JPH0723588B2 - セルロ−ス含有繊維の染色法 - Google Patents

セルロ−ス含有繊維の染色法

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JPH0723588B2
JPH0723588B2 JP62009116A JP911687A JPH0723588B2 JP H0723588 B2 JPH0723588 B2 JP H0723588B2 JP 62009116 A JP62009116 A JP 62009116A JP 911687 A JP911687 A JP 911687A JP H0723588 B2 JPH0723588 B2 JP H0723588B2
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修一 前田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はセルロース含有繊維の染色法に関するものであ
る。詳しくは、セルロース含有繊維を水媒体中で反応性
染料を用いて吸尽染色する方法の改良に関するものであ
る。
〔従来の技術と問題点〕
セルロース繊維用染料として、近年種々のタイプの反応
性染料が開発され、汎用されているが、反応性染料によ
る浸染法では、一般に良好な染料の固着を行なうため、
通常50〜70℃程度の比較的低温度でかつpH12以上の高い
アルカリ性条件下での染色が実施されている。
一方、近年の繊維素材の多様化に伴い、セルロース繊維
と、他の繊維例えばポリエステル繊維とを混紡又は混織
した混合繊維が使用されているが、このような混合繊維
の染色法として、一般的には、先ず分散染料を用い、そ
の染色に好適な120〜140℃程度の高温度でかつ中性付近
のpHでポリエステル繊維を染色し、次いで反応性染料を
用いて50〜70℃程度の低温度でかつpH12程度以上の高い
pH領域でセルロース繊維を染色する、煩雑な二段法が採
用されている。
最近、ある種の反応性染料と分散染料を併用し、一浴一
段により120〜140℃の高温でセルロース繊維とポリエス
テル繊維を同時に染色する方法が提案されているが、こ
の方法に適用し得る反応性染料としては、上記の高温度
及び比較的低いpH条件下で、セルロース繊維に対して良
好な反応固着性を有することが要求される。
しかし、従来公知の例えばビニルスルホン系反応性染料
(反応性基としてビニルスルホン基又は同効の基を有す
る)の場合には、その殆んどが上記の比較的低いpH域で
は良好な染色結果が得られていない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は上記の事情に鑑み、高温度で比較的低いpH
領域で良好な反応固着性を示す反応性染料を得るため種
々検討の結果、公知のビニルスルホン系反応性染料の中
でも、特定の染料については、高pH領域よりも特定の低
pH領域条件下の方がむしろ優れた染色結果が得られるこ
とを見出し本発明を完成した。
即ち本発明の要旨は、セルロース含有繊維を水媒体中で
反応性染料を用いて吸尽染色する方法において、反応性
染料として、 遊離酸の形で下記一般式〔1〕 〔式中Pcは銅フタロシアニン残基又はニッケルフタロシ
アニン残基を表わし、R1は水素原子又は低級アルキル基
を表わし、R2及びR3は夫々水素原子、メチル基、メトキ
シ基又はスルホン酸基を表わし、Xは−SO2CH=CH2基又
は−SO2CH2CH2W基(Wはアルカリの作用により脱離する
基または原子を表わす)を表わし、l及びnは夫々1〜
3の数を表わし、mは0〜2の数を表わし、かつl、m
及びnの合計は4以下である。〕 で示される水溶性フタロシアニン系反応性染料を使用
し、 染色浴の液性をpH7〜9に保持し、かつ染色浴の温度を1
00〜150℃に保持することを特徴とするセルロース含有
繊維の染色法に存する。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明に使用される前記〔1〕式の水溶性フタロシアニ
ン系反応性染料において、R1で表わされる低級アルキル
基としては、例えば炭素数1〜4の直鎖状又は分枝状の
アルキル基が挙げられる。また、Wで表わされるアルカ
リの作用によって脱離する基としては、硫酸エステル
基、チオ硫酸エステル基、リン酸エステル基、酢酸エス
テル基又はハロゲン原子等が挙げられ、特に硫酸エステ
ル基が好ましい。
更に、〔1〕式の染料において、m及びnが分子当たり
1〜1.5であり、かつlが分子当たり1〜2であり、l,m
及びnの合計は4である染料は、本発明の前記染色条件
において優れた効果が得られるので特に好ましい。
本発明で対象とするセルロース含有繊維とは、木綿、ビ
スコースレイヨン、ビスコーススフ、キュプラアンモニ
ウムレイヨン、麻等のセルロース系繊維の単独、あるい
はこれ等セルロース系繊維と他の繊維例えばポリエステ
ル繊維、トリアセテート繊維、ジアセテート繊維、ポリ
アクリロニトリル繊維、ポリアミド繊維等とを混紡又は
混織して得られる混合繊維を意味し、特にセルロース繊
維とポリエステル繊維との混合繊維を対象とした場合に
実用上好ましい結果が得られる。
セルロース繊維と、他の繊維例えばポリエステル繊維と
の混合繊維を本法によって染色する場合には、〔1〕式
の染料と共に、例えばカラーインデックス(Color Inde
x)第3版記載のポリエステル繊維用の分散染料を、同
時に染俗中加えて染色することができる。
本発明においては、染色浴のpHを7〜9好ましくは7.5
〜8.5に保持することが必須の要件であり、上記範囲外
のpH領域では所期の優れた反応固着結果が得られない。
上記のpH領域を保持するために、例えば炭酸、ホウ酸、
リン酸、クエン酸等のナトリウム塩又はカリウム塩等の
周知の緩衝剤を、染色浴に対して0.5〜5g/l程度添加す
るのが好ましい。更に、染色浴に例えば塩化ナトリウ
ム、硫酸ナトリウム(芒硝)等の電解質を1〜150g/l、
好ましくは40〜80g/lの割合で添加すると一層良好な結
果が得られる。また、染色温度は100〜150℃好ましくは
120〜140℃である。
以上の条件下で、通常30〜60分間程度バッチ方式による
所謂吸尽染色処理(浴比1:20〜1:40)することにより、
後記実施例に具体的に示すように優れた染色結果を得る
ことができる。
〔発明の効果〕
本発明の方法は、反応性染料によってセルロース含有繊
維を染色する際に、特定の染料、特定の微アルカリ性pH
領域及び特定の高染色温度領域を選択、組合わせること
により、従来法に比し濃厚な染色を達成したものであ
る。これに伴い、従来実施が至難とされている、セルロ
ース繊維とポリエステル繊維の混合繊維の一浴一段法に
よる染色が可能である。
〔実施例〕
以下本発明を実施例について更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に制約さ
れるものではない。
実施例1 次式 で示される公知のフタロシアニン系反応性染料0.2g、芒
硝16g及び緩衝剤(第二リン酸ナトリウム0.5g及び第一
リン酸カリウム0.02g)を水200mlに加えてpH7.5の染色
浴を調製し、これに未シルケット綿メリヤス布10gを入
れ、30分間を要して130℃まで昇温し、同温度で60分間
染色した後、水洗、ソーピング、水洗、乾燥を行なって
濃厚なターキスブルー色の染色物を得た。なお、染色浴
のpHは染色期間を通じてpH7.5に保持された。
比較例1 実施例1で使用した染料0.2gを水200mlに溶解し、芒硝1
6gを加えて染色浴を調製し、これに未シルケット綿メリ
ヤス10gを入れ、30分間を要して70℃まで昇温した。次
いで炭酸ナトリウム3.0gを添加し(pH12以上)、同温度
で60分間吸尽染色した後、水洗、ソーピング、水洗、乾
燥を行なってターキスブルー色の染色物を得た。
実施例1及び比較例1の染色条件と、得られた夫々の染
色物の染色濃度を比較した結果は、表1の通りであり、
実施例1の染色物の染色濃度は、比較例1の染色物のそ
れに比し遥かに高く、染料の固着が良好であることを示
している。
なお、表1中の染色物濃度は比較例1の染色物の濃度を
基準(100)とした相対値である。
実施例2 実施例1に使用したフタロシアニン系反応性染料0.6gと
共に、次式 で示される公知のポリエステル繊維用の分散染料0.4g、
芒硝12g及び緩衝剤(重炭酸ナトリウム0.4g)を水200ml
に加えてpH8.3の染色浴を調製し、これにポリエステル
/木綿(50:50)10gを入れ、30分間を要して130℃まで
昇温し、同温度で60分間吸尽染色した後、水洗、ソーピ
ング、水洗、乾燥を行なってポリエステル及び木綿共に
濃厚で均一の同色性良好なターキスブルー色の染色物を
得た。なお、染色浴のpHは染色期間を通じてpH8.3に保
持された。
実施例3 実施例1の方法において使用したフタロシアニン系反応
性染料0.2gの代りに次式 で示される公知のフタロシアニン系反応性染料0.2gを使
用し、他は実施例1と全く同様の方法で未シルケット綿
メリヤスを染色処理した結果、極めて濃厚な緑味ターキ
スブルー色の染色物が得られた。
実施例4 実施例2の方法において使用したフタロシアニン系反応
性染料の代りに、表2に示す種々のフタロシアニン系反
応性染料を使用し、他は実施例2と全く同様の方法によ
りポリエステル/木綿(50:50)を吸尽染色処理した結
果、ポリエステル及び木綿共に濃厚で均一の同色性良好
なターキスブルー色の染色物が得られた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セルロース含有繊維を水媒体中で反応性染
    料を用いて吸尽染色する方法において、反応性染料とし
    て、 遊離酸の形で下記一般式〔1〕 〔式中Pcは銅フタロシアニン残基又はニッケルフタロシ
    アニン残基を表わし、R1は水素原子又は低級アルキル基
    を表わし、R2及びR3は夫々水素原子、メチル基、メトキ
    シ基又はスルホン酸基を表わし、Xは−SO2CH=CH2基又
    は−SO2CH2CH2W基(Wはアルカリの作用により脱離する
    基または原子を表わす)を表わし、l及びnは夫々1〜
    3の数を表わし、mは0〜2の数を表わし、かつl,m及
    びnの合計は4以下である。〕 で示される水溶性フタロシアニン系反応性染料を使用
    し、染色浴の液性をpH7〜9に保持し、かつ染色浴の温
    度を100〜150℃に保持することを特徴とするセルロース
    含有繊維の染色法。
  2. 【請求項2】セルロース含有繊維がセルロース繊維とポ
    リエステル繊維の混合繊維である特許請求の範囲第1項
    記載の染色法。
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