JPH07242342A - 給紙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 予めサイドフェンスの固定長を長くして操作
性等を悪くすることなく、小サイズの用紙を給紙し搬送
する際には、用紙束の側端を整列保持するようにして、
用紙間のひっかかり等で斜行して送られたりすることを
防止し、もって画像形成装置の複写機等に適用した場合
にも画像ずれやジャム等の発生原因となる給紙不良が発
生しない給紙装置を提供することを目的とする。 【構成】 用紙をフェンスを用いて給紙台上に整列保持
して給紙する給紙装置において、用紙１のサイズに応じ
て給紙方向と直角方向に移動して上記用紙の側端を整列
保持する少なくとも１個の第１サイドフェンス２と、第
１サイドフェンスの給紙方向側の端部側に設けた収納手
段４によって給紙方向へ進退可能に支持された第２サイ
ドフェンス３とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は複写機、ファクシミリ、
プリンタ、印刷機等の画像形成装置や、スキャナ等の読
取り装置、更にはこれらの機能を併有する複合機等にお
いて用いられる給紙装置の改良に関し、特に、記録用の
用紙をフェンスを用いて給紙台上に整列保持して給紙す
る給紙装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷
機等の画像形成装置や、スキャナ等の読取り装置、更に
はこれらの機能を併有する複合機等において用いられる
給紙装置の分野においては、記録用の用紙をフェンスを
用いて給紙台上に整列保持して給紙する整列機構とし
て、転写紙のサイズに合わせて通紙方向と直角な方向
（幅方向）に移動可能な側板を設け、該側板の移動量に
対応した位置に突出可能な用紙後端押え部材を設けた複
写機の給紙台等が公知である（実開昭６１−８８９３３
号公報を参照）。用紙のサイズに合わせて給紙方向と直
角方向に移動可能な用紙の側端の整列保持用のサイドフ
ェンスは、給紙装置等のレイアウト上の制約並びに用紙
の装填時の操作性等を確保する等の理由から、サイドフ
ェンスの給紙方向長が短く制限されていた。

【０００３】従来の給紙方向長が短く制限されたサイド
フェンスを有する給紙装置では、特にＢ５サイズ以下の
小サイズの用紙を給紙し搬送する際、用紙束の側端にサ
イドフェンスが当る部分が少なくなるため、用紙の給紙
及び搬送中に用紙の縁がサイドフェンスから離れた状態
の時に、用紙間のひっかかり等で斜行して送られたりす
る等の不具合が生じていた。例えば、このような給紙装
置を画像形成装置の複写機等に適用した場合には画像ず
れやジャム等の発生原因となり、給紙不良が発生すると
いう不具合が生じていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の給紙装置は、小
サイズの用紙を給紙し搬送する際、用紙束の側端とサイ
ドフェンスとの接触領域が少なくなるため、用紙の給紙
及び搬送中に用紙の縁がサイドフェンスから離れた状態
の時に、用紙間のひっかかり等で斜行して送られ易くな
るので、これを画像形成装置の複写機等に適用した場合
は画像ずれやジャム等の発生原因となり、給紙不良が発
生するという問題点が発生していた。

【０００５】

【発明の目的】そこで本発明は、このような問題点を解
決しようとするものである。即ち、サイドフェンスを長
尺にして操作性を悪くすることなく、小サイズの用紙を
給紙搬送する際には、用紙束の側端を整列保持するよう
にして、用紙間のひっかかり等で斜行して送られたりす
ることを防止し、もって画像形成装置の複写機等に適用
した場合にも画像ずれやジャム等の発生原因となる給紙
不良が発生しない給紙装置を提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、用紙をフェンスを用いて給紙台上に整列
保持して給紙する給紙装置において、用紙のサイズに応
じて給紙方向と直角方向に移動して上記用紙の側端を整
列保持する少なくとも１個の第１サイドフェンスと、上
記第１サイドフェンスの給紙方向側の端部側に設けた収
納手段によって給紙方向へ進退可能に支持された第２サ
イドフェンスとを有すること、上記収納手段は、上記第
１サイドフェンスの摺動面を上記第２サイドフェンスが
摺動する構成であること、上記収納手段は、上記第１サ
イドフェンスの回動面を上記第２サイドフェンスが回動
する構成であること、上記第２サイドフェンスを、上記
第１サイドフェンスの幅方向移動に連動して給紙方向へ
進退させる連動手段を備えたことを特徴とする。

【０００７】

【作用】上記のように構成された給紙装置は、用紙の側
端を整列保持するために用紙のサイズに合わせて給紙方
向と直角方向に移動する第１サイドフェンスの給紙方向
側の端部側に、用紙の側端を整列保持する第２サイドフ
ェンスを進退可能に設けた。従って、給紙搬送する用紙
が小サイズでない大サイズであり、上記用紙の束の側端
に第１サイドフェンスが充分に当たる場合等のように上
記第２サイドフェンスを使用しない時は、第２サイドフ
ェンスが上記第１サイドフェンスに収納されるようにし
た。また、小サイズの用紙を給紙搬送する時にだけ、第
２サイドフェンスを突出状態にしたので、サイドフェン
スの固定長を長くする等の操作性の悪化を招く改悪を施
さずに、用紙束の側端全長に沿ってサイドフェンスを整
列保持するようにして、用紙間のひっかかり等で斜行し
て送られることを防止する。その結果、画像形成装置の
複写機等に適用した場合にも画像ずれやジャム等の発生
原因となる給紙不良が発生しない給紙装置を提供するこ
とができるようにする。

【０００８】

【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図１は本発明の一実施例の要部構成を示す
斜視図であり、記録用の用紙（転写紙）１の束の幅方向
両側端側に夫々設けられて用紙束１の両端縁を給紙方向
へ案内する第１サイドフェンス２、２と、用紙１の後端
に設けられて用紙１の後端を案内するエンドフェンス６
とを用いて、用紙束１を給紙台５上に整列保持して、図
示しない駆動手段で回転駆動される給紙ローラ等から構
成される給紙・搬送手段７によって、用紙１を矢印Ａ方
向の給紙方向側に給紙し、搬送するようになっている。

【０００９】用紙１のサイズに合わせて、用紙１の両側
端に設けられて用紙１の両端を案内する上記第１サイド
フェンス２は矢印Ｂ方向に、用紙１の後端に設けられて
用紙１の後端を案内する上記エンドフェンス６は矢印Ｃ
方向に夫々移動可能となっている。即ち、これらのフェ
ンス２、６は、上記給紙台５に設けられた移動溝５ａ内
を移動可能になっていて、上記給紙台５上に用紙１を整
列保持するようになっている。

【００１０】上記第１サイドフェンス２の用紙１の給紙
方向側の端部側２ｃには、用紙１の側端を案内する第２
サイドフェンス３が、収納手段４により、給紙方向へ向
けて進退可能に支持されている。従って、小サイズの用
紙を給紙搬送する際に、用紙１の束の側端に上記第１サ
イドフェンス２自体が充分に当たらないとしても、第２
サイドフェンス３が充分に当たり整列保持させることが
できるから、用紙１間のひっかかり等で斜行して送られ
ることがなくなり、画像形成装置の複写機等に適用した
場合にも、画像ずれやジャム等の発生原因となる給紙不
良が発生しなくなる。

【００１１】図２は収納手段の一例の具体的構成を示す
図であり、収納手段４は、第１サイドフェンス２の矢印
Ａ方向の給紙方向側の端部側２ｃの一部にガイド部材２
ｄを有する摺動面２ａを有し、上記ガイド部材２ｄに係
合する突起３ａを有する第２サイドフェンス３が矢印Ｄ
方向に摺動する構成になっている。そして、給紙搬送す
る用紙１が小サイズでない大サイズで、用紙１の束の幅
方向側端に第１サイドフェンス２が充分に当たる場合、
即ち第２サイドフェンス３を使用しない時は第１サイド
フェンス２に収納されるようになっている。なお、ガイ
ド部材２ｄを溝とし、突起３ａをこれに嵌合させてもよ
いし、溝と突起の関係を逆にしてもよい。

【００１２】図３は収納手段の他の実施例の具体的構成
説明図であり、この実施例の収納手段４は、第１サイド
フェンス２の矢印Ａ方向の給紙方向側の端部側２ｃの一
部に回転軸２ｅを有する回動面２ｂが設けられ、上記回
転軸２ｅに係合する回転軸受３ｂを有する第２サイドフ
ェンス３が矢印Ｅ方向に回動する構成になっている。従
って、給紙搬送する用紙１が小サイズでない大サイズ
で、用紙１の束の側端に第１サイドフェンス２が充分に
当たる場合、即ち第２サイドフェンス３を使用しない時
は第１サイドフェンス２に収納されるようになってい
る。また、第２サイドフェンス３を第１サイドフェンス
２の端部２ｃに対して上下方向に回動可能に枢支しても
よい。

【００１３】図４は図２の実施例の変形例であり、第１
サイドフェンス２の上記摺動面２ａを摺動する第２サイ
ドフェンス３が、連動手段８によって、第１サイドフェ
ンス２が矢印Ｆ方向へ移動する動作に連動してＧ方向へ
移動するように構成されている点が特徴的である。第１
サイドフェンス２が上記Ｆ方向へ移動するのは小サイズ
用紙の側端を押える為であり、この動作に連動して第２
サイドフェンス３がＧ方向へ突出するのは、用紙束の側
端にサイドフェンスが当る部分が少なくなることに起因
して、用紙の給紙及び搬送中に用紙の縁がサイドフェン
スから離れた状態となって、用紙間のひっかかり等によ
り斜行が発生することを防止する為である。

【００１４】第２サイドフェンス３に連結（枢支）され
た連結部材８ａ、記連結部材８ａの下端部に設けられた
案内部材８ｂ（突起）が、第１サイドフェンス２を用紙
１のサイズに合わせて小サイズ方向Ｆに移動させたとき
に、案内部材８ｂが給紙台５の下方に固定されたカム面
８ｃを摺動するようになっている。つまり、カム面８ｃ
は、第１サイドフェンス２の移動方向と平行な壁部８
ｃ’と、壁部８ｃ’の端部から給紙方向後方（Ｇ方向と
逆方向）に向けて傾斜して延びたカム壁８ｃ”とから成
り、このカム壁８ｃ”に上記案内部材８ｂが当接しつつ
Ｆ方向に移動すると、案内部材８ｂはカム壁８ｃ”にガ
イドされつつ、支点２０を中心として矢印Ｈ方向へ回動
するので、第２サイドフェンス３はＧ方向と突出する。

【００１５】従って、第２サイドフェンス３が、連動手
段８によって、第１サイドフェンス２の小サイズの用紙
１の側端を整列保持するための移動に連動して、第１サ
イドフェンス２の給紙方向側の端部側２ｃの小サイズの
用紙１の側端を整列保持する位置に自動的に移動するよ
うになっている。尚、上記連動手段８によって第２サイ
ドフェンス３を進退させる構成は、図３の実施例にも適
用可能である。即ち、上記連動手段８によって、図３の
第１サイドフェンス２の回動面２ｂを回動する第２サイ
ドフェンス３を、小サイズの用紙１の側端を整列保持す
る位置に移動させることも同様であることは明らかであ
る（図３参照）。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、用紙の側端を整列保持するために用紙のサ
イズに合わせて給紙方向と直角方向に移動する第１サイ
ドフェンスの給紙方向先導側の端部側の用紙の側端を整
列保持する第２サイドフェンスを、給紙し搬送する用紙
が小サイズでない大サイズで、用紙の束の側端に第１サ
イドフェンスが充分に当たる場合の、第２サイドフェン
スを使用しない時は、第１サイドフェンスに収納される
ようにしたので、予めサイドフェンスを長くして操作性
を悪くしなくても、小サイズの用紙を給紙し搬送する際
に、用紙束の側端を整列保持できるようになり、用紙間
のひっかかり等で斜行して送られたりする、画像形成装
置の複写機等に適用した場合にも画像ずれやジャム等の
発生原因となる給紙不良が発生しない給紙装置を提供す
ることができるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す給紙装置の概略を説明
する斜視図である。

【図２】収納手段の一例の構成を示す斜視図である。

【図３】収納手段の他の例の構成を示す斜視図である。

【図４】収納手段の変形例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１・・・用紙、２・・・第１サイドフェンス、２ａ・・
・摺動面、２ｂ・・・回動面、２ｃ・・・端部側、２ｄ
・・・ガイド部材、２ｅ・・・回転軸、３・・・第２サ
イドフェンス、３ａ・・・突起、３ｂ・・・回転軸受、
４・・・収納手段、５・・・給紙台、５ａ・・・移動
溝、６・・・エンドフェンス、７・・・給紙・搬送手
段、８・・・連動手段、８ａ・・・連結部材、８ｂ・・
・案内部材、８ｃ・・・カム面。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 用紙をフェンスを用いて給紙台上に整列
   保持して給紙する給紙装置において、用紙のサイズに応
   じて給紙方向と直角方向に移動して上記用紙の側端を整
   列保持する少なくとも１個の第１サイドフェンスと、上
   記第１サイドフェンスの給紙方向側の端部側に設けた収
   納手段によって給紙方向へ進退可能に支持された第２サ
   イドフェンスとを有することを特徴とする給紙装置。
2. 【請求項２】 上記収納手段は、上記第１サイドフェン
   スの摺動面を上記第２サイドフェンスが摺動する構成で
   あることを特徴とする請求項１記載の給紙装置。
3. 【請求項３】 上記収納手段は、上記第１サイドフェン
   スの回動面を上記第２サイドフェンスが回動する構成で
   あることを特徴とする請求項１記載の給紙装置。
4. 【請求項４】 上記第２サイドフェンスを、上記第１サ
   イドフェンスの幅方向移動に連動して給紙方向へ進退さ
   せる連動手段を備えたことを特徴とする請求項１記載の
   給紙装置。