JPH07232755A - 容 器 - Google Patents

容 器

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JPH07232755A
JPH07232755A JP6300114A JP30011494A JPH07232755A JP H07232755 A JPH07232755 A JP H07232755A JP 6300114 A JP6300114 A JP 6300114A JP 30011494 A JP30011494 A JP 30011494A JP H07232755 A JPH07232755 A JP H07232755A
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JP
Japan
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container
lid
hinge
piece
length
Prior art date
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Withdrawn
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JP6300114A
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English (en)
Inventor
Shinji Iizuka
伸二 飯塚
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器の強度を向上させることができるととも
に、容器の集積及び搬送の取り扱いを容易にできるよう
にすること。 【構成】 容器本体11と、蓋体12とが、ヒンジ13
を介して一体成形された容器10において、ヒンジは、
両端の折れ線20、21を介して容器本体の一側板15
aの開口端部18及び蓋体12の一側片17aの開口端
部19にそれぞれ連接され、更に、ヒンジの長さL1
蓋体の一側片の長さL2 に略等しく形成され、閉蓋状態
で折れ線が折り曲げられ、ヒンジが容器本体の一側板及
び蓋体の一側片間に収容されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、合成樹脂シートにて
容器本体の全部または一部と蓋体とが一体に成形される
容器に関する。
【0002】
【従来の技術】容器本体と蓋体とを、合成樹脂シートに
よってヒンジを介し一体に成形した容器として、例え
ば、実公平1-26568 号公報に記載のものがある。この容
器では、ヒンジの1箇所に折り曲げ可能な回転支軸が形
成され、閉蓋時に、蓋体が上記回転支軸を中心に回転し
て、容器本体の上部開口を覆うように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報記
載の容器では、閉蓋時にヒンジの回転支軸が容器の外方
へ突出してしまうので、この突出した回転支軸が隣接し
た容器に接触し、この隣接容器に集中荷重を作用させる
ことになる。この結果、隣接容器に側面等を傷つけ、側
面に印刷が施されている場合には、この印刷面を損なう
虞れがある。
【0004】また、回転支軸が突出していると、蓋体
が、この蓋体の天板に沿う方向の力(水平力)によって
容器本体に対し同方向に移動し、容器本体に対し適正な
位置からずれてしまって、特に容器本体を多数積み上げ
たときには、容器の山が崩れてしまう虞れがある。
【0005】この発明は、上述の事情を考慮してなされ
たものであり、容器の強度を向上させることができると
ともに、容器の集積及び搬送の取り扱いを容易にできる
容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、底板から側
板が立設されて構成された容器本体と、天板から側片が
立設されて構成された蓋体とが、ヒンジを介して一体成
形された容器において、上記ヒンジは、両端の回転支軸
を介して上記容器本体の側板の端部及び上記蓋体の側片
の端部にそれぞれ連接され、更に、この蓋体の側片の長
さが上記ヒンジの長さ以上に形成され、閉蓋状態で上記
回転支軸が折り曲げられて、上記ヒンジが上記容器本体
の上記側板及び上記蓋体の上記側片間に配設されたもの
である。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のヒンジの長さが、蓋体の側片の長さと略等しく形成さ
れたものである。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の容器本体の側板に胴枠が貼着されたものであ
る。
【0009】請求項4に記載の発明は、底板から側板が
立設されて成り、上記側板の端部にて開口端部を形成す
る容器本体と、外側片及び内側片が連接されて口枠開口
部が形成され、上記容器本体の上記開口端部に被着可能
な口枠と、天板から側片が立設されてなり、上記口枠開
口部を覆う蓋体と、この蓋体の上記側片と上記口枠の上
記外側片とを一体または一体的に連接し、上記蓋体側及
び上記口枠側に回転支軸が形成されたヒンジとを有し、
上記蓋体の上記側片の長さが、上記ヒンジの長さと上記
口枠の上記外側片の長さとの和以上に設定されるととも
に、上記蓋体による上記口枠開口部の閉蓋状態で、上記
ヒンジ、が上記蓋体の側片と上記容器本体の上記側板と
の間に配設されたものである。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の蓋体の上記側片の長さが、ヒンジの長さと口枠の外側
片の長さとの和に略等しく設定されたものである。
【0011】
【作用】従って、請求項1に記載の容器によれば、次の
及びの作用を奏する。 閉蓋時にヒンジの両回転支軸が折り曲げられ、容器本
体の側板と蓋体の側片との間に上記ヒンジが配設された
ので、ヒンジが蓋体内に収容されて容器の外方へ突出し
ない。このため、この容器を集積あるいは搬送する際
に、隣接する容器同士は蓋体の側片により面接触するの
で、容器の側面が隣接容器によって傷つけられたり、側
面に印刷された印刷面が損なわれることがない。この結
果、容器の集積及び搬送の取り扱いを容易にできる。
【0012】更に、上述のように、閉蓋時にヒンジが
容器本体の側板と蓋体の側片との間に配設されたので、
閉蓋時に蓋体の天板に平行な力が作用しても、蓋体の側
片と容器本体の側板とが面接触するので、この方向の力
に対して容器の強度を向上させることができる。
【0013】請求項2に記載の容器によれば、次のの
作用を奏する。 ヒンジの長さが蓋体の側片の長さと略等しく構成され
たので、閉蓋時に容器本体の側板の端部が蓋体の天板の
内面に直接接触する。このため、この天板に対し垂直方
向の力が蓋体に作用してもこの力を容器本体の複数枚の
側板で支持することができ、容器の強度をより一層向上
させることができる。
【0014】請求項3に記載の容器によれば、次のの
作用を奏する。 容器本体の側板に胴枠が貼着されたので、この側板の
強度が補強される。このため、容器全体としての強度を
より一層向上させることができる。
【0015】請求項4に記載の容器によれば、次の〜
の作用を奏する。 閉蓋時にヒンジの両回転支軸が折り曲げられ、容器本
体の側板と蓋体の側片との間に上記ヒンジが配設された
ので、ヒンジが蓋体内に収容されて容器の外方へ突出し
ない。このため、この容器を集積あるいは搬送する際
に、隣接する容器同士は蓋体の側板により面接触するの
で、容器の側面が隣接容器によって傷つけられたり、側
面に印刷された印刷面が損なわれることがない。この結
果、容器の集積及び搬送の取り扱いを容易にできる。
【0016】また、開閉時にヒンジが容器本体の側板
と蓋体の側片との間に配設されたので、閉蓋時に蓋体の
天面に平行な力が作用しても、蓋体の側片と容器本体の
側片及び口枠の外側片とが面接触するので、この方向の
力に対して容器の強度を向上させることができる。
【0017】更に、口枠、ヒンジ及び蓋体が一体また
は一体的に成形され、これらが容器本体とは別体に構成
されたので、上記口枠及び蓋体等と容器本体との材質を
異ならせることができる。例えば、口枠及び蓋体等を合
成樹脂シートで一体成形し、容器本体を紙で製作すれ
ば、使用樹脂量を低減できる。更に、口枠及び蓋体等に
は深絞り加工部分がないので、合成樹脂シートの厚さを
薄くでき、この観点からも使用樹脂量を低減できる。
【0018】逆に、容器本体を合成樹脂シートにて深絞
り加工により成形する場合、口枠及び蓋体等用の合成樹
脂シートを薄肉とし、容器本体用の合成樹脂シートを厚
肉とすれば、深絞り加工を良好にできて、樹脂成形され
る容器本体の深さ寸法を大きく設定できるとともに、口
枠及び蓋体等用の合成樹脂シートを薄肉としたので、合
成樹脂の使用量を必要以上に増大させることがない。
【0019】請求項5に記載の容器によれば、次にの
作用を奏する。 ヒンジの長さが、蓋体の側片の長さと口枠の外側片の
長さとの和にほぼ等しく構成されたので、閉蓋時に蓋体
の天板が口枠に直接接触する。このため、天板に対し垂
直方向の力が蓋体に作用しても、この力を口枠を介して
容器本体の側板で支持することができ、容器の強度をよ
り一層向上させることができる。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。 第1実施例 図1は、この発明に係る容器の第1実施例を示す斜視図
である。図2は、図1の容器の開蓋状態を示す側断面図
である。図3は、図2のIII 部拡大図である。図4は、
図1の容器の閉蓋状態を示す側断面図である。図5は、
図1の容器の閉蓋過程を示す作動断面図である。図6
は、図1の容器の製造工程を示す断面図である。
【0021】図1及び図2に示すように、容器10は、
洗剤、化粧品、食品あるいは薬品等が充填される容器で
あり、容器本体11と蓋体12とがヒンジ13を介して
一体成形されたものである。
【0022】容器本体11は、四角形状の底板14の各
辺から側板15a、15b、15c、15dが1枚ずつ
立設して構成される。また、蓋体12は、四角形状の天
板16の各辺から、側片17a、17b、17c、17
dが1枚ずつ立設して構成される。
【0023】蓋体12の側片17a、17b、17c及
び17dにおける開口端部19の内寸法は、容器本体1
1の側板15a、15b、15c及び15dにおける開
口端部18の外寸法よりもひと回り大きく、図4に示す
閉蓋状態で、側板15aと側片17aとの間に隙間Tが
形成されるよう構成される。
【0024】ヒンジ13は、容器本体11の一側板15
aと蓋体12の一側片17aとの間に、一側板15aの
幅寸法と略同一幅寸法Wにて形成される。ヒンジ13の
長さ方向両側には、回転支軸としての折れ線20及び2
1が形成される(図3)。ヒンジ13は、折れ線20を
介して容器本体11の一側板15aに連接され、折れ線
21を介して蓋体12の一側片17aに連接される。ま
た、ヒンジ13の長さL1 は、蓋体12の一側片17a
の長さL2 と略等しく形成される。
【0025】上述のような形状の容器10は、圧空成形
あるいは真空成形等の熱成形により、1枚の合成樹脂シ
ート22(図6)から成形される。この合成樹脂シート
22は、ポリスチレンあるいは塩化ビニール等が好まし
い。図6は、圧空成形の場合を示す。まず、十分に離れ
て配置された上金型23と下金型24との間に、加熱さ
れた合成樹脂シート22が供給される(図6(a))。
【0026】次に、上金型23及び下金型24とで合成
樹脂シート22を挟み込み、上金型に形成された空気供
給孔25から空気を圧送する。このとき、下金型24に
形成された空気排出孔26から、下金型24と合成樹脂
シート22との間の空気を排出する。すると、空気圧に
よって合成樹脂シートが引き伸ばされ、このシート22
は、下金型24の内壁面27に沿って成形され、容器本
体11、蓋体12及びヒンジ13の形状が形成される
(図6(b))。
【0027】その後、上金型23の外側に設置されたカ
ッティングスリーブ28により、容器本体11、蓋体1
2及びヒンジ部13は合成樹脂シート22からトリミン
グされ、容器10が完成して、上金型23、下金型24
がそれぞれ上下方向に移動し、容器10が取り出される
(図6(c))。
【0028】上述のように成形された容器10は、閉蓋
状態では、図4に示すように、ヒンジ13の両折れ線2
0及び21がそれぞれ反対方向に折り曲げられ、ヒンジ
13が前記隙間T内に収容される。つまり、図5に示す
ように、まず、図5(a)及び(b)に示すように、ヒ
ンジ13の折れ線21を中心に、蓋体12が矢印A方向
に略90度折り曲げられる。次に、図5(b)及び(c)
に示すように、ヒンジ13の折れ線20を中心に、蓋体
12が矢印B方向に略90度折り曲げられる。最後に、図
5(c)、(d)及び(e)に示すように、再びヒンジ
13の折れ線21を中心に、蓋体12が矢印A方向に略
180度折り曲げられる。
【0029】こうして、蓋体12は容器本体11の開口
端部18を覆い、容器本体11を閉蓋する(図4)。こ
のとき、蓋体12の側片17a、17b、17c及び1
7dは、容器本体11の側板15a、15b、15c及
び15dの外側に配置され、一側板15aと一側片14
aとの隙間T内にヒンジ部13が収容される。また、容
器10の閉蓋時には、容器本体11の側板15a、15
b、15c及び15dにおける各開口端部18が、蓋体
12の天板16における内面に当接する。
【0030】上記実施例によれば、閉蓋時にヒンジ13
の両折れ線20、21が折り曲げられ、容器本体11の
一側板15aと蓋体12の一側片17aとの隙間Tに上
記ヒンジ13が収容されたので、ヒンジ13が容器10
の外方へ突出しない。このため、この容器10を集積あ
るいは搬送する際に、隣接した容器10同士は、蓋体1
2の側片17a、17b、17c及び17dにより面接
触するので、容器10の側面が隣接した容器10によっ
て傷つけられたり、側面に印刷が施された場合にはこの
印刷面が損なわれることがない。この結果、容器10の
集積及び搬送の取り扱いを容易にできる。
【0031】また、ヒンジ13の長さL1 が蓋体12の
一側片17aの長さL2 と略等しいので、閉蓋時に容器
本体11の側板15a、15b、15c及び15dの各
開口端部18が蓋体12の天板16における内面に直接
接触する。このため、この天板16に対し垂直方向の力
(垂直力)が蓋体12に作用しても、この垂直力を容器
本体11の複数枚の側板17a、17b、17c及び1
7dで支持することができるので、容器10の強度を向
上させることができる。
【0032】更に、閉蓋時にヒンジ13が容器本体11
の一側板15aと蓋体12の一側片17aとの隙間Tに
収容されたので、閉蓋時に蓋体12の天板16に平行な
力(水平力)が蓋体12に作用しても、蓋体12の側片
17a、17b、17c及び17dと容器本体11の側
板15a、15b、15c及び15dとが面接触するの
で、この水平力に対しても容器10の強度を向上させる
ことができる。
【0033】また、容器本体11が1枚のシート22か
ら成形されたので、密封性及び防湿性に優れた容器10
を得ることができる。また、容器本体11及び蓋体12
がヒンジ13を介して一体成形されたので、蓋体12の
開閉に必要なヒンジシールが不要となり、部品点数が減
少して、容器10のコストを低減できる。
【0034】第2実施例 図7は、この発明に係る容器の第2実施例を示す斜視図
である。図8は、図7の容器の閉蓋状態を示す側断面図
である。図9は、図7の容器の製造工程の一部を示す断
面図である。この実施例において、前記第1実施例と同
様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略す
る。
【0035】この実施例の容器30は、容器本体11に
おける側板15a、15b、15c及び15dの外面
に、例えば紙製の胴枠31が感熱接着剤(ホットメル
ト)を用いて、容器30の製造時に一体に貼着されたも
のである。
【0036】つまり、この容器30は、まず、胴枠31
の内面に感熱接着剤を塗布し、次に、この胴枠31を図
9(a)に示すように、下金型24の容器本体11製造
部分における内壁面27に設置し、その後、加熱された
合成樹脂シート22を上金型23及び下金型24間に供
給し(図9(b))、以後、図6(a)、(b)及び
(c)に示した順序で製造する。
【0037】この実施例によれば、胴枠31によって容
器本体11の側板15a、15b、15c及び15dの
強度が補強されるので、この容器30の強度を容器10
の場合よりも更に向上させることができる。その他、こ
の容器30においても、前記実施例の容器10と同様な
効果を奏する。
【0038】尚、上記両実施例では、ヒンジ13の長さ
1 が蓋体12の一側片17aの長さL2 と略同一寸法
の場合を述べたが、一側片17aの長さL2 がヒンジ1
3の長さL1 よりも大きく設定されても良い。この場合
には、蓋体12の側片17a、17b、17c及び17
dが容器本体11の側板15a、15b、15c及び1
5dにそれぞれ係止される構造に構成しても良い。この
場合にも、前記第1実施例及び第2実施例と同様な効果
を奏する。
【0039】第3実施例 図10は、この発明に係る容器の第3実施例を示す斜視
図である。図11は、図10の容器の開蓋状態を示す側
断面図である。図12は、図11のXII 部拡大図であ
る。図13は、図10の容器の閉蓋状態を示す側断面図
である。この第3実施例において、前記第1実施例と同
様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略す
る。
【0040】この実施例における容器40は、蓋体1
2、ヒンジ13及び口枠41が合成樹脂シート22にて
一体に熱成形され、容器本体11と別体に構成される。
容器本体11は、他の合成樹脂シート22にて熱成形あ
るいは紙にて形成される。
【0041】口枠41は、図10及び図12に示すよう
に、外側片42a、42b、42c、42dが、内側片
43a、43b、43c、43dにそれぞれ連接され、
更に、隣接した各外側片42a、42b、42c及び4
2d、並びに隣接した内側片43a、43b、43c及
び43dがそれぞれ連接して構成される。このようにし
て構成された口枠41に口枠開口部44が形成される。
【0042】上記口枠41の外側片42aと内側片43
a間、外側片42bと内側片43b間、外側片42cと
内側片43c間、外側42dと内側片43d間が、容器
本体11の側板15a、15b、15c、15dの各端
部にそれぞれ嵌合可能に構成されて、口枠41が容器本
体11の開口端部18を被着可能とする。
【0043】ヒンジ13は、蓋体12の一側片17aと
口枠41の一外側片42aとを一体に連接し、口枠41
側に折れ線20が、蓋体12側に折れ線21が形成され
る。
【0044】蓋体12は、上記ヒンジ13の折れ線20
及び21を中心に、前記第1実施例と同様に折り曲げら
れることにより、口枠41の口枠開口部44を覆って、
容器40を閉蓋する。
【0045】蓋体12による閉蓋状態では、図13に示
すように、蓋体12の側片17a、17b、17c、1
7dのそれぞれが、口枠41の外側片42a及び容器本
体11の側板15a、外側片42b及び側板15b、外
側片42c及び側板15c、外側片42d及び側板15
dの外側に配置される。このとき、ヒンジ13は、蓋体
12の一側板17aと容器本体11の一側板15aとの
隙間T内に収容される。
【0046】また、蓋体12における一側板17aの長
さK3 は、口枠41における一外側片42aの長さK1
とヒンジ13の長さK2 との和に略等しく形成される
(K3≒K1 +K2 )。このため、容器40の閉蓋時、
即ち蓋体12によって口枠41の口枠開口部44を覆っ
たときに、蓋体12の天板16が口枠41に直接当接
し、この天板16は、口枠41を介し容器本体11の側
板15a、15b、15c及び15dにより支持され
る。
【0047】上記実施例によれば、閉蓋時にヒンジ13
の折れ線20及び21がそれぞれ折り曲げられ、容器本
体11の側板15aと蓋体12の側片17aとの隙間T
にヒンジ13が収容されたので、このヒンジ13が容器
40の外方へ突出しない。このため、この容器40を集
積あるいは搬送する際に、隣接する容器40同士は蓋体
12の側片17a、17b、17c、17dにより面接
触するので、容器40の側面が隣接容器40によって傷
つけられたり、側面に印刷された印刷面が損なわれるこ
とがない。この結果、容器40の集積及び搬送の取り扱
いを容易にできる。
【0048】また、蓋体12の側片17aの長さK3
が、口枠41の外側片42aの長さK1 とヒンジ13の
長さK2 との和に略等しく形成されたので、閉蓋時に、
蓋体12の天板16が口枠41に直接当接する。このた
め、この天板16に対し垂直方向の力(垂直力)が蓋体
12に作用しても、この垂直力を口枠41を介して容器
本体11の複数の側板15a、15b、15c及び15
dにて支持できる。この結果、容器40の強度を向上さ
せることができる。
【0049】更に、容器40の閉蓋時に、ヒンジ13が
容器本体11の側板15aと蓋体12の側片17aとの
隙間Tに収容されたので、この閉蓋時に蓋体12の天板
16に平行な力(水平力)が蓋体12に作用しても、こ
の蓋体12の側片17a、17b、17c及び17d
が、容器本体11の側板15a、15b、15c及び1
5d並びに口枠41の外側片42a、42b、42c及
び42dと面接触するので、これらの水平力に対しても
容器40の強度を向上させることができる。
【0050】また、口枠41、ヒンジ13及び蓋体12
が一体に成形され、これらが容器本体11とは別体に構
成されたので、口枠41、ヒンジ13及び蓋体12と容
器本体11との材質を異ならせることができる。例え
ば、口枠41、ヒンジ13及び蓋体12を合成樹脂シー
ト22で一体成形し、容器本体11を紙で製作すれば、
使用樹脂料を低減できる。更に、口枠41、ヒンジ13
及び蓋体12には深絞り加工部分がないので、合成樹脂
シート22の厚さを薄くでき、この観点からも使用樹脂
量を低減できる。
【0051】逆に、容器本体11を他の合成樹脂シート
にて深絞り加工により熱成形する場合、口枠41、ヒン
ジ13及び蓋体12用の合成樹脂シート22を薄肉と
し、容器本体11用の合成樹脂シートを厚肉とすれば、
深絞り加工を良好にでき、樹脂成形される容器本体11
の深さ寸法を大きく設定できる。と同時に、口枠41、
ヒンジ13及び蓋体12用の合成樹脂シートを薄肉とし
たので、合成樹脂シートの使用量を必要以上に増大させ
ることがない。
【0052】更に、この第3実施例においても、蓋体1
2及び口枠41がヒンジ13を介して一体成形されたの
で、蓋体12の開閉に必要なヒンジシールが不要とな
る。
【0053】尚、上記第3実施例においては、口枠41
が樹脂シート22により蓋体12及びヒンジ13と一体
に熱成形されるものを述べたが、口枠41が蓋体12及
びヒンジ13と別体に成形され、成形後、口枠41の外
側片42aをヒンジ13に固着して一体化しても良い。
【0054】また、前記第1、第2及び第3実施例で
は、容器10、30、40が四角柱形状のものを述べた
が、五角柱等多角柱形状または円柱形状であっても良
い。更に、回転支軸としては折れ線20、21の代わり
に破断線であっても良い。
【0055】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る容器によ
れば、容器の強度を向上させることができるとともに、
容器の集積及び搬送の取り扱いを容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明に係る容器の第1実施例を示
す斜視図である。
【図2】図2は、図1の容器の開蓋状態を示す側断面図
である。
【図3】図3は、図2のIII 拡大図である。
【図4】図4は、図1の容器の閉蓋状態を示す側断面図
である。
【図5】図5は、図1の容器の閉蓋過程を示す作動断面
図である。
【図6】図6は、図1の容器の製造工程を示す断面図で
ある。
【図7】図7は、この発明に係る容器の第2実施例を示
す斜視図である。
【図8】図8は、図7の容器の閉蓋状態を示す側断面図
である。
【図9】図9は、図7の容器の製造工程の一部を示す断
面図である。
【図10】図10は、この発明に係る容器の第3実施例
を示す斜視図である。
【図11】図11は、図10の容器の開蓋状態を示す側
断面図である。
【図12】図12は、図11のXII 部拡大図である。
【図13】図13は、図10の容器の閉蓋状態を示す側
断面図である。
【符号の説明】
10 容器 11 容器本体 12 蓋体 13 ヒンジ 14 底板 15a、15b、15c、15d 側板 16 天板 17a、17b、17c、17d 側片 19 開口端部 20、21 折れ線(回転支軸) 22 合成樹脂シート 30 容器 31 胴枠 L1 ヒンジの長さ L2 蓋体の一側片の長さ T 容器本体の一側板と蓋体の一側片との隙間 40 容器 41 口枠 42a、42b、42c、42d 外側片 43a、43b、43c、43d 内側片 44 口枠開口部 K1 口枠の一外側片の長さ K2 ヒンジの長さ K3 蓋体の一側片の長さ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板から側板が立設されて構成された容
    器本体と、天板から側片が立設されて構成された蓋体と
    が、ヒンジを介して一体成形された容器において、 上記ヒンジは、両端の回転支軸を介して上記容器本体の
    側板の端部及び上記蓋体の側片の端部にそれぞれ連接さ
    れ、更に、この蓋体の側片の長さが上記ヒンジの長さ以
    上に形成され、 閉蓋状態で上記回転支軸が折り曲げられて、上記ヒンジ
    が上記容器本体の上記側板及び上記蓋体の上記側片間に
    配設されたことを特徴とする容器。
  2. 【請求項2】 ヒンジの長さが、蓋体の側片の長さと略
    等しく形成された請求項1に記載の容器。
  3. 【請求項3】 容器本体の側板には、胴枠が貼着された
    請求項1または2に記載の容器。
  4. 【請求項4】 底板から側板が立設されて成り、上記側
    板の端部にて開口端部を形成する容器本体と、 外側片及び内側片が連接されて口枠開口部が形成され、
    上記容器本体の上記開口端部に被着可能な口枠と、 天板から側片が立設されてなり、上記口枠開口部を覆う
    蓋体と、 この蓋体の上記側片と上記口枠の上記外側片とを一体ま
    たは一体的に連接し、上記蓋体側及び上記口枠側に回転
    支軸が形成されたヒンジとを有し、 上記蓋体の上記側片の長さが、上記ヒンジの長さと上記
    口枠の上記外側片の長さとの和以上に設定されるととも
    に、 上記蓋体による上記口枠開口部の閉蓋状態で、上記ヒン
    ジ、が上記蓋体の側片と上記容器本体の上記側板との間
    に配設されたことを特徴とする容器。
  5. 【請求項5】 上記蓋体の上記側片の長さが、ヒンジの
    長さと口枠の外側片の長さとの和に略等しく設定された
    請求項4に記載の容器。
JP6300114A 1993-12-21 1994-11-10 容 器 Withdrawn JPH07232755A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002326650A (ja) * 2001-04-27 2002-11-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd 合成樹脂製容器の蝶番
JP2019077492A (ja) * 2017-10-27 2019-05-23 株式会社Fdkエンジニアリング 容器の閉止装置及び閉止方法

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