JP3965952B2 - 照明制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は親機と端末器とを備えて、照明器具を制御する照明制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の集中制御型の照明制御システムは、図7に示すように制御する照明器具53が1つ対応する個別スイッチ50a、または図8に示すように制御する照明器具3が複数対応するグループスイッチ50bをプッシュ操作することによって、照明器具53をオン,オフしていた。
【0003】
そして、個別スイッチ50aとグループスイッチ50bとは図9に示すマップにようにスイッチに割り付けるアドレスの設定によって切替えることができ、スイッチを個別スイッチ50aとして用いる場合はアドレス0〜3Fが割り付けられ、グループスイッチ50bとして用いる場合はアドレスC0以下が割り付けられる。また、照明器具53を含む個別回路制御端末はアドレス80〜BFが割り付けられて、個別スイッチ50aにアドレス「0」を割り付けると、アドレス「80」が割り付けられた個別回路制御端末を制御するように自動的に設定され、1つの個別スイッチ50aが1つの個別回路制御端末に対応する。グループスイッチ50bの場合は、1つのグループスイッチ50bが複数の個別回路制御端末に対応する。しかし、このような従来の集中制御型の照明制御システムにおいては、スイッチを個別スイッチ50aに設定するか、もしくはグループスイッチ50bに設定するかはアドレスの割り付け方で決定されていた。すなわち、これは集中制御モード内でスイッチの機能を切替えるものであって、集中制御モードと分散制御モードといった制御モードを切替えるものではなかった。
【0004】
次に集中制御モードの端末器として、アドレスに依らず、機能を固定した明るさセンサ端末器と、調光端末器とを用いた従来例について説明する。図10に示すように親機51は、通信信号線56を介して明るさセンサ端末器52a、調光端末器52bと接続し、外部電源(図示なし)から点灯電源を供給される照明器具53は調光信号線57を介して調光端末器52bと接続している。そして、明るさセンサ端末器52aで照明器具53の下面の明るさを検知し、検知した下面の明るさが設定された一定の明るさになるように親機51にて調光端末器52bをフィードバック制御していた。しかし、明るさセンサ端末52a、調光端末器52bは集中制御モードのみの端末器であり、集中制御モードと分散制御モードといった制御モードを切替えるものではなく、また各々の端末器は別々に存在していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来例においては、集中制御モードと分散制御モードといった制御モードを切替えるものではなく、レイアウト変更等があった場合に適切な制御モードの選択、変更、及び端末器の切替えを容易に行うことができなかった。
【0006】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、分散制御モードと集中制御モードとの切替え、及び端末器の切替えを容易に行うことができる照明制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、親機と、アドレスを設定されて親機に接続される1つ以上の端末器と、端末器に接続される照明器具とを備え、親機は各端末器との間で信号の授受を行い、各端末器は、親機との間で信号の授受を行うための通信制御部と、設定されたアドレスを記憶する記憶部と、設定されたアドレスに応じて自器に接続した照明器具の制御モードを、端末器が照明器具を制御する分散制御モードと、親機からの信号によって照明器具を制御する集中制御モードとから選択して、照明器具を制御する制御部とを備え、集中制御モードにおいて、前記端末器のうち1つ以上は、親機からの信号によって制御部が自器に接続している照明器具の光出力を制御する集中制御調光端末器と、明るさ検知センサを具備して照明器具の反射光を検知し、親機からの信号によって検知結果を親機に出力する集中制御センサ端末器とを備えた集中制御端末器であり、集中制御調光端末器と集中制御センサ端末器とは、設定されるアドレスは互いに同じアドレスであり、親機から見たアドレスは互いに異なるアドレスであることを特徴とする
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、負前記端末器は、明るさ検知センサと人体検知センサとのうち少なくとも明るさ検知センサを具備し、前記親機、及び端末器は、前記センサの検知結果に応じて照明器具を制御することを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記端末器に設定するアドレス信号を送信するリモコンを備え、前記端末器は、前記アドレス信号を受信する受信部を備えて、制御部は前記受信部で受信したアドレス信号に対応したアドレスを前記記憶部に格納することを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかの発明において、前記端末器の記憶部は不揮発性メモリからなることを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、分散制御モードにおいて、前記端末器は、明るさ検知センサを具備して自器に接続している照明器具の反射光を検知し、前記検知結果によって、制御部が前記照明器具の光出力をフィードバック制御して前記照明器具の反射光の明るさを一定にする分散制御端末器であることを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、集中制御モードにおいて、前記端末器のうち1つ以上は、前記親機からの信号によって、制御部が自器に接続している照明器具の光出力を制御する集中制御調光端末器であることを特徴とする。
【0013】
請求項7の発明は、請求項1の発明において、集中制御モードにおいて、前記端末器のうち1つ以上は、明るさ検知センサを具備して照明器具の反射光を検知し、前記親機からの信号によって前記検知結果を親機に出力する集中制御センサ端末器であることを特徴とする
【0014】
請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれかの発明において、前記端末器の動作を設定する設定信号を送信するリモコンを備え、前記端末器は、前記設定信号を受信する受信部を備えて、前記端末器の制御部は前記受信部で受信した設定信号に対応した動作を行うことを特徴とする。
【0015】
請求項9の発明は、請求項1乃至7いずれかの発明において、前記親機は、前記端末器の動作を設定する設定信号、及び前記端末器の動作状態を示す信号を返信するよう指示する監視信号を前記端末器に出力し、前記端末器の制御部は、前記通信制御部を介して受信した前記設定信号に対応した動作を行い、前記通信制御部を介して受信した前記監視信号に対応した動作状態を示す信号を前記通信制御部を介して前記親機に出力することを特徴とする。
【0016】
請求項10の発明は、請求項9の発明において、集中制御モードにおいて、前記親機からの信号は、従来の集中制御を行うための端末器を制御及び監視する信号と互換性を有することを特徴とする。
【0017】
請求項11の発明は、請求項1の発明において、前記端末器の動作を設定する設定信号を送信するリモコンを備え、前記親機は前記端末器に設定信号を送信し、前記端末器は前記リモコンが送信した設定信号を受信する受信部を備えて、前記受信部で受信した設定信号または、前記通信制御部を介して受信した前記親器が送信した設定信号に対応した設定内容を制御部に設定され、前記端末器の記憶部は、設定内容をリモコンと親機とのうちいずれが設定を行ったかを記憶していることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
(実施形態1)
本実施形態は、図2に示すように、親機1と、通信信号線6を介して親機1と接続している分散制御端末器2a,2b、集中制御端末器2c、集中制御調光端末器2d、及び集中制御センサ端末器2eと、調光信号線7を介して端末器2a〜2dと各々接続して、外部電源(図示なし)から点灯電源を供給される照明器具3a〜3dと、端末器2a〜2eのアドレスを設定するアドレス信号を送信するリモコン4とから構成されている。また、端末器2(分散制御端末器2a,2b、集中制御端末器2c、集中制御調光端末器2d、集中制御センサ端末器2e)は図1に示すように、電源線5を介して外部の制御電源(図示なし)と接続して動作に必要な電源を供給する電源部20と、動作を制御する制御部22と、通信信号線6及び制御部22と接続して、親機1と信号のやり取り及び制御部22とデータの受け渡しを行う通信制御部21と、制御部22と接続して、制御、監視、アドレス情報を記憶するEEPROM23と、明るさ検知センサであり、照明器具3の下面の反射光を検知する明るさセンサ部24と、リモコン4及び制御部22の間で信号のやり取り、データの受け渡しを行うリモコン部25と、制御部22からの信号に対応した調光信号を調光信号線7を介して照明器具3に出力する調光信号部26と、情報、データをLEDに表示する表示部27とから構成されている。
【0020】
ここで、分散制御端末器2a,2bは分散制御モードで動作し、集中制御端末器2c、集中制御調光端末器2d、及び集中制御センサ端末器2eは集中制御モードで動作しており、この制御モードは各端末器毎に割り付けられたアドレスによって設定されている。このアドレスの割り付けは、図4に示すように、リモコン4からアドレス信号を送信し、リモコン部25を介して制御部22がこのアドレス信号に対応したアドレスをEEPROM23に格納することで行われる。アドレス00〜7Fを割り付けると制御部22は不動作モードとなり、アドレス80〜BFを割り付けると制御部22は分散制御モードで動作し、アドレスC0〜FFを割り付けると制御部22は集中制御モードで動作する。
【0021】
次に、このアドレス割り付けのフローチャートを図3に示す。まず、制御部22は、制御モードの設定を開始し(ステップS1)、リモコン4からのアドレス信号があるか否かを判断し(ステップS2)、アドレス信号がなければステップS2を繰り返して、アドレス信号があれば、まずその信号がアドレス00〜7Fのいずれかであるか否かを判断し(ステップS3)、アドレス信号がアドレス00〜7Fのいずれかであれば制御モードを不動作モードに設定し(ステップS6)、アドレス信号がアドレス00〜7Fのいずれかでなければ、次にアドレス信号がアドレス80〜BFのいずれかであるか否かを判断し(ステップS4)、アドレス信号がアドレス80〜BFのいずれかであれば制御モードを分散制御モードに設定し(ステップS7)、アドレス信号がアドレス80〜BFのいずれかでなければ、次に信号がアドレスC0〜FFのいずれかであるか否かを判断し(ステップS5)、アドレス信号がアドレスC0〜FFのいずれかであれば制御モードを集中制御モードに設定し(ステップS8)、アドレス信号がアドレスC0〜FFのいずれかでなければ、あるいはステップS6,S7,S8で制御モードを設定した場合には再びステップ1に戻る(ステップS9)。
【0022】
次に、不動作モード、分散制御モード、及び集中制御モードの各動作について説明する。不動作モードにおいては、外部からの信号に関わらず現状の点灯、調光状態をそのまま維持する。分散制御モードにおいては、明るさセンサ部24によって接続している照明器具3の反射光を検知し、制御部22は検知した反射光の明るさが一定になるように、検知した反射光の明るさをフィードバックして調光信号部26が出力する調光信号を制御し、調光信号線7を介して照明器具3の光出力を制御する。集中制御モードにおいては、通信制御部21が親機1と信号のやり取り、及び制御部22とデータの受け渡しを行い、親機1が出力する設定信号によって、端末器2の制御部22は設定信号に対応した動作を行い、親機1が出力する監視信号によって、端末器2は自器の動作状態を示す信号を親機1に出力して動作状態を親機1によって監視することで、照明器具3の光出力を制御している。
【0023】
例えば、分散制御端末器2a,2bは、アドレス80〜BFから割り付けられて分散制御モードで動作しており、制御部22は、各々に接続している照明器具3a,3bの反射光を明るさセンサ部24により検知し、照明器具3a,3bの反射光の明るさが各々一定になるように照明器具3a,3bの光出力を明るさセンサ部24の各検知結果によってフィードバック制御している。
【0024】
集中制御端末器2cは、アドレスC0〜FFから割り付けられて集中制御モードで動作しており、制御部22は、接続している照明器具3cの反射光を明るさセンサ部24により検知し、親機1からの監視信号によって明るさセンサ部24の検知結果を親機1に出力する集中制御センサ端末器と、親機1からの設定信号、監視信号によって照明器具3cの光出力を制御する集中制御調光端末器とを構成している。
【0025】
集中制御調光端末器2dは、アドレスC0〜FFから割り付けられて集中制御モードで動作しており、制御部22は、親機1からの設定信号、監視信号によって接続している照明器具3dの光出力を制御している。
【0026】
集中制御センサ端末器2eは、アドレスC0〜FFから割り付けられて集中制御モードで動作しており、制御部22は、明るさセンサ部24で接続している照明器具3eの反射光を検知し、親機1からの監視信号によって明るさセンサ部24の検知結果を親機1に出力している。
【0027】
したがって本実施形態では、端末器2のアドレスを所望の制御モードに対応したアドレスに割り付けることによって、端末器2を分散制御モード、または集中制御モードに容易に切替えることができる。
【0028】
なお、端末器2が明るさセンサ部24だけでなく人感センサも備えて、人感センサで検知した人の在、不在の情報と、明るさセンサ部24で検知した照明器具3の反射光とによって、照明器具の反射光の明るさが一定になるように照明器具3の光出力をフィードバック制御してもよい。
【0029】
ここで、図4に示すように、分散制御モードと集中制御モードとの切替えは、リモコン 4によって割り付けるアドレスによって切替えを行い、分散制御モードの場合はリモコン4によってアドレス80〜BFを割り付けられるが、このときの親機1から端末器2a,2bを見た制御・監視アドレスはA−80〜A−BFとなっている。
【0030】
また、集中制御モードの場合はリモコン4によって集中制御端末器2c,集中制御調光端末器2d及び集中制御センサ端末器2eで共通のアドレスC0〜FFを割り付けられ、このときの親機1から集中制御調光端末器2dを見た制御・監視アドレスは、A−C0〜A−FFとなり、集中制御センサ端末器2eでは9−C0〜9−FFとなり、集中制御端末器2cではA−C0〜A−FFと9−C0〜9−FFの2つのアドレスが設定される。
【0031】
このように集中制御モードで動作する集中制御端末器2cにおいて、リモコン4によってアドレス80〜BFを割り付けると、親機1から端末器2を見た制御・監視アドレスは、集中制御調光端末器にはA−C0〜A−FFが割り付けられ、集中制御センサ端末器には9−C0〜9−FFが割り付けられる。したがって、親機1にとっては2種類の端末器が存在することになり、また同一端末器内には2種類の端末器が共存することになるが、集中制御調光端末器と集中制御センサ端末器とでは制御信号、監視信号が異なるため、親機1としては制御、監視を問題なく行うことができる。
【0032】
したがって、本実施形態では、1つの端末器2で、レイアウト変更等があった場合に適切な制御モードの選択、変更、及び端末器の切替えを容易に行うことができ、用途にあった選択を容易に行うことができる。また、親機からは各端末器によってアドレスが異なるため、管理ポイントを増やすことができる。
【0033】
(実施形態2)
本実施形態の構成は、実施形態1を示す図1〜図4と同様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。本実施形態において端末器2は、親機1とリモコン4との間で図5に示す各設定、監視信号を用いて設定、監視を行っている。ここで、動作モード切替,リモコンロック/解除,調光出力値,パラメータ設定,フェード時間、アドレスは各機能を端末器2に設定する設定信号であり,明るさ検知センサ計測値は明るさセンサ部24の検知した値を親機1に返信するための監視信号である。
【0034】
まず、リモコン4による設定について説明する。端末器2は、リモコン4からの設定信号を受信するリモコン部25を備えて、端末器2の制御部22はリモコン部25で受信した設定信号に対応した動作を行う。
【0035】
次に、親機1による設定、監視について説明する。親器1は、端末器2の動作を設定する設定信号、及び端末器2の動作状態を示す信号を返信するよう指示する監視信号を端末器2に出力し、端末器2の制御部22は、通信制御部21を介して受信した設定信号に対応した動作を行い、通信制御部21を介して受信した監視信号に対応した動作状態を示す信号を通信制御部21を介して親機1に出力する。
【0036】
そして、分散制御端末器2a,2bは全ての信号を受け付けて、親機1と分散制御端末器2a,2bとの間では、動作モード切替,リモコンロック/解除,調光出力値,パラメータ設定,フェード時間,明るさ検知センサ計測値の各信号を用い、リモコン4と分散制御端末器2a,2bとの間では、動作モード切替,調光出力値,パラメータ設定,アドレスの各信号を用いて、設定、監視動作が行われる。
【0037】
また、集中制御調光端末器2dは、機能的に必要な調光出力値とフェード時間との信号のみを受け付け、集中制御センサ端末器2eは機能的に必要な明るさ検知センサ計測値の信号のみを受け付け、集中制御端末器2cは、集中制御調光端末器2dと集中制御センサ端末器2eとの両方の信号を受け付けることができる。
【0038】
ここで、分散制御モードと集中制御モードとでは、信号のフォーマットは異なっており、集中制御モードの信号は従来からの集中制御の端末器の信号とフォーマットは同じである。
【0039】
したがって、本実施形態では、親機1、リモコン4から制御モードに関わらずに設定、監視を行うことができ、さらに集中制御モードの端末器は従来の端末器との互換性を保つことができる。
【0040】
(実施形態3)
本実施形態の構成は、実施形態1または2を示す図1〜図5と同様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0041】
図5に示す設定、監視信号のうち、動作モード切替,調光出力値,パラメータ設定は、親機1とリモコン4とから同じ設定内容を設定することがある。この場合、親機1とリモコン4とのうちいずれから設定されたかが分からなくなる可能性がある。そこで、図6に示すように各設定のパラメータに対して設定ソースステータスを設けて、親機1が設定したパラメータに対しては設定ソースステータスを「1」とし、リモコン4が設定したパラメータに対しては設定ソースステータスを「0」として判別を行う。
【0042】
したがって、本実施形態では、万が一、パラメータ設定のトラブルが生じた場合に、設定した機器を特定することができる。
【0043】
【発明の効果】
請求項1の発明は、親機と、アドレスを設定されて親機に接続される1つ以上の端末器と、端末器に接続される照明器具とを備え、親機は各端末器との間で信号の授受を行い、各端末器は、親機との間で信号の授受を行うための通信制御部と、設定されたアドレスを記憶する記憶部と、設定されたアドレスに応じて自器に接続した照明器具の制御モードを、端末器が照明器具を制御する分散制御モードと、親機からの信号によって照明器具を制御する集中制御モードとから選択して、照明器具を制御する制御部とを備え、集中制御モードにおいて、前記端末器のうち1つ以上は、親機からの信号によって制御部が自器に接続している照明器具の光出力を制御する集中制御調光端末器と、明るさ検知センサを具備して照明器具の反射光を検知し、親機からの信号によって検知結果を親機に出力する集中制御センサ端末器とを備えた集中制御端末器であり、集中制御調光端末器と集中制御センサ端末器とは、設定されるアドレスは互いに同じアドレスであり、親機から見たアドレスは互いに異なるアドレスであるので、分散制御モードと集中制御モードとの切替えを容易に行うことができ、1つの端末器で、レイアウト変更時にも適切な制御モードを選択できるようになり、用途に合った選択を容易に行うことができるという効果がある。さらに、制御モードを集中制御モードに切替えることによって、集中制御モード時に明るさ検知センサの検知結果を親機に出力して、親機は検知結果に応じて照明器具を集中制御することができ、例えば被照射面を一定の明るさに制御することができるという効果がある。さらには、親機からみたアドレスが端末器によって異なり、管理ポイントを増やすことができ、親機から見たアドレスを変更することによって端末機の切替えを容易に行うことができるという効果がある。
【0044】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記端末器は、明るさ検知センサと人体検知センサとのうち少なくとも明るさ検知センサを具備し、前記親機、及び端末器は、前記センサの検知結果に応じて照明器具を制御するので、被照射面の明るさに応じて調光制御を行うことができ、例えば被照射面を一定の明るさに制御することができるという効果がある。
【0045】
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記端末器に設定するアドレス信号を送信するリモコンを備え、前記端末器は、前記アドレス信号を受信する受信部を備えて、制御部は前記受信部で受信したアドレス信号に対応したアドレスを前記記憶部に格納するので、分散制御モードと集中制御モードとの切替えを容易に行うことができるという効果がある。
【0046】
請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかの発明において、前記端末器の記憶部は不揮発性メモリからなるので、設定したアドレスを記憶、保存できるという効果がある。
【0047】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、分散制御モードにおいて、前記端末器は、明るさ検知センサを具備して自器に接続している照明器具の反射光を検知し、前記検知結果によって、制御部が前記照明器具の光出力をフィードバック制御して前記照明器具の反射光の明るさを一定にする分散制御端末器であるので、制御モードを分散制御モードに切替えることによって、各端末器が、照明器具の反射光の明るさが一定になるように光出力をフィードバック制御して照明器具を分散制御することができるという効果がある。
【0048】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、集中制御モードにおいて、前記端末器のうち1つ以上は、前記親機からの信号によって、制御部が自器に接続している照明器具の光出力を制御する集中制御調光端末器であるので、制御モードを集中制御モードに切替えることによって、照明器具を親機により集中制御することができるという効果がある。
【0049】
請求項7の発明は、請求項1の発明において、集中制御モードにおいて、前記端末器のうち1つ以上は、明るさ検知センサを具備して照明器具の反射光を検知し、前記親機からの信号によって前記検知結果を親機に出力する集中制御センサ端末器であるので、制御モードを集中制御モードに切替えることによって、集中制御モード時に明るさ検知センサの検知結果を親機に出力することができるという効果がある。
【0050】
請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれかの発明において、前記端末器の動作を設定する設定信号を送信するリモコンを備え、前記端末器は、前記設定信号を受信する受信部を備えて、前記端末器の制御部は前記受信部で受信した設定信号に対応した動作を行うので、リモコンから制御モードに関わらずに設定、監視を行うことができるという効果がある。
【0051】
請求項9の発明は、請求項1乃至7いずれかの発明において、前記親機は、前記端末器の動作を設定する設定信号、及び前記端末器の動作状態を示す信号を返信するよう指示する監視信号を前記端末器に出力し、前記端末器の制御部は、前記通信制御部を介して受信した前記設定信号に対応した動作を行い、前記通信制御部を介して受信した前記監視信号に対応した動作状態を示す信号を前記通信制御部を介して前記親機に出力するので、親機から制御モードに関わらずに設定、監視を行うことができるという効果がある。
【0052】
請求項10の発明は、請求項9の発明において、集中制御モードにおいて、前記親機からの信号は、従来の集中制御を行うための端末器を制御及び監視する信号と互換性を有するので、従来の集中制御を行うための端末器との互換性を保つことができるという効果がある。
【0053】
請求項11の発明は、請求項1の発明において、前記端末器の動作を設定する設定信号を送信するリモコンを備え、前記親機は前記端末器に設定信号を送信し、前記端末器は前記リモコンが送信した設定信号を受信する受信部を備えて、前記受信部で受信した設定信号または、前記通信制御部を介して受信した前記親器が送信した設定信号に対応した設定内容を制御部に設定され、前記端末器の記憶部は、設定内容をリモコンと親機とのうちいずれが設定を行ったかを記憶しているので、万が一、設定のトラブルが生じた場合に、設定した機器を特定することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の端末器の回路ブロックを示す図である。
【図2】 本発明の実施形態1の構成を示す図である。
【図3】 本発明の実施形態1の端末器のアドレス割り付けのフローチャートを示す図である。
【図4】 本発明の実施形態1の端末器のアドレス割り付けを示す図である。
【図5】 本発明の実施形態2のコマンドを示す図である。
【図6】 本発明の実施形態3のパラメータの構成を示す図である。
【図7】 従来例の第1の構成を示す図である。
【図8】 従来例の第2の構成を示す図である。
【図9】 従来例の端末器のアドレス割り付けを示す図である。
【図10】 従来例の第3の構成を示す図である。
【符号の説明】
2 端末器
21 通信制御部
22 制御部
23 EEPROM
6 通信信号線

Claims (11)

  1. 親機と、アドレスを設定されて親機に接続される1つ以上の端末器と、端末器に接続される照明器具とを備え、親機は各端末器との間で信号の授受を行い、各端末器は、親機との間で信号の授受を行うための通信制御部と、設定されたアドレスを記憶する記憶部と、設定されたアドレスに応じて自器に接続した照明器具の制御モードを、端末器が照明器具を制御する分散制御モードと、親機からの信号によって照明器具を制御する集中制御モードとから選択して、照明器具を制御する制御部とを備え
    集中制御モードにおいて、前記端末器のうち1つ以上は、親機からの信号によって制御部が自器に接続している照明器具の光出力を制御する集中制御調光端末器と、明るさ検知センサを具備して照明器具の反射光を検知し、親機からの信号によって検知結果を親機に出力する集中制御センサ端末器とを備えた集中制御端末器であり、集中制御調光端末器と集中制御センサ端末器とは、設定されるアドレスは互いに同じアドレスであり、親機から見たアドレスは互いに異なるアドレスであることを特徴とする照明制御装置。
  2. 前記端末器は、明るさ検知センサと人体検知センサとのうち少なくとも明るさ検知センサを具備し、前記親機、及び端末器は、前記センサの検知結果に応じて照明器具を制御することを特徴とする請求項1記載の照明制御装置。
  3. 前記端末器に設定するアドレス信号を送信するリモコンを備え、前記端末器は、前記アドレス信号を受信する受信部を備えて、制御部は前記受信部で受信したアドレス信号に対応したアドレスを前記記憶部に格納することを特徴とする請求項1または2記載の照明制御装置。
  4. 前記端末器の記憶部は不揮発性メモリからなることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の照明制御装置。
  5. 分散制御モードにおいて、前記端末器は、明るさ検知センサを具備して自器に接続している照明器具の反射光を検知し、前記検知結果によって、制御部が前記照明器具の光出力をフィードバック制御して前記照明器具の反射光の明るさを一定にする分散制御端末器であることを特徴とする請求項1記載の照明制御装置。
  6. 集中制御モードにおいて、前記端末器のうち1つ以上は、前記親機からの信号によって、制御部が自器に接続している照明器具の光出力を制御する集中制御調光端末器であることを特徴とする請求項1記載の照明制御装置。
  7. 集中制御モードにおいて、前記端末器のうち1つ以上は、明るさ検知センサを具備して照明器具の反射光を検知し、前記親機からの信号によって前記検知結果を親機に出力する集中制御センサ端末器であることを特徴とする請求項1記載の照明制御装置。
  8. 前記端末器の動作を設定する設定信号を送信するリモコンを備え、前記端末器は、前記設定信号を受信する受信部を備えて、前記端末器の制御部は前記受信部で受信した設定信号に対応した動作を行うことを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載の照明制御装置。
  9. 前記親機は、前記端末器の動作を設定する設定信号、及び前記端末器の動作状態を示す信号を返信するよう指示する監視信号を前記端末器に出力し、前記端末器の制御部は、前記通信制御部を介して受信した前記設定信号に対応した動作を行い、前記通信制御部を介して受信した前記監視信号に対応した動作状態を示す信号を前記通信制御部を介して前記親機に出力することを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載の照明制御装置。
  10. 集中制御モードにおいて、前記親機からの信号は、従来の集中制御を行うための端末器を制御及び監視する信号と互換性を有することを特徴とする請求項9記載の照明制御装置。
  11. 前記端末器の動作を設定する設定信号を送信するリモコンを備え、前記親機は前記端末器に設定信号を送信し、前記端末器は前記リモコンが送信した設定信 号を受信する受信部を備えて、前記受信部で受信した設定信号または、前記通信制御部を介して受信した前記親器が送信した設定信号に対応した設定内容を制御部に設定され、前記端末器の記憶部は、設定内容をリモコンと親機とのうちいずれが設定を行ったかを記憶していることを特徴とする請求項1記載の照明制御装置。
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