JPH07234796A - 複数プログラムの実行制御システム及びその実行制御方法 - Google Patents

複数プログラムの実行制御システム及びその実行制御方法

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JPH07234796A
JPH07234796A JP2507294A JP2507294A JPH07234796A JP H07234796 A JPH07234796 A JP H07234796A JP 2507294 A JP2507294 A JP 2507294A JP 2507294 A JP2507294 A JP 2507294A JP H07234796 A JPH07234796 A JP H07234796A
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JP2507294A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Watanabe
邉 浩 之 渡
Ayatarou Kimura
村 綾太郎 木
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Nomura Research Institute Ltd
Original Assignee
Nomura Research Institute Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プログラムごとに実行環境を変えて各プログ
ラムを実行制御する複数プログラムの実行制御システム
およびその実行制御方法を提供する。 【構成】 起動するプログラム6a,6bと、プログラ
ム起動用プロセス7a,7b等と含む起動情報を登録す
る第一記憶装置10aと、各プログラムのステータステ
ーブル9を記憶する第二記憶装置10bと、起動情報と
ステータステーブル9とに基づいて実行可能なプログラ
ムを検索し、当該プログラムの起動要求を発し、各プロ
グラムの実行状況を管理するスケジュール管理用プログ
ラム3を実行する処理装置4と、起動情報に登録された
プログラム起動用プロセスと実行環境によって実行可能
なプログラムを実行・監視し、そのプログラムの実行の
終了をスケジュール管理用プログラム3へ送る少なくと
も一つの処理装置8と、起動情報とプログラムの処理状
況と処理結果を入出力する入出力装置2とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数のプログラムを実行
する実行制御システムおよびその実行制御方法に係り、
特に容易に所望の実行環境で各プログラムを実行できる
複数プログラムの実行制御システムおよびその実行制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に複数のプログラムを所定の順序で
実行して全体として一つの処理(以下、これをまとめて
アプリケーション・ソフトウェアという)をすることが
行われている。
【0003】従来は、上記複数プログラムを含むアプリ
ケーション・ソフトウェアの処理を行うために、固定的
な一つの起動用プロセスによって各プログラムを起動し
ていた。たとえば、UNIXオペレーティングシステム
(UNIXはX/Openの商標である)においては、
ユーザは、所定の手続によって所定の実行用ディレクト
リとファイルにアクセスし、UNIXの”パイプ機能”
によって一つのプログラムの出力を他のプログラムの入
力としながら、複数のプログラムに対して所定順序で次
々に実行要求を発してアプリケーション・ソフトウェア
の処理を進めていた。
【0004】上記具体例の説明から明らかなように、従
来のアプリケーション・ソフトウェア実行方法では、固
定的な環境変数、作業用のカレントディレクトリ、ユー
ザ識別子、プロセスグループ識別子等(以下これらをま
とめて実行環境という)のもとにアプリケーション・ソ
フトウェアに含まれる複数のプログラムを実行してい
た。
【0005】しかし、一般的にプロセス(ファイル入出
力装置からコンピュータの処理装置に読み込まれ、実行
状態にあるプログラムをプロセスという)は、プログラ
ムとそのプロセスごとに存在する実行環境によって動作
が決定される。言葉を変えれば、同一のプログラムで
も、プロセスの実行環境によって動作が変化することが
ある。
【0006】従って、従来の実行方法では、所望のプロ
グラムの動作を得るために、必要に応じて各プログラム
内で実行環境を設定し、あるいは、すべてのプログラム
に共通の実行環境を作成した上でアプリケーション・ソ
フトウェアを実行していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記複数
プログラムを含む従来の複数プログラムの処理方法で
は、プログラムに対して何等修正を加えなく、プログラ
ムをそれぞれに最適な実行環境で実行することができな
かった。
【0008】また、プログラム側で実行環境を設定する
ように各プログラムを修正したり、すべてのプログラム
に共通の実行環境を構築するのは、作業に多くの時間と
労力がかかり、きわめて不便であった。特に、すべての
プログラムに共通の実行環境を構築する方法は、実際に
はファイルのアクセス権を緩く設定しなければならず、
セキュリティ上好ましくない問題があった。
【0009】このため、従来の方法ではもともと異なる
実行環境で動作していた既存のプログラム間で簡単にア
プリケーション・ソフトウェアのスケジュールを組むこ
とができなかった。
【0010】また、最近は複数のユーザがローカルエリ
アネットワークで接続された複数のワークステーション
で共通のアプリケーション・ソフトウェアを処理する要
求が高まり、同一プログラムであっても、そのときの要
件(ユーザ識別子を変える等)に従って実行環境を変え
て実行したいこともある。また、この場合、一つのワー
クステーションから他のワークステーションでのプログ
ラム実行を指定することも要求される。
【0011】これに対して、上記従来の複数プログラム
の処理方法は、基本的には一つのワークステーションの
中に閉じられた処理システムであるため、上記要求に十
分応えることができなかった。
【0012】さらに、従来の複数プログラムの処理方法
では、個々のプログラムの実行要求は独立していたが、
これを複数のプログラム間で実行順序を予め指定し、そ
の順序に従って実行可能なプログラムを自動的に実行し
てゆく複数プログラムの実行制御システムおよびその実
行制御方法の開発が待たれていた。
【0013】そこで、本発明の目的は、上記従来の技術
の課題を解決し、容易にプログラムごとに実行環境を変
えて各プログラムを起動でき、かつ、通信回線で接続さ
れた複数のコンピュータによって複数のプログラムを所
定順序で自動的に実行してゆくことができる複数プログ
ラムの実行制御システムおよびその実行制御方法を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1に係る複数プログラムの実行制御シス
テムは、起動するプログラムと、前記プログラムを起動
するプログラム起動用プロセスと、各プログラムの実行
環境と、プログラムの実行順序と含む起動情報を登録し
ておく第一記憶装置と、各プログラムの実行状況を示す
ステータステーブルを記憶する第二記憶装置と、前記起
動情報とステータステーブルとに基づいて実行可能な状
態にあるプログラムを検索し、当該プログラムの起動要
求を発し、ステータステーブルへの登録を含めて各プロ
グラムの実行状況を管理するスケジュール管理用プログ
ラムを実行する処理装置と、前記スケジュール管理用プ
ログラムからの起動要求によって、前記起動情報に登録
されたプログラム起動用プロセスと実行環境のもとで前
記実行可能なプログラムを起動し、前記プログラム起動
用プロセスによって前記プログラムの実行の終了を検知
し、これを前記スケジュール管理用プログラムへ信号を
送る少なくとも一つの処理装置と、前記起動情報とプロ
グラムの処理状況と処理結果を対話的に入出力可能な入
出力装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0015】また、本願請求項2に係る複数プログラム
の実行制御システムは、上記請求項1の複数プログラム
の実行制御システムにおいて、前記スケジュール管理用
プログラムを実行する処理装置と、前記プログラム起動
用プロセスおよびプログラムを実行する処理装置は、単
一のコンピュータ内に備えられた処理装置からなること
を特徴とするものである。
【0016】また、本願請求項3に係る複数プログラム
の実行制御システムは、上記請求項1の複数プログラム
の実行制御システムにおいて、前記スケジュール管理用
プログラムを実行する処理装置と、前記プログラム起動
用プロセスおよびプログラムを実行する処理装置は、通
信回線で遠隔入出力可能に接続された複数のコンピュー
タのそれぞれに備えられた処理装置からなることを特徴
とするものである。
【0017】また、本願請求項4に係る複数プログラム
の実行制御方法は、起動するプログラムと、前記プログ
ラムを起動するプロセスと、各プログラムの実行環境
と、プログラムの実行順序とを含む起動情報を所定の記
憶装置に登録し、各プログラムの実行状況の情報をデー
タベース化して所定の記憶装置に格納し、前記起動情報
とプログラムの実行状況の情報に基づいて実行可能なプ
ログラムを検索し、前記起動情報に登録されたプログラ
ム起動用プロセスと実行環境で前記実行可能なプログラ
ムを起動し、その実行状況を監視して実行の終了によっ
て前記プログラムの実行状況の情報を更新する処理を全
てのプログラムの処理が終了するまで繰り返すことをを
特徴とするものである。
【0018】また、本願請求項5に係る複数プログラム
の実行制御方法は、複数のコンピュータを通信回線で遠
隔入出力可能に接続し、各コンピュータで所定の実行環
境でプログラム起動用プロセスを起動し、接続されたコ
ンピュータのうちの一つによって、プログラム全体の処
理を管理する制御用プロセスを実行するとともに、起動
するプログラムと、プログラムを起動するプロセスと、
各プログラムの実行環境と、プログラムの実行順序とを
含む起動情報を登録し、各プログラムの実行状況をデー
タベース化して格納し、前記制御用プロセスによって、
前記プログラム実行状況の情報から実行可能なプログラ
ムを検出して該当するコンピュータのプログラム起動用
プロセスへ起動要求を発し、前記起動要求を受けたプロ
グラム起動用プロセスによって、前記実行可能なプログ
ラムを実行し、そのプログラムの実行の終了を検出し、
前記制御用プロセスを介して前記プログラムの実行状況
の情報を更新し、起動する全てのプログラムの処理が終
了するまで、前記実行可能なプログラムの検索からプロ
グラムの実行終了の登録までの処理を繰り返すことを特
徴とするものである。
【0019】
【作用】本願請求項1に係る複数プログラムの実行制御
システムでは、第一記憶装置が起動するプログラム、そ
のプログラムを起動する起動用プロセス、起動時の実行
環境等の起動情報をデータベースとして登録し、第二記
憶装置がプログラムの実行状況を示すステータステーブ
ルを記憶し、この起動情報とステータステーブルに基づ
いて所定の処理装置がスケジュール管理を行うプログラ
ム(以下単にスケジューラという)を実行し、処理すべ
きプログラムに対して起動要求を発する。これに対し
て、プログラムを実行する処理装置は、スケジューラか
らのプログラム起動要求によって、指定されたプログラ
ム起動用プロセスによって指定された実行環境(この実
行環境は予め生成されている場合もあれば、その都度生
成される場合もある)で当該プログラムを起動および実
行する。このようにすることにより、本発明のシステム
では、プログラムを修正したり、すべてのプログラムに
共通の実行環境を構築することなく、プログラムごとに
所望の実行環境を生成し、実行することができる。
【0020】また、本発明の実行制御システムでは、起
動情報に実行しようとするプログラムに対してその実行
前に実行を終了しておくべきプログラムを記載してお
り、この情報は取りも直さずアプリケーション・ソフト
ウェア中の各プログラムの実行順序を示している。この
実行順序と各プログラムの実行状況をスケジューラによ
って検索し、実行可能なプログラムの起動用プロセスに
対して起動要求を発してゆくことにより、複数のプログ
ラムを所定の順序で自動的に実行してゆくことができ
る。
【0021】本願請求項2に係る複数プログラムの実行
制御システムでは、スケジューラを実行する処理装置
と、プログラム起動用プロセスと起動されたプログラム
を実行する処理装置が、単一のコンピュータに備えられ
ている処理装置からなるので、そのコンピュータの記憶
装置と入出力装置とを利用することにより、簡単なシス
テム構成で複数プログラムからなるアプリケーション・
ソフトウェアを処理することができる。
【0022】これに対して、本願請求項3に係る複数プ
ログラムの実行制御システムでは、スケジューラを実行
する処理装置と、プログラム起動用プロセスと起動され
たプログラムを実行する処理装置が、通信回線で遠隔入
出力可能に接続された複数のコンピュータのそれぞれに
備えられた処理装置からなるので、接続されたコンピュ
ータのうちの一台でアプリケーション・ソフトウェアの
スケジューリングを行い、他のコンピュータでそれぞれ
異なるプログラムを実行するようにシステムを構成する
ことにより、複数のユーザとコンピュータを含むアプリ
ケーション・ソフトウェアの処理が可能になり、ローカ
ルエリアネットワークの利点を活かして高速の処理を行
うことができる。
【0023】本願請求項4に係る複数プログラムの実行
制御方法は、上記請求項1ないし請求項3の複数プログ
ラムの実行制御システムを方法の面からとらえた発明で
あり、この方法を実行するハードウェアの種類によら
ず、広い範囲のシステム構成で複数プログラムの実行制
御を実現することができる。
【0024】本願請求項5に係る複数プログラムの実行
制御方法は、上記請求項4の複数プログラムの実行制御
方法の一態様であり、特にローカルエリアネットワーク
で接続された複数のワークステーションによって複数の
プログラムを実行制御する場合への適用である。
【0025】この方法によれば、複数のコンピュータ間
で処理すべきプログラムを分担し、互いにプログラムの
実行を協調させながら一つのアプリケーション・ソフト
ウェアを遂行することが可能となり、よりローカルエリ
アネットワークの利点を活かし、実際の要求に沿った処
理が可能となる。
【0026】
【実施例】次に、添付の図面を参照して本発明の実施例
について以下に説明する。上述した本発明の構成要件か
ら明らかなように、本発明のシステムは、実行するプロ
グラムの順序、実行環境等に関する起動情報を記憶する
第一記憶装置と、プログラムの実行状況を示すステータ
ステーブルを記憶する第二記憶装置と、入出力装置と、
スケジューラを実行する処理装置と、プログラムおよび
プログラム起動用プロセスを実行する少なくとも一つの
処理装置とを有しておれば良く、具体的なコンピュータ
の台数にとらわれない。すなわち、本発明の実行制御シ
ステムは、一台のコンピュータによって構成すること
も、通信回線で接続された複数のコンピュータによって
も構成することも可能である。
【0027】図1は、本発明の複数プログラムの実行制
御システムを単一のコンピュータによって実現する場合
のシステム構成を示している。図1において、複数プロ
グラムの実行制御システム1は、入出力装置2と、スケ
ジューラ3を実行する処理装置4と、プログラム起動用
プロセス5a,5b、プログラム6a,6b、ロードモ
ジュール7a,7bを実行する処理装置8と、起動情報
を”定義DB(定義データベース)”として登録する第
一記憶装置10aと、プログラムの実行状況を記録した
ステータステーブル9を記憶しておく第二記憶装置10
bとからなる。
【0028】本実施例の実行制御システム1によって複
数のプログラムを含むアプリケーション・ソフトウェア
を実行しようとするユーザ11は、入出力装置2を介し
て起動するプログラムと、そのプログラムを起動する起
動用プロセスと、プログラムの実行順序(所定のプログ
ラムを実行する前に実行を終了しておくべきプログラ
ム)と、プログラムの実行環境等を含む起動情報を第一
記憶装置10aの定義DBに登録する。むろんこの場
合、アプリケーション・ソフトウェアによっては、起動
するプログラムやプログラム起動用プロセスやプログラ
ム実行順序や実行環境の一部等を予め定義DBの所定の
ファイルに登録し、必要に応じて読み出して使用するこ
とができる。起動情報の登録があったとき、第二記憶装
置10bのステータステーブル9には、プログラムの実
行の初期状況が登録される。
【0029】ここで、上記実行環境は、プログラムの実
行空間に定義されたパラメータ属性の総称であり、具体
的にはユーザ識別子やグループ識別子等のアカント属
性、装置名・カレントディレクトリ(Current Director
y) 等のデバイス参照環境、ファイルの読出しや書込み
等のリソースに対するアクセス権限、端末属性、あるい
はパス名等の環境変数をいう。
【0030】準備が整った段階で、ユーザ11は図1に
示すように、入出力装置2を通じて実行要求コマンドを
スケジューラ3へ送り、スケジューラ3を起動する(ス
テップ100)。起動されたスケジューラ3は、第一記
憶装置10aの該当起動情報および第二記憶装置10b
の該当ステータステーブル9を参照し(ステップ11
0)、前記ステータステーブル9に基づいて実行前に実
行を終了しておくべきプログラムが全て終了しているプ
ログラムを検索する。計算初期では、起動情報で最初に
実行すべきプログラムとして登録されたプログラムは、
その実行前に実行を終了しておくべきプログラムがない
ので、最初に検出される。この最初のプログラムを図1
のプログラム6aとすると、スケジューラ3は、プログ
ラム起動用プロセス5aに対してプログラム起動要求を
発する(ステップ120)。このプログラム起動要求に
よってプログラム起動用プロセス5aは、定義DBで指
定された実行環境Aでロードモジュール7aを介してプ
ログラム6aを起動・実行し、その実行状況を監視す
る。プログラム6aの実行が終了すると、プログラム起
動用プロセス5aがその実行の終了を検知し、プログラ
ム6aの実行終了をスケジューラ3へ送信する(ステッ
プ130)。
【0031】プログラムの実行終了信号を受けたスケジ
ューラ3は、その終了をステータステーブル9のプログ
ラム実行状況に登録し(ステップ140)、再び上記ス
テップ110からステップ140までの処理を繰り返
し、プログラム6b以降の全てのプログラムについて実
行・処理する。
【0032】本実施例によれば、プログラム起動用プロ
セス5a,5b等がスケジューラ3の起動要求によって
指定された実行環境でプログラム6a,6bを起動・実
行するので、プログラムごとに実行環境を変えて各プロ
グラムを実行することが容易にできる。
【0033】また、スケジューラ3が起動情報を登録し
た定義DBとステータステーブル9とを検索し、実行可
能なプログラムを検出し、次々に実行すべきプログラム
を自動的に実行してゆくので、プログラムごとにプログ
ラム起動要求を入力する必要がなく、効率的に複数プロ
グラムの実行制御を行うことができる。
【0034】なお、上記実施例のスケジューラやプログ
ラム起動用プロセス等を実行する処理装置は、物理的に
複数の処理装置(プロセッサ)からなる場合のほか、単
一の処理装置を時間的に分割して見かけ上の複数の処理
装置からなる場合とがある。
【0035】図2は、通信回線で遠隔入出力可能に接続
された複数のコンピュータによって本発明の複数プログ
ラムの実行制御システムを構成した場合を示している。
本実施例の複数プログラムの実行制御システム21は、
ローカルエリアネットワーク22で接続された3台のワ
ークステーション23a,23b,23cによって構成
されている。3台のワークステーションのうち、特定の
1台のワークステーション23aは、制御プロセス24
を実行できるように構成されている。
【0036】ここで、制御プロセス24とは、図1にお
ける定義DB機能やスケジューラ機能やコマンド入出力
機能を含めた広い意味の複数プログラムの実行制御用プ
ロセスをいう。この他、ワークステーション23a,2
3b,23cは、それぞれ複数のプログラム起動用プロ
セス25a1,…,25a3,25b1,…,25b3,25c
1,…,25c3を所定の実行環境で起動できるように構
成されている。
【0037】図3は、上記複数プログラム実行制御シス
テム21における各プロセスやプログラム間の相互作用
を示している。以下図2および図3を用いて本実施例の
実行制御システム21の作用を説明する。
【0038】本実施例の複数プログラムの実行制御シス
テム21では、ユーザは初めにアプリケーション・ソフ
トウェアの実行に必要となる所定のワークステーション
23a,23b,23cで必要となるプログラム起動用
プロセス25a1,…,25c3を所定の実行環境で起動す
る。起動されたプログラム起動用プロセス25a1,…,
25c3は、図3に示すように、制御プロセス24に対し
て自分自身の登録要求200を送信する。登録要求20
0を受信した制御プロセス24は、送信元のプログラム
起動用プロセス25の位置と識別子を図示しないステー
タステーブルに登録する。
【0039】ユーザは、起動するプログラムと、そのプ
ログラムを起動するプログラム起動用プロセスと、所定
のプログラムを実行する前に実行を終了しておくべきプ
ログラム等の起動情報を指定した上で、実行要求コマン
ド26を実行する。
【0040】実行要求コマンド26は、上記起動情報を
含めて実行要求210を制御プロセス24へ送信する。
制御プロセス24は、前記実行要求210の起動情報と
初期状態のステータステーブルをそのワークステーショ
ン23aの記憶装置に登録する。
【0041】制御プロセス24は、登録された起動情報
とステータステーブルに基づいて実行前に実行を終了し
ておくべきプログラムが全て既に終了しているプログラ
ムを検索し、そのプログラムの起動用プロセス25a1,
…,25c3のいずれかに対してプログラム起動要求22
0を送信する。
【0042】プログラム起動要求220を受け取った起
動用プロセス25a1,…,25c3のいずれか一つは、プ
ログラム起動命令230によって指定されたプログラム
27を起動し、これを実行する。
【0043】プログラムを起動した当該プログラム起動
用プロセス25a1,…,25c3は、プログラム27の実
行状況を監視し、そのプログラムの実行終了信号240
を検知し、プログラムの終了通知250を制御プロセス
24へ送信する。
【0044】このプログラムの終了通知250を受信し
た制御プロセス24は、ステータステーブルにプログラ
ムの実行終了を登録し、再び実行可能なプログラムを検
索し、アプリケーション・ソフトウェアの終了まで上記
処理を行う。
【0045】ここで、重要なことは、本実施例の複数プ
ログラムの実行制御システムは、ローカルエリアネット
ワーク22上の異なるワークステーション23a,23
b,23cで構成されており、システムを構成するプロ
セスやプログラムは、物理的に異なるワークステーショ
ンを越えてその要求や通知をやりとりして複数プログラ
ムの実行制御を行っていることにある。
【0046】このことにより、図1の実施例で説明した
機能のほか、本実施例の実行制御システムによれば、そ
れぞれのワークステーションに別々の処理を分担させ、
ワークステーション間の動作を協調させながら所望の実
行環境で共通のアプリケーション・ソフトウェアを実行
することができる。このようなシステム構成は、ローカ
ルエリアネットワークで接続された複数のワークステー
ションの機能を引き出し、実際の要求に沿った処理を行
える利点を有する。
【0047】図4は、本実施例の処理における制御用画
面の表示の概略を示したものである。これら画面表示
は、ワークステーション23aに限らず、好ましくはア
プリケーション・ソフトウェアの処理に参加しているす
べてのワークステーションで参照可能に構成する。
【0048】図4(1)は、本実施例の実行制御システ
ムの稼働中の主メニュー画面を示しており、図3におけ
る実行要求210の投入によって起動し、画面の主要部
分では通常は実行要求コマンド26等のコマンドの投入
状況を示しており、画面の右側部分にコマンドの選択メ
ニューを示している。
【0049】この主メニュー画面の右側のコマンド(c
md1,cmd2,…)のうち、照会コマンドを選択・
実行することにより、図4(2)のジョブ状況照会画面
が表示される。このジョブ状況照会画面は実行中のアプ
リケーション・ソフトウェア(APL)を示し、各プロ
グラムの実行状況(JOB)を示している。この画面に
より、ユーザは自動的に実行されてゆく本発明の実行制
御システムにおいて実行状況を把握することができる。
プログラムの処理が正常に行われなかった場合には、図
4(3)のようなメッセージウィンドウが表示され、必
要に応じて音による警報を発せられる。このメッセージ
ウィンドウにより、ユーザはアプリケーション・ソフト
ウェアの処理に異常があったことを知り、さらに警報メ
ッセージによって異常原因を知ることができ、アプリケ
ーション・ソフトウェアの修正を便利に行うことができ
る。
【0050】なお、上記入出力装置は、個別の入力装置
と出力装置の組み合わせでも良く、また、タッチパネル
のような入力装置と出力装置が一体になったものでも良
い。
【0051】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明の
複数プログラムの実行制御システム及びその実行制御方
法は、実行するプログラムと、プログラム起動用プロセ
スと、プログラムを実行する実行環境と、実行しようと
するプログラムの実行前に実行を終了しておくべきプロ
グラムとを起動情報として登録するとともに、各プログ
ラムの実行状況をステータステーブルとして管理し、こ
の起動情報とステータステーブルに基づいて実行可能な
プログラムをスケジューラによって検索し、各プログラ
ムを起動する起動用プロセスによってプログラムを起動
する。起動要求のあった起動用プロセスは、起動情報に
登録された実行環境で各プログラムを起動するように構
成されているので、所望の実行環境で各プログラムを実
行することができる。これにより、複数のプログラムか
らなるアプリケーション・ソフトウェアを実行する際
に、従来行っていた各プログラムで実行環境の設定や共
通の実行環境の構築を省略でき、容易に既存のプログラ
ムを利用したアプリケーション・ソフトウェアの実行制
御を行うことができる。
【0052】また、上記スケジューラの検索・起動要求
の作用によって、プログラムごとに起動要求を与えるこ
となく、複数のプログラムを実行可能なものから自動的
に逐次実行してゆく実行制御システム及び実行制御方法
を得ることができる。
【0053】また、本発明の複数プログラムの実行制御
システムおよびその制御方法は、処理装置が実際のコン
ピュータの個体の違いを越えて他の処理装置の実行を指
示することができるように構成されているので、通信回
線で接続された複数のコンピュータによってシステムを
構成する場合、分散型コンピューティングの利点を活か
して複数のユーザが共通のアプリケーション・ソフトウ
ェアを処理する場合の複数プログラムの実行制御システ
ムおよびその実行制御方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】単数のコンピュータによって本発明の複数プロ
グラムの実行制御システムを構成した場合の構成と、そ
の処理の流れを概略示した図。
【図2】通信回線で複数のコンピュータを接続して本発
明の複数プログラムの実行制御システムを構成した場合
の構成を示した図。
【図3】図2における各プロセスとプログラムの相互作
用を示した図。
【図4】本発明の複数プログラムの実行制御システムの
操作用のコンピュータ画面を説明した図。
【符号の説明】
1 実行制御システム 2 入出力装置 3 スケジューラ 4 スケジューラ実行用処理装置 5 プログラム起動用プロセス 6 プログラム 8 プログラム実行用処理装置 9 ステータステーブル 10a 第一記憶装置 10b 第二記憶装置 21 複数プログラムの実行制御システム 22 ローカルエリアネットワーク 23 ワークステーション 24 制御プロセス 25 プログラム起動用プロセス 26 実行要求コマンド 27 プログラム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】起動するプログラムと、前記プログラムを
    起動するプログラム起動用プロセスと、各プログラムの
    実行環境と、プログラムの実行順序と含む起動情報を登
    録しておく第一記憶装置と、 各プログラムの実行状況を示すステータステーブルを記
    憶する第二記憶装置と、 前記起動情報とステータステーブルとに基づいて実行可
    能な状態にあるプログラムを検索し、当該プログラムの
    起動要求を発し、ステータステーブルへの登録を含めて
    各プログラムの実行状況を管理するスケジュール管理用
    プログラムを実行する処理装置と、 前記スケジュール管理用プログラムからの起動要求によ
    って、前記起動情報に登録されたプログラム起動用プロ
    セスと実行環境のもとで前記実行可能なプログラムを起
    動し、前記プログラム起動用プロセスによって前記プロ
    グラムの実行の終了を検知し、これを前記スケジュール
    管理用プログラムへ信号を送る少なくとも一つの処理装
    置と、 前記起動情報とプログラムの処理状況と処理結果を対話
    的に入出力可能な入出力装置とを備えたことを特徴とす
    る複数プログラムの実行制御システム。
  2. 【請求項2】前記スケジュール管理用プログラムを実行
    する処理装置と、前記プログラム起動用プロセスおよび
    プログラムを実行する処理装置は、単一のコンピュータ
    内に備えられた処理装置からなることを特徴とする請求
    項1に記載の複数プログラムの実行制御システム。
  3. 【請求項3】前記スケジュール管理用プログラムを実行
    する処理装置と、前記プログラム起動用プロセスおよび
    プログラムを実行する処理装置は、通信回線で遠隔入出
    力可能に接続された複数のコンピュータのそれぞれに備
    えられた処理装置からなることを特徴とする請求項1に
    記載の複数プログラムの実行制御システム。
  4. 【請求項4】起動するプログラムと、前記プログラムを
    起動するプロセスと、各プログラムの実行環境と、プロ
    グラムの実行順序とを含む起動情報を所定の記憶装置に
    登録し、 各プログラムの実行状況の情報をデータベース化して所
    定の記憶装置に格納し、 前記起動情報とプログラムの実行状況の情報に基づいて
    実行可能なプログラムを検索し、前記起動情報に登録さ
    れたプログラム起動用プロセスと実行環境で前記実行可
    能なプログラムを起動し、その実行状況を監視して実行
    の終了によって前記プログラムの実行状況の情報を更新
    する処理を全てのプログラムの処理が終了するまで繰り
    返すことを特徴とする複数プログラムの実行制御方法。
  5. 【請求項5】複数のコンピュータを通信回線で遠隔入出
    力可能に接続し、 各コンピュータで所定の実行環境でプログラム起動用プ
    ロセスを起動し、 接続されたコンピュータのうちの一つによって、プログ
    ラム全体の処理を管理する制御用プロセスを実行すると
    ともに、起動するプログラムと、プログラムを起動する
    プロセスと、各プログラムの実行環境と、プログラムの
    実行順序とを含む起動情報を登録し、各プログラムの実
    行状況をデータベース化して格納し、 前記制御用プロセスによって、前記プログラム実行状況
    の情報から実行可能なプログラムを検出して該当するコ
    ンピュータのプログラム起動用プロセスへ起動要求を発
    し、 前記起動要求を受けたプログラム起動用プロセスによっ
    て、前記実行可能なプログラムを実行し、そのプログラ
    ムの実行の終了を検出し、前記制御用プロセスを介して
    前記プログラムの実行状況の情報を更新し、 起動する全てのプログラムの処理が終了するまで、前記
    実行可能なプログラムの検索からプログラムの実行終了
    の登録までの処理を繰り返すことを特徴とする複数プロ
    グラムの実行制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7237005B2 (en) 2002-09-05 2007-06-26 Hitachi, Ltd. Job network setup method, job network execution method, job management system, management terminal and program
JP2009266149A (ja) * 2008-04-30 2009-11-12 Fujitsu Ltd ジョブ管理プログラム及びジョブ管理装置

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