JP3401152B2 - 自動原稿供給装置 - Google Patents

自動原稿供給装置

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JP3401152B2
JP3401152B2 JP00703797A JP703797A JP3401152B2 JP 3401152 B2 JP3401152 B2 JP 3401152B2 JP 00703797 A JP00703797 A JP 00703797A JP 703797 A JP703797 A JP 703797A JP 3401152 B2 JP3401152 B2 JP 3401152B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機、ファク
シミリ装置、画像読取装置などの画像処理装置に適用さ
れる自動原稿供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複写機などに適用され、原稿
載置板上にセットされている原稿を1枚ずつ分離し、こ
の分離された原稿を原稿搬送路を介して複写位置に供給
するようにした自動原稿供給装置が知られている。原稿
の分離は、通常、分離ローラおよび分離ベルトにより行
われるようになっている。
【0003】ところで、重送を防止して最下位の原稿の
みを確実に分離するためには、分離ローラと分離ベルト
との位置関係が重要である。より具体的には、分離ベル
トを分離ローラに対して所定のオーバーラップ量だけ重
ねた状態で位置決めする必要がある。ここに、オーバー
ラップ量とは、分離ローラの上端と分離ベルトの下面と
の間の重複量に相当する。
【0004】ところで、従来の装置では、通常、ジャム
処理を簡単に行うために、本体に対して開閉自在なカバ
ーが本体に取り付けられ、カバーの開放に伴って、分離
ベルトが分離ローラから若干離脱するような構成が採用
される。一方、この構成では、カバーの開き状態におい
て分離ベルトの分離ローラに対する位置決め状態が解除
されるから、ジャム処理終了後にカバーを閉じる際に
は、分離ベルトを分離ローラに対して正確に位置決めさ
せる必要がある。そこで、従来の装置には、通常、オー
バーラップ量を規定する専用の規定部材が備えられてお
り、この規定部材によりカバーの閉じ状態において分離
ベルトを分離ローラに対して所定のオーバーラップ量で
位置決めすることができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ユーザによ
っては厚みの異なる原稿を使用する場合も考えられ、こ
の場合、オーバーラップ量が固定されていると、重送な
どの不具合が生じるおそれがある。したがって、従来で
は、原稿の厚みに対してオーバーラップ量が適切でない
場合には、原稿の厚みに対して適切なオーバーラップ量
を規定する部品を選定し、部品そのものを交換するとい
う面倒な作業を行う必要があった。
【0006】そこで、この発明の目的は、オーバーラッ
プ量を容易に調整できる自動原稿供給装置を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の発明は、本体と、この本体の上部の一
部を開放可能に覆う回動自在なカバーと、第1分離部材
およびこの第1分離部材に対向するように設けられた第
2分離部材を有し、これら第1分離部材および第2分離
部材により原稿を1枚ずつ分離して原稿搬送路に送り出
すためのものであって、カバーの開き状態では第2分離
部材が第1分離部材から離れる分離機構と、カバーの閉
じ状態において、上記第1分離部材に対して所定の部材
間距離で第2分離部材を位置決めするためのものであっ
て、上記部材間距離を調整できるようにされた位置決め
機構とを含み、上記第1分離部材および第2分離部材
は、それぞれ、本体およびカバーに設けられており、上
記位置決め機構は、第2分離部材に対して変位可能に第
2分離部材に取り付けられた位置決め用部材と、本体に
設けられ、カバーの閉じ状態において、上記位置決め用
部材の高さを規定して受ける受け部とを有するものであ
ことを特徴とする自動原稿供給装置である。
【0008】この発明によれば、カバーの閉じ状態にお
いて第2分離部材を第1分離部材に位置決めするための
位置決め機構に、第1分離部材と第2分離部材との間の
部材間距離(オーバーラップ量)を調整する機能が備え
られているから、従来のような、部材間距離を規定する
規定部材を交換するという面倒な作業が不要となる
【0009】また、カバーの閉じ状態において、位置決
め用部材が受け部により高さが規定されつつ受けられる
から、上記高さを、第2分離部材が第1分離部材に対し
て所定のオーバーラップ量で位置決めされるような値に
設定しておけば、カバーの閉じ状態において第2分離部
材を第1分離部材に対して所定のオーバーラップ量で位
置決めできる。
【0010】また、上記位置決め用部材は、第2分離部
材に対して変位可能にされているから、上記高さが一定
であれば、第2分離部材の第1分離部材に対するオーバ
ーラップ量が変わる。これにより、オーバーラップ量の
調整が達成される。なお、位置決め用部材を第2分離部
材に対して変位させる構成としては、たとえば請求項
記載の発明を採用できる。すなわち、請求項記載の発
明は、上記位置決め用部材には、長穴が形成されてお
り、この長穴には、締結部材が締緩自在に挿通されてい
ることを特徴とする請求項記載の自動原稿供給装置で
ある。
【0011】さらに、請求項3の構成のように、第2分
離部材に設定された基準点に対して位置決め用部材の変
位方向に沿って目盛りが付されていることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態が適用される循環型原稿搬送装置の内
部構成を簡略化して示す正面側から見た断面図である。
また、図2は、図1に示す循環型原稿搬送装置を一部切
り欠いて示す斜視図である。
【0013】この循環型原稿搬送装置1は、複写機本体
2の上面に装着され、複写機本体2の上面に配置された
コンタクトガラス3上に原稿を自動的に供給するととも
に、画像が読み取られた後の原稿を元の位置に戻すこと
で、原稿をコンタクトガラス3上に再供給できるもので
ある。循環型原稿搬送装置1は、本体300と、ジャム
処理のために給紙機構301を外部に露出させるための
給紙カバー302とを備えている。給紙カバー302
は、給紙機構301を開放可能に覆うように、本体30
0の下端部に設けられた支点303を中心にして開閉方
向OCに沿って回動自在に本体300に取り付けられて
いる。
【0014】本体300の上面中央には、コンタクトガ
ラス3に供給する原稿を載置するための原稿載置板8が
備えられている。原稿載置板8には、載置された原稿を
所定の供給位置に導くとともに、供給位置にセットされ
た原稿の搬送を補助するための送り出し機構304が備
えられている。送り出し機構304には、前送りローラ
11および主送りローラ12が備えられている。図2に
示すように、前送りローラ11は、原稿搬送方向に直交
する方向に所定間隔だけ離れて配置された2つの単位ロ
ーラ11a,11bを含む構成である。主送りローラ1
2も同様に、原稿搬送方向に直交する方向に所定間隔だ
け離れて配置された2つの単位ローラ12a,12bを
含む構成である。
【0015】前送りローラ11の原稿搬送方向下流側の
近傍位置には、原稿載置板8上に原稿が載置されたこと
を検知するためのプリセットスイッチ13が配置されて
いる。使用者によって原稿が原稿載置板8上に載置され
ると、プリセットスイッチ13がオンになり、前送りロ
ーラ11および主送りローラ12の駆動が開始される。
その結果、原稿載置板8上に載置された原稿は、矢印1
00方向(図1における左側)に移送される。
【0016】原稿搬送方向に関してプリセットスイッチ
13の下流側には、セットスイッチ14が配置されてい
る。前送りローラ11および主送りローラ12は、移送
される原稿によってセットスイッチ14がオンされてか
ら、所定時間が経過した後に停止されるようになってい
る。これにより、原稿は供給位置にセットされる。この
ようにして原稿のセットが完了した状態で、複写機本体
2の上面手前側に備えられているプリントキー4が押さ
れると、これに応答して、前送りローラ11および主送
りローラ12の上方のホームポジション(図1に実線で
示す位置)に待機している仕切ユニット17が、セット
された原稿のサイズに応じた距離だけ原稿搬送方向と逆
方向に移動される(図1に二点鎖線で示す位置)。
【0017】仕切ユニット17には、仕切ユニット17
内に退避した非作用状態と、原稿載置板8上に戻されて
くる原稿の前端を規制する作用状態とに変位可能な仕切
バー18が備えられている。原稿搬送時には、仕切バー
18が作用状態に下ろされて、原稿排出部30から原稿
載置板8上へ戻されてくる原稿の前端が揃えられるとと
もに、未搬送原稿と搬送済原稿とが仕切られる。
【0018】また、プリントキー4の押圧に応答して、
原稿排出部30の内部のホームポジション(図1に実線
で示す位置)に待機している2枚の作用板19,20
が、セットされた原稿のサイズに応じた距離だけ原稿搬
送方向に移動される(図1に二点鎖線で示す位置)。作
用板19,20は、原稿載置板8の下方において連結板
71によって連結されており、原稿載置板8に原稿搬送
方向と直交する方向に間隔をおいて形成されたガイドレ
ール72,73に沿って、一体に移動するようになって
いる。
【0019】作用板19,20は、その移動方向と直交
する方向から見たときの形状が、原稿搬送方向に登り傾
斜辺を有する略直角三角形状の板状体である。ゆえに、
原稿載置板8上に最初に戻されてきた原稿は、この作用
板19,20の傾斜辺に案内されて、その先端が供給位
置にセットされている未搬送原稿の後端にぶつかったり
せず、その上に戻される。
【0020】さらに、プリントキー4の押圧に応答し
て、主送りローラ12の上方に設けられた加圧部材16
が、図1に実線で示す上昇位置から二点鎖線で示す降下
位置に変位されて、供給位置にセットされている原稿の
先端が主送りローラ12に押し付けられる。これによ
り、原稿搬送路23に送り出すべき原稿に十分な搬送力
を付与できる。
【0021】原稿搬送方向に関して主送りローラ12の
下流側には、給紙機構301が備えられている。給紙機
構301には、供給位置にセットされている原稿を1枚
ずつ分離して原稿搬送路23に送り出すための分離ロー
ラ21および分離ローラ21に対向するように配置され
た分離ベルト22が備えられている。原稿搬送路23
は、原稿を反転してコンタクトガラス3上の複写位置に
供給するために、所定の曲率半径でR状に湾曲してい
る。
【0022】また、給紙機構301には、原稿搬送路2
3に送り出された原稿に補助的な搬送力を付与するため
の搬送補助ローラ310、当該原稿をレジストローラ2
5とレジスト/反転ローラ26との圧接位置に案内する
ための原稿案内部材311が備えられている。搬送補助
ローラ310は、原稿搬送路23の入口付近において、
分離ローラ21に圧接された状態で配置されている。原
稿案内部材311は、原稿搬送路23の壁の一部をなし
ており、その先端部はレジストローラ25とレジスト/
反転ローラ26との圧接位置の直前まで延びている。
【0023】プリントキー4が押されると、仕切りユニ
ット17および作用板19,20の移動、ならびに加圧
部材16の変位に加えて、前送りローラ11および主送
りローラ12の駆動が開始される。その結果、原稿搬送
路23に送り出された原稿(原稿束)は、分離ローラ2
1および分離ベルト22によって1枚ずつ分離され、最
下位の原稿のみが原稿搬送路23に送り出される。
【0024】原稿搬送路23に送り出された原稿は、分
離ローラ21と搬送補助ローラ310との圧接位置に導
かれる。その結果、原稿搬送路23に送り出された原稿
に補助的な搬送力が付与される。これにより、腰の強い
厚手の原稿であっても、当該原稿を原稿搬送路23の内
壁面に衝突させることなく、レジストローラ25とレジ
スト/反転ローラ26との圧接位置に導くことができ
る。さらに原稿は、原稿案内部材311によってレジス
トローラ25とレジスト/反転ローラ26との圧接位置
に案内される。
【0025】レジストローラ25とレジスト/反転ロー
ラ26との圧接位置に導かれてきた原稿は、所定のタイ
ミングで回転駆動されるローラ25,26によって二次
給紙され、搬送ベルト27によって複写機本体2のコン
タクトガラス3上の複写位置に配置される。配置された
原稿の一方面に形成されている画像のみを読み取る場合
には、そのまま複写機によって原稿画像が読み取られ
る。一方、配置された原稿の両面に形成されている画像
を読み取る場合には、画像の読取動作が行われる前に、
原稿が反転させられる。
【0026】具体的には、コンタクトガラス3上に配置
された原稿は、搬送ベルト27によって反転経路28に
引き戻される。引き戻された原稿は、搬送ベルト27、
レジスト/反転ローラ26および反転ローラ29、なら
びにレジストローラ25およびレジスト/反転ローラ2
6によって反転経路28に沿って搬送され、搬送ベルト
27によってコンタクトガラス3上に再び配置される。
そして、複写機による画像読取動作が行われて、原稿の
裏面に形成された画像が読み取られる。その後、原稿が
再度反転させられて、原稿の表面に形成された画像が読
み取られる。
【0027】画像が読み取られた後の原稿は、搬送ベル
ト27によって原稿排出部30に送られる。原稿排出部
30に送られた原稿は、排出ローラ対31によって排出
経路32に沿って搬送されて、排出ローラ対33によっ
て原稿載置板8上に排出される。すなわち、画像が読み
取られた原稿は、原稿載置板8上に戻されることにな
る。
【0028】図3は、給紙カバー302を開けた状態の
循環型原稿供給装置の一部を示す斜視図である。上述の
とおり、給紙カバー302は、主として、ジャム処理時
に給紙機構301を外部に露出するために、支点303
を中心にして回動自在に本体300に取り付けられてい
る。給紙機構301に含まれる部材は、本体300と給
紙カバー302とに分けて設けられている。より具体的
には、本体300には、第1分離部材である分離ローラ
21およびレジスト/反転ローラ26が設けられてい
る。一方、給紙カバー302には、第2分離部材である
分離ベルト22、搬送補助ローラ310および原稿案内
部材311が設けられている。
【0029】このように、分離ローラ21を本体300
に設けるとともに分離ベルト22を給紙カバー302に
設けているから、給紙カバー302を開けると、これに
伴って分離ベルト22が分離ローラ21から離れる。そ
のため、ジャム処理を簡単に行うことができる。次に、
給紙機構301の各部の構成についてさらに詳しく説明
する。
【0030】分離ローラ21は、原稿載置板8の先端部
の中央付近に原稿搬送方向Hに直交する方向(以下「原
稿幅方向」という)Vに沿って長く形成された切欠き穴
500に設けられ、原稿幅方向Vに所定間隔ごとに複数
個(図では5個)配置されている。各分離ローラ21
は、原稿幅方向Vに沿って長い1本のローラ軸501に
取り付けられている。ローラ軸501は、その端部にお
いて、原稿幅方向Vに関する本体300の両端側に配置
された側板502に軸受503を介して取り付けられて
いる。
【0031】分離ベルト22は、給紙カバー302の中
央付近に設けられている。すなわち、分離ベルト22
は、給紙カバー302の閉じ状態で分離ローラ21に対
向するような位置に設けられている。分離ベルト22
は、給紙カバー302の幅方向(以下「カバー幅方向」
という。)Wに沿って所定間隔ごとに複数個(図では6
個)配置されている。各分離ベルト22は、それぞれ、
カバー幅方向Wに直交する方向(以下「カバー長さ方
向」という。)Yに所定間隔だけ隔てて設けられた一対
のプーリ510に巻き回された無端状のものである。分
離ベルト22の一部は、それぞれ、給紙カバー302の
内壁面517にカバー長さ方向Yに沿って長く形成され
た複数個(図では6個)のベルト露出口512から露出
するようになっている。
【0032】給紙カバー302の閉じ状態においては、
分離ベルト22と分離ローラ21とは、図4に示すよう
に、互いに隣接する分離ローラ21の間に分離ベルト2
2が入り込むような位置関係にある。原稿は、この分離
ベルト22と分離ローラ21との間に挟み込まれながら
原稿搬送路23(図1参照)に送り出される。図3に戻
って、分離ベルト22は、給紙カバー302に対して遊
動自在に設けられている。以下、この分離ベルト22に
関連する構成について、図3および給紙カバー302の
一部を斜めから見た図である図5を参照して説明する。
【0033】図3に示すように、分離ベルト22が巻き
回されている一対のプーリ510のうち給紙カバー30
2の先端に近い側のプーリは、カバー幅方向Wに沿って
延びた第1ベルト軸513に取り付けられている。ま
た、一対のプーリ510のうち給紙カバー302の支点
303に近い側のプーリは、カバー幅方向Wに沿って延
びた第2ベルト軸514に取り付けられている。
【0034】第1ベルト軸513および第2ベルト軸5
14は、図5に示すように、給紙カバー302内にカバ
ー幅方向Wに沿って長く形成された第1軸用スペース5
15および第2軸用スペース516内に遊びを持って挿
通されている。さらに具体的には、第1軸用スペース5
15および第2軸用スペース516は、第1ベルト軸5
13および第2ベルト軸514が主として給紙カバー3
02の内壁面517にほぼ直交する方向Zに沿って動け
るような形状となっている。第1ベルト軸513および
第2ベルト軸514の両端部は、給紙カバー302の側
壁518に形成された挿通穴519,520を介して、
カバー長さ方向Yに沿って長く形成された板状の連結ア
ーム521に軸間距離が規定されつつ連結されている。
【0035】図3に戻って、給紙機構301には、給紙
カバー302の閉じる際に、遊動自在に給紙カバー30
2に設けられた分離ベルト22を分離ローラ21に対し
て位置決めするための位置決め機構525が備えられて
いる。分離ベルト22を分離ローラ21に対して位置決
めするとは、分離ベルト22を分離ローラ21に対して
所定のオーバーラップ量rd だけ重なるように位置決め
することである。
【0036】ここに、オーバーラップ量rd とは、分離
性能を決定するうえで重要なパラメータであり、図6に
示すように、給紙カバー302の閉じ状態において分離
ベルト22の露出面22aと分離ローラ21の上端21
aとの重複量に相当するものである。すなわち、オーバ
ーラップ量rd が原稿の厚みに対して小さ過ぎれば、複
数枚の原稿が分離ベルト22と分離ローラ21との間に
挟み込まれる、いわゆる重送が生じる。また、オーバー
ラップ量rd が原稿の厚みに対して大き過ぎれば、原稿
が大きく変形してしまうから、原稿の搬送がスムーズに
行えなくなる。
【0037】図3に戻って、位置決め機構525は、分
離ベルト22が固定されている連結アーム521に取り
付けられた位置決め用ピン526および当たり板52
7、ならびに本体300の側板502の内側に設けら
れ、給紙カバー302の閉じ状態において位置決め用ピ
ン526が係合されるピン係合部528、および本体3
00に設けられ、給紙カバー302の閉じ状態において
当たり板527が当接する分離ローラ21の軸受503
を備えている。
【0038】位置決め用ピン526および当たり板52
7が取り付けられる連結アーム521は、図5に示すよ
うに、給紙カバー302のカバー長さ方向Yに沿って細
長く形成された板状のものである。さらに具体的には、
連結アーム526は、給紙カバー302の先端に近い側
の端部(以下「支点部」という。)530、給紙カバー
302の支点303(図3参照)に近い側の端部(以下
「先端部」という)531を有し、さらに、給紙カバー
302の内壁面517側の長辺である第1長辺532、
および給紙カバー302の外壁面533側の長辺である
第2長辺534を有する。
【0039】位置決め用ピン526は、連結アーム52
1を挟んで第1ベルト軸513に対向する位置に取り付
けられており、カバー幅方向Wに沿って突出する円柱状
のものである。当たり板527は、位置決め用ピン52
6よりも連結アーム521の先端部531側に取り付け
られており、連結アーム516の長手方向に沿って長く
形成されたベース部535を有する。ベース部535
は、連結アーム521の支点部530に近い側の端部で
ある支点部537、および連結アーム521の先端部5
31に近い側の端部である先端部538を有する。ベー
ス部535の支点部537側には、連結アーム521の
第1長辺532側に向けて連結アーム521からはみ出
るように突出する当接部536が一体形成されている。
【0040】給紙カバー302の閉じ状態においては、
図7に示すように、位置決め用ピン526がピン係合部
528に係合し、かつ当たり板527の当接部536の
先端539が分離ローラ21の軸受503に当接する状
態となる。すなわち、遊動自在な連結アーム521は、
位置決め用ピン526がピン係合部528に係合するこ
とで原稿搬送方向Hに対して位置決めされ、かつこの状
態において当該連結アーム521の長手方向(原稿搬送
方向Hにほぼ沿う方向)に関して2ヶ所において支持さ
れる。その結果、連結アーム521は、分離ローラ21
に対して所定の高さの位置で位置決めされる。すなわ
ち、連結アーム521に対して固定されている分離ベル
ト22が分離ローラ21に対して所定の高さの位置で位
置決めされることになる。
【0041】一方、分離ベルト22の分離ローラ21に
対する高さは、当接部536の先端と、給紙カバー30
2の閉じ状態において分離ローラ21に対向する側の面
である分離ベルト22の露出面22aとの間の長さ(以
下「第1高さ規定長」という。)R1 、およびピン係合
部528の分離ローラ21の軸受503に対する高さ
(以下「第2高さ規定長」という。)R2 とによって規
定される。
【0042】この実施形態では、第1高さ規定長R1
よび第2高さ規定長R2 は、給紙カバー302の閉じ状
態において分離ベルト22が分離ローラ21に所定のオ
ーバーラップ量rd で重なるような値に設定されてい
る。したがって、給紙カバー302の閉じ状態において
は、分離ベルト22は、分離ローラ21に対して所定の
オーバーラップ量rd で重なるように位置決めされるこ
とになる。
【0043】以上のように、分離ベルト22が給紙カバ
ー302に対して遊動自在に設けられ、かつ分離ベルト
22に直接位置決め機構525が備えられているから、
給紙カバー302の本体300に対する位置決め精度に
よらずに、分離ベルト22を分離ローラ21に対して高
精度に位置決めできる。たとえば、たとえば給紙カバー
302の経年変化等により変形し、給紙カバー302が
本体300に対してずれた状態で位置決めされても、分
離ベルト22を分離ローラ21に対して正確に位置決め
することができる。そのため、分離ベルト22を本体3
00に固定する場合と比較しても、分離性能が劣化する
ことはない。
【0044】ところで、搬送する原稿の厚みが1種類で
ある場合には、上記オーバーラップ量rd を固定してい
ても、当該オーバーラップ量rd が原稿の厚みに適切に
対応していれば、特に問題はない。しかし、ユーザによ
っては厚みの異なる原稿を使用する場合が考えられ、こ
の場合、原稿の厚みによってはオーバーラップ量rd
適切な値とならなくなり、重送等の問題が生じるおそれ
がある。
【0045】そこで、この実施形態では、分離ベルト2
2と分離ローラ21との間のオーバーラップ量rd を調
整することができるようにされている。上述のとおり、
オーバーラップ量rd を規定するパラメータは、第1高
さ規定長R1 および第2高さ規定長R2 である。この実
施形態では、第2高さ規定長R2 を固定しつつ第1高さ
規定長R1 を調整すべく、当たり板527が連結アーム
521に対して変位できるようにされている。
【0046】なお、この実施形態では、当たり板527
が位置決め部材に相当し、軸受503が受け部に相当す
る。図8は、当たり板527および連結アーム521の
構成を示す平面図であり、図9は、当たり板527およ
び連結アーム521の構成を示す分解斜視図である。以
下では、この図8および図9を参照して、当たり板52
7の連結アーム521への取付けについて説明する。
【0047】当たり板527は、ベース部535の支点
部537において連結アーム521から突出した取付用
ピン541に回動自在に取り付けられ、かつベース部5
35の先端部538および取付用ピン541の近傍にお
いて、締結部材であるボルト543,544により連結
アーム521に締緩自在に固定されている。ボルト54
3,544を挿通するために当たり板527に形成され
ているボルト用穴545,546は、取付用ピン541
を中心にして当たり板527を回動できる方向Aに沿っ
た長穴となっている。したがって、ボルト543,54
4を緩めることにより、取付用ピン541を中心にして
当たり板527の先端部538を回動させることができ
る。
【0048】なお、図8に示すように、ベース部535
が連結アーム521の長手方向にほぼ平行に配置されて
いる状態が当たり板527の連結アーム521に対する
標準位置であり、このときの第1高さ規定長R1 が標準
値Rref となる。当たり板527の先端部538には、
当たり板527の回動方向Aに沿って目盛り548が付
されており、当たり板527を回動させる際の回動量を
読み取ることができるようになっている。このとき、基
準となるのは、連結アーム521の先端部531に設け
られた基準ピン549である。
【0049】たとえば図10(a) に示すように、ボルト
543,544を緩めた状態で当たり板527を連結ア
ーム521の第2長辺534側にずらせると、実線で示
すように、当接部536の先端539は連結アーム52
1に近づく方向にずれる。二点鎖線は、当たり板527
が連結アーム521に対して標準位置にある場合の当接
部536の先端539である。一方、分離ベルト22は
連結アーム521に取り付けられているから、分離ベル
ト22の露出面22aは連結アーム521に対して不変
である。その結果、第1高さ規定長R1 は、標準値R
ref に比べて短くなる。したがって、給紙カバー302
の閉じ状態において、分離ベルト22の露出面22aは
分離ローラ21に近づくから、結局、オーバーラップ量
d は大きくなる。
【0050】反対に、図10(b) に示すように、ボルト
543,544を緩めた状態で当たり板527を連結ア
ーム521の第1長辺532側にずらせると、当接部5
36の先端539は連結アーム521から遠ざかる方向
にずれるから、第1高さ規定長R1 は標準値Rref に比
べて長くなる。したがって、給紙カバー302の閉じ状
態において、分離ベルト22の露出面22aは分離ロー
ラ21から遠ざかるから、オーバーラップ量rd は小さ
くなる。
【0051】以上のようにこの実施形態によれば、当た
り板527を連結アーム521に対してずらすことによ
りオーバーラップ量rd を調整することができるから、
オーバーラップ量rd の調整を簡単に行うことができ
る。したがって、従来のような部品交換という面倒な作
業は不要となる。そのため、ユーザ・インターフェース
の向上を図ることができる。しかも、複数のオーバーラ
ップ量rd を規定するための部品を揃える必要がないか
ら、コストダウンを図れる。
【0052】この発明の実施の形態は以上のとおりであ
るが、この発明は上述の実施形態に限定されるものでは
ない。たとえば上記実施形態では、分離ベルト22を給
紙カバー302に備える場合を例にとって説明している
が、この発明は、たとえば分離ベルト22を本体300
に分離ローラ21に対向するように備えておき、給紙カ
バー302の開放に伴って分離ベルト22が分離ローラ
21から離脱するような構成に対しても適用可能であ
る。
【0053】また、たとえば上記実施形態では、この発
明を複写機に装着される循環型原稿搬送装置に適用する
場合を例にとっているが、この発明は、たとえばファク
シミリ装置に適用される循環型原稿搬送装置やコンピュ
ータなどに接続される画像読取装置用の循環型原稿搬送
装置にも適用可能である。さらに、循環型原稿搬送装置
だけでなく、画像処理後の原稿を専用のトレイに排出す
る自動原稿搬送装置にも適用できるのは言うまでもな
い。
【0054】さらに、上記実施形態では、第2分離部材
として分離ベルト22を用いる場合について説明してい
るが、たとえば第2分離部材として分離ローラを用いる
ようにしてもよい。その他、特許請求の範囲に記載され
た技術範囲において種々の設計変更を施すことが可能で
ある。
【0055】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、第2分
離部材を第1分離部材に対して位置決めするための位置
決め機構に、第1分離部材と第2分離部材との間の部材
間距離を調整する機能が付加されているから、従来のよ
うな部品交換作業は不要となる。したがって、ユーザの
負担を軽減できるから、ユーザ・インタフェースを向上
できる。また、新たな部品を購入する必要がなく、また
保管する必要もないから、コストを抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態が適用される循環型原稿
搬送装置の内部構成を簡略化して示す正面側から見た断
面図である。
【図2】循環型原稿搬送装置を一部切り欠いて示す斜視
図である。
【図3】給紙カバーを開けた状態の循環型原稿搬送装置
の一部を示す斜視図である。
【図4】給紙カバーの閉じ状態における分離ベルトと分
離ローラとの位置関係を示す斜視図である。
【図5】給紙カバーの一部を示す斜視図である。
【図6】オーバーラップ量を説明するための図である。
【図7】給紙カバーの閉じ状態において、位置決め機構
により分離ベルトが分離ローラに対して位置決めされた
状態を概念的に示す図である。
【図8】連結アームおよび当たり板の構成を示す平面図
である。
【図9】連結アームおよび当たり板の構成を示す分解斜
視図である。
【図10】当たり板を連結アームに対して変位させた状
態を説明するための図である。
【符号の説明】
300 本体 302 給紙カバー 21 分離ローラ 22 分離ベルト 23 原稿搬送路 503 軸受 525 位置決め機構 527 当たり板 541 取付用ピン 543,544 ボルト 545,546 ボルト用穴
フロントページの続き (72)発明者 日下部 盾 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 迫 雅浩 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 小林 宏至 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−43141(JP,A) 特開 平8−259021(JP,A) 特開 昭61−86329(JP,A) 特開 平8−324817(JP,A) 特開 平9−58885(JP,A) 実開 昭59−100750(JP,U) 実開 平7−40648(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 G03G 21/16 - 21/18 B65H 1/00 - 3/68

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体と、 この本体の上部の一部を開放可能に覆う回動自在なカバ
    ーと、 第1分離部材およびこの第1分離部材に対向するように
    設けられた第2分離部材を有し、これら第1分離部材お
    よび第2分離部材により原稿を1枚ずつ分離して原稿搬
    送路に送り出すためのものであって、カバーの開き状態
    では第2分離部材が第1分離部材から離れる分離機構
    と、 カバーの閉じ状態において、上記第1分離部材に対して
    所定の部材間距離で第2分離部材を位置決めするための
    ものであって、上記部材間距離を調整できるようにされ
    た位置決め機構とを含み、 上記第1分離部材および第2分離部材は、それぞれ、本
    体およびカバーに設けられており、 上記位置決め機構は、第2分離部材に対して変位可能に
    第2分離部材に取り付けられた位置決め用部材と、本体
    に設けられ、カバーの閉じ状態において、上記位置決め
    用部材の高さを規定して受ける受け部とを有するもので
    ある ことを特徴とする自動原稿供給装置。
  2. 【請求項2】上記位置決め用部材には、長穴が形成され
    ており、 この長穴には、位置決め用部材を第2分離部材に固定す
    るための締結部材が締緩自在に挿通されていることを特
    徴とする請求項記載の自動原稿供給装置。
  3. 【請求項3】上記位置決め用部材には、上記変位可能な
    方向に沿って、変位量を読み取るための目盛りが付され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の自動原
    稿供給装置。
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