JP2009158280A - 照明制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】センター装置の調光制御の場合でも、対応するスイッチ部のLEDを点灯状態に応じた表示にすることができる。
【解決手段】伝送ラインを介して複数の照明器具と接続されるとともに、前記照明器具に対応する複数のメモリ領域を有し、前記照明器具を制御する最終制御値および照明器具の現在の点灯状態を示す目標値が記憶された記憶部を有する照明制御装置と;前記伝送ラインに接続され、前記照明器具を制御するオンオフ制御信号を前記照明制御装置に送信するとともに、前記照明制御装置から送信される目標値に対応する表示制御信号に基づいて前記照明器具のオンオフ状態を表示する表示部が設けられた1つ以上のスイッチ部と;を具備したことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】伝送ラインを介して複数の照明器具と接続されるとともに、前記照明器具に対応する複数のメモリ領域を有し、前記照明器具を制御する最終制御値および照明器具の現在の点灯状態を示す目標値が記憶された記憶部を有する照明制御装置と;前記伝送ラインに接続され、前記照明器具を制御するオンオフ制御信号を前記照明制御装置に送信するとともに、前記照明制御装置から送信される目標値に対応する表示制御信号に基づいて前記照明器具のオンオフ状態を表示する表示部が設けられた1つ以上のスイッチ部と;を具備したことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、照明負荷を遠隔制御する照明制御システムに関する。
従来、例えば、オフィスビルや各種施設などでは、各フロアや各エリアなどの照明エリア毎に設置される照明器具などの照明負荷を遠隔制御する照明制御システムが採用されている。
この照明制御システムでは、照明制御装置に伝送ラインを介して複数の照明用機器が通信可能に接続されており、各照明用機器は、照明制御装置からの信号によって制御される。また、1つのセンター装置と複数の照明制御装置とがネットワークを介して通信し、センター装置は、照明制御装置を統合的に管理することができるようになっている。
このように、全ての照明用機器を伝送ラインを介して制御を行う照明制御装置として、例えば特許文献1に開示されたものがある。特許文献1の提案では、適宜の配線を施すことで、各照明器具を同時にオン,オフ制御する範囲(以下、グループともいう)を設定可能であり、例えば、壁スイッチ等を操作することでグループ毎に照明器具をオン,オフ制御することが可能である。また、各照明器具を調光制御する範囲も設定可能であり、明るさセンサ等の出力を用いることで各照明器具毎或いは調光を制御する範囲毎に明るさ制御が可能である。
ところで、壁スイッチには、照明器具の点灯の状態を示すLED等からなる表示部が設けられていることがある。そして、照明制御装置には照明器具に対して最終的に送信した制御値(最終制御値)が記憶されており、壁スイッチに設けられた表示部は、照明制御装置に記憶された最終制御値に応じて点灯制御される。即ち、最終制御値が照明器具のオンを示す場合には壁スイッチの表示部は例えば赤色で点灯し、照明器具のオフを示す場合には壁スイッチの表示部は例えば緑色で点灯する。照明器具が調光制御されている場合には、照明器具に対応する壁スイッチの表示部は0%調光では緑色で点灯し、1〜100%調光では赤色で点灯する。
特開2003−68474号公報
しかしながら、最終制御値は照明制御装置から照明器具に対して最終的に送信した制御値であり、実際に照明器具の制御状態が変化したかは確認することができない。
また、上記従来の方法ではなんらかの不具合で制御信号が伝送されない場合や照明制御装置を介さずに直接照明器具を制御した場合には、最終制御値と実際の照明器具の点灯状態とが一致しないことがあり、照明器具が消灯しているにもかかわらず表示部は点灯を示す状態となることがあった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、壁スイッチ等のスイッチ部のLEDの点灯を実際の点灯状態に対応させることができる照明制御システムを提供することを目的とする。
請求項1記載の照明制御システムは、伝送ラインを介して複数の照明器具と接続されるとともに、前記照明器具に対応する複数のメモリ領域を有し、前記照明器具を制御する最終制御値および照明器具の現在の点灯状態を示す目標値が記憶された記憶部を有する照明制御装置と;前記伝送ラインに接続され、前記照明器具を制御するオン,オフ制御信号を前記照明制御装置に送信するとともに、前記照明制御装置から送信される目標値に対応する表示制御信号に基づいて前記照明器具のオンオフ状態を表示する表示部が設けられた1つ以上のスイッチ部と;を具備したことを特徴とする。
請求項2記載の照明制御システムは、前記照明制御装置は、記憶部に記憶される目標値が変更される毎に対応する表示制御信号をスイッチ部に送信することを特徴とする。
請求項3記載の照明制御システムは、前記照明制御装置は、前記照明器具の点灯を制御する最終制御値を受信すると、制御の対象となった照明器具に対して前記伝送ラインを介して前記最終制御値を送信するとともに、前記制御の対象となった照明器具の現在の点灯状態に対応する目標値の送信を要求することを特徴とする。
請求項4記載の照明制御システムは、前記照明制御装置は、ネットワークを介してセンター装置と接続されるとともに、前記センター装置から前記照明器具の点灯を制御する最終制御値を受信すると、制御の対象となった照明器具に対して前記伝送ラインを介して前記最終制御値を送信することを特徴とする。
本発明によれば、スイッチ部に設けられた表示部の表示を実際の照明器具の点灯状態に対応させることができるという効果を有する。
また、本発明によれば目標値が変更される毎にスイッチ部の表示を更新するので、スイッチ部に設けられた表示部の表示を実際の照明器具の点灯状態に対応させることができる。
また、本発明によれば最終制御値が変更されたときに目標値の送信を要求するので、スイッチ部に設けられた表示部の表示を実際の照明器具の点灯状態に対応させることができる。
また、本発明によればネットワークを介して接続されるセンター装置によって照明器具を制御してもスイッチ部に設けられた表示部の表示を実際の照明器具の点灯状態に対応させることができる。
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本実施の形態に係る照明制御装置を示すブロック図である。また、図2は図1の照明制御装置が組込まれた照明制御システムの構成を示す構成図である。
図2に示す照明制御システムは、例えば、オフィスビルや各種施設などの各フロアや各エリアなどの照明エリア毎に設置される複数の照明器具を遠隔制御したり、所定の照明エリア内の人体を検出する人感センサSS、所定の照明エリア内の照度を測定する照度センサSL、照明器具を手動で切換指令するスイッチ部SWなどを遠隔監視して、これらの複数の照明用機器を集中制御するものである。照明器具としては、例えば、ランプや発光ダイオードなどの光源を用いた照明器具Kが用いられる。
これらの複数の照明用機器は、伝送ライン21に接続されており、この伝送ライン21を介して照明制御装置11によって制御される。
なお、伝送ライン21に接続される照明用機器としては、スイッチ部SW、照度センサ、人感センサの他、照明器具のオン,オフを制御するリレー、調光端末器等も設置可能である。
そして、上記照明用機器には、照明器具が直接または伝送ラインを介して接続され、あるいは一体的に形成されて、対応する照明器具Kを制御することができる。
例えば、図2に示すスイッチ部SWは、各照明器具K又は複数の照明器具Kの集合であるグループに対応したオン,オフスイッチを有しており、ユーザのスイッチ操作に基づいて、対応する照明器具K又は複数の照明器具Kからなるグループをオンにするかオフにするかのオンオフ制御信号を照明制御装置11に出力するようになっている。
そして、照明制御装置11はスイッチ部SWから送信されるオンオフ制御信号に応じて、対応する照明器具Kへ照明制御信号を送信し点灯制御を行う。
リレーは、接続された複数の照明器具Kに対して点消灯制御を行うものであり、照明制御装置11等から照明制御信号を受信することによって対応する照明器具Kの点消灯を行うものである。
照度センサは、所定の照明範囲の明るさを検出するものであり、例えば照明制御装置11がこの検出結果に基づき対応する照明器具Kに対して照明制御信号を送信し制御を行う。
人感センサは、所定範囲の人の存在を検出するものであり、例えば照明制御装置11がこの検出結果に基づき対応する照明器具Kに対して照明制御信号を送信し制御を行う。
調光端末器は、照明器具Kの調光率を制御するものであり、照明器具、照度センサ、人感センサ、またはリモコン受信器等と一体となって形成されたものであってもよい。
なお、照明器具Kにおいて、調光端末器を備えた照明器具K1については、照明制御装置11から所定の調光率で点灯するように照明制御信号が送信されて調光制御を行い、調光端末器またはリレー等の照明用機器に接続される照明器具K2は照明制御装置11から送信された照明制御信号を受信した照明用機器によって制御される。
また、例えば、防犯ドアの開閉に応じた外部からの情報が入力される監視入力部等も設置可能である。
また、本実施の形態における照明制御システムは、1つ以上のゲートウェイ12を備えており、各照明制御装置11はこのゲートウェイ12に接続されるとともにネットワークケーブル9を介してセンター装置10に接続されるようになっている。センター装置10は、各照明制御装置11を制御すると共に、各照明制御装置11によって制御される照明用機器を制御することもできるようになっている。
次に、照明制御装置11が照明器具Kを制御する制御信号を受信したときの作用について説明する。
図1の照明制御装置11は、ゲートウェイ12を介してケーブル9に接続されている。ゲートウェイ12は、ケーブル9を介したネットワークと伝送ライン21によるネットワークとの間のデータ伝送を可能にするために、信号の変換を行う。ケーブル9は例えば汎用ネットワークであるLAN規格の伝送路であり、ゲートウェイ12はLAN規格の信号と伝送ライン21に対応した信号との変換を行う。
ケーブル9からゲートウェイ12を介して照明制御装置11に入力されたデータは、伝送制御部15を介してCPU16に与えられる。伝送制御部15は入力されたデータの宛先の情報もCPU16に出力する。また、CPU16からセンター装置10宛のデータは、伝送制御部15及びゲートウェイ12を介してケーブル9に送出される。
CPU16は、照明制御装置11の各部を制御する。CPU16は各照明用機器に対する制御信号を、伝送回路19を介して伝送ライン21に送出するようになっている。伝送回路19は、CPU16からのデータを伝送ライン21に送出すると共に、各照明用機器からの伝送ライン21を介して入力されたデータをCPU16に与えるようになっている。
センター装置10は、照明制御装置11を宛先として、照明用機器に対する制御の内容である最終制御値を含む制御信号を出力するだけでなく、各照明用機器を宛先として、最終制御値を含む制御信号を直接照明用機器に出力することができるようになっている。CPU16は、センター装置10から照明用機器を宛先とする最終制御値を含む制御信号を受信した場合には、この最終制御値を対応する照明用機器に送信するようになっている。また、CPU16は、センター装置10から伝送制御部15を介して自機宛に伝送された最終制御値を含む制御信号については、この最終制御値を最終制御値メモリ18に与えて記憶させる。
本実施の形態においては、CPU16は、定期的に或いは所定のタイミングで、伝送回路19を介して各照明用機器に現在の目標値のデータの送信を要求(目標値送信要求)するようになっている。また、CPU16は、センター装置10からの最終制御値の宛先が照明用機器である場合には、当該最終制御値の送信後にその宛先に対して目標値送信要求を送信するようにしてもよい。
なお、最終制御値を含む制御信号は、スイッチ部SW等の照明用機器からもオンオフ制御信号として照明制御装置11に送信される。この場合には、CPU16は、オンオフ制御信号の受信後に、最終制御値を制御対象の照明器具が接続される照明用機器に送信し、当該最終制御値を記憶させるとともに、最終制御値の制御対象である照明器具が接続される照明用機器に対して目標値送信要求を送信する。
CPU16は、伝送回路19を介して目標値送信要求に応答した目標値が入力された場合には、入力された目標値を目標値メモリ17に与えて記憶させるようになっている。CPU16は目標値メモリ17に記憶された目標値に基づいて、スイッチ部SWのLEDの点灯を制御するための表示制御信号を生成するようになっている。CPU16は、生成した表示制御信号を、伝送回路19を介して対応するスイッチ部SWに送信する。
目標値メモリ17及び最終制御値メモリ18は、伝送ライン21に接続された各照明器具に対応したメモリ領域を有しており、各照明器具毎に最終制御値及び目標値を保持する。
次に、図3乃至図5を参照して照明制御システムの各照明用機器について説明する。図3乃至図5は夫々図2中の照明器具K、照度センサSL及びスイッチ部SWの具体的な構成を示すブロック図である。
図3において、照明器具K1は照明用機器としての調光端末器が一体的に設けられたものであり、伝送ライン21を介して照明制御装置11と通信する通信部31を備える。
また、照明器具K1は、光源としての図示しないランプの点灯、消灯や調光点灯を制御するインバータ34及び照明制御装置11からの指令に従ってインバータ34によるランプの点灯状態を制御する調光端末器としての機能を有する制御部32を有している。メモリ33には各照明器具K1のアドレス、グループ番号及び調光率の情報等が記憶されるようになっている。制御部32は、メモリ33の内容を通信部31を介して伝送ライン21に送信すると共に、伝送ライン21を介して伝送された信号に基づいてインバータ34を制御するようになっている。
本実施の形態においては、調光機能を有する照明器具K1については、制御部32は、照明制御装置11を介してセンター装置10から最終制御値としての調光率を含む制御信号を受信すると、この調光率に基づいて照明器具K1を調光制御するとともに、現在の調光率の情報を目標値としてメモリ33に保持させる。制御部32は、メモリ33に保存した現在の目標値の情報を照明制御装置11からの目標値送信要求に従って読み出して、通信部31を介して照明制御装置11に送信するようになっている。
図4において、照度センサSLは、伝送ライン21を介して照明制御装置11と通信する通信部41を備える。また、照度センサSLは、周囲光の照度を検出する検出部44を有している。メモリ43には各照度センサSLのアドレス及び検出した照度値の情報が記憶されるようになっている。制御部42は、メモリ43の内容を通信部41を介して伝送ライン21に送信するようになっている。
なお、図示しない人感センサSSの構成も図4の照度センサSLと同様であり、この場合にも検出信号を照明制御装置に送信する。
そして、センサからの検出信号を受信した照明制御装置11は対応する照明器具K1または照明器具K2が接続される照明用機器へ最終制御値を含む照明制御信号を送信するとともに、制御対象となる照明器具に対応するメモリ領域に最終制御値を記憶する。
図5において、スイッチ部SWは、伝送ライン21を介して照明制御装置11と通信する通信部51を備える。また、スイッチ部SWは、ボタン部54及びLED表示部55を有する。制御部52は、ボタン部54のボタン操作の有無を検出すると共に、検出結果を通信部51を介して伝送ライン21に送信する。また、制御部52は、照明制御装置11からLEDの点灯を制御するための表示制御信号が与えられ、この表示制御信号に基づいてLED表示部55の点灯を制御するようになっている。なお、メモリ53には各スイッチ部SWのアドレス及びボタン部54に対応する照明器具Kの現在の点灯情報等が記憶されるようになっている。
また、スイッチ部SWの制御部52は、ボタン部54の操作に基づき、通信部51から照明制御装置11にオンオフ制御信号を送信するようになっている。
次に、このように構成された実施の形態の作用について図6のフローチャートを参照して説明する。
センター装置10と各照明制御装置11とはケーブル9を介して通信し、照明制御装置11と各照明用機器とは伝送ライン21を介して通信する。いま、例えば、スイッチ部SWの操作によって、所定の照明器具Kをオンにするものとする。このオン操作によって、スイッチ部SWは、自身のアドレスとオンにする照明器具の情報を伝送ライン21を介してオンオフ制御信号として照明制御装置11に送信する。
照明制御装置11は、伝送ライン21を介してスイッチ部SWからのオンオフ制御信号を受信すると(ステップS1)、最終制御値メモリ18内のスイッチ部SWの操作に対応するメモリ領域に最終制御値として格納する(ステップS3)。照明制御装置11のCPU16は、更新した最終制御値を最終制御値メモリ18から読み出し、読み出した最終制御値を対応する照明器具に送信する(ステップS4)。この最終制御値は、伝送回路19から伝送ライン21を介して対応する照明器具Kに直接または照明用機器へ伝送される。最終制御値を受信した照明器具Kまたは照明用機器は、この最終制御値に基づいて対応する照明器具の光出力を制御するとともに、最終制御値を目標値としてメモリに記憶させる。こうして、スイッチ部SWのユーザ操作に対応した照明器具Kが点灯する。
CPU16は、ステップS5において、スイッチ部SWのユーザ操作に対応する照明器具に対して、目標値送信要求を発生する。目標値送信要求を受信した照明器具Kまたは照明用機器は、目標値をメモリから読み出し、照明制御装置11に送信する。照明制御装置11は、ステップS6において目標値を受信すると、この目標値を送信した照明器具に対応する現在目標値メモリ17の対応するメモリ領域を受信した目標値によって更新する。
次に、CPU16は、現在目標値メモリ17に記憶された目標値を読み出し、目標値に基づいて表示制御信号を生成し(ステップS7)、表示制御信号を対応するスイッチ部SWに送信する(ステップS8)。例えば、目標値が照明器具をオンにさせるものである場合には赤色に点灯させ、オフにさせるものである場合には緑色に点灯させるための表示制御信号が生成される。この表示制御信号は、対応するスイッチ部SWに送信され、スイッチ部SWは表示制御信号に応じてLED表示部55を点灯させる。こうして、スイッチ部SWのユーザ操作に応答して、LED表示部55が例えば赤色に点灯する。
次に、センター装置10が、所定の照明器具Kをオン,オフ操作するものとする。このオン,オフを制御するための最終制御値は、センター装置10から照明制御装置11に制御信号として供給される。ステップS1において、照明制御装置11の伝送制御部15を介して受信された最終制御値は、CPU16によって、最終制御値メモリ18の対応するメモリ領域に格納される(ステップS3)。CPU16は、最終制御値メモリ18に格納された最終制御値を読み出して、対応する照明器具に送信する(ステップS4)。こうして、センター装置10の操作に応じて、所望の照明器具をオン,オフ制御することができる。
CPU16は、ステップS5において、センター装置10のオン,オフ操作の対象の照明器具に対して、目標値送信要求を発生する。目標値送信要求を受信した照明器具または照明用機器は、目標値をメモリから読み出し、通信部31を介して照明制御装置11に送信する。照明制御装置11は、ステップS6において目標値を受信すると、この目標値を送信した照明器具に対応する現在目標値メモリ17の対応するメモリ領域を受信した目標値によって更新する。
次に、CPU16は、現在目標値メモリ17に記憶された目標値を読み出して表示制御信号を生成し(ステップS7)、表示制御信号を対応するスイッチ部SWに送信する(ステップS8)。この表示制御信号は、対応するスイッチ部SWに送信され、スイッチ部SWは表示制御信号に応じてLED表示部55を点灯させる。こうして、センター装置10の制御によって照明器具をオン,オフさせた場合でも、当該照明器具に対応するスイッチ部SWのLED表示部55を、オン,オフ制御に応じて点灯させることができる。
次に、センター装置10が、所定の照明器具Kを調光操作するものとする。センター装置10からの調光信号は、ケーブル9を介して照明制御装置11に供給される。照明制御装置11のCPU16は、伝送制御部15からの信号によって、調光信号が所定の照明器具Kを宛先であるものと判定すると、この調光信号を最終制御値として対応する照明器具または照明器具が接続された照明用機器に送信する。
即ち、最終制御値の宛先が照明用機器である場合には、照明制御装置11は、処理をステップS2からステップS4に移行して、最終制御値を記憶することなく宛先の照明用機器に転送する。
照明器具Kを制御するための最終制御値は、伝送回路19から対応する照明器具Kまたは対応する照明器具に接続された照明用機器に送信され、対応する照明器具Kは最終制御値に応じて制御される。照明器具Kまたは照明用機器は制御を行っている照明器具Kの現在の制御状態を目標値としてメモリに格納する。こうして、センター装置10の調光操作に応じて、所望の照明器具の調光率を制御することができる。
CPU16は、ステップS5において、センター装置10の調光操作に対応する照明器具に対して、目標値送信要求を発生する。目標値送信要求を受信した照明器具は、目標値をメモリ33から読み出し、通信部31を介して照明制御装置11に送信する。照明制御装置11は、ステップS6において目標値を受信すると、この目標値を送信した照明器具に対応する現在目標値メモリ17の対応するメモリ領域を受信した目標値によって更新する。
次に、CPU16は、現在目標値メモリ17に記憶された目標値を読み出して表示制御信号を生成し(ステップS7)、表示制御信号を対応するスイッチ部SWに送信する(ステップS8)。この表示制御信号は、対応するスイッチ部SWに送信され、スイッチ部SWは表示制御信号に応じてLED表示部55を点灯させる。こうして、センター装置10の制御によって照明器具K1を調光制御した場合でも、当該照明器具に対応するスイッチ部SWのLED表示部55を、調光制御に応じて点灯させることができる。例えば、調光率が0%の場合には、LED表示部55を緑色で点灯させ、調光率が0〜100%の場合には、LED表示部55を赤色で点灯させることができる。
このように、ステップS2において宛先が照明用機器であるものと判断された場合には、照明制御装置11において最終制御値の更新は行われないので、照明制御装置11の処理の負荷を低減させることができる。
なお、上記説明では、個別の照明器具をオン,オフ又は調光制御する場合について説明したが、グループ毎の制御にも適用可能である。更に、照明制御装置11は、各照明器具Kをどのように制御するかについてのパターンを複数登録し、このパターンを選択することで複数の照明器具の制御を一操作で行うこともできるようになっており、このようなパターン制御にも適用可能である。
グループ制御やパターン制御の場合には、スイッチ部SW又はセンター装置10からの制御信号は、各照明器具の点灯制御を個別に示すものではなく、グループ毎の制御値又はいずれのパターンであるかを示すものである。
例えばグループ制御の場合には、照明制御装置11は、受信した最終制御値を最終制御値メモリ18の対応するメモリ領域に記憶させると共に、グループ内の各照明器具に送信する。これにより、グループ内の各照明器具は、最終制御値に基づいて点灯制御される。そして、CPU16は、グループ内の各照明器具に対して目標値送信要求を発行する。これにより、各照明器具は、目標値を送信し、各目標値は、CPU16によって、現在目標値メモリ17内の対応する各メモリ領域に記憶される。CPU16は、各メモリ領域から目標値を読み出して表示制御信号を生成し、生成した各表示制御信号を対応するスイッチ部SWに夫々送信する。こうして、照明器具に対応したLED表示部55において、現在の点灯状態に応じたLED表示が行われる。なお、パターン制御の場合も同様である。
このように本実施の形態においては、照明制御装置11は、各照明器具Kの現在の目標値を読み出すことで、各照明器具の現在の点灯状況を把握し、これに基づいてスイッチ部のLEDの点灯を制御する。これにより、照明制御装置11から最終的に送信した照明制御信号に含まれる最終制御値と実際の照明器具の点消灯状態とが一致していない場合であってもスイッチ部SWの表示部を現在の点灯状態に応じた点灯状態で点灯させることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
上記第1の実施の形態では照明制御装置11が制御信号を受信し、最終制御値が更新される場合について説明したが、第2の実施の形態では最終制御値が更新されることなく各照明器具の点灯状態が変化する場合について説明する。
図7は、検出部としての照度センサ64および照明器具を点灯制御する調光端末器が一体的に設けられた照明用機器SLを示すブロック図である。
照明用機器SLは、伝送ライン21を介して照明制御装置11と通信する通信部61を備える。また、照明用機器SLは、周囲光の照度を検出する検出部としての照度センサ64を有している。メモリ63には各照明用機器SLのアドレス、目標照度値および検出した照度値の情報、目標値等が記憶されるようになっている。制御部62は、メモリ63の内容を通信部61を介して伝送ライン21に送信するようになっている。
なお、本実施形態では照明用機器以外のシステムの構成は第1の実施形態と同様であるためその詳細な説明は省略する。
照明用機器SLは、メモリ63に予め目標照度値が設定されており、照明用機器SLに接続された照明器具の光出力を制御することで照度検出値が目標照度になるようにフィードバック制御される。
なお、この目標照度値はリモコン等から送信される信号をリモコン受信部65で受信し、照明制御装置11を介さずに設定することができる。
ところで、例えば複数の照明器具をまとめて上記照明用機器が調光制御する場合、照明用機器は自己に接続される照明器具の制御状態を全て記憶可能なメモリ領域を有している。つまり、調光端末器は自己に接続される照明器具のそれぞれについて現在の調光度またはオンオフ状態、および人感センサ、照度センサ、リモコン操作等の操作手段のいずれによって制御されているかということを記憶している。
しかしながら、照明制御装置によって制御される照明器具について調光端末器と同等の情報量を記憶する構成とすると、照明制御装置に接続可能な調光端末器の数に合わせて、大容量のメモリを用意する必要があり、装置が大形化するとともにコストが増大する。
このため、このような多機能な照明用機器を照明制御システムに接続する場合、照明制御装置は照明器具に対して送信する最終制御値のみを記憶する構成とすることが一般的である。
また、このような照明制御システムにおいて、壁スイッチ等のスイッチ部に表示部を設けて照明器具の点灯状態を示す場合、従来は照明制御装置に記憶された最終制御値によって、スイッチ部に設けられた表示部を制御していた。
ところが、最終制御値のみを記憶する従来の照明制御装置を用いる場合、例えばリモコンによって目標照度を変更する場合、照明制御装置11はリモコンの操作によって目標照度が変更されたことを認識することができない。
このため、照明制御装置11に記憶された最終制御値と実際の点灯状態を示す目標値とが一致しなくなる。
つまり、ある照明器具が点灯しているときに使用者がリモコンで消灯した場合、対応する照明器具が消灯しているにもかかわらず、スイッチ部SWの表示部は点灯状態を示したままとなってしまう。
また、検出部として人感センサを用いた場合にも最終制御値と目標値とが一致しなくなる恐れがある。
そこで、本実施の形態では照明制御装置に照明器具の実際の制御状態としての目標値を記憶させるとともに、照明器具の制御状態が変更される毎に照明制御装置に記憶された目標値を更新し、照明制御装置は変更された目標値に応じて表示制御信号をスイッチ部SWへ送信する。
このように、照明制御装置11に最終制御値および目標値を記憶させておくとともに、照明器具の実際の制御状態が変更される毎に照明制御装置11に記憶された目標値を更新するため、スイッチ部の表示部の表示と実際の照明器具の点灯状態とを一致させることができる。
さらに、目標値はスイッチ部SWに対して送信する表示制御信号としてのオンオフ情報があればよいため、大容量のメモリを必要とせず、装置を小形化することができるとともにコストが増加することもない。
9…ネットワークケーブル
10…センター装置
11…照明制御装置
12…ゲートウェイ
15…伝送制御部
16…CPU
17…現在目標値メモリ
18…最終制御値メモリ
19…伝送回路
21…伝送ライン
K…照明器具
SS…人感センサ
SL…照度センサ
SW…スイッチ部
10…センター装置
11…照明制御装置
12…ゲートウェイ
15…伝送制御部
16…CPU
17…現在目標値メモリ
18…最終制御値メモリ
19…伝送回路
21…伝送ライン
K…照明器具
SS…人感センサ
SL…照度センサ
SW…スイッチ部
Claims (4)
- 伝送ラインを介して複数の照明器具と接続されるとともに、前記照明器具に対応する複数のメモリ領域を有し、前記照明器具を制御する最終制御値および照明器具の現在の点灯状態を示す目標値が記憶された記憶部を有する照明制御装置と;
前記伝送ラインに接続され、前記照明器具を制御するオンオフ制御信号を前記照明制御装置に送信するとともに、前記照明制御装置から送信される目標値に対応する表示制御信号に基づいて前記照明器具のオンオフ状態を表示する表示部が設けられた1つ以上のスイッチ部と;
を具備したことを特徴とする照明制御システム。 - 前記照明制御装置は、記憶部に記憶される目標値が変更される毎に対応する表示制御信号をスイッチ部に送信することを特徴とする請求項1に記載の照明制御システム。
- 前記照明制御装置は、前記照明器具の点灯を制御する最終制御値を受信すると、制御の対象となった照明器具に対して前記伝送ラインを介して前記最終制御値を送信するとともに、前記制御の対象となった照明器具の現在の点灯状態に対応する目標値の送信を要求することを特徴とする請求項1または2に記載の照明制御システム。
- 前記照明制御装置は、ネットワークを介してセンター装置と接続されるとともに、前記センター装置から前記照明器具の点灯を制御する最終制御値を受信すると、制御の対象となった照明器具に対して前記伝送ラインを介して前記最終制御値を送信することを特徴とする請求項1ないし3いずれか一に記載の照明制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007334900A JP2009158280A (ja) | 2007-12-26 | 2007-12-26 | 照明制御システム |
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