JP3095940B2 - 球払出機 - Google Patents

球払出機

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JP3095940B2
JP3095940B2 JP06050235A JP5023594A JP3095940B2 JP 3095940 B2 JP3095940 B2 JP 3095940B2 JP 06050235 A JP06050235 A JP 06050235A JP 5023594 A JP5023594 A JP 5023594A JP 3095940 B2 JP3095940 B2 JP 3095940B2
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孝俊 武本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、球を遊技媒体とするパ
チンコ機あるいは球貸し機等において、球の自動賞出や
自動払出等を行なうために、所定数の球を払い出すのに
用いられる球払出機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の球払出機の中で、最も一
般的な構造としてはソレノイドを用いたものがある。す
なわち、パチンコ球が通過する球通過ガイド内に、ソレ
ノイドのプランジャや、プランジャに取付けた係止部材
等を挿脱可能に臨ませたものであり、具体的には、実開
昭52−23281号、実開平2−32885号、及び
実開平3−24181号公報に示すようなものである。
これらは何れも、球通過ガイドから所定数のパチンコ球
が払い出された時点でソレノイドを励磁して、プランジ
ャや係止部材等を球通過ガイド内に挿入させ、球通過ガ
イド内における球の通過を機械的に阻止するように構成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の技術では、ソレノイドのプランジャや係止部材
等を球通過ガイド内に挿入させるタイミングが難しいと
いう問題点があった。つまり、係止部材等が丁度、球通
過ガイド内における球と球との間に挿入するように設定
しなければならず、そのタイミングを図ることは困難で
あった。
【0004】それにより、係止部材等により球通過ガイ
ド内の球を係止する瞬間における球の流下状態によって
は、係止部材等と球通過ガイド内壁との間に払い出すべ
き球を挟みこんでしまい、球の払出数にバラツキが生じ
て正確な数の球の払い出ができないおそれがあった。ま
た、係止部材等が球通過ガイド内における球にその半径
方向からまともに衝突してしまうと、係止部材等の挿入
の際に無理な力がかり、作動不良が発生するおそれもあ
った。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、球を払い出しを途中でタイミング
良く停止させることが可能であり、球の払出し精度を向
上させて正確な数の球の払出しができ、しかも球の払出
しの停止時に無理な力がかかることがなく作動不良を防
止することができる球払出機を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、 1 遊技媒体である球を所定数払い出すための球払出機
(10)において、供給された球が1列に整列した状態
で流下する球通過ガイド(20)と、前記球通過ガイド
(20)から離隔した払出位置と、球通過ガイド(2
0)に近接した払出停止位置とに移動可能に配されたベ
ース部材(30)と、前記ベース部材(30)に揺動可
能に枢着され、該ベース部材(30)が前記払出停止位
置に移動した際に前記球通過ガイド(20)内を臨み、
かつガイド内方向に付勢された揺動端(45)を備え、
該揺動端(45)に球通過ガイド(20)内を流下する
球が当接すると、その球を通過不能に拘束しながらガイ
ド外方向に押し返されて揺動すべく配された押圧部材
(40)と、前記ベース部材(30)に揺動可能に枢着
され、前記押圧部材(40)の揺動端(45)に近接し
たガイド下流位置にて球通過ガイド(20)内を臨める
下方揺動端(57)を備え、前記押圧部材(40)のガ
イド外方向への揺動に伴って前記下方揺動端(57)が
ガイド内方向に揺動し、該下方揺動端(57)が球通過
ガイド(20)内を遮って球の通過を停止させるべく、
前記押圧部材(40)に従動可能に連結された係止部材
(50)と、を有することを特徴とする球払出機(1
0)に存する。
【0007】また、別の観点からの発明の要旨とすると
ころは、 2 前記球通過ガイド(20)の上流側を向く前記ベー
ス部材(30)の一端側(30a)に、前記係止部材
(50)を枢着する一方、前記球通過ガイド(20)の
下流側を向くベース部材(30)の他端側(30b)
に、前記押圧部材(40)をその表面上にも突出する枢
軸(43)を介して枢着し、前記係止部材(50)は、
その揺動中心(54)からベース部材(30)の他端側
(30b)まで延びた後、下方揺動端(57)側が球通
過ガイド(20)と略直交する方向に折曲するよう形成
され、前記揺動中心(54)と下方揺動端(57)との
間に、前記押圧部材(40)の枢軸(43)が挿通して
案内される揺動範囲規制用の第1ガイド溝(57)を設
け、かつ該第1ガイド溝(57)と前記揺動中心(5
4)との間に第2ガイド溝(56)を設け、前記押圧部
材(40)は、その揺動端(45)が前記係止部材(5
0)の下方揺動端(57)に向って延びる一方、その基
端側(40a)が前記枢軸(43)より更に前記ベース
部材(30)の一端側(30a)に延びるよう形成さ
れ、該基端側(40a)に、押圧部材(40)の揺動に
伴い前記係止部材(50)が従動すべく前記第2ガイド
溝(56)に押引き可能に嵌合するカムフォロア(4
4)を突設したことを特徴とする1項記載の球払出機
(10)に存する。
【0008】また、別の観点からの発明の要旨とすると
ころは、 3 前記球通過ガイド(20)は、斜め下方に延びる傾
斜経路(22)と、該傾斜経路(22)の下流側に連な
り略垂直に下方に延びる垂直経路(23)とからなり、
前記係止部材(50)の下方揺動端(57)が球通過ガ
イド(20)内を遮って球の通過を停止させる係止箇所
を、前記傾斜経路(22)と垂直経路(23)との境付
近に設定したことを特徴とする1項又は2項記載の球払
出機(10)に存する。
【0009】更に、別の観点からの発明の要旨とすると
ころは、前記球通過ガイド(20)の途中に、該球通過
ガイド(20)内を通過する球を検出する検知手段(7
0)を設け、前記検知手段(70)が所定数の球を検出
した時に、それに応じて駆動手段(60)が作動し前記
ベース部材(30)が払出位置から払出停止位置に移動
すべく構成したことを特徴とする1項,2項又は3項記
載の球払出機(10)に存する。
【0010】
【作用】球払出機(10)によって球を払い出す場合に
は、駆動手段(60)を作動させてベース部材(30)
を球通過ガイド(20)から離隔した払出位置に保持す
ればよい。ベース部材(30)が払出位置にあれば球通
過ガイド(20)内を遮るものはなく、球通過ガイド
(20)に供給された球は1列に整列した状態で流下
し、順次払い出される。
【0011】所定数の球が払い出された後に球の払い出
しを停止するには、前記ベース部材(30)を球通過ガ
イド(20)に近接した払出停止位置に移動させればよ
い。ベース部材(30)が払出停止位置に移動すると、
該ベース部材(30)に揺動可能に枢着された押圧部材
(40)の揺動端(45)が球通過ガイド(20)内を
臨む。
【0012】押圧部材(40)の揺動端(45)が球通
過ガイド(20)内を通過する球に当接すると、その球
を揺動端(45)は通過不能に拘束しながら、付勢力に
抗しつつガイドの外側方向に押し返されるように揺動す
る。このような押圧部材(40)のガイド外方向への揺
動に伴って、前記ベース部材(30)に揺動可能に枢着
された係止部材(50)は、押圧部材(40)との連結
関係によりガイド内方向へ揺動する。すなわち、係止部
材(50)は押圧部材(40)に従動し、その下方揺動
端(57)が押圧部材(40)の揺動端(45)に近接
した球通過ガイド(20)の下流位置にてガイド内に入
り込み、球の通過を停止させる。
【0013】このように球の払い出しの停止は、先ず押
圧部材(40)が球通過ガイド(20)内の球を仮止め
的に通過不能に拘束することにより行なわれ。この場
合、押圧部材(40)の揺動端(45)がちょうど球通
過ガイド(20)内を通過中の球にまともに衝突するよ
うなタイミングでもって、前記ベース部材(30)が払
出停止位置に移動しても、押圧部材(40)は付勢力に
抗して適宜押し返されるように設定されているから、無
理な力がかかることはない。
【0014】次に前記押圧部材(40)のガイド外方向
への揺動に伴って、逆に係止部材(50)の下方揺動端
(57)がガイド内方向へ揺動してガイド内に入り込
み、前記押圧部材(40)による球の拘束を補完する。
それにより、押圧部材(40)の揺動端(45)によっ
て拘束された球に続く上流側の球の払い出しは停止す
る。この場合、係止部材(50)の下方揺動端(57)
は、押圧部材(40)の揺動端(45)に近接したガイ
ド下流位置にて球通過ガイド(20)内を遮る。
【0015】従って、係止部材(50)の下方揺動端
(57)がガイド内に入り込む時点では、押圧部材(4
0)の揺動端(45)により拘束される球の直前にあっ
た球は既に下流側に流下しているため、係止部材(5
0)の下方揺動端(57)が通過ガイド内の球にまとも
に衝突する可能性はほとんどない。
【0016】例えば、前記球通過ガイド(20)を傾斜
経路(22)と垂直経路(23)とから構成し、係止部
材(50)の下方揺動端(57)による球の係止箇所
を、前記傾斜経路(22)と垂直経路(23)との境付
近に設定すれば、押圧部材(40)の揺動端(45)に
より拘束される球の直前にあった球は、迅速に垂直経路
(23)内を真下方向へ流下するため、より確実に下方
揺動端(57)が球に衝突するタイミングを回避するこ
とができる。
【0017】また、球通過ガイド(20)の途中に通過
する球を検出する検知手段(70)を設け、該検知手段
(70)が所定数の球を検出した時に、それに応じて駆
動手段(60)が作動し前記ベース部材(30)が払出
位置から払出停止位置に移動すべく構成すれば、確実に
球の払い出しをある時点でもって停止させることが可能
となり、正確な数の球の払い出しが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。図1〜図16は本発明の一実施例を示している。
本実施例に係る球払出機10は、パチンコ機内部におい
て所定数の賞球を遊技客側に払い出すための賞球計数機
である。なお、本発明に係る球払出機は本実施例の如く
賞球計数機に用途が限定されるものではなく、球を遊技
媒体とするパチンコ機あるいは球貸し機等において、球
の自動賞出や自動払出等を行なうために用いる種々の装
置として応用することができる。
【0019】図1及び図2に示すように、箱型のハウジ
ング11の内部に、球通過ガイド20と、球通過ガイド
20に近接した位置と離隔した位置とに移動可能なベー
ス部材30と、ベース部材30にそれぞれ揺動可能に枢
着された押圧部材40及び係止部材50と、ベース部材
30を移動させる駆動手段60等を内装してなる。
【0020】球通過ガイド20は、供給されたパチンコ
球Pを1列に整列させて通過させる球通路であり、ハウ
ジング11の内側に一体成形されている。更に詳しく
は、球通過ガイド20は途中2箇所で屈曲しており、ハ
ウジング11の上部一端側にて垂直に延びる上部垂直経
路21と、ハウジング11の中央部にて上部垂直経路2
1より斜め下方に緩やかに延びる傾斜経路22と、該傾
斜経路22の下流側に連なり垂直に下方に延びる下部垂
直経路23との3つの部位が連なっている。
【0021】上部垂直経路21の上流端は、ハウジング
11の上部に球入口21aとして開口しており、この球
入口21aは図示省略した球貯留タンクに他部材を介し
て連通されている。また、下部垂直経路23の下流端
は、ハウジング11の底部に球出口23aとして開口し
ている。この球出口23aは図示省略したパチンコ機前
面の球受皿に他部材を介して連通されている。
【0022】傾斜経路22と下部垂直経路23との境付
近には、経路上方に向って開口した切欠溝22aが形成
されている。この切欠溝22aは、後述する押圧部材4
0及び係止部材50の各揺動端が球通過ガイド20内に
入り込むためのものである。また、球出口23aの両脇
付近には、球通過ガイド20内を通過する球Pの通過を
検出する検知手段70が配されている。
【0023】検知手段70は、下部垂直経路23内を挟
んで相互に対向する投光部71と受光部72とを具備し
てなり、通過する球Pを検出する度に信号を出力するよ
う設定されている。なお、検知手段70は光センサに限
定されるものではなく、フォトセンサ等の近接センサ
や、玉の接近を検知する磁気センサ等により構成しても
よいものである。
【0024】図1に示すように、ハウジング11の正面
側には支持ブラケット65を介して駆動手段60が取付
けられている。駆動手段60は、前記検知手段70の出
力信号に応答してベース部材30を上下方向に選択的に
移動させる自己保持型ソレノイドである。自己保持型ソ
レノイドは、正負何れか一方のパルス信号を受けた時に
励磁して突出動作をし、かかる突出状態に永久磁石によ
り保持される一方、正負何れか他方のパルス信号を受け
た時に励磁して没入動作をし、かかる没入状態に永久磁
石により保持されるプランジャ61を有している。
【0025】プランジャ61は突出した時に支持ブラケ
ット65の上片部66に当接するように設定されてい
る。また、プランジャ61の先端には凹部62が形成さ
れており、かる凹部62には枢軸ピン63を介して後述
するベース部材30のアーム片33が連結されている。
なお、本実施例に係る駆動手段60は自己保持型ソレノ
イドにより構成されているが、これに限定されるもので
はなく、例えば通常のソレノイドやモータ等によって駆
動手段を構成してもよい。
【0026】図8〜図10に示すようにベース部材30
は、天井部31と、該天井部31の前後端縁より下方に
向って相互に対向して延びる略台形の正面部32A、及
び背面部32Bとを有する。正面部32Aの略中央に
は、前述したプランジャ61に連結するためのアーム片
33が突設され、その先端側には枢軸ピン63が挿通す
る連結孔34が穿設されている。一方、背面部32Bの
略中央には、図2に示すハウジング11の背面壁に形成
されたガイド溝12に移動可能に嵌合し、ベース部材3
0の移動方向を規制する突条37が設けられている。
【0027】正面部32A及び背面部32Bの一端側3
0aには相互に合致する箇所に、後述する係止部材50
を揺動可能に枢着するための枢支孔35,35が穿設さ
れている。一方、正面部32A及び背面部32Bの他端
側30bにも相互に合致する箇所に、後述する押圧部材
40を揺動可能に枢着するための枢支孔36,36が穿
設されている。
【0028】このようなベース部材30は、図1及び図
3に示す如く球通過ガイド20から離隔した払出位置
と、図5に示す如く球通過ガイド20に近接した払出停
止位置とに移動すべく、前記駆動手段60のプランジャ
61に連結されている。また、ベース部材30は、その
一端側30aが球通過ガイド20の上流側を向く一方、
他端側30bが球通過ガイド20の下流側を向くように
配されている。図6及び図7に示すように、ベース部材
30の一端側30aには枢軸54を介して係止部材50
が揺動可能に枢着されており、他端側30bには枢軸4
3を介して押圧部材40が揺動可能に枢着されている。
【0029】図11〜図13に示すように、係止部材5
0はその揺動中心となる一端側50aから揺動端側とな
る他端側50bにかけて長手方向に延びる枠型に形成さ
れており、その内側は後述する押圧部材40を収納する
ための中空部51と成っている。係止部材50の一端側
50aには、ベース部材30の枢支孔35,35に合致
した挿通孔53が穿設されている。
【0030】係止部材50の他端側50bには、略直角
に下方に延びる爪状の下方揺動端57が連なっている。
また、係止部材50の一端側50aと他端側50bとの
略中間位置には、後述する押圧部材40の枢軸43が挿
通して案内される第1ガイド溝55,55が設けられて
いる。更に、係止部材50の挿通孔53と第1ガイド溝
55との略中間位置には、後述する押圧部材40のカム
フォロア44が押引き可能に嵌合する第2ガイド溝5
6,56が設けられている。
【0031】図14〜図16に示すように、押圧部材4
0は略く字形に形成されており、前記係止部材50の中
空部51に収納される厚さを有している。押圧部材40
の屈曲点付近には回動中心部41が形成されており、該
回動中心部41には、前記係止部材50の第1ガイド溝
55に対応し、かつ前記ベース部材30の枢支孔36,
36に合致した挿通孔42が穿設されている。
【0032】押圧部材40の基端側40aは回動中心部
41より延出しており、かかる基端側40aにはその表
面上に突出し、前記係止部材50の第2ガイド溝56に
押引き可能に嵌合するカムフォロア44が設けられてい
る。押圧部材40の他端側40bは、基端側40aより
更に長く回動中心部41から延出しており、その先は揺
動端45となっている。
【0033】図6及び図7に示すように、係止部材50
はベース部材30の内側に挿入されており、揺動中心と
なる一端側50aの挿通孔53(図11参照)及びベー
ス部材30の枢支孔35,35(図8参照)に嵌合する
枢軸54によって、ベース部材30の一端側30aに枢
着されている。また、係止部材50は、ベース部材30
の内側において該ベース部材30の一端側30aから他
端側30bまで延びるように配されており、係止部材5
0の第1ガイド溝55,55はベース部材30の枢支孔
36,36に重なり合っている。
【0034】押圧部材40は係止部材50の中空部51
に挿入されており、回動中心部41の挿通孔42(図1
4参照)に嵌合した枢軸43を介して、ベース材30の
他端側30bに枢着されている。更に詳しく言えば、押
圧部材40の揺動中心となる枢軸43は回動中心部41
の表面上に突出し、かかる枢軸43は前記係止部材50
の第1ガイド溝55,55に相対的に移動可能に挿通
し、更にその外側にあるベース部材30の枢支孔36,
36(図8参照)に嵌合している。
【0035】押圧部材40の揺動端45は、係止部材5
0の下方揺動端57の手前に向って延びており、かかる
揺動端45はバネ46によって、ベース部材30が払出
停止位置に移動した際に球通過ガイド20の切欠溝22
aよりガイド内に入り込むガイド内方向(図5中におい
て枢軸43を中心とした反時計回り方向)に付勢されて
いる。一方、押圧部材40の基端側40aは、係止部材
50の一端側50aに向ってベース部材30の一端側3
0aへ少し延出しており、かかる基端側40aに突設さ
れたカムフォロア44,44は、押圧部材40の揺動に
伴い係止部材50が従動すべく、第2ガイド溝56に押
引き可能に嵌合している。
【0036】以上より押圧部材40の揺動端45は、ベ
ース部材30が図4に示す払出停止位置に移動した際に
球通過ガイド20内に入り込み、該揺動端45に球通過
ガイド20内を流下する球Bが当接するとその球を通過
不能に拘束しながらバネ46の付勢力に抗してにガイド
外方向に押し返されるよう設定されている。なお、押圧
部材40の揺動端45をガイド内方向に付勢する手段
は、図示したバネ46に限られることなく、他にコイル
バネや板バネ等を用いてもよい。
【0037】係止部材50の下方揺動端57は、図3〜
図5に示すように、押圧部材40の揺動端45に近接し
たガイド下流位置にて球通過ガイド20内を臨めるよう
に配されている。かかる下方揺動端57は、主としてカ
ムフォロア44と第2ガイド溝56等による押圧部材4
0と係止部材50との相互の連結関係により、記押圧部
材40のガイド外方向への揺動に伴って逆にガイド内方
向に揺動し、球通過ガイド20内を遮るよう設定されて
いる。なお、詳しい相互間の動きについては後述する。
【0038】なお、球払出機10を構成する駆動手段6
0や、検知手段70は、遊技機を集中管理するマイクロ
コンピューター等からなる制御手段に信号線を介して接
続されており、該制御手段によって所定の指令に基づく
正確な数の球を払い出すことができるように設定されて
いる。
【0039】次に作用を説明する。遊技において入賞し
たとき、図示省略した制御手段から駆動手段60に対
し、ベース部材30を上方に移動させるパルス信号が送
られる。駆動手段60が前記パルス信号を入力するとプ
ランジャ61が上方に突出し、それによりベース部材3
0は、通常状態である図5に示す払出停止位置から図1
に示す払出位置へと移動する。
【0040】図1に示すように、ベース部材30が払出
位置、すなわち球通過ガイド20から離隔した位置にあ
れば、球通過ガイド20内を遮るものはなく、球は球通
過ガイド20を通って順次払い出される。球通過ガイド
20の球出口23aから払い出される球は、検知手段7
0により検出され、その都度、検知手段70から制御手
段に検出信号が出力される。
【0041】制御手段は検知手段70から検出信号を受
ける毎に、個々の入賞に対応した賞球数から1ずつ減算
して0になった時点で即座に、ベース部材30を再び元
の払出停止位置に移動させるべく、駆動手段60にパル
ス信号を送る。このように検知手段70が所定数の球を
検出した時に、それに応じて駆動手段60のプランジャ
61が下方に没入するよう作動し、それによりベース部
材30は、図1,図3に示す払出位置から再び図4に示
す元の払出停止位置へと即座に移動する。
【0042】図4に示すように、ベース部材30が払出
停止位置に移動すると、該ベース部材30に揺動可能に
枢着された押圧部材40の揺動端45が、傾斜経路22
と下部垂直経路23との境付近の切欠溝22aを通り、
球通過ガイド20内を臨む。揺動端45が球通過ガイド
20内を通過する球Bに当接すると、その球Bを揺動端
45は通過不能に拘束しながら、バネ46の付勢力に抗
しつつガイド20の外側方向に押し返されるように揺動
する。
【0043】押圧部材40のガイド外方向への揺動する
と、それに伴ってベース部材30に揺動可能に枢着され
た係止部材50は、押圧部材40との連結関係によりガ
イド内方向へと揺動する。更に詳しく言えば、図6及び
図7に示すように、押圧部材40が枢軸43を中心とし
てガイド外方向、すなわち時計回り方向への揺動する
と、係止部材50の第2ガイド溝56に嵌合している押
圧部材40のカムフォロア44が、係止部材50をその
枢軸54を支点としてガイド内方向、すなわち半時計回
り方向へ押圧する。
【0044】それにより、係止部材50は押圧部材40
の揺動に伴って、枢軸54を中心としてガイド内方向に
揺動し、その結果、図5に示すように下方揺動端57
は、切欠溝22aを通って球通過ガイド20内に入り込
み、球の通過を停止させる。すなわち、押圧部材40に
より球Bを押上げようとする力が、係止部材50により
球Bを係止する力に変わる。この場合、押圧部材40に
対する球圧が強くなるほど係止部材50が球を係止する
力が強くなる。また、係止部材50及び押圧部材40の
相互の揺動に伴って、押圧部材40の枢軸43は、係止
部材50の第1ガイド溝55内を下方から上方へと相対
的に移動するため、各部材40,50の揺動範囲は規制
される。
【0045】以上のように球の払い出しの停止は、先ず
押圧部材40が球通過ガイド20内の球を通過不能に拘
束することにより行なわれ。この場合、押圧部材40の
揺動端45がちょうど球通過ガイド20内を通過中の球
にまともに衝突するようなタイミングで、前記ベース部
材30が払出停止位置に移動したとしても、押圧部材4
0はバネ46の付勢力に抗して適宜押し返されるから、
駆動手段60等の各部品に無理な力がかかることはな
い。
【0046】次に押圧部材40のガイド外方向への揺動
に従動して、逆に係止部材50の下方揺動端57がガイ
ド内に確実かつ強固に入り込むため、押圧部材40の揺
動端45によって拘束された球に続く上流側の球の払い
出しは停止する。この場合、係止部材50の下方揺動端
57は、押圧部材40の揺動端45に近接したガイド下
流位置にて球通過ガイド20内を完全に遮るが、かかる
下方揺動端57がガイド内に入り込む時点では、押圧部
材40の揺動端45により拘束される球Bの直前にあっ
た球Aは既に下流側に流下している。
【0047】特に本実施例では、係止部材50の下方揺
動端57による球の係止箇所を、傾斜経路22と垂直経
路23との境付近に設定したため、押圧部材40の揺動
端45により拘束される球Bの直前にあった球Aは、迅
速に垂直経路23内を真下方向へ流下する。従って、下
方揺動端57がガイド内を通過中の球にまともに衝突す
るタイミングをより確実に回避することができる。ま
た、係止部材50の下方揺動端57は、押圧部材40の
揺動端45に近接したガイド内の下流位置にてガイド内
を遮るよう設定されているため、ある程度の自由度のあ
る揺動端45により仮止め的に拘束された球Bに対し、
その半径方向から自由度のない前記下方揺動端57がま
ともに衝突することもない。
【0048】また、前述のように駆動手段60によるベ
ース部材30の移動に伴う押圧部材40の揺動と、係止
部材50の揺動とをリンクさせることで、ベース部材3
0に枢着した押圧部材の揺動端45を、丁度払い出すべ
き球Aとそれに続く球Bとの間にちょうど位置させるよ
うに駆動手段60の作動のタイミングを図る必要は必ず
しもない。従って、駆動手段60の作動のタイミングに
ある程度の幅を持たせることができると共に、正確な数
の球の払出を実現することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明に係る球払出機によれば、ベース
部材が球通過ガイドに近接すると、押圧部材の揺動端が
球通過ガイド内を臨み通過する球を拘束つつガイド外方
向に揺動する一方、係止部材の下方揺動端がガイド内方
向に揺動し、前記揺動端に近接した下流側にて球通過ガ
イド内を遮断するから、先ず最初にガイド内の球を拘束
する押圧部材の揺動端がちょうど球通過ガイド内を通過
中の球にまともに衝突するようなタイミングでベース部
材が移動しても、押圧部材は付勢力に抗して適宜押し返
され、駆動手段等の各部品に無理な力がかからず、作動
不良の発生を防止することができる。そして押圧部材に
連動する係止部材の下方揺動端により、確実に球の通過
を阻止することができ、正確な数の球の払い出しが可能
となる。また、前記球通過ガイドを傾斜経路と垂直経路
とから構成し、係止部材の下方揺動端による球の係止箇
所を、前記傾斜経路と垂直経路との境付近に設定すれ
ば、押圧部材の揺動端により拘束される球の直前にあっ
た球は、迅速に垂直経路内を真下方向へ流下するため、
より確実に下方揺動端が球に衝突するタイミングを回避
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る球払出機のハウジング
の正面側を切欠き内部を覗かせた正面図である。
【図2】図1におけるハウジングの正面側を切欠かない
もののII−II線断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る球払出機を構成するベ
ース部材が払出位置にある状態を示す作用説明図であ
る。
【図4】本発明の一実施例に係る球払出機を構成するベ
ース部材が払出停止位置に移動した直後の状態を示す作
用説明図である。
【図5】本発明の一実施例に係る球払出機を構成するベ
ース部材が払出停止位置にある状態を示す作用説明図で
ある。
【図6】本発明の一実施例に係る球払出機を構成する押
圧部材と係止部材の各揺動端が相互に離隔した状態を示
す作用説明図である。
【図7】本発明の一実施例に係る球払出機を構成する押
圧部材と係止部材の各揺動端が相互に近接した状態を示
す作用説明図である。
【図8】本発明の一実施例に係る球払出機を構成するベ
ース部材を示す正面図である。
【図9】本発明の一実施例に係る球払出機を構成するベ
ース部材を示す右側面図である。
【図10】本発明の一実施例に係る球払出機を構成する
ベース部材を示す平面図である。
【図11】本発明の一実施例に係る球払出機を構成する
係止部材を示す正面図である。
【図12】本発明の一実施例に係る球払出機を構成する
ベース部材を示す平面図である。
【図13】本発明の一実施例に係る球払出機を構成する
ベース部材を示す左側面図である。
【図14】本発明の一実施例に係る球払出機を構成する
押圧部材を示す正面図である。
【図15】本発明の一実施例に係る球払出機を構成する
押圧部材を示す平面図である。
【図16】本発明の一実施例に係る球払出機を構成する
ベース部材を示す右側面図である。
【符号の説明】
10…球払出機 20…球通過ガイド 30…ベース部材 40…押圧部材 45…揺動端 50…係止部材 57…下方揺動端 60…駆動手段(自己保存型ソレノイド) 61…プランジャ 70…検知手段(光センサ)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技媒体である球を所定数払い出すための
    球払出機において、 供給された球が1列に整列した状態で流下する球通過ガ
    イドと、 前記球通過ガイドから離隔した払出位置と、球通過ガイ
    ドに近接した払出停止位置とに移動可能に配されたベー
    ス部材と、 前記ベース部材に揺動可能に枢着され、該ベース部材が
    前記払出停止位置に移動した際に前記球通過ガイド内を
    臨み、かつガイド内方向に付勢された揺動端を備え、該
    揺動端に球通過ガイド内を流下する球が当接すると、そ
    の球を通過不能に拘束しながらガイド外方向に押し返さ
    れて揺動すべく配された押圧部材と、 前記ベース部材に揺動可能に枢着され、前記押圧部材の
    揺動端に近接したガイド下流位置にて球通過ガイド内を
    臨める下方揺動端を備え、前記押圧部材のガイド外方向
    への揺動に伴って前記下方揺動端がガイド内方向に揺動
    し、該下方揺動端が球通過ガイド内を遮って球の通過を
    停止させるべく、前記押圧部材に従動可能に連結された
    係止部材と、 を有することを特徴とする球払出機。
  2. 【請求項2】前記球通過ガイドの上流側を向く前記ベー
    ス部材の一端側に、前記係止部材を枢着する一方、前記
    球通過ガイドの下流側を向くベース部材の他端側に、前
    記押圧部材をその表面上にも突出する枢軸を介して枢着
    し、 前記係止部材は、その揺動中心からベース部材の他端側
    まで延びた後、下方揺動端側が球通過ガイドと略直交す
    る方向に折曲するよう形成され、前記揺動中心と下方揺
    動端との間に、前記押圧部材の枢軸が挿通して案内され
    る揺動範囲規制用の第1ガイド溝を設け、かつ該第1ガ
    イド溝と前記揺動中心との間に第2ガイド溝を設け、 前記押圧部材は、その揺動端が前記係止部材の下方揺動
    端に向って延びる一方、その基端側が前記枢軸より更に
    前記ベース部材の一端側に延びるよう形成され、該基端
    側に、押圧部材の揺動に伴い前記係止部材が従動すべく
    前記第2ガイド溝に押引き可能に嵌合するカムフォロア
    を突設したことを特徴とする請求項1記載の球払出機。
  3. 【請求項3】前記球通過ガイドは、斜め下方に延びる傾
    斜経路と、該傾斜経路の下流側に連なり略垂直に下方に
    延びる垂直経路とからなり、 前記係止部材の下方揺動端が球通過ガイド内を遮って球
    の通過を停止させる係止箇所を、前記傾斜経路と垂直経
    路との境付近に設定したことを特徴とする請求項1又は
    2記載の球払出機。
  4. 【請求項4】前記球通過ガイドの途中に、該球通過ガイ
    ド内を通過する球を検出する検知手段を設け、 前記検知手段が所定数の球を検出した時に、それに応じ
    て駆動手段が作動し前記ベース部材が払出位置から払出
    停止位置に移動すべく構成したことを特徴とする請求項
    1,2又は3記載の球払出機。
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