JPH072427B2 - 被記録材およびその製造方法 - Google Patents

被記録材およびその製造方法

Info

Publication number
JPH072427B2
JPH072427B2 JP60273496A JP27349685A JPH072427B2 JP H072427 B2 JPH072427 B2 JP H072427B2 JP 60273496 A JP60273496 A JP 60273496A JP 27349685 A JP27349685 A JP 27349685A JP H072427 B2 JPH072427 B2 JP H072427B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
layer
receiving layer
recording material
ink receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60273496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62134285A (ja
Inventor
直伸 江藤
英正 毛利
道昭 飛田
正彦 石田
俊三 河野
高志 秋谷
滋雄 戸叶
昌彦 日隈
守 坂木
竜一 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP60273496A priority Critical patent/JPH072427B2/ja
Publication of JPS62134285A publication Critical patent/JPS62134285A/ja
Publication of JPH072427B2 publication Critical patent/JPH072427B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M2205/00Printing methods or features related to printing methods; Location or type of the layers
    • B41M2205/38Intermediate layers; Layers between substrate and imaging layer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/502Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording characterised by structural details, e.g. multilayer materials
    • B41M5/506Intermediate layers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5218Macromolecular coatings characterised by inorganic additives, e.g. pigments, clays
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5254Macromolecular coatings characterised by the use of polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. vinyl polymers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5263Macromolecular coatings characterised by the use of polymers obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5263Macromolecular coatings characterised by the use of polymers obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • B41M5/5272Polyesters; Polycarbonates

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Duplication Or Marking (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、インクジェット記録方法に好適に用いられる
被記録材に関し、特にインク受容層の記録時の耐久性、
インク受容性、記録画像の鮮明性、プリンター内におけ
る搬送性、耐ブロッキング性等に優れ、且つ該被記録材
が透光性被記録材であるときは、上記各性能とともに透
光性に優れた被記録材に関する。
(従来の技術) インクジェット記録方法は、種々のインク(記録液)吐
出方式、例えば、静電吸引方式、圧電素子を用いて記録
液に機械的振動または変位を与える方式、記録液を加熱
して発泡させ、その圧力を利用する方式等により、イン
クの小滴を発生、飛翔させ、それらの一部若しくは全部
を紙などの被記録材に付着させて記録を行うものである
が、騒音の発生が少なく、高速印字、多色印字の行える
記録方法として注目されている。
インクジェット記録用のインクとしては、安全性、記録
特性の面から、主に水を主成分とするものが使用され、
ノズルの目詰り防止および吐出特性の向上のために多価
アルコール等が添加されている場合が多い。
このインクジェット記録方法に使用される被記録材とし
ては、従来、通常の紙やインクジェット記録用紙と称さ
れる基材上に多孔質のインク吸収層を設けてなる被記録
材が使用されてきた。しかし、記録の高速化あるいは多
色化等、インクジェット記録装置の性能の向上と普及に
伴ない、被記録材に対してもより高度で広範な特性が要
求されつつある。
すなわち、高解像度、高品質の記録画像を得るためのイ
ンクジェット記録用の被記録材としては、 (1)インクの被記録材への定着が可及的速やかである
こと、 (2)インクドットが重複した場合でも、後で付着した
インクが前に付着したドット中に流れ出さないこと、 (3)インク液滴が被記録材上にある程度拡散するが、
インクドットの径が必要以上に大きくならず、所望の大
きさになること、 (4)インクドットの形状が真円に近く、またその円周
が滑めらかであること、 (5)インクドットのOD(光学濃度)が高く、ドット周
辺がぼけないこと、 等の基本的諸要求を満足させる必要がある。
更に、多色インクジェット記録方法によりカラー写真に
匹敵する程度の高解像度の記録画質を得るには、上記要
求性能に加え、 (6)インクの着色成分の発色性に優れたものであるこ
と、 (7)インクの色の数と同数の液滴が同一箇所に重ねて
付着することがあるので、インク定着性が特に優れてい
ること、 (8)表面に光沢があること、 (9)白色度の高いこと、 (10)プリンターにかけたとき、スムースな搬送が可能
なこと、 等の性能が加重して要求される。
また、インクジェット記録方法による記録画像は、従来
は専ら表面画像観察用に使用されてきたが、インクジェ
ット記録装置の性能の向上や普及に伴ない表面画像観察
用以外の用途に適した被記録材が要求されつつある。
表面画像観察用以外の被記録材の用途としては、スライ
ドやOHP(オーバーヘッドプロジェクター)等の光学機
器により、記録画像をスクリーン等へ投影して、それら
の画像を観察するのに用いるもの、カラー印刷がポジ版
を作成する際の色分解版、液晶等のカラーディスプレイ
に用いるCMF(カラーモザイクフィルター)等が挙げら
れる。
被記録材が表面画像観察用に使用される場合には、主に
記録画像の拡散光が観察されるのに対し、これらの用途
における被記録材においては主に記録画像の透過光が問
題となる。従って、透光性、特に直線透過率に優れたも
のであることが前述の一般的なインクジェット記録用の
被記録材の要求性能に加重されて要求される。
(発明が解決しようとしている問題点) しかしながら、これら要求性能を全て満たした被記録材
は未だ知られていないのが実状である。
従来、上記のような用途に用いる被記録材としては、透
光性基材と、該基材上に設けられたインク受容層とを有
し、先に挙げた要求特性の中でも特に透光性とインク吸
収性に優れた被記録材が知られている。
このような被記録材におけるインク受容層を形成する材
料として、種々の材料が用いられているが、インクとし
て前述したような水性のものが使用されている関係か
ら、インク受容層に優れたインク吸収性を付与できる材
料として、ポリアミド、ポリビニルアルコール等の親水
性を有する材料が注目されている。
ところが、上記のような親水性を有する材料から、イン
ク受容層を形成した被記録材は、前記の多くの要求され
る特性を満足させるものであるが、これら透光性の被記
録材のインク受容層は、疎水性の高いポリエステルフィ
ルム等の表面に水溶性〜親水性の樹脂から形成されてい
るため、基材とインク受容層の密着性が不十分であり、
特に記録時に水性のインクが付与された場合には、その
画像部分におけるインク受容層が一時的に吸水するため
にインク受容層の強度および基材との密着性が著しく低
下し、特に画像部分が僅かな接触作用によって剥落し易
いという欠点が生じている。
このような欠点を解決するために、基材とインク受容層
との間にアンカーコート層を形成することも提案されて
いる(例えば、特開昭55−146786号公報、同60−46289
号公報)。しかしながら、これらのアンカーコート層は
水溶性のポリマー、例えば水溶性の共重合ポリエステル
等であるため、基材とアンカーコート層との密着性が不
十分で十分な効果は得られず、記録時に水性インクが付
着した画像部分においては、インク受容層がこれらのア
ンカーコート層とともに剥離するものであり、指触等に
より画像が損なわれ易いものであった。
また、疎水性のポリマーによりアンカーコート層を形成
することも考えられるが、この場合には、基材とアンカ
ーコート層との密着性は良好であるものの、アンカーコ
ート層とインク受容層との密着性が低く、同様に十分な
効果は得られていない。
また、これらの親水性の材料からインク受容層を形成し
た被記録材は、そのインク受容層が高湿度条件下で、空
気中の水分を吸収してべたつき易いと言う欠点があり、
そのため被記録材表面にゴミ等が付着し易く、更に被記
録材を積み重ねて置いた時の被記録材同士の粘着、ある
いは記録装置に装填し記録を行う際に被記録材と送りロ
ーラーとの間で粘着が生じ、被記録材の送りが不安定に
なったり、不能となったりして、良好な記録装置の作動
状態が得られない等の不都合が認められた。
このような欠点を解決する方法として、本発明者は以前
にインク受容層の表面に更に親水性の劣る材料からイン
ク透過層を形成する方法、あるいはインク受容層の表面
に粉体を付与する方法、更には上記インク透過層の表面
に粉体層を付与する方法を開発した。このような被記録
材においては上記の如きインク受容層の吸湿による諸問
題は殆ど解決されたが、記録時のインクの付与によっ
て、基材とインク受容層との密着性が一層低下して、画
像部分が僅かの力で剥離するという問題が生じた。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、
その目的は、前述した要求特性を充分に満足し、なかで
もインク吸収性および記録時の画像の耐久性に優れ、ま
た高湿度条件下でもインク受容層のべたつきがなく、例
えばスライド、OHP、密着プリンター等の光学機器を用
いて、記録画像の透過光を観察または利用する用途に適
用でき、インクジェット記録用として好適である被記録
材を提供することにある。
上記および他の本発明の目的は、以下の本発明によって
達成される。
(発明の開示) すなわち、本発明は、基材と該基材上に設けられたイン
ク受容層とからなる被記録材において、上記基材上に水
溶性有機溶剤に不溶性のアンカーコート層が形成されて
おり、上記インク受容層が2層構成であって、アンカー
コート層に接する第1の層が親水性ポリマーを含み且つ
第2の層が上記ポリマーより親水性の劣るポリマーを含
むことを特徴とする被記録材およびその製造方法であ
る。
本発明を詳細に説明すると、本発明者は、基材の表面に
親水性の材料からなるインク受容層を形成した被記録材
においては、基材−インク受容層間の密着性が低いもの
であり、また更にその上に粉体層あるいはインク透過層
を形成し、あるいは更にインク透過層上に粉体層を形成
して、耐ブロッキング性等に優れた被記録材を得る場合
には、得られる被記録材の基材−インク受容層間の密着
性が著しく低下するものであったが、このような密着性
の問題について種々研究したところ、特に上記の如き粉
体層やインク透過層の形成時には多くの場合水溶性有機
溶剤を使用するものであり、この水溶性有機溶剤が粉体
層等の形成時にインク又は受容層を透過して基材フィル
ム面に達し、その結果、インク受容層の基材との密着性
を低下させるものであることを知見し、被記録材の調製
にあたり、インク受容層の形成に先だって基材の表面に
水溶性有機溶剤に不溶性であるアンカーコート層を形成
することにより、前述の如き種々の要求性能を満足した
まま基材とインク受容層の密着性、特に記録時の密着性
の問題を解決したものである。
本発明の被記録材は、一般的には支持体としての基材、
その少なくとも一方の面に設けたインク受容層および該
インク受容層と基材との間に設けたアンカーコート層か
らなることを特徴とし、その中で幾つかの好ましい態様
としては下記の如きものが挙げられる。
(1)基材、インク受容層およびアンカーコート層がい
ずれも透明であって、被記録材全体として透明性である
態様。
(2)基材、インク受容層およびアンカーコート層の少
なくとも1つが不透明であって被記録材全体として不透
明である態様。
(3)上記(1)および(2)において、インク受容層
2が2層構成となっており、下層がインクを保持する機
能を有し、上層がインクを速やかに透過するインク透過
層およびインク受容層の保護層として機能を有する態
様。
(4)上記(1)〜(3)においてインク受容層または
インク透過層上に粉体層が形成されている態様等が挙げ
られる。
以上の如き好ましい態様を代表例として、本発明を更に
詳しく説明すると、本発明の前記(1)〜(4)の態様
において支持体として用いることのできる基材として
は、透明性、不透明性等従来公知の基材はいずれも使用
できる。
(1)の態様で使用する透明性基材として好適な例とし
ては、例えばポリエステル系樹脂、ジアセテート系樹
脂、トリアセテート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカー
ボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリイミド系
樹脂、セロハン、セルロイド等のフイルムもしくは板お
よびガラス板等があげられる。これらの透明性基材を使
用し、且つ他の層も透明に形成することにより、(1)
の態様の透光性に優れた透過光観察用の被記録材を得る
ことができる。特に好ましいものは直線透光率が10%以
上のポリエステルフィルムである。
また(2)の態様で使用する不透明性基材として好まし
いものとしては、例えば一般の紙、布、木材、金属板、
合成紙等の外、上記の透明性基材を公知の手段により不
透明性化処理したものがあげられる。これらの不透明性
基材を使用すれば、(2)の態様の表面画像観察用の被
記録材が得られる。
このような基材はその厚さが約10〜200μmの範囲程度
のものであるのが好ましい。
本発明において形成し、主として本発明を特徴づけるア
ンカーコート層は、上記の如き基材のインク受容層を設
けるべき面に形成するものであり、まず第1に水溶性有
機溶剤、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン等のケトン系樹脂、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、多価アルコール等のアルコール
系溶剤、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のセロ
ソルブ系溶剤の如き水溶性有機溶剤に実質的に不溶性で
あることが必要であり、更に基材およびインク受容層の
両方に対して密着性のよいことが望ましい。
以上の如き性能を有する被膜を形成し得るものであれば
いずれの材料も本発明において有用であるが、特に好ま
しいものは、反応性あるいは架橋性のポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂等、例えば、二重結
合、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、酸無水物基等
の如き反応性の基を有する任意の樹脂に適当な架橋促進
剤、例えば、アゾイソブチロニトリル、ベンゾイルパー
オキサイド等のラジカル開始剤、金属石鹸、金属酸化物
等の触媒作用を有する物質、あるいは架橋剤、例えばポ
リイソシアネート、エポキシ、メラミン等の架橋剤を配
合した反応性あるいは硬化性樹脂組成物であり、また水
溶性有機溶剤に対して耐久性のあるポリハロゲン化ビニ
ル系樹脂、例えば、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビ
ニリデン、ポリ塩化フッ化ビニリデン等の樹脂も好適で
ある。
このような樹脂(必要に応じて架橋剤を含む)からアン
カーコート層を形成するには、これらの樹脂を適当な溶
剤中に溶解させて塗工液を調製し、該塗工液をロールコ
ーティング法、ブレードコーティング法、スプレーコー
ティング法、エアナイフコーティング法、ロッドバーコ
ーティング法等により、基材上に塗布し、これを乾燥お
よび必要に応じて加熱架橋させればよい。このように形
成するアンカーコート層の厚さは0.01μm〜5μm程度
であり、好ましくは0.05μm〜2μm程度である。厚さ
が0.01μm未満では、アンカーコート層が連続層であっ
ても水溶性有機溶剤が透過する可能性があり、また5μ
mを超える厚さでは、不経済であるし、また得られる被
記録材が全体として厚くなったり、可撓性が低下する恐
れがあるので好ましくない。
なお、このようなアンカーコート層の形成は、次いで行
うインク受容層の形成直前にインク受容層の形成と連続
的に行ってもよいし、また基材の製造時に行ってもよい
し、それらの中間で行っても効果は変わらない。
このようなアンカーコート層は、水溶性有機溶剤に対し
て十分な耐久性を有するとともに、基材およびインク受
容層の両方に対して十分な密着性を有し、特にインク受
容層に水性インクが付与された時点においてもアンカー
コート層とインク受容層の密着性の低下を生じないもの
であった。
本発明において、上記アンカーコート層上に設けるイン
ク受容層(第1の層)は、主として水性のインキを受容
できる親水性の材料から形成されるものであって、この
ような材料として好ましいものは、アルブミン、ゼラチ
ン、カゼイン、でんぷん、カチオンでんぷん、アラビア
ゴム、アルギン酸ソーダ等の水溶性〜親水性の天然樹
脂、ポリアミド、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロ
リドン、四級化ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイ
ミン、ポリビニルピリジウムハライド、メラミン樹脂、
ポリウレタン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニ
ルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、ポ
リエステル、ポリアクリル酸ソーダ等の水溶性〜親水性
の合成樹脂があげられ、これらの材料の1種以上が所望
により使用される。
更に、インク受容層の強度補強および/またはアンカー
コート層との密着性を改善するために、必要に応じて、
SBRラテックス、NBRラテックス、ポリビニルホルマー
ル、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルブチラー
ル、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸
ビニル、フェノール樹脂、アルキド樹脂等の樹脂を併用
してもよい。
このようなインク受容層を形成する方法としては、上記
の如きポリマーの単独あるいは混合物を、適当な溶剤に
溶解または分散させて塗工液を調製し、該塗工液を、例
えばロールコーティング法、ロッドバーコーティング
法、エアナイフコーティング法、スプレーコーティング
法等の公知の方法により前記アンカーコート層上に塗工
し、その後速やかに乾燥させる方法が好ましく、また、
上記の如き材料から、熱展伸法、Tダイ法等の公知の方
法により、単独のインク受容層を形成して、インク受容
層に、支持体としての機能を併せ持つようにして該シー
トを上記アンカーコート層上にラミネートする方法、上
記ポリマー材料をホットメルトコーティングする方法等
により、アンカーコート層上にインク受容層を形成して
もよい。
このようにして形成されるインク受容層の厚さは、イン
クを保持できる範囲であればよく、記録するインクの量
にもよるが、1μm以上あれば、特に限定されるもので
はない。実用的には、3〜50μmの範囲が好適である。
本発明の前記(3)の好ましい態様は、上記の如く形成
したインク受容層の表面にインク受容層のインク受容性
を促進させ、且つ高湿度条件下におけるインク受容層の
ベタツキ等を防止するインク透過層(第2の層)を形成
したものである。
このようなインク透過層とは、上記の如くして形成され
たインク受容層上に設けられた天然または合成樹脂製の
薄層であって、その表面にインクの小滴が付着したとき
に、該小滴が、互いに隣接する他の小滴と過大に重複し
ない程度に接触面積を速やかに(例えば数秒間内)拡大
させ、且つインク受容層への浸透、およびインク受容層
によるインクの受容を促進させ、更に表面のべたつきを
防止し、被記録材のプリンター内における搬送性や積重
ね時の耐ブロキング性等を向上させる機能を有するもの
である。
本発明者は、上述の如き機能をインク受容層に付与すべ
く鋭意研究したところ、全く予想外にも、前記インク受
容層上へ、インク受容層を構成するポリマーと同程度ま
たは親水性の程度の劣るポリマーからなる薄層を形成す
ることにより、上記の機能が容易に達成されることを知
見したものである。
このような機能が、例えば水に対して殆ど溶解しないポ
リマーの薄層によっても達成されたことは、誠に驚くべ
きことであった。
上記の如き機能を有するインク透過層は、インク受容層
を形成しているポリマー材料に対して同等または相対的
に親水性の劣るポリマーより、約10μm以下、好ましく
は約0.01〜5μmの範囲の厚さの薄層を形成することに
より達成された。
このような薄層の形成に有用なポリマー材料としては、
酢酸ビニル、アクリル酸エステル、エチレン、塩化ビニ
ル、その他のビニルモノマーからなるホモポリマーある
いはコポリマー、および上記の如きビニルモノマーと各
種親水性ビニルモノマーとからなるポリマー、更にビニ
ロン、ポリウレタン、セルロース誘導体、ポリエステ
ル、ポリアミド等のポリマー、および前述のインク受容
層形成用親水性ポリマーの単独あるいは混合物からイン
ク受容層に対比してインク受容層よりも親水性の劣るも
のとして選択するのが好適である。
インク透過層を形成するポリマーは、有機溶剤の溶液で
もよいが、水性媒体中のエマルジョン、有機溶剤あるい
は水性媒体中の微分散体としての形状で使用するのが好
ましい。有機溶剤溶液として使用する場合は、比較的稀
薄な溶液あるいは形成される層が上記範囲内となる濃度
で使用するのが好ましい。
使用する有機溶剤としては、任意の有機溶剤が使用可能
であるが、上記の如き薄層の形成には、親水性の材料か
らなるインク受容層に対する密着性や被記録材の生産性
や表面の仕上りを考慮すれば、水溶性有機溶剤が最も適
している。従来の被記録材のインク透過層の形成にこの
ような水溶性有機溶剤を使用すると、すでに述べた通
り、基材とインク受容層との密着性を低下させるもので
あったが、本発明においてはすでに述べた通り特定のア
ンカーコート層が形成されているので、このような密着
性の低下が生じる恐れがなく、良好な仕上りの被記録材
を提供することができる。
上記の如き材料を使用して、インク透過層を形成する方
法は、前記のインク受容層を形成するのと同様な方法に
よりインク透過層用ポリマー溶液をインク受容層上に塗
布し、これを乾燥する方法でよい。
更に本発明においては、以上の如き(1)、(2)また
は(3)の態様の被記録材の表面に更に有機または無機
の粉対を付与することによって、得られる被記録材のプ
リンター内における搬送性や積重ね時の耐ブロッキング
性等を更に向上させることもできる。
このような粉体としては、粒径20μm以下の微粉末が好
ましく、例えば、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ
土、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、
ケイ酸アルミニウム、合成ゼオライト、アルミナ、酸化
亜鉛、リトポン、サチンホワイト等の無機粉体が挙げら
れ、有機粉体としては高級脂肪酸の塩、例えばステアリ
ン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等、アニオ
ン性、カチオン性、ノニオン性、両性の界面活性剤で常
温で固体のもの、例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、ラウリルスルホン酸ナトリウム、ラウリルス
ルホン酸カリウム、ステアリルスルホン酸ナトリウム、
HLBの比較的高いポリエチレングリコールノニルフエニ
ルエーテル等、ベンゾグアナミン樹脂粉末、アクリル樹
脂粉末等のプラスチックピグメント等が挙げられる。
インク受容層あるいはインク透過層の表面に粉体を付与
し付着させる方法としては、これらの層の所定の表面に
粉体の必要量を直接散布する方法、静電吸着によって吸
着させる方法、あるいは適当な液体中に粉体の必要量を
懸濁あるいは分散させ、これをインク受容層あるいはイ
ンク透過層の表面に、浸漬、ハケ塗り、スプレー、ロー
ラー塗布等によって塗布し、更に乾燥させる方法等いず
れの方法でもよい。最も好ましい付着方法はこれらの粉
体を有機溶剤、特に水溶性有機溶剤中に分散させた分散
液を前述の如き各種のコーティング方法で塗布する方法
であり、このような方法によれば最良の生産性と被記録
材の最良の仕上りを達成することができる。従来はこの
ような水溶性有機溶剤を使用するとすでに述べた通りの
問題が生じるものであったが、本発明ではすでに述べた
通り、特定のアンカーコート層を形成することによりこ
のような問題は十分に解決されている。
インク受容層あるいはインク透過層の表面に付着させる
粉体の量および該表面での分布は、これらの層を形成し
ている材料のべたつきの程度、粉体がこれらの層表面に
付着した状態でのこれらの層の所望とするインク吸収
性、インク透過性あるいはインクの滲みの程度等の諸条
件に応じて被記録材の透光性を損なわない範囲内で適宜
選択される。従って、上記粉体をインク受容層あるいは
インク透過層の表面に付着させる量は、これらの層に付
与される粉体、記録に使用されるインク等の物性等に応
じて個々の場合で異なるが、好ましくは10〜1,000mg/
m2、より好ましくは20〜500mg/m2程度の範囲内から選択
すればよい。すなわち、一般に粉体のインク受容層ある
いはインク透過層の表面での付着量が、1,000mg/m2を越
えると、これらの層表面に記録の際に付着したインクが
滲みすぎたり、粉体全てがこれらの層の表面に十分に密
着されず、その一部が層表面から離脱しやすくなり、記
録装置が粉体によって汚されたり、また層表面が滑りや
すくなりすぎて、被記録材の送りローラー等のスリップ
によって被記録材の送り操作が良好に行われない。更に
は被記録材の透光性が損なわれる等の不都合が生じる場
合があるので好ましくない。一方、10mg/m2より少ない
と、所望のインク受容層あるいはインク透過層の粘着防
止効果が得られず、またこれらの層に付着したインクの
滲みを制御することが難しくなる等の問題があるので好
ましくない。
以上が本発明の基本的構成であるが、本発明の被記録材
が透光性である態様では、基材として透光性の材料を使
用し、インク保持層、インク透過層、アンカーコート層
および粉体層の形成に際しては、それらの層も透光性を
損なわない様にする必要がある。
しかしながら、その透光性を損なわない程度に、例えば
シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭酸カルシウ
ム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミニウ
ム、合成ゼオライト、アルミナ、酸化亜鉛、リトポン、
サチンホワイト等の充填剤をインク受容層および/また
はインク透過層中に分散させることもできる。
本発明で言う十分な透光性とは、被記録材の直線透過率
が、少なくとも2%以上呈することを言い、好ましくは
汚染透過率が10%以上であることが望ましい。
直線透過率が2%以上であれば、例えばOHPにより記録
画像をスクリーンへ投影して観察することが可能であ
り、更に記録画像の細部が鮮明に観察されるためには、
直線透過率が10%以上であることが望ましい。
ここで言う直線透過率T(%)とは、サンプルに垂直に
入射し、サンプルを透過し、サンプルから少なくとも8c
m以上はなれた入射光路の延長線上にある受光側スリッ
トを通過し、検出器に受光される直線光の分光透過率
を、例えば323型日立自記分光光度計(日立製作所製)
等を使用して測定し、更に測定された分光透過率より、
色の三刺激値のY値を求め、次式より求められる値であ
る。
T=Y/Y0×100 (1) T;直線透過率 Y;サンプルのY値 Y0;ブランクのY値 従って、本発明で言う直線透過率は、直線光に対するも
のであり、拡散透光率(サンプルの後方に積分球を設け
て拡散光をも含めて透光率を求める。)や、不透明度
(サンプルの裏に、白および黒の裏当てを当ててそれら
の比から求める。)等の拡散光により透光性を評価する
方法とは異なる。
光学技術を利用した機器などで問題となるのは直線光の
挙動であるから、それらの機器で使用しようとする被記
録材の透光性を評価する上で、被記録材の直線透過率を
求めることは、特に重要である。
例えば、OHPで投影画像を観察する場合、記録部と非記
録部とのコントラストが高く、鮮明で見やすい画像を得
るためには、投影画像における非記録部が明るいこと、
すなわち被記録材の直線透過率がある一定以上の水準に
あることが要求される。OHPでのテストチャートによる
試験では、上記目的に適した画像を得るためには、被記
録材の直線透過率が2%以上、より鮮明な画像を得るた
めには、好ましくは、10%以上であることが必要とさ
れ、更に好適には、50%以上であることが望ましい。従
って、この目的に適した被記録材は、その直線透過率が
2%以上であることが必要である。
また、本発明の被記録材が不透明である態様では、基
材、インク受容層、インク透過層およびアンカーコート
層のうち少なくとも一層を不透明性材料を使用すればよ
い。
この様な態様において使用する各層の形成方法は、上記
の透明性の態様におけると同様である。この不透明の態
様においては、インク受容層およびインク透過層の形成
に際し、成膜性を損なわない程度に、多量の前記充填剤
を使用し、更に優れたインク受容性および定着性を向上
させることができる。
以上、本発明の被記録材の代表的な態様を例示して本発
明を説明したが、勿論本発明の被記録材はこれらの態様
に限定されるものではない。なお、いずれの態様の場合
においても、インク受容層およびインク透過層には、分
散材、蛍光染料、pH調節剤、消泡剤、潤滑剤、防腐剤、
界面活性剤等の公知の各種添加剤を包含させることがで
きる。
なお、本発明の被記録材は必ずしも無色である必要はな
く、着色された被記録材であってもよい。
以上の如き本発明の被記録材は、前述の説明の通り、ま
た後述の実施例において実証する通り、基材とインク受
容層との間に水溶性有機溶剤に不溶性であるアンカーコ
ート層が形成され、且つこのアンカーコート層が基材お
よびインク受容層の双方に対して密着性が良好なもので
あり、特にインク受容層に水性インクが付与され、イン
ク受容層が吸水した状態においても良好な密着性を保持
しているので、従来技術における如き画像の剥離という
問題は十分に解決された。
また、インク受容層上にインク透過層および/または粉
体層を形成するに際して、優れた生産性および製品の仕
上り性を与える水溶性有機溶剤を使用しても、これらの
水溶性有機溶剤の浸透によってアンカーコート層が破壊
されることがなく記録時においてもインク受容層の良好
な密着性を保持することができる。
また、インク受容層上にインク透過層および/または粉
体層を設けた態様においては、被記録材の高湿度下にお
ける表面のべたつきが解消され、プリンター内における
搬送性、耐ブロッキング性等が顕著に改善されている。
従って、本発明の被記録材を使用してインクジェット記
録を行うことにより、例えば、モノカラーの場合は勿
論、フルカラーの記録に際して、異色の記録液が短時間
内に同一箇所に重複して付着した場合にも記録液の流れ
出しやしみ出し現象がなく、高解像度の鮮明で優れた発
色性のある画像が常に得られる。また、スライドやOHP
等の光学機器により記録画像をスクリーン等への投撮に
より観察に用いる場合にも、付着したインク小滴が、従
来の被記録材の場合と比較し、隣接する他の領域と過度
に重なり合わない程度に拡大されて定着しているので、
透過光がより一層均一になり、優れた均一濃度の投影画
像を与えるものである。
更に、カラー印刷のポジ版を作成する際の色分解版、あ
るいは液晶等のカラーディスプレイに用いるCMF等、従
来の表面画像観察用以外の用途に好適に適用することが
できる。
以下、実施例、参考例および使用例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。なお、文中、部または%とあるのは
重量基準である。
実施例1 透光性基材として厚さ100μmのポリエチレンテレフタ
レートフイルム(東レ製)を使用し、このフイルム上に
下記の組成の塗工液Aを、乾燥後の膜厚が0.5μmとな
るようにバーコーター法により塗工し、120℃で1分間
の条件で乾燥し、アンカーコート層を形成した。次い
で、下記の組成の塗工液Bをアンカーコート層上に乾燥
後の膜厚が10μmとなるようにバーコーター法により塗
工し、100℃で5分間乾燥してインク受容層を形成し
た。
更に下記の組成の塗工液Cをインク受容層上に乾燥後の
付着量が300mg/m2となるようにバーコーター法により塗
工し、80℃で10分間乾燥して本発明の透光性被記録材を
得た。
塗工液A組成; エポキシ樹脂(エピコート1007、シェルケミカル製)
[10%酢酸ブチル・メチルエチルケトン・トルエン溶
液] 10部 イソシアネート(ディスモジュールL、バイエル製)
[10%トルエン・メチルイソブチルエチルケトン・メチ
ルエチルケトン溶液] 9部 塗工液B組成; ポリビニルアルコール(PVA−220、クラレ製)[10%水
溶液] 塗工液C組成; ニプシルE200(商品名、平均粒子径2.5μm、日本シリ
カ工業社製) 1部 メチルエチルケトン 99部 実施例2 塗工液A組成を下記のようにして実施例1と同様にし
て、同じ基材上に塗布し、130℃で30秒間乾燥し、厚さ
1μmのアンカーコート層を形成した。
次いで下記組成の塗工液Bを上記アンカーコート層上に
形成して厚さ5μmのインク受容層とした。更に、実施
例1と同じ塗工液Cをインク受容層上に乾燥後の膜厚が
1μmとなる様にバーコーター法により塗工し、130℃
で2分間加熱硬化させインク透過層を形成した。
更に下記の組成の塗工液Dをインク透過層上に乾燥後の
付着量が200mg/m2となるようにバーコーター法により塗
工し、100℃で1分間乾燥して本発明の被記録材を得
た。
塗工液A組成; ポリエステル(バイロン20S、東洋紡績製)[10%トル
エン・メチルエチルケトン溶液] 10部 イソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン工業
製)[10%トルエン・メチルエチルケトン溶液] 1部 塗工液C組成; 親水性ポリウレタン(トリコートG、タイホー工業製)
3部 メチルエチルケトン 97部 塗工液D組成; 無水二酸化ケイ素(アエロジルR−972、平均粒子径16m
μm、日本アエロジル製) 1部 メチルエチルケトン 99部 比較例1 塗工液A組成を下記のようにした以外は実施例1と同様
にして比較用の被記録材を得た。
塗工液A組成; ポリウレタン(ニッポラン2304、日本ポリウレタン工業
製) 10部 メチルエチルケトン 90部 比較例2 塗工液A組成を下記のようにした以外は実施例1と同様
にして比較用の被記録材を得た。
塗工液A組成 ポリウレタン(ニッポラン3107、日本ポリウレタン工業
製)[10%メチルエチルケトン溶液] 100部 イソシアネート(コロネートL、日本ポリウレタン工業
製)[10%酢酸エチル溶液] 10部 使用例 上記の実施例および比較例の被記録材に対して、下記の
4種のインクを用いて、ピエゾ振動子によってインクを
吐出させるオンデマンド型インクジェット記録ヘッド
(吐出オリフィス径60μm、ピエゾ振動子駆動電圧70
V、周波数2KHz)を有する記録装置を使用してインクジ
ェット記録を実施した。
黄インク(組成) C.I.ダイレクトイエロー86 2部 ジエチレングリコール 20部 ポリエチレングリコール#200 10部 水 70部 赤インク(組成) C.I.アシッドレッド35 2部 ジエチレングリコール 20部 ポリエチレングリコール#200 10部 水 70部 青インク(組成) C.I.ダイレクトブルー86 2部 ジエチレングリコール 20部 ポリエチレングリコール#200 10部 水 70部 黒インク(組成) C.I.フーブラック2 2部 ジエチレングリコール 20部 ポリエチレングリコール#200 10部 水 70部 記録画像の評価結果は第1表に示した。第1表における
各評価項目の測定は下記の方法に従った。
(1)インク定着時間は、記録実施後被記録材を20℃、
65%RHの条件下に放置し、記録画像に指触したときに、
インクが乾燥して指に付着しなくなる時間を測定した。
(2)ドット濃度は、JIS K7505を印字マイクロドット
に応用してサクラマイクロデンシドメーターPDM−5
(小西六写真工業製)を用いて、黒ドットにつき測定し
た。
(3)OHP適性は、光学機器の代表例として測定したも
ので、記録画像をOHPによりスクリーンに投影し、目視
により観察して判定したもので、非記録部が明るく、記
録画像のOD(オプチカルデンシティ)が高く、コントラ
ストの高い鮮明で見やすい投影画像の得られるものを
○、非記録部がやや暗く、記録画像のODがやや低く、ピ
ッチ巾0.5mm、太さ0.25mmの線が明瞭に判別できないも
のを△、非記録部がかなり暗く、記録画像のODがかなり
低く、ピッチ巾1mm、太さ0.3mmの線が明瞭に判別できな
いものあるいは非記録部と記録画像の見分けがつかない
ものを×とした。
(4)直線透過率は、323型日立自記分光光度計(日立
製作所)を使用し、サンプルから受光側のマドまでの距
離を約9cmに保ち、分光透過率を測定し、前記(1)式
により求めた。
(5)インク受容層の密着性は、室温下(20℃、65%R
H)で被記録材の表面に2mm幅の碁盤目状カットを入れて
セロハンテープ剥離を行い、100個中30個以上剥離した
場合は×、1以上30未満の場合は△、全然剥離しなかっ
た場合は○とした。
(6)印字部密着性は、室温下(20℃、65%RH)で被記
録材にベタ面のインクジェット記録を実施し、1時間放
置後に印字部をケシゴムでこすった。そして1回目に剥
離したものを×、2回目〜19回目に剥離したものを△、
20回こすっても剥離しなかったものを○とした。
(7)アンカーコート層の水溶性有機溶剤に対する不溶
性は、アンカーコート層のみを設けた基材をアセトン/M
EK=1/1混合溶剤中に10分間浸漬し、アンカーコート層
が溶解したものを×、溶解しなかったものを○とした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋谷 高志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 戸叶 滋雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 日隈 昌彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 坂木 守 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 新井 竜一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−46289(JP,A) 特開 昭55−146786(JP,A) 特開 昭57−191084(JP,A) 特開 昭61−143176(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材と該基材上に設けられたインク受容層
    とからなる被記録材において、上記基材上に水溶性有機
    溶剤に不溶性のアンカーコート層が形成されており、上
    記インク受容層が2層構造であって、アンカーコート層
    に接する第1の層が親水性ポリマーを含み且つ第2の層
    が上記ポリマーより親水性の劣るポリマーを含むことを
    特徴とする被記録材。
  2. 【請求項2】表面に粉体が付与されている特許請求の範
    囲第(1)項に記載の被記録材。
  3. 【請求項3】基材上に水溶性有機溶剤に不溶性のアンカ
    ーコート層を形成後、水溶性有機溶剤と親水性ポリマー
    とを含む塗工液によりインク受容層を構成する第1の層
    を形成し、次いで水溶性有機溶剤と第1の層のポリマー
    より親水性の劣るポリマーを含む塗工液によりインク受
    容層を構成する第2の層を形成することを特徴とする被
    記録材の製造方法。
JP60273496A 1985-12-06 1985-12-06 被記録材およびその製造方法 Expired - Lifetime JPH072427B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60273496A JPH072427B2 (ja) 1985-12-06 1985-12-06 被記録材およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60273496A JPH072427B2 (ja) 1985-12-06 1985-12-06 被記録材およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62134285A JPS62134285A (ja) 1987-06-17
JPH072427B2 true JPH072427B2 (ja) 1995-01-18

Family

ID=17528709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60273496A Expired - Lifetime JPH072427B2 (ja) 1985-12-06 1985-12-06 被記録材およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH072427B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5511829A (en) * 1978-07-11 1980-01-28 Fuji Photo Film Co Ltd Ink jet recording sheet
US4379804A (en) * 1979-04-09 1983-04-12 Minnesota Mining And Manufacturing Company Liquid sorbent materials
JPS57191084A (en) * 1981-05-22 1982-11-24 Canon Inc Recording medium for ink jet and recording method using thereof
JPS6046289A (ja) * 1983-08-24 1985-03-13 Teijin Ltd 記録シ−ト
JPS6178687A (ja) * 1984-09-26 1986-04-22 Fujimori Kogyo Kk オ−バ−ヘツドプロジエクタ用フイルム
JPH0723020B2 (ja) * 1984-12-17 1995-03-15 大日本印刷株式会社 光透過性を有する記録用シ−ト

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62134285A (ja) 1987-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4686118A (en) Recording medium and recording method by use thereof
JPH0669754B2 (ja) インクジェット用透光性被記録材
US4903040A (en) Transparent image-recording elements comprising vinyl pyrrolidone polymers
JPS61188183A (ja) 被記録材
JPS61290085A (ja) インクジエツト記録方法
US4756961A (en) Recording member and recording method using the same
JPS61230978A (ja) 被記録材
GB2175516A (en) Recording medium
JPS6141585A (ja) 被記録材
JPS61237682A (ja) 被記録材
JPH072427B2 (ja) 被記録材およびその製造方法
JPS61135788A (ja) インクジエツト記録方法
JPS6135278A (ja) 被記録材
JPS6112388A (ja) 被記録材
JPS62134287A (ja) 被記録材およびその記録方法
JPH0684099B2 (ja) インクジェット記録用被記録材およびこれを用いたインクジェット記録方法
JPS62152779A (ja) 被記録材
JPS6149885A (ja) 被記録材
JPS62134286A (ja) 被記録材
JPH0342590B2 (ja)
JPS6135277A (ja) 被記録材
JPS6149883A (ja) 被記録材
JPS60262685A (ja) 被記録材
JPS6135986A (ja) 被記録材
JPS6149882A (ja) 被記録材

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term