JPH07238595A - 高力ボルトによる鋼材摩擦接合構造 - Google Patents
高力ボルトによる鋼材摩擦接合構造Info
- Publication number
- JPH07238595A JPH07238595A JP5441894A JP5441894A JPH07238595A JP H07238595 A JPH07238595 A JP H07238595A JP 5441894 A JP5441894 A JP 5441894A JP 5441894 A JP5441894 A JP 5441894A JP H07238595 A JPH07238595 A JP H07238595A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- friction
- base material
- joint plate
- strength bolt
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
- Connection Of Plates (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な手段によって、鋼製母材と鋼製継手板
とを強固に摩擦接合し、かつ鋼製母材と鋼製継手板の品
質管理を容易にする。 【構成】 高力ボルト１により締め付けられて摩擦接合
される鋼製母材２と鋼製継手板３とのうち、その鋼製継
手板３における少なくとも摩擦面側の表面硬さを、鋼製
母材２の表面硬さより小さくし、かつ鋼製継手板３にお
ける少なくとも摩擦面側の表面粗さを、鋼製母材２の表
面粗さよりも小さくする。
とを強固に摩擦接合し、かつ鋼製母材と鋼製継手板の品
質管理を容易にする。 【構成】 高力ボルト１により締め付けられて摩擦接合
される鋼製母材２と鋼製継手板３とのうち、その鋼製継
手板３における少なくとも摩擦面側の表面硬さを、鋼製
母材２の表面硬さより小さくし、かつ鋼製継手板３にお
ける少なくとも摩擦面側の表面粗さを、鋼製母材２の表
面粗さよりも小さくする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、建築鉄骨構造物あるい
はその他の鉄骨構造物を組立てる場合に採用する高力ボ
ルトによる摩擦接合構造に関するものである。
はその他の鉄骨構造物を組立てる場合に採用する高力ボ
ルトによる摩擦接合構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、高力ボルトを使用した複数の被接
合鋼材の摩擦接合構造としては、特願平４−３２６２３
２号により提案されているものがある。
合鋼材の摩擦接合構造としては、特願平４−３２６２３
２号により提案されているものがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の場合は、通
常使用される鋼製母材の硬さ（ＳＳ４００，ＳＭ４９
０）に対して、他方の鋼板の硬さを大きくする必要があ
るので、鉄骨加工の際に熱処理工程が不可欠となり、そ
の品質管理が必要となるほか、鋼材加工の際に、高力ボ
ルト挿通用透孔の穿設作業の困難性が高く、例えば穿孔
工具の消耗が速くなるという欠点がある。
常使用される鋼製母材の硬さ（ＳＳ４００，ＳＭ４９
０）に対して、他方の鋼板の硬さを大きくする必要があ
るので、鉄骨加工の際に熱処理工程が不可欠となり、そ
の品質管理が必要となるほか、鋼材加工の際に、高力ボ
ルト挿通用透孔の穿設作業の困難性が高く、例えば穿孔
工具の消耗が速くなるという欠点がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前述の問題を有利に解決
するために、本発明の高力ボルトによる鋼材摩擦接合構
造においては、高力ボルト１により締め付けられて摩擦
接合される鋼製母材２と鋼製継手板３とのうち、その鋼
製継手板３における少なくとも摩擦面側の表面硬さを、
鋼製母材２の表面硬さより小さくし、かつ鋼製継手板３
における少なくとも摩擦面側の表面粗さを、鋼製母材２
の表面粗さよりも小さくする。
するために、本発明の高力ボルトによる鋼材摩擦接合構
造においては、高力ボルト１により締め付けられて摩擦
接合される鋼製母材２と鋼製継手板３とのうち、その鋼
製継手板３における少なくとも摩擦面側の表面硬さを、
鋼製母材２の表面硬さより小さくし、かつ鋼製継手板３
における少なくとも摩擦面側の表面粗さを、鋼製母材２
の表面粗さよりも小さくする。
【０００５】
【実施例】次に本発明の実施例を図１ないし図３によっ
て説明する。まずＳＭ４９０に相当するＨｖ＝１６０の
２枚の鋼製母材鋼材２を同一平面上において直列に配置
し、各鋼製母材２の端部の表裏両面に、継手の働きをす
るＳＳ４１に相当するＨｖ＝８０の鋼製継手板３を配置
し、前記鋼製母材２の摩擦面４は、前記鋼製継手板３の
摩擦面５よりも表面硬度が大きく、すなわち硬く、かつ
前記鋼製母材２の摩擦面４の表面粗さは、鋼製継手板３
の摩擦面５の表面粗さよりも大きく、すなわち粗く設定
されている。例えば、鋼製母材２の摩擦面４の表面硬度
はＨｖ＝１６０に設定されると共に、その鋼製母材２の
摩擦面４の表面粗さは１２０ミクロン以上に設定され
る。また鋼製継手板３の摩擦面５の表面硬度はＨｖ８０
に設定されると共に、その鋼製継手板３の摩擦面５の表
面粗さは４０ミクロン以上に設定される。
て説明する。まずＳＭ４９０に相当するＨｖ＝１６０の
２枚の鋼製母材鋼材２を同一平面上において直列に配置
し、各鋼製母材２の端部の表裏両面に、継手の働きをす
るＳＳ４１に相当するＨｖ＝８０の鋼製継手板３を配置
し、前記鋼製母材２の摩擦面４は、前記鋼製継手板３の
摩擦面５よりも表面硬度が大きく、すなわち硬く、かつ
前記鋼製母材２の摩擦面４の表面粗さは、鋼製継手板３
の摩擦面５の表面粗さよりも大きく、すなわち粗く設定
されている。例えば、鋼製母材２の摩擦面４の表面硬度
はＨｖ＝１６０に設定されると共に、その鋼製母材２の
摩擦面４の表面粗さは１２０ミクロン以上に設定され
る。また鋼製継手板３の摩擦面５の表面硬度はＨｖ８０
に設定されると共に、その鋼製継手板３の摩擦面５の表
面粗さは４０ミクロン以上に設定される。
【０００６】前述のように構成された一対の鋼製母材２
が直列に配置され、各鋼製母材２の端部の表裏面にわた
って鋼製継手板３が重合され、各鋼製母材２の端部に予
め設けられている複数の高力ボルト挿通用透孔６と各鋼
製継手板３の長手方向の両側に予め設けられた複数の高
力ボルト挿通用透孔７とにわたって、高力ボルト１が挿
通されると共に、その高力ボルト１の雄ねじ部にナット
８が螺合され、各高力ボルト１およびこれに螺合された
ナット８により、各鋼製母材２と各鋼製継手板３とが締
付け結合されている。
が直列に配置され、各鋼製母材２の端部の表裏面にわた
って鋼製継手板３が重合され、各鋼製母材２の端部に予
め設けられている複数の高力ボルト挿通用透孔６と各鋼
製継手板３の長手方向の両側に予め設けられた複数の高
力ボルト挿通用透孔７とにわたって、高力ボルト１が挿
通されると共に、その高力ボルト１の雄ねじ部にナット
８が螺合され、各高力ボルト１およびこれに螺合された
ナット８により、各鋼製母材２と各鋼製継手板３とが締
付け結合されている。
【０００７】従来の場合は、鋼板相互または鋼材相互の
すべり係数が０．４５と規定されているが、本発明の場
合は、前記すべり係数を０．６以上に安定して確保する
ことができる。
すべり係数が０．４５と規定されているが、本発明の場
合は、前記すべり係数を０．６以上に安定して確保する
ことができる。
【０００８】
【発明の効果】本発明によれば、高力ボルト１により締
め付けられて摩擦接合される鋼製母材２と鋼製継手板３
とのうち、その鋼製継手板３における少なくとも摩擦面
側の表面硬さを、鋼製母材２の表面硬さより小さくし、
かつ鋼製継手板３における少なくとも摩擦面側の表面粗
さを、鋼製母材２の表面粗さよりも小さくするので、簡
単な手段によって、鋼製母材２と鋼製継手板３とを、す
べり移動しないように強固に摩擦接合することができ、
かつ鋼製母材２および鋼製継手板３とに熱処理をする必
要がないので、製品の管理も容易であり、かつ高力ボル
ト挿通用透孔６，７の穿設を容易に行なうことができ
る。
め付けられて摩擦接合される鋼製母材２と鋼製継手板３
とのうち、その鋼製継手板３における少なくとも摩擦面
側の表面硬さを、鋼製母材２の表面硬さより小さくし、
かつ鋼製継手板３における少なくとも摩擦面側の表面粗
さを、鋼製母材２の表面粗さよりも小さくするので、簡
単な手段によって、鋼製母材２と鋼製継手板３とを、す
べり移動しないように強固に摩擦接合することができ、
かつ鋼製母材２および鋼製継手板３とに熱処理をする必
要がないので、製品の管理も容易であり、かつ高力ボル
ト挿通用透孔６，７の穿設を容易に行なうことができ
る。
【図１】本発明の実施例に係る高力ボルトによる摩擦接
合構造を示す横断平面図である。
合構造を示す横断平面図である。
【図２】図１に示す部分の側面図である。
【図３】図１に示す鋼材を分離して示す横断平面図であ
る。
る。
１ 高力ボルト ２ 鋼製母材 ３ 鋼製継手板 ４ 摩擦面 ５ 摩擦面 ６ 高力ボルト挿通用透孔 ７ 高力ボルト挿通用透孔 ８ ナット
Claims (1)
- 【請求項１】 高力ボルト１により締め付けられて摩擦
接合される鋼製母材２と鋼製継手板３とのうち、その鋼
製継手板３における少なくとも摩擦面側の表面硬さを、
鋼製母材２の表面硬さより小さくし、かつ鋼製継手板３
における少なくとも摩擦面側の表面粗さを、鋼製母材２
の表面粗さよりも小さくした高力ボルトによる鋼材摩擦
接合構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5441894A JPH07238595A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 高力ボルトによる鋼材摩擦接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5441894A JPH07238595A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 高力ボルトによる鋼材摩擦接合構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07238595A true JPH07238595A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12970161
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5441894A Withdrawn JPH07238595A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 高力ボルトによる鋼材摩擦接合構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07238595A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009252132A (ja) * | 2008-04-10 | 2009-10-29 | Nagano Japan Radio Co | 磁気処理ユニットの取付機構 |
| JP2020024024A (ja) * | 2018-08-08 | 2020-02-13 | ナブテスコ株式会社 | 締結機構、締結物品および産業機械 |
-
1994
- 1994-03-01 JP JP5441894A patent/JPH07238595A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009252132A (ja) * | 2008-04-10 | 2009-10-29 | Nagano Japan Radio Co | 磁気処理ユニットの取付機構 |
| JP2020024024A (ja) * | 2018-08-08 | 2020-02-13 | ナブテスコ株式会社 | 締結機構、締結物品および産業機械 |
| CN110864084A (zh) * | 2018-08-08 | 2020-03-06 | 纳博特斯克有限公司 | 紧固机构、紧固物品以及产业机械 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010508 |