JPH07241374A - 遊技機の入賞球処理装置 - Google Patents

遊技機の入賞球処理装置

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JPH07241374A
JPH07241374A JP3470694A JP3470694A JPH07241374A JP H07241374 A JPH07241374 A JP H07241374A JP 3470694 A JP3470694 A JP 3470694A JP 3470694 A JP3470694 A JP 3470694A JP H07241374 A JPH07241374 A JP H07241374A
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ball receiving
sphere
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Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】構成の簡素化や小型化を実現することができ、
しかも入賞球を確実かつ正確に排出することで故障発生
率を低下させ、トラブルを極力防止することができる実
用的価値の高い入賞球処理装置を提供すること。 【構成】球保留ハウジング30内に、揺動端側に球が嵌
入する球受溝44を有し該球受溝44が供給ガイド20
の下流端口21aを臨む第1位置と、排出ガイド22の
上流端口23aを臨む第2位置とに揺動駆動される球払
出部材40を内装し、前記球保留ハウジング30の内壁
に、前記第2位置に揺動した球払出部材40の球受溝4
4内に相対的に入り込み、該球受溝44内の球を強制的
に排出ガイド22の上流端口23aへ導くリブ33を突
設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ球を遊技媒体
とするパチンコ機等の遊技機において、かかる遊技機の
遊技盤に形成された入賞口に入った入賞球を、前記遊技
盤の裏側にて整列させ、該入賞球を1個ずつ計数等の処
理した後に排出するための入賞球処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の入賞球処理装置として
は、例えば、実公昭57ー19178号公報に示すもの
がある。すなわち、入賞球が嵌入し得る球孔が外周縁に
形成された制御円盤を有し、該制御円盤の回転駆動によ
って入賞球を移送するものである。更に詳しく言えば、
制御円盤がモータにより回転することによって、制御円
盤の球孔に嵌入していた入賞球は、下方に配された入賞
球排出樋内に落下するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の入賞球処理装置では、少なくも制御円盤の球
孔が全周に亘って回動できるための大きさが必要であ
り、装置として比較的大型となるから、遊技機の機種に
よってはスペース的に余裕のない遊技盤裏側に設置する
のが難しい場合もあるため、装置構成のより一層の簡素
化と小型化が切望されていた。
【0004】また、入賞球の移送はその自由落下に任さ
れており、制御円盤の球孔からこぼれ落ちた球が確実に
入賞球排出樋内に落下することは保証し得ず、そのこと
が故障の発生等のトラブルの原因となるおそれがあっ
た。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、構成の簡素化や小型化を実現する
ことができ、しかも入賞球を確実かつ正確に排出するこ
とで故障発生率を低下させ、トラブルを極力防止するこ
とができる実用的価値の高い入賞球処理装置を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、 1 遊技機の遊技盤に形成された入賞口に入った入賞球
を前記遊技盤の裏側にて、1個ずつ排出する入賞球処理
装置(10)において、入賞球が1列に整列した状態で
流下する供給ガイド(20)の下流端(21)を、球保
留ハウジング(30)の一端側に連通すると共に、該球
保留ハウジング(30)の内部に供給された球を再び外
部に送り出す排出ガイド(22)の上流端(23)を、
前記球保留ハウジング(30)の他端側に連通し、前記
球保留ハウジング(30)の内部に、揺動端側に球が嵌
入する球受溝(44)を有し該球受溝(44)が前記供
給ガイド(20)の下流端口(21a)を臨む第1位置
と、前記排出ガイド(22)の上流端口(23a)を臨
む第2位置とに揺動駆動される球払出部材(40)を内
装し、前記球保留ハウジング(30)の内壁に、前記第
2位置に揺動した球払出部材(40)の球受溝(44)
内に相対的に入り込み、該球受溝(44)内の球を強制
的に前記排出ガイド(22)の上流端口(23a)へ導
くリブ(33)を突設したことを特徴とする入賞球処理
装置(10)に存する。
【0007】また、別の観点からの本発明の要旨とする
ところは、 2 前記球払出部材(40)は板状の略扇形に形成さ
れ、下方を向く頂部(41)を回動中心とする一方、上
方を向く円弧端縁部(43)を揺動端とし、該円弧端縁
部(43)に板厚方向に延びて側面(47)に連通する
前記球受溝(44)を形成し、前記第1位置にある球払
出部材(40)の球受溝(44)を臨む球保留ハウジン
グ(30)の一端側の上部(31)内壁に前記供給ガイ
ド(20)の下流端口(21a)を開設する一方、前記
第2位置にある球払出部材(40)の球受溝(44)の
側面(47)連通箇所を臨む前記球保留ハウジング(3
0)の他端側の側部(32)内壁に前記排出ガイド(2
2)の上流端口(23a)を開設し、前記球払出部材
(40)に、その球受溝(44)に連通しかつ前記球保
留ハウジング(30)の他端側に向って開口する挿通孔
(45)を設ける一方、前記球保留ハウジング(30)
の他端側の内壁に、球払出部材(40)が第1位置から
第2位置に揺動するに伴い、前記挿通孔(45)を通っ
て球受溝(44)に相対的に入り込み、該球受溝(4
4)内の球を前記球保留ハウジング(30)の上流端口
(23a)へ導くテーパ(33a)のついた前記リブ
(33)を突設したことを特徴とする1項記載の入賞球
処理装置(10)に存する。
【0008】更に、別の観点からの本発明の要旨とする
ところは、 3 前記球保留ハウジング(30)に、通常は第1位置
にある球払出部材(40)の球受溝(44)に嵌入した
球を検出する検知手段(50)を設け、該検知手段(5
0)に応答して駆動手段(60)が作動し、該駆動手段
(60)により前記球払出部材(40)を第1位置から
一時的に第2位置に揺動させた後、再び元の第1位置に
揺動させるよう構成したことを特徴とする1又は2項記
載の入賞球処理装置(10)に存する。
【0009】
【作用】遊技盤上に打ち出された球が入賞口に入ると、
かかる入賞球は遊技盤の裏側にて供給ガイド(20)に
入り、1列に整列した状態で球保留ハウジング(30)
へと流下する。球保留ハウジング(30)内に1個ずつ
導入された球は、該球保留ハウジング(30)内におい
て第1位置にある球払出部材(40)の球受溝(44)
に嵌入した後、球払出部材(40)の第2位置への揺動
に伴い球保留ハウジング(30)内の一端側から他端側
に移動する。
【0010】球受溝(44)に球を嵌入させた球払出部
材(40)が第1位置から第2位置に揺動すると、球保
留ハウジング(30)の内壁に突設されたリブ(33)
が前記球受溝(44)内に相対的に入り込み、該球受溝
(44)内の球を強制的に排出ガイド(22)の上流端
口(23a)へと導く。このように球払出部材(40)
による球の排出は、球受溝(44)内の球の自由落下に
委ねられることなく、前記リブ(33)により強制的に
行なわれる。
【0011】それにより、球保留ハウジング(30)内
に一旦導入された球は、球払出部材(40)の揺動に伴
って確実かつ正確に排出ガイド(22)を通って払い出
される。また、前記球払出部材(40)は球保留ハウジ
ング(30)内において一回転させる必要はなく、比較
的狭い範囲で揺動するように設定することが可能である
ため、構成の簡素化や小型化を実現することができる。
【0012】また、球払出部材(40)の制御を簡易に
行なうには、例えば、前記球保留ハウジング(30)
に、通常は第1位置にある球払出部材(40)の球受溝
(44)に嵌入した球を検出する検知手段(50)を設
け、該検知手段(50)に応答して駆動手段(60)が
作動し、該駆動手段(60)により前記球払出部材(4
0)が第1位置から一時的に第2位置に揺動した後、再
び元の第1位置に戻るように設定すればよい。この場
合、球払出部材(40)の球受溝(44)に入賞球が嵌
入する度に、かかる入賞球は効率的に1個ずつ排出され
る。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。図1〜図4は本発明の一実施例を示している。本
発明に係る入賞球処理装置10は、図示省略した遊技機
の遊技盤に形成された入賞口に入った入賞球Pを前記遊
技盤の裏側で整列させ、該入賞球を1個ずつ計数等の処
理した後に排出する装置である。具体的には、図1に示
すように、供給ガイド20と、球保留ハウジング30
と、排出ガイド22と、球払出部材40、それに検知手
段50、及び駆動手段60を具備してなる。
【0014】供給ガイド20は、図示省略した遊技盤上
の入賞口に連なっており、導入された入賞球Pを1列に
整列させて、緩やかに流下させる球通路である。図1及
び図2に示すように、供給ガイド20の下流端21は、
球保留ハウジング30の一端側に一体的に連通してお
り、当該連通箇所には下流端口21aが形成されてい
る。
【0015】球保留ハウジング30は、前記供給ガイド
20の下流端口21より供給された入賞球Pを検出及び
計数処理するために、一時的に留めさせるさせる空間を
なす部材である。図1及び図2に示すように、球保留ハ
ウジング30は、後述する球払出部材40をほぼ覆うよ
うに略扇形に成形されており、円弧形に湾曲した上部3
1と、該上部の両端より下方に扇形薄板状に延びる側部
32とを有する。
【0016】図2に示すように、球保留ハウジング30
の上部31における一端側に位置する箇所には、前記供
給ガイド20の下流端口21aが形成されている。ま
た、図3に示すように、球保留ハウジング30の側部3
2における他端側に位置する箇所には、排出ガイド22
の上流端23が一体的に連通しており、当該連通箇所に
は上流端口23aが形成されている。排出ガイド22
は、球保留ハウジング30の内部に供給されて検出及び
計数処理された球を再び外部に送り出す球通路である。
【0017】球保留ハウジング30の内部には、後述す
る球払出部材40が揺動可能に内装されている。図3に
示すように、球保留ハウジング30の側部32の内壁に
は、球払出部材40が上流端口23aのある他端側に揺
動した際に、該球払出部材40により保持された球を強
制的に上流端口23aへ導くためのリブ33が突設され
ている。このリブ33には、球に係合した時にその球を
円滑に上流端口23a側に押し出すべく、上流端口23
aに向って斜めに湾曲したテーパ33aがつけられてい
る。
【0018】球払出部材40は、図示したように球の径
とほぼ同一の厚みを有する板状略扇形に形成されてい
る。球払出部材40は、上方を向く円弧端縁部43が揺
動端側となるよう、下方を向く頂部41が枢軸42を介
して、球保留ハウジング30の側部32に回転可能に枢
支されている。円弧端縁部43には、板厚方向に延びて
側面47に連通する球受溝44が形成されている。この
球受溝44は、供給ガイド20から供給された球が嵌入
し得る程度の大きさを有している。
【0019】球払出部材40は、球保留ハウジング30
内において、図3中で実線で示す如く球受溝44が供給
ガイド20の下流端口21aを真下から臨む第1位置
と、想像線で示す如く排出ガイド22の上流端口23a
(図3参照)を側方から臨む第2位置とに揺動可能に配
されている。更に詳しく言えば、球払出部材40の円弧
端縁部43に連通する球受溝44の上方開口側は、球払
出部材40が第1位置にある時に下流端口21aに丁度
合致する一方、側面47に連通する球受溝44の側方開
口側は、球払出部材40が第2位置にある時に上流端口
23aに丁度合致するよう設定されている。
【0020】球払出部材40には、その球受溝44に連
通しかつ球保留ハウジング30の他端側に向って開口す
る挿通孔45が設けられている。この挿通孔45は、球
払出部材40が第1位置から第2位置に揺動するに伴っ
て、前記リブ33が相対的に入り込むように挿通するも
のである。すなわち、球保留ハウジング30のリブ33
は、前記挿通孔45を通って球受溝44内に入り込むこ
とにより、該球受溝44の球を上流端口23aへ導くよ
うに設定されている。
【0021】また、球払出部材40の円弧端縁部43の
一端側には、球保留ハウジング30の他端側に向って延
出した球押え片46が設けられている。この球押え片4
6は、球払出部材40が第2位置に揺動した時に、供給
ガイド20の下流端口21aを塞いで球保留ハウジング
30内への球の導入を阻止する部位である。
【0022】図1及び図2に示すように、検知手段であ
る検出センサ50は、球保留ハウジング30内に設けら
れている。かかる検出センサ50は、球払出部材40の
球受溝44に嵌入した入賞球を検出して信号を出力する
ものである。更に詳しく言えば検出センサ50は、供給
ガイド20から供給された球が第1位置にある球払出部
材40の球受溝44に嵌入した直後の位置にセンサ光を
投光する光センサである。
【0023】検出センサ50は、入賞球を1個ずつ検出
する度に後述する駆動手段に信号を出力するよう直接又
は間接的に接続されている。なお、検出手段は、入賞球
が特定の位置に達したことを検知する接点、フォトセン
サ等の近接センサや、玉の接近を検知する磁気センサ等
により構成してもよい。
【0024】駆動手段であるステッピングモータ60
は、前記検知センサ50の出力信号に応答して、球払出
部材40を通常の第1位置から一時的に第2位置へ揺動
させた後、再び第2位置から第1位置へ戻るよう揺動さ
せる駆動源である。ステッピングモータ60は、球保留
ハウジング30の一側部32に沿うように配設されてお
り、かかるステッピングモータ60の出力軸は、前記球
払出部材40の枢軸42と一体となっている。
【0025】更に詳しく言えば、ステッピングモータ6
0は、検知センサ50の出力信号に応答して給電される
と励磁し、それにより球払出部材40を図2中で実線で
示す第1位置から時計回り方向に約45度回動した想像
線で示す第2位置へ一時的に揺動させる駆動手段であ
る。なお、駆動手段はステッピングモータに限定される
ものではなく、例えば通常のソレノイドや自己保持型ソ
レノイドによって構成してもよい。但し、駆動手段をソ
レノイドで構成した場合には、ソレノイドのプランジャ
の往復直線運動を球払出部材40の揺動運動に変換する
動力伝達手段が必要となる。
【0026】次に作用を説明する。遊技盤上に打ち出さ
れた球が入賞口に入ると、かかる入賞球Pは図2に示す
ように供給ガイド20に入り、1列に整列した状態で球
保留ハウジング30へと流下する。供給ガイド20の下
流端口21aより出た球Pは、球保留ハウジング30内
において先ず第1位置にある球払出部材40の球受溝4
4に嵌入する。
【0027】球受溝44内に嵌入した球Pは、検知セン
サ50により逐次1個ずつ検出されつつ計数される。こ
の時、検知センサ50が出力する信号はその都度、駆動
手段であるステッピングモータ60側に送られる。ステ
ッピングモータ60が検知センサ50の信号に応じて給
電されると励磁し、図3に示すように、球払出部材40
を枢軸42を中心として実線で示す第1位置から時計回
り方向に約45度回動した想像線で示す第2位置へと一
時的に揺動させる。
【0028】球払出部材40が第2位置に揺動すると、
球保留ハウジング30の内壁に突設されたリブ33が、
相対的に球払出部材40の挿通孔45を通って球受溝4
4内に入り込む。それにより、球受溝44内の球は上流
端口23aに向って斜めに湾曲したリブ33のテーパ3
3aに係合しつつ、円滑に上流端口23aへ押し出され
て、上流端口23aから排出ガイド22の下流側へと排
出される。また、球払出部材40が第2位置にある時に
は、その円弧端縁部43の一端側から延出している球押
え片46が、供給ガイド20の下流端口21aを塞ぐた
め、球保留ハウジング30内への新たな球の導入は阻止
される。
【0029】このように球払出部材40による球の排出
は、球受溝44内の球の自由落下に委ねることなく、前
記リブ33により強制的に行なわれる。それにより、球
保留ハウジング30内に一旦導入された球は、球払出部
材40の揺動に伴って確実かつ正確に排出ガイド22を
通って払い出されため、球が予定外の所に誤って排出さ
れるようなおそれはなく、このことに起因する故障の発
生等のトラブルを防止することができる。
【0030】球が上流端口23aから払い出された後、
球払出部材40はステッピングモータ60によって、再
び第2位置から元の第1位置へ戻るよう揺動される。従
って、供給ガイド20から球保留ハウジング30内に入
賞球Pが供給される限り球払出部材40の揺動による排
出ガイド22への球の排出は繰り返される。なお、実際
の遊技機においては、入賞球処理装置10により入賞球
が1個ずつ排出される度に、遊技客側には予め定められ
た賞球が払出されるように設定されている。
【0031】また、球払出部材40の大きさは、その揺
動端側に球が嵌入し得る球受溝44を形成できる程度の
大きさ・形状であれば足りるため、本発明の球払出部材
40に相当する従来技術の制御円盤の如く嵩ばる部材は
不要である。しかも、球払出部材40の揺動角度の範囲
は、球受溝44内の球が自然にこぼれ落ちる角度までは
必要とせず、要は図2に示すように、第1位置の球受溝
44と、第2位置の球受溝44とが重なり合わない程度
に揺動させれば足りるため、従来技術の制御円盤の如く
全周に亘って回動できるための大きさは全く必要ではな
く、装置として格段に小型化及び簡素化を実現すること
ができる。従って、遊技盤裏側において設置スペースの
乏しいような遊技機種にも充分に対応することができ
る。
【0032】なお、前記実施例に係る入賞球処理装置を
構成する球払出部材の形状は、図示したものに限定され
るものではなく、その揺動端側に球が嵌入し得る球受溝
を形成でき、しかも揺動させることができるものであれ
ば足りる。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る遊技機の入賞球処理装置に
よれば、供給ガイドより球保留ハウジング内に導入され
た入賞球は球払出部材の球受溝に一旦嵌入し、かかる球
払出部材の揺動に伴って球受溝内に相対的に入り込むリ
ブにより球は排出ガイドへ排出されるから、球の排出が
その自由落下に委ねられることなく、前記リブにより強
制的に行なわれるため、球の排出処理を確実かつ正確に
行なうことができる。従って、球が予定外の所に誤って
排出されるようなおそれはなく、誤排出に起因する故障
発生等のトラブルを防止することができる。
【0034】また、球払出部材はその揺動側に球が嵌入
し得る球受溝を形成できる程度の大きさであれば足りる
ため、本発明の球払出部材に相当する従来技術の制御円
盤の如く嵩ばる部材は不要であり、しかも球払出部材の
揺動角度の範囲は、球受溝内の球が自然にこぼれ落ちる
角度までは必要とせず比較的狭い範囲で足りるため、従
来技術の制御円盤の如く全周に亘って回動させるための
大きさは全く必要ではなく、装置として格段に小型化及
び簡素化を実現することができる。従って、遊技盤裏側
において設置スペースの乏しいような遊技機種にも充分
に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る入賞球処理装置を示す
斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係る入賞球処理装置を示す
断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る入賞球処理装置を示す
断面図である。
【図4】本発明の一実施例に係る入賞球処理装置を示す
断面図である。
【符号の説明】
10…入賞球処理装置 20…供給ガイド 21a…下流端口 22…排出ガイド 23a…上流端口 30…球保留ハウジング 40…球払出部材 41…頂部 43…円弧端縁部 44…球受溝 45…挿通孔 50…検出センサ(検知手段) 60…ステッピングモータ(駆動手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技機の遊技盤に形成された入賞口に入っ
    た入賞球を前記遊技盤の裏側にて、1個ずつ排出する入
    賞球処理装置において、 入賞球が1列に整列した状態で流下する供給ガイドの下
    流端を、球保留ハウジングの一端側に連通すると共に、
    該球保留ハウジングの内部に供給された球を再び外部に
    送り出す排出ガイドの上流端を、前記球保留ハウジング
    の他端側に連通し、 前記球保留ハウジングの内部に、揺動端側に球が嵌入す
    る球受溝を有し該球受溝が前記供給ガイドの下流端口を
    臨む第1位置と、前記排出ガイドの上流端口を臨む第2
    位置とに揺動駆動される球払出部材を内装し、 前記球保留ハウジングの内壁に、前記第2位置に揺動し
    た球払出部材の球受溝内に相対的に入り込み、該球受溝
    内の球を強制的に前記排出ガイドの上流端口へ導くリブ
    を突設したことを特徴とする入賞球処理装置。
  2. 【請求項2】前記球払出部材は板状の略扇形に形成さ
    れ、下方を向く頂部を回動中心とする一方、上方を向く
    円弧端縁部を揺動端とし、該円弧端縁部に板厚方向に延
    びて側面に連通する前記球受溝を形成し、 前記第1位置にある球払出部材の球受溝を臨む球保留ハ
    ウジングの一端側の上部内壁に前記供給ガイドの下流端
    口を開設する一方、前記第2位置にある球払出部材の球
    受溝の側面連通箇所を臨む前記球保留ハウジングの他端
    側の側部内壁に前記排出ガイドの上流端口を開設し、 前記球払出部材に、その球受溝に連通しかつ前記球保留
    ハウジングの他端側に向って開口する挿通孔を設ける一
    方、前記球保留ハウジングの他端側の内壁に、球払出部
    材が第1位置から第2位置に揺動するに伴い、前記挿通
    孔を通って球受溝に相対的に入り込み、該球受溝内の球
    を前記上流端口へ導くテーパのついた前記リブを突設し
    たことを特徴とする請求項1記載の入賞球処理装置。
  3. 【請求項3】前記球保留ハウジングに、通常は第1位置
    にある球払出部材の球受溝に嵌入した球を検出する検知
    手段を設け、該検知手段に応答して駆動手段が作動し、
    該駆動手段により前記球払出部材を第1位置から一時的
    に第2位置に揺動させた後、再び元の第1位置に揺動さ
    せるよう構成したことを特徴とする請求項1又は2記載
    の入賞球処理装置。
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