JPH0724101B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0724101B2
JPH0724101B2 JP60056912A JP5691285A JPH0724101B2 JP H0724101 B2 JPH0724101 B2 JP H0724101B2 JP 60056912 A JP60056912 A JP 60056912A JP 5691285 A JP5691285 A JP 5691285A JP H0724101 B2 JPH0724101 B2 JP H0724101B2
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正昭 安井
強志 西口
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は磁気記録媒体に関し、さらに詳しくは磁性層
の表面電気抵抗が小さくかつ表面平滑性が良好で電磁変
換特性に優れた磁気記録媒体に関する。
〔従来の技術〕
磁気記録媒体の磁性層は、通常、磁性粉末、結合剤成
分、有機溶剤およびその他の必要成分からなる磁性塗料
はポリエステルフィルムなどの基体上に塗布、乾燥して
つくられる。ところが、このようにしてつくられる磁性
層は表面電気抵抗が高いため帯電しやすく、記録再生時
に放電によるノイズを発生したり塵埃が付着してドロッ
プアウトの原因になったりする。
そこで、その対策として、磁性層中にカーボンブラック
などの導電性粉末を含有させたり(特公昭58−31654
号)、あるいは基体と磁性層との間に導電性粉末を均一
に分散させた導電体層を設ける(特開昭50−104003号)
などして、磁性層の表面電気抵抗を低減することが行わ
れている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、磁性層中にカーボンブラックなどの導電性粉
末を含有させると、非磁性のカーボンブラック等の磁性
層中に占める割合が増加し、磁性粉末の充填密度が低下
するため、出力が低下したり、ノイズが増大したりし、
また、基体と磁性層との間に導電体層を設ける方法で
は、カーボンブラックなどの導電性粉末を、多量導電体
層に含有させなければ磁性層の表面電気抵抗を充分に小
さくすることができず、この導電体層に使用される従来
のカーボンブラックは嵩高くてしかも導電体層を構成す
る結合剤樹脂に対する分散性が悪いため、このカーボン
ブラックなどの導電性粉末を多量に含有させた導電体層
の表面平滑性が悪くなり、これが導電体層上に形成され
る磁性層に影響を及ぼして磁性層の表面平滑性を悪く
し、出力の低下やノイズの増大を招来して、電磁変換特
性が劣化するという難点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、かかる現状に鑑み、種々検討を行った結果
なされたもので、基体と磁性層との間に、DBP吸油量が5
0〜100ml/100gで、粒子径が0.013〜0.040μmのカーボ
ンブラックを含む表面粗度が中心線平均粗さで0.010μ
m以下の導電体層を設けることによって、導電体層の表
面平滑性を良好にして磁性層の表面平滑性を充分に向上
させ、磁性層の表面電気抵抗を充分に低減するとともに
出力低下やノイズの増大を良好に抑制して電磁変換特性
を充分に向上させたものである。
この発明において、基体と磁性層との間に設ける導電体
層中に含有させるカーボンブラックは、DBP吸油量が50
〜100ml/100gで、粒子径が0.013〜0.040μmのものであ
ることが好ましく、吸油量が50ml/100gより少なくなる
と分散性は良好になるが、ストラクチャ配列構造がとり
にくくなるため電気抵抗が大きくなり、100ml/100gより
多くなるとストラクチャ配列構造をとり易くなる反面、
導電体層に使用する結合剤樹脂に対する分散性が悪くな
り、導電体層の表面平滑性を劣化して導電体層上に形成
される磁性層の表面平滑性を悪くし、出力の低下やノイ
ズの増大を招く。また粒子径は、0.013〜0.040μmの範
囲内のものが好ましく使用され、このような粒子径が0.
013〜0.040μmの範囲内でDBP吸油量が50〜100ml/100g
のカーボンブラックを使用すると、表面粗度が中心線平
均粗さで0.010μmの導電体層が容易に形成される。使
用量は、導電体層の全固形成分との合計量に対して重量
比で、20〜80重量%の範囲内で使用するのが好ましく、
少なすぎると磁性層の表面電気抵抗を充分に小さくする
ことができず、多すぎると導電体層の基体に対する接着
性が低下する。
このようなカーボンブラックを用いて基体と磁性層との
間に設ける導電体層は、表面粗度が中心線平均粗さで0.
010μm以下であることが好ましく、このような表面粗
度が中心線平均粗さで0.010μm以下の導電体層が形成
されると、導電体層の表面平滑性が極めて良好なためこ
の上に形成される磁性層の表面平滑性が充分に良好にな
り、従って、磁性層の表面電気抵抗が充分に低減される
とともに出力低下やノイズの増大が良好に抑制され、電
磁変換特性が充分に向上される。
このようなDBP吸油量が50〜100ml/100gで粒子径が0.013
〜0.040μmのカーボンブラックを含む、表面粗度が中
心線平均粗さで0.010μm以下の導電体層は、通常、こ
れらのカーボンブラックを結合剤樹脂および有機溶剤と
ともに混合分散して導電体層用塗料を調製し、これをポ
リエステルフイルムなどの基体上に塗布し、乾燥して形
成される。このようにして形成される導電体層の厚さは
0.2μmより薄くすると所期の効果が得られ難く、2.0μ
mより厚くすると磁性層を内側にしたカールが発生しや
すいため、0.2〜2.0μmの範囲内にするのが好ましく、
0.3〜1.3μmの範囲内の厚みにするのがより好ましい。
また使用される結合剤樹脂としては、塩化ビニル−酢酸
ビニル系共重合体、ポリビニルブチラール樹脂、繊維素
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、イソシ
アネート化合物、エポキシ樹脂、フェノール系樹脂、放
射線硬化型樹脂等など従来一般に使用されるものがいず
れも好適なものとして使用され、有機溶剤としては、メ
チルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘ
キサノン、トルエン、酢酸エチル、テトラヒドロフラ
ン、ジメチルホルムアミドなど従来一般に使用される有
機溶剤がいずれも単独で、或いは二種以上混合して使用
される。
このようにして導電体層を形成する場合、さらに必要で
あれば、前記の導電性微粉末および非磁性無機質微粉末
の分散性向上のために、脂肪酸、レシチン、エチレンオ
キサイド−プロピレンオキサイド共重合体等の分散剤、
およびその他の界面活性剤等を併用してもよい。
導電体層上の磁性層の形成は、γ−Fe2O3粉末、Fe3O4
末、Co含有γ−Fe2O3粉末、Co含有Fe3O4粉末、Fe粉末、
Co粉末、Fe−Ni粉末およびバリウムフェライトなどの従
来公知の各種磁性粉末を結合剤樹脂および有機溶剤等と
ともに混合分散して調製した磁性塗料を、基体上に形成
した導電体層上に塗布、乾燥するなどの方法で形成され
る他、Co、Ni、Fe、Co−Ni合金、Co−Cr合金、Co−P、
Co−Ni−Pなどの強磁性材を、真空蒸着、イオンプレー
ティング、スパッタリング、メッキ等の手段によって導
電体層上に被着するなどの方法でも形成される。
〔作用〕
以上のように、基体と磁性層との間に、DBP吸油量が50
〜100ml/100gで、粒子径が0.013〜0.040μmのカーボン
ブラックを含む表面粗度が中心線平均粗さで0.010μm
以下の導電体層を設けると、導電体層表面平滑性が良好
となり、この導電体層上に形成される磁性層の表面平滑
性も良好になるため、出力低下やノイズの増大が効果的
に抑制され、磁性層の表面電気抵抗が小さくて電磁変換
特性に優れた磁気記録媒体が得られる。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例1 ラーベン1255(コロンビヤンカーボン社製、カーボンブ
ラック、DBP吸油量56ml/100g、粒子径0.023μm100重量
部 エスレックA(積水化学工業社製、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル−ビニルアルコール共重合体) 50重量部 パンデックスT−5250(大日本インキ化学工業社製、ウ
レタンエラストマー) 35重量部 シクロヘキサノン 350重量部 トルエン 350重量部 の組成物をサンドミルで2時間混合分散した後、これに
さらにコロネートL(日本ポリウレタン工業社製、三官
能性低分子量イソシアネート化合物)を15重量部添加
し、0.5時間混合分散して導電体層用塗料を調製した。
この導電体層用塗料を厚さ13μmのポリエステルフイル
ム上に乾燥厚が約1.0μmとなるように塗布、乾燥して
導電体層を形成した。次いで、これをさらに60℃で48時
間キュアーした後、この導電体層上に、下記組成の磁性
塗料を乾燥厚が約3.0μmとなるように塗布、乾燥し、
鏡面処理を行って磁性層を形成した。しかる後、これを
所定の巾に裁断してビデオテープをつくった。
磁性塗料 α−Fe磁性粉末 100重量部 エスレックA 10.6重量部 パンデックスT−5250 8.2重量部 コロネートL 4.7重量部 低分子量ニトロセルロース 1重量部 Al2O3粉末 4重量部 ステアリン酸 2重量部 ステアリン酸−n−ブチル 1重量部 シクロヘキサノン 95重量部 トルエン 95重量部 実施例2 実施例1における導電体層用塗料の組成において、ラー
ベン1255に代えてラーベン2000(コヤンビヤンカーボン
社製、カーボンブラック、吸油量65ml/100g、粒子径0.0
18μm)を同量使用し、さらに新たにエチレンオキサイ
ド−プロピレンオキサイド共重合体を5重量部加えた以
外は、実施例1と同様にして導電体層を形成し、ビデオ
テープをつくった。
比較例1 実施例1における導電体層用塗料の組成において、ラー
ベン1255に代えてバルカンXC−72R(キャボット社製、
カーボンブラック、DBP吸油量185ml/100g、粒子径0.030
μm)を同量使用した以外は実施例1と同様にして導電
体層を形成し、ビデオテープをつくった。
各実施例および各比較例で得られた各磁気テープについ
て、導電体層および磁性層の表面電気抵抗、および表面
粗さを測定し、RF出力、クロマ出力、ビデオS/N、カラ
ーS/N等のビデオ特性を測定した。またドロップアウト
も測定した。導電体層および磁性層の表面粗さは、触針
式表面粗度計(東京精密社製サーフコム)を用い、カッ
トオフ0.08mm、トラバース長さ8mm、トラバース速度0.0
6mm/secで、導電体層および磁性層の中心線平均粗さを
算出して、測定した。なお、ビデオ特性は比較例1を基
準とした相対値で表した。
下表はその結果である。
〔発明の効果〕 上表から明らかなように、この発明で得られた磁気テー
プ(実施例1および2)は、導電体層および磁性層の表
面電気抵抗が充分に小さく、また従来の磁気テープ(比
較例1)に比べて、導電体層の表面粗さおよび磁性層の
表面粗さが小さく、さらにRF出力、クロマ出力、ビデオ
S/N、カラーS/N等のビデオ特性がいずれも高く、またド
ロップアウトも少なく、このことからこの発明によって
得られる磁気記録媒体は、導電体層の表面平滑性が改善
された結果、磁性層の表面平滑性が向上され、表面電気
抵抗を劣化させることなく電磁変換特性が向上されてい
ることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体と磁性層との間に、DBP吸油量が50〜1
    00ml/100gで、粒子径が0.013〜0.040μmのカーボンブ
    ラックを含む表面粗度が中心線平均粗さで0.010μm以
    下の導電体層を設けたことを特徴とする磁気記録媒体
JP60056912A 1985-03-20 1985-03-20 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JPH0724101B2 (ja)

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JPS61216116A JPS61216116A (ja) 1986-09-25
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