JPH07244390A - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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JPH07244390A
JPH07244390A JP3276594A JP3276594A JPH07244390A JP H07244390 A JPH07244390 A JP H07244390A JP 3276594 A JP3276594 A JP 3276594A JP 3276594 A JP3276594 A JP 3276594A JP H07244390 A JPH07244390 A JP H07244390A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】特定の電荷輸送物質を混合することにより、溶
解性を向上させ、特に高感度で暗減衰特性が優れた電子
写真特性が良好な電子写真用感光体を得る。 【構成】導電性基体1上に有機材料からなる感光層21
を設けてなる感光体において、感光層21が少なくとも
電荷発生層4と電荷輸送層6を備えてこの順に導電性基
体1上に積層されてなり、前記電荷輸送層6中に特定の
ジスチリル誘導体を少なくとも二種電荷輸送物質5とし
て含むこと。さらに前記電荷発生層4中に特定のビスア
ゾ化合物のうち少なくとも一種を電荷発生物質と3して
含むこと、あるいは前記電荷発生層4中にx型無金属フ
タロシアニンまたはチタニルフタロシアニンのうち少な
くとも一種を電荷発生物質3として含むこととする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子写真用感光体に係
わり、特に感光層に用いられる電荷輸送物質および電荷
発生物質に関する。
【0002】
【従来の技術】近年レーザービームプリンターや複写機
用として、有機電子写真用感光体(以下感光体と称す)
が広く用いられるようになりその感光材料として、有機
光導電性物質の研究が広く進められている。有機光導電
性物質を用いた感光材料は、従来主として用いられてい
るセレンなどの無機光導電性物質を用いた場合に比較し
て可撓性、熱安定性、膜形成性、透明性、価格など利点
が多いが、暗抵抗、光感度の点で劣っているという欠点
がある。そこで膜成形が容易である利点を生かして、感
光体の感光層を主として電荷発生に寄与する層と、暗所
での表面電荷の保持および光受容時の電荷輸送に寄与す
る層とに機能分離した積層構造が考案され、それぞれ各
層の機能に適した材料の選択により全体として電子写真
特性の向上をはかる構成が現在主流になっている。
【0003】この種の積層型感光体は、通常導電性基体
上に有機電荷発生物質を含む電荷発生層と有機電荷輸送
物質を含む電荷輸送層を形成した構造が採用されてい
る。この電荷発生層はレーザービームプリンター用には
赤外光領域に吸収ピークを有するフタロシアニン化合物
などを、複写機用には可視光領域に吸収ピークを有する
アゾ化合物などを電荷発生物質として、ポリエステル、
アクリルなどの結着剤樹脂バインダー中に分散させた塗
布液により塗布形成している。一方電荷輸送層はヒドラ
ゾンやピラゾリンなどの低分子化合物を電荷輸送物質と
してポリカーボネートなどの結着剤樹脂バインダーと混
合させた塗布液により塗布形成している。この積層型感
光体を用いた実際の画像形成に際してはカールソン方式
が適用される。具体的には暗所での感光体へのコロナ放
電による帯電、帯電された感光体表面への露光による原
稿の文字や絵などの静電潜像の形成、形成された静電潜
像による現像、現像されたトナー像の紙などの支持体へ
の転写定着により行われ、トナー像転写後の除電、残留
トナーの除去、光除電などを行った後に再使用に供され
る。かかる積層型感光体は電荷発生部と電荷輸送部を機
能分離しているので、それぞれ最適に設計ができるため
特性面で有利であることから現在主流となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように積層型感
光体は多くの利点を持っている。しかしながら感光体と
して要求される電子写真特性の帯電特性、暗減衰特性、
光減衰特性、繰り返し特性、光疲労特性、分光特性、応
答特性、画像特性などのすべてを同時にかつ十分に満足
するものは現在のところ得られていない。電荷輸送物質
によっては、暗減衰特性は良いが感度特性が悪いもの
や、逆に感度特性は良いが暗減衰特性が悪いというもの
もある。また溶解性が低いため、バインダーに対する比
率を大きくすることができず実用的な特性がでないもの
もある。これらの特性を改善するために電荷輸送物質を
混合する試みもなされている。しかし混合する材料によ
って電荷トラップが新たに形成され、混合での移動度が
個々の成分である電荷輸送物質の移動度よりも低下する
場合があることが知られている。
【0005】この発明は前記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は特定の電荷輸送物質を混合する
ことにより、溶解性を向上させ、特に高感度で暗減衰特
性が優れた電子写真特性が良好な電子写真用感光体を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明によれば前述の
目的は、導電性基体上に有機材料からなる感光層を設け
てなる感光体において、感光層が少なくとも電荷発生層
と電荷輸送層を備えてこの順に導電性基体上に積層され
てなり、前記電荷輸送層中に下記一般式 (I)ないし(I
II)で示されるジスチリル誘導体を少なくとも二種電荷
輸送物質として含むこと。さらに前記電荷発生層中に下
記一般式 (IV) および(V)で示されるビスアゾ化合物
のうち少なくとも一種を電荷発生物質として含むこと、
あるいは前記電荷発生層中にx型無金属フタロシアニン
またはチタニルフタロシアニンのうち少なくとも一種を
電荷発生物質として含むことにより達成される。
【0007】なお前記一般式 (IV) および(V)で示さ
れるA(カップラー残基)は下記一般式 (VI) ないし
(XI) で示されるものであることが有効である。
【0008】
【化4】
【0009】〔一般式 (I) ないし (III)中、R1 ない
しR21は水素原子、アルキル基、アルコキシ基を表す。
またnは置換基の個数を表す。〕
【0010】
【化5】
【0011】〔一般式 (IV) および(V)中、Aはカッ
プラー残基を表す。〕
【0012】
【化6】
【0013】〔一般式の注記を省略する。〕
【0014】
【作用】有機感光体において、電荷輸送層中に前記一般
式 (I) ないし(III)で示されるジスチリル誘導体を少
なくとも二種電荷輸送物質として含み、さらに電荷発生
層中に前記一般式 (IV) および(V)で示されるビスア
ゾ化合物のうち少なくとも一種を電荷発生物質として含
むこと、あるいは前記電荷発生層中にx型無金属フタロ
シアニンまたはチタニルフタロシアニンのうち少なくと
も一種を電荷発生物質として含むことにより、それぞれ
の長所を併せ持つ感光体特性が得られる。
【0015】例えば感光体の感度特性が良い一般式
(I) のジスチリル誘導体と溶解性が良い一般式 (II)
または(III)で示されるジスチリル誘導体を混合させた
ものを用いることにより、感度特性と溶解性が良い感光
体が得られる。また溶解度が低く最適な塗布溶液が作製
できないため、単独では電荷輸送物質として用いること
ができない化合物でも、混合することにより実質的な希
釈倍率を増加することができるので、塗布溶液を容易に
作製することができる。
【0016】
【実施例】この発明に用いられる前記一般式 (I) ない
し(III)で示されるジスチリル誘導体の具体例を例示す
ると次の通りである。
【0017】
【化7】
【0018】
【化8】
【0019】
【化9】
【0020】この発明の感光体は前述のような化合物を
感光層中に含有させたものであり、以下にこの発明の実
施例について図面に基づいて説明する。図1はこの発明
の実施例にかかる単層型感光体を示す断面図、図2はこ
の発明の実施例にかかる負帯電の積層型感光体を示す断
面図、図3はこの発明の実施例にかかる正帯電の積層型
感光体を示す断面図である。1は導電性基体、20、2
1、22は感光層、3は電荷発生物質、4は電荷発生
層、5は電荷輸送物質、6は電荷輸送層、7は被覆層で
ある。
【0021】図1は、導電性基体1上に電荷発生物質3
と電荷輸送物質5を樹脂バインダー(結着剤)に分散し
た感光層20(通常単層型感光体と称せられる構成)が
設けられたものである。図2は導電性基体1上に電荷発
生物質3を主体とする電荷発生層4と、電荷輸送物質5
である化合物を含有する電荷輸送層6との積層からなる
感光層21(通常積層型感光体と称せられる構成)が設
けられたものである。図3は図2の逆の層構成のもので
ある。この場合には、電荷発生層4を保護するため、さ
らに被覆層7を設けるのが一般的である。
【0022】図2および図3に示す2種類の層構成とす
る理由は、負帯電方式として通常用いられる図2の層構
成で正帯電方式で用いようとしても、これに適合する電
荷輸送物質5がまだ見つかっておらず、従って正帯電方
式の感光体として現段階では図3に示した層構成とする
ことが必要なためである。図1の感光体は、電荷発生物
質3を電荷輸送物質5及び樹脂バインダーを溶解した溶
液中に分散させ、この分散液を導電性基体1上に塗布す
ることによって作製できる。
【0023】図2の感光体は、導電性基体1上に電荷発
生物質3を真空蒸着するか、あるいは電荷発生物質3の
粒子を溶剤又は樹脂バインダー中に分散して得た分散液
を塗布、乾燥しその上に電荷輸送物質5及び樹脂バイン
ダーを溶解した溶液を塗布、乾燥することにより作製で
きる。図3の感光体は、電荷輸送物質5及び樹脂バイン
ダーを溶解した溶液を、導電性基体1上に塗布、乾燥し
その上に電荷発生物質3を真空蒸着するか、あるいは電
荷発生物質3の粒子を溶剤又は樹脂バインダー中に分散
して得た分散液を塗布、乾燥しさらに被覆層7を形成す
ることにより作製できる。
【0024】導電性基体1は、感光体の電極としての役
目と同時に他の各層の支持体となっており、円筒状、板
状、フィルム状のいずれでもよく、材質的にはアルミニ
ウム、ステンレス鋼、ニッケルなどの金属、あるいはガ
ラス、樹脂などの上に導電処理をほどこしたものでもよ
い。電荷発生層4は、前述のように電荷発生物質3の粒
子を樹脂バインダー中に分散させた材料を塗布するか、
あるいは真空蒸着などの方法により形成され、光を受容
し電荷を発生する。またその電荷発生効率が高いことと
同時に発生した電荷の電荷輸送層6および被覆層7への
注入性が重要で、電場依存性が少なく低電場でも注入の
良いことが望ましい。電荷発生物質3としては前記一般
式(IV)または(V)で示されるビスアゾ化合物、x型
無金属フタロシアニン、チタニルフタロシアニンなどの
フタロシアニン化合物などが用いられ、画像形成に使用
される露光光源の光波長領域に応じて好適な物質を選ぶ
ことができる。電荷発生層4は電荷発生機能を有すれば
よいので、その膜厚は電荷発生物質3の光吸収係数より
決まり一般的には5μm以下であり、好適には1μm以
下である。電荷発生層4は電荷発生物質3を主体として
これに電荷輸送物質5などを添加して使用することも可
能である。樹脂バインダーとしては、ポリカーボネー
ト、ポリエステル、エポキシ、シリコーン樹脂、メタク
リル酸エステルの重合体および共重合体などを適宜組合
わせて使用することが可能である。
【0025】電荷輸送層6は樹脂バインダー中に電荷輸
送物質5として前記一般式 (I) ないし (III)で示され
るジスチリル誘導体の混合物を分散させた塗膜であり、
暗所では絶縁体層として感光体の電荷を保持し、光受容
時には電荷発生層4から注入される電荷を輸送する機能
をもつ。樹脂バインダーとしては、ポリカーボネート、
ポリエステルなどの重合体および共重合体を用いること
ができる。
【0026】被覆層7は暗所ではコロナ放電の電荷を受
容して保持する機能を有しており、かつ電荷発生層4が
感応する光を透過する性能を有し、露光時に光を透過
し、電荷発生層4に到達させ、発生した電荷の注入を受
けて表面電荷を中和消滅させることが必要である。被覆
材料としては、ポリエステル、ポリアミドなどの有機絶
縁性皮膜形成材料が適用できる。またこれら有機材料と
ガラス樹脂、SiO2 などの無機材料さらには金属、金
属酸化物などの電気抵抗を低減せしめる材料とを混合し
て用いることもできる。被覆材料としては有機絶縁性皮
膜形成材料に限定されることはなく、SiO2 などの無
機材料さらには金属、金属酸化物などの電気抵抗を低減
せしめる材料とを混合して用いることができる。被覆材
料は前述の通り電荷発生物質3の光の吸収極大の波長領
域においてできるだけ透明であることが望ましい。
【0027】被覆層7自体の膜厚は被覆層7の混合組成
にも依存するが、繰り返し連続使用したとき残留電位が
増大するなどの悪影響がでない範囲で任意に設定でき
る。以下負帯電積層型感光体に適用した場合について説
明する。但しこの実施例はこの発明の請求範囲を限定す
るものではない。 〔実施例1〕導電性基体1上に電荷発生物質3として下
記構造式(XII)に示すビスアゾ化合物60重量部と塩化
ビニル樹脂40重量部をメチルエチルケトン溶剤中に分
散させた塗布液を用いて電荷発生層4を形成した。その
上に電荷輸送物質5として化合物No.(I−1)のジ
スチリル誘導体と化合物No.(II−1)のジスチリル
誘導体を2:8に混合させたもの50重量部と、ビスフ
ェノールA型−ビフェニル共重合体ポリカーボネート
(商品名BP−PC:出光興産製)50重量部とを、ジ
クロロメタン400重量部に溶解した塗液で電荷輸送層
6を乾燥後の膜厚が20μmとなるように形成し積層型
感光体を作成した。
【0028】
【化10】
【0029】〔実施例2〕電荷輸送層6において、電荷
輸送物質5として化合物No.(I−2)のジスチリル
誘導体と化合物No.(III −3)のジスチリル誘導体
を5:5に混合させたものを用いる以外は実施例1と同
様にして積層型感光体を作成した。 〔実施例3〕電荷輸送層6において、電荷輸送物質5と
して化合物No.(II−3)のジスチリル誘導体と化合
物No.(III −1)のジスチリル誘導体を8:2に混
合させたものを用いる以外は実施例1と同様にして積層
型感光体を作成した。 〔比較例1〕電荷輸送層6において、電荷輸送物質5と
して化合物No.(I−2)のジスチリル誘導体を用い
る以外は実施例1と同様にして積層型感光体を作成し
た。 〔比較例2〕電荷輸送層6において、電荷輸送物質5と
して下記構造式(XIII) に示すジスチリル誘導体を用い
る以外は実施例1と同様にして積層型感光体を作成し
た。
【0030】
【化11】
【0031】このようにして得られた感光体の電子写真
特性を川口電機製静電記録紙試験装置「SP−428」
を用いて測定した。コロナ放電により感光体表面を−6
00Vに帯電させた後、5秒後の暗中での帯電保持率を
K5(%)とした。また−600Vに帯電させ照度2
(lx)の白色光を照射し表面電位を−300Vになる
までの時間を求め半減衰露光量E1/2(lx・s)とし
た。
【0032】
【表1】 表1から判るように、帯電保持率VK5(%)は大きな差
がないが、半減衰露光量E1/2 (lx・s)では比較例
に比べ実施例の方が優位であり、この発明の効果が顕著
に現れている。 〔実施例4〕導電性基体1上に電荷発生物質3としてx
型無金属フタロシアニン50重量部とポリエステル樹脂
50重量部をジクロロメタン中に分散させた塗布液を用
いて電荷発生層4を形成した。その上に電荷輸送物質5
として化合物No.(I−4)のジスチリル誘導体と化
合物No.(III −1)のジスチリル誘導体を5:5に
混合させたもの50重量部と、ポリカーボネート50重
量部とを、ジクロロメタン400重量部に溶解した塗布
液で電荷輸送槽6を乾燥後の膜厚が20μmとなるよう
に形成し積層型感光体を作成した。 〔比較例3〕電荷輸送層6において、電荷輸送物質5と
して化合物No.(II−2)のジスチリル誘導体を用い
る以外は実施例4と同様にして積層型感光体を作成し
た。 〔比較例4〕導電性基体1上に電荷発生物質3として下
記構造式(XIV)に示すスクアリリウム化合物50重量
部と塩化ビニル樹脂50重量部を酢酸エチル溶剤中に分
散させた塗布液を用いて電荷発生層4を形成した。その
上に電荷輸送物質5として化合物No.(II−1)のジ
スチリル誘導体と化合物No.(III −3)のジスチリ
ル誘導体を5:5に混合させたもの50重量部と、ポリ
カーボネート50重量部とを、ジクロロメタン400重
量部に溶解した塗布液で電荷輸送槽6を乾燥後の膜厚が
20μmとなるように形成し積層型感光体を作成した。
【0033】
【化12】
【0034】このようにして得られた感光体の電子写真
特性を川口電機製静電記録紙試験装置「SP−428」
を用いて測定した。コロナ放電により感光体表面を−6
00Vに帯電させた後、5秒後の暗中での帯電保持率を
K5(%)とした。また−600Vに帯電させ照度1μ
Wの単色光(波長780nm)を照射し表面電位を−3
00Vになるまでの時間を求め半減衰露光量E1/2 (μ
J/cm2 )とした。測定結果を表2に示す。
【0035】
【表2】 表2から判るように、帯電保持率VK5(%)は大きな差
がないが、半減衰露光量E1/2 (lx・s)では比較例
に比べ実施例の方が優位であり、この発明の効果が顕著
に現れている。
【0036】
【発明の効果】この発明によれば積層型感光体におい
て、電荷輸送層に特定ジスチリル誘導体の混合物を用
い、電荷発生層にビスアゾ化合物または特定フタロシア
ニン化合物を用いることにより、それぞれの長所を併せ
持つ感光体特性が得られる。また感光体の感度特性が良
い一般式 (I) のジスチリル誘導体と溶解性が良い一般
式 (II) または(III)で示されるジスチリル誘導体を混
合させたものを用いることにより、感度特性と溶解性が
良い感光体が得られる。また溶解度が低く最適な塗布液
が作製できないため、単独では電荷輸送物質として用い
ることができない化合物でも、混合することにより実質
的な希釈倍率を増加することができるので、塗布液を容
易に作製することができ、高感度かつ暗減衰特性に優れ
た感光体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかる単層型感光体を示す
断面図
【図2】この発明の実施例にかかる負帯電の積層型感光
体を示す断面図
【図3】この発明の実施例にかかる正帯電の積層型感光
体を示す断面図
【符号の説明】
1 導電性基体 3 電荷発生物質 4 電荷発生層 5 電荷輸送物質 6 電荷輸送層 7 被覆層 20 感光層 21 感光層 22 感光層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基体上に有機材料からなる感光層を
    設けてなる電子写真用感光体において、感光層が少なく
    とも電荷発生層と電荷輸送層を備えてこの順に導電性基
    体上に積層されてなり、前記電荷輸送層中に下記一般式
    (I) ないし(III)で示されるジスチリル誘導体を少な
    くとも二種電荷輸送物質として含むことを特徴とする電
    子写真用感光体。 【化1】 〔一般式 (I) ないし (III)中、R1 ないしR21は水素
    原子、アルキル基、アルコキシ基を表す。またnは置換
    基の個数を表す。〕
  2. 【請求項2】請求項1記載の感光体において、前記電荷
    発生層中に下記一般式 (IV) および(V)で示されるビ
    スアゾ化合物のうち少なくとも一種を電荷発生物質とし
    て含むことを特徴とする電子写真用感光体。 【化2】 〔一般式 (IV) および(V)中、Aはカップラー残基を
    表す。〕
  3. 【請求項3】請求項2記載の感光体において、前記一般
    式 (IV) および(V)で示されるA(カップラー残基)
    は下記一般式 (VI) ないし(XI) で示されるものである
    ことを特徴とする電子写真用感光体。 【化3】 〔一般式 (VI) ないし(XI) 中、Zはベンゼン環と縮合
    して芳香族環あるいは芳香族複素環を形成する残基、X
    1 は水素原子もしくはCOOR1 、CONR2 、R
    3 (R1 、R2 およびR3 はそれぞれ水素原子、置換さ
    れてもよいアルキル基、アリール基、または複素環基を
    表す)、X2 およびX5 はそれぞれ置換されてもよいア
    ルキル基、アリール基または複素環基を表し、X3 およ
    びX6 は水素原子、シアノ基、カルバモイル基、カルボ
    キシル基、エステル基またはアシル基を表し、X4 およ
    びX11は水素原子、置換されてもよいアルキル基、シク
    ロアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール
    基または複素環基を表し、X7 およびX8 はそれぞれ水
    素原子、ハロゲン基、ニトロ基、置換されてもよいアル
    キル基またはアルコキシ基を表し、X9 は置換されても
    よいアルキル基、アリール基、カルボキシル基、エステ
    ル基を表し、X10は置換されてもよいアリール基または
    複素環基を表し、Yは芳香族複素環を形成する残基を表
    す。〕
  4. 【請求項4】請求項1記載の感光体において、前記電荷
    発生層中にx型無金属フタロシアニンまたはチタニルフ
    タロシアニンのうち少なくとも一種を電荷発生物質とし
    て含むことを特徴とする電子写真用感光体。
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JP2010072023A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Ricoh Co Ltd ジスチリルベンゼン化合物混合物及び該化合物混合物を用いた電子写真感光体
CN102902171A (zh) * 2011-07-28 2013-01-30 京瓷办公信息系统株式会社 使用双(三苯胺)衍生物的电子照相感光体及图像形成装置

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