JPH07233360A - ジョイントシート - Google Patents

ジョイントシート

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Publication number
JPH07233360A
JPH07233360A JP2522694A JP2522694A JPH07233360A JP H07233360 A JPH07233360 A JP H07233360A JP 2522694 A JP2522694 A JP 2522694A JP 2522694 A JP2522694 A JP 2522694A JP H07233360 A JPH07233360 A JP H07233360A
Authority
JP
Japan
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weight
rubber
fibers
joint sheet
expanded graphite
Prior art date
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Pending
Application number
JP2522694A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kohiyama
博 小檜山
Satoru Kitahara
原 哲 北
Kazuya Nishimura
村 和 也 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
Original Assignee
Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Nippon Valqua Industries Ltd, Nihon Valqua Kogyo KK filed Critical Nippon Valqua Industries Ltd
Priority to JP2522694A priority Critical patent/JPH07233360A/ja
Publication of JPH07233360A publication Critical patent/JPH07233360A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】非石綿系無機繊維および/または有機繊維から
なる基材繊維、ゴム材、膨張黒鉛、ゴム薬品および膨張
黒鉛以外の充填材を含んでなり、上記膨張黒鉛が、ジョ
イントシート中に1〜50重量%の量で含まれているこ
とを特徴とするジョイントシ―ト。 【効果】このジョイントシートは、耐熱性および耐蒸気
性がバランス良く優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ジョイントシートに関
し、さらに詳しくは、化学工業、自動車、船舶、各種機
器装置などの広範囲な産業分野において利用され、ガス
ケットの基材として好適に用いられる、耐熱性、耐蒸気
性等に優れたジョイントシートに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来ジョイントシートとしては、
石綿製ジョイントシートが広く用いられてきた。この石
綿ジョイントシートは、石綿を基材繊維とし、これに結
合剤としてのNBR、SBR等のゴム、ゴム薬品および
充填剤を混練してジョイントシート形成用組成物を調製
し、この組成物を、熱ロールと冷却ロールとからなる一
対のロール間に挿入して加熱圧延し、ジョイントシート
形成用組成物を熱ロール側に積層させ、次いで熱ロール
に積層されたシート状物を剥離することによって製造さ
れてきた。
【0003】このような石綿ジョイントシートは、基材
繊維としての石綿を60〜80重量%の割合で含んでい
るが、近年に至って石綿資源の枯渇およびそれに伴なう
入手難の問題が生ずるとともに、石綿の人体に対する悪
影響も指摘され、石綿の使用は再検討され始めている。
このため石綿に代わる繊維基材(非石綿系基材繊維)を
用いてジョイントシートを製造しようとする研究が盛ん
に行なわれている。たとえば石綿の代替繊維として、ガ
ラス繊維、カーボン繊維、セラミック繊維などの無機繊
維あるいは芳香族ポリアミド繊維、ポリエチレン繊維な
どの有機繊維を用いることによって、ジョイントシート
を製造しようとする試みがなされている。
【0004】例えば、本願出願人は、特公平4-435
6号公報において、石綿以外の無機繊維および/または
有機繊維からなる基材繊維:10〜80重量%と、ゴム
材:10〜40重量%と、ゴム薬品および充填剤:20
〜80重量%と、120℃以下の融点を有する高級脂肪
酸エステル:0.5〜10重量%とを混練し、得られた
ジョイントシート形成用組成物を熱ロールと冷却ロール
とからなる一対のロール間に挿入して加熱圧延し、熱ロ
ール側にシート状物を積層し、このシート状物を熱ロー
ルから剥離させることを特徴とするジョイントシートの
製造方法を提案している。
【0005】また、特公平4-5053号公報におい
て、芳香族ポリアミド繊維またはフィブリル化した芳香
族ポリアミド繊維あるいはこの両者からなる基材繊維、
ゴム材、ゴム薬品、充填材およびポリオレフィン系重合
体を含んでなることを特徴とするジョイントシートを提
案している。
【0006】これらのジョイントシートは、シール特性
等に優れているが、これらのジョイントシートを、例え
ば、管体内部は高温蒸気と接し、管体外部は乾熱と接す
るような高温蒸気配管用として用いようとすると、耐熱
性、耐蒸気性が必ずしも充分でなく、蒸気中、特に20
0℃程度の高温蒸気と接すると比較的短時間(例:72
時間)に硬化して柔軟性を失い、長時間(例:970時
間)経過すると熱劣化し脆化してしまい、配管締結ボル
トを締め直すとジョイントシートは簡単にひび割れてし
まうとの問題点があった。
【0007】本発明者らは、このような非石綿系ジョイ
ントシートの耐熱性、耐蒸気特性を向上させるべく鋭意
研究したところ、ジョイントシート中に膨張黒鉛が特定
の量で含まれていると、得られるジョイントシートの耐
熱性および耐蒸気性がバランス良く向上することを見出
して、本発明を完成するに至った。
【0008】なお、これらの公報には、充填材としてグ
ラファイト(黒鉛)が挙げられているが、膨張黒鉛につ
いては示唆すらされていない。これは従来、充填材とし
て膨張黒鉛を用いるとジョイントシート製造時の混練操
作が困難となり、膨張黒鉛が均一に分散され、気密性に
優れたジョイントシートは得られないと考えられていた
ためと思われる。
【0009】
【発明の目的】本発明は、上述のように、非石綿系基材
繊維を用いて得られるジョイントシ―トの耐熱性および
耐蒸気性を向上させることを目的としている。
【0010】
【発明の概要】本発明に係るジョイントシートは、非石
綿系無機繊維および/または有機繊維からなる基材繊
維、ゴム材、膨張黒鉛、ゴム薬品および充填材(膨張黒
鉛を除く)を含んでなり、上記膨張黒鉛が、ジョイント
シート中に1〜50重量%の量で含まれていることを特
徴としている。
【0011】本発明の好ましい態様においては、上記ゴ
ム材には、アクリルゴムが含まれていることが望まし
い。また、上記ジョイントシート中には、非石綿系無機
繊維および/または有機繊維からなる基材繊維は、5〜
80重量%、ゴム材は、5〜30重量%、膨張黒鉛は、
1〜50重量%、ゴム薬品は、0.1〜10重量%、充
填材(膨張黒鉛を除く)は、5〜80重量%の量で含ま
れていることが好ましい。
【0012】このようなジョイントシートは、耐熱性お
よび耐蒸気性にバランス良く優れている。
【0013】
【発明の具体的説明】本発明に係るジョイントシート
は、非石綿系無機繊維および/または有機繊維からなる
基材繊維、ゴム材、膨張黒鉛、ゴム薬品および充填材
(膨張黒鉛を除く)を含んでなっているが、以下に各成
分について詳細に説明する。 [基材繊維]基材繊維としては、非石綿系無機繊維と有
機繊維の何れか一方、または非石綿系無機繊維と有機繊
維の両者が用いられる。
【0014】非石綿系無機繊維すなわち石綿以外の無機
繊維としては、ガラス繊維、セラミック繊維、岩綿、鉱
さい綿、溶融石英繊維、化学処理高シリカ繊維、溶融珪
酸アルミナ繊維、アルミナ連続繊維、安定化ジルコニア
繊維、窒化ホウ素繊維、チタン酸カリウム繊維、ウイス
カー、ボロン繊維、炭素繊維、金属繊維等の従来ジョイ
ントシート形成用基材繊維として公知の無機繊維が広く
用いられる。なお、本発明においては無機繊維として、
石綿繊維を少量含有させることができる。
【0015】有機繊維としては、芳香族ポリアミド繊
維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリエ
ステル系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビニ
ルアルコール系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリ尿素
系繊維、ポリウレタン系繊維、ポリフルオロカーボン繊
維、フェノール繊維、セルロース系繊維等の従来ジョイ
ントシート形成用基材繊維として公知の有機繊維が広く
用いられる。このうち、芳香族ポリアミド繊維(商品
名:ケブラー,デュポン社製)ならびにフィブリル化し
た芳香族ポリアミド繊維(商品名:ケブラーパルプ)が
特に好ましい。
【0016】このような基材繊維は、得られるジョイン
トシート中に通常、5〜80重量%、好ましくは10〜
50重量%の量で含まれていることが望ましい。 [ゴム材]ゴム材としては従来公知のものが広く用いら
れるが、本発明においては、下記のようなアクリルゴム
および/またはニトリルゴムを含むことが好ましく、特
に下記のようなアクリルゴムおよびニトリルゴムを併用
することが好ましい。アクリルゴム 本発明で用いられるアクリルゴムとしては、(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルとアクリロニトリルとの共重
合体、あるいは、(メタ)アクリル酸アルキルエステル
とアクリロニトリルと官能基(例:水酸基,カルボキシ
ル基)含有モノマーとの共重合体、あるいは(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルと官能基含有モノマーとの共
重合体などが挙げられる。
【0017】このようなアクリルゴムには、アクリロニ
トリルが通常0〜50重量%、好ましくは3〜30重量
%、さらに好ましくは5〜15重量%の量で共重合され
ていることが望ましい。このアクリルゴム中におけるア
クリロニトリル成分単位の含有量が増大すると、乾熱下
の耐熱性は低下し蒸気雰囲気下の耐熱性は向上する傾向
があり、反対にアクリロニトリル成分単位の含有量が低
下すると乾熱下の耐熱性は向上し蒸気雰囲気下の耐熱性
は低下する傾向があるが、上記のような量でアクリロニ
トリルが共重合されてなるアクリルゴムを用いると、耐
蒸気特性および耐熱性のバランスに優れたジョイントシ
ートが得られる。
【0018】(メタ)アクリル酸アルキルエステルとし
ては、通常該エステル中のアルキル基が炭素数1〜20
程度の鎖状、分岐鎖状あるいは脂環状のものが用いら
れ、このようなアルキルエステルとしては、具体的に
は、例えば、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)ア
クリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル
酸オクチル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)ア
クリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシ
ル、(メタ)アクリル酸オクタデシル、フマル酸ジエチ
ル、メタクリル酸ジエチルなどが挙げられ、これらの内
では、アルキル基が鎖状であり、そのアルキル鎖の炭素
数が1〜10程度の(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルである(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル
酸メチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アク
リル酸オクチルが好ましく用いられる。
【0019】アクリルゴムを製造する際には、上記(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルは、1種または2種以
上組み合わせて用いられる。必要により用いられる官能
基含有モノマーとしては、官能基として例えばカルボキ
シル基、水酸基、ハロゲン基、エポキシ基を有するよう
なモノマーが挙げられ、このような官能基含有モノマー
としては、具体的には、例えば(メタ)アクリル酸、マ
レイン酸等のカルボキシル基含有モノマー;(メタ)ア
クリル酸ヒドロキシメチル、(メタ)アクリル酸1−ヒ
ドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエ
チル、(メタ)アクリル酸1−ヒドロキシプロピル、
(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)
アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、N−メチロールア
クリルアミド等の水酸基含有モノマー;ハロゲン化カル
ボン酸ビニル(モノクロロ酢酸ビニルなど)、2-クロ
ロエチルビニルエーテル、ビニルクロロアセテート、塩
化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、四フッ
化エチレン等のハロゲン基含有モノマー;アリルグリシ
ジルエーテル、アクリル酸グリシジル等のエポキシ基含
有モノマー等が挙げられ、これらの内では水酸基、ハロ
ゲン基、またはカルボキシル基含有モノマーが好まし
く、具体的にはモノクロロ酢酸ビニルのようなハロゲン
化カルボン酸ビニル、ヒドロキシエチルメタアクリレー
トが好ましく用いられる。
【0020】このようなアクリルゴムの例を挙げると、
アクリル酸ブチル80〜90重量%/アクリル酸エチル
0.5〜2重量%/アクリロニトリル5〜20重量%、
アクリル酸エチル90〜98重量%/モノクロロ酢酸ビ
ニル1〜5重量%、アクリル酸ブチル80〜90重量%
/アクリロニトリル5〜20重量%/ヒドロキシエチル
メタアクリレート0.5〜2重量%などが挙げられる。
【0021】なおこのアクリルゴムには、上記共重合用
モノマーすなわち(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル、アクリロニトリルおよびさらに必要により用いられ
る官能基含有モノマーと共に、下記のようなその他のモ
ノマーが共重合されていてもよい。
【0022】その他のモノマーとしては、メチルビニル
ケトン、エチレン、イソブチレン、プロピレン、イソブ
チルビニルエーテル、プロペニルエーテル、イソプレ
ン、ブタジエン、酢酸ビニル、ビニルスルフィド、ビニ
ルピリジン、4−ビニルピリジン、2−ビニルピロー
ル、N−ビニルピロリドン、N−ビニル琥珀酸イミド、
N−ビニルカルバゾール、無水マレイン酸、無水(メ
タ)アクリル酸、スチレン、α-メチルスチレン、p-メ
チルスチレン、メチルビニルケトン、アクリルアミド、
N,N−ジメチルアクリルアミド、メタクリロニトリ
ル、フマロニトリル等が挙げられる。ニトリルゴム ニトリルゴム(NBR)は、アクリロニトリルとブタジ
エンとの共重合体であって、該共重合体中におけるアク
リロニトリルから誘導される構成単位の含有量は、特に
限定されないが、例えば15〜50重量%程度である。
なお、このようなニトリルゴムには、上記共重合成分す
なわちアクリロニトリルとブタジエン以外に、通常ニト
リルゴムに共重合成分として含まれ得るような成分、例
えば(メタ)アクリル酸、2ーメチルー5-ビニルピリジ
ン等の他の成分が共重合されていてもよい。
【0023】このニトリルゴムは、前記アクリルゴムを
併用する場合には、ジョイントシート中に前記アクリル
ゴム100重量部に対して通常2〜50重量部、好まし
くは5〜20重量部の量で含まれていることが望まし
い。
【0024】本発明のジョイントシートには、下記のよ
うなゴム材が含まれていてもよい。ゴム材は、上記の基
材繊維類を結合する役割等を果たしており、スチレンブ
タジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ク
ロロプレンゴム(CR)、ブタジエンゴム(BR)、ブ
チルゴム(IIR)、エチレン―プロピレンゴム(EP
M)、フッ素ゴム(FPM)、シリコ―ンゴム(S
i)、クロロスルフォン化ポリエチレン(CSM)、エ
チレン酢ビゴム(EVA)、塩化ポリエチレン(CP
E)、塩化ブチルゴム(CIR)、エピクロルヒドリン
ゴム(ECO)、ニトリルイソプレンゴム(NIR)、
天然ゴム(NR)などが挙げれる。
【0025】またこれらのゴム材例えばSBRにナフテ
ン系のプロセス油が配合された油展ゴムを用いることも
できる。さらにまた、このような油展ゴムと上記のよう
なゴム材とを組合せて用いることもできる。アクリルゴ
ムおよびニトリルゴム以外のこれらのゴム材の内では、
得られるジョイントシートの耐熱性等の観点から、熱硬
化性のゴム材が好ましい。
【0026】このようなアクリルゴム、ニトリルゴム等
のゴム材は、総量で、ジョイントシート中に、通常5〜
30重量%、好ましくは8〜15重量%の量で含まれて
いることが望ましい。 [膨張黒鉛]膨張黒鉛としては、従来公知のものが用い
られ、このような膨張黒鉛は、黒鉛を硫酸、硝酸等で酸
処理して層間化合物を生成させたのち、この層間化合物
を水洗・乾燥し、次いで熱により黒鉛結晶層間を膨張さ
せて得られるフレーク状粉末である。
【0027】このような膨張黒鉛は、得られるジョイン
トシート中に、1〜50重量%の量で含まれており、好
ましくは2〜30重量%の量で、さらに好ましくは3〜
10重量%の量で含まれていることが望ましい。膨張黒
鉛が、得られるジョイントシート中にこのような量で含
まれていると、長期にわたり安定した寸法安定性と柔軟
性等の特性が保持される。なお、膨張黒鉛含有量が50
重量%以上の量でジョイントシート中に含まれている
と、加工性が低下し、また1重量%未満では、膨張黒鉛
の添加効果が発揮されない。 [ゴム薬品および充填材]ゴム薬品としては、(i) イソ
シアネート系化合物の他、硫黄、酸化亜鉛、酸化マグネ
シウム、金属石鹸、過酸化物、ジニトロソベンゼンなど
の加硫剤、(ii)チアゾール系化合物、ポリアミン系化合
物、スルフェンアミド系化合物、ジチオカルバメート系
化合物(例:ジチオカルバミン酸亜鉛)、アルデヒドア
ミン系化合物、グアニジン系化合物、チオ尿素系化合
物、キサンテート系化合物などの加硫促進剤等が挙げら
れる。これらのゴム薬品は1種または2種以上組み合わ
せて用いてもよい。これらのゴム薬品は、ジョイントシ
ート中に、通常0.1〜10重量%、好ましくは3〜5
重量%の量で含まれていることが望ましい。
【0028】充填材としては、クレー、タルク、硫酸バ
リウム、重炭酸ナトリウム、グラファイト(黒鉛)、硫
酸鉛、トリポリ石、ウォラストナイトなどが挙げられ
る。
【0029】膨張黒鉛を除くこれらの充填材は、1種ま
たは2種以上組み合わせて用いてもよい。該充填材は、
ジョイントシート中に、通常5〜80重量%、好ましく
は10〜50重量%の量で含まれていることが望まし
い。 [ジョイントシートの製造]次に本発明に係るジョイン
トシートの製造方法について説明する。
【0030】トルエン、ゴム揮などのゴム材用溶剤に、
上記のアクリルゴム、ニトリルゴム等のゴム材を溶解さ
せ、これに膨張黒鉛、ゴム薬品および充填材を混入す
る。得られた溶液または分散液に、芳香族ポリアミド繊
維、フィブリル化した芳香族ポリアミド繊維等の有機繊
維および/またはガラス繊維等の無機繊維からなる基材
繊維を配合して均一になるように混練して粘土状のジョ
イントシート形成用組成物を準備する。次いでこの組成
物を熱ロールと冷却ロールとからなる一対のロール間に
挿入して加熱圧延する。この際、熱ロールは120〜1
60℃の温度に、また冷却ロールは30℃以下の温度に
保たれていることが好ましく、このような一対のロール
を含む装置は、シーター装置として公知である。
【0031】上記のようにジョイントシート形成用組成
物を一対のロール間に挿入すると、該組成物は加熱圧延
されて熱ロール側にシート状に積層される。このシート
状の組成物を熱ロールから剥離させると、ジョイントシ
ートが得られる。
【0032】なおゴム材用溶剤は、ジョイントシート形
成用組成物の混練工程、加熱圧延工程でほとんど完全に
蒸散してしまう。なお、ジョイントシート形成用組成物
を一対のロール間に挿入してシート状に圧延する際に、
冷却ロールに該組成物の一部が付着することがある。こ
のような冷却ロールへのジョイントシート形成組成物の
付着防止は、該組成物中に有機帯電防止剤を0.1〜1
0重量%の量で添加することによって高めることができ
る。有機帯電防止剤としては、ラウリルトリメチルアン
モニウムクロリドなどのカチオン性帯電防止剤、アルキ
ル硫酸エステルなどのアニオン性帯電防止剤、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテルなどの非イオン性帯電防止
剤、ベタインなどの両性帯電防止剤、水溶性ポリマー帯
電防止剤あるいはケイ素化合物系帯電防止剤などが用い
られる。
【0033】本発明に係るジョイントシートは上記製法
に限定されず、従来公知の抄紙法にて製造することもで
きる。
【0034】
【発明の効果】本発明に係るジョイントシートは、特定
量の膨張黒鉛を含んでいるため、耐乾熱性および耐高温
蒸気特性にバランスよく優れている。したがってこのジ
ョイントシートは、適度の伸縮追随性を有しており、管
体の熱膨張・収縮等に追随して伸縮し、また管体の熱膨
張・収縮に伴って生じた管体フランジ部の弛緩した締結
具を増締めしてもひび割れることがない。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例により限定されるも
のではない。なお、以下の説明では、充填材というとき
は、通常膨張黒鉛を含まない意味で用いている。 [試験方法] 試料厚さ:1.5mm 1.常態試験 JIS R 3453に準拠して測定した。 2.耐熱老化試験 a)引張強さ 試料を熱処理した後、JIS R 3453に準拠して
測定した。
【0036】b)寸法変化率 試料として、25mm(縦)×150mm(横)×1.5mm
(厚さ)の大きさのものを用いて、熱処理前後の試料の
寸法変化率を、座標測定器[トプコン(株)製]にて測
定した。
【0037】c) 破断距離・破断荷重 試料として、25mm(縦)×150mm(横)×1.5mm
(厚さ)の大きさのものを用いた。
【0038】熱処理後の試料を、図1に示すようなイン
ストロン万能試験機10を使用して10(mm/分)の速
度で圧縮(下方に押し曲げる)して、破断距離(mm)お
よび破断荷重(N)を求めた。なお、試料の柔軟性が大
きいほど破断距離Lは大きくなり、また試料の熱硬化の
度合が大きいほど破断距離は小さくなる。 [インストロン万能試験機]なお、このインストロン万
能試験機10は、所定距離M(60mm)離間して垂直に
立設された上端部が水平な2枚の板状支持脚と、これら
の板状支持脚の上端面に沿って該上端面上にそれぞれ配
置された2本の丸棒5(直径φ:10mm)と、これら丸
棒−丸棒間上方に配置され、所定速度(10mm/分)で
試料1を押す(試料の圧縮)ことにより、前記丸棒5,
5間に掛け渡された試料1を下方4に押し曲げ破断させ
る荷重3とからなっている。
【0039】このインストロン万能試験機を用いた試験
においては、落下体3を試料上に落下させることにより
試料に亀裂が生じた時の距離L(mm)を破断距離とし、
その時の荷重を破断荷重とした。荷重を降下させ変形
(破断)させた状態の試料を点線2で表わしている。 3.耐蒸気特性試験 耐蒸気特性試験に際しては、熱処理装置としてオートク
レーブを使用した。 a)引張強さ、圧縮率、復元率 試料を熱処理した後、JIS R 3453に準拠して測
定した。 b)伸び率 試料として、25mm(縦)×150mm(横)×1.5mm
(厚さ)の大きさのものを用いた。該試料をチャック間
距離100(mm)に設定したインストロン万能試験機
に固定し、該試料を10(mm/分)の速度でその横方
向に引張り、破断するまでの伸び率を測定した。
【0040】試料の柔軟性が大きいほどその伸び率は大
きくなり、硬化するほど伸び率は小さくなっている。
【0041】
【実施例1】以下の組成を有するジョイントシート形成
用組成物を調製した。 アクリルゴム[エチルアクリレート含有量:98重量%,モノクロロ酢酸ビニ ル含有量2重量%,日信化学工業(株)製] ・・・・・・10重量% 膨張黒鉛[商品番号;EXP.P,日本炭素(株)製] ・・・・・・ 3重量% 基材繊維 ・・・・・・33重量% (芳香族ポリアミド繊維 ・・・・・・ 3重量%) (無機質繊維 ・・・・・・30重量%) 充填材(硫酸バリウム,クレー) ・・・・・・52重量% ゴム薬品 ・・・・・・残部[合計を100重量%とする。] 得られた組成物を130℃に保たれた加熱ロールと30
℃以下に保たれた冷却ロールとの間に挿入して加熱圧延
した。このようにすると、該組成物は熱ロール側にシー
ト状に積層された。このシート状物を熱ロールからドク
ターブレードにより剥離してジョイントシートを得た。
【0042】次に得られたジョイントシートの各種特性
を上記のようにして測定した。結果を表1〜表6に示
す。
【0043】
【実施例2】実施例1において、配合材料および配合割
合をそれぞれ下記のように変えた以外は、実施例1と同
様にしてジョイントシートを製造し、実施例1と同様に
各種特性を測定した。
【0044】結果を表1〜表6に示す。 アクリルゴム[エチルアクリレート含有量:98重量%,モノクロロ酢酸ビニ ル含有量2重量%,日信化学工業(株)製] ・・・・・・10重量% 膨張黒鉛[商品番号;EXP.P,日本炭素(株)製] ・・・・・・ 7重量% 基材繊維 ・・・・・・33重量% (芳香族ポリアミド繊維[東レ・デュポン(株)製,商品名:ケブラー,以 下同じ] ・・・・・・ 3重量%) (無機質繊維[セピオライト,水沢化学工業(株)製,商品名:エードプラ ス,以下同じ] ・・・・・・30重量%) 充填材(硫酸バリウム,クレー) ・・・・・・48重量% ゴム薬品 ・・・・・・残部[合計を100重量%とする。]
【0045】
【実施例3】実施例1において、配合材料および配合割
合をそれぞれ下記のように変えた以外は、実施例1と同
様にしてジョイントシートを製造し、実施例1と同様に
各種特性を測定した。
【0046】結果を表1〜表6に示す。 アクリルゴム[エチルアクリレート含有量:98重量%,モノクロロ酢酸ビニ ル含有量2重量%,日信化学工業(株)製] ・・・・・・10重量% 膨張黒鉛[商品番号;EXP.P,日本炭素(株)製] ・・・・・・10重量% 基材繊維 ・・・・・・33重量% (芳香族ポリアミド繊維 ・・・・・・ 3重量%) (無機質繊維 ・・・・・・30重量%) 充填材(硫酸バリウム,クレー) ・・・・・・45重量% ゴム薬品 ・・・・・・残部[合計を100重量%とする。]
【0047】
【実施例4】実施例1において、配合材料および配合割
合をそれぞれ下記のように変えた以外は、実施例1と同
様にしてジョイントシートを製造し、実施例1と同様に
各種特性を測定した。
【0048】結果を表1〜表6に示す。 アクリルゴム[ブチルアクリレート含有量:87重量%,アクリロニトリル含 有量:12重量%,水酸基含有モノマーとしてのヒドロキシエチルメタアクリレ ートの含有量1重量%,日信化学工業(株)製] ・・・・・・13重量% 膨張黒鉛[商品番号;EXP.P,日本炭素(株)製] ・・・・・・ 3重量% 基材繊維 ・・・・・・33重量% (芳香族ポリアミド繊維 ・・・・・・ 3重量%) (無機質繊維 ・・・・・・30重量%) 充填材(硫酸バリウム,クレー) ・・・・・・42重量% ゴム薬品 ・・・・・・残部[合計を100重量%とする。]
【0049】
【実施例5】実施例1において、配合材料および配合割
合をそれぞれ下記のように変えた以外は、実施例1と同
様にしてジョイントシートを製造し、実施例1と同様に
各種特性を測定した。
【0050】結果を表1〜表6に示す。 アクリルゴム[ブチルアクリレート含有量:87重量%,アクリロニトリル含 有量:12重量%,水酸基含有モノマーとしてのヒドロキシエチルメタアクリレ ートの含有量1重量%,日信化学工業(株)製] ・・・・・・13重量% 膨張黒鉛[商品番号;EXP.P,日本炭素(株)製] ・・・・・・ 6重量% 基材繊維 ・・・・・・33重量% (芳香族ポリアミド繊維 ・・・・・・ 3重量%) (無機質繊維 ・・・・・・30重量%) 充填材(硫酸バリウム,クレー) ・・・・・・39重量% ゴム薬品 ・・・・・・残部[合計を100重量%とする。]
【0051】
【実施例6】実施例1において、配合材料および配合割
合をそれぞれ下記のように変えた以外は、実施例1と同
様にしてジョイントシートを製造し、実施例1と同様に
各種特性を測定した。
【0052】結果を表1〜表6に示す。 アクリルゴム[ブチルアクリレート含有量:87重量%,アクリロニトリル含 有量:12重量%,水酸基含有モノマーとしてのヒドロキシエチルメタアクリレ ートの含有量1重量%,日信化学工業(株)製] ・・・・・・13重量% 膨張黒鉛[商品番号;EXP.P,日本炭素(株)製] ・・・・・・10重量% 基材繊維 ・・・・・・33重量% (芳香族ポリアミド繊維 ・・・・・・ 3重量%) (無機質繊維 ・・・・・・30重量%) 充填材(硫酸バリウム,クレー) ・・・・・・35重量% ゴム薬品 ・・・・・・残部[合計を100重量%とする。]
【0053】
【実施例7】実施例1において、配合材料および配合割
合をそれぞれ下記のように変えた以外は、実施例1と同
様にしてジョイントシートを製造し、実施例1と同様に
各種特性を測定した。
【0054】結果を表1〜表6に示す。 アクリルゴム[エチルアクリレート含有量:98重量%,モノクロロ酢酸ビニ ル含有量2重量%,日信化学工業(株)製] ・・・・・・10重量% 膨張黒鉛[商品番号;EXP.P,日本炭素(株)製] ・・・・・・ 7重量% 基材繊維 ・・・・・・35重量% (無機質繊維 ・・・・・・35重量%) 充填材(硫酸バリウム,クレー) ・・・・・・40重量% ゴム薬品 ・・・・・・残部[合計を100重量%とする。]
【0055】
【実施例8】実施例1において、配合材料および配合割
合をそれぞれ下記のように変えた以外は、実施例1と同
様にしてジョイントシートを製造し、実施例1と同様に
各種特性を測定した。
【0056】結果を表1〜表6に示す。 アクリルゴム[エチルアクリレート含有量:98重量%,モノクロロ酢酸ビニ ル含有量2重量%,日信化学工業(株)製] ・・・・・・10重量% 膨張黒鉛[商品番号;EXP.P,日本炭素(株)製] ・・・・・・ 7重量% 基材繊維 ・・・・・・18重量% (芳香族ポリアミド繊維 ・・・・・・18重量%) 充填材(硫酸バリウム,クレー) ・・・・・・55重量% ゴム薬品 ・・・・・・残部[合計を100重量%とする。]
【0057】
【実施例9】実施例1において、配合材料および配合割
合をそれぞれ下記のように変えた以外は、実施例1と同
様にしてジョイントシートを製造し、実施例1と同様に
各種特性を測定した。
【0058】結果を表1〜表6に示す。 アクリルゴム[ブチルアクリレート含有量:87重量%,アクリロニトリル含 有量:12重量%,水酸基含有モノマーとしてのヒドロキシエチルメタアクリレ ートの含有量1重量%,日信化学工業(株)製] ・・・・・・10重量% NBR[アクリロニトリル含有量:33〜35重量%,日本ゼオン(株)製] ・・・・・・ 2重量% 膨張黒鉛[商品番号;EXP.P,日本炭素(株)製] ・・・・・・ 7重量% 基材繊維 ・・・・・・33重量% (芳香族ポリアミド繊維 ・・・・・・ 3重量%) (無機質繊維 ・・・・・・30重量%) 充填材(硫酸バリウム,クレー) ・・・・・・38重量% ゴム薬品 ・・・・・・残部[合計を100重量%とする。]
【0059】
【実施例10】実施例1において、配合材料および配合
割合をそれぞれ下記のように変えた以外は、実施例1と
同様にしてジョイントシートを製造し、実施例1と同様
に各種特性を測定した。
【0060】結果を表1〜表6に示す。 NBR[アクリロニトリル含有量:33〜35重量%,日本ゼオン(株)製] ・・・・・・13重量% 膨張黒鉛[商品番号;EXP.P,日本炭素(株)製] ・・・・・・ 7重量% 基材繊維 ・・・・・・33重量% (芳香族ポリアミド繊維 ・・・・・・ 3重量%) (無機質繊維 ・・・・・・30重量%) 充填材(硫酸バリウム,クレー) ・・・・・・43重量% ゴム薬品 ・・・・・・残部[合計を100重量%とする。]
【0061】
【比較例1】実施例1において、配合材料および配合割
合をそれぞれ下記のように変えた以外は、実施例1と同
様にしてジョイントシートを製造し、実施例1と同様に
各種特性を測定した。
【0062】結果を表1〜表6に示す。 アクリルゴム[エチルアクリレート含有量:98重量%,モノクロロ酢酸ビニ ル含有量2重量%,日信化学工業(株)製] ・・・・・・10重量% 基材繊維 ・・・・・・33重量% (芳香族ポリアミド繊維 ・・・・・・ 3重量%) (無機質繊維 ・・・・・・30重量%) 充填材(硫酸バリウム,クレー) ・・・・・・55重量% ゴム薬品 ・・・・・・残部[合計を100重量%とする。]
【0063】
【比較例2】実施例1において、配合材料および配合割
合をそれぞれ下記のように変えた以外は、実施例1と同
様にしてジョイントシートを製造し、実施例1と同様に
各種特性を測定した。
【0064】結果を表1〜表6に示す。 アクリルゴム[ブチルアクリレート含有量:87重量%,アクリロニトリル含 有量:12重量%,水酸基含有モノマーとしてのヒドロキシエチルメタアクリレ ートの含有量1重量%,日信化学工業(株)製] ・・・・・・13重量% 基材繊維 ・・・・・・33重量% (芳香族ポリアミド繊維 ・・・・・・ 3重量%) (無機質繊維 ・・・・・・30重量%) 充填材(硫酸バリウム,クレー) ・・・・・・50重量% ゴム薬品 ・・・・・・残部[合計を100重量%とする。]
【0065】
【比較例3】実施例1において、配合材料および配合割
合をそれぞれ下記のように変えた以外は、実施例1と同
様にしてジョイントシートを製造し、実施例1と同様に
各種特性を測定した。
【0066】結果を表1〜表6に示す。 アクリルゴム[エチルアクリレート含有量:98重量%,モノクロロ酢酸ビニ ル含有量2重量%,日信化学工業(株)製] ・・・・・・10重量% 膨張黒鉛[商品番号;EXP.P,日本炭素(株)製] ・・・・・・60重量% 基材繊維 ・・・・・・23重量% (芳香族ポリアミド繊維 ・・・・・・ 3重量%) (無機質繊維 ・・・・・・20重量%) 充填材(硫酸バリウム,クレー) ・・・・・・ 5重量% ゴム薬品 ・・・・・・残部[合計を100重量%とする。]
【0067】
【比較例4】実施例1において、配合材料および配合割
合をそれぞれ下記のように変えた以外は、実施例1と同
様にしてジョイントシートを製造し、実施例1と同様に
各種特性を測定した。
【0068】結果を表1〜表6に示す。 NBR[アクリロニトリル含有量:33〜35重量%,日本ゼオン(株)製] ・・・・・・13重量% 基材繊維 ・・・・・・33重量% (芳香族ポリアミド繊維 ・・・・・・ 3重量%) (無機質繊維 ・・・・・・30重量%) 充填材(硫酸バリウム,クレー) ・・・・・・50重量% ゴム薬品 ・・・・・・残部[合計を100重量%とする。]
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】
【表5】
【0074】
【表6】
【0075】上記実施例によれば、本発明に係るジョイ
ントシートは、長期に亘り安定した寸法安定性と、柔軟
性を保持していることがわかる。このような本発明に係
るジョイントシートは、ガスケットの増し締めに対する
追随性(柔軟性)に優れ、また管体の熱膨張による応力
に良好に追随し、亀裂や破断が生じにくい。
【0076】なお、比較例1、比較例2および比較例4
に示すように膨張黒鉛が含まれていないジョイントシー
トでは、柔軟性は低下する傾向が見られる。また、実施
例1と比較例1、比較例2を対比すると、膨張黒鉛が含
まれないジョイントシートでは、長期間経過すると、乾
熱下における寸法変化率も増加(寸法安定性の低下)す
ることがわかる。
【0077】また比較例3ではジョイントシート中にお
ける膨張黒鉛含有量が60重量%となっているが、この
ように50重量%を超えると、加工性は低下し、絶対強
度が著しく低下してしまうことがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、インストロン万能試験機を用いた試料
の破断距離および破断荷重の測定方法の説明図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非石綿系無機繊維および/または有機繊維
    からなる基材繊維、ゴム材、膨張黒鉛、ゴム薬品および
    膨張黒鉛以外の充填材を含んでなり、 上記膨張黒鉛が、ジョイントシート中に1〜50重量%
    の量で含まれていることを特徴とするジョイントシー
    ト。
  2. 【請求項2】前記ゴム材が、アクリルゴムを含むことを
    特徴とする請求項1に記載のジョイントシート。
  3. 【請求項3】上記非石綿系無機繊維および/または有機
    繊維からなる基材繊維、ゴム材、膨張黒鉛、ゴム薬品お
    よび膨張黒鉛以外の充填材がジョイントシート中に、そ
    れぞれ下記の量で含まれていることを特徴とする請求項
    1または2に記載のジョイントシート: 非石綿系無機繊維および/または有機繊維からなる基材繊維 :5〜80重量%、 ゴム材 :5〜30重量%、 膨張黒鉛 :1〜50重量%、 ゴム薬品 :0.1〜10重量%、 膨張黒鉛以外の充填材 :5〜80重量%。
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