JPH0723600A - 誘導電動機のトルクリップル低減方法 - Google Patents
誘導電動機のトルクリップル低減方法Info
- Publication number
- JPH0723600A JPH0723600A JP5163537A JP16353793A JPH0723600A JP H0723600 A JPH0723600 A JP H0723600A JP 5163537 A JP5163537 A JP 5163537A JP 16353793 A JP16353793 A JP 16353793A JP H0723600 A JPH0723600 A JP H0723600A
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- Japan
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- frequency
- torque ripple
- induction motor
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- torque
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は誘導電動機のトルクリップル低減方
法に関し、特に、誘導電動機からの回転速度が零の場合
に、界磁を小さくすることにより、総回転磁界の周波数
を上げてトルクリップルを低減させることを特徴とす
る。 【構成】 本発明による誘導電動機のトルクリップル低
減方法は、誘導電動機(1)の回転速度(ωr)が零の場合、
界磁(Φ2)を定格より下げ、ベクトル演算部(2)への第１
出力電流(i1q)を増大させると共にこの回転速度(ωr)を
含む総回転磁界の周波数(ωo)を上げ、誘導電動機(1)の
モータ軸に発生するトルクリップルの周波数を上げてリ
ップルの低減を行う方法である。
法に関し、特に、誘導電動機からの回転速度が零の場合
に、界磁を小さくすることにより、総回転磁界の周波数
を上げてトルクリップルを低減させることを特徴とす
る。 【構成】 本発明による誘導電動機のトルクリップル低
減方法は、誘導電動機(1)の回転速度(ωr)が零の場合、
界磁(Φ2)を定格より下げ、ベクトル演算部(2)への第１
出力電流(i1q)を増大させると共にこの回転速度(ωr)を
含む総回転磁界の周波数(ωo)を上げ、誘導電動機(1)の
モータ軸に発生するトルクリップルの周波数を上げてリ
ップルの低減を行う方法である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導電動機のトルクリ
ップル低減方法に関し、特に、誘導電動機の回転速度が
零の場合に、界磁を小さくすることにより、総回転磁界
の周波数を上げてトルクリップルを低減させるための新
規な改良に関する。
ップル低減方法に関し、特に、誘導電動機の回転速度が
零の場合に、界磁を小さくすることにより、総回転磁界
の周波数を上げてトルクリップルを低減させるための新
規な改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種の誘導電動
機のトルクリップル低減方法としては、例えば、三相駆
動に用いられる３個の電流センサの直線性を向上させた
り、各電流センサの特性バラツキを一致させるように修
正すること、あるいは、誘導電動機の構造的精度を向上
させること等の対策がなされてきた。
機のトルクリップル低減方法としては、例えば、三相駆
動に用いられる３個の電流センサの直線性を向上させた
り、各電流センサの特性バラツキを一致させるように修
正すること、あるいは、誘導電動機の構造的精度を向上
させること等の対策がなされてきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の誘導電動機のト
ルクリップル低減方法は、以上のように構成されていた
ため、次のような課題が存在していた。すなわち、前述
の従来方法は、何れも電流センサの精度あるいは誘導電
動機の精度を向上させる方法であるため、コスト高とな
ると共に、その調整作業も容易ではなかった。
ルクリップル低減方法は、以上のように構成されていた
ため、次のような課題が存在していた。すなわち、前述
の従来方法は、何れも電流センサの精度あるいは誘導電
動機の精度を向上させる方法であるため、コスト高とな
ると共に、その調整作業も容易ではなかった。
【０００４】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、誘導電動機からの回転速度
が零の場合に、界磁を小さくすることにより、総回転磁
界の周波数を上げてトルクリップルを低減させるように
した誘導電動機トルクリップル低減方法を提供すること
を目的とする。
めになされたもので、特に、誘導電動機からの回転速度
が零の場合に、界磁を小さくすることにより、総回転磁
界の周波数を上げてトルクリップルを低減させるように
した誘導電動機トルクリップル低減方法を提供すること
を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明による誘導電動機
のトルクリップル低減方法は、界磁電流をベクトル演算
部を介して多相駆動電流に変換し、この多相駆動電流に
基づいて誘導電動機を駆動し、この誘導電動機の回転速
度を検出して駆動制御すると共に、前記回転速度が零の
場合、前記界磁を定格より下げ、前記ベクトル演算部へ
の第１出力電流を増大させると共に前記回転速度を含む
総回転磁界の周波数を上げ前記誘導電動機のモータ軸に
発生するトルクリップルの周波数を上げるようにした方
法である。
のトルクリップル低減方法は、界磁電流をベクトル演算
部を介して多相駆動電流に変換し、この多相駆動電流に
基づいて誘導電動機を駆動し、この誘導電動機の回転速
度を検出して駆動制御すると共に、前記回転速度が零の
場合、前記界磁を定格より下げ、前記ベクトル演算部へ
の第１出力電流を増大させると共に前記回転速度を含む
総回転磁界の周波数を上げ前記誘導電動機のモータ軸に
発生するトルクリップルの周波数を上げるようにした方
法である。
【０００６】
【作用】本発明によるトルクリップル低減方法において
は、通常定格の界磁が入力されて誘導電動機の回転が行
われている状態下で、この誘導電動機の回転が低くなっ
て回転速度ωrがほぼ零となった場合、ベクトル演算部
に入力する総回転磁界の周波数ωoは２〜３Ｈｚとな
り、誘導電動機の出力軸には１０〜２０Ｈｚのトルクリ
ップルが生じる。このような低い周波数のリップルは伝
達系で吸収することができず、誘導電動機を介して負荷
側に大半のリップルが伝達される。従って、前述の状態
で、前記回転速度ωrがほぼ零になった状態で、界磁Φ2
を定格よりも小とすることにより、トルク入力が供給さ
れている第１割算器からの第１出力電流ｉ1qが大きくな
り、かつ、この第１割算器からの第２出力電流（−
ｉ2q）と前記界磁Φ2が入力される第２割算器からのす
べり周波数ωsが大となる。従って、このすべり周波数
ωsと誘導電動機からの回転速度ωrとを加算した総回転
磁界の周波数ωoが大となり、ベクトル演算部へ入力さ
れる総回転磁界の周波数ωoが高くなり、モータ軸に発
生するトルクリップルの周波数が上昇し、その結果、モ
ータ軸から伝達系を通して負荷にトルクが伝達されるま
でにトルクリップル分が消滅して負荷に与えるトルクリ
ップルを低減することができる。
は、通常定格の界磁が入力されて誘導電動機の回転が行
われている状態下で、この誘導電動機の回転が低くなっ
て回転速度ωrがほぼ零となった場合、ベクトル演算部
に入力する総回転磁界の周波数ωoは２〜３Ｈｚとな
り、誘導電動機の出力軸には１０〜２０Ｈｚのトルクリ
ップルが生じる。このような低い周波数のリップルは伝
達系で吸収することができず、誘導電動機を介して負荷
側に大半のリップルが伝達される。従って、前述の状態
で、前記回転速度ωrがほぼ零になった状態で、界磁Φ2
を定格よりも小とすることにより、トルク入力が供給さ
れている第１割算器からの第１出力電流ｉ1qが大きくな
り、かつ、この第１割算器からの第２出力電流（−
ｉ2q）と前記界磁Φ2が入力される第２割算器からのす
べり周波数ωsが大となる。従って、このすべり周波数
ωsと誘導電動機からの回転速度ωrとを加算した総回転
磁界の周波数ωoが大となり、ベクトル演算部へ入力さ
れる総回転磁界の周波数ωoが高くなり、モータ軸に発
生するトルクリップルの周波数が上昇し、その結果、モ
ータ軸から伝達系を通して負荷にトルクが伝達されるま
でにトルクリップル分が消滅して負荷に与えるトルクリ
ップルを低減することができる。
【０００７】
【実施例】以下、図面と共に本発明による誘導電動機の
トルクリップル低減方法の好適な実施例について詳細に
説明する。図１において、符号１で示されるものは誘導
電動機であり、この誘導電動機１には、ベクトル演算部
２からの三相の駆動電流ｉu，ｉv，ｉwが各電流制御増
幅器２ａ，２ｂ，２ｃ及び電力変換器３を介して供給さ
れている。
トルクリップル低減方法の好適な実施例について詳細に
説明する。図１において、符号１で示されるものは誘導
電動機であり、この誘導電動機１には、ベクトル演算部
２からの三相の駆動電流ｉu，ｉv，ｉwが各電流制御増
幅器２ａ，２ｂ，２ｃ及び電力変換器３を介して供給さ
れている。
【０００８】前記誘導電動機１に供給される前記各駆動
電流ｉu，ｉv，ｉwの各電流検出値ＩU，ＩV，ＩWは前記
各電流制御増幅器２ａ，２ｂ，２ｃに入力されていると
共に、前記誘導電動機１に接続された回転速度検出器４
からの回転速度ωrが加算器５に入力されている。
電流ｉu，ｉv，ｉwの各電流検出値ＩU，ＩV，ＩWは前記
各電流制御増幅器２ａ，２ｂ，２ｃに入力されていると
共に、前記誘導電動機１に接続された回転速度検出器４
からの回転速度ωrが加算器５に入力されている。
【０００９】前記ベクトル演算部２は、トルク電流指令
６ａ及び励磁電流指令６ｂを有する電流指令部６、掛算
部７及び前記Ｕ，Ｖ，Ｗ相の駆動電流ｉu，ｉv，ｉwを
出力する駆動電流部８及び積分部９から構成されてい
る。
６ａ及び励磁電流指令６ｂを有する電流指令部６、掛算
部７及び前記Ｕ，Ｖ，Ｗ相の駆動電流ｉu，ｉv，ｉwを
出力する駆動電流部８及び積分部９から構成されてい
る。
【００１０】前記トルク電流指令６ａに入力される第１
出力電流ｉ1qを出力する第１変換部１０には、トルク指
令ＴMが第１割算器１１を介して出力される第２出力電
流−ｉ2qが入力されている。
出力電流ｉ1qを出力する第１変換部１０には、トルク指
令ＴMが第１割算器１１を介して出力される第２出力電
流−ｉ2qが入力されている。
【００１１】前記第１割算器１１には分母入力として定
格の界磁Φ2が入力されており、この界磁Φ2は、前記励
磁電流指令６ｂに接続された第２変換器１２に入力され
ると同時に第２割算器１３に入力されている。この第２
割算器１３の分子入力として前記第２出力電流−ｉ2qが
第３変換器１４で変換されて出力電圧−ｅ2qが入力され
ている。
格の界磁Φ2が入力されており、この界磁Φ2は、前記励
磁電流指令６ｂに接続された第２変換器１２に入力され
ると同時に第２割算器１３に入力されている。この第２
割算器１３の分子入力として前記第２出力電流−ｉ2qが
第３変換器１４で変換されて出力電圧−ｅ2qが入力され
ている。
【００１２】次に、前述の構成において、誘導電動機１
のモータ軸のトルクリップル低減方法について述べる。
まず、定格の界磁Φ2が入力されて誘導電動機１の回転
が行われている状態下で、この誘導電動機１の回転が低
くなって回転速度ωrがほぼ零となった場合、ベクトル
演算部２に入力する総回転磁界の周波数ωo（ωs＋
ωr）は２〜３Ｈｚとなり、誘導電動機１のモータ軸に
は１０〜２０Ｈｚのトルクリップルが生じる。このよう
な低い周波数のリップルは伝達系で吸収することができ
ず、結局、誘導電動機１を介して負荷側（図示せず）に
大半のリップルが伝達される。
のモータ軸のトルクリップル低減方法について述べる。
まず、定格の界磁Φ2が入力されて誘導電動機１の回転
が行われている状態下で、この誘導電動機１の回転が低
くなって回転速度ωrがほぼ零となった場合、ベクトル
演算部２に入力する総回転磁界の周波数ωo（ωs＋
ωr）は２〜３Ｈｚとなり、誘導電動機１のモータ軸に
は１０〜２０Ｈｚのトルクリップルが生じる。このよう
な低い周波数のリップルは伝達系で吸収することができ
ず、結局、誘導電動機１を介して負荷側（図示せず）に
大半のリップルが伝達される。
【００１３】しかしながら、前述の状態で、前記回転速
度ωrがほぼ零になった状態で、界磁Φ2を定格よりも小
とすることにより、トルク入力ＴMが入力されている第
１割算器１１からの第１出力電流ｉ1qが大きくなり、か
つ、この第１割算器１１からの出力電圧（−ｅ2q）と前
記界磁電流Φ2（分母入力）が入力される第２割算器１
３からのすべり周波数ωsが大となる。従って、このす
べり周波数ωsと誘導電動機１からの回転速度ωrとを加
算器５にて加算した総回転磁界の周波数ωoが大とな
り、ベクトル演算部へ入力される総回転磁界の周波数ω
oが高くなってモータ軸に発生するトルクリップルの周
波数が上昇し、その結果、モータ軸から伝達系を通して
負荷にトルクが伝達されるまでにトルクリップル分が消
滅して負荷に与えるトルクリップルを低減することがで
きる。
度ωrがほぼ零になった状態で、界磁Φ2を定格よりも小
とすることにより、トルク入力ＴMが入力されている第
１割算器１１からの第１出力電流ｉ1qが大きくなり、か
つ、この第１割算器１１からの出力電圧（−ｅ2q）と前
記界磁電流Φ2（分母入力）が入力される第２割算器１
３からのすべり周波数ωsが大となる。従って、このす
べり周波数ωsと誘導電動機１からの回転速度ωrとを加
算器５にて加算した総回転磁界の周波数ωoが大とな
り、ベクトル演算部へ入力される総回転磁界の周波数ω
oが高くなってモータ軸に発生するトルクリップルの周
波数が上昇し、その結果、モータ軸から伝達系を通して
負荷にトルクが伝達されるまでにトルクリップル分が消
滅して負荷に与えるトルクリップルを低減することがで
きる。
【００１４】
【発明の効果】本発明による誘導電動機のトルクリップ
ル低減方法は、以上のように構成されているため、次の
ような効果を得ることができる。すなわち、誘導電動機
の回転が低くなった時に、界磁を定格よりも小さくする
ことにより、ベクトル演算部に入力される総回転磁界の
周波数が増加し、誘導電動機の総回転磁界の周波数が上
がり、モータ軸に発生するトルクリップルの周波数が上
がることにより、負荷に与えるトルクリップルが消え
る。
ル低減方法は、以上のように構成されているため、次の
ような効果を得ることができる。すなわち、誘導電動機
の回転が低くなった時に、界磁を定格よりも小さくする
ことにより、ベクトル演算部に入力される総回転磁界の
周波数が増加し、誘導電動機の総回転磁界の周波数が上
がり、モータ軸に発生するトルクリップルの周波数が上
がることにより、負荷に与えるトルクリップルが消え
る。
【図１】本発明による誘導電動機のトルクリップル低減
方法を示す構成図である。
方法を示す構成図である。
Φ2 界磁 １ 誘導電動機 ２ ベクトル演算部 ｉu，ｉv，ｉw 駆動電流 ωr 回転速度 ｉ1q 第１出力電流 ωo 総回転磁界の周波数
Claims (1)
- 【請求項１】 界磁(Φ2)をベクトル演算部(2)を介して
多相の駆動電流(iu,iv,iw)に変換し、この駆動電流(iu,
iv,iw)に基づいて誘導電動機(1)を駆動し、この誘導電
動機(1)の回転速度(ωr)を検出して駆動制御すると共
に、前記回転速度(ωr)が零の場合、前記界磁(Φ2)を定
格より下げ、前記ベクトル演算部(2)への第１出力電流
(i1q)を増大させると共に前記回転速度(ωr)を含む総回
転磁界の周波数(ωo)を上げ前記誘導電動機(1)のモータ
軸に発生するトルクリップルの周波数を上げることを特
徴とする誘導電動機のトルクリップル低減方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5163537A JPH0723600A (ja) | 1993-07-01 | 1993-07-01 | 誘導電動機のトルクリップル低減方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5163537A JPH0723600A (ja) | 1993-07-01 | 1993-07-01 | 誘導電動機のトルクリップル低減方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0723600A true JPH0723600A (ja) | 1995-01-24 |
Family
ID=15775772
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5163537A Pending JPH0723600A (ja) | 1993-07-01 | 1993-07-01 | 誘導電動機のトルクリップル低減方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0723600A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6468038B1 (en) | 1999-03-03 | 2002-10-22 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Fan, method for producing the fan by molding molten metal, and device for producing the fan by molding molten metal |
-
1993
- 1993-07-01 JP JP5163537A patent/JPH0723600A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6468038B1 (en) | 1999-03-03 | 2002-10-22 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Fan, method for producing the fan by molding molten metal, and device for producing the fan by molding molten metal |
| US6595265B2 (en) | 1999-03-03 | 2003-07-22 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Fan, method for producing the fan by molding molten metal, and device for producing the fan by molding molten metal |
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