JPH07235299A - クラッド式正極板の製造法 - Google Patents
クラッド式正極板の製造法Info
- Publication number
- JPH07235299A JPH07235299A JP6023896A JP2389694A JPH07235299A JP H07235299 A JPH07235299 A JP H07235299A JP 6023896 A JP6023896 A JP 6023896A JP 2389694 A JP2389694 A JP 2389694A JP H07235299 A JPH07235299 A JP H07235299A
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- JP
- Japan
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- tube
- nozzle
- core metal
- center
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- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 心金がチューブの中心に配置されるクラッド
式正極板の製造法を提供する。 【構成】 本発明は、内部に突起6を有するノズル5を
チューブ2内に挿入し、次いで、前記ノズル5を抜きな
がら前記突起6により心金1を前記チューブ2の略中心
に矯正すると共に、ペースト4を前記チューブ2内へ圧
入することを特徴とするものである。
式正極板の製造法を提供する。 【構成】 本発明は、内部に突起6を有するノズル5を
チューブ2内に挿入し、次いで、前記ノズル5を抜きな
がら前記突起6により心金1を前記チューブ2の略中心
に矯正すると共に、ペースト4を前記チューブ2内へ圧
入することを特徴とするものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クラッド式鉛蓄電池用
正極板(以下、クラッド式正極板という)の製造法に関
するものである。
正極板(以下、クラッド式正極板という)の製造法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】クラッド式正極板は、ガラス繊維や耐
酸、耐酸化性の合成繊維などからなる多孔性の円筒形チ
ューブの中心に鉛合金の心金を配置した構造の格子体に
鉛粉を充填し、ソーキング、化成等の工程を経て製造さ
れる。従来、チューブ内への鉛粉の充填は、乾式充填法
または湿式充填法で行われていた。この内湿式充填法に
は、鉛粉に水と希硫酸を加えて混練して略所定外比のペ
ーストを作製し、該ペーストをポンプで円筒形チューブ
に差し込んだノズルを通して押し込み、チューブ内にペ
ーストが充填されるに従いノズルを後退させ、チューブ
の全長にわたり隙間なくペーストを充填する方法があっ
た。
酸、耐酸化性の合成繊維などからなる多孔性の円筒形チ
ューブの中心に鉛合金の心金を配置した構造の格子体に
鉛粉を充填し、ソーキング、化成等の工程を経て製造さ
れる。従来、チューブ内への鉛粉の充填は、乾式充填法
または湿式充填法で行われていた。この内湿式充填法に
は、鉛粉に水と希硫酸を加えて混練して略所定外比のペ
ーストを作製し、該ペーストをポンプで円筒形チューブ
に差し込んだノズルを通して押し込み、チューブ内にペ
ーストが充填されるに従いノズルを後退させ、チューブ
の全長にわたり隙間なくペーストを充填する方法があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記格子体を横に寝か
した状態で前記湿式充填法によりクラッド式正極板を作
製すると、図4に示すように、心金1がチューブ2の中
心に配置されず下側に偏心した状態になる。これは、心
金1が重力により下側へ垂れ、この状態でペーストが充
填されるためである。なお、3は心金の羽根、4は活物
質ペーストである。このような極板は、片面に偏って電
流が流れるため、活物質が均一に利用されなくなるとい
う問題点を有していた。また、前記格子体をチューブ開
口面が上に向くように立てた状態にしても心金の先端が
チューブ開口面の中心に配置されず偏心した位置とな
り、上記問題点が解消されなかった。
した状態で前記湿式充填法によりクラッド式正極板を作
製すると、図4に示すように、心金1がチューブ2の中
心に配置されず下側に偏心した状態になる。これは、心
金1が重力により下側へ垂れ、この状態でペーストが充
填されるためである。なお、3は心金の羽根、4は活物
質ペーストである。このような極板は、片面に偏って電
流が流れるため、活物質が均一に利用されなくなるとい
う問題点を有していた。また、前記格子体をチューブ開
口面が上に向くように立てた状態にしても心金の先端が
チューブ開口面の中心に配置されず偏心した位置とな
り、上記問題点が解消されなかった。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、心金がチューブの
中心に配置されるクラッド式正極板の製造法を提供する
ことにある。
であって、その目的とするところは、心金がチューブの
中心に配置されるクラッド式正極板の製造法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、内部に突起6を有するノズル5をチュー
ブ2内に挿入し、次いで、前記ノズル5を抜きながら前
記突起6により心金1を前記チューブ2の略中心に矯正
すると共に、ペースト4を前記チューブ2内へ圧入する
ことを特徴とするクラッド式正極板の製造法である。
に、本発明は、内部に突起6を有するノズル5をチュー
ブ2内に挿入し、次いで、前記ノズル5を抜きながら前
記突起6により心金1を前記チューブ2の略中心に矯正
すると共に、ペースト4を前記チューブ2内へ圧入する
ことを特徴とするクラッド式正極板の製造法である。
【0006】
【作用】ノズル5の突起6により、心金1をチューブ2
の略中心の位置に矯正しながらペースト4を充填するの
で、心金がチューブ2の略中心に位置するクラッド式正
極板を作製できる。
の略中心の位置に矯正しながらペースト4を充填するの
で、心金がチューブ2の略中心に位置するクラッド式正
極板を作製できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1は本発明に係る装置とクラッド式正極
格子体の概略図、図2はパイプの開口面から見た側面図
である。図1のように外径8.5mm、内厚0.5mm、長
さ300mmのSUS304製シームレスパイプ5を16
本備え、パイプ5の末端がマニフォールド7に取り付け
られたノズルユニット8を用意した。前記パイプ5は、
図2のように内側の互いに90°の角度をなす3方向に
突起6が設けられており、先端がチューブ2への嵌合、
挿入が容易なように30°の角度で切り落とされてい
る。そして、これら全てのパイプ5にも突起6が同じ位
置、すなわち図2のように下側と左右の側に配置されて
いる。
て説明する。図1は本発明に係る装置とクラッド式正極
格子体の概略図、図2はパイプの開口面から見た側面図
である。図1のように外径8.5mm、内厚0.5mm、長
さ300mmのSUS304製シームレスパイプ5を16
本備え、パイプ5の末端がマニフォールド7に取り付け
られたノズルユニット8を用意した。前記パイプ5は、
図2のように内側の互いに90°の角度をなす3方向に
突起6が設けられており、先端がチューブ2への嵌合、
挿入が容易なように30°の角度で切り落とされてい
る。そして、これら全てのパイプ5にも突起6が同じ位
置、すなわち図2のように下側と左右の側に配置されて
いる。
【0008】また、ガラス繊維を編組したチューブ2を
16本の心金1に挿入して作製されたクラッド式正極格
子体9を用意し、図1のように、チューブ2の開口部が
パイプ5の先端と対峙するように配置した。尚、心金1
は径が3mmであり、外周面に図4に示すような羽根3が
設けられている。また、チューブ2の内径は9mmであ
る。
16本の心金1に挿入して作製されたクラッド式正極格
子体9を用意し、図1のように、チューブ2の開口部が
パイプ5の先端と対峙するように配置した。尚、心金1
は径が3mmであり、外周面に図4に示すような羽根3が
設けられている。また、チューブ2の内径は9mmであ
る。
【0009】次に、チューブ末端までノズル5を挿入し
て、ノズルユニット8から活物質ペースト4を吐出しな
がらノズル5を後退させ、チューブ2内へ前記ペースト
4を圧入した。この時の製造途中図を図3に示す。図3
のようにノズル5の突起6が心金1の下部の羽根3に当
接して心金1の上下方向の位置を中央部に矯正する。ま
た、横の突起6により、心金1の横方向の位置も矯正で
きる。その後、チューブ2先端に底詰し、乾燥してクラ
ッド式正極板Aに作製した。
て、ノズルユニット8から活物質ペースト4を吐出しな
がらノズル5を後退させ、チューブ2内へ前記ペースト
4を圧入した。この時の製造途中図を図3に示す。図3
のようにノズル5の突起6が心金1の下部の羽根3に当
接して心金1の上下方向の位置を中央部に矯正する。ま
た、横の突起6により、心金1の横方向の位置も矯正で
きる。その後、チューブ2先端に底詰し、乾燥してクラ
ッド式正極板Aに作製した。
【0010】同様の方法で、パイプの内側に突起のない
従来の装置でクラッド式正極板Bを作製した。これら極
板A,Bのチューブ2を横に切断して、心金1の偏心度
合を調査した。その結果、極板Aの心金1は全てチュー
ブ2の略中心に位置していたが、極板Bの心金1は殆ど
のチューブ2で偏心していた。
従来の装置でクラッド式正極板Bを作製した。これら極
板A,Bのチューブ2を横に切断して、心金1の偏心度
合を調査した。その結果、極板Aの心金1は全てチュー
ブ2の略中心に位置していたが、極板Bの心金1は殆ど
のチューブ2で偏心していた。
【0011】次に、極板AとBをそれぞれ5枚用意し、
5時間率の単板容量を調査した。その結果を表1に示
す。
5時間率の単板容量を調査した。その結果を表1に示
す。
【0012】
【表1】
【0013】この結果より、極板AとBとでは殆ど差が
ないことが分った。次に、極板AとBをそれぞれ3枚用
意し、連続過充電試験を行い、寿命に到るまでの調査を
行った。その結果を表2に示す。尚、試験条件は、比重
1.280、液温40〜45℃の希硫酸中に浸し、10
Aで充電した。また、寿命日数はチューブが破裂するま
での日数で示した。
ないことが分った。次に、極板AとBをそれぞれ3枚用
意し、連続過充電試験を行い、寿命に到るまでの調査を
行った。その結果を表2に示す。尚、試験条件は、比重
1.280、液温40〜45℃の希硫酸中に浸し、10
Aで充電した。また、寿命日数はチューブが破裂するま
での日数で示した。
【0014】
【表2】
【0015】この結果より本発明に係る極板Aは従来方
法による極板Bより寿命の優れることが分った。尚、本
実施例では、格子体を横置にした状態でペーストを圧入
する方法について述べたが、格子体を縦置にし、上方か
らペーストを圧入する方法であってもよく、この場合は
ノズル5の突起6は、互いに90°の角度に位置する4
方向に設けておくことが望ましい。
法による極板Bより寿命の優れることが分った。尚、本
実施例では、格子体を横置にした状態でペーストを圧入
する方法について述べたが、格子体を縦置にし、上方か
らペーストを圧入する方法であってもよく、この場合は
ノズル5の突起6は、互いに90°の角度に位置する4
方向に設けておくことが望ましい。
【0016】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。 (1)チューブと心金との間の接触がなくなるので、接
触して生じるチューブの破れを防止でき、また、これが
原因で活物質がチューブ目から脱落しなくなるので、寿
命性能が優れるクラッド式正極板を提供できる。 (2)心金がチューブの中心にくるので、電流密度が均
等になり、心金の腐食及び活物質の砂泥化が均一となり
寿命性能が向上したクラッド式正極板を提供できる。
で次に記載する効果を奏する。 (1)チューブと心金との間の接触がなくなるので、接
触して生じるチューブの破れを防止でき、また、これが
原因で活物質がチューブ目から脱落しなくなるので、寿
命性能が優れるクラッド式正極板を提供できる。 (2)心金がチューブの中心にくるので、電流密度が均
等になり、心金の腐食及び活物質の砂泥化が均一となり
寿命性能が向上したクラッド式正極板を提供できる。
【図1】本発明に係る装置とクラッド式格子体の概略図
である。
である。
【図2】本発明に用いるノズルの開口面から見た側面図
である。
である。
【図3】本発明の方法を示す説明図である。
【図4】従来の方法により作製したクラッド式正極板の
チューブ断面図である。
チューブ断面図である。
1 心金 2 チューブ 4 ペースト 5 ノズル 6 突起
Claims (1)
- 【請求項1】 内部に突起(6)を有するノズル(5)
をチューブ(2)内に挿入し、次いで、前記ノズル
(5)を抜きながら前記突起(6)により心金(1)を
前記チューブ(2)の略中心に矯正すると共にペースト
(4)を該チューブ(2)内へ圧入することを特徴とす
るクラッド式正極板の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6023896A JPH07235299A (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | クラッド式正極板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6023896A JPH07235299A (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | クラッド式正極板の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07235299A true JPH07235299A (ja) | 1995-09-05 |
Family
ID=12123228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6023896A Pending JPH07235299A (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | クラッド式正極板の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07235299A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021044123A (ja) * | 2019-09-10 | 2021-03-18 | 株式会社Gsユアサ | 鉛蓄電池用クラッド式正極板およびそれを備える鉛蓄電池 |
DE102020208259B3 (de) | 2020-07-01 | 2021-09-09 | Franz Xaver Mittermaier | Füllrohr für eine Vorrichtung zur Herstellung von Röhrchenelektroden für Bleiakkumulatoren sowie Vorrichtung und Verfahren zur Herstellung von Röhrchenelektroden für Bleiakkumulatoren |
-
1994
- 1994-02-22 JP JP6023896A patent/JPH07235299A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021044123A (ja) * | 2019-09-10 | 2021-03-18 | 株式会社Gsユアサ | 鉛蓄電池用クラッド式正極板およびそれを備える鉛蓄電池 |
DE102020208259B3 (de) | 2020-07-01 | 2021-09-09 | Franz Xaver Mittermaier | Füllrohr für eine Vorrichtung zur Herstellung von Röhrchenelektroden für Bleiakkumulatoren sowie Vorrichtung und Verfahren zur Herstellung von Röhrchenelektroden für Bleiakkumulatoren |
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