JP3660290B2 - ホッパー型コイン払出し装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機の代表的なスロットマシンを初め、釣り銭機や両替機、各種商品の自働販売機などに内蔵設置して、必要な枚数のコイン(本明細書中においてメダルやその他の擬似コインも含む。)を払い出すために使うホッパー型コイン払出し装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のホッパー型コイン払出し装置では、例えば実開昭61−4273号に見られる如く、コイン誘導子(4)によってコイン払出し口(5)へ万一誘導されなかったコイン(a)を、そのコイン払出し口(5)へ矯正的に誘導するセパレーター(6)が、移動できる状態に装備されており、そのセパレーター(6)にコイン(a)の払出し枚数をカウントするカウンター(39)も付属的に組み付け一体化されているため、次の問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
即ち、上記公知考案の場合コイン(a)の咬み込み状態を示す第6図から明白なように、そのコイン(a)の押圧力を受けたセパレーター(6)の揺動板(7)が、細長い枢支孔(29)に沿ってローター(3)の円周面から後退する方向へ揺動し、これに付随してカウントレバー(31)上のカウントローラー(32)も退動する結果、コイン払出し口(O)の開口幅がコイン(a)の直径よりも大きく広がることになり、上記セパレーター(6)によってコイン払出し口(O)から払い出されるコイン(a)のミスカウントが起りやすい。
【0004】
このようなミスカウントは、上記セパレーター(6)の揺動板(7)をローター(3)側へ引き付けるコイルバネ(9)の張力と、カウントレバー(31)におけるリターンバネ(36)の張力とを、強弱調整することによって防止できる筈であるが、その張力の強弱度合いを調整することは、両バネ(9)(36)の引張り方向性が相違することとも相俟って、実際上至難の業である。
【0005】
又、枢軸(30)を支点として振れ動くセパレーター(6)により、上記コイン払出し口(O)と逆な内向き(第6図の右方向)に進められるコイン(a)は、そのセパレーター(6)のセパレートローラー(8)と補助ローラー(28)に挟まれて、咬み込み停止状態に陥るおそれがあり、さもないとしてもコイン(a)が基盤(11)の切欠き部分に受け止められてしまうおそれもある。
【0006】
更に言えば、本発明の出願人は先に特公平4−34196号を提案したが、この公知発明のセパレーター(S)でも、その第1、2リンクアーム(52)(53)を枢支連結する屈折支点ピン(58)によって、コイン(C)のカウントレバー(67)が一緒に揺動できるように組み付けられているほか、第1リンクアーム(52)に枢支ビス(54)の受け入れガイド長孔(55)と、第2リンクアーム(53)に枢支ビス(61)の受け入れガイド長孔(62)とが各々開口形成されているため、やはり上記公知考案の構成と変らず、セパレーター(S)により咬み込み状態が解除されたコイン(C)のミスカウントを生じるおそれなしとしない。又、必要な組み付け機構として未だ複雑・高価となる問題もある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような諸問題の解決を企図しており、そのための構成上据付け台の表面に固定一体化されて、平面視の円形なローター受け入れ凹溝を区画すると共に、そのローター受け入れ凹溝の円周面にコイン払出し口が切り欠かれたローター受け盤と、
【0008】
放射対称分布型に開口する複数のコイン受け入れ孔とその隣り合う相互間の裏面に介在する後方弯曲翼とを備えた円盤型のディスクローター本体が、上記ローター受け盤のローター受け入れ凹溝内へ上方から落し込み嵌合されたコイン搬送用ディスクローターと、
【0009】
そのディスクローターを上記据付け台の裏側から回転駆動するモーターと、
【0010】
同じくディスクローターを上方への抜け止め状態に拘束すべく、上記ローター受け盤の表面へそのローター受け入れ凹溝との合致連通状態に取り付け固定されたコイン収容ホッパーと、
【0011】
上記ローター受け入れ凹溝の溝底面からディスクローターの回転によるコインの搬送路内へ起立して、そのコインを上記コイン払出し口に向かって誘導するコイン誘導子と、
【0012】
上記コイン払出し口から払い出されるコインと接触することにより、その払出し枚数をカウントするカウンターと、
【0013】
コインが上記コイン誘導子によりコイン払出し口へ万一誘導されず、そのコイン誘導子への乗り上げ状態に咬み込んだ場合に限り、そのコインと接触してこれをコイン払出し口へ矯正的に誘導するか、又は上記ディスクローターへ再度取り込み復帰させるセパレーターとから成り、
【0014】
上記コイン収容ホッパーからディスクローターのコイン受け入れ孔へ取り込んだコインを、そのディスクローターの後方弯曲翼によりコイン搬送路に沿い押し進め搬送して、上記コイン払出し口から順次払い出すように定めたホッパー型コイン払出し装置において、
【0015】
上記コインのカウンターを金属板片のカウントアームと、その一端部へ枢支ピンを介して取り付けられた遊転可能なカウントローラーと、残る他端部のカウントセンサーによる検出片とから形作る一方、
【0016】
上記セパレーターをやはり金属板片のセパレートアームと、その一端部へ枢支ピンを介して取り付けられた遊転可能なセパレートローラーとから形作って、
【0017】
上記カウントアームの中途部とセパレートアームの中途部とを、ローター受け盤から裏向き一体的に突出する1本の共通な回動支点軸へ、別個独立して回動できるように枢着すると共に、
【0018】
上記カウントアームにおける回動支点軸からカウントローラーの枢支ピンまでの作用長さを、上記セパレートアームにおける同じく回動支点軸からセパレートローラーの枢支ピンまでの作用長さよりも長く寸法化し、
【0019】
しかも、セパレートアームの他端部と上記ローター受け盤との向かい合う相互間へ連繋させた引張りコイルバネの張力を、上記カウントアームと同じくローター受け盤との向かい合う相互間へ連繋させた引張りコイルバネの張力よりも強く設定することにより、
【0020】
上記カウントローラーをコイン払出し口へ常時張り出す付勢状態に維持する一方、上記セパレートローラーをコイン払出し口から遠ざかる位置に並列する関係として、ディスクローターの円周面へ臨む張り出し付勢状態に保ったことを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、そのホッパー型コイン払出し装置の組立状態と分解状態を示した図1〜12において、(10)は金属板から枠組み一体化された据付け台であり、その一定角度(例えば約30度)(α)だけ傾斜する開口表面には平面視のほぼ正方形な金属ベースプレート(11)が、上方から施蓋状態に取り付け固定されている。
【0022】
(12)は減速ギヤ機構の内蔵ケース(13)を備えたディスクローター回転駆動用モーターであり、上記傾斜設置状態に保たれているベースプレート(11)の裏面へ、言わば吊り下げ固定状態に取り付けられている。(14)は上記モーター(12)の出力軸であり、その起立先端部には後述のディスクローター用取付ボルトを受け入れるネジ孔(15)が穿設されているほか、同じく出力軸(14)の中途高さ位置にはキー(16)が直交状態に差し込み一体化されている。
【0023】
又、(17)は同じく傾斜設置状態に保たれている上記ベースプレート(11)の表面へ、上方から積み重ね状態に固定一体化された合成樹脂製のローター受け盤であって、そのベースプレート(11)とほぼ対応する大きさ・形状を備えており、これには一定深さ(g)だけ陥没する平面視の円形なローター受け入れ凹溝(G)が区成されている。
【0024】
そして、そのローター受け盤(17)のローター受け入れ凹溝(G)内へ上方から対応的に落し込み嵌合されたコイン搬送用ディスクローター(R)が、上記モーター(12)によって図4、6の時計方向(F)へ回転駆動され、コイン収容ホッパー(18)内のコイン(C)を後述のコイン払出し口(O)へ、順次押し進め搬送するようになっている。
【0025】
コイン収容ホッパー(18)は図1〜3のように、上記ローター受け入れ凹溝(G)と合致連通する開口底面を備えた合成樹脂製品であって、その取付座(19)が上記ローター受け盤(17)の表面へ上方から着脱自在に取り付け固定されることにより、上記ディスクローター(R)をそのローター受け入れ凹溝(G)から上方へ抜け出さない状態に拘束する。
【0026】
上記ローター受け盤(17)の表面から一定深さ(g)だけ陥没する円形のローター受け入れ凹溝(G)は、図7の平面図に示す如く、斜め上部位置での部分的に切り欠かれたほぼC字型の縁取り状態にあり、その上半部がローター受け盤(17)自身の合成樹脂から成る円弧状縁取り段面(20)として、そのフラットな溝底面からコイン(C)の厚み(t)とほぼ等しい一定高さだけ隆起している。
【0027】
これに対して、同じくローター受け入れ凹溝(G)の残る下半部ではそのフラットな溝底面へ、図8のようなコイン(C)の厚み(t)とほぼ等しい厚みのステンレス鋼板などから成る別個な円弧状の縁取り補強面金(21)が、上記ベースプレート(11)の裏側から螺入する複数の固定ビス(22)によって取り付け一体化されている。
【0028】
上記合成樹脂製品のローター受け盤(17)は図1のような傾斜設置状態にあるため、その塵埃の堆積しやすいローター受け入れ凹溝(G)の円弧状下半部において、ローター受け入れ凹溝(G)の縁取り面がディスクローター(R)や、これにより押し進め搬送されるコイン(C)と摺れ合うことに起因して不正変形するおそれを、上記縁取り補強面金(21)によって予防し、そのローター受け盤(17)の耐用性を昂める趣旨である。
【0029】
このような趣旨を達成するために、上記縁取り補強面金(21)をローター受け入れ凹溝(G)と対応合致する大きなほぼC字型に作成準備して、そのローター受け入れ凹溝(G)の円弧状上半部も含む全体の縁取り補強状態に取り付け固定しても良く、更には上記ローター受け盤(17)を金属製品として、例えば特公平4−34196号に見られるよ うなルームプレート(12)とゲートプレート(13)並びにライナープレート(14)の複数枚から積層一体化してもさしつかえない。
【0030】
(23)は上記ローター受け入れ凹溝(G)内の中心部において、そのローター受け盤(17)とベースプレート(11)との貫通状態に開口形成された軸受け孔であり、ディスクローター(R)の後述する取付ボスを受け入れる。(24)は同じくローター受け入れ凹溝(G)の周辺部において、やはりローター受け盤(17)とベースプレート(11)との貫通状態に開口分布された複数の塵埃排出孔であり、特に上記ローター受け入れ凹溝(G)の円弧状下半部に多く集中している。(25)は上記縁取り補強面金(21)の外周面に付与された複数の塵埃排出切欠であり、上記塵埃排出孔(24)と連通している。
【0031】
又、(26)はほぼC字型に切り欠かれた上記ローター受け入れ凹溝(G)の切り欠き一端部に隣接する位置関係として、そのフラットな溝底面へ上方から複数の固定ビス(27)により接合一体化された金属板のコイン誘導片であり、上記縁取り補強面金(21)の表面とほぼ面一状態に連続している。
【0032】
そして、そのコイン誘導片(26)の上端縁部(26a)と、これと向かい合う位置に残存隆起している上記ローター受け盤(17)の表面との相互間が、コイン(C)の直径(d)よりも広大な開口幅(w1)のコイン払出し口(O)として言わば切り欠かれた状態にあり、そのローター受け入れ凹溝(G)のフラットな溝底面と面一に陥没している。
【0033】
しかも、上記コイン誘導片(26)の内側縁部(26b)はディスクローター(R)の円周面に外接する関係の直線をなし、その内側縁部(26b)と上端縁部(26a)との角隅位置がコイン払出し口(O)に向かうコイン誘導テーパー縁部(26c)として拡開されている。
【0034】
他方、同じくローター受け入れ凹溝(G)の切り欠き他端部はディスクローター(R)の円周面に外接する関係のコイン取り込み誘導縁部(20a)として、上記円弧状の縁取り段面(20)からコイン払出し口(O)に向かって若干拡開されており、このようなローター受け入れ凹溝(G)の切り欠き他端部と隣接する位置には、カウンター(A)のカウントローラー(28)とセパレーター(S)のセパレートローラー(29)との2種に共通な1個の移動ガイド孔(30)が、上記ローター受け盤(17)とベースプレート(11)とを貫通するほぼ扇型又は三角形に開口形成されている。
【0035】
茲に、カウンター(A)は上記コイン払出し口(O)からのコイン払出し枚数をカウントするための揺動機構として、図9〜12に示すようなほぼく字型の金属板片から成るカウントアーム(31)を具備しており、そのカウントアーム(31)の中途交点部が上記ベースプレート(11)から裏向き一体的に突出する支点軸(32)へ、回動自在に枢着されている。(33)はその回動支点軸(32)の下端ネジ軸部に締結された抜け止めナットである。
【0036】
そして、そのカウントアーム(31)の一端部から上記移動ガイド孔(30)を通じて、表向き一体的に起立した枢支ピン(34)の上端部へ、上記カウントローラー(28)が遊転自在に嵌合されている。(35)はそのカウントローラー(28)の抜け止め用スナップリングである。
【0037】
同じくカウントアーム(31)の他端部はカウントセンサー(36)による検出片(37)として、上記中途交点部の付近から裏側へ張り出すほぼL字型に折り曲げられている。(L1)はカウントアーム(31)の回動支点軸(32)から、上記カウントローラー (28)の枢支ピン(34)までの作用長さ、(L2)は同じく回動支点軸(32)から上記検出片(37)までの作用長さを示している。
【0038】
又、(M)は上記カウンター(A)とセパレーター(S)に共通する金属板のバネ受け台であり、ベースプレート(11)の裏面へ下方から複数の固定ビス(38)によって取り付け一体化されている。(39)は上記カウントアーム(31)の検出片(37)と対応位置するセンサー取付片であって、バネ受け台(M)から裏向き連続的に曲げ起されており、ここにカウントセンサー(36)が固定設置されることとなる。
【0039】
そのカウントセンサー(36)として、図例では透過型の光電スイッチを示しているが、これに代る近接スイッチやその他の物体検出センサーを採用しても勿論良い。
【0040】
(40)は上記カウントアーム(31)の一端部に枢着されたカウントローラー(28)を、常時コイン払出し口(O)への張り出し付勢状態に保つ引張りコイルバネであって、そのカウントアーム(31)の他端中途部から上向きに曲げ起されたバネ受け片(41)と、上記バネ受け台(M)の一端部から対応的な裏向きに曲げ起されたバネ受け片(42)との向かい合う相互間へ、上記ベースプレート(11)とほぼ平行な横架状態に連繋されている。
【0041】
つまり、引張りコイルバネ(40)の付勢力を受けたカウントローラー(28)は、上記コイン誘導片(26)との向かい合う相互間隔(w2)をコイン(C)の直径(d)よりも狭小化する張り出し基準状態に保たれている。その結果、コイン払出し口(O)に向かって誘導されるコイン(C)は、必らずカウントローラー(28)と接触することになり、その払出し枚数が上記カウントアーム(31)の回動作用と、その他端部の検出片(37)を検出するカウントセンサー(36)によって、確実にカウントされるのである。
【0042】
(43)は上記カウントアーム(31)の一端部からカウントローラー(28)の枢支ピン(34)と逆な裏向き連続的に曲げ起された位置決めストッパー片であり、上記ベースプレート(11)から対応的な裏向きに切り起された受け止め片(44)へ衝当する如く、その受け止め片(44)によって安定良く受け止められる。
【0043】
その受け止められた状態において、カウントアーム(31)の一端部に付属するカウントローラー(28)が、図7のようなコイン払出し口(O)へ張り出した基準状態に位置決めされると共に、同じくカウントアーム(31)の他端部をなす検出片(37)が、上記カウントセンサー(36)と正しく対応位置するようになっているのである。
【0044】
尚、(45)は上記位置決めストッパー片(43)又はその受け止め片(44)に差し込み一体化されたクッション材、(46)は上記バネ受け台(M)の他端部から裏側へ、カウントアーム(31)の他端部よりも背高くほぼL字型に曲げ起された受け止め片であり、上記カウントアーム(31)の他端部を受け止めることができるように対応している。
【0045】
更に、(47)は上記ベースプレート(11)の裏面へ下方から複数の固定ビス(48)を介して取り付けられた金属板バネであり、その二叉フォーク状に分岐された自由先端部からは図6、7のように、2個一対として並列するコイン誘導子(49)が表向き一体的に植立されている。(50)はそのコイン誘導子用出没孔の対応的な2個一対であり、何れも上記ローター受け盤(17)とベースプレート(11)との貫通状態に開口分布されている。
【0046】
つまり、コイン誘導子(49)はベースプレート(11)の裏側から出没孔(50)を 通じ、上記ローター受け盤(17)におけるローター受け入れ凹溝(G)内への表向きとして、常時コイン(C)の厚み(t)とほぼ対応する一定高さ(h1)だけ起立する弾圧付勢状態に保たれており、図6から明白なように、上記時計方向(F)へ回転するディスクローター(R)によって、ローター受け入れ凹溝(G)に沿い押し進め搬送されてくるコイン(C)を一旦受け止め、上記コイン払出し口(O)へ方向変換させる如く誘導するようになっているのである。
【0047】
その場合、図例のコイン誘導子(49)は頂面のほぼ円錐型に造形されたピンから成り、その2個一対として並列しているが、上記コイン払出し口(O)への円滑なコイン誘導作用を果し得る限りでは、その1個であっても良く、又上記ピンに代えて、実開昭63−27972号の押出ガイド(5)に見られるような金属爪板や、特公平4−34196号のコイン誘導体(A)として具体化されたような金属線材からのC字型偏心リングなどを採用してもさしつかえない。
【0048】
先に一言したセパレーター(S)は、万一コイン誘導子(49)によってコイン払出し口(O)へ方向変換されず、そのコイン誘導子(49)への乗り上げ突っ張り状態に咬み込んだコイン(C)を、コイン払出し口(O)へ矯正的に誘導するか、又は再度ディスクローター(R)へ取り込み復帰させるための挺子運動機構として、図9〜12に示すような上記カウンター(A)のカウントアーム(31)よりも長いほぼW字型の金属板片から成るセパレートアーム(51)を具備しており、そのセパレートアーム(51)の一端部へ片寄った中途部が上記ベースプレート(11)から裏向き一体的に突出する支点軸(32)へ、上記カウントアーム(31)と別個独立して回動し得るように枢着されている。
【0049】
そして、そのセパレートアーム(51)の一端部から上記移動ガイド孔(30)を通じて、やはり表向き一体的に起立した枢支ピン(52)の上端部に、上記セパレートローラー(29)が遊転自在に嵌合されているのである。(53)はそのセパレートローラー(29)の抜け止め用スナップリングを示している。
【0050】
その場合、上記カウントアーム(31)とセパレートアーム(51)に共通する1本の回動支点軸(32)から、セパレートローラー(29)の枢支ピン(52)までの作用長さ(L3)は、同じくカウントローラー(28)の枢支ピン(34)までの上記作用長さ(L1)よりも短かく寸法化されており、そのカウントローラー(28)がローター受け盤(17)のコイン払出し口(O)へ近づく一方、そのコイン払出し口(O)からセパレートローラー(29)が遠ざかる位置関係として、その両ローラー(28)(29)がディスクローター(R)の円周面へ臨む並列設置状態にある。
【0051】
又、上記セパレートアーム(51)における回動支点軸(32)から残る他端部までの作用長さ(L4)は、同じく回動支点軸(32)から上記セパレートローラー(29)の枢支ピン(52)までの作用長さ(L3)よりもかなり長く設定されていると共に、そのセパレートアーム(51)の他端部からはバネ受け片(54)が裏向きに曲げ起されている。
【0052】
(55)はそのセパレートアーム(51)のバネ受け片(54)と対応するように、上記バネ受け台(M)の他端部から裏向きに曲げ起されたバネ受け片であって、その両バネ受け片(54)(55)の向かい合う相互間には引張りコイルバネ(56)が、やはり上記ベースプレート(11)とほぼ平行な横架状態に連繋されている。上記セパレートアーム(51)の一端部に枢着されているセパレートローラー(29)が、その引張りコイルバネ(56)によってディスクローター(R)の円周面へ臨むこととなる付勢状態に維持されているのである。
【0053】
しかも、茲にセパレートローラー(29)を常時ローター受け入れ凹溝(G)へ臨むように付勢する引張りコイルバネ(56)の張力は、上記カウントローラー(28)を常時コイン払出し口(O)へ張り出し付勢する引張りコイルバネ(40)の張力よりも強く関係設定されている。
【0054】
その結果、上記回動支点軸(32)からセパレートローラー(29)の枢支ピン(52)までの作用長さ(L3)が、同じくカウントローラー(28)の枢支ピン(34)までの作用長さ(L1)より短かいこととも相俟ち、コイン(C)を咬み込んだ場合に限り、そのコイン(C)の強い押圧力を受けたセパレートアーム(51)が、上記回動支点軸(32)の廻りにディスクローター(R)の円周面から退動して、そのセパレートローラー(29)の遊転作用により、上記咬み込んだコイン(C)をコイン払出し口(O)へ矯正的に誘導するか、又は上記ローター受け入れ凹溝(G)のコイン取り込み誘導縁部(20a)と相俟って、再度ディスクローター(R)へ円滑に取り込み復帰させることができ、その何れにしてもコイン(C)の咬み込み状態を自づと解消し得るようになっている。
【0055】
(57)はセパレートアーム(51)の中途部を受け止める受け止め片であって、上記ベースプレート(11)から対応的な裏向きに切り起されており、その受け止め片(57)によるセパレートアーム(51)の受け止め状態において、セパレートアーム(51)の一端部に付属する上記セパレートローラー(29)が、ディスクローター(R)の円周面へ臨むこととなる基準状態に位置決めされ、上記カウントローラー(28)との並列状態に保たれている。
【0056】
更に、上記コイン搬送用ディスクローター(R)は合成樹脂から図13〜19のように一体成形されている。
【0057】
即ち、そのディスクローター(R)を抽出して示した図13〜19において、(58)は上記ローター受け盤(17)に陥没するローター受け入れ凹溝(G)の深さ(g)とほぼ対応する一定な厚みの円盤型に造形されたディスクローター本体であり、全体的にフラットな表面を有するが、その中心部はコイン(C)を周縁部との相互中間帯域へ落ち着き転倒させるための円錐凸子(59)として、表向きに背高く隆起されていると共に、同じく中心部からは上記軸受け孔(23)へ差し込まれる取付ボス(60)が、裏向き連続的に突出している。
【0058】
図14〜16から明白なように、上記中心部の円錐凸子(59)がディスクローター本体(58)の一定厚みよりも背高く隆起しているに反して、同じくディスクローター本体(58)の周縁部はコイン係止フランジ(61)として、コイン(C)の厚み(t)とほぼ対応する一定高さだけ表向きに背低く隆起しており、ここにコイン(C)の円周面が受け止められるようになっている。
【0059】
(62)は上記取付ボス(60)に裏向き開口状態として切り欠かれたキー溝であり、上記モーター(12)の出力軸(14)を貫通したキー(16)と嵌合されることになる。(63)は上記円錐凸子(59)に表向き開口状態として穿設されたリング状のバネ受け凹溝であり、その内部には圧縮コイルバネ(64)が封入される。
【0060】
そして、図2、3から明白な通り、その圧縮コイルバネ(64)を強制的に押え込む如く、ディスクローター用取付ボルト(65)が上記モーター(12)の出力軸(14)に開口するネジ孔(15)へ、表側から螺入締結されることによって、ディスクローター(R)がそのモーター(12)の出力軸(14)へ一体回転し得るように取り付けられている。
【0061】
そのディスクローター(R)が回転中、モーター(12)の出力軸(14)に対して不正に振れ動くおそれを、上記圧縮コイルバネ(64)の弾撥吸収作用によって防止する趣旨である。(66)は上記取付ボルト(65)の径大な頭部を沈めるために、ディスクローター本体(58)の円錐凸子(59)に切り欠かれた頭部受け入れ用凹段面を示している。
【0062】
上記ディスクローター本体(58)の中心部をなす円錐凸子(59)と、同じく周縁部をなすコイン係止フランジ(61)とのフラットな相互中間帯域には、複数(図例では合計6個)のコイン受け入れ孔(67)が一定なP.C.D.( Pitch Circle Diameter) (D1)を保つ全体的な放射対称分布型に開口形成されている。各コイン受け入れ孔(67)はコイン(C)の大きさとほぼ対応する円形を呈し、その開口上縁部が円錐受皿面(68)として、コイン(C)の受け入れやすく面取り加工された状態にある。
【0063】
又、(69)は上記コイン受け入れ孔(67)の隣り合う相互間に介在する位置関係として、そのディスクローター本体(58)から裏向きにコイン(C)の厚み(t)とほぼ対応する一定高さ(h2)だけ突設された複数(図例では合計6個)の後方弯曲翼であり、上記コイン受け入れ孔(67)内へ取り込んだコイン(C)をディスクローター(R)の回転に連れて押し進め搬送作用する。
【0064】
つまり、その後方弯曲翼(69)の裏向き突出と相対して、ディスクローター本体(58)の言わば切り欠かれた関係状態に残るフラットな裏面と、上記ローター受け盤(17)におけるローター受け入れ凹溝(G)のフラットな溝底面との向かい合う上下相互間隙が、コイン(C)の押し進められる搬送路(P)として機能し得るように画定されているわけであり、上記コイン誘導子(49)はこのコイン搬送路(P)の内部に臨んでいる。
【0065】
上記後方弯曲翼(69)の各個は図18、19の拡大図から示唆されるように、そのディスクローター(R)における回転進行方向(F)の後面が、各コイン受け入れ孔(67)の開口縁部に沿って弯曲する凹曲面(69r)となり、且つ同じく回転進行方向(F)の前面が凸曲面(69f)となる先細り形態に延在して、その凸曲面(前面)(69f)によりコイン(C)を押し進め搬送する。
【0066】
しかも、そのディスクローター本体(58)の中心部から周縁部に向かう一定長さの先細り形態として弯曲する各後方弯曲翼(69)の中途部には、上記コイン搬送路(P)の内部へ臨むコイン誘導子(49)との干渉を防ぐコイン誘導子用逃し凹溝(70)が切り欠かれており、その切り欠きによって各後方弯曲翼(69)が根元側翼片(69a)と先端側翼片(69b)との2個に分割されている。
【0067】
この点、図例のコイン誘導子(49)は並列する2個一対として、ローター受け盤(17)のローター受け入れ凹溝(G)内へ一定高さ(h1)だけ起立している関係上、その逃し凹溝(70)もこれらと対応位置する言わば2列として、各後方弯曲翼(69)の中途部に切り欠かれていることは、言うまでもない。
【0068】
(71)は上記ディスクローター本体(58)から裏向きに突出する後方弯曲翼(69)と同じく、やはりコイン受け入れ孔(67)の隣り合う相互間に介在する位置関係として、そのディスクローター本体(58)における円錐凸子(59)とコイン係止フランジ(61)との相互中間帯域へ、全体的な放射対称分布型に植え込み一体化された複数(図例では合計6本)のディスクローター用補強ピンであり、円錐状の径大な頭部と径小な脚軸部とを備えた段付き形態のステンレス鋼棒から成る。
【0069】
そして、上記ディスクローター用補強ピン(71)はディスクローター本体(58)に 穿設された対応的な段付き形態の植込み孔(72)へ、表側から圧入一体化されることにより、その頭部の頂面とディスクローター本体(58)におけるフラットな表面とのほぼ面一状態に保たれている。
【0070】
しかも、そのディスクローター用補強ピン(71)はディスクローター本体(58)の周縁部を形作るコイン係止フランジ(61)から、コイン(C)の直径(d)とほぼ等しい一定間隔距離(E)を保つP.C.D( Pitch Circle Diameter) (D2)上に点在分布されている。そのため、上記ディスクローター(R)自身の合成樹脂製品であっても、その金属製コイン(C)による表面の不正変形を効果的に防止することができ、耐用性の向上に役立つ。
【0071】
つまり、ディスクローター(R)の回転によるコイン(C)の押し進め搬送過程において、コイン収容ホッパー(18)内に言わば待機中として収容されているコイン(C)の重量が、ディスクローター(R)の押し下げ荷重として加わるため、その待機中のコイン(C)によりディスクローター本体(58)の表面が繰り返し強く摺擦されて、凹凸状態に不正変形してしまい、コイン(C)を順次円滑に安定良く払い出すことができなくなる。このような事態を上記ディスクローター用補強ピン(71)によって防止する趣旨である。
【0072】
更に言えば、上記待機中のコイン(C)はディスクローター(R)の回転遠心力により、その円周面がディスクローター本体(58)の周縁部をなすコイン係止フランジ(61)に受け止められ、その言わば突っ張り状態にあるコイン(C)に対して、コイン収容ホッパー(18)内から引き続くコイン(C)の押し下げ荷重が加わる関係上、その突っ張り状態にあるコイン(C)はディスクローター本体(58)の中心部へ臨む円周面から、沈下しようとする無理な傾斜付勢力を受けることになり、そのコイン(C)の円周面によってディスクローター本体(58)のフラットな表面が、特にコイン(C)の直径(d)とほぼ等しい間隔距離(E)を保つ上記P.C.D(D2)上において、繰り返し切削される如くに陥没してしまいやすい。
【0073】
その防止対策として、上記ディスクローター用補強ピン(71)をディスクローター本体(58)のコイン係止フランジ(61)から、コイン(C)の直径(d)とほぼ等しい一定間隔距離(E)を保つP.C.D(D2)上へ、全体的な点在分布状態に植え込み一体化したわけである。そのディスクローター用補強ピン(71)のP.C.D(D2)が、上記コイン受け入れ孔(67)のP.C.D(D1)よりも径小に寸法化されていることは言うまでもない。
【0074】
(73)は後方弯曲翼用の補強ピンであって、上記ディスクローター用補強ピン(71)と同様な段付き形態のステンレス鋼棒から成り、その複数(図例では合計6本)が上記後方弯曲翼(69)における就中先端側翼片(69b)の前端角隅部へ点在分布する位置関係として、やはりディスクローター本体(58)の対応的な植込み孔(74)に表側から圧入一体化されている。(D3)はその後方弯曲翼用補強ピン(73)の全体的なP.C.D( Pitch Circle Diameter) であり、上記コイン受け入れ孔(67)のP.C.D(D1)よりも径大に設定されている。
【0075】
その場合、各後方弯曲翼用補強ピン(73)における径大な頭部の頂面は、上記ディスクローター用補強ピン(71)のそれと同じく、ディスクローター本体(58)のフラットな表面とほぼ面一状態に保たれているが、同じく各後方弯曲翼用補強ピン(73)の径小な脚軸部は上記ディスクローター用補強ピン(71)のそれよりも若干長く、ディスクローター本体(58)の裏面から上記後方弯曲翼(69)と同じ一定高さ(h2)だけ突出しており、ディスクローター(R)における時計方向(F)への回転進行に連れて、そ の回転遠心力によりコイン受け入れ孔(67)から送り出されるコイン(C)と接触し得るようになっている。
【0076】
上記合成樹脂からディスクローター本体(58)と一体成形されている後方弯曲翼(69)の先端側翼片(69b)が、金属製コイン(C)と直かに繰り返し摺擦することによって、摩耗したり、その前端角隅部から欠けたり、或いは割れたりするおそれを防止する趣旨である。この後方弯曲翼用補強ピン(73)も、ディスクローター用補強ピン(71)として働くことは勿論であるが、ディスクローター(R)として金属製品を採用する場合には、上記ディスクローター用補強ピン(71)やその後方弯曲翼用補強ピン(73)の植え込みを省略してもさしつかえない。
【0077】
上記構成を備えた本発明のホッパー型コイン払出し装置では、コイン搬送用ディスクローター(R)がその駆動用モーター(12)によって、図4、5、20の時計方向(F)へ回転されると、コイン収容ホッパー(18)内に収容されている大量のコイン(C)が、1枚づつ自づとディスクローター本体(58)のコイン受け入れ孔(67)を通じて、そのローター受け盤(17)のローター受け入れ凹溝(G)との上下相互間に画定されているコイン搬送路(P)へ取り込まれ、上記ディスクローター本体(58)から裏向きに突出している後方弯曲翼(69)により、そのコイン搬送路(P)内をコイン誘導子(49)に向かって押し進め搬送される。
【0078】
そのコイン誘導子(49)はコイン搬送路(P)内に起立しつつも、上記ローター受け盤(17)に切り欠かれたコイン払出し口(O)の付近に対応位置しているほか、そのコイン払出し口(O)にはカウンター(A)のカウントローラー(28)も張り出し付勢状態に臨まされているため、上記時計方向(F)に押し進め搬送されてきたコイン(C)は、やがてコイン誘導子(49)により一旦受け止められて、上記コイン搬送路(P)からコイン払出し口(O)へ方向を変えるように誘導され、そのコイン(C)に働くディスクローター(R)の回転遠心力とも相俟って、上記コイン払出し口(O)から円滑に払い出されることとなる。
【0079】
その払出し過程のコイン(C)は図20に示す如く、上記カウントローラー(28)と確実に接触し、そのカウンター(A)のカウントアーム(31)が回動支点軸(32)の廻りに回動作用するため、その他端部の検出片(37)を検出するカウントセンサー(36)により、上記コイン(C)の払出し枚数が正しくカウントされるのである。
【0080】
図21では、コイン(C)が何等かの原因によりコイン払出し口(O)へ円滑に誘導されず、そのコイン誘導子(49)に乗り上げてしまって、コイン(C)の中心(x)が上記後方弯曲翼(69)の凸曲面(前面)(69f)における曲率半径の中心(y)と、セパレーター(S)におけるセパレートローラー(29)の中心(z)とを結ぶ直線(L−L)上に偶然位置しつつ、そのセパレートローラー(29)とディスクローター(R)との相互間へ突っ張り状態に咬み込まれた場合を示している。
【0081】
このような万一のトラブルが起った場合、セパレーター(S)のセパレートアーム(51)はディスクローター(R)の強制的な押し進め搬送力を受担したコイン(C)により、その引張りコイルバネ(56)の付勢力に抗して、上記回動支点軸(32)の廻りにディスクローター(R)の円周面から退避する方向へ回動されてしまうことになる。
【0082】
そして、そのセパレートアーム(51)の一端部に枢着されているセパレートローラー(29)が、上記コイン(C)の突っ張り状態にある言わば思案点から、少しでもディスクローター(R)と同じ時計方向(F)へ遊転すると、上記コイン(C)は図21の鎖線に示す如く、コイン払出し口(O)に向かって自づと誘導されることになる。
【0083】
その際、上記カウンター(A)のカウントアーム(31)とセパレーター(S)のセパレートアーム(51)は、ベースプレート(11)から裏向き一体的に突出する共通の回動支点軸(32)へ、別個独立して回動し得るように枢着されているため、上記セパレートアーム(51)の回動作用と無関係に、依然としてコイン払出し口(O)への張り出し付勢状態にあるカウントアーム(31)のカウントローラー(28)により、コイン払出し口(O)からのコイン払出し枚数を確実にカウントすることができる。
【0084】
他方、同じくセパレートアーム(51)のセパレートローラー(29)が上記コイン(C)の突っ張り状態にある思案点から、少しでもディスクローター(R)と異なる反時計方向へ遊転すると、その咬み込み状態のコイン(C)は図22の鎖線に示す如く、自づとローター受け入れ凹溝(G)のコイン取り込み誘導縁部(20a)を経て、ディスクローター(R)へ円滑に取り込み復帰され、再度コイン搬送路(P)に沿って押し進め搬送されることとなり、上記カウントアーム(31)のカウントローラー(28)と接触しないため、誤ってカウントされてしまうおそれがない。
【0085】
何れにしても、上記カウンター(A)のカウントアーム(31)と別個独立に回動作用するセパレーター(S)のセパレートアーム(51)と、そのセパレートアーム(51)の一端部に枢着されているセパレートローラー(29)の遊転作用によって、上記コイン(C)の咬み込み状態を自働瞬間的に解消することができる。
【0086】
【発明の効果】
以上のように、本発明では据付け台(10)の表面に固定一体化されて、平面視の円形なローター受け入れ凹溝(G)を区画すると共に、そのローター受け入れ凹溝(G)の円周面にコイン払出し口(O)が切り欠かれたローター受け盤(17)と、
【0087】
放射対称分布型に開口する複数のコイン受け入れ孔(67)とその隣り合う相互間の裏面に介在する後方弯曲翼(69)とを備えた円盤型のディスクローター本体(58)が、上記ローター受け盤(17)のローター受け入れ凹溝(G)内へ上方から落し込み嵌合されたコイン搬送用ディスクローター(R)と、
【0088】
そのディスクローター(R)を上記据付け台(10)の裏側から回転駆動するモーター(12)と、
【0089】
同じくディスクローター(R)を上方への抜け止め状態に拘束すべく、上記ローター受け盤(17)の表面へそのローター受け入れ凹溝(G)との合致連通状態に取り付け固定されたコイン収容ホッパー(18)と、
【0090】
上記ローター受け入れ凹溝(G)の溝底面からディスクローター(R)の回転によるコイン(C)の搬送路(P)内へ起立して、そのコイン(C)を上記コイン払出し口(O)に向かって誘導するコイン誘導子(49)と、
【0091】
上記コイン払出し口(O)から払い出されるコイン(C)と接触することにより、その払出し枚数をカウントするカウンター(A)と、
【0092】
コイン(C)が上記コイン誘導子(49)によりコイン払出し口(O)へ万一誘導されず、そのコイン誘導子(49)への乗り上げ状態に咬み込んだ場合に限り、そのコイン(C)と接触してこれをコイン払出し口(O)へ矯正的に誘導するか、又は上記ディスクローター(R)へ再度取り込み復帰させるセパレーター(S)とから成り、
【0093】
上記コイン収容ホッパー(18)からディスクローター(R)のコイン受け入れ孔(67)へ取り込んだコイン(C)を、そのディスクローター(R)の後方弯曲翼(69)によりコイン搬送路(P)に沿い押し進め搬送して、上記コイン払出し口(O)から順次払い出すように定めたホッパー型コイン払出し装置において、
【0094】
コイン(C)のカウンター(A)を金属板片のカウントアーム(31)と、その一端部へ枢支ピン(34)を介して取り付けられた遊転可能なカウントローラー(28)と、残る他端部のカウントセンサー(36)による検出片(37)とから形作る一方、
【0095】
セパレーター(S)をやはり金属板片のセパレートアーム(51)と、その一端部へ枢支ピン(52)を介して取り付けられた遊転可能なセパレートローラー(29)とから形作って、
【0096】
上記カウントアーム(31)の中途部とセパレートアーム(51)の中途部とを、ローター受け盤(17)から裏向き一体的に突出する1本の共通な回動支点軸(32)へ、別個独立して回動できるように枢着すると共に、
【0097】
上記カウントアーム(31)における回動支点軸(32)からカウントローラー(28)の枢支ピン(34)までの作用長さ(L1)を、上記セパレートアーム(51)における同じく回動支点軸(32)からセパレートローラー(29)の枢支ピン(52)までの作用長さ(L3)よりも長く寸法化し、
【0098】
しかも、セパレートアーム(51)の他端部と上記ローター受け盤(17)との向かい合う相互間へ連繋させた引張りコイルバネ(56)の張力を、上記カウントアーム(31)と同じくローター受け盤(17)との向かい合う相互間へ連繋させた引張りコイルバネ(40)の張力よりも強く設定することにより、
【0099】
上記カウントローラー(28)をコイン払出し口(O)へ常時張り出す付勢状態に維持する一方、上記セパレートローラー(29)をコイン払出し口(O)から遠ざかる位置に並列する関係として、ディスクローター(R)の円周面へ臨む張り出し付勢状態に保ってあるため、頗る簡素な必要機構で足りるにも拘らず、従来技術のようなコイン(C)のミスカウントが起るおそれを完全に防止できるのである。
【0100】
即ち、本発明の上記構成によれば、そのカウントアーム(31)における回動支点軸(32)からカウントローラー(28)の枢支ピン(34)までの作用長さ(L1)が長く、そのカウントローラー(28)がコイン払出し口(O)に近づく位置関係にあり、しかもこれをコイン払出し口(O)への常時張り出し付勢状態に維持する引張りコイルバネ(40)の張力は比較的弱いため、コイン(C)を確実に安定良くカウントすることができ、そのカウントする毎にコイン(C)と繰り返し接触する圧力も弱い結果、カウンター(A)の早期に損傷してしまうおそれがない。
【0101】
他方、セパレートアーム(51)における同じく回動支点軸(32)からセパレートローラー(29)の枢支ピン(52)までの作用長さ(L3)は短かく、そのセパレートローラー(29)がコイン払出し口(O)から遠ざかる位置関係のもとで、上記カウントローラー(28)と並列する状態にあり、しかもこれをコイン搬送用ディスクローター(R)の円周面へ臨む張り出し付勢状態に保つ引張りコイルバネ(56)の張力は、上記カウントアーム(31)に与えられた引張りコイルバネ(40)の張力よりも強いため、コイン誘導子(49)への乗り上げ状態に強く咬み込んだコイン(C)を、確固に受け止める対抗力とその咬み込み状態の自動瞬間的な解消作用に優れ、セパレーター(S)の早期に損傷してしまうおそれを防止できる効果があり、耐用性の向上にも役立つ。
【0102】
更に、カウンター(A)のカウントアーム(31)とセパレーター(S)のセパレートアーム(51)は、ローター受け盤(17)から裏向き一体的に突出する1本の共通な回動支点軸(32)へ、別個独立して回動できるように枢着されているため、冒頭に述べた実開昭61−4273号のような細長い枢支孔(29)に沿って進退移動するセパレーター(6)の揺動板(7)へ、カウントレバー(31)が枢軸(35)を介して追随移動するように支持された構成と比較した場合、上記セパレートアーム(51)に与える引張りコイルバネ(56)の張力を強く、カウントアーム(31)に与える引張りコイルバネ(40)の張力を弱く調整することも容易に行なえ、延いてはセパレートローラー(29)とカウントローラー(28)が各々コイン(C)と接触する圧力につき、その相互間での適度な強弱差を与え得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホッパー型コイン払出し装置の組立状態を示す側面図である。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】図2の一部を更に拡大した断面図である。
【図4】コイン収容ホッパーを取りはずして示すコイン払出し装置の平面図である。
【図5】コイン搬送用ディスクローターを破断して示す図4に対応する平面図である。
【図6】コイン誘導子の取付部分を示す拡大断面図である。
【図7】ローター受け盤を抽出して示す平面図である。
【図8】そのローター受け盤から取りはずしたローター受け入れ凹溝の縁取り補強面金を示す斜面図である。
【図9】図7の横方向から見た側面図である。
【図10】図7の上方から見た正面図である。
【図11】図7の11−11線に沿う拡大断面図である。
【図12】図7の裏方向から見た底面図である。
【図13】コイン搬送用ディスクローターを抽出して示す平面図である。
【図14】図13の側面図である。
【図15】図13の15−15線に沿う拡大断面図である。
【図16】図13の16−16線に沿う拡大断面図である。
【図17】図13の底面図である。
【図18】図17の部分拡大底面図である。
【図19】図18の19−19線に沿う拡大断面図である。
【図20】コインの正常な払出しカウント作用を示す図5に対応する平面図である。
【図21】咬み込みコインのセパレーターによる払出しカウント作用を示す図20に対応する平面図である。
【図22】同じく咬み込みコインのセパレーターによる取り込み復帰作用を示す平面図である。
【符号の説明】
(10)・据付け台
(11)・ベースプレート
(12)・モーター
(17)・ローター受け盤
(18)・コイン収容ホッパー
(26)・コイン誘導片
(28)・カウントローラー
(29)・セパレートローラー
(30)・移動ガイド孔
(31)・カウントアーム
(32)・回動支点軸
(34)・枢支ピン
(36)・カウントセンサー
(37)・検出片
(39)・センサー取付片
(40)・引張りコイルバネ
(41)・バネ受け片
(42)・バネ受け片
(43)・位置決めストッパー片
(44)・受け止め片
(46)・受け止め片
(47)・金属板バネ
(49)・コイン誘導子
(50)・出没孔
(51)・セパレートアーム
(52)・枢支ピン
(54)・バネ受け片
(55)・バネ受け片
(56)・引張りコイルバネ
(57)・受け止め片
(58)・ディスクローター本体
(67)・コイン受け入れ孔
(69)・後方弯曲翼
(A)・カウンター
(C)・コイン
(F)・ディスクローターの回転方向
(G)・ローター受け入れ凹溝
(M)・バネ受け台
(O)・コイン払出し口
(P)・コイン搬送路
(R)・コイン搬送用ディスクローター
(S)・セパレーター
(L1)(L2)(L3)(L4)・作用長さ

Claims (1)

  1. 据付け台(10)の表面に固定一体化されて、平面視の円形なローター受け入れ凹溝(G)を区画すると共に、そのローター受け入れ凹溝(G)の円周面にコイン払出し口(O)が切り欠かれたローター受け盤(17)と、
    放射対称分布型に開口する複数のコイン受け入れ孔(67)とその隣り合う相互間の裏面に介在する後方弯曲翼(69)とを備えた円盤型のディスクローター本体(58)が、上記ローター受け盤(17)のローター受け入れ凹溝(G)内へ上方から落し込み嵌合されたコイン搬送用ディスクローター(R)と、
    そのディスクローター(R)を上記据付け台(10)の裏側から回転駆動するモーター(12)と、
    同じくディスクローター(R)を上方への抜け止め状態に拘束すべく、上記ローター受け盤(17)の表面へそのローター受け入れ凹溝(G)との合致連通状態に取り付け固定されたコイン収容ホッパー(18)と、
    上記ローター受け入れ凹溝(G)の溝底面からディスクローター(R)の回転によるコイン(C)の搬送路(P)内へ起立して、そのコイン(C)を上記コイン払出し口(O)に向かって誘導するコイン誘導子(49)と、
    上記コイン払出し口(O)から払い出されるコイン(C)と接触することにより、その払出し枚数をカウントするカウンター(A)と、
    コイン(C)が上記コイン誘導子(49)によりコイン払出し口(O)へ万一誘導されず、そのコイン誘導子(49)への乗り上げ状態に咬み込んだ場合に限り、そのコイン(C)と接触してこれをコイン払出し口(O)へ矯正的に誘導するか、又は上記ディスクローター(R)へ再度取り込み復帰させるセパレーター(S)とから成り、
    上記コイン収容ホッパー(18)からディスクローター(R)のコイン受け入れ孔(67)へ取り込んだコイン(C)を、そのディスクローター(R)の後方弯曲翼(69)によりコイン搬送路(P)に沿い押し進め搬送して、上記コイン払出し口(O)から順次払い出すように定めたホッパー型コイン払出し装置において、
    上記コイン(C)のカウンター(A)を金属板片のカウントアーム(31)と、その一端部へ枢支ピン(34)を介して取り付けられた遊転可能なカウントローラー(28)と、残る他端部のカウントセンサー(36)による検出片(37)とから形作る一方、
    上記セパレーター(S)をやはり金属板片のセパレートアーム(51)と、その一端部へ枢支ピン(52)を介して取り付けられた遊転可能なセパレートローラー(29)とから形作って、
    上記カウントアーム(31)の中途部とセパレートアーム(51)の中途部とを、ローター受け盤(17)から裏向き一体的に突出する1本の共通な回動支点軸(32)へ、別個独立して回動できるように枢着すると共に、
    上記カウントアーム(31)における回動支点軸(32)からカウントローラー(28)の枢支ピン(34)までの作用長さ(L1)を、上記セパレートアーム(51)における同じく回動支点軸(32)からセパレートローラー(29)の枢支ピン(52)までの作用長さ(L3)よりも長く寸法化し、
    しかも、セパレートアーム(51)の他端部と上記ローター受け盤(17)との向かい合う相互間へ連繋させた引張りコイルバネ(56)の張力を、上記カウントアーム(31)と同じくローター受け盤(17)との向かい合う相互間へ連繋させた引張りコイルバネ(40)の張力よりも強く設定することにより、
    上記カウントローラー(28)をコイン払出し口(O)へ常時張り出す付勢状態に維持する一方、上記セパレートローラー(29)をコイン払出し口(O)から遠ざかる位置に並列する関係として、ディスクローター(R)の円周面へ臨む張り出し付勢状態に保ったことを特徴とするホッパー型コイン払出し装置。
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