JPH07235737A - 放熱板を有する電子装置及びその製造方法 - Google Patents
放熱板を有する電子装置及びその製造方法Info
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- JPH07235737A JPH07235737A JP6051148A JP5114894A JPH07235737A JP H07235737 A JPH07235737 A JP H07235737A JP 6051148 A JP6051148 A JP 6051148A JP 5114894 A JP5114894 A JP 5114894A JP H07235737 A JPH07235737 A JP H07235737A
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- base material
- opening
- circuit pattern
- heat dissipation
- heat sink
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- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/0296—Conductive pattern lay-out details not covered by sub groups H05K1/02 - H05K1/0295
- H05K1/0298—Multilayer circuits
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- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/03—Use of materials for the substrate
- H05K1/05—Insulated conductive substrates, e.g. insulated metal substrate
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/18—Printed circuits structurally associated with non-printed electric components
- H05K1/182—Printed circuits structurally associated with non-printed electric components associated with components mounted in the printed circuit board, e.g. insert mounted components [IMC]
Landscapes
- Insulated Metal Substrates For Printed Circuits (AREA)
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
- Structure Of Printed Boards (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 薄い放熱板を使用してプリント配線板の厚さ
を薄くすることが可能であるとともに、プリント配線板
に対して特別の加工を行なうことなく低いコストをもっ
てプリント配線板上に放熱板を設けることが可能な放熱
板を有する電子装置及びその製造方法を提供する。 【構成】 多層プリント配線板1において、ベース基材
2上に放熱板5を搭載するに際して、放熱板5を平板部
5Aと突部5Bとから構成するとともにベース基材2に
開口4を形成し、開口4よりも大きな面積を有する平板
部5Aにより開口4を被覆し、また、突部5Bを開口4
内に挿嵌することにより放熱板5をベース基材2上に載
置するように構成する。
を薄くすることが可能であるとともに、プリント配線板
に対して特別の加工を行なうことなく低いコストをもっ
てプリント配線板上に放熱板を設けることが可能な放熱
板を有する電子装置及びその製造方法を提供する。 【構成】 多層プリント配線板1において、ベース基材
2上に放熱板5を搭載するに際して、放熱板5を平板部
5Aと突部5Bとから構成するとともにベース基材2に
開口4を形成し、開口4よりも大きな面積を有する平板
部5Aにより開口4を被覆し、また、突部5Bを開口4
内に挿嵌することにより放熱板5をベース基材2上に載
置するように構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上面に各種のICチッ
プが搭載されるとともにICチップの駆動時にICチッ
プから発せられる熱を効率的にプリント配線板の外方に
放熱可能な放熱板を有する電子装置に関し、特に、薄い
放熱板を使用して電子装置の厚さを薄くすることが可能
であるとともに、プリント配線板に対して特別の加工を
行なうことなく低いコストをもってプリント配線板上に
放熱板を設けることが可能な放熱板を有する電子装置及
びその製造方法に関するものである。
プが搭載されるとともにICチップの駆動時にICチッ
プから発せられる熱を効率的にプリント配線板の外方に
放熱可能な放熱板を有する電子装置に関し、特に、薄い
放熱板を使用して電子装置の厚さを薄くすることが可能
であるとともに、プリント配線板に対して特別の加工を
行なうことなく低いコストをもってプリント配線板上に
放熱板を設けることが可能な放熱板を有する電子装置及
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ICチップの駆動時に発せら
れる熱を効率的に放熱すべく放熱板を設けた各種のプリ
ント配線板が提案されている。かかる従来のプリント配
線板において放熱板を設ける場合には、放熱板は次のよ
うな2つの方法によりプリント配線板に設けられている
のが一般的である。
れる熱を効率的に放熱すべく放熱板を設けた各種のプリ
ント配線板が提案されている。かかる従来のプリント配
線板において放熱板を設ける場合には、放熱板は次のよ
うな2つの方法によりプリント配線板に設けられている
のが一般的である。
【0003】先ず、第1の方法では、紙やガラス等の基
材に樹脂を含浸させてなるプリプレグを積層してベース
基材を製造する際に、プレプレグ間に放熱板となる銅板
等の金属板を埋設してベース基材を得た後、放熱板が存
在する部分を削り加工する、所謂、ザグリ加工を行なう
ことにより放熱板を外部に露出させている。
材に樹脂を含浸させてなるプリプレグを積層してベース
基材を製造する際に、プレプレグ間に放熱板となる銅板
等の金属板を埋設してベース基材を得た後、放熱板が存
在する部分を削り加工する、所謂、ザグリ加工を行なう
ことにより放熱板を外部に露出させている。
【0004】また、第2の方法では、前記第1の方法と
は逆に、ベース基材にザグリ加工を行なって放熱板を埋
設するための埋設部をベース基材に形成した後、かかる
埋設部に放熱板が外部に露出した状態で埋設されるもの
である。
は逆に、ベース基材にザグリ加工を行なって放熱板を埋
設するための埋設部をベース基材に形成した後、かかる
埋設部に放熱板が外部に露出した状態で埋設されるもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た第1の方法、及び、第2の方法では、共に放熱板を外
部に露出させるために、ベース基材に対してザグリ加工
を行なう必要があり、かかるザグリ加工は一定以上の精
度が要求され、また、専用機を介して行なう必要がある
ことから加工費用が必然的に高くなってしまい、この結
果、プリント配線板のコスト高を招来してしまうという
問題がある。
た第1の方法、及び、第2の方法では、共に放熱板を外
部に露出させるために、ベース基材に対してザグリ加工
を行なう必要があり、かかるザグリ加工は一定以上の精
度が要求され、また、専用機を介して行なう必要がある
ことから加工費用が必然的に高くなってしまい、この結
果、プリント配線板のコスト高を招来してしまうという
問題がある。
【0006】特に、ザグリ加工における専用機の加工精
度は、一般に、±50μm程度の加工精度しかないこと
から、前記第1の方法によりベース基材のザグリ加工を
行なう際には、ベース基材のみならずベース基材中に埋
設された放熱板もザグリ加工にて削られるので、放熱板
に十分な放熱効果を具有させるためには放熱板が削られ
る程度を勘案してベース基材中に予め厚い放熱板を埋設
しておく必要がある。かかる場合には、放熱板として厚
い金属板が使用され、これよりプリント配線板も必然的
に厚くなってしまうという問題がある。
度は、一般に、±50μm程度の加工精度しかないこと
から、前記第1の方法によりベース基材のザグリ加工を
行なう際には、ベース基材のみならずベース基材中に埋
設された放熱板もザグリ加工にて削られるので、放熱板
に十分な放熱効果を具有させるためには放熱板が削られ
る程度を勘案してベース基材中に予め厚い放熱板を埋設
しておく必要がある。かかる場合には、放熱板として厚
い金属板が使用され、これよりプリント配線板も必然的
に厚くなってしまうという問題がある。
【0007】また、放熱板の上面にはICチップが搭載
されることから放熱板の上方からICチップの搭載を可
能とすべく、前記した第2の方法により放熱板の埋設部
をベース基材に形成する場合には、先ず、ベース基材に
貫通孔を形成した後、ベース基材の下方よりその貫通孔
の周囲を放熱板の形状に従ってザグリ加工を行なうのが
一般的である。かかる場合には、ベース基材に放熱板の
埋設部を形成するについて2段階の加工が必要となり、
これにより加工費が高騰してプリント配線板のコスト高
を招来する問題がまだなお残存するものである。
されることから放熱板の上方からICチップの搭載を可
能とすべく、前記した第2の方法により放熱板の埋設部
をベース基材に形成する場合には、先ず、ベース基材に
貫通孔を形成した後、ベース基材の下方よりその貫通孔
の周囲を放熱板の形状に従ってザグリ加工を行なうのが
一般的である。かかる場合には、ベース基材に放熱板の
埋設部を形成するについて2段階の加工が必要となり、
これにより加工費が高騰してプリント配線板のコスト高
を招来する問題がまだなお残存するものである。
【0008】本発明は前記従来における問題点を解消す
るためになされたものであり、薄い放熱板を使用して電
子装置の厚さを薄くすることが可能であるとともに、プ
リント配線板に対して特別の加工を行なうことなく低い
コストをもってプリント配線板上に放熱板を設けること
が可能な放熱板を有する電子装置及びその製造方法を提
供することを目的とする。
るためになされたものであり、薄い放熱板を使用して電
子装置の厚さを薄くすることが可能であるとともに、プ
リント配線板に対して特別の加工を行なうことなく低い
コストをもってプリント配線板上に放熱板を設けること
が可能な放熱板を有する電子装置及びその製造方法を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係る電子装置は、ベース基材に穿設された開口
と、開口よりも大きな面積を有するとともに開口を被覆
する平板部が形成されベース基材上に載置された放熱板
と、ベース基材上に形成された回路パターンと、放熱板
上に搭載されるとともに回路パターンに接続されたIC
チップとを備えた構成とされる。
本発明に係る電子装置は、ベース基材に穿設された開口
と、開口よりも大きな面積を有するとともに開口を被覆
する平板部が形成されベース基材上に載置された放熱板
と、ベース基材上に形成された回路パターンと、放熱板
上に搭載されるとともに回路パターンに接続されたIC
チップとを備えた構成とされる。
【0010】また、前記放熱板は、前記平板部と一体に
設けられ前記開口内に挿嵌される突部を有し、更に、前
記放熱板上には複数個のICチップが搭載された構成と
される。
設けられ前記開口内に挿嵌される突部を有し、更に、前
記放熱板上には複数個のICチップが搭載された構成と
される。
【0011】また、本発明に係る電子装置の製造方法
は、ベース基材に開口を穿設する第1工程と、前記開口
よりも大きな面積を有する平板部が形成された放熱板を
前記ベース基材上に載置して平板部を介して開口を被覆
する第2工程と、前記放熱板及び前記ベース基材上に絶
縁層を形成する第3工程と、前記ベース基材上に回路パ
ターンを形成しプリント配線板とする第4工程と、前記
放熱板上にICチップを搭載するとともにICチップと
前記回路パターンとを接続する第5工程とからなる構成
とされる。
は、ベース基材に開口を穿設する第1工程と、前記開口
よりも大きな面積を有する平板部が形成された放熱板を
前記ベース基材上に載置して平板部を介して開口を被覆
する第2工程と、前記放熱板及び前記ベース基材上に絶
縁層を形成する第3工程と、前記ベース基材上に回路パ
ターンを形成しプリント配線板とする第4工程と、前記
放熱板上にICチップを搭載するとともにICチップと
前記回路パターンとを接続する第5工程とからなる構成
とされる。
【0012】
【作用】前記構成を有する本発明に係る電子装置の製造
方法では、ベース基材に開口が形成された(第1工程)
後、開口よりも大きな面積を有する平板部が形成された
放熱板が、ベース基材上に載置されて平板部を介して開
口が被覆される(第2工程)。次いで、放熱板及びベー
ス基材上に絶縁層が形成される(第3工程)。この後、
ベース基材上に回路パターンが形成される(第4工
程)。そして、放熱板上にICチップが搭載され、かか
るICチップと回路パターンとが相互に接続される(第
5工程)ことにより、電子装置が製造されるものであ
る。
方法では、ベース基材に開口が形成された(第1工程)
後、開口よりも大きな面積を有する平板部が形成された
放熱板が、ベース基材上に載置されて平板部を介して開
口が被覆される(第2工程)。次いで、放熱板及びベー
ス基材上に絶縁層が形成される(第3工程)。この後、
ベース基材上に回路パターンが形成される(第4工
程)。そして、放熱板上にICチップが搭載され、かか
るICチップと回路パターンとが相互に接続される(第
5工程)ことにより、電子装置が製造されるものであ
る。
【0013】前記のように製造された電子装置では、ベ
ース基材上に放熱板を搭載するについてベース基材にザ
グリ加工等を行なう必要は全くなく、放熱板の平板部が
開口を被覆するようにベース基材上に載置すればよく、
これよりプリント配線板の製造コストを格段に低く抑え
ることが可能となる。また、前記のようにザグリ加工は
全く必要ないことから、当初より薄い放熱板を使用する
ことができ、これによりプリント配線板ならびに電子装
置全体の薄型化を図ることが可能となる。
ース基材上に放熱板を搭載するについてベース基材にザ
グリ加工等を行なう必要は全くなく、放熱板の平板部が
開口を被覆するようにベース基材上に載置すればよく、
これよりプリント配線板の製造コストを格段に低く抑え
ることが可能となる。また、前記のようにザグリ加工は
全く必要ないことから、当初より薄い放熱板を使用する
ことができ、これによりプリント配線板ならびに電子装
置全体の薄型化を図ることが可能となる。
【0014】このとき、放熱板として平板部と一体に設
けられた突部を有する放熱板を使用する場合には、その
突部を開口内に挿嵌することにより、放熱板はベース基
材に対して確実に位置決めされ得、また、ベース基材か
ら脱落することを確実に防止し得る。更に、放熱板上に
は、複数個のICチップが搭載されてもよい。
けられた突部を有する放熱板を使用する場合には、その
突部を開口内に挿嵌することにより、放熱板はベース基
材に対して確実に位置決めされ得、また、ベース基材か
ら脱落することを確実に防止し得る。更に、放熱板上に
は、複数個のICチップが搭載されてもよい。
【0015】また、平板部の厚みは第1回路パターンと
同等であることが最も好ましいが、平板部の強度と絶縁
層を形成する第3工程を鑑みて、50〜500μmの範
囲であれば良い。
同等であることが最も好ましいが、平板部の強度と絶縁
層を形成する第3工程を鑑みて、50〜500μmの範
囲であれば良い。
【0016】
【実施例】以下、本発明を多層プリント配線板について
具体化した実施例に基づいて図面を参照しつつ詳細に説
明する。先ず、第1実施例に係るプリント配線板につい
て図1に基づき説明する。図1は第1実施例に係る多層
プリント配線板を示す模式断面図である。
具体化した実施例に基づいて図面を参照しつつ詳細に説
明する。先ず、第1実施例に係るプリント配線板につい
て図1に基づき説明する。図1は第1実施例に係る多層
プリント配線板を示す模式断面図である。
【0017】図1において、多層プリント配線板1はベ
ース基材2を有し、ベース基材2の両面における所定位
置には第1回路パターン3が形成されている。かかる第
1回路パターン3は、後述するように、ベース基材2の
両面に銅箔を張り付けた両面銅張積層板を所定パターン
にエッチング処理することにより形成されるものであ
る。
ース基材2を有し、ベース基材2の両面における所定位
置には第1回路パターン3が形成されている。かかる第
1回路パターン3は、後述するように、ベース基材2の
両面に銅箔を張り付けた両面銅張積層板を所定パターン
にエッチング処理することにより形成されるものであ
る。
【0018】また、ベース基材2には開口4が穿設され
ており、かかる開口4内には開口4よりも大きな面積を
有する平板部5Aと平板部5Aに一体に設けられた突部
5Bとからなる放熱板5が配置されている。この放熱板
5は、銅、タングステン、アルミ等の熱伝導性に優れた
金属材料から形成されている。また、平板部5Aは50
μm乃至500μm(1mm)程度の厚さ、好ましくは
50μm乃至200μmの厚さに形成されており、突部
5Bはベース基材2の厚さに対応する長さに形成されて
いる。そして、平板部5Aは開口4を被覆し、突部5B
は開口4内に挿嵌されている。
ており、かかる開口4内には開口4よりも大きな面積を
有する平板部5Aと平板部5Aに一体に設けられた突部
5Bとからなる放熱板5が配置されている。この放熱板
5は、銅、タングステン、アルミ等の熱伝導性に優れた
金属材料から形成されている。また、平板部5Aは50
μm乃至500μm(1mm)程度の厚さ、好ましくは
50μm乃至200μmの厚さに形成されており、突部
5Bはベース基材2の厚さに対応する長さに形成されて
いる。そして、平板部5Aは開口4を被覆し、突部5B
は開口4内に挿嵌されている。
【0019】更に、放熱板5及びベース基材2の上面に
は、感光性樹脂組成物を塗布・乾燥して形成された第1
層間絶縁層6が設けられており、また、この第1層間絶
縁層6上にはメッキレジスト膜7(回路パターンを形成
する必要のない部分に形成される)を塗布形成した後、
無電解銅メッキを介して第2回路パターン8が形成され
ている。第2回路パターン8は、前記放熱板5の平板部
5Aの上面にも形成されるとともに、前記第1回路パタ
ーン3と接続されている。尚、メッキレジスト膜7は、
図1に示すように、ベース基材2の下面において、開口
4を除いて前記第1回路パターン3を被覆するように塗
布形成されている。また、第2回路パターン8を形成す
る方法については後述する。
は、感光性樹脂組成物を塗布・乾燥して形成された第1
層間絶縁層6が設けられており、また、この第1層間絶
縁層6上にはメッキレジスト膜7(回路パターンを形成
する必要のない部分に形成される)を塗布形成した後、
無電解銅メッキを介して第2回路パターン8が形成され
ている。第2回路パターン8は、前記放熱板5の平板部
5Aの上面にも形成されるとともに、前記第1回路パタ
ーン3と接続されている。尚、メッキレジスト膜7は、
図1に示すように、ベース基材2の下面において、開口
4を除いて前記第1回路パターン3を被覆するように塗
布形成されている。また、第2回路パターン8を形成す
る方法については後述する。
【0020】また、前記第1層間絶縁層6、第2回路パ
ターン8、及び、メッキレジスト膜7上には、第1層間
絶縁層6と同様にして、感光性樹脂組成物を塗布・乾燥
することにより第2層間絶縁層9が形成されており、更
に、かかる第2層間絶縁層9上には、メッキレジスト膜
10(メッキレジスト膜7と同様回路パターンを形成す
る必要のない部分に形成される)を塗布形成した後、無
電解銅メッキを介して第3回路パターン11が形成され
ている。この第3回路パターン11は、メッキレジスト
膜10の存在しない部分で前記第2回路パターン8と接
続されている。また、第3回路パターン11は、ベース
基材2下面の開口4において、前記第2回路パターン8
上にも形成されている。
ターン8、及び、メッキレジスト膜7上には、第1層間
絶縁層6と同様にして、感光性樹脂組成物を塗布・乾燥
することにより第2層間絶縁層9が形成されており、更
に、かかる第2層間絶縁層9上には、メッキレジスト膜
10(メッキレジスト膜7と同様回路パターンを形成す
る必要のない部分に形成される)を塗布形成した後、無
電解銅メッキを介して第3回路パターン11が形成され
ている。この第3回路パターン11は、メッキレジスト
膜10の存在しない部分で前記第2回路パターン8と接
続されている。また、第3回路パターン11は、ベース
基材2下面の開口4において、前記第2回路パターン8
上にも形成されている。
【0021】更に、放熱板5の平板部5A上にはICチ
ップ12が載置されており、かかるICチップ12はワ
イヤ13を介して第3回路パターン11の所定箇所とボ
ンディングされている。そして、ICチップ12が駆動
された時にICチップ12から発せられる熱は、放熱板
5の平板部5A、突部5B、第2回路パターン8、第3
回路パターン11を介して、ベース基材2の外方に放熱
されるものである。
ップ12が載置されており、かかるICチップ12はワ
イヤ13を介して第3回路パターン11の所定箇所とボ
ンディングされている。そして、ICチップ12が駆動
された時にICチップ12から発せられる熱は、放熱板
5の平板部5A、突部5B、第2回路パターン8、第3
回路パターン11を介して、ベース基材2の外方に放熱
されるものである。
【0022】以上説明した通り本実施例に係る多層プリ
ント配線板1では、ベース基材2上に放熱板5を搭載す
るに際して、放熱板5を平板部5Aと突部5Bとから構
成するとともにベース基材2に開口4を形成し、開口4
よりも大きな面積を有する平板部5Aにより開口4を被
覆し、また、突部5Bを開口4内に挿嵌することにより
放熱板5をベース基材2上に載置することができる。
ント配線板1では、ベース基材2上に放熱板5を搭載す
るに際して、放熱板5を平板部5Aと突部5Bとから構
成するとともにベース基材2に開口4を形成し、開口4
よりも大きな面積を有する平板部5Aにより開口4を被
覆し、また、突部5Bを開口4内に挿嵌することにより
放熱板5をベース基材2上に載置することができる。
【0023】これにより、従来のプリント配線板におけ
るのとは異なり、放熱板5をベース基材2上に搭載する
ためのザグリ加工等の特別な加工を行なうことなく極め
て簡単に放熱板5をベース基材2上に搭載することがで
き、多層プリント配線板1の製造コストを格段に低く抑
えることができるものである。また、前記のようにザグ
リ加工等は全く必要ないことから、当初より薄い放熱板
5を使用することができ、これによりプリント配線板1
全体の薄型化を図ることが可能となる。更に、放熱板5
は、その突部5Bを開口4内に挿嵌することによりベー
ス基材2に対して確実に位置決めされ得、また、突部5
Bを介して放熱板5がベース基材2から脱落することを
確実に防止することができる。
るのとは異なり、放熱板5をベース基材2上に搭載する
ためのザグリ加工等の特別な加工を行なうことなく極め
て簡単に放熱板5をベース基材2上に搭載することがで
き、多層プリント配線板1の製造コストを格段に低く抑
えることができるものである。また、前記のようにザグ
リ加工等は全く必要ないことから、当初より薄い放熱板
5を使用することができ、これによりプリント配線板1
全体の薄型化を図ることが可能となる。更に、放熱板5
は、その突部5Bを開口4内に挿嵌することによりベー
ス基材2に対して確実に位置決めされ得、また、突部5
Bを介して放熱板5がベース基材2から脱落することを
確実に防止することができる。
【0024】続いて、前記のように構成される第1実施
例に係る多層プリント配線板1の製造方法について図2
乃至図13に基づき説明する。ここに、図2は両面銅張
積層板を示す説明図、図3は両面銅張積層板にエッチン
グ処理を行なうことにより第1回路パターン3を形成し
た状態を示す説明図、図4は開口4を穿設した状態を示
す説明図、図5は開口4内に放熱板5を挿嵌した状態を
示す説明図、図6はベース基材2上に第1層間絶縁層6
を形成した状態を示す説明図、図7は第1層間絶縁層6
に第2回路パターン8を形成するための処理を施した状
態を示す説明図、図8は第1層間絶縁層6及びベース基
材2の下面にメッキレジスト膜7を形成した状態を示す
説明図、図9は第2回路パターン8を形成した状態を示
す説明図、図10は第2回路パターン8上に第2層間絶
縁層9を形成した状態を示す説明図、図11は第2層間
絶縁層9に第3回路パターンを形成するための処理を施
した状態を示す説明図、図12は第2層間絶縁層9上に
メッキレジスト膜10を形成した状態を示す説明図、図
13は第3回路パターン11を形成した状態を示す説明
図である。
例に係る多層プリント配線板1の製造方法について図2
乃至図13に基づき説明する。ここに、図2は両面銅張
積層板を示す説明図、図3は両面銅張積層板にエッチン
グ処理を行なうことにより第1回路パターン3を形成し
た状態を示す説明図、図4は開口4を穿設した状態を示
す説明図、図5は開口4内に放熱板5を挿嵌した状態を
示す説明図、図6はベース基材2上に第1層間絶縁層6
を形成した状態を示す説明図、図7は第1層間絶縁層6
に第2回路パターン8を形成するための処理を施した状
態を示す説明図、図8は第1層間絶縁層6及びベース基
材2の下面にメッキレジスト膜7を形成した状態を示す
説明図、図9は第2回路パターン8を形成した状態を示
す説明図、図10は第2回路パターン8上に第2層間絶
縁層9を形成した状態を示す説明図、図11は第2層間
絶縁層9に第3回路パターンを形成するための処理を施
した状態を示す説明図、図12は第2層間絶縁層9上に
メッキレジスト膜10を形成した状態を示す説明図、図
13は第3回路パターン11を形成した状態を示す説明
図である。
【0025】先ず、図2に示すように、ベース基材2の
両面に銅箔20を張り付けてなる所定寸法を有する両面
銅張積層板21を用意し、更に、所定パターンを有する
第1回路パターン3を形成すべくエッチングレジスト膜
(回路パターンとして残存させる銅箔部分に形成され
る)を形成する。この後、両面銅張積層板21を塩化第
二銅、塩化第二鉄等の水溶液(エッチング溶液)に浸漬
し、不要な銅箔部分をエッチングして第1回路パターン
3を形成する。この状態が図3に示されている。
両面に銅箔20を張り付けてなる所定寸法を有する両面
銅張積層板21を用意し、更に、所定パターンを有する
第1回路パターン3を形成すべくエッチングレジスト膜
(回路パターンとして残存させる銅箔部分に形成され
る)を形成する。この後、両面銅張積層板21を塩化第
二銅、塩化第二鉄等の水溶液(エッチング溶液)に浸漬
し、不要な銅箔部分をエッチングして第1回路パターン
3を形成する。この状態が図3に示されている。
【0026】続いて、ベース基材2についてパンチング
装置等を使用して打ち抜き加工を行い開口4を穿設す
る。この状態が図4に示されている。そして、前記のよ
うにベース基材2に穿設された開口4内に放熱板5を挿
嵌する。このとき、放熱板5は、エポキシ接着剤等の接
着剤が塗布された後、その突部5Bが自動挿入機により
開口4内に挿嵌され、これにより開口4はその上部が平
板部5Aを介して被覆されるものである。この状態が図
5に示されている。
装置等を使用して打ち抜き加工を行い開口4を穿設す
る。この状態が図4に示されている。そして、前記のよ
うにベース基材2に穿設された開口4内に放熱板5を挿
嵌する。このとき、放熱板5は、エポキシ接着剤等の接
着剤が塗布された後、その突部5Bが自動挿入機により
開口4内に挿嵌され、これにより開口4はその上部が平
板部5Aを介して被覆されるものである。この状態が図
5に示されている。
【0027】前記のように放熱板5が開口4内に挿嵌さ
れた後、ベース基材2の上面に感光性樹脂組成物が塗布
され、第1層間絶縁層6が形成される。この状態が図6
に示されている。更に、第1層間絶縁層6は、所定のパ
ターンに露光された後現像される。これにより、第1層
間絶縁層6の内不要な部分が除去される。そして、この
後、次の無電解銅メッキ工程にて第2回路パターン8を
形成するため、第1層間絶縁層6を含むベース基材2全
体の粗化処理、触媒活性化処理が行なわれる。この状態
が図7に示されている。
れた後、ベース基材2の上面に感光性樹脂組成物が塗布
され、第1層間絶縁層6が形成される。この状態が図6
に示されている。更に、第1層間絶縁層6は、所定のパ
ターンに露光された後現像される。これにより、第1層
間絶縁層6の内不要な部分が除去される。そして、この
後、次の無電解銅メッキ工程にて第2回路パターン8を
形成するため、第1層間絶縁層6を含むベース基材2全
体の粗化処理、触媒活性化処理が行なわれる。この状態
が図7に示されている。
【0028】このように、無電解銅メッキ工程のための
下処理を行なった後、第2回路パターン8を形成する必
要のない部分、具体的には、ベース基材2の上面で第1
層間絶縁層6の上面(図8中右側の2つの第1層間絶縁
層6の上面)、及び、ベース基材2の下面で開口4を除
く部分に、メッキレジスト膜7が形成される。この状態
が図8に示されている。この後、無電解銅メッキ処理が
行なわれ、メッキレジスト膜7により被覆されていない
部分に第2回路パターン8が形成される。この状態が図
9に示されている。
下処理を行なった後、第2回路パターン8を形成する必
要のない部分、具体的には、ベース基材2の上面で第1
層間絶縁層6の上面(図8中右側の2つの第1層間絶縁
層6の上面)、及び、ベース基材2の下面で開口4を除
く部分に、メッキレジスト膜7が形成される。この状態
が図8に示されている。この後、無電解銅メッキ処理が
行なわれ、メッキレジスト膜7により被覆されていない
部分に第2回路パターン8が形成される。この状態が図
9に示されている。
【0029】そして、前記第1層間絶縁層6を形成する
場合と同様に、ベース基材2の上面に感光性樹脂組成物
が塗布され、第2層間絶縁層9が形成される。この状態
が図10に示されている。更に、第2層間絶縁層9は所
定のパターンに露光された後現像される。これにより、
第2層間絶縁層9の内不要な部分が除去される。そし
て、この後、次の無電解銅メッキ工程により第3回路パ
ターン11を形成するため、第2層間絶縁層9を含むベ
ース基材2全体の粗化処理、触媒活性化処理が行なわれ
る。この状態が図11に示されている。
場合と同様に、ベース基材2の上面に感光性樹脂組成物
が塗布され、第2層間絶縁層9が形成される。この状態
が図10に示されている。更に、第2層間絶縁層9は所
定のパターンに露光された後現像される。これにより、
第2層間絶縁層9の内不要な部分が除去される。そし
て、この後、次の無電解銅メッキ工程により第3回路パ
ターン11を形成するため、第2層間絶縁層9を含むベ
ース基材2全体の粗化処理、触媒活性化処理が行なわれ
る。この状態が図11に示されている。
【0030】このように、第3回路パターン11を形成
するための無電解銅メッキ工程の下処理を行なった後、
前記と同様にして、第3回路パターン11を形成する必
要のない部分にメッキレジスト膜10が形成される。こ
の状態が図12に示されている。この後、無電解銅メッ
キ処理が行なわれ、メッキレジスト膜10により被覆さ
れていない部分に第3回路パターン11が形成される。
この状態が図13に示されている。
するための無電解銅メッキ工程の下処理を行なった後、
前記と同様にして、第3回路パターン11を形成する必
要のない部分にメッキレジスト膜10が形成される。こ
の状態が図12に示されている。この後、無電解銅メッ
キ処理が行なわれ、メッキレジスト膜10により被覆さ
れていない部分に第3回路パターン11が形成される。
この状態が図13に示されている。
【0031】前記のようにベース基材2上に第3回路パ
ターン11を形成した後、ICチップ12を放熱板5の
平板部5A上に位置決めし、ICチップ12に形成され
た複数の各端子と第3回路パターン11の所定箇所とが
ワイヤ13によりボンディングされる。これにより、前
記した図1に示す多層プリント配線板1が製造されるも
のである。
ターン11を形成した後、ICチップ12を放熱板5の
平板部5A上に位置決めし、ICチップ12に形成され
た複数の各端子と第3回路パターン11の所定箇所とが
ワイヤ13によりボンディングされる。これにより、前
記した図1に示す多層プリント配線板1が製造されるも
のである。
【0032】以上説明した通り本実施例に係る多層プリ
ント配線板1の製造方法においては、ベース基材2上に
放熱板5を搭載するに際して、平板部5Aと突部5Bと
を有する放熱板5を使用し、突部5Bをベース基材2に
形成された開口4内に挿嵌することにより放熱板5をベ
ース基材2上に載置することができる。
ント配線板1の製造方法においては、ベース基材2上に
放熱板5を搭載するに際して、平板部5Aと突部5Bと
を有する放熱板5を使用し、突部5Bをベース基材2に
形成された開口4内に挿嵌することにより放熱板5をベ
ース基材2上に載置することができる。
【0033】これにより、従来のプリント配線板におけ
るのとは異なり、放熱板5をベース基材2上に搭載する
ためのザグリ加工等の特別な加工を行なうことなく極め
て簡単に放熱板5をベース基材2上に搭載することがで
き、多層プリント配線板1の製造コストを格段に低く抑
えることができるものである。また、前記のようにザグ
リ加工等は全く必要ないことから、当初より薄い放熱板
5を使用することができ、これによりプリント配線板1
全体の薄型化を図ることが可能となる。更に、放熱板5
は、その突部5Bを開口4内に挿嵌することによりベー
ス基材2に対して確実に位置決めされ得、また、突部5
Bを介して放熱板5がベース基材2から脱落することを
確実に防止することができる。
るのとは異なり、放熱板5をベース基材2上に搭載する
ためのザグリ加工等の特別な加工を行なうことなく極め
て簡単に放熱板5をベース基材2上に搭載することがで
き、多層プリント配線板1の製造コストを格段に低く抑
えることができるものである。また、前記のようにザグ
リ加工等は全く必要ないことから、当初より薄い放熱板
5を使用することができ、これによりプリント配線板1
全体の薄型化を図ることが可能となる。更に、放熱板5
は、その突部5Bを開口4内に挿嵌することによりベー
ス基材2に対して確実に位置決めされ得、また、突部5
Bを介して放熱板5がベース基材2から脱落することを
確実に防止することができる。
【0034】次に、第2実施例に係るプリント多層配線
板について図14に基づき説明する。図14は第2実施
例に係る多層プリント配線板を示す模式断面図である。
尚、この第2実施例に係るプリント多層配線板は、前記
第1実施例に係る多層プリント配線板1と基本的に同一
の構成を有しており、片面多層プリント配線板である
点、及び、放熱板上に複数個(2個)のICチップが搭
載されている点において第1実施例の多層プリント配線
板1と異なるものである。
板について図14に基づき説明する。図14は第2実施
例に係る多層プリント配線板を示す模式断面図である。
尚、この第2実施例に係るプリント多層配線板は、前記
第1実施例に係る多層プリント配線板1と基本的に同一
の構成を有しており、片面多層プリント配線板である
点、及び、放熱板上に複数個(2個)のICチップが搭
載されている点において第1実施例の多層プリント配線
板1と異なるものである。
【0035】図14において、多層プリント配線板30
はベース基材31を有し、ベース基材31の片面(上
面)における所定位置には第1回路パターン32が形成
されている。かかる第1回路パターン32は、ベース基
材31の片面に銅箔を張り付けた片面銅張積層板を所定
パターンにエッチング処理することにより形成されるも
のである。尚、かかる第1回路パターン32を形成する
方法については公知であるので、その詳細な説明は省略
する。
はベース基材31を有し、ベース基材31の片面(上
面)における所定位置には第1回路パターン32が形成
されている。かかる第1回路パターン32は、ベース基
材31の片面に銅箔を張り付けた片面銅張積層板を所定
パターンにエッチング処理することにより形成されるも
のである。尚、かかる第1回路パターン32を形成する
方法については公知であるので、その詳細な説明は省略
する。
【0036】また、ベース基材31には開口33が穿設
されており、かかる開口33内には開口33よりも大き
な面積を有する平板部34Aと平板部34Aに一体に設
けられた突部34Bとからなる放熱板34が配置されて
いる。この放熱板34は、銅、タングステン、アルミ等
の熱伝導性に優れた金属材料から形成されている。ま
た、平板部34Aは50μm乃至500μm(1mm)
程度の厚さ、好ましくは50μm乃至200μmの厚さ
に形成されており、突部34Bはベース基材31の厚さ
に対応する長さに形成されている。そして、平板部34
Aは開口33を被覆し、突部34Bは開口33内に挿嵌
されている。尚、放熱板34は前記第1実施例における
放熱板5と基本的に同一形状を有し、平板部34Aには
後述するように2個のICチップ41、42が搭載され
ることから、平板部34Aは放熱板5の平板部5Aより
も若干大きな面積を有している。
されており、かかる開口33内には開口33よりも大き
な面積を有する平板部34Aと平板部34Aに一体に設
けられた突部34Bとからなる放熱板34が配置されて
いる。この放熱板34は、銅、タングステン、アルミ等
の熱伝導性に優れた金属材料から形成されている。ま
た、平板部34Aは50μm乃至500μm(1mm)
程度の厚さ、好ましくは50μm乃至200μmの厚さ
に形成されており、突部34Bはベース基材31の厚さ
に対応する長さに形成されている。そして、平板部34
Aは開口33を被覆し、突部34Bは開口33内に挿嵌
されている。尚、放熱板34は前記第1実施例における
放熱板5と基本的に同一形状を有し、平板部34Aには
後述するように2個のICチップ41、42が搭載され
ることから、平板部34Aは放熱板5の平板部5Aより
も若干大きな面積を有している。
【0037】更に、放熱板34及びベース基材2の上面
には、感光性樹脂組成物を塗布・乾燥して形成された第
1層間絶縁層35が設けられており、また、この第1層
間絶縁層35上にはメッキレジスト膜36(回路パター
ンを形成する必要のない部分に形成される)を塗布形成
した後、無電解銅メッキを介して第2回路パターン37
が形成されている。第2回路パターン37は、前記放熱
板34の平板部34Aの上面にも形成されている。
には、感光性樹脂組成物を塗布・乾燥して形成された第
1層間絶縁層35が設けられており、また、この第1層
間絶縁層35上にはメッキレジスト膜36(回路パター
ンを形成する必要のない部分に形成される)を塗布形成
した後、無電解銅メッキを介して第2回路パターン37
が形成されている。第2回路パターン37は、前記放熱
板34の平板部34Aの上面にも形成されている。
【0038】また、放熱板34における平板部34Aの
ほぼ中央部にて第2回路パターン37上には、第1層間
絶縁層35と同様にして、感光性樹脂組成物を塗布・乾
燥することにより第2層間絶縁層38が形成されてお
り、更に、かかる第2層間絶縁層38上には、メッキレ
ジスト膜39を塗布形成した後、無電解銅メッキを介し
て第3回路パターン40(メッキレジスト膜39の両側
に2つ)が形成されている。そして、第1層間絶縁層3
5と第2層間絶縁層38とは同時に形成することができ
る。
ほぼ中央部にて第2回路パターン37上には、第1層間
絶縁層35と同様にして、感光性樹脂組成物を塗布・乾
燥することにより第2層間絶縁層38が形成されてお
り、更に、かかる第2層間絶縁層38上には、メッキレ
ジスト膜39を塗布形成した後、無電解銅メッキを介し
て第3回路パターン40(メッキレジスト膜39の両側
に2つ)が形成されている。そして、第1層間絶縁層3
5と第2層間絶縁層38とは同時に形成することができ
る。
【0039】更に、前記各第3回路パターン40の両側
で放熱板34の平板部34A上には2つのICチップ4
1、42が載置されている。これらのICチップ41、
42の内、ICチップ41(図14中左側のICチッ
プ)は、ワイヤ43を介して第2回路パターン37の所
定箇所とボンディングされるとともに、ワイヤ44を介
して第3回路パターン40とボンディングされている。
また、ICチップ42(図14中右側のICチップ)
は、ワイヤ45を介して第2回路パターン37の所定箇
所とボンディングされるとともに、ワイヤ46を介して
第3回路パターン40とボンディングされている。そし
て、ICチップ41、42が駆動された時に各ICチッ
プ41、42から発せられる熱は、放熱板34の平板部
34A、突部34Bを介して、ベース基材31の外方に
放熱されるものである。
で放熱板34の平板部34A上には2つのICチップ4
1、42が載置されている。これらのICチップ41、
42の内、ICチップ41(図14中左側のICチッ
プ)は、ワイヤ43を介して第2回路パターン37の所
定箇所とボンディングされるとともに、ワイヤ44を介
して第3回路パターン40とボンディングされている。
また、ICチップ42(図14中右側のICチップ)
は、ワイヤ45を介して第2回路パターン37の所定箇
所とボンディングされるとともに、ワイヤ46を介して
第3回路パターン40とボンディングされている。そし
て、ICチップ41、42が駆動された時に各ICチッ
プ41、42から発せられる熱は、放熱板34の平板部
34A、突部34Bを介して、ベース基材31の外方に
放熱されるものである。
【0040】前記した第2実施例に係る多層プリント配
線板30では、前記第1実施例の多層プリント配線板1
におけると同様、ベース基材31上に放熱板34を搭載
するに際して、放熱板34を平板部34Aと突部34B
とから構成するとともにベース基材31に開口33を形
成し、開口33よりも大きな面積を有する平板部34A
により開口33を被覆し、また、突部34Bを開口33
内に挿嵌することにより放熱板34をベース基材31上
に載置することができる。
線板30では、前記第1実施例の多層プリント配線板1
におけると同様、ベース基材31上に放熱板34を搭載
するに際して、放熱板34を平板部34Aと突部34B
とから構成するとともにベース基材31に開口33を形
成し、開口33よりも大きな面積を有する平板部34A
により開口33を被覆し、また、突部34Bを開口33
内に挿嵌することにより放熱板34をベース基材31上
に載置することができる。
【0041】これにより、従来のプリント配線板におけ
るのとは異なり、放熱板34をベース基材31上に搭載
するためのザグリ加工等の特別な加工を行なうことなく
極めて簡単に放熱板34をベース基材31上に搭載する
ことができ、多層プリント配線板30の製造コストを格
段に低く抑えることができるものである。また、前記の
ようにザグリ加工等は全く必要ないことから、当初より
薄い放熱板34を使用することができ、これによりプリ
ント配線板34全体の薄型化を図ることが可能となる。
更に、放熱板34は、その突部34Bを開口33内に挿
嵌することによりベース基材31に対して確実に位置決
めされ得、また、突部34Bを介して放熱板534ベー
ス基材31から脱落することを確実に防止することがで
きる。
るのとは異なり、放熱板34をベース基材31上に搭載
するためのザグリ加工等の特別な加工を行なうことなく
極めて簡単に放熱板34をベース基材31上に搭載する
ことができ、多層プリント配線板30の製造コストを格
段に低く抑えることができるものである。また、前記の
ようにザグリ加工等は全く必要ないことから、当初より
薄い放熱板34を使用することができ、これによりプリ
ント配線板34全体の薄型化を図ることが可能となる。
更に、放熱板34は、その突部34Bを開口33内に挿
嵌することによりベース基材31に対して確実に位置決
めされ得、また、突部34Bを介して放熱板534ベー
ス基材31から脱落することを確実に防止することがで
きる。
【0042】以上各実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は前記各実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が
可能であることは勿論である。例えば、前記第1実施例
に係る多層プリント配線板1では放熱板として平板部5
Aと突部5Bとからなる放熱板5を使用して突部5Bを
ベース基材2の開口4内に挿嵌するように構成し、ま
た、第2実施例に係る多層プリント配線板30では平板
部34Aと突部34Bとからなる放熱板34を使用して
突部34Bをベース基材31の加工33内に挿嵌するよ
うに構成したが、図15に示すように、放熱板として突
部の存在しない平板部のみからなる放熱板50を使用し
た場合においても前記各第1、第2実施例の多層プリン
ト配線板1、30と同様の効果を発揮できることは明か
である。尚、図15は平板状の放熱板を使用した他の多
層プリント配線板を示す模式断面図であり、放熱板を除
く他の構成については図1の多層プリント配線板1と同
一であるので、ここではその説明を省略する。
が、本発明は前記各実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が
可能であることは勿論である。例えば、前記第1実施例
に係る多層プリント配線板1では放熱板として平板部5
Aと突部5Bとからなる放熱板5を使用して突部5Bを
ベース基材2の開口4内に挿嵌するように構成し、ま
た、第2実施例に係る多層プリント配線板30では平板
部34Aと突部34Bとからなる放熱板34を使用して
突部34Bをベース基材31の加工33内に挿嵌するよ
うに構成したが、図15に示すように、放熱板として突
部の存在しない平板部のみからなる放熱板50を使用し
た場合においても前記各第1、第2実施例の多層プリン
ト配線板1、30と同様の効果を発揮できることは明か
である。尚、図15は平板状の放熱板を使用した他の多
層プリント配線板を示す模式断面図であり、放熱板を除
く他の構成については図1の多層プリント配線板1と同
一であるので、ここではその説明を省略する。
【0043】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は薄い放熱板を
使用してプリント配線板の厚さを薄くすることが可能で
あるとともに、プリント配線板に対して特別の加工を行
なうことなく低いコストをもってプリント配線板上に放
熱板を設けることが可能な放熱板を有するプリント配線
板及びそのプリント配線板の製造方法を提供することが
でき、その産業上奏する効果は大である。
使用してプリント配線板の厚さを薄くすることが可能で
あるとともに、プリント配線板に対して特別の加工を行
なうことなく低いコストをもってプリント配線板上に放
熱板を設けることが可能な放熱板を有するプリント配線
板及びそのプリント配線板の製造方法を提供することが
でき、その産業上奏する効果は大である。
【図1】第1実施例に係るプリント配線板を示す模式断
面図である。
面図である。
【図2】両面銅張積層板を示す説明図である。
【図3】両面銅張積層板にエッチング処理を行なうこと
により第1回路パターンを形成した状態を示す説明図で
ある。
により第1回路パターンを形成した状態を示す説明図で
ある。
【図4】開口を穿設した状態を示す説明図である。
【図5】開口内に放熱板を挿嵌した状態を示す説明図で
ある。
ある。
【図6】ベース基材上に第1層間絶縁層を形成した状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図7】第1層間絶縁層に第2回路パターンを形成する
ための処理を施した状態を示す説明図である。
ための処理を施した状態を示す説明図である。
【図8】第1層間絶縁層及びベース基材の下面にメッキ
レジスト膜を形成した状態を示す説明図である。
レジスト膜を形成した状態を示す説明図である。
【図9】第2回路パターンを形成した状態を示す説明図
である。
である。
【図10】第2回路パターン上に第2層間絶縁層を形成
した状態を示す説明図である。
した状態を示す説明図である。
【図11】第2層間絶縁層に第3回路パターンを形成す
るための処理を施した状態を示す説明図である。
るための処理を施した状態を示す説明図である。
【図12】第2層間絶縁層上にメッキレジスト膜を形成
した状態を示す説明図である。
した状態を示す説明図である。
【図13】第3回路パターンを形成した状態を示す説明
図である。
図である。
【図14】第2実施例に係る多層プリント配線板を示す
模式断面図である。
模式断面図である。
【図15】平板状の放熱板を使用した他の多層プリント
配線板を示す模式断面図である。
配線板を示す模式断面図である。
1 多層プリント配線板 2 ベース基材 3 第1回路パターン 4 開口 5 放熱板 5A 平板部 5B 突部 6 第1層間絶縁層 7 メッキレジスト膜 8 第2回路パターン 9 第2層間絶縁層 10 メッキレジスト膜 11 第3回路パターン 12 ICチップ 13 ワイヤ 30 多層プリント配線板 31 ベース基材 32 第1回路パターン 33 開口 34 放熱板 34A 平板部 34B 突部 35 第1層間絶縁層 36 メッキレジスト膜 37 第2回路パターン 38 第2層間絶縁層 39 メッキレジスト膜 40 第3回路パターン 41、42 ICチップ 43、44、45、46 ワイヤ 50 放熱板
Claims (4)
- 【請求項1】 ベース基材に穿設された開口と、開口
よりも大きな面積を有するとともに開口を被覆する平板
部が形成されベース基材上に載置された放熱板と、ベー
ス基材上に形成された回路パターンと、放熱板上に搭載
されるとともに回路パターンに接続されたICチップと
を備えたことを特徴とする放熱板を有する電子装置。 - 【請求項2】 前記放熱板は、前記平板部と一体に設
けられ前記開口内に挿嵌される突部を有することを特徴
とする請求項1記載の電子装置。 - 【請求項3】 前記放熱板上には複数個のICチップ
が搭載されていることを特徴とする請求項1又は請求項
2記載の電子装置。 - 【請求項4】 ベース基材に開口を穿設する第1工程
と、 前記開口よりも大きな面積を有する平板部が形成された
放熱板を前記ベース基材上に載置して平板部を介して開
口を被覆する第2工程と、 前記放熱板及び前記ベース基材上に絶縁層を形成する第
3工程と、 前記絶縁層上に回路パターンを形成しプリント配線板と
する第4工程と、 前記放熱板上にICチップを搭載するとともにICチッ
プと前記回路パターンとを接続する第5工程とからなる
ことを特徴とする放熱板を有する電子装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6051148A JPH07235737A (ja) | 1994-02-23 | 1994-02-23 | 放熱板を有する電子装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6051148A JPH07235737A (ja) | 1994-02-23 | 1994-02-23 | 放熱板を有する電子装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07235737A true JPH07235737A (ja) | 1995-09-05 |
Family
ID=12878744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6051148A Pending JPH07235737A (ja) | 1994-02-23 | 1994-02-23 | 放熱板を有する電子装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07235737A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004179309A (ja) * | 2002-11-26 | 2004-06-24 | New Japan Radio Co Ltd | プリント回路基板の放熱構造とその製造方法 |
KR101142036B1 (ko) * | 2011-04-20 | 2012-05-17 | 안복만 | 다층 인쇄회로기판 및 그 제조방법 |
JP2015185671A (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-22 | 京セラサーキットソリューションズ株式会社 | 印刷配線板およびその製造方法 |
JP2016004841A (ja) * | 2014-06-13 | 2016-01-12 | 住友ベークライト株式会社 | 金属箔張基板、回路基板および発熱体搭載基板 |
JP2018125515A (ja) * | 2017-02-03 | 2018-08-09 | 株式会社デンソー | 電子装置 |
-
1994
- 1994-02-23 JP JP6051148A patent/JPH07235737A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2004179309A (ja) * | 2002-11-26 | 2004-06-24 | New Japan Radio Co Ltd | プリント回路基板の放熱構造とその製造方法 |
KR101142036B1 (ko) * | 2011-04-20 | 2012-05-17 | 안복만 | 다층 인쇄회로기판 및 그 제조방법 |
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JP2018125515A (ja) * | 2017-02-03 | 2018-08-09 | 株式会社デンソー | 電子装置 |
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