JPH069993Y2 - 空気層を有する容器 - Google Patents

空気層を有する容器

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JPH069993Y2
JPH069993Y2 JP1986077963U JP7796386U JPH069993Y2 JP H069993 Y2 JPH069993 Y2 JP H069993Y2 JP 1986077963 U JP1986077963 U JP 1986077963U JP 7796386 U JP7796386 U JP 7796386U JP H069993 Y2 JPH069993 Y2 JP H069993Y2
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JP
Japan
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air layer
container
base
synthetic resin
recess
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JP1986077963U
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JPS62191672U (ja
Inventor
義正 笠倉
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義正 笠倉
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、有底容器の内面部に空気層を有する容器に
関する。
【従来の技術】
容器の内容物収納用の凹部は、その内周面に内容物に対
する緩衝性があることが内容物収納乃至包装上好まし
い。 また、内容物によっては容器に保温性があることが必要
な場合もある。 そこで、容器に収納内容物の緩衝性や保温性を持たせる
ため、弾性や柔軟性を有する素材乃至は保温性を有する
素材を積層することが考えられるが容器が大型化すると
共にコストアップにつながる欠点がある。 そこで、容器の内容物収納用の凹部を形成する壁面部分
に空気層を形成すれば緩衝性及び保温性を高めることが
できる。 しかし、例えば実開昭49−16328号や実開昭58
−91522号の包装容器のように凹部と外箱との間を
一連に連通する空気層に形成する構成では、中空に凹部
を保持する必要があり強度が要求されると共に構造が複
雑なる欠点がある。
【考案が解決しようとする問題点】
この考案は上記事情に鑑み、鋭意研究の結果創案された
ものであって、その主たる課題は、容器の内容物収納用
の凹部を形成する壁面部分に空気層からなる膨出部を簡
単な構成で成形した容器を提供するにある。
【問題点を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この考案は、内容物収納用
の凹部と、その開口周縁に沿って設けられた鍔部を有す
る容器を複数の合成樹脂フィルムで成型してなる空気層
を有する容器において、 (a)ベースとなる硬質の合成樹脂フィルムの一面で鍔部
を形成する個所に、軟質の合成樹脂フィルムの周縁を一
体的に固着して気密状の空気層を形成する、 (b)該空気層を有するベースを絞り成型し、凹部のコー
ナー辺を前記空気層を略気密的に閉止する角度に折曲げ
られる屈曲部とし、前記凹部の内面に、上記屈曲部で仕
切られて形成された複数の膨出部を設ける、 という技術的手段を講じている。
【作用】
多重フィルムは基台の鍔部上で接合されているおり、基
台の内容物収納用の凹部の内側に対応する箇所は空気層
が形成されている。 そして、上記空気層は屈曲部によって凹部に沿って複数
の膨出部が形成され、また該膨出部は屈曲部が形成され
ることにより一層大きく成形される。 従って、容器の凹部内に内容物が収納されると、その凹
部の内面に形成された空気の膨出部が内容物に対して緩
衝作用と共に保温作用を生じることになる。
【実施例】
以下に、この考案に係る内容物包装構造の好適実施例を
図面に基づいて説明する。 第1図及び第2図に示す有底容器1は、基台の一例を示
すベース2上に多重フィルム5を積層した構成からなっ
ている。 即ち、このベース2は通常の硬質プラスチックフィルム
からなって内容物収納用の凹部3と、その凹部3の周縁
に形成された鍔部4とを有する通常構成からなってい
る。 このベース2には、その内面側に多重フィルム(本実施
例では二重フィルム)5が積層されている。 ここで、この二重フィルム5は、それぞれの構成フィル
ム5a,5bが、前記ベース2の鍔部4上で接着(50)されて
おり、非接着部分が空気層6を形成している。 即ち、この空気層6は、二重フィルム5が内容物収納用
の凹部3を形成すべくベース2の凹部形状に沿って折曲
されることによって、折曲部分(コーナー部)Cによっ
て区切られて二重フィルム5の隙間に存在している空気
が内周面の各壁面毎に膨らみ膨出部60を形成することに
なる。 尚、前記接着50の具体的手段(構成)は、この考案では
特に限定されるものではなく、二重フィルム5の周縁を
予め接着又は融着して袋状にしたものをベース2に一体
に接着したもの、或いは二重フィルム5の各構成フィル
ム5a,5bとベース2とを鍔部形成個所で一体的に接着又
は融着するものであってもよく、その他要するに二重フ
ィルム5の凹部を成型する対応個所に気密状の空気層を
形成するよう接着乃至融着するものであれば如何なる構
成であってもよい。 ここで内容物収納用の凹部3のコーナー部Cは、二重フ
ィルム5間に形成された隙間を気密的に閉止する角度に
折れ曲がっていることが好ましい。 次ぎに、このような有底容器1を成形する一例を以下に
示す(第2図参照)。 まず、二重フィルム5の各構成フィルム5a,5bの周縁部
分を接着して気密状の袋を製作する(第2図(A))。 次ぎにこの二重フィルム5の一面をベース2の上(内)
面に一体的に接着する(第2図(B))。 この一体化した素材を公知の成型機(図示せず)で所定
箇所に内容物収納用の凹部3を形成した有底容器1に絞
り成型する(第3図(C))。 この際、ベース2の鍔部4′に対応する二重フィルム5
の外周部分は、上記ベース2の鍔部4′と一体に密着す
るようにその外周部分の空気は凹部対応個所に寄せ集め
られて、より大きい空気層6が形成されることになる。 そして、凹部3の成形で、該凹部3のコーナー部Cによ
って二重フィルム5に形成された空気層6は屈曲部10に
より気密状に区分(分割)され、凹部3の各周壁毎に膨
出部60が形成される。 また、この考案では補強用に硬質のプラスチックフィル
ムからなるベース2を用いたが、二重フィルム5の少な
くともいづれか(外側が好ましい)に硬質のプラスチッ
クフィルムを使用すればベース2を用いる必要がない。 この凹部上はフィルム等の蓋部材で密封されるものであ
ると否とを問わないこと勿論である。 尚、上記実施例において二重フィルム5は、多重フィル
ムの一例を示すものであるから、三重以上の多重であっ
てもよい。 その他、この考案はその要旨を変更しない範囲で種々設
計変更あるいは勿論である。
【考案の効果】 この考案は上記構成からなっているので、内容物収納用
の凹部の内周面に形成された膨出部の空気層は、凹部内
に収納乃至包装された内容物の緩衝作用を果たし、且つ
保温作用も果たすので内容物を完全且つ好適に収納乃至
包装することができる。 また、ベースを絞り成型し中央部を凹状に形成する際に
同時に空気層が屈曲部で仕切られて膨出部となるので、
極めて容易に成型することができる。 また、空気層を利用するので、特別の経費を必要とせず
コストダウンを図ることができると共に簡単な構成から
なるので大量生産にも適する。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの考案に係る空気層を有する容器の好適実施
例を示す断面図、第2図(A)〜(C)は容器成形過程
を示す説明図である。 1……有底容器 2……ベース 3……内容物収納用の凹部 4……鍔部 5……二重フィルム 6……空気層 60……膨出部 C……コーナー部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内容物収納用の凹部と、その開口周縁に沿
    って設けられた鍔部を有する容器を複数の合成樹脂フィ
    ルムで成型してなる空気層を有する容器において、 ベースとなる硬質の合成樹脂フィルムの一面で鍔部を形
    成する個所に、軟質の合成樹脂フィルムの周縁を一体的
    に固着して気密状の空気層を形成し、 該空気層を有するベースを絞り成型し、凹部のコーナー
    辺を前記空気層を略気密的に閉止する角度に折曲げられ
    る屈曲部とし、前記凹部の内面に、上記屈曲部で仕切ら
    れて形成された複数の膨出部を設けてなることを特徴と
    する空気層を有する容器。
  2. 【請求項2】空気層を有するベースが、二枚の重合した
    軟質の合成樹脂フィルムの周縁を気密状に一体に固着
    し、一方の軟質の合成樹脂フィルムをベースとなる硬質
    の合成樹脂フィルムに一体に固着して形成されることを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の空気層
    を有する容器。
JP1986077963U 1986-05-23 1986-05-23 空気層を有する容器 Expired - Lifetime JPH069993Y2 (ja)

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JPS62191672U JPS62191672U (ja) 1987-12-05
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JP2010179251A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Daifuku Co Ltd 農産物の搬送用受皿
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