JP2906078B2 - ジョイントシートガスケットの製造方法 - Google Patents
ジョイントシートガスケットの製造方法Info
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- sheet gasket
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は例えば自動車、船舶、各種機器装置等のガス
ケットとして用いられるジョイントシートガスケットの
製造方法に関する。
ケットとして用いられるジョイントシートガスケットの
製造方法に関する。
（従来の技術） 従来、この種のジョイントシートガスケットとして
は、アスベスト製のジョイントシートガスケットが広く
用いられていたが、人体への影響等を考慮してその代替
品が多数提案されており例えば、特開昭62-129377号公
報に示されるようにアスベスト以外の無機繊維または有
機繊維あるいはこれら両者からなる基材繊維、ゴム材、
ゴム薬品および充填材からなるジョイントシートガスケ
ットが知られている。かかるジョイントシートガスケッ
トはアスベスト以外の無機繊維または有機繊維あるいは
これら両者からなる基材繊維、ゴム材、ゴム薬品、充填
材および溶媒からなるジョイントシートガスケット形成
用組成物をカレンダーロールで加熱圧延してシート材に
形成し、得られたシート材を加硫した後、所望のガスケ
ット形状に打ち抜くことにより製造されている。
は、アスベスト製のジョイントシートガスケットが広く
用いられていたが、人体への影響等を考慮してその代替
品が多数提案されており例えば、特開昭62-129377号公
報に示されるようにアスベスト以外の無機繊維または有
機繊維あるいはこれら両者からなる基材繊維、ゴム材、
ゴム薬品および充填材からなるジョイントシートガスケ
ットが知られている。かかるジョイントシートガスケッ
トはアスベスト以外の無機繊維または有機繊維あるいは
これら両者からなる基材繊維、ゴム材、ゴム薬品、充填
材および溶媒からなるジョイントシートガスケット形成
用組成物をカレンダーロールで加熱圧延してシート材に
形成し、得られたシート材を加硫した後、所望のガスケ
ット形状に打ち抜くことにより製造されている。
（発明が解決しようとする課題） しかしながら、前記従来法により得られるアスベスト
代替ジョイントシートガスケットはアスベスト製のジョ
イントシートガスケットに比べ応力緩和率が大きく、ト
ルクダウンの現象を誘発する可能性が有る。
代替ジョイントシートガスケットはアスベスト製のジョ
イントシートガスケットに比べ応力緩和率が大きく、ト
ルクダウンの現象を誘発する可能性が有る。
本発明は前記従来法の不都合を有しないアスベスト代
替ジョイントシートガスケットの製造方法を提供するこ
とを目的とする。
替ジョイントシートガスケットの製造方法を提供するこ
とを目的とする。
（課題を解決するための手段） 本発明のジョイントシートガスケットの製造方法は、
アスベスト以外の無機繊維または有機繊維あるいはこれ
ら両者からなる基材繊維、ゴム材、ゴム薬品、充填材お
よび溶媒からなるジョイントシートガスケット形成用組
成物をカレンダーロールで加熱圧延してシート材に形成
し、得られたシート材を所望のガスケット形状に打ち抜
き、この打ち抜かれたものを、その内部の気泡が脱泡し
得る圧力でプレス圧縮することを特徴とする。
アスベスト以外の無機繊維または有機繊維あるいはこれ
ら両者からなる基材繊維、ゴム材、ゴム薬品、充填材お
よび溶媒からなるジョイントシートガスケット形成用組
成物をカレンダーロールで加熱圧延してシート材に形成
し、得られたシート材を所望のガスケット形状に打ち抜
き、この打ち抜かれたものを、その内部の気泡が脱泡し
得る圧力でプレス圧縮することを特徴とする。
以下、本発明につき具体的に説明する。
本発明で使用するアスベスト以外の無機繊維としては
例えばガラス繊維、ロックウール、各種セラミック繊
維、炭素繊維、金属繊維等、アスベスト代替ジョイント
シートの基材繊維として用いられている公知の無機繊維
が広く用いられる。
例えばガラス繊維、ロックウール、各種セラミック繊
維、炭素繊維、金属繊維等、アスベスト代替ジョイント
シートの基材繊維として用いられている公知の無機繊維
が広く用いられる。
また、有機繊維としては芳香族ポリアミド繊維、フィ
ブリル化芳香族ポリアミド繊維、ポリアミド繊維、ポリ
オレフィン繊維等、これもアスベスト代替ジョイントシ
ートの基材繊維として用いられている公知の有機繊維が
広く用いられる。
ブリル化芳香族ポリアミド繊維、ポリアミド繊維、ポリ
オレフィン繊維等、これもアスベスト代替ジョイントシ
ートの基材繊維として用いられている公知の有機繊維が
広く用いられる。
これらの無機繊維、有機繊維は夫々単独であるいは混
合して用いてもよい。混合して用いる場合の配合比は一
般的には重量比で無機繊維と有機繊維を1:1〜4:1程度と
する。
合して用いてもよい。混合して用いる場合の配合比は一
般的には重量比で無機繊維と有機繊維を1:1〜4:1程度と
する。
また、基材繊維はジョイントシートガスケット形成用
組成物中に10〜60重量％程度配合する。
組成物中に10〜60重量％程度配合する。
ゴム材としては、ニトリルゴム（NBR）、スチレンブ
タジエンゴム（SBR）、イソプレンゴム（IR）、クロロ
プレンゴム（CR）、エチレン−プロピレンゴム（EP
M）、フッ素ゴム（FPM）、シリコーンゴム（SI）等が用
いられジョイントシートガスケット形成用組成物中に10
〜30重量％程度配合する。
タジエンゴム（SBR）、イソプレンゴム（IR）、クロロ
プレンゴム（CR）、エチレン−プロピレンゴム（EP
M）、フッ素ゴム（FPM）、シリコーンゴム（SI）等が用
いられジョイントシートガスケット形成用組成物中に10
〜30重量％程度配合する。
ゴム薬品としては、硫黄、酸化亜鉛、酸化マグネシウ
ム等の加硫剤、チアゾール系化合物、ポリアミン系化合
物、スルフェンアミド系化合物、グアニジン系化合物等
の加硫促進剤等が用いられジョイントシートガスケット
形成用組成物中に0.5〜10重量％程度配合する。
ム等の加硫剤、チアゾール系化合物、ポリアミン系化合
物、スルフェンアミド系化合物、グアニジン系化合物等
の加硫促進剤等が用いられジョイントシートガスケット
形成用組成物中に0.5〜10重量％程度配合する。
充填材としてはクレー、タルク、硫酸バリウム、重炭
酸ナトリウム、グラファイト、炭酸カルシウム、カーボ
ンブラック、けいそう土、マイカ、硫酸アルミナ、アル
ミナ水和物、炭酸マグネシウム等が用いられジョイント
シートガスケット形成用組成物中に10〜70重量％程度配
合する。
酸ナトリウム、グラファイト、炭酸カルシウム、カーボ
ンブラック、けいそう土、マイカ、硫酸アルミナ、アル
ミナ水和物、炭酸マグネシウム等が用いられジョイント
シートガスケット形成用組成物中に10〜70重量％程度配
合する。
溶媒としてはトルエン等が用いられる。
尚、かかる溶媒はカレンダーロールでの加熱圧延時に
ほとんど消失する。
ほとんど消失する。
カレンダーロールでの加熱圧延は、温度120〜150℃、
ロール圧20〜30bar程度とし、その後のプレス圧縮の条
件は1.40〜1.80ton/cm2程度とする。
ロール圧20〜30bar程度とし、その後のプレス圧縮の条
件は1.40〜1.80ton/cm2程度とする。
（作用） カレンダーロールで加熱圧延されたジョイントシート
ガスケット形成用組成物は未加硫のシート材の状態でガ
スケット形状に打ち抜かれ、さらにプレス圧縮され、シ
ート材中の気泡が脱泡されてかさ比重が上り緻密化さ
れ、応力緩和率が小さいガスケット製品が得られる。
ガスケット形成用組成物は未加硫のシート材の状態でガ
スケット形状に打ち抜かれ、さらにプレス圧縮され、シ
ート材中の気泡が脱泡されてかさ比重が上り緻密化さ
れ、応力緩和率が小さいガスケット製品が得られる。
（実施例） 次に、本発明の具体的実施例について比較例と共に説
明する。
明する。
実施例１ まず、下記配合量のジョイントシートガスケット形成
用組成物を用意する。
用組成物を用意する。
ジョイントシートガスケット形成用組成物 フィブリル化した芳 香族ポリアミド繊維 22重量部 加工鉱物繊維 10重量部 NBR 19重量部 ゴム薬品 ２重量部 充填剤 47重量部 トルエン 上記混合物1Kgに対して0.5l 次に、前記組成物を120〜150℃に加熱された熱ロール
と30〜50℃に保たれた冷却ロールから成るカレンダーロ
ール間に挿入し続け、0.3〜1.5mmの厚みのシート材を得
た。この間のロールによるプレス圧は20〜30bar程度に
保った。ついで得られたシート材をロールから剥離し、
各形状に打抜いたガスケットを油圧プレスで面圧1.40〜
1.80ton/cm2の下で圧縮した。
と30〜50℃に保たれた冷却ロールから成るカレンダーロ
ール間に挿入し続け、0.3〜1.5mmの厚みのシート材を得
た。この間のロールによるプレス圧は20〜30bar程度に
保った。ついで得られたシート材をロールから剥離し、
各形状に打抜いたガスケットを油圧プレスで面圧1.40〜
1.80ton/cm2の下で圧縮した。
比較例 前記実施例１の油圧プレスによる圧縮工程を省略した
こと以外は前記実施例と同様にしてジョイントシートガ
スケットを製造した。
こと以外は前記実施例と同様にしてジョイントシートガ
スケットを製造した。
このようにして得られた実施例１のジョイントシート
ガスケットと、比較例１のジョイントシートガスケット
の応力緩和率について試験したところ添付の図面に記載
の特性線図が得られた。
ガスケットと、比較例１のジョイントシートガスケット
の応力緩和率について試験したところ添付の図面に記載
の特性線図が得られた。
図面から明らかなように、実施例のジョイントシート
ガスケットは比較例のものに比して応力緩和率が著しく
向上していることが確認された。
ガスケットは比較例のものに比して応力緩和率が著しく
向上していることが確認された。
尚、応力緩和率はJIS R 3453に示される応力緩和実験
装置を用いて、温度としては100〜200℃、圧力としては
30〜1500kg/cm2の範囲で試験を行った。
装置を用いて、温度としては100〜200℃、圧力としては
30〜1500kg/cm2の範囲で試験を行った。
また、更に下記の諸特性につき試験したところ、下記
の結果が得られた。
の結果が得られた。
（効果） このように本発明のジョイントシートガスケットの製
造方法によれば、極めて応力緩和率が向上した優れたア
スベスト代替ジョイントシートガスケットを製造できる
効果を有する。
造方法によれば、極めて応力緩和率が向上した優れたア
スベスト代替ジョイントシートガスケットを製造できる
効果を有する。
図面はジョイントシートガスケットの応力緩和率に関す
る特性線図である。
る特性線図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 健 東京都港区西新橋２丁目33番８号 日本 リークレス工業株式会社内 (72)発明者 茂田 文哉 東京都港区西新橋２丁目33番８号 日本 リークレス工業株式会社内 (72)発明者 中野 博之 東京都港区西新橋２丁目33番８号 日本 リークレス工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−103132（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−180981（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) C09K 3/10 F16J 15/10
Claims (1)
- 【請求項１】アスベスト以外の無機繊維または有機繊維
あるいはこれら両者からなる基材繊維、ゴム材、ゴム薬
品、充填材および溶媒からなるジョイントシートガスケ
ット形成用組成物をカレンダーロールで加熱圧延してシ
ート材に形成し、得られたシート材を所望のガスケット
形状に打ち抜き、この打ち抜かれたものを、その内部の
気泡が脱泡し得る圧力でプレス圧縮することを特徴とす
るジョイントシートガスケットの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15967090A JP2906078B2 (ja) | 1990-06-20 | 1990-06-20 | ジョイントシートガスケットの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15967090A JP2906078B2 (ja) | 1990-06-20 | 1990-06-20 | ジョイントシートガスケットの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0450282A JPH0450282A (ja) | 1992-02-19 |
| JP2906078B2 true JP2906078B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=15698770
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15967090A Expired - Fee Related JP2906078B2 (ja) | 1990-06-20 | 1990-06-20 | ジョイントシートガスケットの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2906078B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3208009B2 (ja) * | 1994-06-17 | 2001-09-10 | 本田技研工業株式会社 | 再生ジョイントシートの製造方法および再生ジョイントシート |
| JP4746879B2 (ja) * | 2005-01-12 | 2011-08-10 | ニチアス株式会社 | 非石綿系シート状ガスケット |
-
1990
- 1990-06-20 JP JP15967090A patent/JP2906078B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0450282A (ja) | 1992-02-19 |
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Legal Events
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