JP3042286U - ホッパー装置 - Google Patents

ホッパー装置

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JP3042286U
JP3042286U JP1997002600U JP260097U JP3042286U JP 3042286 U JP3042286 U JP 3042286U JP 1997002600 U JP1997002600 U JP 1997002600U JP 260097 U JP260097 U JP 260097U JP 3042286 U JP3042286 U JP 3042286U
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桂 高草木
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株式会社北斗
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コインと共にペレットが混入しても運転可能
な構造の簡単なホッパー装置を提供する。 【解決手段】 ホッパー本体のホッパーガイド板22
と、上面側に回転自在に位置し、複数のコインを収納す
るコイン収納孔411を有するロータと、該ロータを回
転駆動するモータとを有して形成されたホッパー装置
で、ホッパーガイド板22に形成した払出位置には、棒
バネ61よりなる接触誘導部6を設けると共に、該接触
誘導部6とほゞコインの直径分の間隔を隔ててカウント
レバー51を揺動自在に軸着し、カウントレバー51に
はコインに接触するカウントローラ511を設けると共
に、棒バネ61とコインとが接する点とカウントローラ
511とコインとが接する点との間隔を縮める方向に付
勢する付勢バネ53を設け、ロータ4の回転により搬送
されるコインを棒バネ61とカウントローラ511とで
挟み込み、押圧力を付勢バネ53に蓄積すると共に、接
点間隔がコインの直径を越えて縮幅するとき、戻り回動
してコインを放出する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、コインゲーム機等におけるコイン類のホッパー装置に関し、詳し くは、研磨用のペレットや付着したゴミの影響を受け難いコイン類のホッパー装 置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スロットマシン等のコイン(或いはメダル)ゲーム機は、コインを遊技媒体と しており、コインを賞として計数しながら払い出すためのホッパー装置が設けて ある。従来のホッパー装置は、例えば特開平4−354088号公報等に記載さ れるように、コインを送り出すためのホッパー本体と、その上部に取り付けられ たホッパータンクとからなる。
【0003】 即ち、従来のホッパー本体は、箱枠状のブラケット及び上部に固定されるベー スプレートと、該ブラケットの内部に収設された駆動用のモータとを基本部材と して備える。そして、上記ベースプレートに開設した貫通孔を通してモータの出 力軸が上方へ突出する。また、上記ベースプレートは、平板部の中央に下方へ向 って凹設した収納凹部を有し、前方にはコインを送り出すための欠截部を有して いる。一方、上記収納凹部の外側には、ホッパータンクを固定するためのタンク 固定部を有している。そして、ベースプレートには、2枚のリング状の上固定デ ィスク及び下固定ディスク、並びにこれらの固定ディスクの外側に位置し、前記 送り出し欠截部に対応して切り欠いたスペーサリング、送り出し欠截部の上部を 覆うカウントプレート、送り出されるコインの枚数を計数するためのコインセン サ、コインを送り出す際に付勢するカウントローラ等を設けると共に、モータの 出力軸に固定される回転ディスクを設けている。回転ディスクは、コインの外径 よりも若干大きなコイン落し穴を複数有する上円盤と、この上円盤より小径な下 円盤とからなる。下円盤は、中央に位置する中央円部と、該中央円部の外側に位 置する外円部と、前記上円盤のコイン落し穴に対応する送り出し突条とを有し、 この送り出し突条によって前記中央円部と外円部との間が空間となるように連結 されている。また、外円部には上下面を貫通するゴミ落し穴が開設してある。そ して、コイン落し穴の下方であって、中央円部と外円部と送り出し突条に囲まれ た部分は、コイン収納部を形成している。
【0004】 ベースプレートに装着された上記回転ディスクは、下円盤の下面をベースプレ ートの収納凹部の上面に接して回転する。カウントローラは、回転する回転ディ スクの下円盤の外円部の外縁に沿わせる回転補助部材と、コインの送り出しを実 際に行う送り出し部材とを有して形成され、送り出し付勢バネによって互に回動 可能に連結される。回転補助部材は、補助ローラ支持板に回転可能に軸支された 二つの補助ローラにより形成される。送り出し部材は、送り出しローラ支持板に 回転可能に軸支された送り出しローラによって形成される。そして、上記のよう なホッパー本体の上部にはホッパータンクが固定され、このホッパータンクに供 給されたコインが、前記回転ディスクの上に位置することになる。
【0005】 そこで、モータの出力軸が回転すると、回転ディスクも回転する。回転ディス クの下円盤は、送り出し突条によって送り出し欠截部に最も近付いたコインをカ ウントローラの送り出しローラに向わせる。更にディスクが回転すると、送り出 し突条によって押されたコインが送り出し部材を、送り出し付勢バネに抗しなが らも後退させる。このとき付勢バネが弾発力を蓄える。更に回転ディスクが回転 すると、送り出し突条がコインに接している点と送り出しローラがコインに接し ている点との距離がコインの直径を越える瞬間をむかえる。その瞬間、送り出し 付勢バネが蓄えた弾発力が一気に開放され、送り出しローラがコインを押圧し、 コインが送り出し欠截部からホッパー本体の外に向って飛び出す。そして、飛び 出したコインが遊技者に賞として払い出される。
【0006】 一方、コインに付いた手あか等の汚れは、ペレットと呼ばれるプラスチックの 細粒と混合攪拌することにより研磨して除去される。このペレットは、すのこ或 いはメッシュ等によってコインと分離されるように構成してある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、ペレットとコインとを完全に分離することは難しく、一部のペ レットがコインと一緒にホッパー装置に混入することが避けられない。そこで、 ホッパー装置に混入したペレットが、コイン落し穴に挟まったり、回転ディスク と収納凹部との間、或いは各ローラの間に詰まって運転不能に陥る事故が屡々発 生していた。 また、従来のホッパー装置は、例えば上円盤や下円盤や送り出し突条、カウン トローラ等、多数の部材を備えているため、構造が極めて複雑であった。 更に、コインの送り出しに関してカム機構を備えた従来のホッパー装置では、 カム機構にペレットが挟まるとタイミングが狂ってコインが正しく払い出されな いことがあった。 本考案は上記に鑑み提案されたもので、コインと共にペレットが混入しても運 転可能な構造の簡単なホッパー装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、ホッパー本体の基板部を形成するホッパー ガイド板と、このホッパーガイド板の上面側に回転自在に位置し、複数のコイン を収納するコイン収納部を有するロータと、該ロータを回転駆動するモータとを 有して形成されたホッパー装置において、ホッパーガイド板に形成した払出位置 には、バネ材よりなる接触誘導部を設けると共に、該接触誘導部とほゞコインの 直径分の間隔を隔ててカウントレバーを揺動自在に軸着し、カウントレバーには 、コインに接触するカウントローラを設けると共に、接触誘導部とコインとが接 する点と、カウントローラとコインとが接する点との間隔を縮める方向に付勢す る付勢手段を設け、ロータの回転により搬送されて押圧されるコインを接触誘導 部とカウントローラとで挟み込み、押圧力を付勢手段に蓄積すると共に、接点間 隔がコインの直径を越えて縮幅するとき、上記カウントレバーが戻り回動してコ インを放出するようにした。 従って、ペレットが混入しても、ペレットを容易に排出可能であると共に、カ ム機構を設けることなく、コインの払出とロータの回転との同期を取ることがで き、正しいタイミングでコインの排出が可能である。また、コインの払出方向が 接触誘導部の延長方向になって安定する。
【0009】
【考案の実施の形態】
屈曲させたステンレスの棒バネを、固定リングに開設した長孔から臨ませて接 触誘導部を設け、この棒バネの長手方向にコインを誘導するようにした。 このような実施の形態によれば、コインの飛び出し方向が棒バネの延長方向に なるので、安定した払い出しが可能である。
【0010】 また、屈曲させたステンレスの棒バネからなる接触誘導部の一端に形成した止 着部を固定リングに止着すると共に、他端に形成した係止部を固定リングに開設 した長孔から上方に臨ませて、当該係止部にコインが乗り上げたときに、弾性変 形可能にした。 このような実施の形態によるときには、係止部に乗り上げたコインが通過する 際に、係止部の一部が固定リングの上方に突出する状態に直ちに復帰するので、 この突出した係止部に次のコインが係止し、次のコインを確実に排出する。
【0011】
【実施例】
以下、本考案を図面の実施例について説明する。図1は、本考案に係るホッパ ー装置1の要部の組立斜視図、図2はホッパー本体2にホッパータンク11を固 定した状態の一部を欠截した正面図、図3(A)はホッパー本体2の平面図、( B)はホッパー本体2の要部の断面図である。
【0012】 ホッパー装置1は、ホッパー本体2と、このホッパー本体2の上部に固定され てホッパー本体2にコインを供給するホッパータンク11とからなる。
【0013】 ホッパー本体2は、金属板を板金加工した箱枠状のフレーム21と、そのフレ ーム21の上部に固定されて基板部を形成するホッパーガイド板22と、フレー ム21の内部に固定される駆動源としてのモータ3と、このモータ3に装着され るロータ4を、主な構成部材とする。
【0014】 ホッパーガイド板22は、平面形状がほゞ方形をなす部材であって、ほゞ中央 部に円形の開口部221を有する平板状の平板部222と、開口部221の内周 縁から下方に向かって延出する周壁部223によって形成される収納凹部22a とを有している。一方、平板部222の外縁からは下向きに曲折した外縁片22 4が延出して前記フレーム21に組付可能になっている。また、ホッパーガイド 板22の一側、即ち周壁部223の一部及び外縁片224の一部には、送り出し 欠截部225が開設してあり、この欠截部225を通してコインが排出される。 尚、このホッパーガイド板22も、前記フレーム21と同様に金属板を板金加工 して形成される。そして、このホッパーガイド板22と前記フレーム21とを組 み立てることにより、ホッパー本体2を形成する。
【0015】 ホッパーガイド板22の下面側にはモータ取付板23を設ける。このモータ取 付板23には貫通孔231を開設し、この貫通孔231を通してモータ3の出力 軸31が後述する収納凹部22aへ突出するようにモータ3を固定する。尚、モ ータ3は、減速機付きモータを用いるとよい。また、収納凹部22aへ突出する 出力軸31の上端部分には、後述するロータ4を装着するときに利用する横棒3 2が設けてある。また、モータ取付板23にはモータ3を取り付けるばかりでは なく、後述するカウント機構5を取り付ける。
【0016】 一方、モータ取付板23の上面側には、固定リング24を設ける。この固定リ ング24は、コインの支えとなるものであって、リング状の支持面部241を備 えると共に、該支持面部241の適宜位置から下方へ延出する脚部242を備え る。そして、この脚部242を介して上記モータ取付板23の上面に止着される 。
【0017】 固定リング24の支持面部241には、適宜な間隔でペレット排出口243を 開設する。また、支持面部241の所定の位置、コインを払い出すための欠截部 225に対応して、後述する棒バネ61を挿通する直線状の長孔245を開設す る。
【0018】 一方、上記固定リング24の上方には、モータ3によって回転するロータ4を 設ける。このロータ4は、円盤形の第1ロータ41と、この第1ロータ41に重 合されるリング状の第2ロータ42とからなる。
【0019】 第1ロータ41は、コインを1枚づつ収納可能なコイン収納孔411を放射状 に備えると共に、各コイン収納孔411の間に、上方へ向けて突出するビード部 412を有している。また、各コイン収納孔411の回転方向の後方には、爪状 に切り起こしたコイン押圧片413が設けてある。また、第1ロータ41の中央 部分には、後述するロータ軸43の固定部431に対応して、ほゞ小判形の取付 孔414が開設してある。
【0020】 一方、第2ロータ42は、上記第1ロータ41の周縁部に固定されるリング状 の部材であって、中央に大径のリング孔421を有すると共に周縁にリング部4 22を有する。このリング部422には、半円形の切欠孔423がリング部42 2に連通して開設してある。また、リング部422には、前記第1ロータ41の コイン押圧片413に対応して、矩形の取付孔424が開設してある。
【0021】 そして、第1ロータ41と第2ロータ42とは、コイン押圧片413を取付孔 424に挿通すると共に、該コイン押圧片413の先端をかしめることによって 、互に一体に固定され、ロータ4を構成する。
【0022】 更に、前記第1ロータ41の上面側に円錐形のロータ軸43を臨ませると共に 、下面に固定盤44を臨ませる。ロータ軸43は、合成樹脂等からなり、下面側 に小判形の固定部431が延出する。円錐形の上面側の中心から下面側の固定部 431に掛けて固定孔432を連通させると共に、左右の斜面から小判形の固定 部431の短軸方向の左右に掛けて取付孔433を連通させる。尚、この円錐形 のロータ軸43によって、ホッパータンク11内のコインがほゞ整列されること になる。
【0023】 一方、固定盤44には、ロータ軸43の固定部431に対応する小判孔441 を開設すると共に、ロータ軸43の取付孔433に対応する取付用のネジ孔44 2を小判孔441の短軸方向の左右に設ける。
【0024】 そして、前記のような構成のロータ4をモータ3の出力軸31に固定するには 、先ずロータ4にロータ軸43を固定する。即ち、ロータ軸43の小判形の固定 部431を第1ロータ41の取付孔414に挿入すると共に、背面に固定盤44 を臨ませて、左右の取付孔415に挿通したネジを固定盤44のネジ孔442に 螺合させて、第1ロータ41と第2ロータ42とからなるロータ4をロータ軸4 3に取り付ける。
【0025】 次に、ロータ軸43の固定孔432にモータ3の出力軸31を下方から挿入し て、当該固定孔432に上方から通したネジを出力軸31の先端のネジ孔に螺合 させる。このようにすれば、中央のネジ1本でロータ4を着脱可能になる。尚、 ロータ軸43の小判形の固定部431には、モータ3の出力軸31に設けた横棒 32に対応する横溝434が形成してある。従って、これらの横溝434と横棒 32とが嵌合して互に位置決めをなすと共に、モータ3の駆動力を確実にロータ 4に伝達する。
【0026】 コインの払出位置には、カウント機構5を設ける。このカウント機構5は、コ インに接するカウントローラ511を備える揺動自在なカウントレバー51と、 該カウントレバー51の揺動を検出するセンサ52と、カウントレバー51を付 勢する付勢バネ53とからなる。
【0027】 カウントレバー51は、ほゞ中程をカウントレバー軸512により揺動自在に ホッパーガイド板22に軸着されている。そして、一端にかしめ等の固定手段に よりにカウントローラ軸511aを植設すると共に、該カウントローラ軸511 aにカウントローラ511を装着し、Eリング等により抜け止めして、カウント ローラ511を回転自在に設ける。
【0028】 一方、カウントレバー51の他端には検出部513を設け、この検出部513 をセンサ52によって検出することにより、カウントレバー51の揺動回数を検 出する。即ち、コインの払出数を計数する。センサ52は、例えばコ字状に配置 した発光素子と受光素子とからなる光センサによって形成する。尚、上記センサ 52はセンサ取付金具521によってモータ取付板23に取り付けてある。
【0029】 また、カウントレバー51のカウントローラ511側の先端には付勢バネ係止 部514を設け、付勢バネ53の一端を係止させると共に、該付勢バネ53の他 端をモータ取付板23に設けたバネ係止片531に係止させて、カウントレバー 51を付勢する。即ち、付勢バネ53によってカウントローラ511と、後述す る接触誘導部6を形成する棒バネ61との間隔が狭まるように付勢する。尚、こ のときの間隔は、ストッパ用座金を介して取り付けたウレタン質のストッパによ って規制されている。
【0030】 前記した固定リング24の長孔245には、接触誘導部6を形成する棒バネ6 1を挿通し、固定リング24の上面から若干突出させる。この棒バネ61は、例 えば図1に示すように、バネ用ステンレス材を、ほゞコ字状に屈曲形成したもの であって、両端に取付用の円形部611が形成してある。左右の円形部611か ら起立部612が立ち上がると共に、該起立部612から屈曲部を介して横バー 部613が延出し、この横バー部613が左右の起立部612を繋いでいる。そ して、この横バー部613が前記固定リング24の長孔245から突出する。こ の突出量は、ほゞコインの厚さ程度であり、コインが係止可能であると共に、上 面を擦り抜けることも可能である。尚、上記横バー部613の方向、換言すると 長孔245の方向は、コインの払出方向を考慮して定められる。
【0031】 更に、図示の実施例では、前記カウントローラ511と対向する位置に補助ロ ーラ54を設けている。この補助ローラ54は補助ローラ軸541を介してモー タ取付板23に設けてあり、ホッパーガイド板22の平板部222に開設した切 欠226を通してロータ4の周縁に臨んでいる。
【0032】 次に、本考案に係るホッパー装置1の動作説明を行う。ホッパータンク11に 供給されたコインCは、ロータ4の回転に伴って、バラバラの向きのコインCが ならされて下方部分では平行になり、各コイン収納孔411に1枚づつ嵌入する 。このとき、ビード部412によって重なったコイン間に隙間が生じる。
【0033】 一方、コインCと一緒に混入したペレットは、コインCの隙間を通ってペレッ ト排出口243或いは半円形の切欠孔423へ運ばれ、これらの排出口243或 いは切欠孔423からフレーム21内に落下する。また、固定リング24の外側 の隙間からも落下する。更に、上記コインC間の隙間からも排出口243等へ誘 導されて落下する。
【0034】 コイン収納孔411へ嵌入したコインCは、ロータ4の回転によって進み、接 触誘導部6に接する。更に進んでカウントローラ511に接し、カウントレバー 51を付勢バネ53に抗して揺動させると共に、当該付勢バネ53に弾発力を蓄 積する。そして、棒バネ61とコインCの接点と、カウントローラ511とコイ ンCの接点との距離が、コインCの直径を越えると、カウントレバー51が付勢 バネ53の弾発力で急激に戻り回動すると共に、コインCを飛び出させる。
【0035】 このとき、コインCの飛びだし方向が、接触誘導部6を構成する棒バネ61の 延長方向になり、安定した払い出しが可能である。また、カム機構等がないので 、構造が極めて簡単になる。尚、図示の実施例によれば、補助ローラ54を設け ているので、コインCの飛び出し方向が若干変更される。
【0036】 また、洗浄用のペレットが混入していても、このペレットを簡単に排出できる ので、ペレットに起因する運転停止等のトラブルが発生しない。
【0037】 図10ないし図12は、本考案の他の実施例を示す。この実施例では接触誘導 部6を、棒バネ61を屈曲させて形成すると共に棒バネ61の一方端のみを固定 リング24に止着して、当該棒バネ61にコインが乗り上げたときに下方へ弾性 変形するように形成したものである。
【0038】 即ち、接触誘導部6を図10の(A)及び(B)に示すように、バネ用ステン レス材を折曲成形させて一端に円形の止着部62を形成すると共に、他端側をほ ゞコ字状に折曲させて係止部63を形成する。
【0039】 そして、上記止着部62を固定リング24の所定位置に開設した取付孔246 にネジ止めすると共に、係止部63を固定リング24の長孔245から上方へ臨 ませる。この状態で係止部63は固定リング24の上面へ若干突出して、コイン に係止可能である。
【0040】 上記のような接触誘導部6を備えるホッパー本体2において、図11に示すよ うにコインC1が接触誘導部6に乗り上げてしまっても、バネ材を片持ち状態に しているので、先端部分が弾性変形してコインC1を通過させる。そして、この コインC1が通過しきらないうちに、次のコインC2が係止部63にさしかかっ ても、図12に示すように、この実施例によれば、係止部63の一部が固定リン グ24の上方に突出した状態に直ちに復帰するので、この突出した係止部63に 次のコインC2が係止して常に確実に払い出すことができる。尚、この実施例に おいて前記した実施例と同じ機能を有する部材には、前記実施例と同一符号を付 して説明を省略する。
【0041】 以上本考案を図面の実施例について説明したが、本考案は上記した実施例に限 定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した構成を変更しない限 り適宜に実施できる。例えば、図示の実施例では、遊技機のコインについて説明 したが、両替機や自動販売機の硬貨等にも容易に適用可能である。
【0042】
【考案の効果】
以上要するに本考案は、ホッパー本体の基板部を形成するホッパーガイド板と 、このホッパーガイド板の上面側に回転自在に位置し、複数のコインを収納する コイン収納部を有するロータと、該ロータを回転駆動するモータとを有して形成 されたホッパー装置において、ホッパーガイド板に形成した払出位置には、バネ 材よりなる接触誘導部を設けると共に、該接触誘導部とほゞコインの直径分の間 隔を隔ててカウントレバーを揺動自在に軸着し、カウントレバーには、コインに 接触するカウントローラを設けると共に、接触誘導部とコインとが接する点と、 カウントローラとコインとが接する点との間隔を縮める方向に付勢する付勢手段 を設け、ロータの回転により搬送されて押圧されるコインを接触誘導部とカウン トローラとで挟み込み、押圧力を付勢手段に蓄積すると共に、接点間隔がコイン の直径を越えて縮幅するとき、上記カウントレバーが戻り回動してコインを放出 するようにしたので、洗浄用のペレットがコインに混入していても、このペレッ トを容易に排除でき、ペレットに起因する運転停止等のトラブルが発生しない。 また、カム機構等が不要で構成が簡単で、部品点数が少なく、安価に提供できる と共にメンテナンスが容易である。更に、本考案のホッパー装置は、コインの払 出方向が一定になって安定するため、取り扱いが容易で、実用的価値が極めて高 い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るホッパー装置の要部の分解斜視図
である。
【図2】ホッパー本体にホッパータンクを固定した状態
の一部を欠截した正面図である。
【図3】ホッパー本体を示し、(A)は平面図、(B)
は要部の断面図である。
【図4】ロータを示し、(A)は平面図、(B)は断面
図である。
【図5】ホッパー装置の平面図である。
【図6】ホッパー本体の要部を示す一部断面図である。
【図7】ホッパー装置の動作説明図である。
【図8】ホッパー装置の動作説明図である。
【図9】ホッパー装置の動作説明図である。
【図10】ホッパー装置の他の実施例における接触誘導
部及び固定リング、並びにこれらの組付状態の説明図で
ある。
【図11】ホッパー装置の他の実施例における動作説明
図である。
【図12】ホッパー装置の他の実施例における動作説明
図である。
【符号の説明】
1 ホッパー装置 2 ホッパー本体 3 モータ 4 ロータ 5 カウント機構 6 接触誘導部 22 ホッパーガイド板 51 カウントレバー 53 付勢バネ 61 棒バネ 63 係止部 511 カウントローラ 613 横バー部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホッパー本体の基板部を形成するホッパ
    ーガイド板と、このホッパーガイド板の上面側に回転自
    在に位置し、複数のコインを収納するコイン収納部を有
    するロータと、該ロータを回転駆動するモータとを有し
    て形成されたホッパー装置において、 ホッパーガイド板に形成した払出位置には、バネ材より
    なる接触誘導部を設けると共に、該接触誘導部とほゞコ
    インの直径分の間隔を隔ててカウントレバーを揺動自在
    に軸着し、 カウントレバーには、コインに接触するカウントローラ
    を設けると共に、接触誘導部とコインとが接する点と、
    カウントローラとコインとが接する点との間隔を縮める
    方向に付勢する付勢手段を設け、 ロータの回転により搬送されて押圧されるコインを接触
    誘導部とカウントローラとで挟み込み、押圧力を付勢手
    段に蓄積すると共に、接点間隔がコインの直径を越えて
    縮幅するとき、上記カウントレバーが戻り回動してコイ
    ンを放出することを特徴とするホッパー装置。
  2. 【請求項2】 接触誘導部を、棒バネを屈曲させて形成
    した横バー部により構成した請求項1に記載したホッパ
    ー装置。
  3. 【請求項3】 接触誘導部を、棒バネを屈曲させて形成
    すると共に、棒バネの一端をホッパーガイド板に止着し
    て、コインが乗り上げたときに変形可能にした請求項1
    または請求項2に記載したホッパー装置。
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JP3419727B2 (ja) 2000-02-24 2003-06-23 弘美 松下 ホッパー型コイン払出し装置におけるコイン搬送用ディスクローターの補強構造
JP2003290435A (ja) * 2001-05-02 2003-10-14 Kpe Inc メダル払出装置

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