが容易にローラ
間を通過することができる。
【0029】また、外径の異なる多種類の電線Wに対応
することができる結果、簡単な設備で容易に実施するこ
とができるという利点がある。図8は、本実施例の電線
連結装置をワイヤーハーネスの結束工程に転用した例を
示している。この実施例では、大規模なワイヤーハーネ
スを製造するに際し、仮結束回路と呼ばれる単位電線束
組立体を複数個製造し、本結束工程と呼ばれる工程にお
いて、それらを上述した電線連結装置10で連結するよ
うにしている。
【0030】同図を参照して、上記結束工程において
は、仮結束回路を担持する図板100、図板100を担
持するキャリア101、キャリア101を介して図板1
00を搬送する図板コンベヤー102とが採用されてい
る。図板100は、多数の治具100Aを備えており、
この治具100Aによって、上記仮結束回路を保持して
いる。
【0031】図板キャリア101は、図板101を、作
業者側(図8における左側)に傾けた姿勢で担持するフ
レーム材であり、下部に複数のキャスタ101Aを有し
ている。そして、このキャスタ101Aによって、床面
上を移動可能に構成されている。図板キャリア101の
前部(図8における右側)には、転がりローラ101B
が、支持部材101Cを介して取付けられている。
【0032】図板コンベヤー102は、所定の作業工程
毎に図板コンベヤー102を搬送するためのものであ
り、上記図板キャリア101の転がりローラ101Bと
転がり接触するレール102Aを備えている。そして、
このレール102Aに沿って、図板キャリア101を搬
送することにより、図板100を所定の作業位置に間欠
的に搬送可能に構成されている。
【0033】図板コンベヤー102には、側面視直角三
角形に形成されたステー102Bが取付けられており、
図8に示す結束作業位置に搬送された図板100に対し
て上下方向に対向している。このステー102Bには、
昇降機構102Cを介して上記電線連結装置10が取り
付けられており、電線連結装置10は、結束作業位置に
ある図板100に対し、上下に対向している。
【0034】なお、上述のように、図8の実施例では、
はんだ鏝30が切欠部19の上方に臨んでいる。このよ
うな設定は、ボルト34(図1、図2参照)の設定によ
り、容易に行なうことができる。図8の構成では、以下
の作用を奏する。即ち、結束されるべき仮結束回路は、
図板100の上に配置され、所定の電線に皮剥加工が施
されて、芯線を露出させている。この状態で、図板コン
ベヤー102により図板キャリア101が図8に示す結
束作業位置に搬送すると、図板100は、電線連結装置
10に対向する。そして、作業者が上述した動作によっ
て連結されるべき芯線同士をはんだ付けすることによ
り、仮結束回路の結束工程が終了する。なお、この実施
例で連結されるべき電線は、一の仮結束回路の電線同士
であってもよく、或いは、複数の仮結束回路の電線同士
であってもよい。
【0035】図8のように本実施例の電線連結装置10
を用いた場合には、別工程での圧着設備を要する端子圧
着によるスプライス作業を省略することができるので、
製品のコストダウンに寄与するという利点がある。なお
上述した実施例は、本発明の好ましい具体例を例示した
ものに過ぎず、本発明は上記実施例に限定されない。本
発明の要旨を変更しない範囲内で種々の設計変更が可能
であることは、云うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成で
は、はんだを均一に薄く浸透させることが容易になるの
で、所望の連結性能を簡単に得ることができる結果、歩
留りが高くなるという利点がある。加えて、互いに重ね
合わせされた2本の芯線をはんだ付けしているので、連
結部分の機械的強度が強くなる。従って、電線の連結部
分を癖取り装置のローラ間に通過させても、何ら支障を
来すことがないという利点がある。
【0037】特に、本発明の構成の場合、端部芯線の終
端をも確実にはんだ付けすることができる反面、はんだ
を均一に浸透させることができるので、連結部分が太く
なる虞れもなくなり、電線を引き出す際に、引っ掛かり
が生じる虞れもなくなるという利点がある。また、本発
明の構成では、複雑なより継ぎ作業を人手で行なう必要
がなくなるので、量産が容易になるという利点がある。
しかも、連結部分が容易にローラ間を通過することがで
きる。
【0038】また、外径の異なる多種類の電線に対応す
ることができる結果、簡単な設備で容易に実施すること
ができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における電線連結装置の概略
斜視図であり、
【図2】図1の電線連結装置における固定側ユニットを
示す概略斜視図である。
【図3】図1の電線連結装置における移動側ユニットを
示す概略斜視図である。
【図4】図1の実施例における電線の連結工程を示す要
部拡大図である。
【図5】図1の実施例における電線の連結工程を示す要
部拡大図である。
【図6】図1の実施例における電線の連結工程を示す要
部拡大図である。
【図7】連結された電線の連結部分を示す斜視図であ
る。
【図8】本実施例の電線連結装置をワイヤーハーネスの
結束工程に転用した例を示す概略側面図である。
【符号の説明】
15 櫛歯プレート(位置決め手段) 16 櫛歯プレート(位置決め手段) 17 櫛歯プレート(位置決め手段) 18 櫛歯プレート(位置決め手段) 22 櫛歯プレート(位置決め手段) 23 櫛歯プレート(位置決め手段) 27 電線クランプ(位置決め手段) 28 電線クランプ(位置決め手段) 30 はんだ鏝(はんだ供給手段) 31 鏝部(加熱部) 50 はんだ供給器(はんだ供給手段) 51 ノズル J 連結部分 H はんだ W 電線 W1 芯線端部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連結されるべき二本の電線の端部芯線をそ
    れぞれ露出し、 露出された端部芯線を互いに重ね合わせ、 重ね合った端部芯線を位置決めし、 位置決めされた端部芯線の重複部位に、溶融したはんだ
    を供給してはんだ付けすることを特徴とする電線連結方
    法。
  2. 【請求項2】連結されるべき二本の電線の端部芯線を互
    いに重ね合わせて位置決めする位置決め手段と、 位置決めされた端部芯線の重複部位に、溶融したはんだ
    を供給するはんだ供給手段とを備えていることを特徴と
    する電線連結装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の電線連結装置において、 上記はんだ供給手段は、上記重複部位の下面または上面
    に臨む加熱部と、加熱部にはんだを供給するノズルを含
    んでいるものである。
JP3608094A 1994-03-07 1994-03-07 電線連結方法および電線連結装置 Pending JPH07245168A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020015141A (ko) * 2000-08-21 2002-02-27 이계안 와이어 결선장치
JP2010158722A (ja) * 2003-01-15 2010-07-22 Boeing Co:The ワイヤ接続部を接合するための加熱ステーション
CN105312723A (zh) * 2015-10-28 2016-02-10 苏州和瑞科自动化科技有限公司 一种线缆上锡机的输入输出系统
CN105356203A (zh) * 2015-10-28 2016-02-24 苏州和瑞科自动化科技有限公司 一种上下分层的自动上料和下料的线缆上锡机

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