JP2000260575A - 照明制御システム - Google Patents

照明制御システム

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JP2000260575A
JP2000260575A JP6570299A JP6570299A JP2000260575A JP 2000260575 A JP2000260575 A JP 2000260575A JP 6570299 A JP6570299 A JP 6570299A JP 6570299 A JP6570299 A JP 6570299A JP 2000260575 A JP2000260575 A JP 2000260575A
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Tsuguki Kondou
世樹 近藤
Masayuki Morita
正之 森田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】主制御装置とホストコンピュータとの通信が可
能で、ホストコンピュータから制御端末器のパターン制
御を行う伝送データ量が少なく、通信負担が少ない照明
制御システムを提供する。 【解決手段】ホストコンピュータ2と1対1で接続され
るホスト通信ユニット3と、複数の端末通信ユニット4
と、複数の主制御装置5と、制御端末器7の点灯パター
ンの割付データを設定する外部設定器8と、各々の主制
御装置5に設けられ、割付データを記憶する不揮発性メ
モリ5cと、各々の端末通信ユニット4に設けられ、ホ
ストコンピュータ2から送出された端末通信ユニット4
のアドレスおよび点灯パターンの制御データに応じて、
主制御装置5に点灯パターンの制御データを送出する第
1の制御部4bと、各々の主制御装置5に設けられ、第
1の制御部4bから送出された制御データに応じて、不
揮発性メモリ5cに記憶されている点灯パターンの割付
データを読み出して制御端末器7を制御する第2の制御
部5bとを具備して照明制御システム1を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホストコンピュー
タと複数の主制御装置を接続し、主制御装置に伝送線で
接続された制御端末器をホストコンピュータによって制
御できる照明制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の照明制御システムとしては、例
えば、特開平7−322362号公報(従来技術)に開
示されており、図6に構成図を示す。この従来技術の照
明制御システム20は、ホストコンピュータ21と、ホ
ストコンピュータ21に接続された通信制御装置22
と、通信制御装置22に多重伝送ライン23を介して接
続され、設定データを記憶するためのメモリ24aとタ
イマ回路24bとを内蔵した複数の主制御装置としての
負荷制御コントローラ24と、各々の負荷制御コントロ
ーラ24に別の多重伝送ライン25を介して接続された
複数の負荷機器や操作スイッチ26などの端末器27と
を備えている。そして、各負荷制御コントローラ24が
実行するパターン制御のための設定データを、ホストコ
ンピュータ21で作成した後、通信制御装置22から多
重伝送ライン23を通じて負荷制御コントローラ24に
伝送してメモリ24aに記憶でき、パターン制御には制
御の実行開始時刻と、制御実行解除時刻も設定できるよ
うになっている。そして、操作スイッチ26を操作して
実行すべきパターン制御を選択すると、負荷制御コント
ローラ24は多重伝送方式によって端末器27と信号を
送受し合い、予めメモリ24aに記憶されているパター
ン制御の内容に基づいて選択された負荷機器をオンオフ
させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の照明制御シ
ステム20は、ホストコンピュータ21から負荷機器の
パターン制御を行うには、パターン制御のための設定デ
ータを各負荷制御コントローラ24に伝送するので、伝
送するデータ量が膨大になるという欠点を有する。ま
た、ホストコンピュータ21と主制御装置としての負荷
制御コントローラ24との間の通信は1対1の通信とし
ているので、複数の負荷制御コントローラ24に対して
は1対Nの通信となり、ホストコンピュータ21は各々
の負荷制御コントローラ24との通信負担が大きくなる
という欠点を有する。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、主制御装置とホストコンピュータとの通信が可能
で、ホストコンピュータから制御端末器のパターン制御
を行う伝送データ量が少なく、通信負担が少ない照明制
御システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の照明制
御システムの発明は、システム全体を統括管理するホス
トコンピュータと;ホストコンピュータと1対1で接続
されるホスト通信ユニットと;ホスト通信ユニットにバ
ス形式で接続される複数の端末通信ユニットと;各々の
端末通信ユニットに伝送線を介して接続されると共に、
別の伝送線を介して複数の監視端末器および複数の制御
端末器を接続している複数の主制御装置と;複数の監視
端末器および複数の制御端末器に設けられたジャックに
接続され、制御端末器の点灯パターンの割付データを設
定する外部設定器と;各々の主制御装置に設けられ、外
部設定器で設定された割付データを記憶する不揮発性メ
モリと;各々の端末通信ユニットに設けられ、ホストコ
ンピュータから送出された端末通信ユニットのアドレス
および点灯パターンの制御データに応じて、主制御装置
に点灯パターンの制御データを送出する第1の制御部
と;各々の主制御装置に設けられ、第1の制御部から送
出された制御データに応じて、不揮発性メモリに記憶さ
れている点灯パターンの割付データを読み出して制御端
末器を制御する第2の制御部と;を具備している。
【0006】本発明および以下の各発明において、特に
言及しない限り用語の定義および技術的意味は次のとお
りとする。
【0007】ホストコンピュータは、各々の端末通信ユ
ニットに端末通信ユニットのアドレスおよび点灯パター
ンの制御データを送信すると共に、各々の端末通信ユニ
ットから主制御装置による監視データを受信しシステム
全体を統括管理するものをいう。
【0008】ホスト通信ユニットは、ホストコンピュー
タと複数の端末通信ユニットとの間に設けられ、ホスト
コンピュータとの通信処理および複数の端末通信ユニッ
トを介して各々の主制御装置との間の通信処理を行うも
のである。また、ホスト通信ユニットは、ホストコンピ
ュータとは1対1で通信線によって接続され、複数の端
末通信ユニットとはマルチドロップ方式で接続される。
【0009】端末通信ユニットは、ホスト通信ユニット
と各々の主制御装置との間にそれぞれ設けられ、この端
末通信ユニットとホスト通信ユニットの間はバス形式の
通信線で接続され、各々の端末通信ユニットと各々の主
制御装置との間は伝送線で接続されるものである。主制
御装置は端末通信ユニットを一種の端末器として管理す
る。
【0010】各々の主制御装置は、伝送線に接続された
監視端末器および制御端末器を監視制御するものであ
る。
【0011】伝送線は、端末通信ユニットと主制御装置
との間、および、主制御装置と監視端末器および制御端
末器との間を接続するものである。監視端末器は、例え
ば、オンオフスイッチやセンサ入力用端末器等を備えた
ものであり、また、制御端末器は接続された照明用ラン
プを点灯制御するものまたは制御用の信号を送出するも
のである。監視端末器および制御端末器は、調光制御機
能を備えた調光用監視端末器および調光用制御端末器で
あってもよい。
【0012】外部設定器は、伝送線に接続された複数の
監視端末器および複数の制御端末器にそれぞれ設けられ
たジャックに接続され、制御端末器の点灯パターンの割
付データを設定し、当該主制御装置に設けられている不
揮発性メモリに設定した割付データを記憶させるもので
ある。
【0013】また、点灯パターンとは、主制御装置に接
続されている制御端末器に従属している照明用ランプに
対して、例えば、全点灯、全消灯、調光点灯あるいは半
点灯、または、制御端末器をグループ化して、同様にグ
ループ毎に点灯、消灯、調光点灯、半点灯などをさせる
照明動作の状態を意味する。ここで半点灯とは、照明が
点灯している状態と消灯している状態が混在している状
態をいう。
【0014】第1の制御部は、端末通信ユニットに設け
られ、ホストコンピュータから送出された端末通信ユニ
ットのアドレスが自己のアドレスと一致したときに、ア
ドレスと共に送出されてきた点灯パターンの制御データ
をパターン制御の制御データに変換して主制御装置に送
出するものである。
【0015】第2の制御部は、主制御装置に設けられ、
第1の制御部から送出された制御データに対応付けられ
た割付データを不揮発性メモリから読み出し、割付デー
タに基づいて制御端末器を制御するものである。
【0016】ホストコンピュータは、各々の主制御装置
における点灯パターンの制御データと、各々の主制御装
置が接続されている端末通信ユニットのアドレスの制御
データとをホスト通信ユニットを介して端末通信ユニッ
トに送出する。各々の端末通信ユニットに設けられた第
1の制御部は、ホストコンピュータから送出されたアド
レスが自己のアドレスと一致するときに、アドレスと共
に送出されてきた点灯パターンの制御データをパターン
制御の制御データに変換して主制御装置に設けられた第
2の制御部に送出する。第2の制御部は、パターン制御
の制御データに対応する制御端末器の割付データを不揮
発性メモリから読み出して制御端末器を制御する。
【0017】請求項1によれば、ホストコンピュータか
ら端末通信ユニットのアドレスおよび点灯パターンの制
御データを送出することによって、主制御装置による制
御端末器の制御パターンを選択できるので、主制御装置
に通信回線を設ける必要がなくホストコンピュータによ
るパターン制御ができると共に、制御データ量が少なく
てホストコンピュータの通信負担を減らすことができ
る。
【0018】請求項2に記載の照明制御システムの発明
は、請求項1記載の照明制御システムにおいて、外部設
定器はさらに監視端末器による制御端末器の制御データ
を設定し、不揮発性メモリはこの制御データを記憶し、
第2の制御部は監視端末器の操作信号に応じて不揮発性
メモリよりこの制御データを読み出して制御端末器を制
御でき、端末通信ユニットは主制御装置による制御端末
器の制御データを伝送線上より読み込み、自己のアドレ
スと共に、制御データをホスト通信ユニットに送信す
る。
【0019】外部設定器は、監視端末器による制御端末
器の制御データとして、例えば、オンオフや調光などの
割付データも設定するものであり、設定された制御デー
タを当該主制御装置の不揮発性メモリに記憶させるもの
である。制御データは、例えば、グループ制御に用いら
れ、制御端末器を特定した割付データを包含している。
ここでのグループ制御とは、制御端末器をグループ化
し、そのグループ毎に一括して点灯パターンを制御する
ことを意味する。
【0020】主制御装置は、端末通信ユニットから送出
されたパターン制御の制御データまたは監視端末器によ
る制御データが第2の制御部に入力されると、不揮発性
メモリから割付データを読み出して制御端末器を制御す
る。端末通信ユニットは、伝送線上より制御端末器の制
御データを読み込み、自己のアドレスと共に、制御デー
タをホスト通信ユニットに送信する。
【0021】請求項2によれば、端末通信ユニットは伝
送線上より制御端末器の制御データを読み込むので、主
制御装置に制御端末器を制御している制御データを端末
通信ユニットに返送させる出力部を設ける必要がなく、
安価に照明制御システムを構成できると共に、通信機能
を有していない主制御装置を用いることができる。
【0022】請求項3に記載の照明制御システムの発明
は、請求項1または2記載の照明制御システムにおい
て、ホスト通信ユニットは、ホストコンピュータからの
制御データまたは端末通信ユニットから送信された制御
データに変化が発生したときに、その変化した制御デー
タをホストコンピュータに送信する。
【0023】制御データに変化が発生すると、当初の点
灯パターンではなくなる。例えば、主制御装置が制御端
末器をパターン制御している時に、ある監視端末器が操
作されると、その監視端末器と対応関係にある制御端末
器は監視端末器による制御データによって後優先の点灯
状態に変化する。また、ホストコンピュータから送出さ
れる点灯パターンの制御データが変化すれば、制御端末
器を制御する制御データが変化する。
【0024】請求項3によれば、ホスト通信ユニット
は、ホストコンピュータからの制御データまたは端末通
信ユニットから送信された制御データに変化が発生した
ときに、その変化した制御データをホストコンピュータ
に送信するので、ホストコンピュータにおいて、制御端
末器を制御している点灯パターンの状態を確認すること
ができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図面を参照して説明する。
【0026】図1は、本発明の一実施の形態を示す照明
制御システムの構成図である。図中、1は照明制御シス
テム、2はホストコンピュータ、3はホスト通信ユニッ
ト、4は端末通信ユニット、5は主制御装置、6は監視
端末器、7は制御端末器、8は外部設定器である。
【0027】照明制御システム1は、システム全体を統
括管理するホストコンピュータ2と制御対象である複数
の主制御装置5とを有しており、ホストコンピュータ2
と主制御装置5との間にホスト通信ユニット3および複
数の端末通信ユニット4が接続されている。そして、複
数の主制御装置5は、照明ゾーン毎に一台設置され、伝
送線9を介して監視端末器6および制御端末器7を接続
している。
【0028】ホストコンピュータ2は、各々の端末通信
ユニット4に制御データを送信すると共に、各々の端末
通信ユニット4から監視データを受信してシステム全体
を統括管理するものである。
【0029】ホストコンピュータ2は、図2に示すよう
に、操作面2aに点灯パターンを選択する選択スイッチ
2A,2B,2Cおよび表示ランプ2b,2cを備えて
いる。また、内部に演算機能や入出力機能などを備えた
図示しない制御部を備えている。点灯パターンは、照明
ゾーン毎に、全点灯、全消灯および半点灯させるもので
ある。選択スイッチ2A,2B,2Cは、照明ゾーン毎
および点灯パターン毎に設けられ、例えば、照光付きの
パネルスイッチである。後から操作されたパネルスイッ
チが優先され、パネルスイッチがオンされると、オンさ
れたスイッチが点灯すると共に、そのオン信号に基づい
て、選択された照明ゾーンおよび点灯パターンの制御デ
ータが制御部で演算されて制御部より送出される。制御
データは、それぞれ8ビットである。照明ゾーンの制御
データは、主制御装置5と対応している端末通信ユニッ
ト4のアドレスであり、端末通信ユニット4A〜4N、
すなわち、主制御装置5A〜5Nに対して00h〜FF
hである。また、点灯パターンの制御データは、全点灯
に対して20h、全消灯に対して21h、半点灯に対し
て22hである。例えば、選択スイッチ2Aのゾーン1
全点灯のパネルスイッチが操作されると、00h,20
hの制御データがホスト通信線10を介してホスト通信
ユニット3に伝送される。
【0030】表示ランプ2b,2cは、ホストコンピュ
ータ2から伝送された点灯パターンの制御データによっ
て、主制御装置5に伝送線9を介して接続されている制
御端末器7が制御されているか否かを目視できるように
設けられたものであり、制御されている場合は、表示ラ
ンプ2bが点灯し、制御されていない場合は、表示ラン
プ2cが点灯するようにしている。そして、表示ランプ
2b,2cの発光色は異なり、例えば、表示ランプ2b
は緑色,表示ランプ2cは赤色としている。
【0031】ホスト通信ユニット3は、ホストコンピュ
ータ2との通信処理および複数の端末通信ユニット4を
介して各々の主制御装置5との間の通信処理を行うもの
であり、ホストコンピュータ2とは1対1でホスト通信
線10を介して接続され、複数の端末通信ユニット4と
はバス形式のそれぞれの伝送線11で接続されている。
例えば、ホスト通信線10はJIS X 5101、E
IA電子工業会により規格化されたRS232C回線、
伝送線11は国際規格CCITT V.24によって規
格化されたRS485回線である。
【0032】ホスト通信ユニット3は、図3に示すよう
に、電源部3a、制御部3b、メモリ3c、第1の通信
インターフェース(I/F)部3dおよび第2の通信イ
ンターフェース(I/F)部3eなどから構成されてい
る。電源部3aは、図示しない外部電源から入力され、
制御部3bなどに電源を供給して動作させる。メモリ3
cには、制御部3bにおけるソフトウェアを動作させる
ための各種データなどが記憶されており、制御部3bは
各種データを入力して動作する。
【0033】制御部3bはマイコンで構成され、ホスト
コンピュータ2からRS232C回線であるホスト通信
線10を介して第1の通信インターフェース(I/F)
部3dに制御データが入力されると、制御データを解析
して、RS485回線である伝送線11によって伝送可
能な制御データに変換して第2の通信インターフェース
(I/F)部3eに送出する。第2の通信インターフェ
ース(I/F)部3eは、伝送線11(ローカル通信
線)を介して全ての端末通信ユニット4に制御データを
送出する。
【0034】端末通信ユニット4は、ホスト通信ユニッ
ト3と各々の主制御装置5との間にそれぞれ設けられ、
ホスト通信ユニット3との間の通信処理および各々の主
制御装置5との間の通信処理を行う。各々の端末通信ユ
ニット4と各々の主制御装置5との間は、複極(±24
V)の時分割多重信号で示されたデータを送受信する伝
送線12で接続され、各々の主制御装置5は端末通信ユ
ニット4を一種の監視端末器として管理するようになっ
ている。
【0035】端末通信ユニット4は、図4に示すよう
に、電源部4a、第1の制御部4b、通信インターフェ
ース(I/F)部4cおよび伝送インターフェース(I
/F)部4dなどから構成されている。また、図示しな
いアドレス設定部を設けている。電源部4aは、図示し
ない外部電源から入力され、第1の制御部4bなどに電
源を供給して動作させる。制御部4bはマイコンで構成
されると共に、内部にROM,RAMを備えている。R
OMにはプログラム、RAMには点灯パターンの制御デ
ータが変換されるパターン制御の制御データ(パターン
アドレス)やアドレス設定部で設定されているアドレス
などの各種データが格納されている。表1に点灯パター
ンの制御データに対応するパターンアドレスを示す。各
種データは、
【表1】
【0036】プログラムが動作することによって、マイ
コンに読み込まれる。
【0037】伝送線11より通信インターフェース(I
/F)部4cに照明ゾーン(端末通信ユニット4のアド
レス)および点灯パターンの制御データが伝送される
と、第1の制御部4bは、伝送されてきた制御データの
アドレスと自己のアドレスとの比較を行い、アドレスが
一致するときに、表1に示すような対応関係によって、
点灯パターンの制御データをパターンアドレスに変換し
て伝送インターフェース(I/F)部4dに送出する。
すなわち、点灯パターンの制御データが20h(全点
灯)の時は80h、21h(全消灯)の時は81h、2
2h(半点灯)の時は82hの制御データに変換されて
送出される。伝送インターフェース(I/F)部4d
は、パターンアドレスの制御データを主制御装置5に伝
送する。
【0038】主制御装置5は、図5に示すように、電源
部5a、第2の制御部5b、不揮発性メモリ5cおよび
伝送インターフェース(I/F)部5dなどから構成さ
れている。電源部5aは、図示しない外部電源から入力
され、第2の制御部5bなどに電源を供給して動作させ
る。不揮発性メモリ5cには、後述の制御端末器7の点
灯パターンの割付データおよび監視端末器6に対する制
御端末器7の割付データが記憶されている。伝送インタ
ーフェース(I/F)部5dは、端末通信ユニット4の
第1の制御部4bから伝送されるパターンアドレスの制
御データを入力する。第2の制御部5bはマイコン等で
構成され、伝送インターフェース(I/F)部5dにパ
ターンアドレスの制御データが入力されると、パターン
アドレスの制御データに応じて、不揮発性メモリ5cに
記憶されている制御端末器7の点灯パターンの割付デー
タを読み出して伝送インターフェース(I/F)部5d
に送出する。伝送インターフェース(I/F)部5dは
割付データに応じて、伝送線9を介して制御端末器7に
点灯状態の制御信号を伝送する。
【0039】伝送線9は、複極(±24V)の時分割多
重信号で示されたデータを送受信する伝送線であり、主
制御装置5と監視端末器6および制御端末器7との間を
接続する。主制御装置5は、伝送線9に接続された監視
端末器6および制御端末器7を介して図示しない照明用
ランプを監視制御する。
【0040】監視端末器6は、例えば、オンオフ操作に
応じて出力信号を生成する信号出力機能を備えたスイッ
チや光センサの検出信号に応じて出力信号を生成する信
号出力機能を備えたセンサ入力用端末器等であり、調光
制御機能を有する監視端末器も包含される。制御端末器
7は、調光制御機能を有する制御端末器も包含され、接
続された図示しない照明用ランプを点灯制御する。図1
は、第1の主制御装置5Aの伝送線9に、制御端末器6
としてのオンオフスイッチ6Aおよび調光用監視端末器
6Bを、制御端末器7としてのON/OFF制御端末器
7Aおよび調光用制御端末器7Bを接続したものを示し
ている。また、第2の主制御装置5B〜第nの主制御装
置5Nの伝送線9には、監視端末器6が接続されている
ものを示し、制御端末器7は省略している。
【0041】外部設定器8は、伝送線9に接続された複
数の監視端末器6および複数の制御端末器7に設けられ
た図示しない任意の一つのジャックに着脱自在に接続さ
れる。そして、主制御装置5毎に、パターンアドレスに
対する制御端末器7のアドレスおよび点灯パターンの割
付データとしての制御データを設定する。例えば、パタ
ーンアドレスが全点灯を示す時は、全ての制御端末器7
に点灯を割付け、全消灯の時は、全ての制御端末器7に
消灯を割付け、半点灯の時は、複数の制御端末器7に対
して点灯,消灯を割付ける。表2は、制御端末器7が4
台であるときの点灯パターンの割付データを示す一例で
ある。
【0042】
【表2】
【0043】例えば、外部設定器8は、パターンアドレ
ス82h(半消灯を示す)に対して、アドレス01h,
03hが割付けられた制御端末器に11h(点灯を示
す)、アドレス02h,04hが割付けられた制御端末
器に10h(消灯)を割付けている。
【0044】また、外部設定器8は、監視端末器6と制
御端末器7を対応付ける。例えば、あるオンオフスイッ
チ6Aによってオンオフ制御される制御端末器7Aのグ
ループを割付けたり、または、ある調光用監視端末器6
Bによって調光制御される制御端末器7Bのグループを
割付けるなどして、点灯パターンの割付データ(制御デ
ータ)を、例えばパターンアドレス83h,84h,…
と共に設定する。そして、外部設定器8は、各々の主制
御装置5内に設けられた不揮発性メモリ5cに設定した
点灯パターンの割付データ(パターンアドレス83h,
84h,…、制御端末器7Aのアドレスおよび点灯状態
を示す制御データ)を記憶させる。
【0045】端末通信ユニット4から送出されるパター
ンアドレス(例えば、表1の80h,81h,82h)の制
御データは、主制御装置5に伝送線9を介して接続され
ている全ての制御端末器7を制御するデータであり、監
視端末器6の操作による制御データ(例えば、83h,8
4h,…)は、監視端末器6に対応して割付けられた一部
の制御端末器7A,7Bのみを制御するデータである。
各々の主制御装置5内に設けられた第2の制御部5b
は、端末通信ユニット4から送出されるパターンアドレ
スの制御データと監視端末器6から送出される制御デー
タに対して、後から送出されてきた制御データを優先さ
せて制御端末器7を制御する。例えば、制御端末器7が
全点灯の制御データで制御されている時に、あるオンオ
フ用監視端末器6Aを操作してオフ制御の制御データが
第2の制御部5bに伝送されると、その結果、第2の制
御部5bは、オンオフ用監視端末器6Aに割付けられた
制御端末器7Aに接続された照明用ランプを消灯させ、
オンオフ用監視端末器6Aに割付けられていない他の制
御端末器7に接続された照明用ランプを点灯させる。
【0046】端末通信ユニット4の第1の制御部4b
は、伝送線9上より、主制御装置5内に設けられた第2
の制御部5bが制御端末器7を制御している制御データ
を読み込むように構成されている。そして、読み込んだ
制御データを自己のアドレスと共に、ホスト通信ユニッ
ト3に送信するように構成されている。端末通信ユニッ
ト4は、自己の送出した制御データに応じて、主制御装
置5が制御端末器7を制御しているときには、自己の送
出した制御データを伝送線9上より読み込む。そして、
監視端末器6A,6Bが操作され、監視端末器6A,6
Bの制御データによって制御端末器7A,7Bが制御さ
れているときには、監視端末器6A,6Bの制御データ
を読み込む。
【0047】そして、ホスト通信ユニット3の制御部3
bは、ホストコンピュータ2から伝送されてきた制御デ
ータまたは端末通信ユニット3から伝送されてきた制御
データに変化が発生したときに、その変化した制御デー
タをホストコンピュータ2に送信するように構成されて
いる。そして、ホストコンピュータ2は、ホスト通信ユ
ニット3から送信された制御データが自己の送出した制
御データであるときは、表示灯2bを点灯させ、自己の
送出した制御データと異なるときは、表示灯2cを点灯
させるように構成されている。
【0048】次に、上記実施の形態の作用について述べ
る。
【0049】ホストコンピュータ2の選択スイッチ2
A,2B,2Cを操作して、照明ゾーン1〜nの点灯パ
ターンを選択すると、選択された照明ゾーン1〜n(端
末通信ユニット4のアドレス)および点灯パターンの制
御データがホスト通信線10を介してホスト通信ユニッ
ト3に伝送される。例えば、ゾーン1全点灯、ゾーン2
全消灯、ゾーン3半点灯、ゾーン4全消灯、〜、ゾーン
n全消灯が選択されると、それぞれ、(00h,20
h)、(01h,21h)、(02h,22h)、(0
3h,21h)、〜、(FFh,21h)の制御データ
が伝送される。
【0050】ホスト通信ユニット3は制御データを伝送
線(ローカル通信線)11で伝送可能な制御データに変
換させて端末通信ユニット4A〜4Nに伝送する。する
と、ホスト通信ユニット3は、ホストコンピュータ2か
ら伝送される制御データに変化が発生するので、ホスト
コンピュータ2から伝送された制御データをホストコン
ピュータ2に送信(返送)する。この結果、ホストコン
ピュータ2が伝送した制御データは返送された制御デー
タであるので、ホストコンピュータ2は緑色に発光する
表示灯2bを点灯させる。
【0051】端末通信ユニット4の第1の制御部4b
は、ホストコンピュータ2から送出された制御データの
端末通信ユニット4のアドレスと自己のアドレスの比較
を行い、アドレスが一致すると、例えば、表1に示すよ
うに、点灯パターンの制御データ(20h,21h,2
2h)をパターンアドレスの制御データ(80h,81
h,82h)に変換して主制御装置5に送出する。
【0052】主制御装置5の第2の制御部5bは、パタ
ーンアドレスの制御データに応じて、例えば、表2に示
すように、不揮発性メモリ5cからパターンアドレス
(80h,81h,82h)に対応する制御端末器7の
割付データ(制御端末器7のアドレスおよび制御デー
タ)を読み出し、割付データに基づいて制御端末器7を
制御する。例えば、照明ゾーン1に配置されている主制
御装置5Aには、全点灯の制御データ(20h)を変換
したパターンアドレス80hの制御データが伝送される
ので、主制御装置5Aは主制御装置5Aに伝送線9を介
して接続されている全制御端末器7に対して点灯制御さ
せる。また、照明ゾーン2に配置されている主制御装置
5Bには、全消灯の制御データ(21h)を変換したパ
ターンアドレス81hの制御データが伝送されるので、
主制御装置5Bは主制御装置5Bに伝送線9を介して接
続されている全制御端末器7に対して消灯制御させる。
また、照明ゾーン3に配置されている主制御装置5Cに
は、半点灯の制御データ(22h)を変換したパターン
アドレス82hの制御データが伝送されるので、主制御
装置5Cは主制御装置5Cに伝送線9を介して接続され
ている全制御端末器7に対して半点灯制御させる。さら
に、照明ゾーン4〜nに配置されている主制御装置5D
〜5Nには、全消灯の制御データ(21h)を変換した
パターンアドレス81hの制御データが伝送されるの
で、主制御装置5D〜5Nは主制御装置5D〜5Nに伝
送線9を介して接続されている全制御端末器7に対して
消灯制御させる。
【0053】以上のように、ホストコンピュータ2から
端末通信ユニット3のアドレスおよび点灯パターンの制
御データを送出することによって、主制御装置5による
制御端末器7の制御パターンを選択できるので、主制御
装置5に通信回線を設ける必要がなくホストコンピュー
タ2によるパターン制御ができると共に、ホストコンピ
ュータ2から制御端末器7を制御する制御データを送出
しないので、制御データ量が少なくてホストコンピュー
タ2の通信負担を減らすことができる。
【0054】制御端末器7が主制御装置5によって制御
されると、端末通信ユニット4は、自ら、伝送線9上よ
り主制御装置5から送出されている制御データを読み込
む。そして、端末通信ユニット4は、読み込んだ制御デ
ータを自己のアドレスと共に、ホスト通信ユニット3に
送信する。この前に、ホスト通信ユニット3には、ホス
トコンピュータ2から送出された制御データが伝送され
ており、制御データの変化が発生しないので、ホスト通
信ユニット3はホストコンピュータ2に端末通信ユニッ
ト4から送信されてきた制御データを送信しない。
【0055】ところで、照明ゾーン1〜nの所定エリア
の照明を制御したいとき、例えば、照明ゾーン1〜nが
全点灯されている時に所定エリアを消灯または調光する
とき、或いは、照明ゾーン1〜nが全消灯されている時
に所定エリアを点灯するときには、伝送線9上に接続さ
れている監視端末器6A,6Bを操作する。監視端末器
6A,6Bが操作されると、その操作信号が伝送線9を
介して主制御装置5の第2の制御部5bに送出され、第
2の制御部5bは、監視端末器6A,6Bに予め対応付
けられて不揮発性メモリ5cに記憶されている制御端末
器7の割付データ(パターンアドレス)に基づいて制御端
末器7を点灯、消灯または調光制御する。
【0056】監視端末器6A,6Bによって制御端末器
7A,7Bが制御されると、伝送線9上の制御データは
監視端末器6A,6Bの操作前の制御データと異なる。
端末通信ユニット4は、この異なった制御データを伝送
線9上から読み込み、ホスト通信ユニット3に送信す
る。ホスト通信ユニット3は、制御データに変化が発生
しているので、変化した制御データをホスト通信線10
で送信可能に変換してホストコンピュータ2に送信す
る。ホストコンピュータ2は、自己の送出した制御デー
タと異なる制御データによって制御端末器7が制御され
ていると判断して、表示灯2bを消灯させて赤色を発光
する表示灯2cを点灯させる。
【0057】端末通信ユニット4は伝送線9上より制御
端末器7を制御している制御データを読み込むので、主
制御装置5に制御端末器7を制御している制御データを
端末通信ユニット4に返送させる出力部を設ける必要が
なく、また、通信機能を有していない主制御装置を用い
ることができて安価に照明制御システム1を構成でき
る。
【0058】また、ホスト通信ユニット3は、ホストコ
ンピュータ2からの制御データまたは端末通信ユニット
4から送信された制御データに変化が発生したときに、
その変化した制御データをホストコンピュータ2に送信
するので、ホストコンピュータ2は自己の送出した制御
データにより制御端末器7が点灯制御されていることの
確認ができる。
【0059】なお、本実施の形態では、照明ゾーンの点
灯パターンは全点灯,全消灯,半点灯であるが、これに
限らず、調光や照明ゾーン内におけるグループ点灯など
を組み合わせてもよいものである。また、一つの照明ゾ
ーン内に複数の主制御装置を設置している場合にも適用
され、この場合、当該照明ゾーンに対して端末通信ユニ
ットのアドレスおよび点灯パターンの制御データが複数
の主制御装置に対応して複数送出されるようにすればよ
いものである。
【0060】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ホストコンピ
ュータから端末通信ユニットのアドレスおよび点灯パタ
ーンの制御データを送出することによって、主制御装置
による制御端末器の制御パターンを選択できるので、主
制御装置に通信回線を設ける必要がなくホストコンピュ
ータによるパターン制御ができると共に、ホストコンピ
ュータから制御端末器を制御する制御データを送出しな
いので、制御データ量が少なくてホストコンピュータの
通信負担を減らすことができる。
【0061】請求項2の発明によれば、端末通信ユニッ
トは伝送線上より制御端末器を制御している制御データ
を読み込むので、主制御装置に制御端末器を制御してい
る制御データを端末通信ユニットに返送させる出力部を
設ける必要がなく、また、通信機能を有していない主制
御装置を用いることができて安価に照明制御システムを
構成できる。
【0062】請求項3の発明によれば、ホスト通信ユニ
ットは、ホストコンピュータからの制御データまたは端
末通信ユニットから送信された制御データに変化が発生
したときに、その変化した制御データをホストコンピュ
ータに送信するので、ホストコンピュータにおいて、ホ
ストコンピュータからの制御データにより制御端末器が
制御されていることを確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す照明制御システムの
構成図。
【図2】同じく、ホストコンピュータの選択スイッチの
配列図。
【図3】同じく、ホスト通信ユニットの構成図。
【図4】同じく、端末通信ユニットの構成図。
【図5】同じく、主制御装置の構成図。
【図6】従来技術の照明制御システムの構成図。
【符号の説明】
1……照明制御システム 2……ホストコンピュータ 3……ホスト通信ユニット 4……端末通信ユニット 4b…第1の制御部 5……主制御装置 5b…第2の制御部 5c…不揮発性メモリ 6……監視端末器 7……制御端末器 8……外部設定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K073 AA00 AA38 AA47 AB04 BA24 CA01 CB04 CD01 CE06 CE09 CE16 CF13 CG06 CH05 CH21 CJ00 CJ01 CJ02 CJ05 CJ08 CJ19 CJ22 5K048 AA00 BA07 BA51 CA07 DA07 DC04 EB01 EB02 EB06 FB16 GC03 GC05 HA01 HA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システム全体を統括管理するホストコン
    ピュータと;ホストコンピュータと1対1で接続される
    ホスト通信ユニットと;ホスト通信ユニットにバス形式
    で接続される複数の端末通信ユニットと;各々の端末通
    信ユニットに伝送線を介して接続されると共に、別の伝
    送線を介して複数の監視端末器および複数の制御端末器
    を接続している複数の主制御装置と;複数の監視端末器
    および複数の制御端末器に設けられたジャックに接続さ
    れ、制御端末器の点灯パターンの割付データを設定する
    外部設定器と;各々の主制御装置に設けられ、外部設定
    器で設定された割付データを記憶する不揮発性メモリ
    と;各々の端末通信ユニットに設けられ、ホストコンピ
    ュータから送出された端末通信ユニットのアドレスおよ
    び点灯パターンの制御データに応じて、主制御装置に点
    灯パターンの制御データを送出する第1の制御部と;各
    々の主制御装置に設けられ、第1の制御部から送出され
    た制御データに応じて、不揮発性メモリに記憶されてい
    る点灯パターンの割付データを読み出して制御端末器を
    制御する第2の制御部と;を具備していることを特徴と
    する照明制御システム。
  2. 【請求項2】 外部設定器はさらに監視端末器による制
    御端末器の制御データを設定し、不揮発性メモリはこの
    制御データを記憶し、第2の制御部は監視端末器の操作
    信号に応じて不揮発性メモリよりこの制御データを読み
    出して制御端末器を制御でき、端末通信ユニットは主制
    御装置による制御端末器の制御データを伝送線上より読
    み込み、自己のアドレスと共に、制御データをホスト通
    信ユニットに送信することを特徴とする請求項1記載の
    照明制御システム。
  3. 【請求項3】 ホスト通信ユニットは、ホストコンピュ
    ータからの制御データまたは端末通信ユニットから送信
    された制御データに変化が発生したときに、その変化し
    た制御データをホストコンピュータに送信することを特
    徴とする請求項1または2記載の照明制御システム。
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