JP2009140644A - 照明装置、照明システム、および照明方法 - Google Patents

Abstract

【課題】効率のよい情報通信システムを実現することが可能な照明装置を提供すること。
【解決手段】サーバとネットワークを介して接続される照明装置であって、端末を、ネットワークへ接続させるための無線ＬＡＮアクセスポイントと、光量を調整可能な光源と、光源の照度を検出する照度センサと、人体を検出する人感センサと、人感センサが人体を検出しているときに端末から光源の光量を調整する旨の要求を受け付けると、該要求および照度センサの検出照度をサーバへ送出し、その後サーバから送られてくる光源制御信号に応じて光源の光量を制御する制御部を有する。
【選択図】図１

Description

本発明は、情報通信を行う照明装置、照明システム、および照明方法に関する。

近年、部屋を照明する照明装置には、照明機能だけでなく情報通信機能も持たせた照明装置が幾つか提案されており、例えば特許文献１（特開２００７−６７７６４号公報）に開示されている。

特許文献１に記載の照明装置は、赤外線による情報配信を容易かつ効率良く行うことを目的として提案された照明装置であり、赤外線送信装置が内蔵されている。

上記の赤外線送信装置は、サーバからネットワークを介して電力線搬送通信方式により供給される情報（例えば、観光情報や災害時における避難情報）を受信するためのＰＬＣ（Power Line Communication）モデムと、ＰＬＣモデムが受信した情報を格納するとともにその情報を示す赤外線信号を生成する赤外線送信制御部と、赤外線信号に基づいて赤外線を発光する赤外線投光部と、照明装置の設置場所における温度、振動などを感知する外部環境センサと、を有する。

特許文献１に記載の照明装置では、赤外線送信制御部が、外部環境センサの感知結果に応じて、格納している情報の中から配信する情報を選択し、選択した情報を示す赤外線信号を生成する。そして、赤外線送信制御部は、生成した赤外線信号を赤外線投光部より送信させる。すると、赤外線信号の受信エリア内に位置し、赤外線信号を受信可能な端末が、受信した赤外線信号に示された情報を表示する。

特許文献１に記載の照明装置によれば、端末に配信される情報は、電力線を用いて赤外線送信装置に伝送され、赤外線送信装置において一旦格納され、赤外線信号に変換されてから送信される。これにより、赤外線による情報配信を行うため、情報配信を行うためのあらたな配線が不要となり、新たな配線工事を行う必要が無くなるため、情報配信を容易に行えるようになる。

また、配信される情報がサーバからネットワークを介して供給されるため、情報を更新する際に手間がかからない。これにより、情報配信を効率良く行えるようになる。
特開２００７−６７７６４号公報

特許文献１に記載の照明装置は、設置場所における環境変化を感知する機能やネットワークを介してサーバと接続する機能を有するが、これらの機能は、照明装置から端末へ情報を配信する手段に留まっており、端末とサーバとの双方向通信を可能とするものではない。

一般的に、端末が配置される場所には照明装置が配置されている。特許文献１に開示されている構成では、照明装置と端末とが同じサーバに接続される場合であっても照明装置とサーバ、端末とサーバとを結ぶための配線はまったく異なる配線とされるため、効率の悪い構成となっていた。

本発明の目的は、効率のよい情報通信システムを実現することが可能な照明装置、照明システム、および照明方法を実現することにある。

上記目的を達成するための本発明による照明装置は、
サーバとネットワークを介して接続される照明装置であって、
端末を、前記ネットワークへ接続させるための無線ＬＡＮアクセスポイントを有する。

また、上記目的を達成するための本発明による照明システムは、
サーバと、
前記サーバとネットワークを介して接続される照明装置と、
端末と、
を具備し、
前記照明装置は、前記端末を前記ネットワークへ接続させるための無線ＬＡＮアクセスポイントを有する。

また、上記目的を達成するための本発明による照明方法は、
サーバとネットワークを介して接続される照明装置が行う照明方法であって、
前記照明装置は、端末を、前記ネットワークへ接続させるための無線ＬＡＮアクセスポイントと、光量を調整可能な光源と、前記光源の照度を検出する照度センサと、人体を検出する人感センサと、を有するものであり、
前記人感センサが人体を検出しているときに前記端末から前記光源の光量を調整する旨の要求を受け付けると、該要求および前記照度センサの検出照度を前記サーバへ送出し、その後サーバから送られてくる光源制御信号に応じて前記光源の光量を制御する。

本発明によれば、端末とサーバの情報通信を可能にする無線ＬＡＮアクセスポイントが照明装置に設けられているため、端末とサーバとを結ぶために新たな配線工事が不要になる。これにより、効率のよい情報通信システムを実現することが可能となる。

次に、本実施形態の照明装置について、図面を参照しながら説明する。

図１は、本発明による照明システムの一実施形態の構成を示すブロック図である。

本実施形態は、照明装置１と、サーバ２と、端末３と、照明装置１とサーバ２とを結ぶネットワーク１００から構成されている。

照明装置１は、図１に示すように、ＰＬＣモデム１１と、無線ＬＡＮアクセスポイント１２と、位置ＩＤ発信機１３と、照度センサ１４と、人感センサ１５と、スピーカー１６と、光源１７と、制御部１８と、を有する。

ＰＬＣモデム１１は、照明装置１がネットワーク１００を介してサーバ２と情報通信を行うときには、サーバ２と制御部１８による情報通信を媒介する。また、ＰＬＣモデム１１は、図１に示す端末３がサーバ２と情報通信を行うときには、無線ＬＡＮアクセスポイント１２とともに、サーバ２と端末３による情報通信を媒介する。

無線ＬＡＮアクセスポイント１２は、端末３をネットワーク１００へ接続させるための中継器である。

位置ＩＤ発信機１３は、制御部１８の制御に基づいて、照明装置１の設置場所に対応する位置ＩＤ（Identification）を示す位置信号を発する。

照度センサ１４は、制御部１８の制御に基づいて、光源１５の照度を検出し、検出値を示す検出信号を制御部１８へ出力する。

人感センサ１５は、赤外線などを利用して人の動きを感知するセンサである。人感センサ１５は、照明装置１による照明領域を感知エリアとし、その感知エリア内で人の動きを感知すると、感知した旨を示す感知信号を制御部１８へ出力する。

スピーカー１６は、制御部１８から供給される音声データを出力する。

光源１７は、制御部１８により光量が調整される光源である。

制御部１８は、サーバ２と情報通信を行うことによって、照明装置１の動作を制御する。

次に、サーバ２について説明する。

サーバ２は、照明装置１および端末３のそれぞれとネットワーク１００を介して情報通信を行うことによって照明装置１および端末３を管理する管理部２１と、上述した位置ＩＤとその位置ＩＤを示す位置信号を受信した端末との対応関係を示す端末データを格納する記憶部２２有する。

次に、端末３について説明する。

端末３は、自身を識別するための端末識別番号が予め設定されている端末であり、パーソナルコンピュータである。端末３には、無線ＬＡＮアクセスポイント１２を介して無線形式の情報通信を行う機能や、位置ＩＤ発信機１３より発せられる位置信号を受信する機能などを有する。

次に、本実施形態における照明装置の調光を行う際の動作について説明する。

図２は、照明装置１の調光が行われる際の、照明装置１、サーバ２、端末３の各部の動作を示すシーケンス図である。

なお、本実施形態では、照明装置１は複数設置され、それぞれ異なる位置に設置されているものとする。また、端末３は、複数の照明装置１のいずれか１つに対して位置ＩＤ発信機１３より発せられる位置信号を受信可能なエリア内で、かつ人感センサ１５の感知エリア内に配置されていることとする。

まず、端末３の利用者が人感センサ１５の感知エリア内に入ると、人感センサ１５が利用者を感知し、感知信号が制御部１８へ入力される（ステップＳ１）。すると、制御部１８は、位置ＩＤ発信機１３より位置信号を発信させる（ステップＳ２）。

端末３は、利用者によって動作可能な状態に操作されると、位置信号を受信する（ステップＳ３）。すると、端末３は、受信した位置信号、および自身の端末識別番号を示す識別信号を無線ＬＡＮアクセスポイント１２へ送信する（ステップＳ４）。無線ＬＡＮアクセスポイント１２へ入力された位置信号および識別信号は、ＰＬＣモデム１１へ中継され、ＰＬＣモデム１１よりネットワーク１００を介してサーバ２へ送信される（ステップＳ５）。

サーバ２の管理部２１は、受信した位置信号および識別信号にそれぞれ示された位置ＩＤおよび端末識別番号を対応付けて記憶部２２へ格納する（ステップＳ６）。これにより、記憶部２２に照明装置１と端末３を対応付けた端末データが格納されたことになる。

端末３の利用者は、端末３を照明している照明装置の調光を行う場合、端末３を操作して自らが要求する照明の変更内容（明るく、暗く）を指定する。すると、端末３が、指定された変更内容を示す要求信号とともに識別信号を無線ＬＡＮアクセスポイント１２へ送信する（ステップＳ７）。無線ＬＡＮアクセスポイント１２に入力された要求信号および識別信号は、ＰＬＣモデム１１へ中継され、ＰＬＣモデム１１よりネットワーク１００を介してサーバ２へ送信される（ステップＳ８）。

管理部２１は、要求信号および識別信号が入力されると、その識別信号に示された端末識別番号に対応する位置ＩＤを端末データから読み出す（ステップＳ９）。そして、管理部２１は、読み出した位置ＩＤに対応する照明装置、およびその照明装置の周辺に設置され、予め対応付けられた他の照明装置へ、照度の計測と人がいるか否かの応答を指示する旨の指示信号を送信する（ステップＳ１０）。

各照明装置において制御部１８は、ＰＬＣモデム１１を介して指示信号が入力されると、照度センサ１４に対して光源１７の照度を検出させる（ステップＳ１１）。そして、制御部１８は、照度センサ１４の検出値を、ＰＬＣモデム１１を介してサーバ２へ送信する（ステップＳ１２）。

ステップＳ１２の動作において、制御部１８は、人感センサ１５より感知信号が入力されている場合には、人がいる旨の応答信号を検出値とともにサーバ２へ送信する。反対に、感知信号が未入力の場合には、制御部１８は、人がいない旨の応答信号を検出値とともにサーバ２へ送信する。

管理部２１は、端末３からの要求信号、各照明装置からの検出値および応答信号に基づいて、各照明装置の光量をそれぞれ決定する（ステップＳ１３）。ステップＳ１３の動作の一例として、管理部２１は、人がいない旨の応答信号を送信した照明装置に対して、現状よりも減少させた光量に決定する。

管理部２１は、照明装置ごとに光量を決定すると、決定した光量を示す光源制御信号を各照明装置へそれぞれ送信する（ステップＳ１４）。各照明装置において、光源制御信号は、ＰＬＣモデム１１を介して制御部１８へ入力される。

制御部１８は、入力された光源制御信号に基づいて光源１７の光量を変化させる（ステップＳ１５）。これにより、端末３の利用者に対して快適な照明環境を提供するとともに各照明装置の消費電力を節約できるようになる。

なお、照明装置１は、制御部１８が、人感センサ１５からの感知信号が所定の時間未入力であると、光源１７を減光させることにしてもよい。この場合、端末３の利用者が離席したときなど照明が不要になったときにより早く光源１７を減光できるため、照明装置１の消費電力をより一層節約することが可能となる。

また、サーバ２は、利用者を識別するための個人識別番号を位置ＩＤに対応付けた利用者データを記憶部２２に格納し、個人識別番号を記録したＩＣ（Integrated Circuit）カードを用いて照明装置が設置されている部屋への入退室の状況を確認する入退室管理システムと接続されることとしてもよい。

上記の場合、管理部２１は、入退室管理システムより入室を確認した個人識別信号が通知されると、その個人識別番号に対応する位置ＩＤを利用者データから読み出して、その位置ＩＤに対応する照明装置に対して点灯を指示する。また、退室を確認した個人識別信号が通知された場合には、管理部２１は、対応する照明装置に対して消灯を指示する。

このようにすれば、利用者の有無に応じて照明装置が自動的に点灯および消灯するため、利便性が向上するとともに、利用者の消し忘れによる不要な電力消費の発生を防ぐことが可能となる。また、利用者データに個人識別信号と端末識別番号を対応付けておき、管理部２１が、照明装置の点灯を指示するときに対応する端末に対して電源をオンさせ、消灯を指示するときに電源をオフさせることにすると、照明装置だけでなく端末も消費電力を節約することが可能となる。

また、照明装置１において、上述したようにＰＬＣモデム１１を制御部１８とは別の構成にするのではなく、制御部１８として一体化する構成としてもよい。この場合、ステップＳ４の動作において、制御部１８が位置信号と識別信号に加え感知信号を送信したときのみ管理部２１が端末３に対してサーバ２への接続を許可することにすれば、リモート操作により端末３が不正に利用されることを防げるようになる。

ＰＬＣモデム１１と制御部１８を一体化する場合、サーバ２が、避難経路を位置ＩＤに対応付けた防災データを記憶部２２に格納し、災害（地震や火災）を感知する防災システムと接続されることとしてもよい。

上記の場合、管理部２１は、防災システムより災害を感知した旨を通知されると、照明装置１に対して防災データから対応する避難経路を読み出して送信する。すると、制御部１８は、避難を指示する旨の音声データをスピーカー１６より出力させるとともに、無線ＬＡＮアクセスポイント１２を介して避難経路を端末３へ配信する。このようにすれば、照明装置１は、端末３の利用者に対して視覚および聴覚で災害の発生を通知できるため、より確実に避難誘導を行うことが可能となる。

本実施形態では、端末とサーバの情報通信を可能にする無線ＬＡＮアクセスポイントが照明装置に設けられているため、端末とサーバとを結ぶために新たな配線工事が不要になる。これにより、効率のよい情報通信システムを実現することが可能となる。

本発明による照明装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。 本実施形態における照明装置の調光を行う際の動作を示すシーケンス図である。

符号の説明

１ 照明装置
２ サーバ
３ 端末
１１ ＰＬＣモデム
１２ 無線ＬＡＮアクセスポイント
１３ 位置ＩＤ発信機
１４ 照度センサ
１５ 人感センサ
１６ スピーカー
１７ 光源
１８ 制御部
２１ 管理部
２２ 記憶部
１００ ネットワーク

Claims (10)

1. サーバとネットワークを介して接続される照明装置であって、
   端末を、前記ネットワークへ接続させるための無線ＬＡＮアクセスポイントを有する照明装置。
2. 請求項１に記載の照明装置において、
   光量を調整可能な光源と、
   前記光源の照度を検出する照度センサと、
   人体を検出する人感センサと、
   前記人感センサが人体を検出しているときに前記端末から前記光源の光量を調整する旨の要求を受け付けると、該要求および前記照度センサの検出照度を前記サーバへ送出し、その後サーバから送られてくる光源制御信号に応じて前記光源の光量を制御する制御部を有する照明装置。
3. 請求項２に記載の照明装置において、
   前記制御部の制御に基づいて、自身の設置場所を示す位置ＩＤを発信する発信機を備える、照明装置。
4. 請求項２または請求項３に記載の照明装置において、
   前記制御部は、前記人感センサが所定の時間以上人体を検出していないことを確認すると、前記光源を減光させる、照明装置。
5. サーバと、
   前記サーバとネットワークを介して接続される照明装置と、
   端末と、
   を具備し、
   前記照明装置は、前記端末を前記ネットワークへ接続させるための無線ＬＡＮアクセスポイントを有する、照明システム。
6. 請求項４に記載の照明システムにおいて、
   前記照明装置は、自身の設置場所を示す位置ＩＤを発信する発信機を備え、
   前記端末は、該端末を識別するための端末識別番号が設定され、前記位置ＩＤを受信すると、該位置ＩＤおよび前記端末識別番号を前記無線ＬＡＮアクセスポイントへ送信し、その後、前記要求信号を前記端末識別番号とともに前記無線ＬＡＮアクセスポイントへ送信し、
   前記サーバは、前記位置ＩＤと前記端末識別番号を対応付けた端末データを格納する記憶部を有し、前記管理部が、前記端末から送信された前記位置ＩＤおよび前記端末識別番号を前記端末データとして前記記憶部に格納させ、前記要求信号とともに前記端末識別番号を受信すると、受信した端末識別番号に対応する位置ＩＤを前記端末データから読み出し、読み出した位置ＩＤに対応する照明装置に対して前記検出照度の送信を指示する、照明システム。
7. 請求項６に記載の照明システムにおいて、
   前記照明装置は、部屋において異なる場所に複数設置され、
   前記サーバは、前記記憶部が前記端末の利用者を識別するための個人識別番号を前記位置ＩＤに対応付けた利用者データを予め格納し、前記管理部が、前記部屋への入室が確認された個人識別番号の通知を受けた場合、該個人識別番号に対応する位置ＩＤを前記利用者データから読み出し、読み出した位置ＩＤに対応する照明装置に対して点灯を指示する、照明システム。
8. 請求項６に記載の照明システムにおいて、
   前記サーバは、前記管理部が、前記部屋からの退室が確認された個人識別番号の通知を受けた場合、該個人識別番号に対応する位置ＩＤを前記利用者データから読み出し、読み出した位置ＩＤに対応する照明装置に対して消灯を指示する、照明システム。
9. サーバとネットワークを介して接続される照明装置が行う照明方法であって、
   前記照明装置は、端末を、前記ネットワークへ接続させるための無線ＬＡＮアクセスポイントと、光量を調整可能な光源と、前記光源の照度を検出する照度センサと、人体を検出する人感センサと、を有するものであり、
   前記人感センサが人体を検出しているときに前記端末から前記光源の光量を調整する旨の要求を受け付けると、該要求および前記照度センサの検出照度を前記サーバへ送出し、その後サーバから送られてくる光源制御信号に応じて前記光源の光量を制御する、照明方法。
10. 請求項９に記載の照明方法において、
    前記人感センサが所定の時間以上人体を検出していないことを確認すると、前記光源を減光させる、照明方法。

Images