JP6513266B1 - メダル払出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローターの外径を拡大することなく、メダル詰まりの発生を低減し得るメダル払出装置を提供する。【解決手段】ローター6b形成したメダル取込孔51を、ローター6bの外方にメダルM2を送出可能な送出溝路55が形成された底部のメダル送出部52と、メダル送出部52の上方で、メダルM2を複数枚積み重ねて保持可能なメダル保持部53と、ローター6bの上部に開口して、下方のメダル保持部53に向けて縮幅するテーパー部54とで構成する。そして、ローター6bのメダル保持部53を、積み重ねて保持するメダルM2の厚み方向と直交する方向の断面が略円形をなし、かつ、当該断面の中心が上方ほど回転中心に近くなるよう形成する。【選択図】図4

Description

本発明は、遊技機に取り付けられて、貯蔵するメダルを遊技機前面の払出口に送出するメダル払出装置に関する。
スロットマシン等の遊技機に配設されるメダル払出装置は、底部に開口部が形成されたメダルタンクと、メダルタンクの底部の開口部を塞ぐベース板と、ベース板の上に装着されて、メダルタンクの底部の開口部内で回転可能に保持されるローターと、ローターを回転駆動する払出モータとを備えている。かかるメダル払出装置のローターには、回転中心の周りにメダル取込孔が複数形成されており、ローターを回転駆動することによって、メダルタンク内のメダルをメダル取込孔に取り込み得るよう構成されている(例えば、特許文献1)。
メダル取込孔の底部には、ローターの外方にメダルを送出可能な送出溝路が形成されたメダル送出部が、メダル1枚強の厚みで形成されており、ローターが回転してメダル取込孔が所定回転角度位置まで移動すると、メダル送出部の1枚のメダルが送出溝路からローターの外方に送出されて、送出先に配設されたメダルキッカーによって弾き出されるよう構成される。また、メダル取込孔には、メダル送出部の上方に、メダルを積み重ねて保持可能なメダル保持部が設けられ、さらに、メダル保持部の上方に、メダル保持部に向けて縮幅するテーパー部が設けられており、メダルタンクのメダルは、テーパー部の案内作用によってメダル保持部に落下して、積み重なって保持され、メダル送出部からメダルが送出されると、メダル保持部の最下部のメダルがメダル送出部に落下するよう構成される。(例えば、特許文献1)。
ところで、国内の遊技機用メダルは、直径約25mmの小径メダルと、直径約30mmの大径メダルの2種類が流通しており、外径寸法が統一されていない。なお、厚み寸法に関しては、小径メダルと大径メダルで0.1mm程度の違いしかなく、略統一されている。このため、従来のメダル払出装置は、メダル取込孔が小径メダルの外径に合わせて形成された小径メダル用ローターと、メダル取込孔が大径メダルの外径に合わせて形成された大径メダル用ローターとを備え、遊技機の使用メダルに応じて2種類のローターを選択的に装着することにより、2種類のメダルに対応可能としている。ここで、大径メダル用ローターは、メダルタンクやベース板を変更せずに小径メダル用ローターと交換できるように、小径メダル用ローターと同じ外径寸法として、メダル取込孔の寸法のみを拡大している。
特開2015−022394号公報
上述のように、従来のメダル払出装置にあっては、大径メダル用ローターは、メダル取込孔の寸法のみを、小径メダル用ローターよりも大きくしただけのものであり、ローターの外径は拡大していないため、大径メダルを払い出す時の方が、小径メダルを払い出す時に比べて、メダルがローターに噛み込んでメダル詰まりが発生する頻度が高いという問題がある。大径メダル払出時のメダル詰まりの発生頻度を低減させるために、大径メダル用ローター及び小径メダル用ローターの外径寸法を従来構成よりも拡大することも提案されるが、遊技機の筐体内スペースは限られているため、ローターの外径を拡大してメダル払出装置を大型化するのは好ましくない。
本発明はかかる現状に鑑みてなされたものであり、ローターの外径を拡大することなく、メダル詰まりの発生を低減し得るメダル払出装置の提供を目的とする。
発明者は、大径メダルの払出時にメダル詰まりの発生頻度が高くなる原因について検討した。その結果、図12に示すように、従来のメダル払出装置1cでは、大径メダル用ローター6cの外周縁において、メダル取込孔61のメダル保持部63に入りかけた大径メダルM2が、メダルタンク2の側壁部34に寄り掛かった大径メダルM2と、メダル保持部63の内壁63aとの間に噛み込んでメダル詰まりが生じるケースが多数観察された。発明者はかかるメダル詰まりを、大径メダル用ローター6cの外径を拡大せずに低減するために、メダル保持部63を従来構成よりも大径メダル用ローター6cの回転中心近くに配置して、相互に対向するメダルタンク2の側壁部34とメダル保持部63の内壁63aとの間隔を広げることを検討した。しかしながら、メダル保持部63を従来構成よりも回転中心近くに配置すると、メダル保持部63の直下のメダル送出部が回転中心近くに配置されて、大径メダル用ローター6cの底部における空隙部が増大するため、メダルキッカーにメダルM2を押し込むのに必要な強度を確保するのが困難であった。そして、発明者は、かかる問題を解決するために試行錯誤した結果、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は、底部に開口部が形成されたメダルタンクと、前記メダルタンクの前記開口部を塞ぐベース板と、前記ベース板の上に装着されて、前記メダルタンクの前記開口部内で回転可能に保持される所定径メダル用ローターと、前記所定径メダル用ローターを回転駆動する払出モータとを備えるメダル払出装置であって、前記所定径メダル用ローターには、所定の外径を有する所定径メダルを収容可能な所定径メダル取込孔が、回転中心の周囲に、回転方向に沿って等間隔に形成されており、前記各所定径メダル取込孔は、前記所定径メダル用ローターの底部に前記所定径メダル1枚以上、2枚未満の厚みで形成されて、前記所定径メダル用ローターの外方に前記所定径メダルを送出可能な送出溝路が形成された所定径メダル送出部と、前記所定径メダル送出部の上方で、前記所定径メダルを複数枚積み重ねて保持可能な所定径メダル保持部と、前記所定径メダル用ローターの上部に開口して、下方の前記所定径メダル保持部に向けて縮幅する所定径メダル用テーパー部とを具備してなり、前記ベース板の上に突出するよう設けられて、前記所定径メダル用ローターの前記所定径メダル送出部が、所定回転位置へ回転したときに、当該所定径メダル送出部にある前記所定径メダルを前記所定径メダル用ローターの外方に案内するガイドピンと、前記所定径メダル用ローターから外方に送出される前記所定径メダルを所定方向に弾き飛ばすメダルキッカーとを備え、前記所定径メダル用ローターの前記所定径メダル保持部は、回転中心方向に傾いた略斜円柱形状をなしていることを特徴とするメダル払出装置である。
かかる構成にあっては、所定径メダル保持部は、下端部に比べて上端部が回転中心近くに配置されるため、所定径メダル保持部の下端部を回転中心に近づけることなく、上端部だけ回転中心に近づけることができる。したがって、かかる構成によれば、ローターの外径を拡大せずに、また、ローターの底部の強度を低下させることなく、所定径メダル保持部の内壁を回転中心に近づけて、メダルタンクの側壁部と、所定径メダル保持部の内壁との間隔を拡大できる。このため、かかる構成にあっては、メダルタンクの側壁部に寄りかかったメダルと、所定径メダル保持部の内壁との間に、メダルが噛み込み難くなる。また、所定径メダル保持部とメダルタンクの側壁部の間隔が広がることで、ローターの外周縁に形成される所定径メダル用テーパー部を拡大できるため、ローターの外周縁において、メダルがメダルタンクの側壁部に立った状態で寄り掛かり難くもなる。したがって、本発明によれば、ローターの外径を拡大することなく、メダル詰まりの発生を適切に低減可能となる。
本発明にあって、前記所定径メダル取込孔の前記所定径メダル用テーパー部の上部開口縁は、回転軸と直交する平面に対して傾いている構成が提案される。
かかる構成のように、所定径メダル用テーパー部の上部開口縁が傾いていれば、当該上部開口縁が回転軸と直交する平面と平行になっている従来構成に比べて、所定径メダル用ローターの外径を維持したまま、所定径メダル取込孔の所定径メダル用テーパー部の開口面積を広めに確保できる。このため、かかる構成によれば、所定径メダル保持部の上端部を回転中心近くに配置しても、所定径メダル保持部の回転中心側に十分な所定径メダル用テーパー部を形成して、当該テーパー部の案内作用によって、所定径メダル保持部の内壁にメダルが噛み込み難くすることができる。
また、本発明にあって、前記所定径メダル用ローターは、回転軸を中心に、180°回転対称形状をなしている構成が提案される。
かかる構成とすれば、所定径メダル用テーパー部の上部開口縁が傾くようにローターを形成しても、ローターの重心を回転中心に一致させることができるため、ローターの回転時に回転軸に加わる負荷を最小限に留めることができる。
また、本発明にあっては、さらに、前記所定径メダルよりも小径な小径メダルを保持可能な小径メダル用ローターを備え、前記小径メダル用ローターには、回転軸方向に貫通する、小径メダルを収容可能な小径メダル取込孔が、回転中心の周囲に、回転方向に沿って等間隔に形成されており、前記小径メダル用ローターは、前記所定径メダル用ローターと外径が同じであり、前記所定径メダル用ローターと前記小径メダル用ローターを、前記ベース板の上に選択的に装着して、前記払出モータによって回転駆動可能となっており、前記各小径メダル取込孔は、前記小径メダル用ローターの底部に前記小径メダル1枚以上、2枚未満の厚みで形成されて、前記小径メダル用ローターの外方に前記小径メダルを送出可能な送出溝路が形成された小径メダル送出部と、前記小径メダル送出部の上方で、前記小径メダルを複数枚積み重ねて保持可能な小径メダル保持部と、前記小径メダル用ローターの上部に開口して、下方の前記小径メダル保持部に向けて縮幅する小径メダル用テーパー部とを具備してなり、前記小径メダル用ローターの各小径メダル保持部は、小径メダルを回転軸方向に積み重ねて保持するものであって、前記小径メダル用ローターの前記小径メダル用テーパー部の上部開口縁は、回転軸と直交する平面に沿って形成されている構成が提案される。
上述のように、従来構成にあっても、小径メダルを使用した場合は、大径メダルを使用した場合に比べてメダル詰まりの発生頻度が低いため、かかる構成のように小径メダル用ローターについては従来形状を採用すれば、小径メダル用ローターの製造コストを低減できる。
また、前記メダルタンクは、前記開口部にあって、前記所定径メダル用ローターの外周縁から、前記所定径メダル用ローターの回転軸方向に立設された側壁部を備え、前記側壁部の少なくとも一部には、当該側壁部に寄り掛かる前記所定径メダルと当接可能な凸部が形成されている構成が提案される。
かかる構成とすれば、メダルタンクの側壁部に形成された凸部によって、当該側壁部に寄り掛かるメダルが不安定となるため、メダル詰まりを一層低減可能となる。
また、前記メダルタンクは、前記開口部にあって、前記所定径メダル用ローターの外周縁から、前記所定径メダル用ローターの回転軸方向に立設された側壁部を備え、前記側壁部の下縁の少なくとも一部に凹部が形成されている構成が提案される。
かかる構成とすれば、メダルタンクの側壁部に寄り掛ったメダルに内側から力が加わった時に、メダルの下縁が、側壁部の下縁に形成された凹部に入り込んで倒れやすくなるため、メダル詰まりの発生を一層低減できる。
小径メダル用ローター6aを装着した実施例のメダル払出装置1の斜視図である。 前扉Cを開放した遊技機Aの斜視図である。 (a)は小径メダル用ローター6aの平面図であり、(b)は大径メダル用ローター6bの平面図である。 (a)は図3中のA−A線断面図であり、(b)は図3中のB−B線断面図である。 (a)は図4中のC−C線断面図であり、(b)は図4中のD−D線断面図である。 小径メダル用ローター6aを装着したメダル払出装置1の平面図である。 図6中のE−E線断面図である。 ベース板5、小径メダル用ローター6a、及び払出モータ7の分解斜視図である。 メダル送出機構の作動を示す説明図であり、(a)は小径メダルM1の払出時を示し、(b)は大径メダルM2の払出時を示す。 大径メダル用ローター6bを装着した実施例のメダル払出装置1の断面図である。 変形例のメダル払出装置1a,1bの拡大断面図である。 大径メダル用ローター6cを装着した従来のメダル払出装置1cの断面図である。
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。なお、以下の実施例にあって、本発明に係る所定径メダルは、大径メダルM2に相当し、本発明に係る所定径メダル用ローター、所定径メダル取込孔、所定径メダル送出部、所定径メダル保持部、及び所定径メダル用テーパー部は、大径メダル用ローター6b、大径メダル取込孔51、大径メダル送出部52、大径メダル保持部53、及び大径メダル用テーパー部54に相当する。また、本発明に係るメダルタンクの底部に形成される開口部は、底部開口部31に相当する。
本実施例のメダル払出装置1は、スロットマシンに設置されて、遊技機用のメダルを機体前面に随時払い出すものである。かかるメダル払出装置1は、図1に示すように、払出用のメダルM1(M2)を貯蔵するメダルタンク2を、払出装置本体3の上に装着してなるものである。払出装置本体3は、メダルタンク2の底部開口部31を塞いでおり、底部開口部31内で円板状のローター6a(6b)を回転させることにより、メダルタンク2に貯蔵されたメダルM1(M2)を取り込んで、メダル排出口8から1枚ずつ前方へ送出する。
図2に示すように、メダル払出装置1は、遊技機(スロットマシン)Aの筐体Bの底部に設置される。かかる遊技機Aでは、投入されたメダルは、メダルタンク2の内部に落下して貯蔵される。また、遊技機Aの前扉Cの裏側には、前扉Cの前面下部に形成された払出口(図示省略)と連通するメダルシューターDが配設されており、メダル払出装置1が送出するメダルM1(M2)は、メダルシューターDの背面側に形成された開口部EからメダルシューターDの内部に進入し、払出口へ流下して、遊技者に払い出されることとなる。
ここで、図1に示すメダルM1は、外径約25mm、厚み1.6mmの小径メダルであるが、本実施例のメダル払出装置1は、外径約30mm、厚み1.7mmの大径メダルを払い出すことも可能である。具体的には、本実施例のメダル払出装置1は、図3(a),4(a),5(a)に示す、小径メダル用ローター6aと、図3(b),4(b),5(b)に示す、大径メダル用ローター6bの2種類を備えており、2種類のローター6a,6bを選択的にベース板5に装着可能に構成されている。すなわち、小径メダルM1を使用する遊技機では、小径メダル用ローター6aをベース板5の上に装着し、大径メダルM2を使用する遊技機では、大径メダル用ローター6bをベース板5の上に装着するよう構成される。なお、本実施例のメダル払出装置1では、ローター6a,6b以外の部品は、小径メダルM1を使用する場合と、大径メダルM2を使用する場合とで共通である。
まず、小径メダル用ローター6aを装着したメダル払出装置1により、本実施例のメダル払出装置1について、大径メダル用ローター6b以外の構成を説明する。なお、本実施例のメダル払出装置1にあって、大径メダル用ローター6b以外の構成は、既存のメダル払出装置に用いられる公知の構成であり、小径メダル用ローター6aも既存のメダル払出装置で、小径メダル用ローターとして用いられているものである。また、以下の説明において、メダル払出装置1の「前側」とは、遊技機Aに設置した状態で遊技機Aの手前側であり、メダル払出装置1の「左側」、「右側」とは、メダル払出装置1を前側から見た場合の「左側」、「右側」である。具体的には、図6における、「下側」、「左側」、「右側」が、メダル払出装置1の「前側」、「左側」、「右側」に夫々相当する。
図1,6,7に示すように、メダルタンク2は、上方に開放された矩形状の上部開口部30を備えており、遊技機Aに投入されるメダルM1,M2は、上部開口部30からメダルタンク2の内部に落下して貯蔵される。また、メダルタンク2の底部には、払出装置本体3によって閉塞される底部開口部31が形成されており、メダルタンク2の内側面は、貯蔵するメダルM1,M2が底部開口部31に滑落するように、底部開口部31に向けて傾斜している。底部開口部31は、小径メダル用ローター6aの外径よりわずかに大きい円形であり、水平面に対して右下がりに30°傾いている。また、メダルタンク2の最深部、すなわち、傾いた底部開口部31の右下縁には、底部開口部31の開口縁33から右斜め上方に延出する側壁部34が設けられる。また、メダルタンク2の底部には、払出装置本体3と係合するための係止部35a,35bが左右両側に形成される。図7に示すように、かかる側壁部34は、小径メダル用ローター6aの外周縁から、小径メダル用ローター6aの回転軸方向に沿うように立設される。また、メダルタンク2の上部右側には、満杯となった時に予備タンク等にメダルを排出するオーバーフロー用の補助開口部32が設けられる。
図1,7に示すように、払出装置本体3は、遊技機Aの筐体Bに係止されることとなる台座4と、台座4の上に螺着されてメダルタンク2の底部開口部31を塞ぐベース板5とを備えている。台座4の右側部には、バネによって付勢される係止フック9が配設される。メダルタンク2は、左側の係止部35aをベース板5の左縁に形成される係止溝25に係合させるとともに、右側の係止部35bを係止フック9によってベース板5の上に係止することによって払出装置本体3に装着した状態で係止される。
ベース板5は、メダルタンク2の底部開口部31と同様に、水平面に対して右下がりに30°傾いた姿勢で台座4に取り付けられる。図7,8に示すように、ベース板5の上面には、円形状をなす浅底凹部20が形成される。そして、かかる浅底凹部20の外周縁23の外側に、メダルタンク2の底部開口部31の開口縁33を嵌着する鍔部24が形成される。また、浅底凹部20の中央部には、ベース板5を貫通する円形の嵌合孔21が開口するとともに、嵌合孔21の周囲に円筒状の突出部22が立設される。小径メダル用ローター6aは、底部中央に形成された嵌合部47を、嵌合孔21及び突出部22と嵌合させることにより、浅底凹部20の上で回転可能に保持される。
図7,8に示すように、ベース板5の底部には、ローター6a,6bを回転駆動する払出モータ7が取り付けられる。払出モータ7は、モータ本体7aと、ベース板5の底部に螺着されるギヤヘッド7bと、ギヤヘッド7bから上方に突出する駆動軸7cとを備えてなる。払出モータ7の駆動軸7cは、右斜め上方に延出してベース板5の嵌合孔21を貫通し、小径メダル用ローター6aの中心を貫通する軸穴40と係合しており、払出モータ7により、小径メダル用ローター6aは、軸穴40を中心に、平面視時計回り方向に回転駆動される。
図8に示すように、ベース板5の浅底凹部20の外周縁23は、左前側部が切り欠かれたC字状をなしており、当該外周縁23が切り欠かれた左前側部分に、1枚のメダルM1,M2が通過可能な厚みのメダル排出口8が形成される。そして、ベース板5の左前側部には、メダル排出口8からメダルM1,M2を排出するためのメダル排出機構が配設される。メダル排出機構は、リード板14と、メダルキッカー15と、ガイドピン16とを備えている。
図8,9に示すように、リード板14は、メダル排出口8の右側に螺着された金属板片である。メダルキッカー15は、ベース板5の底部に傾動可能に取り付けられて、上端の当接部15aをメダル排出口8の左側に突出させる金属部材である。すなわち、メダル排出口8は、ベース板5の上面にあって、メダルキッカー15の当接部15aとリード板14の間に形成される。メダルキッカー15は、コイルばね18によって、メダル排出口8の開口幅が、メダルM1,M2の外径より狭くなる定常位置に付勢されており、メダルM1,M2を当接部15aに圧接することにより、メダルM1,M2がメダル排出口8を通過可能な開口幅まで拡開し、定常位置に復帰する際に、メダル排出口8を通過したメダルM1,M2を前方に弾き飛ばすように構成される。ガイドピン16は、ベース板5の底部に取り付けられて、浅底凹部20の底面から、ベース板5の上にメダルM1,M2の厚みで突出する金属部材であり、ローター6a,6bのメダル取込孔41,51が浅底凹部20の左前側部まで回転した時に、当該メダル取込孔41,51の底部に保持されたメダルM1,M2をローター6a,6bの外方へ案内する。また、図9に示すように、ベース板5の底部には、メダルキッカー15の傾動を非接触検知することにより、メダルM1,M2の排出を検知する払出センサ17が配設される。
小径メダル用ローター6aは、図3(a),4(a)に示すように、円板形状をなす樹脂部材であり、その中心には軸穴40が厚み方向に貫通している。また、小径メダル用ローター6aの底部中央には、嵌合部47が設けられており、図7,8に示すように、小径メダル用ローター6aは、嵌合部47を、ベース板5の浅底凹部20に形成された嵌合孔21及び突出部22と嵌合させることにより、メダルタンク2の底部開口部31内で水平面に対して右下がりに30°傾いた姿勢で回転可能に保持され、また、軸穴40を払出モータ7の駆動軸7cと係合させることで、払出モータ7によって軸穴40を中心に平面視時計回り方向に回転駆動される。なお、小径メダル用ローター6aは、メダルタンク2を払出装置本体3から取り外した状態で、嵌合方向と逆向きに引き抜くことでベース板5及び払出モータ7から取り外して、大径メダル用ローター6bと交換することが可能である。
小径メダル用ローター6aには、6つの小径メダル取込孔41が形成される。各小径メダル取込孔41は、小径メダルM1を収容可能な大きさで小径メダル用ローター6aの厚み方向に貫通する貫通孔であり、回転中心(軸穴40)の周囲に、回転方向に沿って等間隔に形成される。
図4(a)に示すように、小径メダル取込孔41は、小径メダル用ローター6aの底部に小径メダル1枚強の厚みで形成された小径メダル送出部42と、小径メダル送出部42の上方で、小径メダルM1を複数枚積み重ねて保持可能な小径メダル保持部43と、小径メダル用ローター6aの上部に開口して、小径メダル保持部43に向けてすり鉢状に縮幅する小径メダル用テーパー部44とを具備している。
図7に示すように、小径メダル取込孔41の底部は、浅底凹部20の底面によって塞がれるため、小径メダル取込孔41に取り込まれた小径メダルM1は、小径メダル取込孔41が空っぽであれば小径メダル送出部42まで落下して、浅底凹部20の底面によって支持される。また、小径メダル取込孔41に既に小径メダルM1が保持されていれば、小径メダル保持部43において当該小径メダルM1の上に積み重なるように保持される。小径メダル保持部43は、小径メダルM1の外径よりもわずかに大きな断面形状と、メダル2枚強の厚みを有する直円柱形状をなしており、小径メダル送出部42の上で、最大3枚の小径メダルM1を積み重ねて保持可能となっている。小径メダル用テーパー部44は、小径メダル2枚強の厚みを有し、斜面の案内作用によって、メダルタンク2の内部の小径メダルM1を小径メダル保持部43に滑り落とす。小径メダル送出部42及び小径メダル保持部43に保持された小径メダルM1は、小径メダル用ローター6aの回転に伴って、ベース板5の浅底凹部20の上で回転することとなる。
図4(a),5(a)に示すように、小径メダル送出部42には、小径メダル用ローター6aの外方に小径メダルM1を送出可能な幅寸法をなす送出溝路45が形成される。図7,8に示すように、小径メダル用ローター6aは、浅底凹部20の外周縁23によって囲まれているため、小径メダル送出部42に保持された小径メダルM1は、外周縁23が欠落する浅底凹部20の左前側部に回転するまでは、送出溝路45から外方に送出されず、小径メダル送出部42に保持される。また、小径メダル用ローター6aの底部には、2筋のピン通過溝48が円周方向に形成されており、小径メダル用ローター6aの回転時に、浅底凹部20の底面から突き出たガイドピン16が、かかるピン通過溝48を通過するようになっている。
図9(a)に示すように、小径メダル用ローター6aの回転時には、小径メダルM1を保持した小径メダル送出部42が浅底凹部20の左前側部まで回転すると、当該小径メダルM1が、遠心力とガイドピン16の案内作用によってメダルキッカー15の当接部15aを押圧し、コイルばね18の付勢力に抗して、メダル排出口8を拡開させる方向にメダルキッカー15を傾動させてメダル排出口8を通過する。そして、メダル排出口8を通過した小径メダルM1は、定常位置に復帰するメダルキッカー15の当接部15aによって前方に弾き飛ばされることとなる。また、小径メダル送出部42から小径メダルM1が送出されるのに伴って、小径メダル保持部43に保持されていた最下部の小径メダルM1が小径メダル送出部42に落下することとなる。
このように、払出装置本体3に小径メダル用ローター6aを装着したメダル払出装置1では、メダルタンク2に貯蔵した小径メダルM1は、底部開口部31に順番に滑落して、小径メダル用ローター6aの小径メダル取込孔41に取り込まれ、小径メダル用ローター6aの回転に伴って、1枚ずつメダル排出口8から送出されることとなる。
次に、大径メダル用ローター6bについて説明する。なお、以下では、大径メダル用ローター6bの構成について、上述した小径メダル用ローター6aとの共通点を先に説明し、その後に、大径メダル用ローター6bに特有の構成を説明する。
大径メダル用ローター6bは、図3(b),4(b)に示すように、小径メダル用ローター6aと同じ外径寸法の円板形状をなす樹脂部材であり、その中心には軸穴50が厚み方向に貫通している。また、大径メダル用ローター6bの底部中央には、嵌合部57が設けられており、図10に示すように、大径メダル用ローター6bは、嵌合部57を、ベース板5の浅底凹部20に形成された嵌合孔21及び突出部22と嵌合させることにより、メダルタンク2の底部開口部31内で水平面に対して右下がりに30°傾いた姿勢で回転可能に保持され、また、軸穴50を払出モータ7の駆動軸7cと係合させることで、払出モータ7によって軸穴50を中心に平面視時計回り方向に回転駆動される。なお、大径メダル用ローター6bは、メダルタンク2を払出装置本体3から取り外した状態で、嵌合方向と逆向きに引き抜くことでベース板5及び払出モータ7から取り外して、小径メダル用ローター6aと交換することが可能である。
大径メダル用ローター6bには、6つの大径メダル取込孔51が形成される。各大径メダル取込孔51は、大径メダルM2を収容可能な大きさで大径メダル用ローター6bの厚み方向に貫通する貫通孔であり、回転中心(軸穴50)の周囲に、回転方向に沿って等間隔に形成される。
図4(b)に示すように、大径メダル取込孔51は、大径メダル用ローター6bの底部に大径メダル1枚強の厚みで形成された大径メダル送出部52と、大径メダル送出部52の上方で、大径メダルM2を複数枚積み重ねて保持可能な大径メダル保持部53と、大径メダル用ローター6bの上部に開口して、大径メダル保持部53に向けてすり鉢状に縮幅する大径メダル用テーパー部54とを具備している。
図10に示すように、大径メダル取込孔51の底部は、浅底凹部20の底面によって塞がれるため、大径メダル取込孔51に取り込まれた大径メダルM2は、大径メダル取込孔51が空っぽであれば大径メダル送出部52まで落下して、浅底凹部20の底面によって支持される。また、大径メダル取込孔51に既に大径メダルM2が保持されていれば、大径メダル保持部53において当該大径メダルM2の上に積み重なるように保持される。大径メダル保持部53は、大径メダルM2の外径よりもわずかに大きな断面形状と、メダル3枚強の厚みを有する斜円柱形状をなしており、大径メダル送出部52の上で、最大4枚の大径メダルM2を積み重ねて保持可能となっている。大径メダル用テーパー部54は、大径メダル2枚強の厚みを有し、斜面の案内作用によって、メダルタンク2の内部の大径メダルM2を大径メダル保持部53に滑り落とす。大径メダル送出部52及び大径メダル保持部53に保持された大径メダルM2は、大径メダル用ローター6bの回転に伴って、ベース板5の浅底凹部20の上で回転することとなる。
図4(b),5(b)に示すように、大径メダル送出部52には、大径メダル用ローター6bの外方に大径メダルM2を送出可能な幅寸法をなす送出溝路55が形成される。図10に示すように、大径メダル用ローター6bは、浅底凹部20の外周縁23によって囲まれているため、大径メダル送出部52に保持された大径メダルM2は、外周縁23が欠落する浅底凹部20の左前側部に回転するまでは、送出溝路55から外方に送出されず、大径メダル送出部52に保持される。また、大径メダル用ローター6bの底部には、2筋のピン通過溝58が円周方向に形成されており、大径メダル用ローター6bの回転時に、浅底凹部20の底面から突き出たガイドピン16が、かかるピン通過溝58を通過するようになっている。
図9(b)に示すように、大径メダル用ローター6bの回転時には、大径メダルM2を保持した大径メダル送出部52が浅底凹部20の左前側部まで回転すると、当該大径メダルM2が、遠心力とガイドピン16の案内作用によってメダルキッカー15の当接部15aを押圧し、コイルばね18の付勢力に抗して、メダル排出口8を拡開させる方向にメダルキッカー15を傾動させてメダル排出口8を通過する。そして、メダル排出口8を通過した大径メダルM2は、定常位置に復帰するメダルキッカー15の当接部15aによって前方に弾き飛ばされることとなる。また、大径メダル送出部52から大径メダルM2が送出されるのに伴って、大径メダル保持部53に保持されていた最下部の大径メダルM2が大径メダル送出部52に落下することとなる。
このように、本実施例のメダル払出装置1にあって、払出装置本体3に大径メダル用ローター6bを装着した場合には、メダルタンク2に貯蔵した大径メダルM2が、底部開口部31に順番に滑落して、大径メダル用ローター6bの大径メダル取込孔51に取り込まれ、大径メダル用ローター6bの回転に伴って、1枚ずつメダル排出口8から送出されることとなる。
以下に、大径メダル用ローター6bに特有の構成について説明する。
図3〜5に示すように、本実施例に係る大径メダル用ローター6bでは、大径メダル取込孔51が、小径メダル取込孔41の形状を単純に拡大した形状でなく、大径メダル用ローター6bの外径を拡大することなく、大径メダルM2の噛み込みを低減し得る形状となっている。
具体的には、図4に示すように、小径メダル用ローター6aでは、小径メダル保持部43が円柱形状をなしているのに対して、大径メダル用ローター6bでは、大径メダル保持部53が回転中心方向に傾いた斜円柱形状をなしている。すなわち、大径メダル保持部53は、回転軸と直交する方向の円形断面が、上方ほど回転中心に近づくよう形成されており、大径メダル保持部53の上端部は、下端部に比べて回転中心近くに形成される。このため、小径メダル用ローター6aの小径メダル保持部43では、小径メダルM1が小径メダル用ローター6aの回転軸方向に略整一に積み重ねられるのに対して、大径メダル用ローター6bの大径メダル保持部53では、大径メダルM2が、大径メダル用ローター6bの回転軸方向に積み上げられつつ、回転中心方向に向けて階段状に重なるように保持される。
このように、大径メダル用ローター6bでは、大径メダル保持部53の上端部を回転中心側に傾けることにより、従来の大径メダル用ローター6c(図12参照)に比べて、大径メダル保持部53の上端部を回転中心近くに形成し、従来構成よりも、大径メダル保持部53の内壁53aを回転中心近くに形成している。かかる大径メダル用ローター6bでは、大径メダル保持部53の内壁53aと、メダルタンク2の側壁部34の間隔が従来構成に比べて広くなり、図10に示すように、側壁部34に2枚の大径メダルM2が寄り掛った場合でも、当該大径メダルM2と、大径メダル保持部53の内壁53aとの間隔は、大径メダルM2の外径よりも広く保たれており、寄り掛った大径メダルM2と内壁53aの間に大径メダルM2が噛み込むことがない。なお、小径メダル用ローター6aでは、小径メダル保持部43が直円柱形状をなしている。これは、使用する小径メダルM1の外径が小さく、小径メダル保持部43を回転中心側に近づけなくても、側壁部34に寄り掛った小径メダルM1と、小径メダル保持部43の内壁43a(図4(a)参照)との間に、小径メダルM1が噛み込むおそれがないためである。
また、大径メダル用ローター6bでは、大径メダル保持部53の上端部が回転中心寄りに配置されて、大径メダル保持部53の上端部とメダルタンク2の側壁部34の間隔が広くなることで、両者の間に形成される大径メダル用テーパー部54が、従来構成(図12参照)よりも拡大されている。このため、大径メダル用ローター6bの外周縁では、大径メダル用テーパー部54の案内作用によって、大径メダルM2が大径メダル保持部53に滑り落ちやすくなっており、従来構成に比べて、メダルタンク2の側壁部34に大径メダルM2が寄り掛り難いという利点がある。
また、図4に示すように、小径メダル用ローター6aでは、小径メダル用テーパー部44の上部開口縁44aが、小径メダル用ローター6aの回転軸と直交する平面に沿って形成されているのに対して、大径メダル用ローター6bでは、大径メダル用テーパー部54の上部開口縁54aが、大径メダル用ローター6bの回転軸と直交する平面に対して、回転中心側が高くなるように傾いている。かかる構成によれば、テーパー部の上部開口縁が回転軸と直交する平面と平行になっている構成に比べて、大径メダル用ローター6bの外径を維持したまま、テーパー部54の開口面積を広めに確保できる。このため、本実施例の大径メダル用ローター6bでは、大径メダル保持部53の上端部を回転中心近くに配置しても、大径メダル保持部53の回転中心側に十分なテーパー部54を形成して、当該テーパー部54の案内作用によって、大径メダル保持部53の内壁53aにメダルが噛み込み難くすることができる。
このように、本実施例に係る大径メダル用ローター6bは、小径メダル用ローター6aと同じ外径を有しながら、従来構成の大径メダル用ローター6c(図12参照)に比べて、メダル詰まりの発生を低減できるという利点がある。ここで、大径メダル用ローター6bでは、大径メダル保持部53の上端部を従来構成に比べて回転中心寄りに配置しているが、本実施例では、大径メダル保持部53の下端部を、従来構成と同じ程度、回転中心から離れた位置に形成することで、大径メダル用ローター6bの底部の強度低下を抑えている。すなわち、図5(b)に示すように、大径メダル用ローター6bの底部は、送出溝路55やピン通過溝58などが形成されて空隙部が多くなっているところ、大径メダル保持部53の下端部を回転中心方向に配置してしまうと、底部の空隙部がさらに増大して、メダルキッカーに大径メダルM2を押し込むのに必要な強度を底部に確保するのが困難となるためである。本実施例では、このように、大径メダル保持部53を斜円柱形状として、上端部のみを回転中心近くに配置することで、大径メダル用ローター6bの強度低下を抑えつつ、大径メダル保持部53の内壁53aと、メダルタンク2の側壁部34との間隔を広く確保して、大径メダルM2の噛み込みを防止している。
なお、大径メダル用ローター6bは、上述のように大径メダル用テーパー部54の上部開口縁54aや大径メダル保持部53を傾けているが、回転中心を挟んで対向する全ての大径メダル取込孔51で同様に傾けており、大径メダル用ローター6bは180°回転対称形状となっており、大径メダル用ローター6bの重心は、大径メダル用ローター6bの回転中心と一致している。このため、上述のように大径メダル用テーパー部54の上部開口縁44aや大径メダル保持部53を傾けていても、大径メダル用ローター6bの回転時に、回転軸に加わる負荷を最小限に留めることができる。
このように、本実施例のメダル払出装置1では、大径メダルM2の使用時における、メダル詰まりの発生を、従来構成に比べて低減できる。特に、本実施例では、小径メダル用ローター6aと大径メダル用ローター6bを選択的に装着するだけで、小径メダルM1の使用時と、大径メダルM2の使用時の切り替えを簡単に行うことができる。また、ローター6a,6b以外の部品を共通化することで製造コストを削減できるという利点がある。また、小径メダル用ローター6aは、小径メダル用テーパー部44の上部開口縁44aや大径メダル保持部53の傾いていない従来構成を採用できるため、小径メダル用ローター6aを低廉に製造できるという利点がある。
なお、本発明のメダル払出装置は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。
例えば、図11(a)は、上記実施例の構成に変更を加えた変形例のメダル払出装置1aである。かかる変形例では、ローター6a,6bの外周縁からローター6a.6bの回転軸方向に立設されたメダルタンク2の側壁部34に対して、メダルタンク2の内側に突出する凸部36が形成される。なお、図中では、上記実施例と共通する構成については、上記実施例と共通符号を付している。かかる凸部36は、大径メダル用ローター6bの外周縁に支持されて側壁部34に寄り掛る大径メダルM2と当接可能な位置に形成される。かかる構成によれば、側壁部34に寄り掛る大径メダルM2が、凸部36と当接することで不安定となり、メダルタンク2の側壁部34に大径メダルM2が寄り掛り難くなるため、側壁部34に寄り掛った大径メダルM2を原因とするメダル詰まりが一層発生し難くなる。
また、図11(b)は、別の変形例のメダル払出装置1bである。かかる変形例では、ローター6a,6bの外周縁からローター6a.6bの回転軸方向に立設されたメダルタンク2の側壁部34に対して、内側面の下縁に凹部37が形成される。なお、図中では、上記実施例と共通する構成については、上記実施例と共通符号を付している。かかる凹部37は、メダルタンク2の最も深い部分、すなわち、側壁部34の最も低い位置に形成される。かかる構成によれば、側壁部34に寄り掛る大径メダルM2の下端部を、側壁部34に押圧する方向に力が加わった時に、大径メダルM2の下端部が凹部37に入り込むようにして内側に倒れることとなるため、側壁部34に寄り掛った大径メダルM2を原因とするメダル詰まりが一層発生し難くなる。
また、上記実施例では、メダルタンク2の最深部において、ローター6a,6bの外周縁から、ローター6a,6bの回転軸方向に側壁部34が立設されているが、かかる側壁部34は、回転軸方向よりも寝かせるように傾けてもよい。かかる構成とすれば、側壁部34の内側面によって、側壁部34に寄り掛る大径メダルM2が大径メダル取込孔51に滑り落ちやすくなるため、側壁部34に寄り掛った大径メダルM2を原因とするメダル詰まりが一層発生し難くなる。
また、上記実施例では、側壁部34はローター6a,6bの外周縁から、ローター6a,6bの回転軸方向に沿って立設されているが、側壁部34の内側面を下端部においてメダルタンク2の内側に向けて湾曲させてもよい。かかる構成とすれば、側壁部34の下端部の湾曲面によって、側壁部34に寄り掛る大径メダルM2が大径メダル取込孔51に滑り落ちやすくなるため、側壁部34に寄り掛った大径メダルM2を原因とするメダル詰まりが一層発生し難くなる。
また、上記実施例では、大径メダル保持部53が、回転中心方向に傾いた斜円柱形状をなしているが、本発明に係る所定径メダル保持部は、略斜円柱形状に限られず、メダルを積み重ねて保持しつつ、上端部を下端部に比べて回転中心方向に近づける形状であればよい。
また、上記実施例のメダル払出装置1では、小径メダルM1の使用時と、大径メダルM2の使用時とで、ローター6a,6bのみを交換するだけで済むよう構成されているが、メダルタンク2や台座4、払出モータ7などの高価な部品を2種類のメダルの使用時に共用すれば、十分なコスト削減効果が得られるため、リード板やガイドピン等の安価な部品については、使用するメダルの種類に応じて配置や形状を変更するようにしてもよい。また、上記実施例のメダル払出装置1は、小径メダル用ローター6aと大径メダル用ローター6bの2つを備えるものであるが、本発明に係るメダル払出装置は、大径メダル用ローター6bに相当するローターのみを具備するものであってもよい。
また、上記実施例では、ベース板5及びローター6a,6bが水平面に対して傾けて配設されていたが、本発明に係るベース板及びローターは、水平面に沿って配設されていても構わない。
1,1a,1b,1cメダル払出装置
2 メダルタンク
3 払出装置本体
4 台座
5 ベース板
6a 小径メダル用ローター
6b 大径メダル用ローター(所定径メダル用ローター)
7 払出モータ
8 メダル排出口
14 リード板
15 メダルキッカー
16 ガイドピン
31 底部開口部
34 側壁部
36 凸部
37 凹部
41 小径メダル取込孔
42 小径メダル送出部
43 小径メダル保持部
44 小径メダル用テーパー部
44a 上部開口縁
45 送出溝路
51 大径メダル取込孔(所定径メダル取込孔)
52 大径メダル送出部(所定径メダル送出部)
53 大径メダル保持部(所定径メダル保持部)
54 大径メダル用テーパー部(所定径メダル用テーパー部)
54a 上部開口縁
55 送出溝路
M1 小径メダル
M2 大径メダル(所定径メダル)

Claims (6)

  1. 底部に開口部が形成されたメダルタンクと、
    前記メダルタンクの前記開口部を塞ぐベース板と、
    前記ベース板の上に装着されて、前記メダルタンクの前記開口部内で回転可能に保持される所定径メダル用ローターと、
    前記所定径メダル用ローターを回転駆動する払出モータと
    を備えるメダル払出装置であって、
    前記所定径メダル用ローターには、所定の外径を有する所定径メダルを収容可能な所定径メダル取込孔が、回転中心の周囲に、回転方向に沿って等間隔に形成されており、
    前記各所定径メダル取込孔は、
    前記所定径メダル用ローターの底部に、前記所定径メダル1枚以上、2枚未満の厚みで形成されて、前記所定径メダル用ローターの外方に前記所定径メダルを送出可能な送出溝路が形成された所定径メダル送出部と、
    前記所定径メダル送出部の上方で、前記所定径メダルを複数枚積み重ねて保持可能な所定径メダル保持部と、
    前記所定径メダル用ローターの上部に開口して、下方の前記所定径メダル保持部に向けて縮幅する所定径メダル用テーパー部と
    を具備してなり、
    前記ベース板の上に突出するよう設けられて、前記所定径メダル用ローターの前記所定径メダル送出部が、所定回転位置へ回転したときに、当該所定径メダル送出部にある前記所定径メダルを前記所定径メダル用ローターの外方に案内するガイドピンと、
    前記所定径メダル用ローターから外方に送出される前記所定径メダルを所定方向に弾き飛ばすメダルキッカーと
    を備え、
    前記所定径メダル用ローターの前記所定径メダル保持部は、回転中心方向に傾いた略斜円柱形状をなしていることを特徴とするメダル払出装置。
  2. 前記所定径メダル取込孔の前記所定径メダル用テーパー部の上部開口縁は、回転軸と直交する平面に対して傾いていることを特徴とする請求項1に記載のメダル払出装置。
  3. 前記所定径メダル用ローターは、回転軸を中心に、180°回転対称形状をなしていることを特徴とする請求項2に記載のメダル払出装置。
  4. 前記所定径メダルよりも小径な小径メダルを保持可能な小径メダル用ローターを備え、
    前記小径メダル用ローターには、回転軸方向に貫通する、小径メダルを収容可能な小径メダル取込孔が、回転中心の周囲に、回転方向に沿って等間隔に形成されており、
    前記小径メダル用ローターは、前記所定径メダル用ローターと外径が同じであり、前記所定径メダル用ローターと前記小径メダル用ローターを、前記ベース板の上に選択的に装着して、前記払出モータによって回転駆動可能となっており、
    前記各小径メダル取込孔は、
    前記小径メダル用ローターの底部に前記小径メダル1枚以上、2枚未満の厚みで形成されて、前記小径メダル用ローターの外方に前記小径メダルを送出可能な送出溝路が形成された小径メダル送出部と、
    前記小径メダル送出部の上方で、前記小径メダルを複数枚積み重ねて保持可能な小径メダル保持部と、
    前記小径メダル用ローターの上部に開口して、下方の前記小径メダル保持部に向けて縮幅する小径メダル用テーパー部と
    を具備してなり、
    前記小径メダル用ローターの各小径メダル保持部は、小径メダルを回転軸方向に積み重ねて保持するものであって、
    前記小径メダル用ローターの前記小径メダル用テーパー部の上部開口縁は、回転軸と直交する平面に沿って形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のメダル払出装置。
  5. 前記メダルタンクは、前記開口部にあって、前記所定径メダル用ローターの外周縁から、前記所定径メダル用ローターの回転軸方向に立設された側壁部を備え、
    前記側壁部の少なくとも一部には、当該側壁部に寄り掛かる前記所定径メダルと当接可能な凸部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のメダル払出装置。
  6. 前記メダルタンクは、前記開口部にあって、前記所定径メダル用ローターの外周縁から、前記所定径メダル用ローターの回転軸方向に立設された側壁部を備え、
    前記側壁部の下縁の少なくとも一部に凹部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のメダル払出装置。
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