JP2004086528A - ホッパー型コイン払出し装置 - Google Patents

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JP2004086528A JP2002246258A JP2002246258A JP2004086528A JP 2004086528 A JP2004086528 A JP 2004086528A JP 2002246258 A JP2002246258 A JP 2002246258A JP 2002246258 A JP2002246258 A JP 2002246258A JP 2004086528 A JP2004086528 A JP 2004086528A
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松下 弘美
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Abstract

【課題】異物の挿入によって余分のコインが払い出されてしまう不正行為を確実に防止する。
【解決手段】コイン払出し枚数のカウント機構(A)を、ディスクローター受け盤(17)へ裏面へ回動自在に枢支された第1、2カウントアーム(44)(56)と、その各カウントアームの一端部に枢支された第1、2カウントローラー(41)(42)と、同じく各カウントアームの他端部を検出する第1、2カウントセンサー(48)(59)とから形作り、予じめコイン(C)の直径よりも狭幅な基準状態としてコイン払出し口(O)へ張り出し並列された両カウントローラーが、コインにより押し広げられる両カウントアームの回動作用を、上記カウントセンサーによりコイン払出し枚数の1枚としてカウントするように設定した。
【選択図】 図18

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機の代表的なスロットマシンを初め、釣り銭機や両替機、各種商品の自動販売機などに内蔵設置して、必要な枚数のコイン(本明細書中、メダルやその他の擬似コインも含む。)を払い出すために使うホッパー型コイン払出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のホッパー型コイン払出し装置における払い出し枚数の不慮なカウントミスや、異物の挿入によりコインのカウント作用を阻止し、余分に払い出させる不正行為を予防するための公知技術としては、特開平9−319908号が提案されている。
【0003】
そして、この公知発明の場合コイン払出し口(52)の開口一端縁部(下側)に固定ローラー(54)を臨ませる一方、これと向かい合う開口他端縁部(上側)に、可動ローラー(56)とその別個な外側可動ローラー(58)との並列する一対を臨ませて、その合計3個のローラー(54)(56)(58)にコイン(30)が当接し、両可動ローラー(56)(58)のリンク(61)(63)が予定位置まで回動することにより、カウントセンサー(透過型フォトセンサー)(80)の発光部(94)と受光部(96)を、その遮光状態から透光状態へ開放させた時にのみ、初めてコイン(30)の払い出し枚数を1枚としてカウントするようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような公知発明の構成ではコイン払出し口(52)をコイン(30)の直径よりも狭幅に制限している一方が、依然固定状態での遊転するに過ぎない固定ローラー(54)であるため、これと向かい合う他方の可動ローラー(56)へ、更に別個な外側可動ローラー(58)を追加設置したとしても、その一対の可動ローラー(56)(58)が極めて接近した並列状態にあり、しかも共通する1本の回動支点軸(66)によって、リンク・センサー取付基板(64)へ枢着されている以上、その一対の可動ローラー(56)(58)は未だコイン払出し口(52)から挿入される単一の板片や棒、その他の異物によって、一挙同時に押し込みロックされる余地がある。
【0005】
そうすると、両可動ローラー(56)(58)のリンク(61)(63)も予定位置まで回動しなくなり、単一のカウントセンサー(80)がコイン(30)のカウント作用を阻止されたままの状態として、その両可動ローラー(56)(58)と上記固定ローラー(54)との広幅に拡開したコイン払出し口(52)を通じて、余分のコイン(30)が次々と払い出されてしまうのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題の改良を企図しており、そのための構成上据付け台の表面に固定設置されて、平面視の円形なローター受け入れ凹溝を区画すると共に、そのローター受け入れ凹溝の円周面一部にコイン払出し口が切り欠かれたローター受け盤と、
【0007】
放射対称分布型に開口する複数のコイン受け入れ孔とその隣り合う相互間から裏向き一体的に突出する複数の後方弯曲翼とを備えた円盤型のディスクローター本体が、上記ローター受け盤のローター受け入れ凹溝内へ落し込み嵌合されたコイン搬送用ディスクローターと、
【0008】
そのディスクローターの回転駆動用モーターと、
【0009】
上記ローター受け盤の表面へそのローター受け入れ凹溝との合致連通状態に取り付け固定されて、上記ディスクローターを抜け止め状態に拘束するコイン収容ホッパーと、
【0010】
上記ローター受け入れ凹溝の溝底面からディスクローターの回転によるコインの搬送路内へ起立して、そのコインを上記コイン払出し口に向かって誘導するコイン誘導子と、
【0011】
上記コイン払出し口からのコイン払出し枚数をカウントするカウント機構とから成り、
【0012】
上記コイン収容ホッパーからディスクローターのコイン受け入れ孔を通じてコイン搬送路内へ取り込んだコインを、そのディスクローターの後方弯曲翼により押し進め搬送して、上記コイン払出し口から順次払い出すホッパー型コイン払出し装置において、
【0013】
第1に、上記カウント機構をローター受け盤の裏面へ各々回動自在に枢着された第1、2カウントアームと、上記コイン払出し口の開口一端縁部と開口他端縁部へ張り出し並列する位置関係として、その第1、2カウントアームの一端部へ各々枢支された遊転自在の第1、2カウントローラーと、同じく第1、2カウントアームの他端部に各々設けられた検出片を検出するため、上記ローター受け盤の裏面へ対応的に固定支持された第1、2カウントセンサーとから形作り、
【0014】
上記第1、2カウントアームとローター受け盤との相互間へ各々連繋させた第1、2引張りコイルバネにより、その第1、2カウントローラーの向かい合う相互間隔を予じめコインの直径よりも狭幅な張り出し基準状態に位置決め付勢して、
【0015】
その第1、2カウントローラーへコインが接触することにより押し広げられる第1、2カウントアームの回動作用と、その検出片を検出する第1、2カウントセンサーにより、上記コインの払出し枚数を1枚としてカウントするように設定したことを特徴とし、
【0016】
又、第2に上記カウント機構をローター受け盤の裏面へスライド自在に支持された第1カウントアーム並びに回動自在に枢着された第2カウントアームと、上記コイン払出し口の開口一端縁部と開口他端縁部へ張り出し並列する位置関係として、その第1、2カウントアームの一端部へ各々枢支された遊転自在の第1、2カウントローラーと、同じく第1、2カウントアームの他端部に各々設けられた検出片を検出するため、上記ローター受け盤の裏面へ対応的に固定支持された第1、2カウントセンサーとから形作り、
【0017】
上記第1、2カウントアームとローター受け盤との相互間へ各々連繋させた第1、2引張りコイルバネにより、その第1、2カウントローラーの向かい合う相互間隔を予じめコインの直径よりも狭幅な張り出し基準状態に位置決め付勢して、
【0018】
その第1、2カウントローラーへコインが接触することにより押し広げられる第1カウントアームのスライド作用並びに第2カウントアームの回動作用と、その検出片を検出する第1、2カウントセンサーにより、上記コインの払出し枚数を1枚としてカウントするように設定したことを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、そのホッパー型コイン払出し装置の組立状態と分解状態を示した図1〜11において、(10)は金属板から枠組み一体化された据付け台であり、その一定角度(例えば約30度)(α)だけ傾斜する開口表面には、平面視の四角形な金属製ベースプレート(11)が上方から施蓋状態に取り付け固定されている。
【0020】
(12)は減速ギヤ機構の内蔵ケース(13)を備えたディスクローター回転駆動用モーターであり、上記傾斜設置状態に保たれているベースプレート(11)の裏面へ、言わば吊り下げ固定状態に取り付けられている。(14)は上記モーター(12)の出力軸であり、その起立先端部には後述のディスクローター用取付ボルトを受け入れるネジ孔(15)が穿設されているほか、同じく出力軸(14)の中途高さ位置にはキー(16)が直交する貫通状態に差し込み一体化されている。
【0021】
又、(17)は同じく傾斜設置状態に保たれている上記ベースプレート(11)の表面へ、上方から積み重ね状態に固定一体化された合成樹脂製のローター受け盤であって、そのベースプレート(11)とほぼ対応する大きさ・形状を備えており、これには一定深さ(g)だけ陥没する平面視の円形なローター受け入れ凹溝(G)が区成されている。
【0022】
そして、そのローター受け盤(17)のローター受け入れ凹溝(G)内へ上方から対応的に落し込み嵌合されたコイン搬送用ディスクローター(R)が、上記モーター(12)によって図4の時計方向(f)へ回転駆動され、コイン収容ホッパー(18)内のコイン(C)を後述のコイン払出し口へ、順次押し進め搬送するようになっている。
【0023】
コイン収容ホッパー(18)は図1〜3のように、上記ローター受け入れ凹溝(G)と合致連通する開口底面を備えた合成樹脂製品であって、その取付座(19)が上記ローター受け盤(17)の表面へ上方から着脱自在に取り付け固定されることにより、上記ディスクローター(R)をそのローター受け入れ凹溝(G)から上方へ抜け出さない状態に拘束する。
【0024】
上記ローター受け盤(17)の表面から一定深さ(g)だけ陥没する円形のローター受け入れ凹溝(G)は、図4、5の平面図に示す如く、斜め上部位置での部分的に切り欠かれたほぼC字型の縁取り状態にあり、その上半部がローター受け盤(17)自身の合成樹脂から成る円弧状縁取り段面(20)として、そのフラットな溝底面からコイン(C)の厚み(t)とほぼ等しい一定高さだけ隆起している。
【0025】
これに対して、同じくローター受け入れ凹溝(G)の残る下半部ではそのフラットな溝底面へ、図3〜5のようなコイン(C)の厚み(t)とほぼ等しい厚みのステンレス鋼板などから成る別個な円弧状の縁取り補強面金(21)が、上記ベースプレート(11)の裏側から螺入する複数の固定ビス(22)によって取り付け一体化されている。
【0026】
上記合成樹脂製品のローター受け盤(17)は図1のような傾斜設置状態にあるため、その塵埃の堆積しやすいローター受け入れ凹溝(G)の円弧状下半部において、ローター受け入れ凹溝(G)の縁取り面がディスクローター(R)や、これにより押し進め搬送されるコイン(C)と摺れ合うことに起因して不正変形するおそれを、上記縁取り補強面金(21)によって防止し、そのローター受け盤(17)の耐用性を昂める趣旨である。
【0027】
但し、このような趣旨を達成するために、上記縁取り補強面金(21)をローター受け入れ凹溝(G)と対応合致する大きなほぼC字型に作成準備して、そのローター受け入れ凹溝(G)の円弧状上半部も含む全体の縁取り補強状態に取り付け固定しても良く、又上記ローター受け盤(17)を金属製品として、例えば特公平4−34196号に見られるようなルームプレートとゲートプレート並びにライナープレートなどの複数枚から積層一体化してもさしつかえない。
【0028】
先に一言したコイン搬送用ディスクローター(R)は、合成樹脂から図12〜16のように一体成形されている。
【0029】
即ち、そのディスクローター(R)を抽出して示した図12〜16において、(23)は上記ローター受け盤(17)に陥没するローター受け入れ凹溝(G)の深さ(g)とほぼ対応する一定な厚みの円盤型に造形されたディスクローター本体であり、全体的にフラットな表面を有するが、その中心部はコイン(C)を周縁部との相互中間帯域へ落ち着き転倒させるための円錐凸子(24)として、表向きに背高く隆起されていると共に、同じく中心部からは取付ボス(25)が裏向き連続的に突出している。
【0030】
図13〜15から明白なように、上記中心部の円錐凸子(24)がディスクローター本体(23)の一定厚みよりも背高く隆起しているに反し、同じくディスクローター本体(23)の周縁部はコイン係止フランジ(26)として、コイン(C)の厚み(t)とほぼ対応する一定高さだけ表向きに背低く隆起しており、ここにコイン(C)の円周面が受け止められるようになっている。
【0031】
(27)は上記ディスクローター本体(23)の取付ボス(25)に裏向き開口状態として切り欠かれたキー溝であり、上記モーター(12)の出力軸(14)を貫通しているキー(16)と嵌合されることになる。(28)は上記円錐凸子(24)に表向き開口状態として穿設されたリング状のバネ受け凹溝であり、その内部には圧縮コイルバネ(29)が封入される。
【0032】
そして、図3から明白な通り、その圧縮コイルバネ(29)を強制的に押し込む如く、ディスクローター用取付ボルト(30)が上記モーター(12)の出力軸(14)に開口するネジ孔(15)へ、表側から螺入締結されることによって、ディスクローター(R)がそのモーター(12)の出力軸(14)へ一体回転し得るように取り付けられているのである。
【0033】
上記ディスクローター本体(23)の中心部をなす円錐凸子(24)と、同じく周縁部をなすコイン係止フランジ(26)とのフラットな相互中間帯域には、複数(図例では合計6個)のコイン受け入れ孔(31)が一定なP.C.D(Pitch Circle Diameter)(d)を保つ全体的な放射対称分布型に開口形成されている。
【0034】
又、(32)は上記コイン受け入れ孔(31)の隣り合う相互間に介在する位置関係として、ディスクローター本体(23)からコイン(C)の厚み(t)とほぼ対応する一定高さ(h1)だけ裏向き一体的に突出された複数(図例では合計6個)の後方弯曲翼であり、そのディスクローター(R)における回転進行方向(f)の後面が、各コイン受け入れ孔(31)の開口縁部に沿って弯曲する凹曲面(32r)をなし、且つ同じく回転進行方向(f)の前面が凸曲面(32f)をなす先細り形態に延在して、上記ディスクローター本体(23)のコイン受け入れ孔(31)内へ取り込んだコイン(C)を、その後方弯曲翼(32)の凸曲面(前面)(32f)により押し進め搬送する。
【0035】
つまり、その後方弯曲翼(32)が裏向きに突出することと相対して、ディスクローター本体(23)の言わば切り欠かれた関係状態に残るフラットな裏面と、上記ローター受け盤(17)におけるローター受け入れ凹溝(G)のフラットな溝底面との向かい合う上下相互間隙が、コイン(C)の押し進められる搬送路(P)として機能し得るように画定されているわけである。
【0036】
(33)は上記ローター受け入れ凹溝(G)内の中心部において、そのローター受け盤(17)とベースプレート(11)との貫通状態に開口形成された軸受け孔であり、ディスクローター(R)の上記取付ボス(25)を受け入れる。(34)は同じくローター受け入れ凹溝(G)の周辺部において、やはりローター受け盤(17)とベースプレート(11)との貫通状態に開口分布された複数の塵埃搬出孔であり、特に上記ローター受け入れ凹溝(G)の円弧状下半部に多く集中している。
【0037】
更に、(35)は上記ベースプレート(11)の裏面へ下方から複数の固定ビス(36)を介して取り付けられた金属板バネであり、その二叉フォーク状に分岐する自由先端部からは図4〜6のように、2個一対として並列するコイン誘導子(37)が表向き一体的に植立されている。(38)はそのコイン誘導子用出没孔の2個一対であり、これらも上記ローター受け盤(17)とベースプレート(11)との貫通状態に開口分布されている。
【0038】
つまり、コイン誘導子(37)はベースプレート(11)の裏側から出没孔(38)を通じ、上記コイン搬送路(P)の内部へ臨む表向きとして、常時コイン(C)の厚み(t)とほぼ対応する一定高さ(h2)だけ起立する弾圧付勢状態に保たれており、図17から明白なように、上記時計方向(f)へ回転するディスクローター(R)によって、コイン搬送路(P)に沿い押し進め搬送されてくるコイン(C)を一旦受け止め、後述のコイン払出し口へ方向変換させる如く誘導するようになっているのである。
【0039】
そのため、上記ディスクローター本体(23)の中心部から周縁部に向かう一定長さの先細り形態として延在する各後方弯曲翼(32)の中途部には、上記コイン誘導子(37)との干渉を防ぐコイン誘導子用逃し凹溝(39)が対応的に切り欠かれており、その切り欠きによって各後方弯曲翼(32)が図16のような根元側翼片(32a)と先端側翼片(32b)との2個に分割されている。
【0040】
その場合、図例のコイン誘導子(37)は並列する2個一対として、コイン搬送路(P)の内部へ一定高さ(h2)だけ起立している関係上、そのコイン誘導子用逃し凹溝(39)もこれらと対応位置する言わば2列として、各後方弯曲翼(32)の中途部に切り欠かれていることは勿論である。
【0041】
(40)は後方弯曲翼用の補強ピンであって、ステンレス鋼棒から成り、その複数(図例では合計6本)が上記後方弯曲翼(32)における就中先端側翼片(32b)の前端角隅部へ点在分布する位置関係として、ディスクローター本体(23)へ表側から植え込み一体化されている。
【0042】
これによって、合成樹脂からディスクローター本体(23)と一体成形されている後方弯曲翼(32)の先端側翼片(32b)が、金属製品のコイン(C)と直かに繰り返し摺擦して、早期に摩耗したり、その前端角隅部から欠落したり、或いは割れたりするおそれを防ぐようになっているが、上記ディスクローター(R)自身として金属製品を採用する場合には、その後方弯曲翼用補強ピン(40)の設置を省略しても良い。
【0043】
上記ローター受け盤(17)の表面から一定深さ(g)だけ陥没するローター受け入れ凹溝(G)が、図4、5のような斜め上部位置での部分的に切り欠かれたほぼC字型の縁取り状態にある旨を説明したが、そのC字型の切り欠き部分はコイン(C)の直径よりも広幅なコイン払出し口(O)として、上記ディスクローター(R)により押し進め搬送されてきたコイン(C)を、ここからコイン誘導子(37)により1枚づつ払い出すようになっている。
【0044】
(A)はコイン(C)の払出し枚数をカウントするため、上記コイン払出し口(O)に臨まされたカウント機構であって、その第1、2カウントローラー(41)(42)の向かい合う相互間隔(W)が予じめコイン(C)の直径よりも狭幅な張り出し基準状態に保たれており、上記コイン払出し口(O)に向かって誘導されるコイン(C)が、必らず第1、2カウントローラー(41)(42)と接触して、これらを押し広げるようになっている。
【0045】
即ち、そのカウント機構(A)の明白な図4、5、7〜11において、(43)は第1カウントローラー用移動ガイド孔であり、コイン払出し口(O)の開口一端縁部(下側)に位置しつつ、上記ローター受け盤(17)とベースプレート(11)との貫通状態に開口形成されている。(44)は一定長さの金属板片から成る第1カウントアームであって、その中途部が上記ベースプレート(11)から裏向き一体的に突出する回動支点軸(45)へ、回動自在に枢着されている。
【0046】
そして、その第1カウントアーム(44)の一端部から上記第1カウントローラー用移動ガイド孔(43)を通じて、表向き一体的に起立した枢支ピン(46)の上端部へ、その第1カウントローラー(41)が遊転自在に嵌合されているのである。
【0047】
又、上記第1カウントアーム(44)の他端部は検出片(47)として、その対応位置する第1カウントセンサー(48)により検出されるようになっている。(49)は上記ベースプレート(11)の裏面へ下方から複数の固定ビス(50)により取り付け一体化された金属板のセンサー支持台であって、これに第1カウントセンサー(48)が固定支持されている。
【0048】
(51)は上記第1カウントアーム(44)の一端部に枢支された第1カウントローラー(41)を、常時コイン払出し口(O)への張り出し付勢状態に保つ第1引張りコイルバネであって、その第1カウントアーム(44)の一端部付近と上記ベースプレート(11)から裏向きに切り起されたバネ受け片(52)との向かい合う相互間へ、そのベースプレート(11)とほぼ平行な横架状態に連繋されている。
【0049】
(53)は上記センサー支持台(49)から裏向き連続的に曲げ起された第1カウントアーム用の位置決めストッパー片であり、上記第1引張りコイルバネ(51)の付勢力を受けた第1カウントアーム(44)が、その位置決めストッパー片(53)に受け止められた状態において、上記第1カウントローラー(41)が図4、5、11のように、コイン払出し口(O)へ張り出した基準状態に位置決めされると共に、同じく検出片(47)が上記第1カウントセンサー(48)と正しく対応位置するようになっている。
【0050】
更に、(54)は同じくセンサー支持台(49)から裏向き連続的に曲げ起された第1カウントアーム用の回動ストッパー片であり、上記第1引張りコイルバネ(51)に抗して回動される第1カウントアーム(44)を受け止めるようになっている。上記第1カウントアーム(44)の回動作用範囲が、その位置決めストッパー片(53)と回動ストッパー片(54)によって一定に規制されているのである。
【0051】
他方、(55)は第2カウントローラー用移動ガイド孔であって、上記コイン払出し口(O)の開口他端縁部(上側)に位置しつつ、やはりローター受け盤(17)とベースプレート(11)との貫通状態に開口形成されている。(56)はほぼく字型の金属板片から成る第2カウントアームであって、その中途部が上記ベースプレート(11)から裏向き一体的に突出する回動支点軸(57)へ、回動自在に枢着されている。
【0052】
そして、その第2カウントアーム(56)の一端部から上記第2カウントローラー用移動ガイド孔(55)を通じて、やはり表向き一体的に起立した枢支ピン(58)の上端部へ、上記第2カウントローラー(42)が遊転自在に嵌合されているのである。
【0053】
同じく第2カウントアーム(56)の他端部は第2カウントセンサー(59)による検出片(60)として、上記中途部付近から裏側へ張り出すほぼL字型に折り曲げられている。(61)は上記ベースプレート(11)の裏面へ下方から複数の固定ビス(62)によって取り付け一体化された金属板のバネ受け台であり、その上記第2カウントアーム(56)の検出片(60)と対応する位置に、上記第2カウントセンサー(59)が固定設置されている。
【0054】
(63)は上記第2カウントアーム(56)の一端部に枢支された第2カウントローラー(42)を、常時コイン払出し口(O)への張り出し付勢状態に保つ第2引張りコイルバネであって、その第2カウントアーム(56)の他端部付近から上向きに曲げ起されたバネ受け片(64)と、上記バネ受け台(61)の一端部から対応的な裏向きに曲げ起されたバネ受け片(65)との向かい合う相互間へ、上記ベースプレート(11)とほぼ平行な横架状態に連繋されている。
【0055】
(66)は上記第2カウントアーム(56)の一端部から第2カウントローラー(42)の枢支ピン(58)と逆な裏向き連続的に曲げ起された第2カウントアーム用の位置決めストッパー片であり、上記ベースプレート(11)から対応的な裏向きに切り起された受け止め片(67)へ衝当する如く、その受け止め片(67)によって安定良く受け止められる。
【0056】
その図4、5、11のような受け止め状態において、上記第2カウントアーム(56)の一端部に付属している第2カウントローラー(42)が、コイン払出し口(O)へ張り出した基準状態に位置決めされると共に、同じく第2カウントアーム(56)の他端部をなす検出片(60)が、上記第2カウントセンサー(59)と正しく対応位置するようになっている。
【0057】
つまり、上記第1、2カウントローラー(41)(42)がこのようなコイン払出し口(O)への張り出し基準状態に位置決め付勢されて、その向かい合う相互間隔(W)をコイン(C)の直径よりも狭幅に保っており、その結果コイン払出し口(O)に向かって誘導されるコイン(C)は、必らず第1、2カウントローラー(41)(42)と接触し、その払出し枚数が上記第1、2カウントアーム(44)(56)の回動作用と、その検出片(47)(60)を検出する第1、2カウントセンサー(48)(59)により、初めて1枚としてカウントされるようになっているのである。
【0058】
この点、図示の実施形態では上記第1、2カウントセンサー(48)(59)を何れも透過型の光電スイッチとして、その透光部(48a)(59a)と受光部(48b)(59b)との向かい合う相互間を、各々第1、2カウントアーム(44)(56)の検出片(47)(60)が横断するようになっているが、これに代る反射型の光電スイッチや近接スイッチ、その他の物体(コイン)検出センサーを採用しても良い。
【0059】
尚、(68)は上記バネ受け台(61)の他端部から裏向きに曲げ起された第2カウントアーム用の回動ストッパー片であり、上記第2引張りコイルバネ(63)に抗して回動される第2カウントアーム(56)の他端部を受け止める。上記第2カウントアーム(56)の回動作用範囲が、その位置決めストッパー片(66)と回動ストッパー片(68)によって一定に規制されているわけである。
【0060】
更に、図示の実施形態では上記コイン誘導子(37)によって万一コイン払出し口(O)へ方向変換されず、そのコイン誘導子(37)への乗り上げ突っ張り状態に咬み込んだコイン(C)を、コイン払出し口(O)へ矯正的に誘導するか、又は再度ディスクローター(R)によりコイン搬送路(P)へ取り込み復帰させるためのセパレートアーム(69)が、上記ベースプレート(11)から裏向き一体的に突出する第2カウントアーム(56)の回動支点軸(57)へ、その第2カウントアーム(56)と別個独立して回動し得るように枢着されてもいる。
【0061】
そのセパレートアーム(69)は上記第2カウントアーム(56)よりも長いほぼW字型の金属板片から成り、その中途部が第2カウントアーム(56)の回動支点軸(57)を兼用して、これに枢着されていると共に、同じくセパレートアーム(69)の一端部から上記第2カウントローラー用の移動ガイド孔(55)を通じて、表向き一体的に起立した枢支ピン(70)の上端部へ、セパレートローラー(71)が遊転自在に嵌合されている。
【0062】
つまり、上記ローター受け盤(17)とベースプレート(11)を貫通する第2カウントローラー用の移動ガイド孔(55)が、セパレートローラー(71)のそれとしても共通する大きな1個として開口形成されており、その第2カウントローラー(42)とセパレートローラー(71)がコイン払出し口(O)の開口他端縁部(上側)へ張り出し並列する状態にある。
【0063】
その場合、上記第2カウントアーム(56)とセパレートアーム(69)に共通する1本の回動支点軸(57)から、セパレートローラー(71)の枢支ピン(70)までの作用長さ(L1)は、同じく第2カウントローラー(42)の枢支ピン(58)までの作用長さ(L2)よりも短かく寸法化されており、その第2カウントローラー(42)がコイン払出し口(O)へ近づく一方、そのコイン払出し口(O)からセパレートローラー(71)が遠ざかる位置関係として、その両ローラー(42)(71)がディスクローター(R)の円周面に臨んでいる。
【0064】
又、上記セパレートアーム(69)における回動支点軸(57)から残る他端部までの作用長さ(L3)は、同じく回動支点軸(57)からセパレートローラー(71)の枢支ピン(70)までの作用長さ(L1)よりもかなり長く寸法化されているほか、そのセパレートアーム(69)の他端部からはバネ受け片(72)が裏向きに曲げ起されている。
【0065】
(73)はそのセパレートアーム(69)のバネ受け片(72)と対応するように、上記バネ受け台(61)の他端部から裏向きに曲げ起されたバネ受け片であり、その両バネ受け片(72)(73)の向かい合う相互間には、引張りコイルバネ(74)がやはり上記ベースプレート(11)とほぼ平行な横架状態に連繋されている。上記セパレートアーム(69)の一端部に枢支されているセパレートローラー(71)が、その引張りコイルバネ(74)によってディスクローター(R)の円周面へ臨むこととなる付勢状態に保たれているのである。
【0066】
しかも、茲にセパレートローラー(71)を付勢する引張りコイルバネ(74)の張力は、上記第2カウントローラー(42)を常時コイン払出し口(O)へ張り出し付勢する第2引張りコイルバネ(63)の張力よりも強く設定されている。
【0067】
その結果、上記1本の共通する回動支点軸(57)からセパレートローラー(71)の枢支ピン(70)までの作用長さ(L1)が、同じく第2カウントローラー(42)の枢支ピン(58)までの作用長さ(L2)より短かいこととも相俟って、コイン(C)を咬み込んだ場合に限り、そのコイン(C)の強い押圧力を受けたセパレートアーム(69)が、上記回動支点軸(57)の廻りにディスクローター(R)の円周面から退動して、そのセパレートローラー(71)自身の遊転作用により、上記咬み込んだコイン(C)をコイン払出し口(O)へ矯正的に誘導するか、又は再度ディスクローター(R)によりコイン搬送路(P)へ円滑に取り込み復帰させることができ、その何れにしてもコイン(C)の咬み込み状態を自動瞬間的に解消し得るのである。
【0068】
尚、(75)はセパレートアーム(69)の中途部を受け止める位置決めストッパー片であって、上記ベースプレート(11)から対応的な裏向きに切り起されており、その位置決めストッパー片(75)によるセパレートアーム(69)の受け止め状態において、セパレートアーム(69)の一端部に付属している上記セパレートローラー(71)が、図4、5、11のように、予じめディスクローター(R)の円周面へ正しく臨むこととなる基準状態に位置決めされ、上記第2カウントローラー(42)との並列状態に保たれる。
【0069】
上記のように構成された本発明のホッパー型コイン払出し装置では、コイン搬送用ディスクローター(R)がそのモーター(12)によって、図4、17の時計方向(f)へ回転駆動されると、コイン収容ホッパー(18)の内部に収容されているコイン(C)が、自づとディスクローター本体(23)のコイン受け入れ孔(31)を通じて、ローター受け盤(17)におけるローター受け入れ凹溝(G)との上下相互間に画定されているコイン搬送路(P)へ取り込まれ、上記ディスクローター本体(23)から裏向きに突出している後方弯曲翼(32)により、そのコイン搬送路(P)の内部をコイン誘導子(37)に向かって押し進め搬送される。
【0070】
そのコイン誘導子(37)はコイン搬送路(P)の内部に起立しつつも、上記ローター受け盤(17)に切り欠かれたコイン払出し口(O)の付近に対応位置しており、そのコイン払出し口(O)の開口一端縁部(下側)と開口他端縁部(上側)には、カウント機構(A)の第1、2カウントローラー(41)(42)も向かい合う張り出し付勢状態に臨まされているため、上記ディスクローター(R)により押し進め搬送されてきたコイン(C)は、やがてコイン誘導子(37)に一旦受け止められて、上記コイン搬送路(P)からコイン払出し口(O)へ方向を変えるように誘導され、そのコイン(C)に働くディスクローター(R)の回転遠心力とも相俟って、上記コイン払出し口(O)から順次円滑に払い出されることとなる。
【0071】
その払い出し過程のコイン(C)は図17、18のように、予じめコイン(C)の直径よりも狭幅な相互間隔(W)を保って向かい合う張り出し基準状態の第1、2カウントローラー(41)(42)と確実に接触して、その第1、2カウントアーム(44)(56)を第1、2引張りコイルバネ(51)(63)の付勢力に抗しつつ、何れも回動支点軸(45)(57)の廻りに押し広げる如く回動作用させることになるため、その第1、2カウントアーム(44)(56)の検出片(47)(60)を検出する第1、2カウントセンサー(48)(59)により、上記コイン(C)の払出し枚数が正確にカウントされる。
【0072】
つまり、本発明に係るカウント機構(A)の場合、その第1、2カウントローラー(41)(42)の一対が何れも回動支点軸(45)(57)を中心として回動作用する第1、2カウントアーム(44)(56)に枢支されており、その第1、2カウントアーム(44)(56)の両者が回動作用し、これを第1、2カウントセンサー(48)(59)が検出することにより初めて、コイン(C)の払出し枚数を1枚としてカウントするようになっているのである。
【0073】
その結果、コイン払出し口(O)をコイン(C)の直径よりも狭幅に制限する一方が、冒頭に述べた従来技術のような固定状態での遊転するに過ぎない固定ローラー(54)と異なり、その第1、2カウントローラー(41)(42)や第1、2カウントアーム(44)(56)の検出片(47)(60)を、上記コイン払出し口(O)から挿入する単一の板片や棒、その他の異物により、一挙同時に押し込みロックして、その第1、2カウントセンサー(48)(59)のカウント作用を阻止することは不可能であり、その外部からの不正行為を確実に防止することができる。
【0074】
更に、コイン(C)が何等かの原因によってコイン払出し口(O)へ円滑に誘導されず、そのコイン誘導子(37)に乗り上げてしまって、コイン(C)の中心が上記後方弯曲翼(32)の凸曲面(前面)(32f)における曲率半径の中心と、上記セパレートローラー(71)の中心とを結ぶ仮想直線上に偶然位置しつつ、そのセパレートローラー(71)とディスクローター(R)との相互間へ突っ張り状態に咬み込まれたような場合、上記セパレートアーム(69)はディスクローター(R)の強制的な押し進め搬送力を受担したコイン(C)により、その引張りコイルバネ(74)の付勢力に抗して、上記回動支点軸(57)の廻りにディスクローター(R)の円周面から退避する方向へ回動されてしまうことになる。
【0075】
そして、そのセパレートアーム(69)の一端部に枢支されているセパレートローラー(71)が、上記コイン(C)の突っ張り状態にある所謂思案点から、少しでもディスクローター(R)と同じ時計方向(f)へ遊転すると、そのコイン(C)はコイン払出し口(O)に向かって自づと誘導される。
【0076】
その際、上記カウント機構(A)の第2カウントアーム(56)とセパレートアーム(69)は、共通する1本の回動支点軸(57)へ別個独立し回動し得るように枢着されているため、上記セパレートアーム(69)の回動作用と無関係に、依然としてコイン払出し口(O)への張り出し基準状態に引張り付勢されている第2カウントアーム(56)のカウントローラー(42)と、これと向かい合う第1カウントアーム(44)のカウントローラー(41)により、上記コイン払出し口(O)からのコイン払出し枚数を確実すにカウントすることができる。
【0077】
他方、同じくセパレートローラー(71)が上記コイン(C)の突っ張り状態にある思案点から、少しでもディスクローター(R)と異なる反時計方向へ遊転すると、その咬み込み状態のコイン(C)は自づとディスクローター(R)へ円滑に取り込み復帰されて、再度コイン搬送路(P)を押し進め搬送されることになり、上記第2カウントアーム(56)のカウントローラー(42)と接触しないため、誤ってカウントされてしまうおそれがなく、何れにしてもコイン(C)の咬み込み状態を瞬時に解消することができる。
【0078】
次に、図19〜22は本発明におけるカウント機構(A)の変形実施形態を示しており、これではコイン払出し口(O)の開口一端縁部(下側)に位置する第1カウントアーム(44)を、上記ベースプレート(11)から裏向きに切り起された平行な一対のスライドガイドレール(76)に沿って、その一端部に付属している第1カウントローラー(41)が第2カウントローラー(42)への進退自在にスライド作用し得るように保持している。
【0079】
その場合、第1カウントアーム(44)の一端部から第1カウントローラー用移動ガイド孔(43)を通じて、表向き一体的に起立した枢支ピン(46)の上端部へ、上記第1カウントローラー(41)が遊転自在に嵌合されていることや、その第1カウントアーム(44)の他端部が第1カウントセンサー(48)による検出片(47)として、機能し得るように対応形成されていることは図1〜18の基本実施形態と同様である。
【0080】
但し、第1、2カウントローラー(41)(42)の向かい合う相互間隔(W)をコイン(C)の直径よりも狭幅な張り出し基準状態に保つべく、その第1カウントローラー(41)を第2カウントローラー(42)に向かって引張り付勢する第1引張りコイルバネ(51)は、上記第1カウントアーム(44)の一端部とベースプレート(11)から裏向きに切り起されたバネ受け片(52)との向かい合う相互間へ、そのベースプレート(11)とのほぼ平行状態に連繋されている。
【0081】
又、(77)は上記第1カウントアーム(44)の位置決め用として、その第1カウントアーム(44)自身に切り欠かれた進退ガイド長孔であり、これには上記ベースプレート(11)から裏向き一体的に突出されたボルト(78)が係合しているため、図20のように第1カウントアーム(44)の上記第1カウントローラー(41)がコイン払出し口(O)へ張り出した基準状態に位置決めされると共に、同じく第1カウントアーム(44)の検出片(47)がその第1カウントセンサー(48)と正しく対応位置し得る。(79)は上記ボルト(78)の下端部に締結固定された抜け止めナットである。
【0082】
尚、図19〜22の変形実施形態におけるその他の構成は上記基本実施形態と実質的に同一であるため、その図19〜22に図1〜18との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
【0083】
このようなカウント機構(A)の変形実施形態でも、第1カウントローラー(41)がスライド作用する第1カウントアーム(44)に枢支されており、その第1カウントアーム(44)のスライド作用と上記第2カウントアーム(56)の回動作用を、第1、2カウントセンサー(48)(59)が検出することにより初めて、コイン払出し口(O)からのコイン払い出し枚数が1枚としてカウントされるようになっているため、上記基本実施形態と同様の効果を達成することができ、やはり外部からの不正行為を確実に防止し得るのである。
【0084】
【発明の効果】
以上のように、本発明では据付け台(10)の表面に固定設置されて、平面視の円形なローター受け入れ凹溝(G)を区画すると共に、そのローター受け入れ凹溝(G)の円周面一部にコイン払出し口(O)が切り欠かれたローター受け盤(17)と、
【0085】
放射対称分布型に開口する複数のコイン受け入れ孔(31)とその隣り合う相互間から裏向き一体的に突出する複数の後方弯曲翼(32)とを備えた円盤型のディスクローター本体(23)が、上記ローター受け盤(17)のローター受け入れ凹溝(G)内へ落し込み嵌合されたコイン搬送用ディスクローター(R)と、
【0086】
そのディスクローター(R)の回転駆動用モーター(12)と、
【0087】
上記ローター受け盤(17)の表面へそのローター受け入れ凹溝(G)との合致連通状態に取り付け固定されて、上記ディスクローター(R)を抜け止め状態に拘束するコイン収容ホッパー(18)と、
【0088】
上記ローター受け入れ凹溝(G)の溝底面からディスクローター(R)の回転によるコイン(C)の搬送路(P)内へ起立して、そのコイン(C)を上記コイン払出し口(O)に向かって誘導するコイン誘導子(37)と、
【0089】
上記コイン払出し口(O)からのコイン払出し枚数をカウントするカウント機構(A)とから成り、
【0090】
上記コイン収容ホッパー(18)からディスクローター(R)のコイン受け入れ孔(31)を通じてコイン搬送路(P)内へ取り込んだコイン(C)を、そのディスクローター(R)の後方弯曲翼(32)により押し進め搬送して、上記コイン払出し口(O)から順次払い出すホッパー型コイン払出し装置において、
【0091】
上記カウント機構(A)をローター受け盤(17)の裏面へ各々回動自在に枢着された第1、2カウントアーム(44)(56)と、上記コイン払出し口(O)の開口一端縁部と開口他端縁部へ張り出し並列する位置関係として、その第1、2カウントアーム(44)(56)の一端部へ各々枢支された遊転自在の第1、2カウントローラー(41)(42)と、同じく第1、2カウントアーム(44)(56)の他端部に各々設けられた検出片(47)(60)を検出するため、上記ローター受け盤(17)の裏面へ対応的に固定支持された第1、2カウントセンサー(48)(59)とから形作り、
【0092】
上記第1、2カウントアーム(44)(56)とローター受け盤(17)との相互間へ各々連繋させた第1、2引張りコイルバネ(51)(63)により、その第1、2カウントローラー(41)(42)の向かい合う相互間隔(W)を予じめコイン(C)の直径よりも狭幅な張り出し基準状態に位置決め付勢して、
【0093】
その第1、2カウントローラー(41)(42)へコイン(C)が接触することにより押し広げられる第1、2カウントアーム(44)(56)の回動作用と、その検出片(47)(60)を検出する第1、2カウントセンサー(48)(59)により、上記コイン(C)の払出し枚数を1枚としてカウントするように設定してあるため、冒頭に述べた従来技術の課題を改良することができ、外部からの不正行為を確実に防止し得る効果があり、これのような効果は請求項2の構成によっても、全く同様に達成される。
【0094】
特に、請求項3の構成を採用するならば、コイン(C)がコイン誘導子(37)によってコイン払出し口(O)へ万一誘導されず、そのコイン誘導子(37)への乗り上げ状態に咬み込んだ場合でも、そのコイン(C)をセパレートアーム(69)のセパレートローラー(71)によって、コイン払出し口(O)へ矯正的に誘導するか、又は上記ディスクローター(R)へ再度取り込み復帰させて、そのコイン(C)の咬み込み状態を自動瞬間的に解消でき、そのための機構としても1本の回動支点軸(57)を兼用して合理化し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホッパー型コイン払出し装置の組立状態を示す側面図である。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】図2の一部を更に拡大した断面図である。
【図4】コイン収容ホッパーを取りはずして示すコイン払出し装置の平面図である。
【図5】ローター受け盤を抽出して示す平面図である。
【図6】コイン誘導子の取付部分を示す拡大断面図である。
【図7】図5の横方向から見た側面図である。
【図8】図5の上方から見た正面図である。
【図9】図5の9−9線に沿う拡大断面図である。
【図10】図5の10−10線に沿う拡大断面図である。
【図11】図5の裏方向から見た底面図である。
【図12】コイン搬送用ディスクローターを抽出して示す平面図である。
【図13】図12の側面図である。
【図14】図12の14−14線に沿う拡大断面図である
【図15】図12の15−15線に沿う拡大断面図である。
【図16】図12の底面図である。
【図17】コイン払出し口へのコイン誘導過程を示す平面図である。
【図18】図17に続くコインの払出し過程を示す平面図である。
【図19】本発明の変形実施形態を示す図4に対応する平面図である。
【図20】図19の底面図である。
【図21】同じく変形実施形態のコイン誘導過程を示す図17に対応する平面図である。
【図22】図21に続くコインの払出し過程を示す平面図である。
【符号の説明】
(10)・据付け台
(11)・ベースプレート
(12)・ディスクローター回転駆動用モーター
(17)・ローター受け盤
(18)・コイン収容ホッパー
(23)・ディスクローター本体
(31)・コイン受け入れ孔
(32)・後方弯曲翼
(37)・コイン誘導子
(41)・第1カウントローラー
(42)・第2カウントローラー
(43)・移動ガイド孔
(44)・第1カウントアーム
(45)・回動支点軸
(46)・枢支ピン
(47)・検出片
(48)・第1カウントセンサー
(49)・センサー支持台
(51)・第1引張りコイルバネ
(53)・位置決めストッパー片
(54)・回動ストッパー片
(55)・移動ガイド孔
(56)・第2カウントアーム
(57)・回動支点軸
(58)・枢支ピン
(59)・第2カウントセンサー
(60)・検出片
(61)・バネ受け台
(63)・第2引張りコイルバネ
(66)・位置決めストッパー片
(68)・回動ストッパー片
(69)・セパレートアーム
(70)・枢支ピン
(71)・セパレートローラー
(74)・引張りコイルバネ
(75)・位置決めストッパー片
(76)・スライドガイドレール
(77)・進退ガイド長孔
(78)・ボルト
(A)・カウント機構
(C)・コイン
(G)・ローター受け入れ凹溝
(O)・コイン払出し口
(P)・コイン搬送路
(R)・コイン搬送用ディスクローター
(W)・第1、2カウントローラーの相互間隔

Claims (3)

  1. 据付け台(10)の表面に固定設置されて、平面視の円形なローター受け入れ凹溝(G)を区画すると共に、そのローター受け入れ凹溝(G)の円周面一部にコイン払出し口(O)が切り欠かれたローター受け盤(17)と、
    放射対称分布型に開口する複数のコイン受け入れ孔(31)とその隣り合う相互間から裏向き一体的に突出する複数の後方弯曲翼(32)とを備えた円盤型のディスクローター本体(23)が、上記ローター受け盤(17)のローター受け入れ凹溝(G)内へ落し込み嵌合されたコイン搬送用ディスクローター(R)と、
    そのディスクローター(R)の回転駆動用モーター(12)と、
    上記ローター受け盤(17)の表面へそのローター受け入れ凹溝(G)との合致連通状態に取り付け固定されて、上記ディスクローター(R)を抜け止め状態に拘束するコイン収容ホッパー(18)と、
    上記ローター受け入れ凹溝(G)の溝底面からディスクローター(R)の回転によるコイン(C)の搬送路(P)内へ起立して、そのコイン(C)を上記コイン払出し口(O)に向かって誘導するコイン誘導子(37)と、
    上記コイン払出し口(O)からのコイン払出し枚数をカウントするカウント機構(A)とから成り、
    上記コイン収容ホッパー(18)からディスクローター(R)のコイン受け入れ孔(31)を通じてコイン搬送路(P)内へ取り込んだコイン(C)を、そのディスクローター(R)の後方弯曲翼(32)により押し進め搬送して、上記コイン払出し口(O)から順次払い出すホッパー型コイン払出し装置において、
    上記カウント機構(A)をローター受け盤(17)の裏面へ各々回動自在に枢着された第1、2カウントアーム(44)(56)と、上記コイン払出し口(O)の開口一端縁部と開口他端縁部へ張り出し並列する位置関係として、その第1、2カウントアーム(44)(56)の一端部へ各々枢支された遊転自在の第1、2カウントローラー(41)(42)と、同じく第1、2カウントアーム(44)(56)の他端部に各々設けられた検出片(47)(60)を検出するため、上記ローター受け盤(17)の裏面へ対応的に固定支持された第1、2カウントセンサー(48)(59)とから形作り、
    上記第1、2カウントアーム(44)(56)とローター受け盤(17)との相互間へ各々連繋させた第1、2引張りコイルバネ(51)(63)により、その第1、2カウントローラー(41)(42)の向かい合う相互間隔(W)を予じめコイン(C)の直径よりも狭幅な張り出し基準状態に位置決め付勢して、
    その第1、2カウントローラー(41)(42)へコイン(C)が接触することにより押し広げられる第1、2カウントアーム(44)(56)の回動作用と、その検出片(47)(60)を検出する第1、2カウントセンサー(48)(59)により、上記コイン(C)の払出し枚数を1枚としてカウントするように設定したことを特徴とするホッパー型コイン払出し装置。
  2. 据付け台(10)の表面に固定設置されて、平面視の円形なローター受け入れ凹溝(G)を区画すると共に、そのローター受け入れ凹溝(G)の円周面一部にコイン払出し口(O)が切り欠かれたローター受け盤(17)と、
    放射対称分布型に開口する複数のコイン受け入れ孔(31)とその隣り合う相互間から裏向き一体的に突出する複数の後方弯曲翼(32)とを備えた円盤型のディスクローター本体(23)が、上記ローター受け盤(17)のローター受け入れ凹溝(G)内へ落し込み嵌合されたコイン搬送用ディスクローター(R)と、
    そのディスクローター(R)の回転駆動用モーター(12)と、
    上記ローター受け盤(17)の表面へそのローター受け入れ凹溝(G)との合致連通状態に取り付け固定されて、上記ディスクローター(R)を抜け止め状態に拘束するコイン収容ホッパー(18)と、
    上記ローター受け入れ凹溝(G)の溝底面からディスクローター(R)の回転によるコイン(C)の搬送路(P)内へ起立して、そのコイン(C)を上記コイン払出し口(O)に向かって誘導するコイン誘導子(37)と、
    上記コイン払出し口(O)からのコイン払出し枚数をカウントするカウント機構(A)とから成り、
    上記コイン収容ホッパー(18)からディスクローター(R)のコイン受け入れ孔(31)を通じてコイン搬送路(P)内へ取り込んだコイン(C)を、そのディスクローター(R)の後方弯曲翼(32)により押し進め搬送して、上記コイン払出し口(O)から順次払い出すホッパー型コイン払出し装置において、
    上記カウント機構(A)をローター受け盤(17)の裏面へスライド自在に支持された第1カウントアーム(44)並びに回動自在に枢着された第2カウントアーム(56)と、上記コイン払出し口(O)の開口一端縁部と開口他端縁部へ張り出し並列する位置関係として、その第1、2カウントアーム(44)(56)の一端部へ各々枢支された遊転自在の第1、2カウントローラー(41)(42)と、同じく第1、2カウントアーム(44)(56)の他端部に各々設けられた検出片(47)(60)を検出するため、上記ローター受け盤(17)の裏面へ対応的に固定支持された第1、2カウントセンサー(48)(59)とから形作り、
    上記第1、2カウントアーム(44)(56)とローター受け盤(17)との相互間へ各々連繋させた第1、2引張りコイルバネ(51)(63)により、その第1、2カウントローラー(41)(42)の向かい合う相互間隔(W)を予じめコイン(C)の直径よりも狭幅な張り出し基準状態に位置決め付勢して、
    その第1、2カウントローラー(41)(42)へコイン(C)が接触することにより押し広げられる第1カウントアーム(44)のスライド作用並びに第2カウントアーム(56)の回動作用と、その検出片(47)(60)を検出する第1、2カウントセンサー(48)(59)により、上記コイン(C)の払出し枚数を1枚としてカウントするように設定したことを特徴とするホッパー型コイン払出し装置。
  3. コイン払出し枚数のカウント機構(A)における第2カウントアーム(56)の中途部を、ローター受け盤(17)から裏向き一体的に突出された1本の回動支点軸(57)へ、回動自在に枢着する一方、
    その回動支点軸(57)へセパレートアーム(69)の中途部をも、上記第2カウントアーム(56)と別個独立して回動できるように枢着すると共に、
    そのセパレートアーム(69)の一端部と上記ローター受け盤(17)との相互間へ連繋させた引張りコイルバネ(74)により、同じくセパレートアーム(69)の他端部へ枢支された遊転自在のセパレートローラー(71)を、上記第2カウントアーム(56)のカウントローラー(42)と並列してディスクローター(R)の円周面へ臨む張り出し付勢状態に保って、
    コイン誘導子(37)への乗り上げ状態に万一咬み込んだコイン(C)を、上記セパレートアーム(69)のセパレートローラー(71)によりコイン払出し口(O)へ矯正的に誘導するか、又は上記ディスクローター(R)へ再度取り込み復帰させるように設定したことを特徴とする請求項1又は2記載のホッパー型コイン払出し装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006314467A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Kyoraku Sangyo 異径の円板状体の選別機構及び選別装置
JP2008299551A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Olympia:Kk ホッパー装置及び遊技機
JP2014146134A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Asahi Seiko Co Ltd 硬貨払出装置

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