JP2003281589A - ホッパー型コイン払出し装置におけるコイン搬送用ディスクローターの補強構造 - Google Patents

ホッパー型コイン払出し装置におけるコイン搬送用ディスクローターの補強構造

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JP2003281589A JP2002078413A JP2002078413A JP2003281589A JP 2003281589 A JP2003281589 A JP 2003281589A JP 2002078413 A JP2002078413 A JP 2002078413A JP 2002078413 A JP2002078413 A JP 2002078413A JP 2003281589 A JP2003281589 A JP 2003281589A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】合成樹脂製ディスクローター本体の表面が金属
のコインと摺擦して、不正な凹凸状態に変形してしまう
おそれを防ぐ。 【解決手段】ステンレス鋼板やその他のコイン(C)よ
りも硬い平滑な金属板から合成樹脂製ディスクローター
本体(57)と対応する大きさ・形状として、その円錐
凸子(58)の逃し孔(71)と各コイン受け入れ孔
(66)の縁取り口筒片(72)とが予じめ塑性加工さ
れた表面カバー(B)を、上記ディスクローター本体
(57)のフラットな表面へ皿リベット(76)と押え
ピン(77)との複数づつにより被着一体化させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技機の代表的なス
ロットマシンを初め、釣り銭機や両替機、各種商品の自
動販売機などに内蔵設置して、必要な枚数のコイン(本
明細書中、メダルやその他の擬似コインも含む。)を払
い出すためのホッパー型コイン払出し装置におけるコイ
ン搬送用ディスクローターの補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種ホッパー型コイン払出し装置のコ
イン搬送用ディスクローターとして、繊維強化樹脂(F
RP)から一体成形された製品は公知であるが、その合
成樹脂製ディスクローターの回転駆動による金属製コイ
ンの押し進め搬送作用中には、コイン収容ホッパー内に
言わば待機中として収容されているコインの重量が、デ
ィスクローターの押し下げ荷重として加わり、しかもコ
インは攪拌作用を受けて突っ張り状態の傾斜姿勢に絡ら
み付くことも起る関係上、そのコインによりディスクロ
ーターの表面が繰り返し強く摺擦又は切削されて、凹凸
状態に不正変形してしまい、コインを順次円滑・確実に
払い出すことができなくなる。そして、このような事態
はコインの大きい程、又その収容量の多い程頻発しやす
い。
【0003】その予防対策として、斯業界の一部では図
21〜23のような薄肉のステンレス鋼板からプレス加
工した表面カバー(B)を、合成樹脂製ディスクロータ
ー本体(1)の射出成形と一体同時に埋設した所謂イン
サート成形品のコイン搬送用ディスクローター(R)が
使われている。
【0004】その場合、ディスクローター本体(1)に
はその一部をなす径小リング状のコイン受け床板(2)
も一体成形されているほか、これと別個な径大リング状
の合成樹脂製コイン受け床板(3)が、上記ディスクロ
ーター本体(1)の裏面に接着一体化されてもいる。
(4)は円形な表面カバー(B)の中心部から背高く突
出する非円錐型の偏心凸子、(5)は同じく周辺部から
比較的に背低く突出する円錐型の攪拌凸子、(6)は放
射対称型に開口分布する円形のコイン受け入れ孔、
(7)はその各コイン受け入れ孔(6)の開口縁部に沿
う後方弯曲翼であり、上記ディスクローター本体(1)
から裏向き一体的に突出して、コイン(C)を押し進め
搬送作用する。(8)は金属製の軸受ボスであり、これ
もディスクローター本体(1)の射出成形と同時に、そ
の中心部へ埋設一体化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
金属製の表面カバー(B)を合成樹脂製のディスクロー
ター本体(1)へインサート成形したコイン搬送用ディ
スクローター(R)では、その薄肉な表面カバー(B)
をディスクローター本体(1)の射出成形金型へ正確に
位置決め保持させる必要があり、さもなければ不良品が
発生するため、成形上甚だ煩らわしい。
【0006】又、ディスクローター本体(1)の表面は
その表面カバー(B)により補強できるとしても、その
裏面の後方弯曲翼(7)まで補強することは不可能であ
るため、これがコインとの反復的な摺擦により摩耗した
場合には、表面カバー(B)も含むディスクローター
(R)の全体を新品と交換するほかなく、その合成樹脂
製ディスクローター本体(1)だけを新品と交換するこ
とができない。
【0007】更に、金属製表面カバー(B)のインサー
ト成形品として、図23から確認されるように、そのデ
ィスクローター本体(1)の成形樹脂材料が表面カバー
(B)の円周面を挟む状態に、同じく軸受ボス(8)や
コイン受け入れ孔(6)の開口縁部を包囲する状態に、
何れも廻り付き一体化しているばかりでなく、上記成形
樹脂材料は表面カバー(B)の偏心凸子(4)や攪拌凸
子(5)へ、裏側からの侵入状態に絡み付き一体化して
いるため、ディスクローター(R)の廃棄上その合成樹
脂製ディスクローター本体(1)と金属製表面カバー
(B)とを容易に分別処理することができず、その各個
の再利用も不可能である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の改良を企図しており、そのための構成上硬質な合成樹
脂から表面のフラットな円盤型に成形されたディスクロ
ーター本体の中心部には表向きに突出する円錐凸子と裏
向きに突出する回転駆動用モーターへの取付ボスを、同
じくディスクローター本体の周縁部には表向きに突出す
るコイン係止フランジを、上記中心部と周縁部との相互
中間帯域には全体的な放射対称型に開口分布する複数の
円形なコイン受け入れ孔を各々設けると共に、
【0009】同じくディスクローター本体における上記
コイン受け入れ孔の隣り合う相互間からは、回転進行方
向の後面が各コイン受け入れ孔の開口縁部に沿って弯曲
する凹曲面となり、且つ前面が凸曲面となる後方弯曲翼
の複数を裏向きに突出させたホッパー型コイン払出し装
置のコイン搬送用ディスクローターにおいて、
【0010】ステンレス鋼板やその他のコインよりも硬
い平滑な金属板から上記ディスクローター本体と対応す
る大きさ・形状として、その円錐凸子の逃し孔と各コイ
ン受け入れ孔の縁取り口筒片とが予じめ塑性加工された
表面カバーを、上記ディスクローター本体のフラットな
表面へ皿リベットと押えピンとの複数づつにより被着一
体化させたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の具体
的構成を詳述すると、そのホッパー型コイン払出し装置
の組立状態と分解状態を示した図1〜11において、
(10)は金属板から枠組み一体化された据付け台であ
り、その一定角度(例えば約30度)(α)だけ傾斜す
る開口表面には平面視のほぼ正方形な金属ベースプレー
ト(11)が、上方から施蓋状態に取り付け固定されて
いる。
【0012】(12)は減速ギヤ機構の内蔵ケース(1
3)を備えたディスクローター回転駆動用モーターであ
り、上記傾斜設置状態に保たれているベースプレート
(11)の裏面へ、言わば吊り下げ固定状態に取り付け
られている。(14)は上記モーター(12)の出力軸
であり、その起立先端部には後述のディスクローター用
取付ボルトを受け入れるネジ孔(15)が穿設されてい
るほか、同じく出力軸(14)の中途高さ位置にはキー
(16)が直交状態に差し込み一体化されている。
【0013】又、(17)は同じく傾斜設置状態に保た
れている上記ベースプレート(11)の表面へ、上方か
ら積み重ね状態に固定一体化された合成樹脂製のロータ
ー受け盤であって、そのベースプレート(11)とほぼ
対応する大きさ・形状を備えており、これには一定深さ
(g)だけ陥没する平面視の円形なローター受け入れ凹
溝(G)が区成されている。
【0014】そして、そのローター受け盤(17)のロ
ーター受け入れ凹溝(G)内へ上方から対応的に落し込
み嵌合されたコイン搬送用ディスクローター(R)が、
上記モーター(12)によって図3、4の時計方向
(F)へ回転駆動され、コイン収容ホッパー(18)内
のコイン(C)を後述のコイン払出し口(O)へ、順次
押し進め搬送するようになっている。
【0015】コイン収容ホッパー(18)は図1、2の
ように、上記ローター受け入れ凹溝(G)と合致連通す
る開口底面を備えた合成樹脂製品であって、その取付座
(19)が上記ローター受け盤(17)の表面へ上方か
ら着脱自在に取り付け固定されることにより、上記ディ
スクローター(R)をそのローター受け入れ凹溝(G)
から上方へ抜け出さない状態に拘束する。
【0016】上記ローター受け盤(17)の表面から一
定深さ(g)だけ陥没する円形のローター受け入れ凹溝
(G)は、図6の平面図に示す如く、斜め上部位置での
部分的に切り欠かれたほぼC字型の縁取り状態にあり、
その上半部がローター受け盤(17)自身の合成樹脂か
ら成る円弧状縁取り段面(20)として、そのフラット
な溝底面からコイン(C)の厚み(t)とほぼ等しい一
定高さだけ隆起している。
【0017】これに対して、同じくローター受け入れ凹
溝(G)の残る下半部ではそのフラットな溝底面へ、図
7のようなコイン(C)の厚み(t)とほぼ等しい厚み
のステンレス鋼板や、その他のコイン(C)よりも硬い
金属板から成る別個な円弧状の縁取り補強面金(21)
が、上記ベースプレート(11)の裏側から螺入する複
数の固定ビス(22)によって取り付け一体化されてい
る。
【0018】上記合成樹脂製品のローター受け盤(1
7)は図1のような傾斜設置状態にあるため、その塵埃
の堆積しやすいローター受け入れ凹溝(G)の円弧状下
半部において、ローター受け入れ凹溝(G)の縁取り面
がディスクローター(R)や、これにより押し進め搬送
されるコイン(C)と摺れ合うことに起因して不正変形
するおそれを、上記縁取り補強面金(21)によって予
防し、そのローター受け盤(17)の耐用性を昂める趣
旨である。
【0019】このような趣旨を達成するために、上記縁
取り補強面金(21)をローター受け入れ凹溝(G)と
対応合致する大きなほぼC字型に作成準備して、そのロ
ーター受け入れ凹溝(G)の円弧状上半部も含む全体の
縁取り補強状態に取り付け固定しても良い。何れにして
も、上記縁取り補強面金(21)の固定ビス(22)に
よって、電気的な接地アース線(23)の端子を一緒に
取り付け、そのアース線(23)を上記ホッパー型コイ
ン払出し装置の据付け台(10)や遊技機(図示省略)
へ接続配線しておくのである。
【0020】(24)は上記ローター受け入れ凹溝
(G)内の中心部において、そのローター受け盤(1
7)とベースプレート(11)との貫通状態に開口形成
された軸受け孔であり、ディスクローター(R)の後述
する取付ボスを受け入れる。(25)は同じくローター
受け入れ凹溝(G)の周辺部において、やはりローター
受け盤(17)とベースプレート(11)との貫通状態
に開口分布された複数の塵埃排出孔であり、特に上記ロ
ーター受け入れ凹溝(G)の円弧状下半部に多く集中し
ている。(26)は上記縁取り補強面金(21)の外周
面に付与された複数の塵埃排出切欠であり、上記塵埃排
出孔(25)と連通している。
【0021】又、(27)はほぼC字型に切り欠かれた
上記ローター受け入れ凹溝(G)の切り欠き一端部に隣
接する位置関係として、そのフラットな溝底面へ上方か
ら複数の固定ビス(28)により接合一体化された金属
板のコイン誘導片であり、上記縁取り補強面金(21)
の表面とほぼ面一状態に連続している。
【0022】そして、そのコイン誘導片(27)の上端
縁部(27a)と、これと向かい合う位置に残存隆起し
ている上記ローター受け盤(17)の表面との相互間
が、コイン(C)の直径(d)よりも広大な開口幅(w
1)のコイン払出し口(O)として言わば切り欠かれた
状態にあり、そのローター受け入れ凹溝(G)のフラッ
トな溝底面と面一に陥没している。
【0023】しかも、上記コイン誘導片(27)の内側
縁部(27b)はディスクローター(R)の円周面に外
接する関係の直線をなし、その内側縁部(27b)と上
端縁部(27a)との角隅位置がコイン払出し口(O)
に向かうコイン誘導テーパー縁部(27c)として拡開
されている。
【0024】他方、同じくローター受け入れ凹溝(G)
の切り欠き他端部はディスクローター(R)の円周面に
外接する関係のコイン取り込み誘導縁部(20a)とし
て、上記円弧状の縁取り段面(20)からコイン払出し
口(O)に向かって若干拡開されており、このようなロ
ーター受け入れ凹溝(G)の切り欠き他端部と隣接する
位置には、カウンター(A)のカウントローラー(2
9)とセパレーター(S)のセパレートローラー(3
0)との2種に共通な1個の移動ガイド孔(31)が、
上記ローター受け盤(17)とベースプレート(11)
とを貫通するほぼ扇型又は三角形に開口形成されてい
る。
【0025】茲に、カウンター(A)は上記コイン払出
し口(O)からのコイン払出し枚数をカウントするため
の揺動機構として、図8〜11に示すようなほぼく字型
の金属板片から成るカウントアーム(32)を具備して
おり、そのカウントアーム(32)の中途交点部が上記
ベースプレート(11)から裏向き一体的に突出する支
点軸(33)へ、回動自在に枢着されている。(34)
はその回動支点軸(33)の下端ネジ軸部に締結された
抜け止めナットである。
【0026】そして、そのカウントアーム(32)の一
端部から上記移動ガイド孔(31)を通じて、表向き一
体的に起立した枢支ピン(35)の上端部へ、上記カウ
ントローラー(29)が遊転自在に嵌合されている。
【0027】同じくカウントアーム(32)の他端部は
カウントセンサー(36)による検出片(37)とし
て、上記中途交点部の付近から裏側へ張り出すほぼL字
型に折り曲げられている。(L1)はカウントアーム
(32)の回動支点軸(33)から、上記カウントロー
ラー(29)の枢支ピン(35)までの作用長さ、(L
2)は同じく回動支点軸(33)から上記検出片(3
7)までの作用長さを示している。
【0028】又、(M)は上記カウンター(A)とセパ
レーター(S)に共通する金属板のバネ受け台であり、
ベースプレート(11)の裏面へ下方から複数の固定ビ
ス(38)によって取り付け一体化されている。(3
9)は上記カウントアーム(32)の検出片(37)と
対応位置するセンサー取付片であって、バネ受け台
(M)から裏向き連続的に曲げ起されており、ここにカ
ウントセンサー(36)が固定設置されることとなる。
【0029】そのカウントセンサー(36)として、図
例では透過型の光電スイッチを示しているが、これに代
る近接スイッチやその他の物体検出センサーを採用して
も勿論良い。
【0030】(40)は上記カウントアーム(32)の
一端部に枢着されたカウントローラー(29)を、常時
コイン払出し口(O)への張り出し付勢状態に保つ引張
りコイルバネであって、そのカウントアーム(32)の
他端中途部から上向きに曲げ起されたバネ受け片(4
1)と、上記バネ受け台(M)の一端部から対応的な裏
向きに曲げ起されたバネ受け片(42)との向かい合う
相互間へ、上記ベースプレート(11)とほぼ平行な横
架状態に連繋されている。
【0031】つまり、引張りコイルバネ(40)の付勢
力を受けたカウントローラー(29)は、上記コイン誘
導片(27)との向かい合う相互間隔(w2)をコイン
(C)の直径(d)よりも狭小化する張り出し基準状態
に保たれている。その結果、コイン払出し口(O)に向
かって誘導されるコイン(C)は、必らずカウントロー
ラー(29)と接触することになり、その払出し枚数が
上記カウントアーム(32)の回動作用と、その他端部
の検出片(37)を検出するカウントセンサー(36)
によって、確実にカウントされるのである。
【0032】(43)は上記カウントアーム(32)の
一端部からカウントローラー(29)の枢支ピン(3
5)と逆な裏向き連続的に曲げ起された位置決めストッ
パー片であり、上記ベースプレート(11)から対応的
な裏向きに切り起された受け止め片(44)へ衝当する
如く、その受け止め片(44)によって安定良く受け止
められる。
【0033】その受け止められた状態において、カウン
トアーム(32)の一端部に付属するカウントローラー
(29)が、図6のようなコイン払出し口(O)へ張り
出した基準状態に位置決めされると共に、同じくカウン
トアーム(32)の他端部をなす検出片(37)が、上
記カウントセンサー(36)と正しく対応位置するよう
になっているのである。
【0034】尚、(45)は上記位置決めストッパー片
(43)又はその受け止め片(44)に差し込み一体化
されたクッション材、(46)は上記バネ受け台(M)
の他端部から裏側へ、カウントアーム(32)の他端部
よりも背高くほぼL字型に曲げ起された受け止め片であ
り、上記カウントアーム(32)の他端部を受け止める
ことができるように対応している。
【0035】更に、(47)は上記ベースプレート(1
1)の裏面へ下方から複数の固定ビス(48)を介して
取り付けられた金属板バネであり、その二叉フォーク状
に分岐された自由先端部からは図5、6のように、2個
一対として並列するコイン誘導子(49)が表向き一体
的に植立されている。(50)はそのコイン誘導子用出
没孔の対応的な2個一対であり、何れも上記ローター受
け盤(17)とベースプレート(11)との貫通状態に
開口分布されている。
【0036】つまり、コイン誘導子(49)はベースプ
レート(11)の裏側から出没孔(50)を通じ、上記
ローター受け盤(17)におけるローター受け入れ凹溝
(G)内への表向きとして、常時コイン(C)の厚み
(t)とほぼ対応する一定高さ(h1)だけ起立する弾
圧付勢状態に保たれており、図4、5から明白なよう
に、上記時計方向(F)へ回転するディスクローター
(R)によって、ローター受け入れ凹溝(G)に沿い押
し進め搬送されてくるコイン(C)を一旦受け止め、上
記コイン払出し口(O)へ方向変換させる如く誘導する
ようになっているのである。
【0037】その場合、図例のコイン誘導子(49)は
頂面のほぼ円錐型に造形されたピンから成り、その2個
一対として並列しているが、上記コイン払出し口(O)
への円滑なコイン誘導作用を果し得る限りでは、その1
個であっても良い。
【0038】先に一言したセパレーター(S)は、万一
コイン誘導子(49)によってコイン払出し口(O)へ
方向変換されず、そのコイン誘導子(49)への乗り上
げ突っ張り状態に咬み込んだコイン(C)を、コイン払
出し口(O)へ矯正的に誘導するか、又は再度ディスク
ローター(R)へ取り込み復帰させるための挺子運動機
構として、図8〜11に示すような上記カウンター
(A)のカウントアーム(32)よりも長いほぼW字型
の金属板片から成るセパレートアーム(51)を具備し
ており、そのセパレートアーム(51)の一端部へ片寄
った中途部が上記ベースプレート(11)から裏向き一
体的に突出する支点軸(33)へ、上記カウントアーム
(32)と別個独立して回動し得るように枢着されてい
る。
【0039】そして、そのセパレートアーム(51)の
一端部から上記移動ガイド孔(31)を通じて、やはり
表向き一体的に起立した枢支ピン(52)の上端部に、
上記セパレートローラー(30)が遊転自在に嵌合され
ているのである。
【0040】その場合、上記カウントアーム(32)と
セパレートアーム(51)に共通する1本の回動支点軸
(33)から、セパレートローラー(30)の枢支ピン
(52)までの作用長さ(L3)は、同じくカウントロ
ーラー(29)の枢支ピン(35)までの上記作用長さ
(L1)よりも短かく寸法化されており、そのカウント
ローラー(29)がローター受け盤(17)のコイン払
出し口(O)へ近づく一方、そのコイン払出し口(O)
からセパレートローラー(30)が遠ざかる位置関係と
して、その両ローラー(29)(30)がディスクロー
ター(R)の円周面へ臨む並列設置状態にある。
【0041】又、上記セパレートアーム(51)におけ
る回動支点軸(33)から残る他端部までの作用長さ
(L4)は、同じく回動支点軸(33)から上記セパレ
ートローラー(30)の枢支ピン(52)までの作用長
さ(L3)よりもかなり長く設定されていると共に、そ
のセパレートアーム(51)の他端部からはバネ受け片
(53)が裏向きに曲げ起されている。
【0042】(54)はそのセパレートアーム(51)
のバネ受け片(53)と対応するように、上記バネ受け
台(M)の他端部から裏向きに曲げ起されたバネ受け片
であって、その両バネ受け片(53)(54)の向かい
合う相互間には引張りコイルバネ(55)が、やはり上
記ベースプレート(11)とほぼ平行な横架状態に連繋
されている。上記セパレートアーム(51)の一端部に
枢着されているセパレートローラー(30)が、その引
張りコイルバネ(55)によってディスクローター
(R)の円周面へ臨むこととなる付勢状態に維持されて
いるのである。
【0043】しかも、茲にセパレートローラー(30)
を常時ローター受け入れ凹溝(G)へ臨むように付勢す
る引張りコイルバネ(55)の張力は、上記カウントロ
ーラー(29)を常時コイン払出し口(O)へ張り出し
付勢する引張りコイルバネ(40)の張力よりも強く関
係設定されている。
【0044】その結果、上記回動支点軸(33)からセ
パレートローラー(30)の枢支ピン(52)までの作
用長さ(L3)が、同じくカウントローラー(29)の
枢支ピン(35)までの作用長さ(L1)より短かいこ
ととも相俟ち、コイン(C)を咬み込んだ場合に限り、
そのコイン(C)の強い押圧力を受けたセパレートアー
ム(51)が、上記回動支点軸(33)の廻りにディス
クローター(R)の円周面から退動して、そのセパレー
トローラー(30)の遊転作用により、上記咬み込んだ
コイン(C)をコイン払出し口(O)へ矯正的に誘導す
るか、又は上記ローター受け入れ凹溝(G)のコイン取
り込み誘導縁部(20a)と相俟って、再度ディスクロ
ーター(R)へ円滑に取り込み復帰させることができ、
その何れにしてもコイン(C)の咬み込み状態を自づと
解消し得るようになっている。
【0045】(56)はセパレートアーム(51)の中
途部を受け止める受け止め片であって、上記ベースプレ
ート(11)から対応的な裏向きに切り起されており、
その受け止め片(56)によるセパレートアーム(5
1)の受け止め状態において、セパレートアーム(5
1)の一端部に付属する上記セパレートローラー(3
0)が、ディスクローター(R)の円周面へ臨むことと
なる基準状態に位置決めされ、上記カウントローラー
(29)との並列状態に保たれている。
【0046】更に、上記コイン搬送用ディスクローター
(R)はガラス繊維強化樹脂(GFRP)や66ナイロ
ン、その他の硬質な合成樹脂から、図12〜15のよう
に一体成形されている。
【0047】即ち、そのディスクローター(R)を抽出
して示した図12〜15において、(57)は上記ロー
ター受け盤(17)に陥没するローター受け入れ凹溝
(G)の深さ(g)とほぼ対応する一定な厚みの円盤型
に造形されたディスクローター本体であり、全体的にフ
ラットな表面を有するが、その中心部はコイン(C)を
周縁部との相互中間帯域へ落ち着き転倒させるための円
錐凸子(58)として、表向きに背高く突出されている
と共に、同じく中心部からは上記軸受け孔(24)へ差
し込まれる取付ボス(59)が、裏向き連続的に突出さ
れている。
【0048】図13、14から明白なように、上記中心
部の円錐凸子(58)がディスクローター本体(57)
の一定厚みよりも背高く突出しているに反して、同じく
ディスクローター本体(57)の周縁部はコイン係止フ
ランジ(60)として、コイン(C)の厚み(t)とほ
ぼ対応する一定高さだけ表向きに背低く突出しており、
ここにコイン(C)の円周面が受け止められるようにな
っている。コイン(C)の円周面を受け止めることがで
きる限りでは、そのコイン係止フランジ(60)を複数
枚のコイン(C)に相当する一定高さとして背高く突出
させても良い。
【0049】(61)は上記取付ボス(59)に裏向き
開口状態として切り欠かれたキー溝であり、上記モータ
ー(12)の出力軸(14)を貫通したキー(16)と
嵌合されることになる。(62)は上記円錐凸子(5
8)に表向き開口状態として穿設されたリング状のバネ
受け凹溝であり、その内部には圧縮コイルバネ(63)
が封入される。
【0050】そして、図2から明白な通り、その圧縮コ
イルバネ(63)を強制的に押え込む如く、ディスクロ
ーター用取付ボルト(64)が上記モーター(12)の
出力軸(14)に開口するネジ孔(15)へ、表側から
螺入締結されることによって、ディスクローター(R)
がそのモーター(12)の出力軸(14)へ一体回転し
得るように取り付けられている。
【0051】そのディスクローター(R)が回転中、モ
ーター(12)の出力軸(14)に対して不正に振れ動
くおそれを、上記圧縮コイルバネ(63)の弾撥吸収作
用によって防止する趣旨である。(65)は上記取付ボ
ルト(64)の径大な頭部を沈めるために、ディスクロ
ーター本体(57)の円錐凸子(58)に切り欠かれた
頭部受け入れ用凹段面を示している。
【0052】上記ディスクローター本体(57)の中心
部をなす円錐凸子(58)と、同じく周縁部をなすコイ
ン係止フランジ(60)とのフラットな相互中間帯域に
は、複数(図例では合計6個)のコイン受け入れ孔(6
6)が一定なP.C.D.(Pitch Circle Diameter)
(D1)を保つ全体的な放射対称分布型に開口形成され
ている。各コイン受け入れ孔(66)がコイン(C)の
大きさとほぼ対応する円形を呈していることは、言うま
でもない。
【0053】又、(67)は上記コイン受け入れ孔(6
6)の隣り合う相互間に介在する位置関係として、その
ディスクローター本体(57)から裏向きにコイン
(C)の厚み(t)とほぼ対応する一定高さ(h2)だ
け突設された複数(図例では合計6個)の後方弯曲翼で
あり、上記コイン受け入れ孔(66)内へ取り込んだコ
イン(C)をディスクローター(R)の回転に連れて押
し進め搬送作用する。
【0054】つまり、その後方弯曲翼(67)の裏向き
突出と相対して、ディスクローター本体(57)の言わ
ば切り欠かれた関係状態に残るフラットな裏面と、上記
ローター受け盤(17)におけるローター受け入れ凹溝
(G)のフラットな溝底面との向かい合う上下相互間隙
が、コイン(C)の押し進められる搬送路(P)として
機能し得るように画定されているわけであり、上記コイ
ン誘導子(49)はこのコイン搬送路(P)の内部に臨
んでいる。
【0055】上記後方弯曲翼(67)の各個は図18の
拡大図から示唆されるように、そのディスクローター
(R)における回転進行方向(F)の後面が、各コイン
受け入れ孔(66)の開口縁部に沿って弯曲する凹曲面
(67r)となり、且つ同じく回転進行方向(F)の前
面が凸曲面(67f)となる先細り形態に延在して、そ
の凸曲面(前面)(67f)によりコイン(C)を押し
進め搬送する。
【0056】しかも、そのディスクローター本体(5
7)の中心部から周縁部に向かう一定長さの先細り形態
として弯曲する各後方弯曲翼(67)の中途部には、上
記コイン搬送路(P)の内部へ臨むコイン誘導子(4
9)との干渉を防ぐコイン誘導子逃し凹溝(68)が切
り欠かれており、その切り欠きによって各後方弯曲翼
(67)が根元側翼片(67a)と先端側翼片(67
b)との2個に分割されている。
【0057】この点、図例のコイン誘導子(49)は並
列する2個一対として、ローター受け盤(17)のロー
ター受け入れ凹溝(G)内へ一定高さ(h1)だけ起立
している関係上、その逃し凹溝(68)もこれらと対応
位置する言わば2列として、各後方弯曲翼(67)の中
途部に切り欠かれていることは、言うまでもない。
【0058】(69)は上記コイン受け入れ孔(66)
の隣り合う相互間に介在する位置関係として、そのコイ
ン受け入れ孔(66)のP.C.D(D1)よりも径小
なP.C.D(Pitch Circle Diameter)(D2)上に開
口分布された複数(図例では合計6個)のリベット植込
み孔であり、後述の皿リベットと対応する円錐皿穴型を
呈している。
【0059】又、(70)はやはりコイン受け入れ孔
(66)の隣り合う相互間に介在する全体的な放射対称
分布型として、そのコイン受け入れ孔(66)のP.
C.D(D1)よりも径大なP.C.D(Pitch Circle
Diameter)(D3)上に開口形成された複数(図例では
合計6個)のピン植込み孔であり、後述の押えピンと対
応する段付き穴形態をなしている。しかも、そのピン植
込み孔(70)の複数は上記後方弯曲翼(67)におけ
る就中先端側翼片(67b)の前端角隅部に対応位置し
ている。
【0060】(B)は上記ディスクローター本体(5
7)を補強するための表面カバーであり、好ましくは約
0.4mmの一定厚みを備えたステンレス鋼板やその他の
コイン(C)よりも硬い平滑な金属板から、図16、1
7のようなディスクローター本体(57)と対応する大
きさ・形状に予じめ塑性加工されている。
【0061】即ち、その円形な表面カバー(B)の中心
部には、上記ディスクローター本体(57)の円錐凸子
逃し孔(71)が円形に切り欠かれているほか、同じく
ディスクローター本体(57)の各コイン受け入れ孔
(66)と対応合致する円形な縁取り口筒片(72)の
複数が、その表面カバー(B)から裏向き連続的に切り
起されてもいる。その縁取り口筒片(72)によって上
記コイン受け入れ孔(66)の開口縁部を被覆し、その
コイン受け入れ孔(66)がコイン(C)と直かに接触
しないようになっているのである。
【0062】又、上記表面カバー(B)における縁取り
口筒片(72)の隣り合う相互間からは、ディスクロー
ター本体(57)のリベット植込み孔(69)と対応合
致する円錐皿孔(73)と、同じく上記ピン植込み孔
(70)と対応合致する段付き孔(74)との2種が、
やはり裏向き連続的に切り起されている。
【0063】更に、(75)はその円錐皿孔(73)と
段付き孔(74)との隣り合う相互間に介在しつつ、や
はり表面カバー(B)からコイン(C)の厚み(t)と
ほぼ対応する一定高さ(h3)だけ、逆な表向きに曲げ
起された円錐型の攪拌凸子であり、上記円錐皿孔(7
3)や段付き孔(74)よりも少ない複数(図例では合
計3個)として、好ましくは上記ディスクローター本体
(57)におけるコイン受け入れ孔(66)のP.C.
D(D1)上に対応分布している。
【0064】そして、このような表面カバー(B)はそ
の円錐皿孔(73)からリベット植込み孔(69)へ圧
入される皿リベット(76)の複数と、上記段付き孔
(74)からピン植込み孔(70)へ圧入される押えピ
ン(77)の複数によって、上記ディスクローター本体
(57)の表面へ被着一体化されている。その皿リベッ
ト(76)の径大な頭部(76a)と押えピン(77)
の径大な頭部(77a)によって、上記表面カバー
(B)をディスクローター本体(57)の表面へ押え付
け固定し、そのディスクローター本体(57)から抜け
出さぬようになっている。
【0065】その場合、図13、14から明白なよう
に、皿リベット(76)は真鋳(黄銅)から成り、その
径大な頭部(76a)が表面カバー(B)の表面とほぼ
面一状態を保つように、径小な脚軸部(76b)の先端
がディスクローター本体(57)の裏面へかしめ付けら
れている。
【0066】このような皿リベット(76)に比して、
上記押えピン(77)は径大な頭部(77a)と径小な
脚軸部(77b)を備えた段付き形態のステンレス鋼棒
から成り、その径大な頭部(77a)はやはり表面カバ
ー(B)の表面とほぼ面一状態を保っているが、径小な
脚軸部(77b)はディスクローター本体(57)の裏
面から、そのディスクローター本体(57)の上記後方
弯曲翼(67)とほぼ同じ一定高さ(h2)だけ突出さ
れている。
【0067】そのディスクローター本体(57)のピン
植込み孔(70)へ圧入一体化された押えピン(77)
の径小な脚軸部(77b)は、上記した通り後方弯曲翼
(67)を形作る先端側翼片(67b)の前端角隅部へ
臨む位置関係にあり、ディスクローター(R)が時計方
向(F)へ回転進行するに連れて、その回転遠心力によ
りディスクローター本体(57)のコイン受け入れ孔
(66)から送り出されることとなるコイン(C)と接
触し、上記後方弯曲翼(67)の先端側翼片(67b)
がコイン(C)と摺擦して摩耗したり、或いはその前端
角隅部から欠落したりすることを防止する。尚、上記押
えピン(77)における径小な脚軸部(77b)の根元
には、ディスクローター本体(57)のピン植込み孔
(70)へ強固に喰い付かせるための凹凸粗面(77
c)が、ローレット加工などによって付与されてもい
る。
【0068】更に言えば、上記押えピン(77)の径小
な脚軸部(77b)と接触するコイン(C)は、そのデ
ィスクローター(R)の後方弯曲翼(67)によりコイ
ン搬送路(P)を押し進め搬送される過程において、上
記ローター受け入れ凹溝(G)の縁取り補強面金(2
1)と接触し、しかもその縁取り補強面金(21)は固
定ビス(22)と接地アース線(23)を介して、ホッ
パー型コイン払出し装置の据付け台(10)や遊技機へ
電気的に接続配線されているため、上記ディスクロータ
ー(R)による攪拌中のコイン(C)に静電気が発生
し、これに起因してコイン(C)のカウントセンサー
(36)やその制御回路基板などが誤動作するおそれ
を、予防することにも役立つと言える。
【0069】上記構成を備えた本発明のホッパー型コイ
ン払出し装置では、コイン搬送用ディスクローター
(R)がその駆動用モーター(12)によって、図3、
4、19の時計方向(F)へ回転されると、コイン収容
ホッパー(18)内に収容されている大量のコイン
(C)が、1枚づつ自づとディスクローター本体(5
7)のコイン受け入れ孔(66)を通じて、そのロータ
ー受け盤(17)のローター受け入れ凹溝(G)との上
下相互間に画定されているコイン搬送路(P)へ取り込
まれ、上記ディスクローター本体(57)から裏向きに
突出している後方弯曲翼(67)により、そのコイン搬
送路(P)内をコイン誘導子(49)に向かって押し進
め搬送される。
【0070】そのコイン誘導子(49)はコイン搬送路
(P)内に起立しつつも、上記ローター受け盤(17)
に切り欠かれたコイン払出し口(O)の付近に対応位置
しているほか、そのコイン払出し口(O)にはカウンタ
ー(A)のカウントローラー(29)も張り出し付勢状
態に臨まされているため、上記時計方向(F)に押し進
め搬送されてきたコイン(C)は、やがてコイン誘導子
(49)により一旦受け止められて、上記コイン搬送路
(P)からコイン払出し口(O)へ方向を変えるように
誘導され、そのコイン(C)に働くディスクローター
(R)の回転遠心力とも相俟って、上記コイン払出し口
(O)から円滑に払い出されることとなる。
【0071】上記ディスクローター本体(57)のコイ
ン受け入れ孔(66)内へ受け入れられて、その回転に
よる押し進め搬送中のコイン(C)に対しては、コイン
収容ホッパー(18)内に言わば待機中として収容され
ているコイン(C)の押し下げ荷重が加わるが、その荷
重は上記ディスクローター本体(57)の表面カバー
(B)に受け持たれ、そのフラットな表面をコイン
(C)が滑ることになるため、ディスクローター本体
(57)の表面がコイン(C)との摺擦によって、切削
されてしまう如く不正な凹凸状態に変形するおそれはな
い。そのため、図3と対応する図20の変形実施形態か
ら示唆されるように、直径(d)が大きなコイン(C)
の搬送用ディスクローター(R)として、ますます有効
となる。
【0072】又、上記押し進め搬送中の回転遠心力を受
けたコイン(C)は図18に示す如く、ディスクロータ
ー本体(57)のコイン受け入れ孔(66)から後方弯
曲翼(67)の凸曲面(前面)(67f)に沿って、上
記表面カバー(B)における押えピン(77)の脚軸部
(77b)と接触し乍ら、徐々にコイン払出し口(O)
へ送り出されることとなり、不慮に巻き込む如く上記コ
イン受け入れ孔(66)内へ復帰してしまうおそれがな
い。このことには、上記ローター受け盤(17)が一定
角度(α)の傾斜設置状態にあって、そのローター受け
入れ凹溝(G)の斜め上部位置にコイン払出し口(O)
が切り欠かれていることも、効果的に働くと言える。
【0073】そして、上記コイン払出し口(O)を通過
するコイン(C)の円周面が図19に示す如く、そのコ
イン払出し口(O)の開口幅(w1)を狭小に制限付勢
しているカウントローラー(29)と必らず接触し、そ
のカウンター(A)のカウントアーム(32)が回動支
点軸(33)の廻りに回動作用するため、その他端部の
検出片(37)を検出するカウントセンサー(36)に
より、上記コイン(C)の払出し枚数が正確にカウント
されるのである。
【0074】尚、上記ディスクローター(R)によるコ
イン(C)の押し進め搬送中、万一コイン(C)の咬み
込み現象が発生しても、上記カウンター(A)のカウン
トアーム(32)とセパレーター(S)のセパレートア
ーム(51)が1本の共通な回動支点軸(33)へ、別
個独立して回動できるように枢着されており、そのセパ
レートアーム(51)の一端部には遊転するセパレート
ローラー(30)が軸支されているため、上記コイン
(C)の咬み込み状態を自働瞬間的に解消することがで
きる。
【0075】但し、上記セパレーター(S)の設置を省
略して、その代りにコイン(C)の咬み込み現象を検知
するセンサー(図示省略)と、そのセンサーの検知信号
により逆転される可逆モーター(12)とを採用し、コ
イン(C)を咬み込んだ場合には上記ディスクローター
(R)を反時計方向へ逆転させて、その咬み込み状態を
解除するように定めても良い。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明では硬質な合成樹
脂から表面のフラットな円盤型に成形されたディスクロ
ーター本体(57)の中心部には表向きに突出する円錐
凸子(58)と裏向きに突出する回転駆動用モーター
(12)への取付ボス(59)を、同じくディスクロー
ター本体(57)の周縁部には表向きに突出するコイン
係止フランジ(60)を、上記中心部と周縁部との相互
中間帯域には全体的な放射対称型に開口分布する複数の
円形なコイン受け入れ孔(66)を各々設けると共に、
【0077】同じくディスクローター本体(57)にお
ける上記コイン受け入れ孔(66)の隣り合う相互間か
らは、回転進行方向(F)の後面が各コイン受け入れ孔
(66)の開口縁部に沿って弯曲する凹曲面(67r)
となり、且つ前面が凸曲面(67f)となる後方弯曲翼
(67)の複数を裏向きに突出させたホッパー型コイン
払出し装置のコイン搬送用ディスクローター(R)にお
いて、
【0078】ステンレス鋼板やその他のコイン(C)よ
りも硬い平滑な金属板から上記ディスクローター本体
(57)と対応する大きさ・形状として、その円錐凸子
(58)の逃し孔(71)と各コイン受け入れ孔(6
6)の縁取り口筒片(72)とが予じめ塑性加工された
表面カバー(B)を、上記ディスクローター本体(5
7)のフラットな表面へ皿リベット(76)と押えピン
(77)との複数づつにより被着一体化させてあるた
め、図21〜23に基いて説明した従来技術の課題を完
全に改良できる効果がある。
【0079】即ち、本発明の上記構成によれば、ステン
レス鋼板やその他のコイン(C)よりも硬い平滑な金属
板から、予じめ合成樹脂製のディスクローター本体(5
7)と対応する大きさ・形状に塑性加工された表面カバ
ー(B)を、そのディスクローター本体(57)の表面
へ複数づつの皿リベット(76)と押えピン(77)に
よって被着一体化してあるため、不良品の発生するおそ
れがなく、誰でも均一な品質に組み立てることができ、
量産効果の向上にも役立つ。
【0080】又、合成樹脂製ディスクローター本体(5
7)におけるコイン受け入れ孔(66)の開口縁部が、
金属製表面カバー(B)の縁取り口筒片(72)によっ
て、コイン(C)と接触しない被覆状態に縁取りされて
いるため、そのコイン受け入れ孔(66)が金属製コイ
ン(C)と繰り返し摺擦するも摩耗せず、コイン搬送用
ディスクローター(R)の耐用性に優れる。
【0081】更に、合成樹脂製ディスクローター本体
(57)とその金属製表面カバー(B)とは予じめ別個
独立しており、上記皿リベット(76)と押えピン(7
7)を介して組み立て一体化されているため、その皿リ
ベット(76)と押えピン(77)を強制的に抜き取れ
ば、容易に分別処理することができ、その各個の再利用
も可能である。
【0082】特に、請求項2の構成を採用するならば、
上記ディスクローター本体(57)に対する表面カバー
(B)の押えピン(77)を兼用して、その押えピン
(77)がディスクローター本体(57)の裏面から突
出する脚軸部(77b)により、コイン押し進め搬送用
の後方弯曲翼(67)を防護することもでき、そのコイ
ン(C)との摺擦による後方弯曲翼(67)の摩耗や、
その前端角隅部からの欠損などを確実に防止し得る効果
がある。
【0083】請求項3の構成を採用するならば、そのコ
イン受け入れ孔(66)の隣り合う狭い相互間に効率良
く点在分布する皿リベット(76)と押えピン(77)
との複数づつにより、ディスクローター本体(57)へ
その表面カバー(B)を全体的に安定良く、且つ強固に
被着一体化させることができるほか、上記コイン受け入
れ孔(66)のP.C.D(D1)上に対応位置する関
係として、その表面カバー(B)から表向きに突出する
複数の円錐型攪拌凸子(75)により、ディスクロータ
ー本体(57)の円錐凸子(58)と相俟って、大量の
コイン(C)をすばやく攪拌作用し得る効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホッパー型コイン払出し装置の組
立状態を示す側面図である。
【図2】図1の一部を抽出して示す拡大断面図である。
【図3】コイン収容ホッパーを取りはずして示すコイン
払出し装置の平面図である。
【図4】コイン搬送用ディスクローターを破断して示す
図3に対応する平面図である。
【図5】コイン誘導子の取付部分を示す拡大断面図であ
る。
【図6】ローター受け盤を抽出して示す平面図である。
【図7】そのローター受け盤から取りはずしたローター
受け入れ凹溝の縁取り補強面金を示す斜面図である。
【図8】図6の横方向から見た側面図である。
【図9】図6の上方から見た正面図である。
【図10】図6の10−10線に沿う拡大断面図であ
る。
【図11】図6の裏方向から見た底面図である。
【図12】コイン搬送用ディスクローターを抽出して示
す平面図である。
【図13】図12の13−13線に沿う拡大断面図であ
る。
【図14】図13の一部を抽出して示す拡大断面図であ
る。
【図15】図12の底面図である。
【図16】表面カバーを抽出して示す平面図である。
【図17】図16の17−17線に沿う拡大断面図であ
る。
【図18】図15の部分拡大底面図である。
【図19】コインの正常な払出しカウント作用を示す図
4に対応する平面図である。
【図20】ディスクローターの変形実施形態を示す図3
に対応する平面図である。
【図21】従来のディスクローターを抽出して示す平面
図である。
【図22】図21の底面図である。
【図23】図21の23−23線断面図である。
【符号の説明】
(10)・据付け台 (12)・モーター (17)・ローター受け盤 (18)・コイン収容ホッパー (22)・固定ビス (23)・接地アース線 (27)・コイン誘導片 (29)・カウントローラー (30)・セパレートローラー (31)・移動ガイド孔 (32)・カウントアーム (33)・回動支点軸 (35)・枢支ピン (36)・カウントセンサー (37)・検出片 (40)・引張りコイルバネ (49)・コイン誘導子 (51)・セパレートアーム (52)・枢支ピン (56)・引張りコイルバネ (58)・ディスクローター本体 (66)・コイン受け入れ孔 (67)・後方弯曲翼 (71)・円錐凸子逃し孔 (72)・縁取り口筒片 (73)・円錐皿孔 (74)・段付き孔 (75)・攪拌凸子 (76)・皿リベット (77)・押えピン (A)・カウンター (B)・表面カバー (C)・コイン (F)・ディスクローターの回転方向 (G)・ローター受け入れ凹溝 (M)・バネ受け台 (O)・コイン払出し口 (P)・コイン搬送路 (R)・コイン搬送用ディスクローター (S)・セパレーター

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬質な合成樹脂から表面のフラットな円盤
    型に成形されたディスクローター本体(57)の中心部
    には表向きに突出する円錐凸子(58)と裏向きに突出
    する回転駆動用モーター(12)への取付ボス(59)
    を、同じくディスクローター本体(57)の周縁部には
    表向きに突出するコイン係止フランジ(60)を、上記
    中心部と周縁部との相互中間帯域には全体的な放射対称
    型に開口分布する複数の円形なコイン受け入れ孔(6
    6)を各々設けると共に、 同じくディスクローター本体(57)における上記コイ
    ン受け入れ孔(66)の隣り合う相互間からは、回転進
    行方向(F)の後面が各コイン受け入れ孔(66)の開
    口縁部に沿って弯曲する凹曲面(67r)となり、且つ
    前面が凸曲面(67f)となる後方弯曲翼(67)の複
    数を裏向きに突出させたホッパー型コイン払出し装置の
    コイン搬送用ディスクローター(R)において、 ステンレス鋼板やその他のコイン(C)よりも硬い平滑
    な金属板から上記ディスクローター本体(57)と対応
    する大きさ・形状として、その円錐凸子(58)の逃し
    孔(71)と各コイン受け入れ孔(66)の縁取り口筒
    片(72)とが予じめ塑性加工された表面カバー(B)
    を、上記ディスクローター本体(57)のフラットな表
    面へ皿リベット(76)と押えピン(77)との複数づ
    つにより被着一体化させたことを特徴とするホッパー型
    コイン払出し装置におけるコイン搬送用ディスクロータ
    ーの補強構造。
  2. 【請求項2】各押えピン(77)を径大な頭部(77
    a)と径小な脚軸部(77b)とから成る段付き形態と
    して、その径大な頭部(77a)の表面を表面カバー
    (B)とのほぼ面一状態に保つ一方、 上記径小な脚軸部(77b)をディスクローター本体
    (57)の裏面から後方弯曲翼(67)とほぼ同じ高さ
    (h2)だけ突出させて、そのディスクローター本体
    (57)の回転進行に連れてコイン受け入れ孔(66)
    から送り出されることになるコイン(C)と接触するよ
    うに定めたことを特徴とする請求項1記載のホッパー型
    コイン払出し装置におけるコイン搬送用ディスクロータ
    ーの補強構造。
  3. 【請求項3】皿リベット(76)をコイン受け入れ孔
    (66)の隣り合う相互間に点在分布する複数として、
    そのコイン受け入れ孔(66)のP.C.D(D1)よ
    りも径小なP.C.D(D2)上に圧入一体化する一
    方、 押えピン(77)もコイン受け入れ孔(66)の隣り合
    う相互間に点在分布する複数として、そのコイン受け入
    れ孔(66)のP.C.D(D1)よりも径大なP.
    C.D(D3)上に圧入一体化すると共に、 表面カバー(B)における上記コイン受け入れ孔(6
    6)のP.C.D(D1)上に対応位置する部分から、
    その皿リベット(76)や押えピン(77)よりも少な
    い複数の円錐型攪拌凸子(75)を、コイン(C)の厚
    み(t)とほぼ同じ高さ(h3)だけ表向きに曲げ起し
    たことを特徴とする請求項1記載のホッパー型コイン払
    出し装置におけるコイン搬送用ディスクローターの補強
    構造。
JP2002078413A 2002-03-20 2002-03-20 ホッパー型コイン払出し装置におけるコイン搬送用ディスクローターの補強構造 Expired - Fee Related JP3706838B2 (ja)

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