JPH07237058A - トランスミッションケースの部品圧入装置 - Google Patents

トランスミッションケースの部品圧入装置

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JPH07237058A
JPH07237058A JP6031152A JP3115294A JPH07237058A JP H07237058 A JPH07237058 A JP H07237058A JP 6031152 A JP6031152 A JP 6031152A JP 3115294 A JP3115294 A JP 3115294A JP H07237058 A JPH07237058 A JP H07237058A
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press
fitting
transmission case
turntable
machine
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Yoshio Inoue
佳夫 井上
Norimasa Muroyama
範匡 室山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組付作業の作業の効率の向上を図ると共に作
業者への負担を軽減して作業の容易化を図ったトランス
ミッションケースの部品圧入装置を提供する。 【構成】 搬送ラインLに沿って搬送されるパレット2
2上に位置決めされたトランスミッションケース11,
12を所定の組付位置にてターンテーブル41により上
昇させ、90°づつ回転させて4つの回転位置pos.A,
pos.B,pos.C,pos.D位置にそれぞれ位置決めした状
態で、上部組付機42によってトランスミッションケー
ス11,12の上方から、下部組付機43によってトラ
ンスミッションケース11,12の下方から、側部組付
機44によってトランスミッションケース11,12の
側方からそれぞれ所望の圧入部品を圧入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の変速機を構成す
るトランスミッションケースの部品圧入装置に関する。
【従来の技術】
【0002】図31に4速オートマチック(以下、4A
/Tと称する。)用のトランスミッションケース、図3
2に3速オートマチック(以下、3A/Tと称する。)
用のトランスミッションケースを示す。
【0003】図31に示すように、4A/T用のトラン
スミッションケース11は中空であって外形が台形状を
なしており、4A/T用のトランスミッションケース1
1に一側面に対しては、図31(a)に示すように、オイ
ル通路の加工孔を塞ぐボール4B4と、配管を接続する
ためのニップル4N、ケーブルを連結するためのコネク
タC1,C2、オイルレベルゲージを挿入するためのガ
イドパイプGPを組付ける必要がある。また、トランス
ミッションケース11に上面に対しては、図31(b)に
示すように、カウンタギア4Gと、デフオイルシールD
O、ボール4B5を組付ける必要があり、トランスミッ
ションケース11に下面に対しては、ボール4B1,4
B2,4B3、オイルシール4Oを組付ける必要があ
る。更に、トランスミッションケース11に他側面に対
しては、図31(c)に示すように、ブッシュBS1,B
S2、回り止めのためのピン4Pを組付ける必要があ
る。
【0004】一方、図32に示すように、3A/T用の
トランスミッションケース12は中空であって外形が台
形状をなしており、3A/T用のトランスミッションケ
ース21に一側面に対しては、図32(a)に示すよう
に、ケーブルを連結するためのコネクタC1,C2とオ
イルレベルゲージを挿入するためのガイドパイプGPを
組付ける必要がある。また、トランスミッションケース
12に上面に対しては、図32(b)に示すように、デフ
オイルシールDOを組付ける必要があり、トランスミッ
ションケース11に下面に対しては、ボール3Bを組付
ける必要がある。更に、トランスミッションケース12
に他側面に対しては、図32(c)に示すように、ブッシ
ュBS1,BS2を組付ける必要がある。
【0005】上述したようなトランスミッションケース
11,12への各部材の組付作業において、従来はトラ
ンスミッションケースの搬送ラインに沿って各種の工程
を分割して各工程に作業者を配置し、この各工程を受け
持つ作業者が搬送されるトランスミッションケースに対
して対応する部材を順次供給し、圧入治具によってこの
部材を圧入していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のトランスミッションケース11,12の組付作業
にあっては、各工程に割り当てられた作業者がトランス
ミッションケースに対して対応する部材を順次圧入して
作業を行っているので、作業工程のラインが長くなって
しまって作業スペースを多くとってしまうと共に、組付
に要する時間が長くなってしまって作業効率がよくない
という問題がある。
【0007】また、一つの搬送ラインに複数の車種、例
えば、4A/T用のトランスミッションケース11と3
A/T用のトランスミッションケース12を搬送する場
合、各トランスミッションケース11,12ではその形
状が相違するため、前述したように、圧入する部材やそ
の圧入位置が異なっている。そのため、作業者は圧入す
る部材を間違える虞があったり、部材の圧入位置に合わ
せて圧入治具の位置を変更しなければならず、作業者に
かかる負担が大きかった。
【0008】なお、搬送ラインに沿って搬送されるトラ
ンスミッションケースへの組付作業を自動化することも
考えられているが、この場合、搬送ライン上のトランス
ミッションケースの組付位置の周辺に多数の圧入治具が
装着されたステーションを配設し、このステーションを
基準に組付作業を行うのが一般的である。ところが、こ
のような自動組付装置にあっては、トランスミッション
ケースの部材圧入位置に合わせて圧入治具の位置決めを
その都度行わなければならず、面倒であると共に装置が
大型化してしまうという問題がある。
【0009】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、組付作業の作業の効率の向上を図ると共に作業
者への負担を軽減して作業の容易化を図ったトランスミ
ッションケースの部品圧入装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明のトランスミッションケースの部品圧入装置
は、搬送ラインに沿って搬送されるパレット上に位置決
めされたトランスミッションケースを所定の圧入位置で
停止して該所定の圧入位置にて前記トランスミッション
ケースに所望の圧入部品を圧入するトランスミッション
ケースの部品圧入装置において、前記搬送ラインのパレ
ット上に載置されたトランスミッションケースの種類を
判別する検出センサと、前記搬送ラインにおける所定の
圧入位置の一側方に配設されて前記トランスミッション
ケースに対して所望の部品を圧入する圧入機と、該圧入
機を垂直方向及び水平方向に沿って移動自在に支持して
前記検出センサの検出結果に基づいて該圧入機を所定の
位置に位置決めする駆動位置決め機構と、前記搬送ライ
ンにおける所定の圧入位置の他側方で且つ前記圧入機と
対向して配設されて該圧入機によって前記トランスミッ
ションケースに作用した加圧力とほぼ同等の加圧力を前
記トランスミッションケースの反対側に作用させる反力
受け機とを具えたことを特徴とするものである。
【0011】また、本発明のトランスミッションケース
の部品圧入装置は、請求項1記載のトランスミッション
ケースの部品圧入装置において、前記搬送ラインにおけ
る所定の圧入位置の下方に前記搬送ラインに対して上下
に昇降自在であると共に垂直軸をもって回転自在で且つ
所定の回転角度に位置決め可能であって前記トランスミ
ッションケースが載置されたパレットを保持するターン
テーブルを設けると共に、前記搬送ラインの一側方に配
設された圧入機を複数設け、検出センサによって判別さ
れたトランスミッションケースの種類並びに前記ターン
テーブルの回転角度位置に基づいて駆動位置決め機構に
より前記複数の圧入機を選択的に位置決めして前記トラ
ンスミッションケースの所定の圧入位置に所望の部品を
圧入するようにしたことを特徴とするものである。
【0012】また、本発明のトランスミッションケース
の部品圧入装置は、搬送ラインに沿って搬送されるパレ
ット上に位置決めされたトランスミッションケースを所
定の圧入位置で停止して該所定の圧入位置にて前記トラ
ンスミッションケースに所望の圧入部品を圧入するトラ
ンスミッションケースの部品圧入装置において、前記搬
送ラインにおける所定の圧入位置に設置された基体と、
該基体に前記所定の圧入位置の下方に位置して前記搬送
ラインに対して上下に昇降自在に支持された昇降プレー
トと、該昇降プレートに垂直軸をもって回転自在である
と共に所定の回転角度に位置決め可能に支持されて前記
トランスミッションケースが載置されたパレットを保持
するターンテーブルと、前記基体に前記ターンテーブル
の上方に位置するように配設されて該ターンテーブルが
保持して所定の回転角度位置に位置決めされた前記パレ
ット上のトランスミッションケースに対して所望の部品
を圧入する第1の圧入機と、前記基体に前記ターンテー
ブルの下方に位置するように配設されて該ターンテーブ
ルが保持して所定の回転角度位置に位置決めされた前記
パレット上のトランスミッションケースに対して所望の
部品を圧入する第2の圧入機と、前記基体に前記ターン
テーブルの一側方に位置するように配設されて該ターン
テーブルが保持して所定の回転角度位置に位置決めされ
た前記パレット上のトランスミッションケースに対して
所望の部品を圧入する第3の圧入機と、前記基体に設け
られて前記各圧入機に所望の圧入部品を供給する圧入部
品供給機と、前記基体に前記ターンテーブルの上方に位
置するように前記第2の圧入機と対向して配設されて該
第2の圧入機の作動時に前記パレット上のトランスミッ
ションケースを上方から押圧して保持するワーククラン
プと、前記基体に前記ターンテーブルの他側方に位置す
るように前記第3の圧入機と対向して配設されて該第3
の圧入機によって前記トランスミッションケースに作用
した加圧力とほぼ同等の加圧力を前記トランスミッショ
ンケースの反対側に作用させる反力受け機とを具えたこ
とを特徴とするものである。
【0013】また、本発明のトランスミッションケース
の部品圧入装置は、請求項3記載のトランスミッション
ケースの部品圧入装置において、圧入部品供給機は、昇
降プレートに部品送給路が形成されたガイドレバーを取
付けて該部品送給路の一端に圧入部品を送給する部品送
給機を送給管を介して連結する一方、ターンテーブルに
部品受取孔が形成された部品ガイドを取付けると共に該
ターンテーブルの所定の位置に部品保持金具を設けて前
記部品受取孔の一端と前記部品保持金具とを連結管を介
して連結してなり、前記ガイドレバーの部品送給路の他
端と前記部品ガイドの部品受取孔の他端とを前記ターン
テーブルの所定の回転位置にて連通可能としたことを特
徴とするものである。
【0014】
【作用】搬送ラインに沿って搬送されるパレット上に位
置決めされたトランスミッションケースを所定の圧入位
置にて停止し、このトランスミッションケースに所望の
圧入部品を圧入する場合、検出センサによってパレット
上のトランスミッションケースの種類を判別し、駆動位
置決め機構は検出センサの検出結果に基づいてトランス
ミッションケースに対して所望の部品を圧入する圧入機
を垂直方向及び水平方向に沿って移動させて所定の位置
に位置決めする一方、反力受け機はその圧入機によって
トランスミッションケースに作用した加圧力とほぼ同等
の加圧力をトランスミッションケースの反対側に作用さ
せる。その結果、複数種類のトランスミッションケース
に対して圧入機を自動的に位置決めし、反力受け機で作
業圧力を打ち消しながら短時間で作業を行うことが可能
となる。
【0015】そして、トランスミッションケースが載置
されたパレットを保持するターンテーブルを上下に昇降
自在で、且つ、回転位置決め可能に支持し、駆動位置決
め機構が検出センサによって判別されたトランスミッシ
ョンケースの種類並びにターンテーブルの回転角度位置
に基づいて駆動位置決め機構により複数の圧入機を選択
的に位置決めしてトランスミッションケースの所定の圧
入位置に所望の圧入部品を圧入する。その結果、トラン
スミッションケースに対して複数種類の圧入機を自動的
に選択位置決めしながら短時間で作業が行える。
【0016】搬送ラインに沿って搬送されてパレット上
に位置決めされたトランスミッションケースを所定の圧
入位置にて停止し、このトランスミッションケースに所
望の部品を圧入する場合、パレット上のトランスミッシ
ョンケースは所定の圧入位置にて昇降プレートにより上
昇位置にて支持されてターンテーブルにより各回転角度
位置に位置決めされた複数の位置で、第1の圧入機によ
ってトランスミッションケースに対して上方から、且
つ、第2の圧入機によってトランスミッションケースに
対して下方から、且つ、第3の圧入機によってトランス
ミッションケースに対して側方からそれぞれ所望の部品
を圧入する。このとき、ワーククランプは第2の圧入機
の作動時にパレット上のトランスミッションケースを上
方から押圧して保持しており、反力受け機は第3の圧入
機の作動時にトランスミッションケースに作用した加圧
力とほぼ同等の加圧力をトランスミッションケースの反
対側に作用させて作業圧力を打ち消している。その結
果、一つのステーションでトランスミッションケースに
対して上方及び下方、側方から圧入部品を圧入し易い位
置で、且つ、効率よく圧入することが可能となる。
【0017】そして、圧入部品供給機によって圧入機に
所望の圧入部品を供給する場合、ターンテーブルを所定
の回転位置に位置決めしてガイドレバーの部品送給路と
部品ガイドの部品受取孔とを連通させた状態で、部品送
給機から圧入部品を送給管を介して昇降プレートに取付
けられたガイドレバーの部品送給路に送給すると、圧入
部品はこの部品送給孔からターンテーブルに取付けられ
た部品ガイドの部品受取孔に移送され、連結管を介して
部品保持金具に供給されることとなり、部品送給機と部
品保持金具との間の煩雑な供給管等の配索が不要となっ
て装置が簡素化される。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0019】図1に本発明の一実施例に係るトランスミ
ッションケースの部品圧入装置を表す側面視、図2に本
実施例のトランスミッションケースの部品圧入装置を表
す正面視、図3に本実施例のトランスミッションケース
の部品圧入装置を表す平面視、図4に車種検出装置を表
す搬送ラインの平面視、図5に下部組付機を表すターン
テーブルの平面視、図6に図5のVI−VI断面、図7に図
5のVII−VII断面、図8にボール圧入機を表す図5のVI
II−VIII断面、図9にボール圧入機を表す図5のIX−IX
断面、図10にオイルシール圧入機を表す図5のX−X
断面、図11にカウンタギアの反力受け機を表す図5の
XI−XI断面、図12にボール供給機の断面、図13にボ
ール1個取り機の断面、図14に上部組付機を表す平面
視、図15にワーククランプを表す図14のXV−XV断
面、図16にカウンタギア圧入機を表す図14のXVI−X
VI断面、図17にピン圧入機を表す図15のXVII−XVII
断面、図18に側部組付機の正面視、図19にその側部
組付機の平面視、図20にボール圧入機を表す断面、図
21にそのボール圧入機の先端部を表す詳細断面、図2
2にニップル圧入機を表す平面視、図23にコネクタ締
付機を表す断面、図24にガイドパイプ圧入機を表す断
面、図25にブッシュ圧入機を表す断面、図26に反力
受け機を表す正面視、図27にその反力受け機を表す平
面視、図28トランスミッションケースの回転作業位置
を表す概略平面視、図29に4A/T用トランスミッシ
ョンケースの組付順序を表すフローチャート、図30に
3A/T用トランスミッションケースの組付順序を表す
フローチャートを示す。なお、従来と同様の機能を有す
る部材には同一の符号を付して重複する説明は省略す
る。
【0020】本実施例のトランスミッションケースの部
品組付装置20において、図1乃至図3に示すように、
搬送ラインLに沿って搬送コンベア21が設けられてお
り、トランスミッションケース11(あるいは12)は
パレット22上に位置決め載置された状態で搬送され、
所定の組付位置に停止させ、後述する各組付装置によっ
て所定の位置に所望の部品が組付けられるようになって
いる。
【0021】この搬送コンベア21は、図4及び図7に
示すように、搬送ラインLに沿った一対の平行なレール
23によって構成され、この一対のレール23は断面が
C形をなして開口が対向するように配置されている。そ
して、各レール23の上面部には搬送ローラ24が駆動
回転自在に装着されると共に、各レール23の外側部に
はサイドガイド25が取付けられている。一方、パレッ
ト22は各レール23の搬送ローラ24によって搬送さ
れるものであり、四角い板状をなし、2つの作業孔23
a,23bが穿設されると共に上面にはトランスミッシ
ョンケース11(12)を位置決めするための位置決め
ピン23cが複数立設されている。また、このパレット
22には載置されたトランスミッションケース11(1
2)の種類が磁気記憶されたタグ26が取付けられてお
り、搬送コンベア21の側部に設けられた検出センサ2
7はこのタグ26を読み取ってパレット上のトランスミ
ッションケース11(12)の種類を判別し、検出セン
サ27が取付けられており、この検出センサ27は検出
結果を後述する各組付装置に送信するようになってい
る。なお、図4において28はパレット22上のトラン
スミッションケース11(12)の有無を確認する光電
センサである。
【0022】本実施例のトランスミッションケースの部
品組付装置20は搬送ラインL(搬送コンベア21)の
所定の組付位置において、その上部及び下部、側部にそ
れぞれ組付機が配設されており、パレット22上のトラ
ンスミッションケース11(12)を所定角度、即ち、
90°づつ回転させながら各種の組付作業を行ってい
る。図1乃至図3に示すように、搬送コンベア21の一
側部には第1フレーム31が複数のスタンド32によっ
て設置される一方、搬送コンベア21の下方には第2フ
レーム33が複数のスタンド34によって設置され、両
者は下部ブラケット35によって連結されている。ま
た、搬送コンベア21の上方には第3フレーム36が位
置し、一端部が第1フレーム31の上部に連結され、他
端部が複数の支柱37を介して第3フレーム36に連結
されている。
【0023】第3フレーム36の上部にはトランスミッ
ションケース11(12)が載置されたパレット22を
保持するターンテーブル41が設けられており、このタ
ーンテーブル41は搬送コンベア21に対して上下に昇
降自在であると共に、水平回転自在で且つ所定の回転角
度に位置決め可能となっている。また、第2フレーム3
3にはこのターンテーブル41内に位置してターンテー
ブル41に保持されたパレット22上のトランスミッシ
ョンケース11(12)に対して所望の部品を組付ける
下部組付機42が設けられている。第3フレーム36の
下部にはターンテーブル41に保持されたパレット22
上のトランスミッションケース11(12)に対して所
望の部品を組付ける上部組付機43が設けられている。
第1フレーム31の側部には垂直方向及び水平方向に沿
って移動自在に支持され、ターンテーブル41に保持さ
れたパレット22上のトランスミッションケース11
(12)に対して所望の部品を圧入する側部組付機44
が設けられている。更に、第3フレーム36の側部には
トランスミッションケース11(12)の側面に作用し
た加圧力とほぼ同等の加圧力をトランスミッションケー
ス11(12)の反対側の側面に作用させる反力受け機
45が側部組付機44と対向して設けられている。
【0024】(1)ターンテーブル41 ターンテーブル41は、図5乃至図7に示すように、昇
降プレート51上に位置して内周部が昇降プレート51
上に取付けられた嵌合突部52に嵌合して回転自在に支
持されている。ターンテーブル41の外周部にはリング
ギア53が固着されており、このリングギア53は昇降
プレート51に枢着された駆動ギア54と噛み合ってい
る。駆動ギア53と一体回転する駆動軸54は軸受55
によって昇降プレート51に回転自在に支持され、その
下端部には電磁クラッチ56が内蔵された回転プレート
57が取付けられている。回転プレート57の下方には
この回転プレート57と対向して連結プレート58が位
置し、この連結プレート58は駆動軸54と同軸上を回
転自在な出力軸59により回転自在に支持されている。
そして、この出力軸59はステッピングモータ60と減
速機61を介して駆動連結されている。
【0025】従って、ステッピングモータ60を駆動す
ると、減速機61を介して出力軸59が駆動回転する。
そして、電磁クラッチ56がONしていた場合には、出
力軸59の回転力は連結プレート58から回転プレート
57、駆動軸54に伝達され、駆動ギア54が回転し、
この駆動ギア54と噛み合っているリングギア53が回
転し、ターンテーブル41が回転する。なお、ターンテ
ーブル41の回転方向は図5において、反時計回り方向
のみである。
【0026】本実施例のトランスミッションケースの部
品組付装置20にあっては、パレット22上のトランス
ミッションケース11(12)を90°づつ回転させな
がら4つの回転角度位置で停止して各種の組付作業を行
うようになっている。即ち、図28に示すように、パレ
ット22を搬送コンベア21が搬送するpos.A位置(図
28(a))と、このpos.A位置から反時計回り方向に9
0°回転したpos.B位置(図28(b))と、このpos.B
から更に反時計回り方向に90°回転したpos.C位置
(図28(c))と、このpos.C位置から更に反時計回り
方向に90°回転したpos.D位置(図28(d))とで停
止して作業を行う。
【0027】昇降プレート51に固定された支持筒62
内には上端がテーパ形状をなす位置決めピン63が上下
に移動自在に嵌合しており、この位置決めピン63はエ
アシリンダ64によって駆動することができる。一方、
リングギア53にはターンテーブル41を停止する90
°ごとの回転角度位置にそれぞれ位置決め孔65(65
a,65b,65c,65d)が形成されている。な
お、66,67(図6参照)は近接センサであって、位
置決めピン63に取付けられたドグ68を検出して位置
決めピン63の位置、即ち、位置決めピン63が位置決
め孔65に嵌入したかどうか検出するものである。
【0028】また、昇降プレート51にはターンテーブ
ル41の外周辺に位置して4つの位置センサ69a,6
9b,69c,69dが並設されており、ターンテーブ
ル41にはほぼ90°ごとに検出突起70a,70b,
70c,70dが形成されている。この4つの位置セン
サ69a,69b,69c,69dはターンテーブル4
1が所定の各回転停止位置(組付作業位置)で停止して
いるかどうかを確認するためのものであり、例えば、位
置センサ69aは検出突起70aを検出することでター
ンテーブル41(パレット22)のpos.A位置を確認
し、位置センサ69bは検出突起70bを検出してター
ンテーブル41のpos.B位置を、位置センサ69cは検
出突起70cを検出してターンテーブル41のpos.C位
置を、位置センサ69dは検出突起70dを検出してタ
ーンテーブル41のpos.D位置をそれぞれ確認してい
る。
【0029】従って、各回転停止位置(組付作業位置)
では位置決めピン63が位置決め孔65a,65b,6
5c,65dのいずれか一つに嵌合してターンテーブル
41が位置決めされ、その位置に保持されている。ター
ンテーブル41を回転して次の回転停止位置(組付作業
位置)に回転移動する場合、この状態からエアシリンダ
64によって位置決め孔65a,65b,65c,65
dのいずれかに嵌合している位置決めピン63を抜いて
ターンテーブル41を回転する。そして、ターンテーブ
ル41が回転し始めたらエアシリンダ64を駆動して位
置決めピン63を上昇してその先端をリングギア53の
下面に当接させておく。すると、ターンテーブル41が
所定角度回転すると、位置決めピン63が位置決め孔6
5a,65b,65c,65dのいずれか一つと適合し
たときに嵌入し、ターンテーブル41が停止して位置決
めされる。そして、このとき、近接センサ66,67が
ドグ68を検出して位置決めピン63の嵌入を検出し、
ステッピングモータ60の駆動を停止する。また、位置
センサ69a,69b,69c,69dの一つが検出突
起70a,70b,70c,70dのうちの対応する一
つを検出し、ターンテーブル41の各回転停止位置を確
認する。
【0030】上述したターンテーブル41並びに昇降プ
レート51等は第2フレーム33に対して昇降自在とな
っている。即ち、昇降プレート51には4本のガイドバ
ー71の上端部がボルトによって固定されており、この
4本のガイドバー71の下部は第2フレーム33に固定
されたガイド筒72に移動自在に嵌合しており、その下
端部にはストッパ73が固定されている。そして、第2
フレーム33には油圧シリンダ74が取付けられてお
り、その駆動ロッド75の先端部が昇降プレート51の
下部に連結されている。また、ターンテーブル41の上
面部にはパレット22を位置決め保持する位置決めピン
76が設けられている。
【0031】従って、トランスミッションケース11
(12)が載置されたパレット22が搬送コンベア21
によって搬送されて所定の組付位置にくると、油圧シリ
ンダ74が作動して昇降プレート51を各ガイドバー7
1及びガイド筒72を介して上昇し、ターンテーブル4
1の位置決めピン76がパレット22に係合すると共に
持ち上げ、このパレット22を搬送コンベア22から離
脱させて上方に移動させることができる。
【0032】(2)下部組付機42 前述したターンテーブル41並びに昇降プレート51に
は下部組付機42が設けられている。図5に示すよう
に、下部組付機42は、4A/T用のトランスミッショ
ンケース11にボール4B1,4B2,4B3を圧入す
るボール圧入機81,82,83並びにオイルシール4
Oを圧入するオイルシール圧入機84、カウンタギア4
Gを圧入するギアシャフトGSを受けるカウンタギアの
反力受け機85と、3A/T用のトランスミッションケ
ース12にボール3Bを組付けるボール圧入機86とを
有している。そして、各ボール圧入機81,82,8
3,86にはボール供給機が連結されている。
【0033】図1乃至図3に示すように、ボール供給機
としてのボールホッパ87は第3フレームの上部にブラ
ケット88によって装着されており、このボールホッパ
87はボール1個取り機89に4本の供給チューブ90
を介して連結され、このボール1個取り機89は各ボー
ル圧入機81,82,83,86に同じく4本の供給チ
ューブ91を介して連結されている。そして、図5に示
すように、昇降プレート51には弧状のガイドレバー9
2が支持軸93により回動自在に取付けられると共に引
張ばね94により図5において反時計回り方向に付勢さ
れ、ピン95に当接する位置に位置保持されており、こ
のガイドレバー92に形成された各連結孔96にボール
1個取り機89に連結された4本の供給チューブ91が
連結されている。一方、ターンテーブル41にはガイド
レバー92の内周部に摺接するボールガイド97が固定
されており、ガイドレバー92の各連結孔96と一致す
る連結孔98が形成されている。そして、各連結孔98
にはそれぞれ連結パイプ99a,99b,99c,99
dの基端が連結され、各連結パイプ99a,99b,9
9c,99dのの先端は各ボール圧入機81,82,8
3,86に連結されている。
【0034】ボール4B1を圧入するボール圧入機81
とボール4B2を圧入するボール圧入機82とボール4
B3を圧入するボール圧入機83とはほぼ同様の構造を
有しているため、ボール圧入機81についてのみ説明す
る。ボール圧入機81において、図8に示すように、第
2フレーム33にはエアシリンダ101が取付けられてお
り、上下に移動自在な駆動ロッド102の先端部にはボー
ル打込金具103が固定されている。また、この駆動ロッ
ド102にはドグ104が固定されたドグプレート105が取付
けられており、第2フレーム33のブラケット106には
ドグ104(ボール打込金具103)の上昇位置と下降位置を
検出する近接センサ107,108が取付けられている。一
方、ターンテーブル41にはボール打込金具103に対向
する位置にボール受取金具109が固定されており、この
ボール受取金具109の側部に前述した連結パイプ99a
が連結されている。
【0035】このボール圧入機81と83はターンテー
ブル41(パレット22)のpos.A位置にてボール4B
1と4B3をそれぞれトランスミッションケース11の
所定の位置に圧入するものであり、この位置でのみボー
ル打込金具103とボール受取金具109の位置が一致し、ボ
ール受取金具109内のボール4B1(4B3)を圧入す
ることができる。一方、ボール圧入機82はターンテー
ブル41(パレット22)のpos.B位置にてボール4B
2をトランスミッションケース11の所定の位置に圧入
するものであり、図5に示す位置ではボール打込金具10
3とボール受取金具109の位置がずれ、ターンテーブル4
1が90°回転したときに両者が一致してボール受取金
具109内のボール4B2を圧入することができる。従っ
て、ボール圧入機81,82,83はターンテーブル4
1の各回転位置で、エアシリンダ101を作動して駆動ロ
ッド102を上昇すると、ボール打込金具103がボール受取
金具109に供給されたボール4B1(4B3)を所定の
位置に圧入することができる。
【0036】また、ボール圧入機86において、図9に
示すように、第2フレーム33にはエアシリンダ111が
取付けられており、上下に移動自在な駆動ロッド112の
先端部にはボール打込金具113が固定されている。ま
た、この駆動ロッド112にはドグ114が固定されたドグプ
レート115が取付けられており、第2フレーム33のブ
ラケット116にはドグ114(ボール打込金具113)の上昇
位置と下降位置を検出する近接センサ117,118が取付け
られている。また、ボール打込金具113には段付円筒状
のボール受取金具119が上下移動自在に嵌合していると
共に圧縮ばね120によって上方に付勢され、且つ、規制
ピン121によって上昇位置が規制されている。一方、タ
ーンテーブル41にはボール受取金具119に隣接して前
述した連結パイプ99dがブラケット122によって固定
されている。
【0037】このボール圧入機86はターンテーブル4
1(パレット22)のpos.D位置にてボール3Bをトラ
ンスミッションケース12の所定の位置に圧入するもの
であり、図5に示す位置ではボール受取金具119と連結
パイプ99dがの位置が一致してずれいるが、ターンテ
ーブル41が270°回転したときに両者の位置はずれ
ることとなる。しかし、ボール圧入機86はボール圧入
機81,82,83と異なり、ボール打込金具113はボ
ール受取金具119を有しているので、ターンテーブル4
1のpos.D位置にてボール受取金具119内のボール3B
を圧入することができる。従って、ボール圧入機82は
ターンテーブル41の各回転位置で、エアシリンダ111
を作動して駆動ロッド112を上昇すると、ボール打込金
具113がボール受取金具119に供給されたボール4B2を
所定の位置に圧入することができる。
【0038】なお、ボールホッパ87は、図12に示す
ように、蓋部123を有するケース124に内部及び外部を貫
通する4本(図面では1本)のボールガイド125が傾斜
して固定されており、また、このケース124の下方には
軸126によって旋回板127が回動自在に支持されると共に
エアシリンダ128によって駆動することができ、この旋
回板127にはケース124の底部を貫通して内部に侵入する
ボール供給板129が取付けられている。このボール供給
板129は上面に4つ(図面では1つ)の平行な断面V字
形のガイド溝130が形成されており、エアシリンダ128に
よってケース124の底部と同高さの下降位置と4つのガ
イド溝130が4本のボールガイド125と連通する上昇位置
とに移動することができる。
【0039】また、ボール1個取り機89は、図13に
示すように、基板上131上に所定の空間部をもって支持
板132が固定され、その空間部に移動板133が介装されて
基板131の一端に固定されたエアシリンダ134によって移
動することができる。そして、支持板132には4つの供
給用及び送出用ボールガイド135,136がそれぞれ取付け
られると共に基板上131には各送出用ボールガイド136に
対向して図示しないエア供給源よりエアが供給される4
つのエア供給孔137が形成される一方、移動板133には4
つのボール保持孔138が形成され、各ボール保持孔138は
移動板133が移動することで、各供給用ボールガイド135
及び送出用ボールガイド136(エア供給孔137)とその位
置が適合することができる。なお、ボールホッパ87の
4本のボールガイド125とボール1個取り機89の4つ
の供給用ボールガイド135とはそれぞれ4本の供給チュ
ーブ90を介して連結されている。
【0040】従って、ボールホッパ87において、図1
2に示すように、ケース124内には多数のボールBが収
容されており、エアシリンダ128を駆動して同図に実線
で示す旋回板127を同図反時計回り方向に回動させる
と、同図に二点鎖線で示すように、ケース124の底部と
同高さにあるボール供給板129が4つのガイド溝130にそ
れぞれボールBが載った状態で上昇し、各ガイド溝130
が対応するボールガイド125と連通する。すると、各ガ
イド溝130上のボールBはボールガイド125内に入り込
み、各供給チューブ90を介してボール1個取り機89
に供給される。そして、このボール1個取り機89にお
いて、図13に示すように、各供給チューブ90から供
給用ボールガイド135及びボール保持孔138にボールBが
供給され、この状態でエアシリンダ134を駆動して同図
に実線で示す移動板133を同図右方向に移動させると、
同図に二点鎖線で示すように、各ボール保持孔138が送
出用ボールガイド136(エア供給孔137)と適合する位置
で停止し、ここでエア供給孔137からのエアによってボ
ールBが1つだけ送出用ボールガイド136から4本の供
給チューブ91を介して各ボール圧入機81,82,8
3,86に供給することができる。
【0041】また、オイルシール圧入機84において、
図10に示すように、第2フレーム33の下面にはエア
シリンダ141が取付けられており、下方に伸びる駆動ロ
ッド142を有している。一方、筒体143はエアシリンダ14
1と隣接して第2フレーム33のガイド筒144に上下に移
動自在に取付けられており、この筒体143の下端部と駆
動ロッド142の先端部とは連結ホルダ145によって連結さ
れている。そして、駆動ロッド142にはドグ146が固定さ
れており、第2フレーム33のブラケット147にはドグ1
46(筒体143)の上昇位置と下降位置を検出する近接セ
ンサ148,149が取付けられている。筒体143内にはリン
グ150を介してリベッティングハンマ(エアハンマ)151
が装着され、その先端部には叩打部152が設けられる一
方、後端部には図示しないエアコンプレッサに接続され
たエアチューブ153連結されている。
【0042】筒体143の上端部にはこの筒体143と叩打部
152の間にガイドリング154が装着され、締付リング155
によって固定されており、ガイドリング154内には圧入
金具156が装着され、この圧入金具156の基端部にはリベ
ッティングハンマ151の叩打部152が当接している。そし
て、この圧入金具156の先端部にはオイルシール4Oを
保持する小径部157が形成されている。
【0043】このオイルシール圧入機84はターンテー
ブル41(パレット22)のpos.D位置にてオイルシー
ル4Oをトランスミッションケース12の所定の位置に
圧入するものであり、本実施例の場合は作業者が手でオ
イルシール4Oを圧入金具156の先端部に供給するが、
自動供給としてもよいものである。従って、エアシリン
ダ141を作動して駆動ロッド142を上昇させると、筒体14
3は連結ホルダ145を介してガイド筒144内を上昇し、圧
入金具156の先端部に保持したオイルシール4Oを所定
の位置に挿入する。ここで、リベッティングハンマ151
を作動すると、叩打部152が圧入金具156に衝撃力を伝達
し、オイルシール4Oを完全に圧入することができる。
【0044】カウンタギアの反力受け機85において、
図11に示すように、第2フレーム33にはエアシリン
ダ161が取付けられており、上下に移動自在な駆動ロッ
ド162の先端部にはガイド筒163内を移動自在な支持軸16
4の基端部が連結されている。そして、この支持軸164の
先端部にはギアシャフトGSの下端部に当接してセンタ
リングを行うセンタリング軸165が上下に移動自在であ
ると共に圧縮ばね166によって上方に付勢支持され、且
つ、ギアシャフトGSの下端部を受け止めるシャフト受
け金具167が固定されている。また、駆動ロッド162の下
端部にはドグ168が固定されており、エアシリンダ161の
本体にはドグ168(シャフト受け金具167)の上昇位置と
下降位置を検出する近接センサ169,170が設けられてい
る。
【0045】このカウンタギアの反力受け機85はター
ンテーブル41(パレット22)のpos.A位置にてギア
シャフトGSの下端部を受け止めるものである。従っ
て、カウンタギアの反力受け機85はこの回転位置で、
エアシリンダ161を作動して駆動ロッド162を上昇させる
と支持軸164が上昇し、まず、センタリング軸165がギア
シャフトGSの下端部に当接してセンタリングを行った
後に圧縮ばね166に抗して支持軸164内に没入し、次に、
シャフト受け金具167がギアシャフトGSの下端部に当
接してこれを受け止めることができる。
【0046】(3)上部組付機43 図1乃至図3に示すように、前述した第2フレーム33
の下部には上部支持板171が固定されており、この上部
支持板171には4本の支柱172によって下部支持板173が
取り付けられており、この下部支持板173に上部組付機
43が設けられている。図14に示すように、上部組付
機43は、ターンテーブル41上のトランスミッション
ケース11(12)を押さえるワーククランプ174と、
4A/T用のトランスミッションケース11のカウンタ
ギア4GをギアシャフトGSに圧入するカウンタギア圧
入機175並びにピン4Pを圧入するピン圧入機176、4A
/T用及び3A/T用のトランスミッションケース11
(12)にデフオイルシールDOを圧入するデフオイル
シール圧入機177を有している。
【0047】ワーククランプ174において、図15に示
すように、上部支持板171には油圧シリンダ181が取付け
られており、下方に伸びる駆動ロッド182を有してい
る。一方、支持軸183は下部支持板173のガイド筒184に
上下に移動自在に取付けられると共に、ガイド筒184の
規制ピン185が支持軸183の規制溝186に係合することで
回転不能に支持されており、駆動ロッド182の先端部が
支持軸183の上端部に連結されている。そして、支持軸1
83にはドグ187が固定されており、下部支持板173のブラ
ケット188にはドグ187(支持軸183)の上昇位置と下降
位置を検出する近接センサ189,190が取付けられてい
る。支持軸183の下端部には水平なワーク押え板191が回
転自在に装着され、このワーク押え板191には4A/T
用の係合ピン192が出没自在に取付けられると共に、3
A/T用の係合ピン193が固定されている。また、下部
支持板173の下面にはワーク押え板191の位置決めピン19
4が固定される一方、ワーク押え板191には位置決め孔19
5 が形成されており、この位置決めピン194はターンテ
ーブル41のpos.A位置にて位置決め孔195に係合して
ワーク押え板191を位置決めすることができる。
【0048】従って、エアシリンダ181を作動して駆動
ロッド182を下降させると、支持軸183はガイド筒184内
を下降し、ワーク押え板191がトランスミッションケー
ス11(12)を押圧する。このとき、係合ピン192,1
93がターンテーブル41のpos.A位置にあるトランスミ
ッションケース11(12)に図示しない係合孔に係合
する一方、位置決めピン194と位置決め孔195との係合が
解除され、ワーク押え板191はトランスミッションケー
ス11(12)と共に一体に回転可能となる。そして、
ターンテーブル41が360 度回転して再びpos.Aの位置
にくると、エアシリンダ181を作動して駆動ロッド182を
介して支持軸183を上昇させると、ワーク押え板191がト
ランスミッションケース11(12)から離間して押圧
を解除する。このとき、係合ピン192,193がトランスミ
ッションケース11(12)の係合孔から抜け出る一
方、位置決めピン194が位置決め孔195に係合してワーク
押え板191は回転不能となる。
【0049】カウンタギア圧入機175において、図16
に示すように、上部支持板171には油圧シリンダ201が取
付けられており、上下に移動自在な駆動ロッド202の先
端部は下部支持板173に固定されたガイド筒203内を移動
自在な支持軸204の基端部に連結されている。そして、
この支持軸204の先端部にはギアシャフトGSの上端部
に当接してセンタリングを行うセンタリング軸205が上
下に移動自在であると共に圧縮ばね206によって下方に
付勢支持され、且つ、カウンタギア4Gをギアシャフト
GSに圧入する圧入金具207が固定されている。また、
支持軸204にはドグ208が固定されており、下部支持板17
3のブラケット209にはドグ208(支持軸204)の上昇位置
と下降位置を検出する近接センサ210,211が取付けられ
ている。
【0050】このカウンタギア圧入機175はターンテー
ブル41(パレット22)のpos.A位置にて前述したカ
ウンタギアの反力受け機85によって下端部が受け止め
られているギアシャフトGSにカウンタギア4Aを圧入
するものである。従って、カウンタギア圧入機175はこ
の回転位置で、油圧シリンダ201を作動して駆動ロッド2
02を下降させると支持軸204が下降し、まず、センタリ
ング軸205がギアシャフトGSの下端部に当接してセン
タリングを行った後に圧縮ばね206に抗して支持軸204内
に没入し、次に、圧入金具207がカウンタギア4Aに当
接してこれをギアシャフトGSに圧入することができ
る。
【0051】また、ピン圧入機176において、図15及
び図17に示すように、下部支持板173には所定角度傾
斜した状態で油圧シリンダ221が取付けられ、斜め下方
に伸びる駆動ロッド222を有しており、また、この下部
支持板173には油圧シリンダ221の両側で、且つ、平行を
なして所定角度傾斜した一対のガイド筒223が固定さ
れ、このガイド筒223内にはガイドロッド224が移動自在
に支持されている。そして、油圧シリンダ221の駆動ロ
ッド222の先端部及び各ガイドロッド224の先端部には移
動板225が連結されており、この移動板225は油圧シリン
ダ221によって昇降することができる。
【0052】この移動板225には断面がコ字形状をなす
2つのリニアガイド226が固定されており、このリニア
ガイド226によってC型フレーム227が図17にて左右方
向に移動自在に支持されている。そして、移動板225の
各端部にはリニアシャフト228,229が固定される一方、
C型フレーム227には一端にリニアシャフト228が貫通す
るストッパプレート230が固定され、他端にはリニアシ
ャフト229が貫通すると共に両者の間に圧縮ばね231が介
装されたばね受けプレート232が固定されている。これ
によってC型フレーム227は移動板225に対してリニアガ
イド226により図17にて左右方向に移動自在である
が、通常は圧縮ばね231の付勢力により右方向に付勢支
持され、ストッパプレート230が移動板225の端面に当接
した位置に保持されている。
【0053】このC型フレーム227は互いに対向するア
ーム部227a,227bを有しており、一方のアーム部227
aには油圧シリンダ233が固定され、その駆動ロッド234
はC型フレーム227を貫通して他方のアーム部227b側に
延び、その先端部にはボールプランジャを有する圧入金
具235が固定されている。また、他方のアーム部227bに
は圧入金具235に対向して当金236が固定されている。そ
して、駆動ロッド233にはドグ237が固定されており、油
圧シリンダ232本体に取付けられたブラケット238にはド
グ237の移動位置を検出する近接センサ239,240が取付
けられている。本実施例の場合は作業者が手でピン4P
を圧入金具235の先端部に供給するが、自動供給として
もよいものである。
【0054】このピン圧入機176はターンテーブル41
(パレット22)のpos.C位置にてトランスミッション
ケース11の側面にピン4Pを圧入するものである。従
って、ピン圧入機176はこの回転位置で、まず、油圧シ
リンダ221を作動して駆動ロッド222を下降させ、移動板
225並びにC型フレーム227を所定の位置まで下降させ
る。次に、油圧シリンダ233を作動して駆動ロッド222を
前進させ、圧入金具235の先端部に保持したピン4Pを
トランスミッションケース11の側面圧入位置に当接さ
せる。そして、更に、油圧シリンダ233を作動して駆動
ロッド222を前進させると、C型フレーム227はリニアガ
イド226及び圧縮ばね231等によりフローティング支持さ
れているので、駆動ロッド222の前進に伴ってC型フレ
ーム227は圧縮ばね231に抗して逆方向に移動し、当金23
6がトランスミッションケース11の端面に当接する。
この位置は油圧シリンダ233の押圧力とC型フレーム227
のトランスミッションケース11に対する反力とが釣り
合った位置であり、油圧シリンダ233による更なる押圧
によりピン4Pをトランスミッションケース11に圧入
することができる。
【0055】なお、デフオイルシールDOを圧入するデ
フオイルシール圧入機177は、下部組付機42における
オイルシール4Oを圧入するオイルシール圧入機84と
ほぼ同様の構成をなしているため、詳細な説明は省略す
る。
【0056】(4)側部組付機44 図18及び図19に示すように、前述した第1フレーム
33の側部には上下方向に沿って互いに平行をなす一対
のガイドレール241が固定されており、このガイドレー
ル241に沿って上下移動テーブル242が移動自在に支持さ
れると共に、左右のサーボモータ243によって移動する
ことができる。この上下移動テーブル242には左右方向
に沿って互いに平行をなす一対のガイドレール244が固
定されており、このガイドレール243に沿って左右移動
テーブル245が移動自在に支持されると共に、上部のサ
ーボモータ246によって移動することができる。そし
て、この左右移動テーブル245に側部組付機44が設け
られている。なお、上下移動テーブル242にはローラチ
ェーン247を介してカウンタウエイト248が連結されてい
る。
【0057】この上部組付機43は、4A/T用のトラ
ンスミッションケース11にボール4B4,4B5を圧
入するボール圧入機251並びにニップル4Nを圧入する
ニップル圧入機262と、4A/T用及び3A/T用のト
ランスミッションケース11(12)に装着されたコネ
クタC1,C2を締付けるコネクタ締付機253並びにオ
イルレベルゲージのガイドパイプGPを圧入するガイド
パイプ圧入機254、ブッシュBS1,BS2を圧入する
ブッシュ圧入機255を有している。
【0058】ボール圧入機251において、図20及び図
21に示すように、左右移動テーブル245には上部及び
下部にエア給排孔261,262が形成されたガイド筒263が
固定されており、このガイド筒263内には筒体264が移動
自在に支持されている。即ち、筒体264はピストンロッ
ドとしての2つのパイプ265,266の各端部が嵌合してそ
の嵌合部にリング状のピストン267が固定されて構成さ
れ、この筒体264がガイド筒263内に嵌合することで、各
エア給排孔261,262に連通する2つの部屋268,269が形
成される。また、筒体264内にはリング270を介してリベ
ッティングハンマ(エアハンマ)271が装着され、その
先端部には叩打部272が設けられる一方、後端部には図
示しないエアコンプレッサに接続されたエアチューブ27
3連結されている。
【0059】筒体264の先端部にはリング状のブラケッ
ト274が取付けられ、このブラケット274に固定された前
方に延びる一対のシャフト275には支持プレート276が移
動自在に取付けられると共に圧縮ばね277によって前方
に付勢支持されている。そして、リベッティングハンマ
271の叩打部272には圧入金具278が装着される一方、こ
の支持プレート276にはガイド金具279が固定され、圧入
金具278とガイド金具279との間には圧縮ばね280が介装
されている。更に、このガイド金具279の先端部には一
端部がボールホッパ280(図1乃至図3参照)に連結さ
れたボールの供給チューブ281の他端部が連結されてい
ると共に、ボール保持レバー282が取付けられている。
また、ブラケット274のフランジ部には筒体264に沿って
中空状のリニアシャフト283が固定されており、このリ
ニアシャフト283にはドグ284,285が固定されており、
ガイド筒263のブラケット286にはドグ284,285(筒体26
4)の上昇位置と下降位置を検出する近接センサ287,28
8が取付けられている。そして、リニアシャフト283内に
はボール保持レバー282に連結された作動ケーブル289が
挿通されている。
【0060】このボール圧入機251はターンテーブル4
1(パレット22)のpos.C位置にてボール4B4をト
ランスミッションケース11の所定の位置に圧入し、po
s.D位置にてボール4B5をトランスミッションケース
11の所定の位置に圧入するものである。従って、エア
給排孔261がエアを供給すると、ガイド筒263内にてピス
トン267が押されて筒体264が前進し、まず、支持プレー
ト276の先端部がトランスミッションケース11の取付
面に当接する。そして、筒体264が更に前進すると、圧
縮ばね277が収縮変形して停止している支持プレート276
に対してガイド金具279並びに圧入金具278が前進し、そ
の先端部に保持したボール4B4(4B5)を所定の位
置に挿入する。ここで、リベッティングハンマ271を作
動すると、叩打部272が圧入金具278に衝撃力を伝達し、
ボール4B4(4B5)を完全に圧入することができ
る。
【0061】ニップル圧入機262において、図22に示
すように、左右移動テーブル245にはブラケット291を介
して油圧シリンダ292が取付けられており、この油圧シ
リンダ292は前後に移動自在な駆動ロッド293を有してい
る。また、このブラケット291には一対の平行なガイド
レール294が固定され、このガイドレール294にはガイド
部材295を介して移動テーブル296が移動自在に支持され
ており、移動テーブル296には油圧シリンダ292の駆動ロ
ッド293の先端部が連結されている。そして、この移動
テーブル296にはリベッティングハンマ297が受け金具29
8によって装着されている。このリベッティングハンマ2
97は先端部に圧入金具299が装着され、この圧入金具299
にはニップル4Nを保持する磁石300及びニップル保持
レバー301が取付けられている。また、移動テーブル296
にはドグ302が固定されており、油圧シリンダ292本体の
ブラケット303にはドグ302(移動テーブル296)の移動
位置を検出する近接センサ304が取付けられている。な
お、本実施例の場合は作業者が手でニップル4Nを圧入
金具299の先端部に供給するが、自動供給としてもよい
ものである。
【0062】このニップル圧入機262はターンテーブル
41(パレット22)のpos.D位置にてニップル4Nを
トランスミッションケース11の所定の位置に圧入する
ものである。従って、ニップル圧入機262はこの回転位
置で、油圧シリンダ292を作動して駆動ロッド293を前進
させると、移動テーブル296のリベッティングハンマ297
が前進し、圧入金具207に保持されたニップル4Nを圧
入することができる。
【0063】また、コネクタ締付機253において、図2
3に示すように、左右移動テーブル245にはブラケット3
11を介して油圧シリンダ312が取付けられており、この
油圧シリンダ312は前後に移動自在な駆動ロッド313を有
している。また、このブラケット311には一対の平行な
ガイドレール314が固定され、このガイドレール314には
ガイド部材315を介してナットランナ316が移動自在に支
持されており、このナットランナ316には油圧シリンダ3
12の駆動ロッド313の先端部が連結ブラケット317を介し
て連結されている。このナットランナ316は先端部に圧
縮ばね318によって前方に付勢支持されると共に相対回
転不能な移動軸319を有し、その移動軸319の先端部には
コネクタC1,C2を保持するソケット320が装着され
ている。また、ガイド部材315には図示しないドグが固
定される一方、ブラケット311にはこのドグ(ナットラ
ンナ316)の移動位置を検出する近接センサが取付けら
れている。なお、本実施例の場合は作業者が手でコネク
タC1,C2をソケット320の先端部に供給するが、自
動供給としてもよいものである。
【0064】このコネクタ締付機253はターンテーブル
41(パレット22)のpos.D位置にてトランスミッシ
ョンケース11の所定の位置に挿入されたコネクタC
1,C2を締め付けるものである。従って、コネクタ締
付機253はこの回転位置で、まず、油圧シリンダ312を作
動して駆動ロッド313を前進させると、連結ブラケット3
17を介してナットランナ316が前進し、移動軸319の先端
部のソケット320がトランスミッションケース11の所
定の位置に挿入されたコネクタC1あるいはC2を圧縮
ばね318の付勢力により保持する。次に、この状態でナ
ットランナ316を駆動して移動軸319と共にソケット320
を回転すると、このソケット320に保持されたコネクタ
C1あるいはC2を所定のトルクで締め付けることがで
きる。
【0065】ガイドパイプ圧入機254は前述した上部組
付機43におけるピン圧入機176とほぼ同様の構造をな
しているため、簡単に説明する。図24に示すように、
左右移動テーブル245には油圧シリンダ321が取付けら
れ、前後に移動自在な駆動ロッド322を有しており、ま
た、この左右移動テーブル245には一対のガイド筒323が
固定され、このガイド筒323内にはガイドロッド324が移
動自在に支持されている。そして、油圧シリンダ321の
駆動ロッド322の先端部及び各ガイドロッド324の先端部
には移動部材325が連結されており、この移動部材325は
油圧シリンダ321によって昇降することができる。
【0066】この移動部材325には2つのリニアガイド3
26によってC型フレーム327が図24にて左右方向に移
動自在に支持されており、移動部材325の一端部に固定
されたリニアシャフト328とC型フレーム327の一端に取
付けられたばね受け329との間には圧縮ばね330が介装さ
れる一方、C型フレーム327の他端部には移動部材325の
他端部が当接するストッパ331が固定されている。これ
によってC型フレーム327は移動部材325に対して図24
にて左右方向に移動自在であるが、通常は圧縮ばね330
の付勢力により左方向に付勢支持され、ストッパ331が
移動部材325の端面に当接した位置に保持されている。
【0067】このC型フレーム327は互いに対向するア
ーム部327a,327bを有しており、一方のアーム部327
aには油圧シリンダ332が固定され、その駆動ロッド333
はC型フレーム327を貫通して他方のアーム部327b側に
延び、その先端部にはガイドパイプGPを保持する4A
/T用の圧入金具334あるいは3A/T用の圧入金具335
が固定されている。また、他方のアーム部327bには圧
入金具334,335に対向して当金336及び位置決めピン337
が固定されている。そして、駆動ロッド333にはドグ338
が固定されており、油圧シリンダ332本体側にはドグ338
の移動位置を検出する近接センサ339,340が取付けられ
ている。本実施例の場合は作業者が手でガイドパイプG
Pを圧入金具334,335の先端部に供給するが、自動供給
としてもよいものである。
【0068】このガイドパイプ圧入機254はターンテー
ブル41(パレット22)のpos.C位置にてトランスミ
ッションケース11の側面にガイドパイプGPを圧入す
るものである。従って、ガイドパイプ圧入機254はこの
回転位置で、まず、油圧シリンダ321を作動して駆動ロ
ッド322を前進させ、移動部材325並びにC型フレーム32
7を所定の位置まで前進させる。次に、油圧シリンダ332
を作動して駆動ロッド333を前進させ、圧入金具334(33
5)の先端部に保持したガイドパイプGPをトランスミ
ッションケース11(12)の側面圧入位置に当接させ
る。そして、更に、油圧シリンダ332を作動して駆動ロ
ッド333を前進させると、C型フレーム327はフローティ
ング支持されているので、駆動ロッド333の前進に伴っ
てC型フレーム327は圧縮ばね330に抗して逆方向に移動
し、当金336がトランスミッションケース11(12)
の端面に当接する。この位置は油圧シリンダ332の押圧
力とC型フレーム327のトランスミッションケース11
(12)に対する反力とが釣り合った位置であり、油圧
シリンダ332による更なる押圧によりガイドパイプGP
をトランスミッションケース11(12)に圧入するこ
とができる。
【0069】ブッシュ圧入機255において、図25に示
すように、左右移動テーブル245には油圧シリンダ341が
取付けられ、この油圧シリンダ341は前後に移動自在な
駆動ロッド342を有している。また、この左右移動テー
ブル245には油圧シリンダ341の両側に位置して一対のガ
イド筒343が固定され、このガイド筒343内にはガイドロ
ッド344が駆動ロッド342と平行に移動自在に支持されて
いる。そして、油圧シリンダ341の駆動ロッド342の先端
部及び各ガイドロッド344の先端部には移動板345が連結
されており、この移動板345は油圧シリンダ341によって
前進及び後退することができる。
【0070】この移動板345の前面にはブラケット346が
固定され、このブラケット346にはブッシュBS1,B
S2が嵌入する一対の保持ピン347(図示は1つ)が固
定されると共に、この各保持ピン347に隣接して嵌入し
たブッシュBS1,BS2を保持する保持爪348がそれ
ぞれ回動自在に取付けられ、且つ、この保持爪348は圧
縮ばね349によってブッシュBS1,BS2を保持する
方向に付勢されている。更に、この各保持爪348には作
動ケーブル350の一端が連結され、この作動ケーブル350
は一方のガイドロッド344内を通って外部に挿通されて
いる。また、ガイドロッド344の端部にはドグ351が固定
されており、一方のガイド筒343のブラケット352にはド
グ351(移動板345)の移動位置を検出する近接センサ35
3が取付けられている。
【0071】なお、本実施例では、このブッシュ圧入機
255が自動的に所定の位置に移動して圧入するブッシュ
BS1,BS2を取りに行くものである。即ち、図1乃
至図3に示すように、ブッシュ供給機としてのパーツフ
ィーダ354は第3フレームの上部にブラケット355によっ
て装着されており、このパーツフィーダ354はブッシュ
1個取り機356に供給チューブ357を介して連結されてい
る。このブッシュ1個取り機356は、図25に示すよう
に、供給チューブ357が連結された基板358に対してブッ
シュ保持孔359が形成された移動板360が図示しないエア
シリンダによって移動自在に支持されて構成されてい
る。
【0072】このブッシュ圧入機255はターンテーブル
41(パレット22)のpos.B位置にてトランスミッシ
ョンケース11の側面にブッシュBS1,BS2を圧入
するものである。従って、ブッシュ圧入機255は、ま
ず、ブッシュ1個取り機356に接近し、一対の保持ピン3
47にブッシュBS1,BS2を嵌入させて保持爪348に
より保持する。次に、ブッシュ圧入機255は所定の位置
に移動し、ターンテーブル41のpos.Bの位置で、油圧
シリンダ341を作動して駆動ロッド342を前進させると、
移動板345が前進して各保持ピン347に保持したブッシュ
BS1,BS2をトランスミッションケース11(1
2)の側面圧入位置に圧入することができる。
【0073】(5)反力受け機45 図26及び図27に示すように、前述した第3フレーム
36の側部にはトランスミッションケース11(12)
の側面に作用した加圧力とほぼ同等の加圧力を作用させ
る反力受け機45が側部組付機44と対向して設けられ
ている。即ち、第3フレーム36の上面には上部ブラケ
ット361が固定され、この上部ブラケット361には回動軸
362によって支持ブラケット363が回動自在に支持されて
いる。また、第3フレーム36の下面には下部ブラケッ
ト364が固定され、この下部ブラケット364には油圧シリ
ンダ365の基端部が枢着されており、この油圧シリンダ3
65の駆動ロッド366の先端部は支持ブラケット363に連結
軸367をもって連結されている。なお、支持ブラケット3
63には上部ブラケット361のストッパピン368に当接する
ストッパ片369が固定されている。また、上部ブラケッ
ト361には取付ブラケット370が固定されており、この取
付ブラケット370には連結軸367(支持ブラケット363)
の移動位置を検出する近接センサ371が取付けられてい
る。
【0074】回動自在な支持ブラケット363には油圧シ
リンダ372が取付けられており、この油圧シリンダ372は
移動自在な駆動ロッド373を有しており、この駆動ロッ
ド373の先端部には押圧ブロック374が固結されている。
なお、この油圧シリンダ372の本体にはブラケット375が
固定されており、このブラケット375に移動自在に支持
された支持ロッド376の一端部は押圧ブロック374に連結
され、その他端部にはドグ377が取付けられている。一
方、ブラケット375の取付片378にはドグ377(押圧ブロ
ック374)の移動位置を検出する近接センサ379が取付け
られている。
【0075】この反力受け機45は主にターンテーブル
41(パレット22)のpos.D位置にてトランスミッシ
ョンケース11の側面に加圧力を作用させるものであ
る。従って、反力受け機45は、まず、油圧シリンダ36
5を作動して駆動ロッド366を前進し、支持ブラケット36
3を回動して油圧シリンダ372を水平状態とする。次に、
この滋養体から油圧シリンダ372を作動して駆動ロッド3
73を前進させると、押圧ブロック374が前進してパレッ
ト22上のトランスミッションケース11を押さえるこ
とができる。
【0076】ここで、上述した本実施例のトランスミッ
ションケースの部品組付装置20による各部材の組付動
作について、図28に示すトランスミッションケースの
回転作業位置の概略、並びに図29及び図30に示すフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0077】4A/T用のトランスミッションケース1
1の組付作業において、図28及び図29に示すよう
に、まず、pos.A位置にてボール4Bを圧送し、各移動
テーブル242,245を移動してブッシュ圧入機255がブッ
シュBS1,BS2を受け取り、再び各移動テーブル24
2,245を移動してブッシュ圧入機255を位置決めする。
一方、ターンテーブル41を上昇してこのpos.A位置に
てパレット22を保持し、カウンタギア反力受け機85
を上昇させてギアシャフトGS支持すると共にカウンタ
ギア圧入機175を下降してカウンタギア4Gを圧入す
る。また、このとき、ワーククランプ174を下降してト
ランスミッションケース11を保持する。更に、ボール
圧入機81,83によってボール4B1,4B3を圧入
する。
【0078】次に、ターンテーブル41を回転してpos.
B位置とし、ブッシュ圧入機255が保持したブッシュB
S1,BS2をトランスミッションケース11に圧入す
る。また、ボール圧入機82によってボール4B2を圧
入する。
【0079】そして、各移動テーブル242,245を移動す
ると共にターンテーブル41を回転してpos.C位置とす
る。そして、ワーククランプ174を上昇してトランスミ
ッションケース11の保持を解除してピン圧入機176を
下降し、このピン圧入機176によりピン4Pを圧入し、
再び、ワーククランプ174を下降してトランスミッショ
ンケース11を保持する。そして、ガイドパイプ圧入機
254を下降してオイルレベルゲージのガイドパイプGP
を圧入し、上昇する一方、デフオイルシール圧入機177
によりデフオイルシールDOを圧入する。その後、各移
動テーブル242,245を移動し、ボール圧入機251によっ
てボール4B4を圧入する。
【0080】更に、各移動テーブル242,245を移動する
と共にターンテーブル41を回転してpos.D位置とす
る。そして、コネクタ締付機253によりコネクタC1を
圧入し、各移動テーブル242,245を移動してコネクタC
2を圧入して各移動テーブル242,245を移動する。一
方、オイルシール圧入機84によりオイルシール4Oを
圧入して反力受け機を動作してトランスミッションケー
ス11を保持する。そして、ニップル圧入機252により
ニップル4Nを圧入した後に各移動テーブル242,245を
移動し、ボール圧入機251によってボール4B5を圧入
する。その後、各移動テーブル242,245を移動すると共
にターンテーブル41を回転してpos.A位置とし、ワー
ククランプ174を上昇してトランスミッションケース1
1の保持を解除し、ターンテーブル41を下降して元の
位置に戻す。そして、搬送コンベア21によってパレッ
ト22上のトランスミッションケース11を搬出して各
種の作業が完了する。
【0081】また、3A/T用のトランスミッションケ
ース12の組付作業において、図28及び図30に示す
ように、まず、pos.A位置にてボール3Bを圧送し、各
移動テーブル242,245を移動してブッシュ圧入機255が
ブッシュBS1,BS2を受け取り、再び各移動テーブ
ル242,245を移動してブッシュ圧入機255を位置決めす
る。一方、ターンテーブル41を上昇してこのpos.A位
置にてパレット22を保持し、ワーククランプ174を下
降してトランスミッションケース12を保持する。
【0082】次に、ターンテーブル41を回転してpos.
B位置とし、ブッシュ圧入機255が保持したブッシュB
S1,BS2を順にトランスミッションケース12に圧
入する。
【0083】そして、各移動テーブル242,245を移動す
ると共にターンテーブル41を回転してpos.C位置とす
る。そして、ガイドパイプ圧入機254を下降してオイル
レベルゲージのガイドパイプGPを圧入し、上昇する一
方、デフオイルシール圧入機177によりデフオイルシー
ルDOを圧入する。
【0084】更に、各移動テーブル242,245を移動する
と共にターンテーブル41を回転してpos.D位置とす
る。そして、コネクタ締付機253によりコネクタC1を
圧入し、各移動テーブル242,245を移動してコネクタC
2を圧入して各移動テーブル242,245を移動する。一
方、ボール圧入機86によってボール3Bを圧入する。
その後、各移動テーブル242,245を移動すると共にター
ンテーブル41を回転してpos.A位置とし、ワーククラ
ンプ174を上昇してトランスミッションケース12の保
持を解除し、ターンテーブル41を下降して元の位置に
戻す。そして、搬送コンベア21によってパレット22
上のトランスミッションケース12を搬出して各種の作
業が完了する。
【0085】以上のように本実施例のトランスミッショ
ンケースの部品圧入装置にあっては、搬送ラインLに沿
って搬送されるパレット22上に位置決めされたトラン
スミッションケース11,12を所定の組付位置にてタ
ーンテーブル41により上昇させ、90°づつ回転させ
て4つの回転位置pos.A,pos.B,pos.C,pos.D位置
にそれぞれ位置決めした状態で、上部組付機42によっ
てトランスミッションケース11,12の上方から、下
部組付機43によってトランスミッションケース11,
12の下方から、側部組付機44によってトランスミッ
ションケース11,12の側方からそれぞれ所望の部品
を組付けることとなり、トランスミッションケース1
1,12に組付ける部品を組付易い位置で、効率よく組
付けることが可能となる。
【0086】なお、上述の実施例において、各組付機4
2,43,44の圧入作業はボール圧入機81,82・
・・やニップル圧入機252などを用いて説明したが、本
発明はこれらの治具に限定されるものではない。
【0087】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本発明のトランスミッションケースの部品圧入装置
によれば、搬送ラインのパレット上に載置されたトラン
スミッションケースの種類を判別する検出センサを設
け、搬送ラインにおける所定の圧入位置の一側方にトラ
ンスミッションケースに対して所望の圧入部品を圧入す
る圧入機を配設して駆動位置決め機構によりこの圧入機
を垂直方向及び水平方向に沿って移動自在に支持すると
共に検出センサの検出結果に基づいて所定の位置に位置
決めする可能とする一方、搬送ラインにおける所定の圧
入位置の他側方で且つ圧入機と対向して圧入機によって
トランスミッションケースに作用した加圧力とほぼ同等
の加圧力をトランスミッションケースの反対側に作用さ
せる反力受け機を配設したので、検出センサによってパ
レット上のトランスミッションケースの種類を判別し、
駆動位置決め機構がその検出結果に基づいて圧入機を移
動させて所定の位置に位置決めする一方、反力受け機が
その圧入機によってトランスミッションケースに作用し
た加圧力とほぼ同等の加圧力をトランスミッションケー
スの反対側に作用させることとなり、複数種類のトラン
スミッションケースに対して圧入機を自動的に位置決め
し、反力受け機で作業圧力を打ち消しながら短時間で各
種の圧入作業を行うことができ、作業効率の向上を図る
ことができる。
【0088】また、本発明のトランスミッションケース
の部品圧入装置によれば、搬送ラインに対して上下に昇
降自在であると共に垂直軸をもって回転自在で且つ所定
の回転角度に位置決め可能であってトランスミッション
ケースが載置されたパレットを保持するターンテーブル
を設けると共に搬送ラインの一側方には複数の圧入機を
配設して検出センサによって判別されたトランスミッシ
ョンケースの種類並びにターンテーブルの回転角度位置
に基づいて駆動位置決め機構により複数の圧入機を選択
的に位置決めしてトランスミッションケースの所定の圧
入位置に所望の圧入部品を圧入するようにしたので、タ
ーンテーブルがトランスミッションケースが載置された
パレットを保持して上昇降させて所定の回転位置に位置
決めし、駆動位置決め機構が検出センサによって判別さ
れたトランスミッションケースの種類並びにターンテー
ブルの回転角度位置に基づいて複数の圧入機を選択的に
位置決めしてトランスミッションケースの所定の圧入位
置に所望の部品を圧入することとなり、トランスミッシ
ョンケースに対して複数種類の圧入機を自動的に選択位
置決めしながら短時間で作業を行うことができる。
【0089】また、本発明のトランスミッションケース
の部品圧入装置によれば、搬送ラインにおける所定の圧
入位置の下方に搬送ラインに対して上下に昇降自在であ
る昇降プレートに垂直軸をもって回転自在で且つ所定の
回転角度に位置決め可能であってトランスミッションケ
ースが載置されたパレットを保持するターンテーブルを
設けると共に、ターンテーブルの上方に位置してそのタ
ーンテーブルが保持して所定の回転角度位置に位置決め
されたパレット上のトランスミッションケースに対して
所望の部品を圧入する第1の圧入機とターンテーブルの
下方に配設されて所定の回転角度位置に位置決めされた
パレット上のトランスミッションケースに対して所望の
部品を圧入する第2の圧入機とターンテーブルの一側方
に配設されて所定の回転角度位置に位置決めされたパレ
ット上のトランスミッションケースに対して所望の部品
を圧入する第3の圧入機と各圧入機に所望の圧入部品を
供給する圧入部品供給機とを設け、また、ターンテーブ
ルの上方に第2の圧入機と対向してこの第2の圧入機の
作動時にパレット上のトランスミッションケースを上方
から押圧して保持するワーククランプとターンテーブル
の他側方に第3の圧入機と対向してこの第3の圧入機に
よってトランスミッションケースに作用した加圧力とほ
ぼ同等の加圧力をこのトランスミッションケースの反対
側に作用させる反力受け機とを設けたので、一つのステ
ーションでターンテーブルにより支持されたパレット上
のトランスミッションケースは複数の位置で、第1の圧
入機によりトランスミッションケースの上方から、第2
の圧入機によりトランスミッションケースの下方から、
第3の圧入機によりトランスミッションケースの側方か
らそれぞれ所望の圧入部品を圧入することとなり、トラ
ンスミッションケースに圧入する部品を圧入し易い位置
で、且つ、効率よく圧入することが可能となり、圧入作
業の作業の効率の向上を図ると共に作業者への負担を軽
減して作業の容易化を図ることができ、更に、装置の設
置スペースの減少でき、作業ステーションの集約化によ
り装置のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0090】圧入部品供給機において、昇降プレートに
部品送給路が形成されたガイドレバーを取付けてその部
品送給路と部品送給機を送給管を介して連結する一方、
ターンテーブルに部品受取孔が形成された部品ガイド及
び部品保持金具を取付けて部品受取孔と部品保持金具を
連結管を介して連結し、ガイドレバーの部品送給路と部
品ガイドの部品受取孔をターンテーブルの所定の回転位
置にて連通可能としたので、部品送給機と部品保持金具
との間の煩雑な供給管等の配索が不要となって圧入部品
供給機自体がコンパクトとなって装置を簡素化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るトランスミッションケ
ースの部品圧入装置を表す側面図である。
【図2】本実施例のトランスミッションケースの部品圧
入装置を表す正面図である。
【図3】本実施例のトランスミッションケースの部品圧
入装置を表す平面図である。
【図4】車種検出装置を表す搬送ラインの平面図であ
る。
【図5】下部組付機を表すターンテーブルの平面図であ
る。
【図6】図5のVI−VI断面図である。
【図7】図5のVII−VII断面図である。
【図8】ボール圧入機を表す図5のVIII−VIII断面図で
ある。
【図9】ボール圧入機を表す図5のIX−IX断面図であ
る。
【図10】オイルシール圧入機を表す図5のX−X断面
図である。
【図11】カウンタギアの反力受け機を表す図5のXI−
XI断面図である。
【図12】ボール供給機の断面図である。
【図13】ボール1個取り機の断面図である。
【図14】上部圧入機を表す平面図である。
【図15】ワーククランプを表す図14のXV−XV断面図
である。
【図16】カウンタギア圧入機を表す図14のXVI−XVI
断面図である。
【図17】ピン圧入機を表す図15のXVII−XVII断面図
である。
【図18】側部組付機の正面図である。
【図19】側部組付機の平面図である。
【図20】ボール圧入機を表す断面図である。
【図21】ボール圧入機の先端部を表す詳細断面図であ
る。
【図22】ニップル圧入機を表す平面図である。
【図23】コネクタ締付機を表す断面図である。
【図24】ガイドパイプ圧入機を表す断面図である。
【図25】ブッシュ圧入機を表す断面図である。
【図26】反力受け機を表す正面図である。
【図27】反力受け機を表す平面図である。
【図28】トランスミッションケースの回転作業位置を
表す概略平面図である。
【図29】4A/T用トランスミッションケースの組付
順序を表すフローチャートである。
【図30】3A/T用トランスミッションケースの組付
順序を表すフローチャートである。
【図31】4速オートマチック用のトランスミッション
ケースの詳細図である。
【図32】3速オートマチック用のトランスミッション
ケースの詳細図である。
【符号の説明】
11 12 トランスミッションケース 20 トランスミッションケースの部品組付装置 21 搬送コンベア 22 パレット 26 タグ 27 検出センサ 31 第1フレーム 33 第2フレーム 36 第3フレーム 41 ターンテーブル 42 下部組付機 43 上部組付機 44 側部組付機 45 反力受け機 51 昇降プレート 81,82,83,86 ボール圧入機 84 オイルシール圧入機 85 カウンタギア反力受け機 174 ワーククランプ 175 カウンタギア圧入機 176 ピン圧入機 177 デフオイルシール圧入機 242 上下移動テーブル 245 左右移動テーブル 251 ボール圧入機 252 ニップル圧入機 253 コネクタ締付機 254 ガイドパイプ圧入機 255 ブッシュ圧入機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送ラインに沿って搬送されるパレット
    上に位置決めされたトランスミッションケースを所定の
    圧入位置で停止して該所定の圧入位置にて前記トランス
    ミッションケースに所望の圧入部品を圧入するトランス
    ミッションケースの部品圧入装置において、前記搬送ラ
    インのパレット上に載置されたトランスミッションケー
    スの種類を判別する検出センサと、前記搬送ラインにお
    ける所定の圧入位置の一側方に配設されて前記トランス
    ミッションケースに対して所望の部品を圧入する圧入機
    と、該圧入機を垂直方向及び水平方向に沿って移動自在
    に支持して前記検出センサの検出結果に基づいて該圧入
    機を所定の位置に位置決めする駆動位置決め機構と、前
    記搬送ラインにおける所定の圧入位置の他側方で且つ前
    記圧入機と対向して配設されて該圧入機によって前記ト
    ランスミッションケースに作用した加圧力とほぼ同等の
    加圧力を前記トランスミッションケースの反対側に作用
    させる反力受け機とを具えたことを特徴とするトランス
    ミッションケースの部品圧入装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトランスミッションケー
    スの部品圧入装置において、前記搬送ラインにおける所
    定の圧入位置の下方に前記搬送ラインに対して上下に昇
    降自在であると共に垂直軸をもって回転自在で且つ所定
    の回転角度に位置決め可能であって前記トランスミッシ
    ョンケースが載置されたパレットを保持するターンテー
    ブルを設けると共に、前記搬送ラインの一側方に配設さ
    れた圧入機を複数設け、検出センサによって判別された
    トランスミッションケースの種類並びに前記ターンテー
    ブルの回転角度位置に基づいて駆動位置決め機構により
    前記複数の圧入機を選択的に位置決めして前記トランス
    ミッションケースの所定の圧入位置に所望の部品を圧入
    するようにしたことを特徴とするトランスミッションケ
    ースの部品圧入装置。
  3. 【請求項3】 搬送ラインに沿って搬送されるパレット
    上に位置決めされたトランスミッションケースを所定の
    圧入位置で停止して該所定の圧入位置にて前記トランス
    ミッションケースに所望の圧入部品を圧入するトランス
    ミッションケースの部品圧入装置において、前記搬送ラ
    インにおける所定の圧入位置に設置された基体と、該基
    体に前記所定の圧入位置の下方に位置して前記搬送ライ
    ンに対して上下に昇降自在に支持された昇降プレート
    と、該昇降プレートに垂直軸をもって回転自在であると
    共に所定の回転角度に位置決め可能に支持されて前記ト
    ランスミッションケースが載置されたパレットを保持す
    るターンテーブルと、前記基体に前記ターンテーブルの
    上方に位置するように配設されて該ターンテーブルが保
    持して所定の回転角度位置に位置決めされた前記パレッ
    ト上のトランスミッションケースに対して所望の部品を
    圧入する第1の圧入機と、前記基体に前記ターンテーブ
    ルの下方に位置するように配設されて該ターンテーブル
    が保持して所定の回転角度位置に位置決めされた前記パ
    レット上のトランスミッションケースに対して所望の部
    品を圧入する第2の圧入機と、前記基体に前記ターンテ
    ーブルの一側方に位置するように配設されて該ターンテ
    ーブルが保持して所定の回転角度位置に位置決めされた
    前記パレット上のトランスミッションケースに対して所
    望の部品を圧入する第3の圧入機と、前記基体に設けら
    れて前記各圧入機に所望の圧入部品を供給する圧入部品
    供給機と、前記基体に前記ターンテーブルの上方に位置
    するように前記第2の圧入機と対向して配設されて該第
    2の圧入機の作動時に前記パレット上のトランスミッシ
    ョンケースを上方から押圧して保持するワーククランプ
    と、前記基体に前記ターンテーブルの他側方に位置する
    ように前記第3の圧入機と対向して配設されて該第3の
    圧入機によって前記トランスミッションケースに作用し
    た加圧力とほぼ同等の加圧力を前記トランスミッション
    ケースの反対側に作用させる反力受け機とを具えたこと
    を特徴とするトランスミッションケースの部品圧入装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のトランスミッションケー
    スの部品圧入装置において、圧入部品供給機は、昇降プ
    レートに部品送給路が形成されたガイドレバーを取付け
    て該部品送給路の一端に圧入部品を送給する部品送給機
    を送給管を介して連結する一方、ターンテーブルに部品
    受取孔が形成された部品ガイドを取付けると共に該ター
    ンテーブルの所定の位置に部品保持金具を設けて前記部
    品受取孔の一端と前記部品保持金具とを連結管を介して
    連結してなり、前記ガイドレバーの部品送給路の他端と
    前記部品ガイドの部品受取孔の他端とを前記ターンテー
    ブルの所定の回転位置にて連通可能としたことを特徴と
    するトランスミッションケースの部品圧入装置。
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