JPH04109026U - 組合せ式容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【構成】 組立自在な枠体２を蓋板４付の基板１と一体
化して設け、組立てた状態の枠体には容器Ａを挿入して
組合せ得るようにした組合せ式容器。 【効果】 枠体と、蓋板４付の基板を一体化し、枠体や
蓋板４の折り畳みおよび組立を自在にし、且つ容器を枠
体へ組合せ自在とすることにより、不使用時に枠体と蓋
板４とを嵩低くして輸送、保管を至便にし、且つ組立て
が非常に簡単である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、組合せ式容器に関し、より詳しくは容器に対してこれを保持でき る枠体と容器を被蓋できる蓋板とを組立式にした組合せ式の容器に関する。

【０００２】

【従来の技術および考案が解決しようとする課題】

従来より、非発泡樹脂シートにて成形された容器を発泡樹脂シートにて形成さ れた仕組枠体に吊り込み式や中入れ式に挿入して保持させる組合せ式の容器は種 々提案されていた（例えば実願昭６０−１８４８３２号公報）。 しかし、枠体に入れた容器に対しては非発泡樹脂シートか発泡樹脂シートによ る別な蓋を被せてやらねばならず、部品点数が多く製作上は勿論のこと輸送や取 扱いの点でも面倒であった。

【０００３】 そこで、この考案においては、枠体と蓋板とを一体化させて組立自在として、 枠体に容器を自由に挿入して組合せできるような取扱い易いものの提供が要望さ れていた点に着目してこうした要望を満足させることのできる組合せ式容器を提 供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための、この考案による組合せ式容器は、基板の一辺側に 周側に起立できる枠体を折畳み自在に設け、上記一辺側と対向する基板の他辺側 には枠体の深さ分の起立板を間に介して起立できる蓋板を連設し、上記枠体の起 立時に内側へ容器を挿入できるようなし、上記蓋板を容器上方から被せ込めるよ う組合せたことを特徴としている。

【０００５】 上記枠体と蓋板とが一体化されたものは発泡樹脂シートで形成するのが好まし く、容器は種々の仕切り一体形の非発泡樹脂成形品が好ましい。

【０００６】

【作用】

上記構成による組合せ式容器は、使用時には基板上に周側に枠体を組立てた後 、この枠体内に容器を挿入し、枠体にて容器周囲を囲み、次いで枠体の深さ分の 起立板を立ててこれに連設した蓋板を容器上方から被せるもので枠体と蓋板とで 容器を覆えることになる。従って、容器を弁当容器とした場合、枠体と蓋板とで 容器を体裁よく保護できることになる。

【０００７】 不使用時には蓋板を外して容器を取り出し、枠体を折り畳むと共に底板に起立 板や蓋板をも折り畳んで嵩低い扁平な状態で輸送や保管ができる。

【０００８】

【実施例】

次いで、この考案の実施例について図を参照しながら以下に例示する。 １は底板で、この基板１の一辺側に枠体２が設けられ、対向する他辺側には枠 体２の深さ分に相当する起立板３を介して蓋板４が連設されている。 枠体２側は基板１にＶ字状の折曲用溝３１を介して取付けた付属起立板２１に 枠体２の一片２２側が接合されていて、枠体２の他の三片２３，２４，２５が外 側からの折曲用溝２６，２７，２８，２９を介して組立自在に設けられ、枠体２ の全体は基板１の周側に起立自在なものとして設けられている。

【０００９】 ３２は基板１と起立板３との間に設けたＶ字状折曲用溝、３３は起立板３と蓋 板４との間に設けた同様の折曲用溝である。 上記起立板３および蓋板４と連設した基板１側や枠体２側は何れも発泡ポリス チレンシート等の発泡樹脂シートによるボード状のものが適し、例えば内側にな る側を朱色の、外側になる側は黒色の何れも塗り風のラミネートフィルムＦ，Ｆ ′を積層したものを用いることが好ましく、図５からも明らかなように、各折曲 用溝は少なくとも片側のラミネートフィルムを残した状態になるよう形成されて いる。

【００１０】 他方、枠体２内に挿入する容器Ａはハイインパクトポリスチレンシート等の非 発泡樹脂シートによる成形品が好ましく、仕切りａを一体に成形した種々の収納 部ｂを有するものを自由に使用でき、枠体２に対して吊り込み式に挿入する場合 は周囲に図６のごとく縁部ｃを形成したものを用いる。 上記した組合せ容器にて容器Ａをセットして用いる場合には、図１の状態から 基板１の周側に枠体２を沿うよう図２のように組立てた後、図３のように容器Ａ を入れ、外方から蓋板４を被せればよいもので、基板１の上方にある容器Ａは枠 体２と蓋板４で覆われていて、蓋板４を開くと容器Ａ内の収納物例えば食品の場 合食することができる。

【００１１】 また、使用後は容器Ａを取出して枠体２を折り畳むと共に、蓋板４を起立板３ と共に基板１に重ねるように折り畳めば（図１鎖線参照）、ほとんど扁平な状態 に嵩低くできる（図１参照）。 なお、基板側および枠体側や容器は機能上充分であれば、上記に例示した以外 の素材にて形成して実施することも可能である。

【００１２】

【考案の効果】

上記したこの考案による組合せ式容器によると、基板上で容器を保護する枠体 と、上方から被せる蓋板とを一連の組立ておよび折り畳みの自在な構成としてい るので、輸送、保管の取扱いが非常に至便であるほか、容器を体裁よく挿入して 弁当容器セットその他の用途に広く利用できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】枠体を折り畳んだ斜視図である。

【図２】枠体を組立てた斜視図である。

【図３】容器を挿入した斜視図である。

【図４】断面図である。

【図５】図２の枠体一部の拡大横断面図である。

【図６】図４の一部を示す拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 基板 ２ 枠体 ３ 起立板 ４ 蓋板 ５ 容器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】基板の一辺側に周側に起立できる枠体を折
   畳み自在に設け、上記一辺側と対向する基板の他辺側に
   は枠体の深さ分の起立板を間に介して起立できる蓋板を
   連設し、上記枠体の起立時に内側へ容器を挿入できるよ
   うなし、上記蓋板を容器上方から被せ込めるよう組合せ
   たことを特徴とする組合せ式容器。