JP2001172611A - ジョイントシート - Google Patents
ジョイントシートInfo
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- fibers
- joint sheet
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- Gasket Seals (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Sealing Material Composition (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
軟性をもったジョイントシートを提供する。 【解決手段】 石綿を除く基材繊維、ゴム、充填材およ
びゴム薬品等からなる組成物で構成される混練材料を熱
ロールと冷ロール間に投入して熱ロール側に積層して得
られるジョイントシートであって、前記ジョイントシー
トの中にポリテトラフルオロエチレン樹脂繊維が含まれ
ている構成とする。
Description
ト、各種工業用機械装置、自動車、家電など広範囲な分
野で使用されるガスケットの基材として好適なジョイン
トシートの改良に関する。
材繊維・充填材・ゴム薬品に、溶剤に膨潤させたゴム
(あるいは粉末ゴムまたはラテックスに溶剤を加えたも
の)をヘンシェルミキサー等で十分混練し、ジョイント
シート形成用組成物(以下、混練材料と略する)を調製
し、次いで、この混練材料を熱ロール(約150℃)と
冷ロール(約20℃)とからなる一対のロール(カレン
ダーロール)間に投入し、熱ロール側に積層させながら
溶剤の蒸発・加硫を行い、所定の厚さに積層したシート
を熱ロールから剥離することによって製造されている。
製品によっては、加硫を進めるために得られたシート状
物をさらにオートクレーブ等で二次加硫を行う場合もあ
る。なお、構成材料には用途に応じて、上記のもののほ
か軟化剤・可塑剤・水膨潤剤・油膨潤剤が少量添加さ
れ、また保管、識別の点から顔料が配合されることもあ
る。
石綿ジョイントシートが汎用され、石綿繊維の独特の形
状や、優れた耐熱性を利用して、水、油、空気、水蒸気
などの配管や機器用のガスケットとして打抜き加工され
使用されている。この石綿ジョイントシートは、無機物
でありながら非常に柔軟で高度にフィブリル化している
石綿を60〜85重量%程度含んでおり、ジョイントシ
ート中に石綿繊維が十分に分散し絡み合った状態となっ
ているため、引張強さが大きく、なおかつ柔軟で、加熱
後も石綿同士の絡み合いによって柔軟性を維持できるた
め、長期にわたり安定的にシール性を保持する特性を有
している。
枯渇が心配されること等から、最近では石綿を全く使用
せず、石綿以外の無機繊維と有機繊維の両方またはいず
れか一方を使用したジョイントシート(アスベストフリ
ージョイントシートまたはノンアスベストジョイントシ
ートと呼ばれる、以下NAジョイントシートと略する)
が使用されるようになっている。
ートは、使用する基材繊維が石綿以外の無機繊維や有機
繊維であり、石綿繊維と比較して繊維径が太く剛直であ
るために繊維の絡みが十分でなく、添加量を石綿のよう
に60〜80重量%まで添加すると、カレンダーロール
を用いて混練材料を熱ロール側に積層させているとき
に、混練材料が冷ロール面に付着するいわゆるトラレ現
象が発生するため、充填材の添加比率が大きくなってい
る。それがため、ジョイントシートが高温にさらされて
ゴム等が劣化すると、ジョイントシートの強度や柔軟性
が、極端に低下し漏れが発生したり、また漏れが発生し
た場合に増し締めを行うとシートが割れるなどの問題が
生じる。
になされたものであって、NAジョイントシートの製造
工程で混練材料が冷ロール面に付着するトラレ現象が発
生せず、高温雰囲気で使用しても硬化や漏れが発生しに
くく、たとえ漏れが発生しても増し締めが可能な柔軟性
を有する耐熱性の高いジョイントシートおよびその製造
方法を提供することにある。
め、請求項1の発明は、石綿を除く基材繊維、ゴム、充
填材およびゴム薬品等からなる組成物で構成される混練
材料を熱ロールと冷ロール間に投入して熱ロール側にシ
ート状物を積層して得られるジョイントシートであっ
て、前記ジョイントシートの中にポリテトラフルオロエ
チレン樹脂繊維が含まれていることを要旨としている。
において、ポリテトラフルオロエチレン樹脂繊維の含有
量が全組成物量に対し1〜50重量%であることを要旨
としている。
製造方法は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂と充填材
の混合物を剪断力を加えることでポリテトラフルオロエ
チレン樹脂を繊維化させる工程と、前記工程で得られた
ポリテトラフルオロエチレン樹脂繊維、石綿を除く基材
繊維、ゴム、充填材、薬品等からなる組成物で構成され
る混練材料を熱ロールと冷ロール間に投入して熱ロール
側にシート状物を積層する工程とからなることを要旨と
している。
ョイントシートの性能を向上させるための基材繊維につ
いて検討したところ、無機繊維は耐熱性は良いが、石綿
に比べ繊維径が太くて剛直で繊維の絡みが十分でないた
めに、基材繊維量を多くすると、カレンダーロールを用
いて混練材料を熱ロール側に積層させる工程で、混練材
料が冷ロール面に付着するいわゆるトラレ現象が発生
し、製造できないことが認められている。
太くて、剛直で繊維の絡みがないために製造性が悪く、
石綿と似た形状のフィブリル化した繊維は製造性は良好
であるが、耐熱・耐蒸気性が低いという問題を有するこ
とも明らかにされている。
テトラフルオロエチレン(以下、PTFEという)樹脂
を繊維化してから添加すると、繊維径が細くて柔軟で繊
維の絡みも出るために混練材料のグリーン強度が高くな
り、さらにPTFEの非粘着性も影響してトラレ現象も
ほとんど発生されず、製造されたシートは、緻密でシー
ル性が良好で、繊維量が増えるので柔軟性も向上するこ
とが確認されている。さらに、PTFEは300℃まで
耐熱性があるので、高温雰囲気で使用しても柔軟性を確
保できることも判明されている。
綿を除く基材繊維、ゴム、充填材およびゴム薬品等から
なる組成物を溶剤とともに混練して得た混練材料を、熱
ロールと冷ロールからなる一対のロール間に投入し、熱
ロール側へ所定厚さまで積層させた後、熱ロールから剥
離して製造するジョイントシートにおいて、組成物中に
PTFE繊維が1〜50重量%、好ましくは5〜45重
量%含有されているものである。
テトラフルオロエチレンの単独重合体にとどまらず、溶
融流動性を付与するに至らない程度の少量の他の共単量
体を共重合せしめて変性させたものも含まれる。かかる
共単量体としては、ヘキサフルオロプロピレン、パーフ
ルオロアルキルビニルエーテル、パーフルオロアルコキ
シアルキルビニルエーテル、トリフルオロエチレン、パ
ーフルオロアルキルエチレンなどが例示される。
は、PTFE樹脂をミキサー等で高速回転させ剪断力を
かけて繊維化させる方法が挙げられ、かかるミキサーと
してはヘンシェルミキサー、スピードミキサー、スパイ
ラルミキサー、プラネタリーミキサー、MTIミキサ
ー、マルチミックスミキサー、ターブュレントミキサ
ー、ギロミキサー、アイリッヒミキサー等がある。また
これらの方法以外にも剪断力をかけてPTFE樹脂を繊
維化させたものを使用できることは言うまでもない。
除く基材繊維としては、芳香族ポリアミド繊維、ポリア
ミド系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊
維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビニルアルコー
ル系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリ尿素系繊維、ポ
リウレタン系繊維、ポリフルオロカーボン系繊維、フェ
ノール系繊維、セルロース系繊維等の有機繊維や、ロッ
クウール、カーボン繊維、ガラス繊維、セピオライト、
セラミック繊維、溶融石英繊維、化学処理高シリカ繊
維、溶融珪酸アルミナ繊維、アルミナ連続繊維、安定化
ジルコニア繊維、窒化ホウ素繊維、チタン酸アルカリ繊
維、ウィスカー、ボロン繊維、金属繊維等の無機繊維を
用いることができる。
ゴム材としては、アクリロニトリルブタジエンゴム、水
素化アクリロニトリルブタジエンゴム、アクリルゴム、
エチレンプロピレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ク
ロロプレンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、フッ素
ゴム、シリコーンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレ
ン、エチレン酢ビゴム、塩化ポリエチレン、塩化ブチル
ゴム、エピクロルヒドリンゴム、ニトリルイソプレンゴ
ム、天然ゴム、イソプレンゴム等を用いることができ
る。
品としては、硫黄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、過酸
化物、ジニトロソベンゼン等の加硫剤、ポリアミン系化
合物、アルデヒドアミン系化合物、チウラム系化合物、
ジチオカルバミン酸塩系化合物、スルフェンアミド系化
合物、チアゾール系化合物、グアニジン系化合物、チオ
ウレア系化合物、キサントゲン系酸塩系化合物等の加硫
促進剤や、老化防止剤、スコーチ防止剤、可塑剤、着色
剤等従来ジョイントシート形成用ゴム薬品として公知の
ものが広く用いられる。
としては、カオリンクレー、タルク、硫酸バリウム、重
炭酸ナトリウム、マイカ、グラファイト、セリサイト、
ウォラストナイト、ホワイトカーボン、焼成クレー、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ガラスビーズ
等が挙げられる。
明する。 実施例1 ヘンシェルミキサー中に乳化重合法により製造したPT
FEファインパウダー(旭硝子社製CD−1)と、下記
の表1の実施例1に示す充填材を入れ、高速回転で10
分間攪拌しPTFEを十分に繊維化させる。その後、ミ
キサー内にその他の基材繊維、粉末ゴム、溶剤を入れ、
低速回転で80分間混練し、混練材料を調製した。そし
て、得られた混練材料を150℃に加熱された熱ロール
と、20℃に保たれた冷ロール間に投入し、熱ロール側
に積層しながら加圧加硫成形して、厚さ1.5mmのN
Aジョイントシートを得た。
様の方法にて厚さ1.5mmのNAジョイントシートを
製造した。
様の方法にて厚さ1.5mmのNAジョイントシートを
製造した。
内に入れ、低速回転で80分間混練し、混練材料を調製
し、実施例1と同様に製板を行い、厚さ1.5mmのN
Aジョイントシートを製造した。
中に投入し、低速回転で80分間混練して混練材料を調
製し、その後は実施例と同様の方法にて厚さ1.5mm
のNAジョイントシートを得た。
トを常態および10K飽和蒸気中に500時間暴露した
後の引張強さと柔軟性を表2に示す。測定の結果、実施
例1〜4は比較例1に比べていずれも引張強さと柔軟性
が良好であることが判る。
ば、ジョイントシート中に繊維化したPTFEを用いる
ことによって、高温雰囲気で使用しても適度な引張強さ
と柔軟性をもったジョイントシートを得ることができ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 石綿を除く基材繊維、ゴム、充填材およ
びゴム薬品等からなる組成物で構成される混練材料を熱
ロールと冷ロール間に投入して熱ロール側にシート状物
を積層して得られるジョイントシートであって、前記ジ
ョイントシートの中にポリテトラフルオロエチレン樹脂
繊維が含まれていることを特徴とするジョイントシー
ト。 - 【請求項2】 ポリテトラフルオロエチレン樹脂繊維の
含有量が全組成物量に対し1〜50重量%とされている
請求項1に記載のジョイントシート。 - 【請求項3】 ポリテトラフルオロエチレン樹脂と充填
材の混合物を剪断力を加えることでポリテトラフルオロ
エチレン樹脂を繊維化させる工程と、前記工程で得られ
たポリテトラフルオロエチレン樹脂繊維、石綿を除く基
材繊維、ゴム、充填材、薬品等からなる組成物で構成さ
れる混練材料を熱ロールと冷ロール間に投入して熱ロー
ル側にシート状物を積層する工程とからなることを特徴
とするジョイントシートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36070999A JP2001172611A (ja) | 1999-12-20 | 1999-12-20 | ジョイントシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36070999A JP2001172611A (ja) | 1999-12-20 | 1999-12-20 | ジョイントシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001172611A true JP2001172611A (ja) | 2001-06-26 |
Family
ID=18470584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36070999A Pending JP2001172611A (ja) | 1999-12-20 | 1999-12-20 | ジョイントシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001172611A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1619427A1 (en) | 2004-07-20 | 2006-01-25 | Nichias Corporation | Gasket sheet and method for manufacturing same |
JP2007239901A (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-20 | Nichias Corp | シート状ガスケットの製造方法 |
EP1681329A3 (en) * | 2005-01-12 | 2008-02-20 | Nichias Co., Ltd. | Non-asbestos gaskets sheet |
WO2016104384A1 (ja) * | 2014-12-26 | 2016-06-30 | 株式会社 潤工社 | ゴム又は熱可塑性エラストマー組成物及び当該組成物からなる成形体 |
-
1999
- 1999-12-20 JP JP36070999A patent/JP2001172611A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2016104384A1 (ja) * | 2014-12-26 | 2016-06-30 | 株式会社 潤工社 | ゴム又は熱可塑性エラストマー組成物及び当該組成物からなる成形体 |
JP2016124940A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 株式会社潤工社 | ゴム又は熱可塑性エラストマー組成物及び当該組成物からなる成形体 |
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