JP2947465B2 - ホツパー型コイン払出し装置 - Google Patents

ホツパー型コイン払出し装置

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JP2947465B2
JP2947465B2 JP8245537A JP24553796A JP2947465B2 JP 2947465 B2 JP2947465 B2 JP 2947465B2 JP 8245537 A JP8245537 A JP 8245537A JP 24553796 A JP24553796 A JP 24553796A JP 2947465 B2 JP2947465 B2 JP 2947465B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスロットマシンやそ
の他の遊戯機、両替機、釣銭機、各種商品の自動販売機
などに内蔵設置して、必要な枚数のコイン(メダルやそ
の他の擬似コインも含む。)を払い出すために使うホツ
パー型コイン払出し装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種ホツパー型コイン払出し装置の従
来品では図26〜29のように、コイン払出し用デイス
クローター(R)を回転駆動するギヤードモーター
(M)が、その上端部にアルミダイカスト製の減速ギヤ
ケース(1)を具備しており、これを包囲する据付枠台
(F)は上面の全開状態にある。
【0003】又、上記デイスクローター(R)の受け入
れ凹所(G)を区画するローター受け盤(B)は、ベー
スプレート(2)とこれに積み重ね固定一体化されたル
ームプレート(3)との2枚から成り、上記据付枠台
(F)の開放上面へ施蓋状態に取付け固定されている。
【0004】上記デイスクローター(R)は放射対称型
に開口分布する複数(図例では合計5個)のコイン受け
入れ孔(4)を備えており、そのギヤードモーター
(M)によって回転駆動されるや、コイン収容ホツパー
(H)からコイン受け入れ孔(4)に受け入れたコイン
を順次押し進め搬送し、上記ローター受け盤(B)のベ
ースプレート(2)に植立するコイン誘導ピン(5)と
も相俟って、これをローター受け盤(M)の円周面一部
に開口するコイン払出口(6)から払い出すようになっ
ている。
【0005】ところが、上記デイスクローター(R)の
回転駆動用ギヤードモーター(M)はローター受け盤
(B)のベースプレート(2)へ吊り下げ状態に取付け
固定されている。
【0006】即ち、そのギヤードモーター(M)の上記
減速ギヤケース(1)からは、複数(図例では合計4
個)のネジ口筒(7)が上向き一体に突設されている一
方、これと対応合致する固定ビスの頭部逃し凹溝(8)
が、上記ベースプレート(2)にバーリング加工などに
よる陥没状態として点在分布されており、そのベースプ
レート(2)の逃し凹溝(8)から上記減速ギヤケース
(1)のネジ口筒(7)へ、各々固定ビス(9)を螺入
締結するようになっている。その固定ビス(9)の頭部
を上記逃し凹溝(8)へ没入させて、デイスクローター
(R)との干渉を防ぐためである。
【0007】又、コインが上記コイン誘導ピン(5)に
よって、万一正しくコイン払出口(6)へ誘導されずに
咬み込んだ場合、そのコインを確実にコイン搬送路へ移
し入れ復帰させて、再度デイスクローター(R)の押し
進め搬送力を受けるようにするためのセパレーター
(S)が、上記ベースプレート(2)の下面に取付けら
れており、そのセパレーター(S)は一対の揺動リンク
アーム(10)(11)から屈折可能なほぼく字型に枢
支連結されているが、これを常時内向きに張り出すく字
型として付勢する引張コイルバネ(12)のバネ受けピ
ン(13)も、その上部基端が上記ベースプレート
(2)の貫通状態にかしめ付けられており、そのピン
(13)の頭部を没入させて、やはりデイスクローター
(R)との干渉を予防するための逃し凹溝(14)が、
上記ベースプレート(2)に陥没されてもいる。尚、
(15)は上記バネ受けピン(13)と対応するバネ受
け片であり、上記セパレーター(S)を形作る一方の揺
動リンクアーム(10)から下向き一体的に折曲げられ
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そのため、上記ベース
プレート(2)に点在分布する固定ビス(9)の頭部逃
し凹溝(8)やバネ受けピン(13)の頭部逃し凹溝
(14)へ、コインに付帯又は混在の塵埃やその他の異
物が侵入・堆積して、デイスクローター(R)に咬み込
まれるおそれがあり、又これに気付かず咬み込み状態で
の無理な回転運動を反復すると、上記ギヤードモーター
(M)のモーター出力軸(16)を受け入れるデイスク
ローター(R)の軸受け孔(17)が、摩滅や不正変形
などを起し、早期にガタツキを生じる結果、そのデイス
クローター(R)自体の交換を余儀なくされることにな
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点の改良を企図しており、そのための構成上放射対称分
布型に開口する複数のコイン受け入れ孔を有する穴明き
デイスク本体の下面に、そのコイン受け入れ孔の隣り合
う相互間へ介在することとなる円弧状の放射羽根片が
体に張り出し形成されるか、又は別体として組立一体化
されたコイン払出し用デイスクローターと、そのデイス
クローターを下方から回転駆動するためのギヤードモー
ター並びにその上端部に付属する減速ギヤーケースと、
左右一対のサイドプレートと前後一対のプレート並びに
接地プレートから、上記ギヤードモーターを包囲する
ぼ直方体型に枠組み一体化された据付枠台と、その据付
枠台の開放上面へ施蓋状態に搭載されて、上記デイスク
ローターの円形な受け入れ凹所を画定すると共に、その
円周面の一部にコイン払出口が形成されたローター受け
盤と、上記ローター受け入れ凹所と連通するように、そ
のローター受け盤へ上方から係脱自在に係止されたコイ
ン収容ホツパーと、そのホツパーから上記穴明きデイス
ク本体のコイン受け入れ孔へ受け入れられた状態のもと
で、その回転するデイスクローターの放射羽根片により
押し進め搬送されてきたコインを、上記ローター受け盤
コイン払出口に向かって誘導すべく、そのローター受
け盤のローター受け入れ凹所に設置されたコイン誘導体
とを備えたホツパー型コイン払出し装置において、
【0010】上記ギヤードモーターの減速ギヤーケース
から上向きに1個のモーター出力軸用軸受口筒と複数の
ネジ口筒とを一体的に突設すると共に、上記据付枠台の
開放上面へローター受け盤と別個独立する天プレートを
施蓋状態に取付け固定して、その据付枠台における天プ
レートの中央部を固定ビスの頭部逃し空隙として、残る
周辺部よりも低い凹溝形態に陥没させることにより、そ
の溝底面には上記モー ター出力軸用軸受口筒と対応位置
するモーター出力軸逃し孔と、上記ネジ口筒と対応位置
するビス挿通孔とを開口分布させると共に、同じく天プ
レートの相対的に隆起した周辺部には、複数のローター
受け盤取付け用ネジ孔を開口分布させて、上記天プレー
トのビス挿通孔から減速ギヤーケースのネジ口筒へ螺入
締結される固定ビスにより、その天プレートへギヤード
モーターを吊り下げ状態に取付け固定する一方、同じく
天プレートの上記ネジ孔へ上方から螺入締結される取付
ビスにより、上記ローター受け盤をその天プレートへの
搭載状態に固定設置したことを第1の特徴とし、
【0011】又、同じく放射対称分布型に開口する複数
のコイン受け入れ孔を有する穴明きデイスク本体の下面
に、そのコイン受け入れ孔の隣り合う相互間へ介在する
こととなる円弧状の放射羽根片が一体に張り出し形成さ
れるか、又は別体として組立一体化されたコイン払出し
用デイスクローターと、そのデイスクローターを下方か
ら回転駆動するためのギヤードモーター並びにその上端
部に付属する減速ギヤーケースと、左右一対のサイドプ
レートと前後一対のプレート並びに接地プレートから、
上記ギヤードモーターを包囲するほぼ直方体型に枠組み
一体化された据付枠台と、その据付枠台の開放上面へ施
蓋状態に搭載されて、上記デイスクローターの円形な
け入れ凹所を画定すると共に、その円周面の一部にコイ
ン払出口が形成されたローター受け盤と、上記ローター
受け入れ凹所と連通するように、そのローター受け盤へ
上方から係脱自在に係止されたコイン収容ホツパーと、
そのホツパーから上記穴明きデイスク本体のコイン受け
入れ孔へ受け入れられた状態のもとで、その回転するデ
イスクローターの放射羽根片により押し進め搬送されて
きたコインを、上記ローター受け盤のコイン払出口に向
かって誘導すべく、そのローター受け盤のローター受け
入れ凹所に設置されたコイン誘導体と、そのコイン誘導
体により誘導されなかったコインを受け止めて、再度
イスクローターのコイン搬送路へ移入復帰させるべく、
上記ローター受け盤に付属設置されたセパレーターとを
備え、そのセパレーターを一対の揺動リンクアームと、
その相互を枢支連結する屈折支点ピンとから成る屈折可
能なほぼく字型に形作り、その支点ピンによって思案ロ
ーラーを遊転自在に軸支すると共に、その思案ローラー
が常時ローター受け盤のローター受け入れ凹所へ臨むこ
ととなるように、両揺動リンクアームを引張コイルバネ
により内向き張り出し状態のく字型に付勢して成るホツ
パー型コイン払出し装置において、
【0012】上記ギヤードモーターの減速ギヤーケース
から上向きに1個のモーター出力軸用軸受口筒と複数の
ネジ口筒とを一体的に突設すると共に、上記据付枠台の
開放上面へローター受け盤と別個独立する天プレートを
施蓋状態に取付け固定して、その据付枠台における天プ
レートの中央部を固定ビスの頭部逃し空隙として、残る
周辺部よりも低い凹溝形態に陥没させることにより、そ
の溝底面には上記モーター出力軸用軸受口筒と対応位置
するモーター出力軸逃し孔と、上記ネジ口筒と対応位置
するビス挿通孔とを開口分布させると共に、上記セパレ
ーターにおける引張コイルバネの受け止め用バネ受け片
を下向きに切り起し、同じく天プレートの相対的に隆起
した周辺部には、複数のローター受け盤取付け用ネジ孔
を開口分布させて、上記天プレートのビス挿通孔から減
速ギヤーケースのネジ口筒へ螺入締結される固定ビスに
より、その天プレートへギヤードモーターを吊り下げ状
態に取付け固定する一方、同じく天プレートの上記ネジ
孔へ上方から螺入締結される取付ビスにより、上記ロー
ター受け盤をその天プレートへの搭載状態に固定設置
し、更に上記天プレートのバネ受け片と一方の上記揺動
リンクアームから対応する下向きに曲げ出したバネ受け
片との相互間へ、上記セパレーターの引張コイルバネを
連繋掛架させたことを第2の特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の構成
を詳述すると、図1、2はそのホツパー型コイン払出し
装置の全体的な組立状態と分解状態を示しており、
(F)は据付枠台であって、左右一対のサイドプレート
(20)(21)と天プレート(22)並びに接地プレ
ート(23)から、デイスクローター回転用のギヤード
モーター(M)を包囲し得るほぼ直方体型として、多数
の組立ビス(図示符号省略)により枠組み一体化されて
いると共に、その天プレート(22)の下向きに折曲げ
られた前後両端部から、一体的に起立する前プレート
(24)と後プレート(25)の上端部によって、コイ
ン収容ホツパー(H)と連通する補助タンク(26)を
安定良く受け止めるようになっている。
【0014】上記コイン払出し用デイスクローター
(R)を回転駆動するギヤードモーター(M)はカムブ
レーキ(図示省略)のほか、その上端部に位置する平盤
形態の減速ギヤーケース(27)を具備しており、これ
からは複数(図例では合計4個)のネジ口筒(28)と
モーター出力軸(29)の軸受口筒(30)とが何れも
上向き一体的に突設されている。
【0015】他方、上記据付枠台(F)を形作る天プレ
ート(22)は図3〜6に抽出して示すように、その中
央部が後述する固定ビスの頭部逃し空隙(O)として凹
溝形態に陥没されており、その中央部には上記軸受口筒
(30)と対応位置する比較的大きなモーター出力軸逃
し孔(31)のほか、上記ネジ口筒(28)と対応位置
する同数の小さなビス挿通孔(32)も開口分布されて
いる。
【0016】そして、その天プレート(22)のビス挿
通孔(32)から上記ギヤケース(27)のネジ口筒
(28)へ螺入締結される複数の固定ビス(33)によ
り、上記ギヤードモーター(M)が据付枠台(F)の天
プレート(22)へ図18〜21のような吊り下げ状態
に取付け固定されているのである。上記ギヤードモータ
ー(M)の取付状態では、そのモーター出力軸(29)
が上記軸受口筒(30)と逃し孔(31)を通じて、天
プレート(22)の上方へ突出することは言うまでもな
い。
【0017】上記天プレート(22)の左右両端部は狭
幅に切り欠かれており、これによって後述のローター受
け盤(B)に付属設置されたセパレーター(S)や、そ
のローター受け盤(B)に対するホツパー係止ピンなど
との干渉を防いでいる。
【0018】(34)は同じく天プレート(22)の上
記中央部から下向きに切り起されたバネ受け片であり、
セパレーター(S)の後述する引張コイルバネの一端部
を受 け止める。(35)(36)は上記天プレート(2
2)の相対的に隆起する周辺部に開口分布された複数づ
つのネジ孔とバカ孔であって、そのネジ孔(35)には
ローター受け盤(B)の後述する取付ビスが螺入締結さ
れる一方、バカ孔(36)には同じくローター受け盤
(B)の後述する組立ビスや、そのローター受け盤
(B)に対するホツパー係止ピンなどが逃し入れられる
こととなる。
【0019】又、(37)は上記据付枠台(F)の左サ
イドプレート(20)に付属設置されたコイン払出口筒
であり、ローター受け盤(B)に開口形成された後述の
コイン払出口と合致連通する。
【0020】上記ローター受け盤(B)は図7〜10か
ら明白なように、据付枠台(F)の天プレート(22)
へ載置し得る大きさの四角形なベースプレート(38)
と、これに複数の組立ビス(39)を介して積み重ね固
定されたルームプレート(40)とから成り、上記天プ
レート(22)の周辺部に開口分布するネジ孔(35)
へ、上方から螺入締結される複数の取付ビス(41)に
よって、据付枠台(F)への搭載状態に固定設置されて
いる。
【0021】(G)は上記ベースプレート(38)とル
ームプレート(40)との積み重ねにより、デイスクロ
ーター(R)の厚みと対応する深さとして、そのロータ
ー受け盤(B)の中央部に画定された円形なローター受
け入れ凹所であり、ここに上方から嵌め込まれたデイス
クローター(R)が、上記ギヤードモーター(M)によ
って回転駆動されることとなる。
【0022】その場合、ローター受け入れ凹所(G)を
縁取るルームプレート(40)は、硬質な合成樹脂から
比較的厚肉に成形して、デイスクローター(R)の円形
周縁部を受け持つ断面L字型の段差面(42)を切り欠
く一方、そのローター受け入れ凹所(G)の溝底面をな
すベースプレート(38)は、ルームプレート(40)
よりも薄肉な金属板から打抜いて、そのベースプレート
(38)に上記組立ビス(39)の受け入れ用ネジ孔
(図示符号省略)をバーリング加工することが好 まし
い。
【0023】上記ルームプレート(40)の下面はロー
ター受け盤(B)における左サイド位置での部分的な切
り欠きによって、ベースプレート(38)との上下相互
間にトンネル状のコイン払出口(43)と、これに隣接
するセパレーター取付口(44)とを形成している。そ
のコイン払出口(43)が据付枠台(F)の左サイドプ
レート(20)に付属設置されたコイン払出口筒(3
7)と合致連通する旨は、上記した通りである。
【0024】(45)は上記ローター受け入れ凹所
(G)の中心位置において、その溝底面をなすベースプ
レート(38)に開口されたモーター出力軸逃し孔であ
り、上記天プレート(22)のモーター出力軸逃し孔
(31)と合致連通していることは言うまでもない。
【0025】そのベースプレート(38)におけるモー
ター出力軸逃し孔(45)の周辺部は、デイスクロータ
ー(R)のコイン搬送路へ臨む対応位置関係にあり、こ
こには円形な異物排出孔(46)と角形な異物排出孔
(47)との2種が、その複数づつ開口分布されてい
る。
【0026】殊更、その円形な異物排出孔(46)の複
数(図例では合計4個)は、デイスクローター(R)の
回転中心から相違変化する半径距離のもとに開口分布さ
れており、これによってコイン(C)に付帯又は混在し
ている塵埃やその他の異物を、デイスクローター(R)
の回転に連れて効率良く、確実に落下させ得るようにな
っている。
【0027】尚、図例ではベースプレート(38)とル
ームプレート(40)との2枚から組立一体化されたロ
ーター受け盤(B)を示しているが、そのローター受け
盤(B)を特公平4−34196号に記載のような3枚
以上のプレートから積み重ね状態に組立一体化すること
によって、上記ローター受け入れ凹所(G)を画定し
り、或いはそのローター受け入れ凹所(G)を備えた一
体物として成形したりしても良い。
【0028】(48)は上記ローター受け入れ凹所
(G)の周辺部へ放射対称型に点在分布する複数(図例
では合計3本)として、そのローター受け盤(B)へ貫
通状態に植立されたホツパー係止ピンであり、その下端
部には押し上げ付勢用の圧縮コイルバネ(49)が捲き
付けられている。
【0029】上記コイン収容ホツパー(H)は硬質な合
成樹脂から漏斗型に成形されていると共に、その底部に
は上記ローター受け盤(B)の円形な段差面(42)へ
覆い被さる大きさの円形な取付フランジ(50)が張り
出し形成されている。
【0030】(51)はその取付フランジ(50)に開
口分布された複数のキー孔であって、上記ホツパー係止
ピン(48)と対応位置しており、そのためそのキー孔
(51)をホツパー係止ピン(48)へ、上方から挿入
しつつ回動操作することによって、上記ホツパー(H)
をローター受け盤(B)へ係脱自在に係止させることが
できる。
【0031】しかも、ホツパー(H)の係止状態では図
20、21から示唆される通り、ローター受け盤(B)
の段差面(42)へ、そのホツパー(H)の取付フラン
ジ(50)が覆い被さる関係上、ローター受け盤(B)
のローター受け入れ凹所(G)に嵌め込まれたデイスク
ローター(R)の周縁部が拘束されることとなり、その
デイスクローター(R)の上方へ離脱するおそれはな
い。尚、(52)はホツパー(H)の内部へ吊り下げ状
態に付属設置されたコイン規制バネであって、コイン
(C)が不慮に浮上したり、或いは不正姿勢になること
を予防する。
【0032】(53)はデイスクローター(R)の回転
により押し進め搬送されてくるコイン(C)を一旦受け
止めて、上記ローター受け盤(B)のコイン払出口(4
3)へ方向変換させる如くに誘導するコイン誘導体であ
り、図例ではこれをピンとし て、ベースプレート(3
8)の貫通状態に植立させている。
【0033】(54)は上記コイン誘導体(53)に常
時押し上げ付勢力を与える一定長さの板バネであって、
その基端部がベースプレート(38)の下面へビス(5
5)により取付け固定されていると共に、残る自由先端
部にコイン誘導体(53)の下端部がかしめ付けられて
いる。
【0034】但し、コイン誘導体(53)としてはロー
ター受け入れ凹所(G)の内部に設置されて、上記コイ
ン(C)の誘導作用を果し得る限り、図例のような押し
上げ弾圧付勢力を受けたピンに代えて、特公平4−34
196号に記載のようなほぼC字型の偏心リング状に捲
き曲げた線材や、その線材のコイン整流カム片と同一作
用する凸曲円弧面を備えた輪郭形状の固定板片などを採
用してもさしつかえない。
【0035】先に一言したコイン払出し用デイスクロー
ター(R)は図11〜14に抽出する通り、上記ロータ
ー受け盤(B)のローター受け入れ凹所(G)に嵌まり
込む円盤型の穴明きデイスク本体(56)と、その下面
に全体的な放射対称分布型として張り出し形成された複
数(図例では合計5個)の放射羽根片(57)とを備え
ている。
【0036】(58)は上記穴明きデイスク本体(5
6)に開口分布された複数の円形なコイン受け入れ孔で
あって、その隣り合う相互間に上記放射羽根片(57)
が介在する関係状態にあり、しかも各コイン受け入れ孔
(58)の開口上縁部は、コイン(C)の受け入れやす
い円錐受皿面をなしている。
【0037】上記放射羽根片(57)の複数は、何れも
コイン受け入れ孔(58)の開口下縁部に沿って一方向
へ弯曲する円弧状に造形されており、そのコイン受け入
れ孔(58)の開口下縁部に沿わない曲率半径の大きな
凸曲縁部が、デイスクローター(R)における回転進行
方向(A)との関係上前側をなし、その回転遠心力と
相俟ってコイン(C)を押し進め搬送するように定めら
れている。
【0038】つまり、デイスクローター(R)が上記ギ
ヤードモーター(M)によって、図22〜25の矢印方
向(A)へ回転駆動され、そのコイン収容ホツパー
(H)からコイン受け入れ孔(58)へ受け入れたコイ
ン(C)を、上記放射羽根片(57)により順次押し進
め搬送して、ローター受け盤(B)のコイン払出口(4
3)から払い出すようになっているのである。
【0039】(59)は各放射羽根片(57)の下面に
全体的な円軌跡を描く配置として切り欠かれたコイン誘
導体逃し凹溝であるが、そのコイン誘導体(53)が上
記C字型の線材やこれと類似の輪郭形状を備えた固定板
片から成る場合、その逃し凹溝(59)はデイスクロー
ター(R)における回転中心付近の下面に切り欠かれる
こととなる。尚、(60)は穴明きデイスク本体(5
6)の円形周縁部に付与された断面倒立L字型の切欠で
あり、上記ローター受け盤(B)の段差面(42)と対
応する。
【0040】又、(61)はデイスクローター(R)に
おける上記コイン受け入れ孔(58)の隣り合う相互間
から、上向き一体的に植立された複数のコイン攪拌用円
錐凸子、(62)は同じくデイスクローター(R)にお
ける穴明きデイスク本体(56)の回転中心に貫通形成
された円形な軸受け孔、(63)はその軸受け孔(6
2)を上方から施蓋するボスであって、硬質な合成樹脂
から円錐型に造形されており、その中心には上記軸受け
孔(62)と合致連通する盲孔(64)を備えているほ
か、その下面には複数のネジ孔(65)を有する補強金
属プレート(66)が埋設一体化されてもいる。但し、
そのボス(63)を金属から円錐型に造形しても良いこ
とは、勿論である。
【0041】他方、デイスクローター(R)における穴
明きデイスク本体(56)の同じく回転中心には、その
下方から図15〜17のような別個の焼入れ鋼板やその
他の剛性な軸受プレート(67)も埋込まれ、且つ上記
補強金属プレート(66)の ネジ孔(65)へ螺入締結
される固定ビス(68)によって、穴明きデイスク本体
(56)へ着脱自在に且つ一挙同時に取付け一体化され
ていると共に、その軸受プレート(67)に開口形成さ
れたほぼ半円形のキー孔(69)が、上記モーター出力
軸(29)の先端部へ対応的に切り欠かれたキー凸子
(70)と嵌まり合う。
【0042】尚、図例ではコイン(C)を押し進める複
数の放射羽根片(57)と、その隣り合う相互間に開口
分布するコイン受け入れ孔(58)とを備えた一体品の
デイスクローター(R)について説示したが、上記キー
孔(69)の開口された軸受プレート(67)を付属し
得る限り、これを穴明きデイスク本体(56)と、放射
羽根片(57)を有するリングプレートとに分割形成し
た上、複数の固定ビスにより組立一体化したデイスクロ
ーター(R)を採用しても良い。
【0043】デイスクローター(R)の軸受け孔(6
2)は図18〜21のように、上記据付枠台(F)の天
プレート(22)から上向き突出するモーター出力軸
(29)へ上方から差込まれ、その差込み状態では上記
軸受プレート(67)のキー孔(69)と、モーター出
力軸(29)のキー凸子(70)とが嵌合して、そのギ
ヤードモーター(M)によりデイスクローター(R)が
回転駆動されるようになっているのである。
【0044】又、上記モーター出力軸(29)に対する
デイスクローター(R)の差込みにより、デイスクロー
ター(R)が上記ローター受け盤(B)のローター受け
入れ凹所(G)へ、自づと正しく嵌め込まれる結果とな
り、その状態での矢印方向(A)に向かう回転によっ
て、ホツパー(H)から受け入れたコイン(C)を順次
押し進め搬送し、上記コイン誘導体(53)とも相俟っ
て、ローター受け盤(B)のコイン払出口(43)から
払い出す。
【0045】先に一言したセパレーター(S)は、コイ
ン(C)をそのコイン払出口(43)へ万一正しく誘導
できずに咬み込んだ場合に、再度デイスクローター
(R)の コイン搬送路へ確実に移し入れ復帰させるため
のものであり、一対の揺動リンクアーム(71)(7
2)から屈折自在に枢支連結されたほぼく字型として、
上記ローター受け盤(B)のセパレーター取付口(4
4)に嵌め付けられている。
【0046】即ち、その一方の第1リンクアーム(7
1)は上記セパレーター取付口(44)に介挿する金属
板片から成り、上記ローター受け盤(B)のコイン払出
口(43)と隣接するコーナー位置付近へ、枢支ビス
(73)を介して回動自在に取付けられている。(7
4)はその枢支ビス(73)を受け入れるガイド長孔で
あり、第1リンクアーム(71)に開口されている。
(75)は第1リンクアーム(71)から内向きに張り
出されたカバー片であり、その張り出し縁部がローター
受け盤(B)の円形なローター受け入れ凹所(G)と対
応する円弧状に曲成されている。
【0047】(76)は同じく第1リンクアーム(7
1)から下向きのほぼL字型に曲げ出されたローラー支
持片であり、その中途部には屈折支点ピン(77)を介
して、思案ローラー(78)が遊転自在に軸支されてい
るほか、そのローラー支持片(76)の先端部からは更
にバネ受け片(79)が下向きに曲げ出されている。
【0048】又、上記第1リンクアーム(71)からは
上記ローラー支持片(76)の曲げ稜線と直交する曲げ
稜線のもとで、別なバネ受け片(80)も下向きに曲げ
出されている。
【0049】他方の第2リンクアーム(72)は上記コ
イン払出口(43)の直下位置にあって、そのローター
受け盤(B)のベースプレート(38)へ下方から枢支
ビス(81)により回動自在に取付けられている。しか
も、上記屈折支点ピン(77)を介して、第1リンクア
ーム(71)のローラー支持片(76)と屈折自在に枢
支連結されている。(82)はその取付け用枢支ビス
(81)を受け入れるガイド長孔であり、第2リンクア
ーム(72)に開口形成されている。
【0050】(83)は上記第1、2リンクアーム(7
1)(72)を常時内向きに張り出すく字型として付勢
するための引張コイルバネであり、第1リンクアーム
(71)のローラー支持片(76)から曲げ出されたバ
ネ受け片(79)と、上記据付枠台(F)の天プレート
(22)から切り起されたバネ受け片(34)との相互
間へ連繋掛架されている。
【0051】(84)は上記思案ローラー(78)と相
俟って、コイン払出口(43)の開口幅(W)を一定に
区画するコイン誘導片であり、上記ローター受け盤
(B)へ複数の固定ビス(85)によって嵌め付け一体
化されている。その場合、コイン払出口(43)の開口
幅(W)はコイン(C)の大きさ(直径)に比して、こ
れよりも若干大きな広幅に関係設定されている。
【0052】更に、上記のようなセパレーター(S)に
対しては、コイン(C)のカウントレバー(86)も一
緒に揺動できるように組付けられている。つまり、カウ
ントレバー(86)は図8のようなL字型の金属板片か
ら成り、その屈曲中途部が上記屈折支点ピン(77)を
兼用して、セパレーター(S)へ回動自在に枢着されて
いる。(87)は上記コイン払出口(43)と隣接する
カウントレバー(86)の一端部へ、枢支ピン(88)
により遊転自在に軸支されたカウントローラーであっ
て、上記思案ローラー(78)の外側位置に並列してい
るが、これはコイン払出口(43)の上記開口幅(W)
を狭幅化する如く張り出しており、そのコイン払出口
(43)を通過するコイン(C)と確実に接触して、こ
れをカウントするようになっている。
【0053】(89)はそのカウントローラー(87)
を常時コイン払出口(43)への張り出し状態に付勢す
る引張コイルバネであって、カウントレバー(86)の
他端部から下向きに曲げ出されたバネ受け片(90)
と、上記第1リンクアーム(71)から対応的に曲げ出
された別なバネ受け片(80)との相互間に連繋掛架さ
れている。
【0054】尚、そのカウントローラー(87)の引張
コイルバネ(89)は比較的に弱く、これに対して上記
セパレーター(S)の屈折付勢用引張コイルバネ(8
3)が強く関係設定されている。
【0055】そして、上記カウントレバー(86)の他
端部はローター受け盤(B)のコーナー位置付近に到達
しており、その位置でのベースプレート(38)へ下方
から固定されたストツパー片(91)によって、上記カ
ウントレバー(86)が受け止められるようになってい
る。(92)はそのストツパー片(91)の固定ビス
(93)を使用して、同じくベースプレート(38)の
下面に取付けられたセンサー支持片であり、これに図外
のカウンター用センサーが設置されることとなる。
【0056】上記の構成において、コイン払出し用デイ
スクローター(R)がその回転駆動用ギヤードモーター
(M)により、図22、23の矢印方向(A)へ回転駆
動されると、ホツパー(H)内に収容のコイン(C)
は、その1枚づつデイスクローター(R)のコイン受け
入れ孔(58)へ自づと受け入れられて、その下面の放
射羽根片(57)によりローター受け盤(B)のコイン
搬送路内を押し進め搬送されることになる。
【0057】そして、そのコイン搬送路内におけるコイ
ン払出口(43)の付近には、コイン誘導体(53)が
設置されているため、上記コイン(C)はこれに一旦受
け止められて、コイン払出口(43)の方向へ誘導され
ることになり、そのコイン(C)に働くデイスクロータ
ー(R)の回転遠心力とも相俟って、コイン払出口(4
3)から払い出されるのである。
【0058】しかも、そのコイン(C)がコイン払出口
(43)を通過する際には、図23のようにカウントロ
ーラー(87)と接触して、そのカウントレバー(8
6)を回動させることになり、そのためコイン(C)の
払出し枚数がカウントされる。
【0059】万一、上記デイスクローター(R)により
押し進め搬送されてきたコイン(C)のうち、その異常
な姿勢のコイン(C)が偶然コイン誘導体(53)を押
し沈めてしまうことによって、正しくコイン払出口(4
3)へ誘導されなかったり、或いは図24のようにコイ
ン(C)の円形中心(X)が、放射羽根片(57)の円
弧曲率半径中心(Y)とセパレーター(S)における屈
折支点ピン(77)の中心(思案点)(Z)とを結ぶ直
線(L−L)上に偶然位置して、その思案ローラー(7
8)とデイスクローター(R)との相互間に突っ張り状
態として咬み込まれたりした場合には、セパレーター
(S)がデイスクローター(R)の回転力を受けたコイ
ン(C)によって、その引張コイルバネ(83)の引張
り力に抗しつつ、屈折支点ピン(77)を中心とする外
向き張り出し状態のく字型に屈折し、図25のようにコ
イン(C)をそのコイン搬送路の内部へ確実に移し入れ
復帰させて、再度デイスクローター(R)の押し進め搬
送力を受けることとなる。
【0060】尚、上記コイン(C)の咬み込み現象が解
除されるや否や、セパレーター(S)はその引張コイル
バネ(83)の引張り力を受けて、即刻内向き張り出し
状態のく字型に屈折復帰し、次回の不測なコイン咬み込
み事故に備えることは言うまでもない。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明では放射対称分布
型に開口する複数のコイン受け入れ孔(58)を有する
穴明きデイスク本体(56)の下面に、そのコイン受け
入れ孔(58)の隣り合う相互間へ介在することとなる
円弧状の放射羽根片(57)が一体に張り出し形成され
るか、又は別体として組立一体化されたコイン払出し用
デイスクローター(R)と、そのデイスクローター
(R)を下方から回転駆動するためのギヤードモーター
(M)並びにその上端部に付属する減速ギヤーケース
(27)と、左右一対のサイドプレート(20)(2
1)と前後一対のプレート(24)(25)並びに接地
プレート(23)から、上記ギヤードモーター(M)を
包囲するほぼ直方体型に枠組み一体化された据付枠台
(F)と、その据付枠台(F)の開放上面へ施蓋状態に
搭載されて、上記デイスクローター(R)の円 形な受け
入れ凹所(G)を画定すると共に、その円周面の一部に
コイン払出口(43)が形成されたローター受け盤
(B)と、上記ローター受け入れ凹所(G)と連通する
ように、そのローター受け盤(B)へ上方から係脱自在
に係止されたコイン収容ホツパー(H)と、そのホツパ
ー(H)から上記穴明きデイスク本体(56)のコイン
受け入れ孔(58)へ受け入れられた状態のもとで、そ
の回転するデイスクローター(R)の放射羽根片(5
7)により押し進め搬送されてきたコイン(C)を、上
記ローター受け盤(B)のコイン払出口(43)に向か
って誘導すべく、そのローター受け盤(B)のローター
受け入れ凹所(G)に設置されたコイン誘導体(53)
とを備えたホツパー型コイン払出し装置において、
【0062】上記ギヤードモーター(M)の減速ギヤー
ケース(27)から上向きに1個のモーター出力軸用軸
受口筒(30)と複数のネジ口筒(28)とを一体的に
突設すると共に、上記据付枠台(F)の開放上面へロー
ター受け盤(B)と別個独立する天プレート(22)を
施蓋状態に取付け固定して、その据付枠台(F)におけ
る天プレート(22)の中央部を固定ビス(33)の頭
部逃し空隙(O)として、残る周辺部よりも低い凹溝形
態に陥没させることにより、その溝底面には上記モータ
ー出力軸用軸受口筒(30)と対応位置するモーター出
力軸逃し孔(31)と、上記ネジ口筒(28)と対応位
置するビス挿通孔(32)とを開口分布させると共に、
同じく天プレート(22)の相対的に隆起した周辺部に
は、複数のローター受け盤取付け用ネジ孔(35)を開
口分布させて、上記天プレート(22)のビス挿通孔
(32)から減速ギヤーケース(27)のネジ口筒(2
8)へ螺入締結される固定ビス(33)により、その天
プレート(22)へギヤードモーター(M)を吊り下げ
状態に取付け固定する一方、同じく天プレート(22)
の上記ネジ孔(35)へ上方から螺入締結される取付ビ
ス(41)により、上記ローター受け盤(B)をその天
プレート(22)への搭載状態に固定設置してあるた
め、図26〜29に基いて説示した従来技術の問題点を
確実に改良できる効果がある。
【0063】即ち、従来品を示した図26、29と、こ
れに対応する本発明を示した図2、 20との比較から明
白な通り、その従来品の据付枠台(F)は上面の全開状
態にあって、コイン払出し用デイスクローター(R)の
回転駆動源をなすギヤードモーター(M)が、ローター
受け盤(B)のベースプレート(2)へ直接吊り下げ状
態に取付け固定されているため、そのベースプレート
(2)へギヤードモーター取付け用固定ビス(9)の頭
部逃し凹溝(8)や、セパレーター(S)の引張コイル
バネ(12)を受け止めるバネ受けピン(13)の頭部
逃し凹溝(14)を、何れも陥没状態に形成して、デイ
スクローター(R)との干渉を防ぐ必要がある。
【0064】そうすると、これらの頭部逃し凹溝(8)
(14)へコインに付帯又は混在の塵埃やその他の異物
が侵入・堆積して、デイスクローター(R)に咬み込ま
れることとなり、又その咬み込み状態での無理な回転運
動を反復すると、上記デイスクローター(R)のモータ
ー出力軸用軸受け孔(17)が摩滅や不正変形などを起
し、早期にガタツキを生じる結果、そのデイスクロータ
ー(R)自体を新品と交換しなければならなくなる。
【0065】これに反して、本発明の上記構成によれ
ば、ローター受け盤(B)と別個独立する天プレート
(22)が、据付枠台(F)の開放上面へ施蓋状態に取
付け固定されており、しかもその天プレート(22)の
中央部がギヤードモーター用固定ビス(33)の頭部逃
し空隙(O)として陥没された溝底面に、複数の固定ビ
ス(33)を介してギヤードモーター(M)が吊り下げ
状態に取付け固定されている一方、上記天プレート(2
2)の中央部と相対的に隆起する周辺部に、上方からロ
ーター受け盤(B)が複数の取付ビス(41)によっ
て、搭載状態に固定設置されている。
【0066】そのため、従来品のようにギヤードモータ
ー(M)の取付け固定上、ローター受け盤(B)がデイ
スクローター(R)と干渉するおそれを考慮する必要が
なく、そのローター受け盤(B)におけるローター受け
入れ凹所(G)の溝底面へ、異物排出孔(46)(4
7)を単純な所謂打ち抜き形態として開口分布させれば
足り、ここからコイン(C)に付着又は混在の塵埃やそ
の他の異物を自づと確実に排出させることができ、デイ
スクローター(R)に咬み込まれるおそれがないのであ
る。
【0067】又、請求項2の構成によれば、上記据付枠
台(F)における天プレート(22)の陥没した中央部
には、セパレーター(S)の引張コイルバネ(83)を
受け止めるためのバネ受け片(34)も、その下向きに
切り起されており、セパレーター(S)を形作る一方の
揺動リンクアーム(71)から対応的な下向きに曲げ出
されたバネ受け片(79)と、上記天プレート(22)
のバネ受け片(34)との相互間へ、そのセパレーター
(S)の引張コイルバネ(83)が連繋掛架されている
ため、請求項1に伴なう上記効果を達成できることに加
えて、従来品のようなローター受け盤(B)のベースプ
レート(2)から陥没するバネ受けピン(13)の頭部
逃し凹溝(14)へ、コイン(C)に付着又は混在の塵
埃やその他の異物が侵入・堆積するおそれも防止できる
のであり、上記デイスクローター(R)の耐久性とこれ
によるコイン払出し作用の安定性を、ますます向上させ
得ることになる。
【0068】殊更、請求項3の構成を採用するならば、
デイスクローター(R)における穴明きデイスク本体
(56)の回転中心部には、円形の軸受け孔(62)が
貫通形成されているにとどまり、その回転中心部へ下方
から埋込まれた別個な剛性の軸受プレート(67)に、
モーター出力軸(29)のキー凸子(70)と嵌合して
回転駆動力を伝えるキー孔(69)が開口形成されてい
るため、万一デイスクローター(R)に上記異物が咬み
込まれたとしても、その軸受部分の摩滅や不正変形など
を上記剛性な軸受プレート(67)によって防止でき、
又その別個な軸受プレート(67)のみを新品と交換す
れば足り、デイスクローター(R)自体の交換を要しな
いので、そのデイスクローター(R)の汎用性と量産効
果に著しく優れる。
【0069】しかも、上記軸受プレート(67)を穴明
きデイスク本体(56)へ下方から 取付ける複数の固定
ビス(68)により、その穴明きデイスク本体(56)
の円形な軸受け孔(62)を上方から施蓋する円錐型の
ボス(63)も、一挙同時に取付け固定するようになっ
ているため、頗る合理的な組立構造と言え、その軸受プ
レート(67)やボス(63)の着脱・交換作業性にも
優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体的な組立状態を示す斜面図であ
る。
【図2】同じく分解状態を示す斜面図である。
【図3】据付枠台の天プレートを抽出して示す平面図で
ある。
【図4】図3の側面図である。
【図5】図3の5−5線に沿う拡大断面図である。
【図6】図3の6−6線に沿う拡大断面図である。
【図7】ローター受け盤を抽出して示す平面図である。
【図8】図7の底面図である。
【図9】ローター受け盤のローター受け入れ凹所に対す
るデイスクローターの嵌め込み状態を示す平面図であ
る。
【図10】図9の側面図である。
【図11】デイスクローターを抽出して示す平面図であ
る。
【図12】図11の底面図である。
【図13】図11の13−13線に沿う部分拡大断面図
である。
【図14】図12の14−14線に沿う拡大断面図であ
る。
【図15】軸受プレートを抽出して示す平面図である。
【図16】図15の16−16線に沿う拡大断面図であ
る。
【図17】図15の17−17線に沿う拡大断面図であ
る。
【図18】本発明の組立状態を示す拡大平面図である。
【図19】図18の側面図である。
【図20】図18の20−20線断面図である。
【図21】図18の21−21線断面図である。
【図22】本発明によるコインの正規な払出し作用過程
を示す一部破断の平面図である。
【図23】図22の続くコイン払出し状態を示す一部破
断の平面図である。
【図24】コインの咬み込み現象を示す一部破断の平面
図である。
【図25】図24に続く咬み込みコインの移入復帰状態
を示す一部破断の平面図である。
【図26】従来のホツパー型コイン払出し装置を示す分
解斜面図である。
【図27】図26のローター受け盤を抽出して示す平面
図である。
【図28】図27の底面図である。
【図29】図27の29−29線断面図である。
【符号の説明】
(22)・天プレート (27)・減速ギヤケース (29)・モーター出力軸 (33)・固定ビス (34)・バネ受け片 (43)・コイン払出口 (53)・コイン誘導体 (56)・穴明きデイスク本体 (57)・放射羽根片 (58)・コイン受け入れ孔 (67)・軸受プレート (69)・キー孔 (70)・キー凸子 (71)・揺動リンクアーム (72)・揺動リンクアーム (77)・屈曲支点ピン (78)・思案ローラー (79)・バネ受け片 (83)・引張コイルバネ (B)・ローター受け盤 (C)・コイン (H)・コイン収容ホツパー (F)・据付枠台 (G)・ローター受け入れ凹所 (M)・ギヤードモーター (O)・頭部逃し空隙 (R)・デイスクローター (S)・セパレーター

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射対称分布型に開口する複数のコイン受
    け入れ孔(58)を有する穴明きデイスク本体(56)
    の下面に、そのコイン受け入れ孔(58)の隣り合う相
    互間へ介在することとなる円弧状の放射羽根片(57)
    一体に張り出し形成されるか、又は別体として組立一
    体化されたコイン払出し用デイスクローター(R)と、 そのデイスクローター(R)を下方から回転駆動する
    めのギヤードモーター(M)並びにその上端部に付属す
    る減速ギヤーケース(27)と、左右一対のサイドプレート(20)(21)と前後一対
    のプレート(24)(25)並びに接地プレート(2
    3)から、上記 ギヤードモーター(M)を包囲するほぼ
    直方体型に枠組み一体化された据付枠台(F)と、その据付枠台(F)の開放上面へ施蓋状態に搭載 され
    て、上記デイスクローター(R)の円形な受け入れ凹所
    (G)を画定すると共に、その円周面の一部にコイン払
    出口(43)が形成されたローター受け盤(B)と、 上記ローター受け入れ凹所(G)と連通するように、そ
    のローター受け盤(B)へ上方から係脱自在に係止され
    たコイン収容ホツパー(H)と、 そのホツパー(H)から上記穴明きデイスク本体(5
    6)のコイン受け入れ孔(58)へ受け入れられた状態
    のもとで、その回転するデイスクローター(R)の放射
    羽根片(57)により押し進め搬送されてきたコイン
    (C)を、上記ローター受け盤(B)のコイン払出口
    (43)に向かって誘導すべく、そのローター受け盤
    (B)のローター受け入れ凹所(G)に設置されたコイ
    ン誘導体(53)とを備えたホツパー型コイン払出し装
    置において、上記ギヤードモーター(M)の減速ギヤーケース(2
    7)から上向きに1個のモーター出力軸用軸受口筒(3
    0)と複数のネジ口筒(28)とを一体的に突設すると
    共に、上記据付枠台(F)の開放上面へローター受け盤
    (B)と別個独立する天プレート(22)を施蓋状態に
    取付け固定して、 その据付枠台(F)における天プレート(22)の中央
    部を固定ビス(33)の頭部逃し空隙(O)として、残
    る周辺部よりも低い凹溝形態に陥没させること により、
    その溝底面には上記モーター出力軸用軸受口筒(30)
    と対応位置するモーター出力軸逃し孔(31)と、上記
    ネジ口筒(28)と対応位置するビス挿通孔(32)と
    を開口分布させると共に、 同じく天プレート(22)の相対的に隆起した周辺部に
    は、複数のローター受け盤取付け用ネジ孔(35)を開
    口分布させて、 上記天プレート(22)のビス挿通孔(32)から減速
    ギヤーケース(27)のネジ口筒(28)へ螺入締結さ
    れる固定ビス(33)により、その天プレート(22)
    へギヤードモーター(M)を吊り下げ状態に取付け固定
    する一方、 同じく天プレート(22)の上記ネジ孔(35)へ上方
    から螺入締結される取付ビス(41)により、上記ロー
    ター受け盤(B)をその天プレート(22)への搭載状
    態に固定設置 したことを特徴とするホツパー型コイン払
    出し装置。
  2. 【請求項2】放射対称分布型に開口する複数のコイン受
    け入れ孔(58)を有する穴明きデイスク本体(56)
    の下面に、そのコイン受け入れ孔(58)の隣り合う相
    互間へ介在することとなる円弧状の放射羽根片(57)
    一体に張り出し形成されるか、又は別体として組立一
    体化されたコイン払出し用デイスクローター(R)と、 そのデイスクローター(R)を下方から回転駆動する
    めのギヤードモーター(M)並びにその上端部に付属す
    る減速ギヤーケース(27)と、左右一対のサイドプレート(20)(21)と前後一対
    のプレート(24)(25)並びに接地プレート(2
    3)から、上記 ギヤードモーター(M)を包囲するほぼ
    直方体型に枠組み一体化された据付枠台(F)と、その据付枠台(F)の開放上面へ施蓋状態に搭載 され
    て、上記デイスクローター(R)の円形な受け入れ凹所
    (G)を画定すると共に、その円周面の一部にコイン払
    出口(43)が形成されたローター受け盤(B)と、 上記ローター受け入れ凹所(G)と連通するように、そ
    のローター受け盤(B)へ上方から係脱自在に係止され
    たコイン収容ホツパー(H)と、 そのホツパー(H)から上記穴明きデイスク本体(5
    6)のコイン受け入れ孔(58)へ受け入れられた状態
    のもとで、その回転するデイスクローター(R)の放射
    羽根片(57)により押し進め搬送されてきたコイン
    (C)を、上記ローター受け盤(B)のコイン払出口
    (43)に向かって誘導すべく、そのローター受け盤
    (B)のローター受け入れ凹所(G)に設置されたコイ
    ン誘導体(53)と、 そのコイン誘導体(53)により誘導されなかったコイ
    ン(C)を受け止めて、再度デイスクローター(R)の
    コイン搬送路へ移入復帰させるべく、上記ローター受け
    盤(B)に付属設置されたセパレーター(S)とを備
    え、 そのセパレーター(S)を一対の揺動リンクアーム(7
    1)(72)と、その相互を枢支連結する屈折支点ピン
    (77)とから成る屈折可能なほぼく字型に形作り、そ
    の支点ピン(77)によって思案ローラー(78)を遊
    転自在に軸支すると共に、その思案ローラー(78)が
    常時ローター受け盤(B)のローター受け入れ凹所
    (G)へ臨むこととなるように、両揺動リンクアーム
    (71)(72)を引張コイルバネ(83)により内向
    き張り出し状態のく字型に付勢して成るホツパー型コイ
    ン払出し装置において、上記ギヤードモーター(M)の減速ギヤーケース(2
    7)から上向きに1個のモーター出力軸用軸受口筒(3
    0)と複数のネジ口筒(28)とを一体的に突設すると
    共に、上記据付枠台(F)の開放上面へローター受け盤
    (B)と別個独立する天プレート(22)を施蓋状態に
    取付け固定して、 その据付枠台(F)における天プレート(22)の中央
    部を固定ビス(33)の頭部逃し空隙(O)として、残
    る周辺部よりも低い凹溝形態に陥没させることにより、
    その溝底面には上記モーター出力軸用軸受口筒(30)
    と対応位置するモーター出力軸逃し孔(31)と、上記
    ネジ口筒(28)と対応位置するビス挿通孔(32)と
    を開口分布させると共に、上記セパレーター(S)にお
    ける引張コイルバネ(83)の受け止め用バネ受け片
    (34)を下向きに切り起し、 同じく天プレート(22)の相対的に隆起した周辺部に
    は、複数のローター受け盤取付け用ネジ孔(35)を開
    口分布させて、 上記天プレート(22)のビス挿通孔(32)から減速
    ギヤーケース(27)のネジ口筒(28)へ螺入締結さ
    れる固定ビス(33)により、その天プレート(22)
    へギヤードモーター(M)を吊り下げ状態に取付け固定
    する一方、 同じく天プレート(22)の上記ネジ孔(35)へ上方
    から螺入締結される取付ビス(41)により、上記ロー
    ター受け盤(B)をその天プレート(22)への搭載状
    態に固定設置し、 更に、上記天プレート(22)のバネ受け片(34)と
    一方の上記揺動リンクアーム(71)から対応する下向
    きに曲げ出したバネ受け片(79)との相互間へ、上記
    セパレーター(S)の引張コイルバネ(83)を 連繋掛
    架させたことを特徴とするホツパー型コイン払出し装
    置。
  3. 【請求項3】ギヤードモーター(M)の減速ギヤーケー
    ス(27)からモーター出力軸用軸受口筒(30)並び
    に天プレート(22)のモーター出力軸逃し孔(31)
    を通じて上向きに突出するモーター出力軸(29)の先
    端部に、キー凸子(70)を切り欠く一方、 デイスクローター(R)における穴明きデイスク本体
    (56)の回転中心部には、上記モーター出力軸(2
    9)の先端部を受け入れる円形の軸受け孔(62)を貫
    通形成すると共に、その先端部のキー凸子(70)と嵌
    合するキー孔(69)が開口形成された別個な剛性軸受
    プレート(67)を下方から埋込み、 その軸受プレート(67)を上記穴明きデイスク本体
    (56)へ下方から着脱自在に取付け一体化する複数の
    固定ビス(68)によって、上記軸受け孔(62)を上
    方から施蓋する円錐型のボス(63)も一挙同時に取付
    け固定 したことを特徴とする請求項1又は2記載のホツ
    パー型コイン払出し装置。
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