JPH07240010A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法

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JPH07240010A
JPH07240010A JP3002794A JP3002794A JPH07240010A JP H07240010 A JPH07240010 A JP H07240010A JP 3002794 A JP3002794 A JP 3002794A JP 3002794 A JP3002794 A JP 3002794A JP H07240010 A JPH07240010 A JP H07240010A
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Tetsuo Endo
哲雄 遠藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気抵抗効果素子を有する個々の磁気ヘッド
の磁気記録媒体摺動面をそれぞれ所定のデプス値に正確
に規定し、製品の歩溜り及び信頼性の更なる大幅な向上
を図る。 【構成】 上層シールド磁性体3が形成された状態のM
Rヘッド素子21を複数個集め並列に配設させて基板2
2を作製し、各MR素子1のバイアス特性を測定しなが
ら研磨定盤23を用いて研磨を施して所定のヘッドデプ
ス値に規定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばディジタルテー
プレコーダやデータストレージ等の高密度ディジタル記
録再生装置等に搭載され、磁気抵抗効果を利用して記録
信号を再生する磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法に関
し、特に磁気ヘッドの磁気記録媒体摺動面を研磨して所
定のデプス値とする磁気ヘッドの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスク装置における小型
大容量化が進行する中で、特にノート型パーソナルコン
ピュータに代表されるような可搬型コンピュータへの適
用が考慮される用途では、例えば2.5インチハードデ
ィスク装置に対する要求が高まっている。
【0003】このような小型ハードディスクでは、ディ
スク径に依存して媒体速度が遅くなるため、再生出力が
媒体速度に依存する従来の誘導型磁気ヘッドでは、再生
出力が低下し、大容量化の妨げとなっている。
【0004】そこで、磁界によって抵抗率が変化する磁
気抵抗効果素子(以下、単にMR素子と称する。)の抵
抗変化を再生出力電圧として検出する磁気抵抗効果型ヘ
ッド(以下、単にMRヘッドと称する。)は、その再生
出力が媒体速度に依存せず、低媒体速度でも高再生出力
が得られるという特徴を有するため、小型ハードディス
クにおいて大容量化を実現する磁気ヘッドとして注目さ
れている。
【0005】上記MRヘッドには、センス電流がトラッ
ク幅方向に流れる横型タイプとセンス電流がトラック幅
方向に対して垂直方向に流れる縦型タイプとがある。
【0006】ところで、このMRヘッドの作製の際に、
その磁気記録媒体摺動面の研磨工程において、上記MR
ヘッドのヘッドデプスを正確に規定する必要上、上記磁
気記録媒体摺動面の研磨時に、この磁気記録媒体摺動面
と並列するように配設されたデプスセンサを用いてい
る。このデプスセンサにより上記MRヘッドのヘッドデ
プスを所定値に規定する方法は、上記デプスセンサの研
磨量により変化する抵抗値を測定して所定の抵抗値とな
るまで磁気記録媒体摺動面を研磨するものである。すな
わち、上記磁気記録媒体摺動面が研磨されるとともに上
記デプスセンサも研磨されてゆき、それに伴ってこのデ
プスセンサの抵抗値が変化(増大)する。この抵抗値が
所定の値となるまで磁気記録媒体摺動面を研磨すること
で、上記MRヘッドのヘッドデプスを所定値に規定す
る。
【0007】現在、上記デプスセンサを用いてヘッドデ
プス値の規定を実行する場合、加工時間を短縮するため
に、図11に示すように、複数個のMRヘッド101素
子をそれぞれ並列させて配設し、これら複数個のMRヘ
ッド101素子間の所定箇所に複数のデプスセンサ10
2を配設させて基板103を形成した状態で各MRヘッ
ド101素子の磁気記録媒体摺動面aに一括研磨を施し
てヘッドデプス値dを所定値に規定する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記デ
プスセンサ102はフォトリソ技術によりMRヘッド1
01素子とともに基板上に形成されるために、デプスセ
ンサ102を所定箇所に完全に正確に形成することは困
難である。したがって、各デプスセンサ102の幅や厚
みに変動が生じれば、図12に示すように、磁気記録媒
体摺動面aの研磨開始時点は、理想的な研磨を示す直線
Aと幅や厚み変動されたデプスセンサ102の研磨を示
す直線Bとで同一でも、常にその抵抗値は相違し、MR
ヘッド101素子の実際のヘッドデプス値とデプスセン
サ102により測定されるヘッドデプスの所定値との間
にずれSが生じ、ヘッドデプス加工精度、特にヘッドデ
プス値の絶対値に誤差が生じてしまう。
【0009】また、複数のMRヘッド素子101を一括
研磨する際に、並列された複数の磁気記録媒体摺動面a
に反りが生じることが多いため、上記図11に示すよう
に、デプスセンサ102を基板103中でその両端部と
中央部に配設して反りを補正する試みがなされている。
ところが、このように多数のデプスセンサ102を配設
する必要があるために、その分基板103中のMRヘッ
ド101素子の数が減少する。しかも、このように複数
のデプスセンサ102を配設しても、ヘッドデプス規制
を個々のMRヘッド101素子について実行可能である
わけではないので、必然的に各MRヘッド101素子の
ヘッドデプス値にばらつきが生じてしまう。
【0010】本発明は、上述の様々な課題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、磁気抵抗効
果素子を有する磁気ヘッドの磁気記録媒体摺動面を所定
のヘッドデプス値に正確に規定することが可能となり、
製品の歩溜り及び信頼性の大幅な向上を図ることができ
る磁気ヘッドの製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の製造方法の対象
となる磁気ヘッドは、磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘ
ッド、いわゆる磁気抵抗効果型ヘッドである。本発明に
おいては、このような磁気ヘッドの磁気記録媒体摺動面
を研磨して所定のヘッドデプス値とする際に、前記磁気
抵抗効果素子のバイアス特性を測定し、ヘッドデプス値
を検出する。
【0012】この場合、デプスセンサによるヘッドデプ
ス値の検出を併用して所定のヘッドデプス値に規定する
ようにしてもよい。
【0013】さらに、本発明においては、複数の上記磁
気ヘッドが形成された基板を一括研磨する際に、各磁気
抵抗効果素子のバイアス特性からヘッドデプス値を検出
し、基板内での加圧力を調整するようにしてもよい。
【0014】
【作用】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法において
は、磁気抵抗効果素子(以下、単にMR素子と記す)の
バイアス特性を測定することで上記磁気ヘッドのヘッド
デプス値を検出し、このヘッドデプス値が正確に所定値
に規定される。すなわち、上記磁気ヘッドにおいては、
その構成要素であるバイアス導体に、低周波の三角波電
流とともに高周波の比較的微小なサイン波電流を流す。
すると、上記バイアス導体から発生するバイアス磁界の
大きさはほぼ三角波電流に支配され、これにサイン波電
流が重畳されるかたちになる。このバイアス磁界中のサ
イン波電流による微小な変動が上記MR素子にとってあ
たかも磁気記録媒体からの入力信号の如く作用し、これ
により上記MR素子に生じる抵抗値変化による電圧変化
を出力信号として取り出すことで上記磁気ヘッドのバイ
アス特性が得られる。
【0015】ここで、ヘッドデプス値を規定するために
上記磁気ヘッドの磁気記録媒体摺動面を研磨すると上記
MR素子も研磨され、上記MR素子が研磨されるにつれ
て、上記磁気ヘッドのバイアス特性に変化が生じ、上記
出力信号の増大が起こる。このとき、研磨が進みある所
定のヘッドデプス値に達すると、バイアス磁界の飽和が
生じて上記出力信号の増大がしばらくの間緩やかとな
り、更に研磨が進むと再び出力信号が増大してゆく。し
たがって、この出力信号の変化が緩やかな範囲内まで磁
気記録媒体摺動面を研磨することで、上記磁気ヘッドは
出力信号が安定となるヘッドデプス値に正確に規定され
ることになる。
【0016】さらに、本発明においては、デプスセンサ
によるヘッドデプス値の検出を併用することで、上記磁
気ヘッドのヘッドデプス値がさらに迅速に所定値に規定
される。すなわち、上記デプスセンサを用いればヘッド
デプス値の検出速度が増大することを利用して、当初は
デプスセンサによりその抵抗値変化を測定しながら上記
磁気ヘッドの磁気記録媒体摺動面を研磨し、ヘッドデプ
ス値が所定値に近づいた時点で上記MR素子のバイアス
特性の高感度測定に切り替えてヘッドデプス値を所定値
に規定することで、上記磁気ヘッドの作製工程における
ヘッドデプス値規定の速度が増大する。
【0017】また、本発明においては、複数の上記磁気
ヘッドが形成された基板を一括研磨する際に、各磁気抵
抗効果素子のバイアス特性に応じて基板内での加圧力を
調整することで、上記基板の研磨により発生する反りが
矯正され、各磁気ヘッドのヘッドデプス値のばらつきが
減少する。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る磁気ヘッドの製造方法の
実施例を図面を参照しながら説明する。
【0019】先ず、実施例の製造方法によって作製され
るMRヘッドの構成について説明する。ここで作製する
MRヘッドは、図1に示すように、MR素子1が、再生
時の磁路となる下層シールド磁性体2と上層シールド磁
性体3とでサンドイッチされた構造となっている。
【0020】具体的には、先ず非磁性基板11上に、絶
縁層12を介して磁性膜である下層シールド磁性体2が
形成される。そして、この下層シールド磁性体2の表面
上にAl2 3 等よりなる絶縁膜13が積層される。
【0021】そして、上記ギャップ絶縁層13上に例え
ばFe−Ni膜によるMR素子1が形成されている。そ
して、更にこのMR素子1上に層間絶縁層14が形成さ
れ、この層間絶縁層14上にMR素子1にバイアス磁界
を印加するためのバイアス導体15が積層され、その上
にAl2 3 等よりなる絶縁膜16が積層されている。
そして、その上にNi−Fe等の磁性膜による上層シー
ルド磁性体3が成膜されて上記MR薄膜ヘッドが構成さ
れている。
【0022】ここで、上記MR薄膜ヘッドにおいては、
MR素子1を、その長手方向が磁気記録媒体との対向
面、即ち磁気記録媒体摺動面と垂直になるように配置
し、その一方の端面を磁気記録媒体摺動面aに露出させ
たかたちとなっている。このMR素子1の磁気記録媒体
摺動面a側端部分と、その前端部分から所定距離隔てた
箇所に、それぞれ軟磁性膜による電極(前端電極17a
及び後端電極17b)が形成されている。
【0023】この前端電極17a及び後端電極17b
は、MR素子1の長手方向に沿って(即ち、上記磁気記
録媒体摺動面aと直交する方向に)センス電流を流す目
的で形成される。
【0024】そして、上記MR薄膜ヘッドにおいては、
MR素子1中、前端電極17aの後端と後端電極17b
の前端の間の領域が磁気抵抗効果を示すことになり、こ
の領域がMR素子1の感知部を構成することになる。
【0025】上述の構成を有するMRヘッドを作製する
には、先ず、アルチック材(Al23 −TiC)等を
材料とする非磁性基板11上に絶縁層12をスパッタ法
にて成膜し、同様に、スパッタ法により下層シールド磁
性体2を形成する。
【0026】その後、下層シールド磁性体2の表面上
に、この下層シールド磁性体2と再生時の磁気ギャップ
及びMR素子1との絶縁確保のために、Al2 3 等を
材料とする絶縁膜13をスパッタ法により成膜する。
【0027】次に、MR素子1を、絶縁層13上にスパ
ッタ法や蒸着法にて成膜した後、所定の素子形状にドラ
イエッチングすることにより形成し、さらに、上記MR
素子1の表面上に絶縁層14をスパッタ法により成膜す
る。
【0028】その後、この絶縁層14上にMR素子1に
バイアス磁界を印加するためのバイアス導体15と、
W,Ti,Mo等を材料とする前端電極17a及び後端
電極17bとをスパッタ法より成膜して形成する。
【0029】次いで、Al2 3 (/SiO2 )膜をス
パッタ成膜することで、バイアス導体15及び前端,後
端電極17a,17bと上層シールド磁性体3との絶縁
を確保するための絶縁層16を形成する。
【0030】そして、Tiよりなる下地をスパッタ成膜
した後、Ni−Fe等の磁性膜をスパッタ法やメッキを
施すことにより成膜し、この磁性膜を所定の形状に加工
して再生用の磁路となる上層シールド磁性体3を形成す
る。
【0031】そして特に、図2に示すように、上層シー
ルド磁性体3が形成された状態のMRヘッド素子21を
複数個集め並列に配設させて基板22を作製し、これら
複数のMRヘッド素子21のヘッドデプス値を規定する
ために、図3に示すように、各MRヘッド素子21の磁
気記録媒体摺動面aに研磨定盤23を用いて研磨を施
す。
【0032】このとき、図4に示すように、上記磁気記
録媒体摺動面aの研磨に伴う上記MR素子1の研磨によ
り変化するこのMR素子1のバイアス特性を測定するこ
とで、各MRヘッド素子21のヘッドデプス値を規定す
る。
【0033】このヘッドデプス値の規定方法としては、
先ず、MR素子1の磁気記録媒体摺動面a側の一方の端
子部1aを接地し、他方の端子部1bに直流電源31を
接続してMR素子1にセンス電流を供給する。
【0034】一方、バイアス導体15の一端側の端子1
5aを接地し、他端側の端子15bに0.9kHz、5
0mA程の低周波の三角波電流とともに70kHz、1
mA程の高周波の比較的微小なサイン波電流を流す。す
ると、図5に示すように、バイアス導体15から発生す
るバイアス磁界の大きさはほぼ三角波電流に支配され、
これにサイン波電流が重畳されるかたちになる。
【0035】このように2種類の交流波をバイアス導体
15に供給すると、上記三角波電流によりバイアス導体
15に発生するバイアス磁界が図6中時間軸である横軸
上をゆっくりと変動し、それと同時に上記サイン波電流
によりMR素子1に微小な磁界からの変動が加えられ
る。このサイン波電流による微小な変動がMR素子1に
とってあたかも磁気記録媒体からの入力信号の如く作用
し、これによりMR素子1に生じる抵抗値変化による電
圧変化を出力信号として取り出すことで、図7に示す上
記各MRヘッド素子21のバイアス特性が得られる。
【0036】そこで、このMR素子1からの出力信号の
上記三角波電流をコンデンサ32にて除去し、さらに三
角波電流成分が除かれた出力信号を増幅器33にて増幅
し、これを上記サイン波電流を供給する交流電源と接続
される同期検波器(図示は省略する。)によって同期検
波すれば、出力レベルと位相とを得ることができ、バイ
アス特性の測定が可能となる。
【0037】ここで、ヘッドデプス値dを規定するため
に上記各MRヘッド素子21の磁気記録媒体摺動面aを
研磨するとMR素子1も研磨され、このMR素子1が研
磨されるにつれて、上記各MRヘッド素子21のバイア
ス特性に変化が生じ、図8に示すように、上記出力信号
の増大が起こる。このとき、研磨が進みある所定のヘッ
ドデプスdの上限値に達すると、バイアス磁界の飽和が
生じて上記出力信号の増大がしばらくの間緩やかとな
り、更に研磨が進みある所定のヘッドデプスdの下限値
に達すると、再び出力信号が増大してゆく。したがっ
て、この出力信号の変化が緩やかな範囲内である下限及
び上限値間に達するまで磁気記録媒体摺動面aを研磨す
ることで、上記各MRヘッド素子21は出力信号が安定
となるヘッドデプス値dに規定されることになる。
【0038】このとき、上記図3及び図9に示すよう
に、複数の上記MRヘッド素子21が形成された基板2
2を一括研磨することを考慮して、各MRヘッド素子2
1のMR素子1のバイアス特性に応じて基板22内での
加圧力を調整する。このようにすることで、上記基板2
2の研磨により発生する反りが矯正され、各MRヘッド
素子21の研磨量が調整されてヘッドデプス値dのばら
つきが減少することになる。
【0039】上述のようにヘッドデプス値をしょてい値
に規定した後に上記基板22から各MRヘッド素子を取
り出す等の種々の後工程を経て、上記図1に示す上記M
Rヘッドが完成する。
【0040】本実施例に係る磁気ヘッドの製造方法によ
れば、上記MRヘッドのヘッドデプス値を正確に所定値
に規定することが可能であり、しかも複数の上記MRヘ
ッドのヘッドデプス値をそれぞれ制御して製品の歩溜り
を向上させ、製品の信頼性の大幅な向上を実現すること
が可能となる。
【0041】ここで、上記実施例の変形例について説明
する。なお、上記従来の技術及び実施例で述べた部材等
と対応するものについては同符号を記す。
【0042】この変形例は、上記実施例とほぼ同様の方
法により上記MRヘッドを作製するものであるが、各M
Rヘッド素子21のヘッドデプスの規定方法について、
従来のデプスセンサ102を用いた方法と上記実施例の
方法を組み合わせた点で異なる。
【0043】すなわち、複数の上記MRヘッド素子21
が形成された基板22を一括研磨する際に、例えばこの
基板22の両端部にデプスセンサ102を配し、各磁気
記録媒体摺動面aにヘッドデプス規定のための研磨を施
す。ここで、デプスセンサ102を用いればヘッドデプ
ス値dの検出速度が増大することを利用して、図10に
示すように、当初はデプスセンサ102によりその抵抗
値変化を測定しながら上記各MRヘッド素子21の磁気
記録媒体摺動面aを研磨し、ヘッドデプス値dが所定値
に近づいた時点でMR素子1のバイアス特性の高感度測
定に切り替えてヘッドデプス値dを所定値に規定する。
このようにすることで、上記各MRヘッド素子21の作
製工程におけるヘッドデプス値規定の速度が増大する。
【0044】上記変形例によれば、上記実施例と同様
に、上記MRヘッドのヘッドデプス値を正確に所定値に
規定することが可能であり、しかも複数の上記MRヘッ
ドのヘッドデプス値をそれぞれ制御して製品の歩溜りを
向上させ、製品の信頼性の大幅な向上を実現することが
可能となる。
【0045】なお、上記実施例及びその変形例において
は、製造する対象である磁気ヘッドとして上記MRヘッ
ドとしたが、本発明はこれに限定されることなく、例え
ば、上記MRヘッドを再生ヘッドとして、さらにこのM
Rヘッドにいわゆるインダクティブ型記録ヘッドが複合
された複合型磁気ヘッドを製造する対象である磁気ヘッ
ドとしてもよい。
【0046】この場合、上記複合型磁気ヘッドのヘッド
デプスの規制方法としては、その構成要素である上記M
Rヘッドについては上述の通りであり、上記インダクテ
ィブ型記録ヘッドについては、このインダクティブ型記
録ヘッドのヘッド巻線の電極にバイアス導体15より引
出し線を接続してバイアス特性を測定すればよい。
【0047】
【発明の効果】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法によ
れば、磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッドの磁気記録
媒体摺動面を所定のヘッドデプス値となるまで研磨する
磁気ヘッドの製造方法において、前記磁気抵抗効果素子
のバイアス特性を測定し、ヘッドデプス値を検出するの
で、磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッドの磁気記録媒
体摺動面を所定のヘッドデプス値に正確に規定すること
が可能となり、製品の歩溜り及び信頼性の大幅な向上を
図ることができる。
【0048】また、本発明によれば、デプスセンサによ
るヘッドデプス値の検出を併用することでヘッドデプス
値を検出するので、磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッ
ドの磁気記録媒体摺動面を所定のヘッドデプス値に迅速
且つ正確に規定することが可能となり、製品の歩溜り及
び信頼性の大幅な向上を図ることができる。
【0049】さらに、本発明によれば、複数の磁気ヘッ
ドが形成された基板を一括研磨する際に、各磁気抵抗効
果素子のバイアス特性からヘッドデプス値を検出し、基
板内での加圧力を調整するので、磁気抵抗効果素子を有
する個々の磁気ヘッドの磁気記録媒体摺動面をそれぞれ
所定のヘッドデプス値に正確に規定することが可能とな
り、製品の歩溜り及び信頼性の更なる大幅な向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例により製造される磁気抵抗効果
型ヘッドの要部を模式的に示す断面図である。
【図2】MRヘッド素子を複数個集め並列に配設させて
基板を作製し、各MRヘッド素子のバイアス特性を測定
しながら各磁気記録媒体摺動面が施された様子を模式的
に示す平面図である。
【図3】各MRヘッド素子の磁気記録媒体摺動面に研磨
定盤を用いて研磨を施す様子を模式的に示す斜視図であ
る。
【図4】各MRヘッド素子のバイアス特性を測定する様
子を模式的に示す斜視図である。
【図5】低周波の三角波電流及びこの三角波電流に重畳
されたサイン波電流の時間変化を示す特性図である。
【図6】バイアス磁界によるMR素子の出力電圧を示す
特性図である。
【図7】MR素子のバイアス特性を示す特性図である。
【図8】MR素子のバイアス特性のヘッドデプス値依存
性を示す特性図である。
【図9】複数のMRヘッド素子が形成された基板22に
一括研磨が施される様子を模式的に示す平面図である。
【図10】デプスセンサによる抵抗値測定を併用した際
のバイアス特性測定を示す特性図である。
【図11】MRヘッド素子及びデプスセンサを複数個集
め並列に配設させて基板を作製し、各磁気記録媒体摺動
面が施された様子を模式的に示す平面図である。
【図12】研磨によるデプスセンサの抵抗値変化及びそ
の理想値とのずれを示す特性図である。
【符号の説明】
1 MR素子 2 下層シールド磁性体 3 上層シールド磁性体 21 MRヘッド素子 22 基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッドの
    磁気記録媒体摺動面を所定のヘッドデプス値となるまで
    研磨する磁気ヘッドの製造方法において、 前記磁気抵抗効果素子のバイアス特性を測定し、ヘッド
    デプス値を検出することを特徴とする磁気ヘッドの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 デプスセンサによるヘッドデプス値の検
    出を併用することを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッ
    ドの製造方法。
  3. 【請求項3】 複数の磁気ヘッドが形成された基板を一
    括研磨する際に、各磁気抵抗効果素子のバイアス特性か
    らヘッドデプス値を検出し、基板内での加圧力を調整す
    ることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドの製造方
    法。
JP3002794A 1994-02-28 1994-02-28 磁気ヘッドの製造方法 Withdrawn JPH07240010A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6170149B1 (en) 1996-04-30 2001-01-09 Fujitsu Limited Magnetoresistive type magnetic head and method of manufacturing the same and apparatus for polishing the same
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