JPH0724091B2 - 磁気ヘッドチップおよび複合型磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッドチップおよび複合型磁気ヘッド

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JPH0724091B2
JPH0724091B2 JP8056388A JP8056388A JPH0724091B2 JP H0724091 B2 JPH0724091 B2 JP H0724091B2 JP 8056388 A JP8056388 A JP 8056388A JP 8056388 A JP8056388 A JP 8056388A JP H0724091 B2 JPH0724091 B2 JP H0724091B2
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magnetic head
magnetic
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コンピュータ用ハードディスクなどに用いら
れる複合型磁気ヘッドに関するものである。
〔従来の技術〕
回転する磁気記録媒体(以下媒体という)に対しおおむ
ね平行に浮上する磁気ヘッドとして、近年、第5図に示
すような複合型磁気ヘッドが開発され、例えば実開昭57
−189173号公報にて開示されている。
すなわち、上記複合型磁気ヘッドは、第5図(a)に示
す非磁性体からなるスライダー1の、2本のスライドレ
ール1aのうちいずれか一方の媒体流出端側に設けた溝3
内に、磁性体からなり巻線溝2cを有するCコア2aとIコ
ア2bとを、接合ガラスと補強ガラス4bとにより接合と補
強とを行なって形成した磁気ヘッドチップ(以下チップ
という)2を挿入し、接着ガラス4cにより接着して第5
図(c)のように組み立てたものである。
しかして、従来より複合型磁気ヘッドのチップには主と
してフェライトからなるものが用いられている。一方、
近年の磁気記録の高密度化に伴ない、媒体の保磁力を大
きくする必要があり、高保磁力の媒体が出現している。
しかし、前記フェライトは飽和磁束密度が比較的小さい
ため、高保磁力の媒体への書き込みが十分になし得ない
という問題がある。
このため、従来は、第6図に示すようにCコア2aの巻線
溝2c側と、これに対向するIコア2b側の両側全面にFe−
Al−Siあるいは非晶質合金等の磁性薄膜5をスパッタ法
等により形成し、ガラス4aで接合したものが開発され、
例えば特開昭61−184712号公報で開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、CコアとIコアの対向面全面に磁性薄膜
を形成したものは、ギャップ部の両側に磁性薄膜が形成
されるので、フロントギャップ部から媒体側へ形成され
る漏洩磁束の磁界分布が急峻になりすぎ、記録磁界の垂
直成分が大きくなり面内記録成分が小さくなって、磁気
特性が十分にでない。
また、対向面の両側全面に磁性薄膜を形成したものは、
薄膜によるコアの残留応力が増大するため、スライス加
工時あるいは非磁性スライダーにチップを固定する工程
時に補強ガラスのクラックが発生し易く、製造歩留まり
が低くかつ製品としての信頼性が劣るという問題を有す
るものである。全面磁性膜形成による応力を低減するた
めの手段としては、フロントギャップ部とバックギャッ
プ部にのみ膜形成すれば良い。この場合バック側にマス
クスパッタ等により磁性膜を配置するにあたり膜が巻線
窓内部に露出したり逆にバックギャップ内部に入り込ん
だりして、これがクラック発生の起点となる、という問
題が生じ易い。
本発明は、上記問題点を解決し、磁気特性が優れるとと
もにクラックの発生が少なく信頼性の高い複合型磁気ヘ
ッドを提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するためになされたもので、
磁性体からなり巻線溝を有するCコアと対向するIコア
とを、フロントギャップ部およびバックギャップ部にお
いてガラスにより接合するとともに、前記巻線溝内にお
いてガラスによる補強を行なった磁気ヘッドチップを、
非磁性体からなるスライダーのスライドレールに設けた
磁気記録媒体流出端側の溝内に挿入し、ガラスにより接
着した複合型磁気ヘッドにおいて、前記磁気ヘッドチッ
プは、Iコアのフロントギャップ部およびバックギャッ
プ部を形成する面のみにセンダストの薄膜を1〜10μm
の厚さ形成し、かつ該薄膜面およびこの面と対向するC
コアの面の両面またはいずれか一方の面に、SiO2薄膜と
ガラスの薄膜とを順次形成して、前記CコアとIコアと
の接合に際し、磁気ヘッドチップ完成時に後部ギャップ
部に連なる巻線溝の内側に補強用ガラスが配置するよう
にガラスを流入させ、さらに媒体対向面側にフロントギ
ャップ部のギャップ深さより深いステップ部を形成した
ものであり、該磁気ヘッドチップをIコア側を前記媒体
の流出端側に向けて前記スライダーの溝に挿入したこと
を特徴とするものである。
〔作 用〕
センダストからなる磁性薄膜をIコアのギャップ部形成
面のみに形成し、このIコアを媒体の流出端側にしたの
で、ギャップ部における漏洩磁束の磁界分布が媒体の流
出端側で急峻になり、記録された媒体における磁化の遷
移巾が急峻に記録できるのである。
さらに、磁性薄膜がギャップ部形成面のみに形成され、
膜線溝内ではCコア、Iコアとも形成されず、かつ巻線
溝内に第1図(a)にあるように配置した補強ガラスの
効果により、補強ガラスにクラックが発生することが少
なく、信頼性を向上しうるものである。
しかして、Iコアのギャップ部形成面にセンダストの薄
膜を形成したのは、センダストは飽和磁束密度Bが大き
く、かつ結晶質であって耐熱性があるからである。
また、膜厚を1〜10μmとしたのは、1μm未満では出
力が出ず、10μmを超えると膜剥がれやクラックが発生
しやすくなるからである。
なおまた、チップの磁気記録媒体対向面側に、フロント
ギャップ部のギャップ深さより深いステップ部を形成し
たので、トラック巾Twの規制が容易である。
〔実施例〕
以下、第1図および第2図により本発明の一実施例を説
明する。
第2図はCコアとIコアとを接合する前の状態を示す正
面図である。
まず第2図に示すように、Mn−Znフェライトからなり巻
線溝2cを有するCコアブロック2aと巻線溝のないIコア
ブロック2bとを準備し、それぞれのフロントギャップ部
2dのギャップ部形成面2e、2e′およびバックギャップ部
2fのギャップ部形成面2g、2g′を鏡面仕上げし、Iコア
ブロック2bのギャップ部形成面2e′、2g′のみにセンダ
ストの薄膜5をスパッタ法により1〜10μmの範囲で形
成した。
次に、上記センダストの薄膜5の面とCコアのギャップ
部形成面2e、2gに軟化点が630℃の接合ガラス4aの薄膜
をスパッタ法により0.1μmの厚さに形成した。
次に上記Cコアブロック2aとIコアブロック2bとを突き
合わせ、N2ガス中で750℃に加熱し30分間保持して接合
を行なうとともに、軟化点が600℃のSiO2−B2O3−PbO系
の補強ガラス4bによって巻線溝2c内において補強を行な
った。
この接合と補強を行なったブロックを約6.0mm厚に切断
した後、媒体対向面2h側にフロントギャップ2dのギャッ
プ深さGdより深い深さdのステップ部2sを、媒体対向面
2hと平行に形成し、さらに全体にラップ加工を施して第
1図に示すチップに仕上げた。
このチップ2の仕上がり外形寸法は、Iコアの巾0.34mm
を含めて全体の巾1.1mm、高さ1.8mm、厚さ0.6mmであ
る。
次に、このチップ2を、チタン酸カルシウムからなるセ
ラミックのスライダー1のスライドレール1aの一方の媒
体流出端側の溝3に挿入し、軟化点445℃、溶融温度540
℃の接着ガラスにより接着を行なった後、最終的な仕上
げ加工を施して第5図(c)と同様の複合型磁気ヘッド
とした。
上記のようにして製造した本発明の複合型磁気記録ヘッ
ド(A)と、センダスト薄膜5をフロントギャップ部2d
のギャップ部形成面2e、2e′の両面に形成したもの
(B)、Cコア2a側の面2eに形成したもの(C)、セン
ダスト薄膜5をいずれの面にも形成しなかったもの
(D)について、それぞれの特性を磁気ヘッドテスター
でテストした結果を第3図に示す。
第3図から明らかなように、本発明のもの(A)は、他
のもの(B)、(C)、(D)よりも分解能、出力とも
優れるものである。
次に、本発明のものについて、センダスト薄膜の膜厚を
変えてテストした結果を第4図に示す。
第4図に見られるように、所望の出力を得るためには1
μm以上の膜厚が必要であるが、10μmを超えると膜剥
がれやクラックが発生して使用できないものとなるので
ある。
次に、スライス加工時の剥がれやクラックの発生率
(%)について、本発明のもののようにセンダストの薄
膜5をIコア2bの面2e′のみに形成したものと、Cコア
2aとIコア2bの両面2e、2e′に形成したものとについて
比較した結果、第1表に示すとおり本発明のものは発生
率が極めて少なく、製品としての信頼性の高いことが確
認された。
また、補強ガラス断面積Sに対して、剥がれやクラック
の発生率で調査したものが第2表である。
このようにかかるガラスのSは5×10-5mm2以上で効果
を示す。ただし5×10-2mm2においてはガラス量が多す
ぎて巻線時に支障をきたす。
なお、上記実施例は、第5図(a)に示すようにスライ
ダー1の左側の溝3中に、第1図(b)に示すようにス
テップ部2sを左側に形成したチップ2を挿入して接着し
たアップサイド用のものについて説明したが、右側の溝
中に右側にステップ部を形成したチップを挿入して接着
したダウンサイド用についても同様の作用効果を奏する
ものである。
〔発明の効果〕
上述のように本発明の複合型磁気ヘッドは、磁気特性に
優れるとともに、膜剥がれやクラックの発生率が低く信
頼性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の一実施例を示すチップの正面
図、第1図(b)は同じく側面図、第2図は接合前の状
態を示すチップの正面図、第3図、第4図は磁性薄膜に
ついてテストした結果を示す図、第5図(a)、
(b)、(c)は従来の複合型磁気ヘッドの一例を示す
図で、(a)はスライダーを、(b)はチップを、
(c)は組み立て状態をそれぞれ示す斜視図、第6図は
従来のものの要部を誇張して示す斜視図である。 1:スライダー、2:チップ、3:溝、4a:接合ガラス、4b:補
強ガラス、4c:接着ガラス、5:センダスト薄膜、6:SiO2
薄膜、1a:スライドレール、2a:Cコア、2b:Iコア、2c:巻
線溝、2d:フロントギャップ部、2e、2e′:ギャップ部
形成面、2f:バックギャップ部、2g、2g′:ギャップ部
形成面、2h:媒体対向面、2s:ステップ部、Gd:ギャップ
深さ、d:ステップ部の深さ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−184712(JP,A) 特開 昭62−46409(JP,A) 特開 昭60−231905(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドの流出端側のフロントギャップ
    部およびバックギャップ部の突き合わせ面のみに成膜さ
    れたセンダストの薄膜を有する磁性体のIコアに、酸化
    珪素とガラスを順次形成し、対向するCコアと接合し、
    前記フロントギャップ部およびバックギャップ部を巻線
    溝内の補強ガラスで補強した磁気ヘッドチップであっ
    て、前記センダストの膜厚が1〜10μmで、前記バック
    ギャップ部に連なる補強ガラスの断面積が5×10-5〜5
    ×10-3mm2であることを特徴とする磁気ヘッドチップ。
  2. 【請求項2】磁気記録媒体対向面側にフロントギャップ
    深さより深く形成されたステップ部を有することを特徴
    とする特許請求の範囲1に記載の磁気ヘッドチップ。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲1ないし2の何れかに記載
    の磁気ヘッドチップが、非磁性体からなるスライダーの
    スライダレールに設けられた磁気記録媒体に対する流出
    端側の溝に挿入され、ガラスによって接合、固定された
    ことを特徴とする複合型磁気ヘッド。
JP8056388A 1988-04-01 1988-04-01 磁気ヘッドチップおよび複合型磁気ヘッド Expired - Lifetime JPH0724091B2 (ja)

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JPH01253803A JPH01253803A (ja) 1989-10-11
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