JPH0723470A

JPH0723470A - 照明制御システム

Info

Publication number: JPH0723470A
Application number: JP5159799A
Authority: JP
Inventors: Masayuki Morita; 正之森田; Takeo Yasuda; 丈夫安田; Hideo Okamura; 秀雄岡村; Katsutomo Uchino; 勝友内野; Junichiro Yamamoto; 淳一郎山本
Original assignee: Toshiba Lighting and Technology Corp
Current assignee: Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date: 1993-06-29
Filing date: 1993-06-29
Publication date: 1995-01-24

Abstract

(57)【要約】【目的】照明制御システムの設置を容易にする。良質
な照明空間を提供する。【構成】各照明器具１に、ＣＰＵを有した制御部５、
各照明器具１のデータを記憶した不揮発性メモリ６、照
明負荷９の調光調色制御を行う点灯回路８を備える。通
信回線２を介して、照明器具１相互で制御監視データの
授受を行う。光学読取装置を用いて、照明空間の平面デ
ータを読取り、設定器を介して、各照明器具１に初期設
定データを入力する。【効果】各照明器具１を集中制御する親器が不要にな
る。光分布が滑らかになり、良質な照明効果を得ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数の照明器具を接続
してなる照明制御システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、スイッチ、昼光センサなどが接続
された親器と、この親器に通信線を介して接続された複
数の照明器具とを備えた照明器具が知られている。

【０００３】そして、この照明制御システムでは、予め
設定された制御プログラムに従い、スイッチ、昼光セン
サなどからの情報に基づいて、親器がすべての照明器具
を制御するようになっている。

【０００４】例えば、この照明制御システムでは、昼光
センサから、あるレベル以上の昼光量になったとの情報
を親器が受けとると、あらかじめ設定されている照明器
具に対して、予め設定したレベルの調光制御データを送
信する。そして、この調光制御データを受信した照明器
具は、この調光制御データに基づいて、それぞれ照明負
荷を制御し、所定の明るさに調光するようになってい
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、予め親器に制御プログラムを設定してお
く必要があり、この照明制御システムが設置される施設
に応じて、それぞれ制御プログラムを作成あるいは変更
するとともに、この制御プログラムをカードリーダ、メ
モリカードなどを利用して親器に入力する作業が必要
で、照明制御システムの設置作業が煩雑であるとの問題
を有している。

【０００６】また、個々の照明器具間で、明るさ、光色
などが大きく異なる場合には、照明空間に違和感が生
じ、照明効果が低下するおそれがあるが、各照明器具の
入り切りに対応して、各照明器具の光量を滑らかに変化
させるためには、大きな制御プログラムが必要で、照明
制御システムの設置作業がさらに煩雑になるとの問題を
有している。

【０００７】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、容易に設置できるとともに、良質な照明効果を得
ることができる照明制御システムを提供することを目的
とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の照明制御
システムは、制御監視データの送受信先およびこの制御
監視データの演算パラメータを不揮発性メモリに記憶可
能な通信制御回路、および、調光制御および調色制御を
行う点灯回路を備えた複数の照明器具と、これらの照明
器具を相互に接続する通信回線とを具備したものであ
る。

【０００９】請求項２記載の照明制御システムは、請求
項１記載の照明制御システムにおいて、各照明器具の不
揮発性メモリに制御監視データの送受信先を書き込む設
定器を備えたものである。

【００１０】請求項３記載の照明制御システムは、請求
項２記載の照明制御システムにおいて、設定器は、各照
明器具およびこれらの照明器具が配設される照明空間の
位置データを認識する認識手段を備えたものである。

【００１１】請求項４記載の照明制御システムは、請求
項１ないし３記載の照明制御システムにおいて、各照明
器具は、隣接する照明器具の照明状態に応じて調光され
るものである。

【００１２】請求項５記載の照明制御システムは、請求
項１ないし４記載の照明制御システムにおいて、各照明
器具は、隣接する照明器具の照明状態に応じて調色され
るものである。

【００１３】

【作用】請求項１記載の照明制御システムでは、通信回
線により相互に接続される複数の照明器具に、それぞれ
制御監視データの送受信先およびこの制御監視データの
演算パラメータを不揮発性メモリに記憶可能な通信制御
回路、および、調光制御および調色制御を行う点灯回路
を備えたので、親器を介することなく各照明器具間で制
御監視データが授受され、各照明器具の調光制御および
調色制御が行われる。

【００１４】請求項２記載の照明制御システムでは、請
求項１記載の作用に加え、各照明器具の不揮発性メモリ
に制御監視データの送受信先を書き込む設定器を備えた
ので、各照明器具に、照明空間に対応した制御監視デー
タが容易に登録される。

【００１５】請求項３記載の照明制御システムでは、請
求項２記載の作用に加え、設定器は、各照明器具および
これらの照明器具が配設される照明空間の位置データを
認識する認識手段を備えたので、各照明器具に、照明空
間に対応した制御監視データがさらに容易に登録され
る。

【００１６】請求項４記載の照明制御システムでは、請
求項１ないし３記載の作用に加え、各照明器具は、隣接
する照明器具の照明状態に応じて調光されるので、照明
空間の調光状態が滑らかになる。

【００１７】請求項５記載の照明制御システムでは、請
求項１ないし４記載の作用に加え、各照明器具は、隣接
する照明器具の照明状態に応じて調色されるので、照明
空間の調色状態が滑らかになる。

【００１８】

【実施例】以下、本発明の照明制御システムの一実施例
の構成を図面を参照して説明する。

【００１９】図１および図２において、１はそれぞれ照
明器具で、これらの照明器具１は、電力線を兼ねた通信
回線２を介して相互に接続されている。

【００２０】そして、各照明器具１は、通信回線２に接
続された通信制御回路３を有し、この通信制御回路３を
介して、通信回線２上を伝送される制御監視データが、
ＣＰＵなどからなる制御部５に入出力されるようになっ
ている。

【００２１】さらに、この制御部５には、各照明器具１
を消灯した状態でも記憶内容が消えない不揮発性メモリ
６が接続され、この不揮発性メモリ６には、制御監視デ
ータの送受信先を格納する送受信先記憶部6a、この制御
監視データの演算パラメータを格納する演算パラメータ
記憶部6b、自己を含めた各照明器具１およびこれらの照
明器具１が配設される照明空間の平面データを格納する
アドレス記憶部6cなどから構成されている。

【００２２】また、電力線を兼ねた通信回線２には、点
灯回路８が接続されている。この点灯回路８は、蛍光ラ
ンプなどの照明負荷９に接続され、この照明負荷９に電
力を供給してこの照明負荷９を点灯させるとともに、制
御部５により制御され、照明負荷９の明るさおよび発光
色を変化させる調光制御、調色制御を行うようになって
いる。

【００２３】一方、通信回線２には、設定器11が接続さ
れている。この設定器11は、図３および図４に示すよう
に、ＣＰＵなどからなる主制御部12を有し、この主制御
部12が、通信制御部14を介して通信回線２に接続されて
いる。また、この主制御部12には、表示制御部16を介し
て、照明空間における照明器具１の配置などを表示する
ＬＣＤ表示部17が接続されているとともに、入力部18を
介して、位置合わせ用のカーソルキー21および数値入力
用のテンキー22が接続されている。

【００２４】さらに、この設定器11には、認識手段とし
ての光学読取装置（ＯＣＲ）24が接続されており、この
光学読取装置24を介して、照明空間における照明器具１
の配置などを記載した平面図25を読み込めるようになっ
ている。

【００２５】また、この設定器11には、この設定器11の
電源を入り切りする電源スイッチ27が設けられている。

【００２６】さらに、通信回線２には、各照明器具１を
制御する壁スイッチ31が接続されているとともに、周囲
の光量および光色を検出してセンサレベル信号を通信回
線２に送出するセンサ32が接続されている。そして、壁
スイッチ31を操作することにより、個々の照明器具１の
電源が入り切りされるようになっている。

【００２７】次に、本実施例の設置動作を説明する。

【００２８】まず、各照明器具１および通信回線２など
を機械的に設置した状態で、各照明器具１の不揮発性メ
モリ６に、それぞれ固有の器具番号を記憶しておく。つ
いで、設定器11を用いて、各照明器具１の不揮発性メモ
リ６の各記憶部6a，6b，6cに、それぞれ、制御監視デー
タの送受信先、制御監視データの演算パラメータ、自己
を含めた各照明器具１およびこれらの照明器具１が配設
される照明空間の平面データ（位置関係）などの設定デ
ータを記憶させる。

【００２９】すなわち、照明空間における照明器具１の
配置や、天井面の障害物の状態などを記載した平面図25
を用意し、この平面図25を、光学読取装置（ＯＣＲ）24
によりスキャニングして設定器11に読み込む。このよう
に読み込まれたデータは、主制御部12により演算変換さ
れ、表示制御部16を介してＬＣＤ表示部17に表示される
とともに、通信制御部14を介して通信回線２に送出され
る。すると、各照明器具１の通信制御回路３は、自己の
器具番号とデータとを比較し、照明空間における自己の
位置と、周囲の照明器具１の器具番号および位置関係を
認識するとともに、必要な演算パラメータを生成して記
憶する。

【００３０】これにより、照明制御システムの設置が完
了する。

【００３１】なお、各照明器具１の設定データは、設定
器11のカーソルキー21などを用いて設定することもでき
る。すなわち、各カーソルキー21を押動操作することに
より、格子が表示されたＬＣＤ表示部17上で所定点を支
持するとともに、テンキー22を押動操作して器具番号を
入力することにより、各照明器具１の位置関係を入力す
ることができる。

【００３２】次に、本実施例の動作を説明する。

【００３３】まず、壁スイッチ31を操作することによ
り、個々の照明器具１が点灯、消灯される。この状態
で、各照明器具１は、通信制御回路３を介して制御監視
データを授受を行う。

【００３４】そして、例えば、一部の照明器具１のみを
消灯した状態では、光量の差により照明空間に違和感が
生じないように、消灯した照明器具１の周囲に位置する
照明器具１の光量が各照明器具１の判断により自動的に
低下し、良質な照明空間を提供する。

【００３５】また、センサ32は、周囲の光量および光色
を検出してセンサレベル信号を通信回線２に送出する。
そして、このセンサレベル信号は、まず、このセンサ32
の近傍に位置する照明器具１に認識され、演算パラメー
タなどを用いて演算し、周囲の光量および光色に対応し
て、照明負荷９の光量および光色が調整される。さら
に、これらの照明器具１の制御結果は、各照明器具１の
周辺の照明器具１に伝えられ、これらの照明器具１が演
算パラメータなどを用いた演算および照明負荷９の制御
を行う。

【００３６】このような動作を繰り返して、すべての照
明器具１が制御される。

【００３７】そして、本実施例の照明制御システムによ
れば、各照明器具１が制御部５およびデータを格納した
不揮発性メモリ６などを有し、周囲の照明器具１と相互
に制御監視データの授受を行いつつ、周囲の照明器具１
の状態に応じて自己の制御を行い、各照明負荷９の調光
制御および調色制御を行うことができる。そこで、従来
必要であった親器を省略し、あるいは機能を簡素化した
親器を用いることができ、この親器のプログラム変更や
データの入力作業を低減して、照明制御システムの設置
を容易にすることができる。

【００３８】また、設定器11の光学読取装置24あるいは
カーソルキー21を用いて、各照明器具１の不揮発性メモ
リ６に初期の設定データを書き込むことができるため、
各照明器具１に、照明空間に対応した制御監視データを
容易に登録でき、照明制御システムの設置を容易にする
ことができる。

【００３９】さらに、各照明器具１は、隣接する照明器
具１の照明状態に応じて調光、調色されるため、照明空
間の調光、調色状態が滑らかになり、良質な照明空間を
提供することができる。

【００４０】なお、上記の実施例では、通信回線２上
に、光量および光色を検出するセンサ32を接続したが、
例えば、通信回線２上に昼光センサを接続し、検出した
昼光の明るさに応じて照明器具１の光量などを制御する
ことができる。あるいは、この通信回線２上に温度セン
サを接続し、この温度センサからの情報に従って、各照
明器具１の光色を変化させることもできる。例えば、温
度センサから、摂氏２８度であるとの情報が伝達された
場合には、この温度センサ近傍の照明器具１の光色を青
みがかった色とし、この温度センサから離れるに従い光
色を徐々に白色に近付けるように制御することもでき
る。

【００４１】また、通信回線２上に音声認識装置を接続
し、人間の「もう少し暑く」あるいは「もう少し涼し
く」などの声に応答して、各照明器具１の光色を変化さ
せることもできる。

【００４２】さらに、制御の中心となる照明器具１を定
め、この照明器具１にのみ制御データを送る簡易な親器
を設けることもできる。すなわち、制御の中心となる照
明器具１に制御データを送ることにより、この照明器具
１の制御結果に基づいて、周囲の照明器具１の制御が自
動的に行われるため、簡易な親器により、すべての照明
器具１を制御することができる。

【００４３】また、各照明器具１の制御部５に学習機能
を持たせ、例えば、外光が入ってきた場合の操作者の操
作を記憶して、より適切な照明を行うこともできる。

【００４４】

【発明の効果】請求項１記載の照明制御システムによれ
ば、通信回線により相互に接続される複数の照明器具
に、それぞれ制御監視データの送受信先およびこの制御
監視データの演算パラメータを不揮発性メモリに記憶可
能な通信制御回路、および、調光制御および調色制御を
行う点灯回路を備えたため、親器を介することなく、各
照明器具間で制御監視データを授受させて、各照明器具
の調光制御および調色制御を行うことができる。そこ
で、親器の機能を簡素化させ、あるいは、親器を省略す
ることができ、照明制御システムの設置を容易にするこ
とができる。

【００４５】請求項２記載の照明制御システムによれ
ば、請求項１記載の効果に加え、各照明器具の不揮発性
メモリに制御監視データの送受信先を書き込む設定器を
備えたため、各照明器具に、照明空間に対応した制御監
視データを容易に登録でき、照明制御システムの設置を
容易にすることができる。

【００４６】請求項３記載の照明制御システムによれ
ば、請求項２記載の効果に加え、設定器は、各照明器具
およびこれらの照明器具が配設される照明空間の位置デ
ータを認識する認識手段を備えたため、各照明器具に、
照明空間に対応した制御監視データをさらに容易に登録
でき、照明制御システムの設置を容易にすることができ
る。

【００４７】請求項４記載の照明制御システムによれ
ば、請求項１ないし３記載の効果に加え、各照明器具
は、隣接する照明器具の照明状態に応じて調光されるた
め、照明空間の調光状態が滑らかになり、良質な照明空
間を提供できる。

【００４８】請求項５記載の照明制御システムによれ
ば、請求項１ないし４記載の効果に加え、各照明器具
は、隣接する照明器具の照明状態に応じて調色されるた
め、照明空間の調色状態が滑らかになり、良質な照明空
間を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の照明制御システムの一実施例を示すブ
ロック図である。

【図２】同上照明制御システムの構成を示す説明図であ
る。

【図３】同上設定器を示すブロック図である。

【図４】同上設定器を示す正面図である。

【符号の説明】

１照明器具２通信回線３通信制御回路６不揮発性メモリ９照明負荷 11 設定器

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者内野勝友東京都港区三田一丁目４番28号東芝ライテック株式会社内 (72)発明者山本淳一郎東京都港区三田一丁目４番28号東芝ライテック株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】制御監視データの送受信先およびこの制
御監視データの演算パラメータを不揮発性メモリに記憶
可能な通信制御回路、および、調光制御および調色制御
を行う点灯回路を備えた複数の照明器具と、これらの照明器具を相互に接続する通信回線とを具備し
たことを特徴とする照明制御システム。
【請求項２】各照明器具の不揮発性メモリに制御監視
データの送受信先を書き込む設定器を備えたことを特徴
とする請求項１記載の照明制御システム。
【請求項３】設定器は、各照明器具およびこれらの照
明器具が配設される照明空間の位置データを認識する認
識手段を備えたことを特徴とする請求項２記載の照明制
御システム。
【請求項４】各照明器具は、隣接する照明器具の照明
状態に応じて調光されることを特徴とする請求項１ない
し３いずれか記載の照明制御システム。
【請求項５】各照明器具は、隣接する照明器具の照明
状態に応じて調色されることを特徴とする請求項１ない
し４いずれか記載の照明制御システム。