JPH10269530A - 磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法

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JPH10269530A
JPH10269530A JP7567197A JP7567197A JPH10269530A JP H10269530 A JPH10269530 A JP H10269530A JP 7567197 A JP7567197 A JP 7567197A JP 7567197 A JP7567197 A JP 7567197A JP H10269530 A JPH10269530 A JP H10269530A
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head
length
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Takashi Watanabe
隆 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は困難であった±0.1〜0.2μm程
度の加工精度でデプス長を規定する研磨工程を行うこと
ができる磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法を提供する。 【解決手段】 磁気抵抗効果素子3に外部から磁場を印
加し、磁気抵抗効果素子3の抵抗値R又は抵抗変化率V
を検出しながら磁気ギャップgのデプス長Dpを規定す
る研磨を行って、磁気抵抗効果型ヘッド10を製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁気抵抗効
果素子を用いてなる薄膜磁気ヘッド、即ち磁気抵抗効果
型ヘッドの製造方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】薄膜磁気ヘッドにおいて、磁気ギャップ
のデプスの精度が記録・再生特性に大きく影響する。こ
のため、デプスを規定するための加工工程では、高い加
工精度が要求され、これまでに様々な工夫がなされてき
た。例えば、数μmの加工精度が求められていたときに
は、磁気ギャップの位置を示す光学的マーカーを工夫し
て、薄膜磁気ヘッドと光学的マーカーとを同時に基板に
形成することにより、所望の加工精度を達成していた。
【0003】次に、±0.5μm程度の加工精度が求め
られるようになり、このときには、電気抵抗センサーを
薄膜磁気ヘッドと同時に基板に形成することにより、±
0.5μm程度の加工精度を達成した。
【0004】この電気抵抗センサーを形成する方法を、
いくつか例を挙げて説明する。いずれの例も、薄膜磁気
ヘッドとして、磁気抵抗効果型ヘッド、特に磁気記録媒
体との摺動面に対して垂直な方向を長手方向として磁気
抵抗効果素子(MR素子)を配置して、この長手方向に
磁気抵抗効果を感知するセンス電流を流す、いわゆる縦
型の磁気抵抗効果型ヘッドに適用したものである。
【0005】最初に、第1及び第2の抵抗体パターンか
らなる電気抵抗センサーを形成した例を示す。まず、図
7Aに平面図、図7Bに断面図をそれぞれ示すように、
磁気抵抗効果型ヘッドを形成する基板31上に、磁気抵
抗効果型ヘッド部に隣接して第1及び第2の抵抗体パタ
ーン32a及び32bを形成する。また、マスク合わせ
のための位置合わせマーカー部33もあわせて形成す
る。
【0006】次に、図8Aに平面図、図8Bに断面図を
それぞれ示すように、磁気抵抗効果型ヘッドの下部磁性
層(シールド膜)34、ギャップ膜35、磁気抵抗効果
素子(MR素子)36、ギャップ膜35を順次積層形成
する。
【0007】次に、図9Aに平面図、図9Bに断面図を
それぞれ示すように、MR素子36上のギャップ膜35
に電極とのコンタクトをするための窓を開ける。そし
て、図10Aに平面図、図10Bに断面図を示すよう
に、窓の上に先端電極37及び後端電極38を形成し、
さらに絶縁膜39を介して上部磁性層(シールド膜)4
0を形成して磁気抵抗効果型ヘッド41を構成する。こ
のとき、先端電極37とMR素子36とのコンタクト部
の後端が磁気ギャップのデプス0の位置になる。
【0008】続いて、上述のように形成した磁気抵抗効
果型ヘッド41の磁気ギャップのデプス長を規定するた
めに研磨工程を行う。このとき、研磨に従って変化す
る、第1の抵抗体パターン32aの抵抗値R1 と第2の
抵抗体パターン32bの抵抗値R2 の比R1 /R2 の値
を検出しながら研磨を行って、所定のデプス長に規定す
ることができる。
【0009】この場合には、図11に示すような、逆U
字形の抵抗体パターン32′を形成してこの抵抗体パタ
ーン32′の抵抗値を測定しながら研磨工程を行う場合
と比較すると、2つの抵抗体パターン32a,32bの
比を取ることから、図11の抵抗体パターン32′にお
いて生じるような抵抗体パターンの抵抗率や膜厚のばら
つき等に影響されない利点を有する。
【0010】次に、上述の例より、更に高精度に磁気抵
抗効果ヘッドのデプス長を規定できる、抵抗体パターン
の例を示す。この例では、上述の例で用いた2つの抵抗
体パターンに、さらに研磨の終端位置を検出できる抵抗
体パターンを用いる例である。
【0011】まず、図12Aに平面図、図12Bに断面
図をそれぞれ示すように、磁気抵抗効果型ヘッドを形成
する基板31上に、磁気抵抗効果型ヘッド部に隣接して
第1及び第2の抵抗体パターン32a及び32b、さら
に研磨の終端検出用の抵抗体パターンの第1層42aを
形成する。このとき、マスク合わせのための位置合わせ
マーカー部33もあわせて形成する。
【0012】次に、図13Aに平面図、図13Bに断面
図をそれぞれ示すように、磁気抵抗効果型ヘッドの下部
磁性層(シールド膜)34、ギャップ膜35、磁気抵抗
効果素子(MR素子)36、ギャップ膜35を順次積層
形成する。
【0013】次に、図14Aに平面図、図14Bに断面
図をそれぞれ示すように、MR素子36上のギャップ膜
35に電極とのコンタクトをするための窓を開けると共
に、同じ工程で終端検出用の抵抗体パターンの第1層4
2a上の絶縁膜(ギャップ膜35と同一)にも窓開けす
る。このとき、MR素子36上の先端側のコンタクト窓
の後端と終端検出用の抵抗体パターンの第1層42a上
のコンタクト窓の終端とにより、所定のデプス長Dpが
設定されるようにする。
【0014】次に、図15Aに平面図、図15Bに終端
検出用の抵抗体パターンの断面図、図15Cにヘッド部
の断面図をそれぞれ示すように、先端電極37及び後端
電極38を形成し、さらに絶縁膜39を介して上部磁性
層(シールド膜)40を形成して磁気抵抗効果型ヘッド
51を構成する。このとき、先端電極37とMR素子3
6とのコンタクト部の後端が磁気ギャップのデプス0の
位置になる。一方、終端検出用の抵抗体パターンの第1
層42a上には、コンタクト窓で電気的に接続されるよ
うに、終端検出用の抵抗体パターンの第2層42bの導
体を形成する。
【0015】続いて、上述のように形成した磁気抵抗効
果型ヘッド51の磁気ギャップのデプス長を規定するた
めに研磨工程を行う。このとき、研磨に従って変化す
る、第1の抵抗体パターン32aの抵抗値R1 と第2の
抵抗体パターン32bの抵抗値R2 の比R1 /R2 の値
を検出しながら研磨を行って、さらに終端検出用の抵抗
体パターン42(42a,42b)が第1層42aと第
2層42bとのコンタクト部が研磨により除去されて、
導通がなくなったところで研磨を停止すれば、この位置
が先端電極37とMR素子36とのコンタクト部の後端
とされているので、磁気抵抗効果型ヘッド51を所定の
デプス長に規定することができる。
【0016】先に図7〜図10に示した例では、2つの
抵抗体パターン32a,32bを形成する工程と、デプ
ス0の位置を規定する先端電極37とMR素子36との
コンタクト窓開けの工程が別途に行われるので、これら
のマスクずれの誤差を生じるが、この図12〜図15に
示す例の場合には、終端検出用の抵抗体パターン42の
コンタクト窓を、MR素子36上のコンタクト窓と同じ
工程で形成するため、これらをマスクずれの誤差の影響
を受けないで精度良く形成できる利点を有する。
【0017】そして、最近では記録密度の向上に対応し
て、磁気ヘッドのデプス長の精度の向上がますます要求
されている。とりわけ、MRヘッド、即ち磁気抵抗効果
素子を用いた薄膜磁気ヘッドにおいては、デプス長の精
度を±0.2〜±0.1μm程度にするように要求され
るようになった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の精度
を達成するためには、従来の方法では困難になってきて
いる。なぜなら、前述の図7〜10,図12〜15に示
したような様々なデプス長の精度を上げる工夫を行って
も、電気抵抗センサーの抵抗体のパターン32a,32
b及び42を基板31に形成する際のパターンの精度に
限度があり、これによりデプス長の精度が上がらないか
らである。
【0019】このとき、露光に用いられるフォトマスク
のパターンの精度は、±0.3μmを越えているため、
これを1:5の比率で縮小露光しても、±0.06μm
の誤差が存在する。さらに、露光現像後のレジストの寸
法のバラツキやエッチングのバラツキ等を考慮すると、
上述の±0.1〜0.2μmの精度の達成は困難であ
る。
【0020】上述した問題の解決のために、本発明にお
いては、従来は困難であった±0.1〜0.2μm程度
の加工精度でデプス長を規定する研磨工程を行うことが
できる磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法を提供するもの
である。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気抵抗効果型
ヘッドの製造方法は、磁気抵抗効果素子に外部から磁場
を印加し、磁気抵抗効果素子の抵抗値を検出しながら磁
気ギャップのデプス長を規定する研磨を行うものであ
る。
【0022】本発明の磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法
は、磁気抵抗効果素子に外部から磁場を印加し、磁気抵
抗効果素子の抵抗変化率を検出しながら磁気ギャップの
デプス長を規定する研磨を行うものである。
【0023】上述の本発明製法によれば、磁気抵抗効果
素子に外部から磁場を印加し、磁気抵抗効果素子の抵抗
値もしくは抵抗変化率を検出することにより、基板上に
おける製造工程に起因するバラツキがあっても、磁気抵
抗効果素子の出力を検出して、この検出した出力を基準
に研磨を行うことによって、高精度な加工を行うことが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明は、磁気抵抗効果素子に外
部から磁場を印加し、磁気抵抗効果素子の抵抗値を検出
しながら磁気ギャップのデプス長を規定する研磨を行う
磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法である。
【0025】また本発明は、磁気抵抗効果素子に外部か
ら磁場を印加し、磁気抵抗効果素子の抵抗変化率を検出
しながら磁気ギャップのデプス長を規定する研磨を行う
磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法である。
【0026】以下、図面を参照して本発明の磁気抵抗効
果型ヘッドの製造方法の実施例を説明する。図1は、本
発明製法を適用する磁気抵抗効果型ヘッドの一例の断面
図を示す。この磁気抵抗効果型ヘッド10は、上下に設
けられたシールド膜1,2の間に磁性薄膜からなる磁気
抵抗効果を有する磁気抵抗効果素子、いわゆるMR素子
3が設けられてなる。1は下部磁性層、2は上部磁性層
とも称される。
【0027】MR素子3は、磁気記録媒体との摺動面と
垂直な方向が長手方向となり、一方のシールド膜(下部
磁性層)1に電極層、即ち先端電極4及び後端電極5に
より電気的に接続される。これにより、磁気抵抗効果を
感知するセンス電流は、MR素子3の長手方向である磁
気記録媒体との摺動面と垂直な方向となる。即ち、この
磁気抵抗効果型ヘッド10は、いわゆる縦型の磁気抵抗
効果型ヘッドを構成している。
【0028】そして、このような縦型の磁気抵抗効果型
ヘッド10では、磁気記録媒体との摺動面になる側の電
極の高さ、即ち先端電極4の長さを磁気ギャップgのデ
プス長Dpと定義する。
【0029】また、MR素子3と、シールド膜1、2と
の間には、磁気ギャップgを構成する絶縁性のギャップ
膜6及び絶縁膜7が形成される。
【0030】この磁気抵抗効果型ヘッド10において、
そのデプス長Dpを規定する研磨工程は、図2に示すよ
うに、定盤11上に研磨材12を形成した研磨機13の
研磨面14上に、磁気抵抗効果型ヘッド10をその磁気
記録媒体との摺動面となる側を下にして載置し、所定の
デプス長Dpとなるように行う。
【0031】本例においては、この図2に示す研磨工程
において、MR素子3の抵抗値Rを検出しながら、研磨
を行うものである。MR素子3の抵抗値Rとこのデプス
長Dpとの関係は、図3A及び図3Bに示すようにな
る。図3Aは、外部磁界が印加されていない場合、図3
Bは外部磁界が印加されている場合をそれぞれ示してい
る。
【0032】図3Aより、外部磁界が印加されていない
場合は、デプス長Dpの大きさにかかわらず、MR素子
3の抵抗値RはM0 で一定である。ただし、デプス長D
p=0となると先端電極4の長さが0、すなわちコンタ
クト部である先端電極4がなくなりMR素子3に導通が
なされないので、MR素子の抵抗値は無限大∞となる。
【0033】一方、外部磁界が印加されている場合は、
外部磁界の大きさに対応して、MR素子3の抵抗値が変
化する。図3Bより、外部磁界が印加されると、デプス
長DpがDp<Xa の領域で抵抗値Rが低減される。こ
れは、外部磁界による磁場によってMR素子3内の磁性
体の原子の状態が変化し、磁気抵抗効果による抵抗変化
を生じるからである。また、抵抗値Rの変化量ΔRは、
デプス0に近い位置ほど大きくなる。これは、外部磁界
による磁場によるMR素子3内の状態変化が、電極部即
ち先端電極4の長さによって変わり、これにより磁気抵
抗効果による抵抗変化が大きくなると考えられる。
【0034】図3Bに示す外部磁界を印加した場合の抵
抗値Rとデプス長Dpとの関係から、所望のデプス長D
pとなるときの抵抗値Rを求めて、抵抗値Rの検出をし
ながら求めた抵抗値Rとなるまで研磨を行うことによ
り、デプス長Dpが直接規定されるので、パターンのマ
スクずれやエッチングのバラツキの影響を受けず、従来
より高精度にデプス長Dpを規定する研磨加工を行うこ
とができる。
【0035】この例においては、MR素子3の抵抗値を
検出しながら研磨を行ったが、MR素子3の抵抗率を検
出しても、同様にして目的の磁気抵抗効果型ヘッドを得
ることが出来る。その例を次に示す。
【0036】この例についても、同様に先に図1に示し
た構成の磁気抵抗効果型ヘッド10に適用する場合につ
いて説明する。この例では、印加する外部磁界を、その
外部磁界の大きさが、周期及び振幅が一定で変化する交
番磁界として、MR素子3の抵抗率を検出する。
【0037】まず、図4に、大きさH0 の外部磁界を印
加した場合における、MR素子3の抵抗値Rとデプス長
Dpとの関係を示す。図3Bと同様に、デプス長Dpが
Dp<Xb の領域で抵抗値Rが低減され、抵抗値Rの変
化量ΔRは、デプス0に近い位置ほど大きくなってい
る。
【0038】そこで、デプス長DpがX1 ,X2
3 ,X4 の場合についてそれぞれ考えてみる。ただ
し、0<X1 <X2 <X3 <Xb <X4 とする。また、
デプス長Dp=X1 のときのMR素子3の抵抗値RをM
1 とする。
【0039】まず、デプス長Dp=X1 のときには、図
5Aに示すように、外部磁界Hexが0からH0 へと増加
するに従って、抵抗値RがM0 からM1 に減少する。こ
こで、大きさHが0<H<H0 の範囲内で変化する交番
磁界Halを印加する。交番磁界Halの大きさHの変化に
応じて、MR素子3の抵抗値Rが周期的に変化する。こ
のときの抵抗値Rの変化の振幅を、MR素子3の抵抗出
力Vとして検出する。この抵抗出力Vは、MR素子3の
抵抗変化率に相当する。
【0040】デプス長DpがX2 ,X3 のときにも、同
様に大きさHが0<H<H0 の範囲内で変化する交番磁
界Halを印加して、MR素子3の抵抗出力Vを得ること
ができる。デプス長DpがX1 からX2 ,X3 と増加す
るに従い、外部磁界Hexを加えたときのMR素子3の抵
抗値Rの変化ΔRが小さくなるため、交番磁界Halに対
して得られる抵抗出力Vも小さくなる。
【0041】デプス長X=X4 のときには、図4より、
大きさH0 の外部磁界が印加されても、MR素子3の抵
抗値RはM0 から変化しない。従って、外部磁界Hex
大きさがH0 まで増加しても、抵抗値がM0 で変化しな
いため、図5Bに示すように、この範囲で交番磁界Hal
を印加してもMR素子3の抵抗出力Vは一定して0であ
る。
【0042】尚、交番磁界Halは、大きさHが0<H<
0 となるように、平均値と振幅を設定する。このよう
な交番磁界Halとしては、平均値を中心に大きさが周期
的に変化する外部磁界を印加してもよいが、ある一定の
大きさH1 の磁界と、大きさH2 と向きが周期的に変化
する交番磁界を組み合わせて構成してもよい。ある一定
の大きさH1 の磁界には、例えばバイアス導体や軟磁性
膜をMR素子3の近傍に配置して形成されるバイアス磁
界等を用いればよい。
【0043】以上から、図6に所定の大きさの交番磁界
を印加したときのMR素子3の抵抗出力Vとデプス長D
pとの関係を示すように、0<Dp<Xb の範囲では、
デプス長Dpが長くなるほど抵抗出力Vが小さくなる。
また、Dp>Xb の範囲では抵抗出力V=0である。従
って、図6に示すMR素子3の抵抗出力Vとデプス長D
pとの関係から、所望のデプス長Dpとなるときの抵抗
出力Vを求めて、抵抗出力Vの検出をしながらこの抵抗
出力Vとなるまで研磨を行うことにより、デプス長Dp
を規定する研磨を高精度に行うことができる。
【0044】このように、MR素子に磁場として例えば
交番磁界を印加し、MR素子の抵抗出力即ち抵抗変化率
を検出しながら磁気ギャップのデプス長を規定する研磨
を行うことにより、磁気抵抗効果型ヘッドの加工を高精
度に行うことができる。
【0045】本発明の磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法
は、上述の例に限定されるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取り得る。
【0046】
【発明の効果】上述の本発明による磁気抵抗効果型ヘッ
ドの製造方法によれば、磁気抵抗効果素子に外部から磁
場を印加し、磁気抵抗効果素子の抵抗値又は抵抗変化率
を検出しながら磁気ギャップのデプス長を規定する研磨
を行うことにより、磁気抵抗効果型ヘッドの高精度なデ
プス加工が達成され、磁気記録媒体に対して高い記録密
度が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明製法を適用する磁気抵抗効果型ヘッドの
概略構成図(断面図)である。
【図2】本発明製法におけるデプス長を規定する研磨の
方法を示す図である。
【図3】MR素子の抵抗値とデプス長との関係を示す図
である。 A 外部磁界を印加しない場合である。 B 外部磁界を印加する場合である。
【図4】大きさH0 の外部磁界を印加する場合のMR素
子の抵抗値とデプス長との関係を示す図である。
【図5】交番磁界を印加した場合のMR素子の抵抗値及
び抵抗出力を示す図である。 A デプス長がX1 の場合である。 B デプス長がX4 の場合である。
【図6】所定の交番磁界を印加したときのMR素子の抵
抗出力とデプス長との関係を示す図である。
【図7】従来の磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法の製造
工程図である。 A 平面図である。 B 断面図である。
【図8】従来の磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法の製造
工程図である。 A 平面図である。 B 断面図である。
【図9】従来の磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法の製造
工程図である。 A 平面図である。 B 断面図である。
【図10】従来の磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法の製
造工程図である。 A 平面図である。 B 断面図である。
【図11】従来の磁気抵抗効果型ヘッドの他の製造方法
の一製造工程を示す平面図である。
【図12】従来の磁気抵抗効果型ヘッドのさらに他の製
造方法の製造工程図である。 A 平面図である。 B 断面図である。
【図13】従来の磁気抵抗効果型ヘッドのさらに他の製
造方法の製造工程図である。 A 平面図である。 B 断面図である。
【図14】従来の磁気抵抗効果型ヘッドのさらに他の製
造方法の製造工程図である。 A 平面図である。 B 断面図である。
【図15】従来の磁気抵抗効果型ヘッドのさらに他の製
造方法の製造工程図である。 A 平面図である。 B 断面図である。
【符号の説明】
1 シールド膜(下部磁性層)2 シールド膜(上部磁
性層)、3 MR素子、4 先端電極、5 後端電極、
6 ギャップ膜、7 絶縁膜、10 磁気抵抗効果型ヘ
ッド、11 定盤、12 研磨材、13 研磨機、14
研磨面、31基板、32a 第1の抵抗体パターン、
32b 第2の抵抗体パターン、32′抵抗体パター
ン、33 位置合わせマーカー、34 下部磁性層(シ
ールド膜)、35 ギャップ膜、36 磁気抵抗効果素
子(MR素子)、37 先端電極、38 後端電極、3
9 絶縁膜、40 上部磁性層(シールド膜)、41,
51 磁気抵抗効果型ヘッド、42 終端検出用の抵抗
体パターン、g 磁気ギャップ、Dp デプス長、Hex
外部磁界、Hal 交番磁界

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗効果素子に外部から磁場を印加
    し、該磁気抵抗効果素子の抵抗値を検出しながら磁気ギ
    ャップのデプス長を規定する研磨を行うことを特徴とす
    る磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 磁気抵抗効果素子に外部から磁場を印加
    し、該磁気抵抗効果素子の抵抗変化率を検出しながら磁
    気ギャップのデプス長を規定する研磨を行うことを特徴
    とする磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法。
JP7567197A 1997-03-27 1997-03-27 磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法 Pending JPH10269530A (ja)

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